【成長発育】頭蓋底の発育:蝶形骨間軟骨結合・蝶篩骨軟骨結合・蝶後頭軟骨結合

頭蓋底の発育で大事なのは、骨の成長様式軟骨結合の閉鎖時期です。

軟骨結合の閉鎖時期を暗記してしまえばまずは良いかと。

というわけで、1分ぐらいであっさりと進みたいところです。

頭蓋底の発育様式

頭蓋底に関わる骨の成長様式は骨膜性骨成長軟骨性骨成長、縫合性骨成長の3つ。

軟骨結合の成長や縫合部での骨添加,頭蓋底骨の骨吸収添加により頭蓋底が発育します。

頭蓋底の成長に影響を与えるのが脳の発育。しかし、顔面頭蓋と接近しているため部分的に一般型としての影響を受けます。

頭蓋底の閉鎖時期

頭蓋底の軟骨結合

頭盗底の成長は主に軟骨結合部。

蝶形骨間軟骨結合の成長は出生時に終わり、蝶篩骨軟骨結合生後7年で骨化します。

そして、最後に蝶後頭軟骨結合は、13〜15 歳ころに骨化が始まり、20歳ころに骨化が完了します。

頭蓋底の閉鎖障害

頭蓋底の成長障害は,軟骨結合成長が障害されたときに現れます。頭蓋底長径の短小化や頭蓋底角の開大がみられることも。

代表的なものに、軟骨無形成症鎖骨頭蓋異形成症クレチン病などがあります。

まとめ

改めてまとめますと、蝶形骨間軟骨結合は0歳、蝶篩骨軟骨結合は生後7年、蝶後頭軟骨結合は20歳ころに骨化が完了。

そして、骨の成長様式は骨膜性、縫合性、軟骨性骨成長の3つです。

最後に下の過去問にあるように頭蓋底に関する問題はまあまあ出題されているという印象ですね。

ちなみに、軟骨結合の場所はトルコ鞍を中心に前後で見分けます。

今後もより良い学習スタイルを!

104C64
乾燥頭蓋骨の矢状断の写真(別冊No.00)を別に示す。

矢印で示す部位にあるのはどれか。1つ選べ。
a ラムダ縫合
b 後頭乳突縫合
c 蝶形篩骨軟骨結合
d 蝶形骨間軟骨結合
e 蝶形後頭軟骨結合

解答:E

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頭蓋底の軟骨結合を以下に示す。

① 蝶篩骨軟骨結合
② 蝶形骨間軟骨結合
③ 蝶後頭軟骨結合

閉鎖時期の順序で正しいのはどれか。1つ選べ。
a ①→②→③
b ①→③→②
c ②→①→③
d ②→③→①
e ③→①→②

解答:C

参考となる過去問はこちらから
【歯科医師国家試験】成長発育:脳頭蓋・顔面頭蓋の発育(計10問)

まとめた教材はこちらから

【一夜漬け猛特訓】成長発育