【歯科医師国家試験(過去問)】組織学 〜 総論・歯・歯周組織・唾液腺・顎関節 〜



解剖と同じように組織も比較的にまんべんなく出題されているかと思います。歯の成長線に関する内容は模試や卒業試験レベルでも落とせない内容ですね。

写真から何の構造物かを見極める力は大事だと思います。問題も作成しやすいので。

総論

107A62
DNAを持つのはどれか。2つ選べ。
a  核
b 中心小体
c ゴルジ装置
d リソソーム
e ミトコンドリア

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99A8
上皮細胞と基底膜との接着装置はどれか。
a 接着帯
b デスモゾーム
c ヘミデスモゾーム
d タイトジャンクション
e ギャップジャンクション

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100A55
重層扁平上皮の有棘細胞の特徴はどれか。
a 触覚の受容
b 核の消失
c 抗原提示
d メラニン色素産生
e 発達したデスモゾーム

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100A58
Howship窩にみられるのはどれか。
a 骨芽細胞
b 骨細胞
c 破骨細胞
d 軟骨芽細胞
e 軟骨細胞

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101B72
内軟骨性骨化で正しいのはどれか。
a 肥大化軟骨細胞は活発な増殖を示す。
b 軟骨細胞はⅡ型コラーゲンを産生する。
c 鎖骨は内軟骨性骨化によって形成される。
d 血管侵入は増殖軟骨細胞層にみられる。
e 軟骨細胞はネクローシスによって死滅する。

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105C96
重層扁平上皮の H-E染色組織像(別冊No.11)を別に示す。

矢印で示す部位にある細胞間接着装置はどれか。1つ選べ。
a 接着帯〈中間結合〉
b 密着帯〈タイト結合〉
c 細隙結合〈ネキサス〉
d 接着斑〈デスモゾーム〉
e 半接着斑〈へミデスモゾーム〉

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101A127
上皮細胞の構造と機能との組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
a 微絨毛 ―――――――― 鼻腔の塵埃排出
b 半接着斑 ――――――― 細胞間の結合
c 基底線条 ――――――― 唾液腺導管での水の再吸収
d メラニン顆粒 ――――― 表皮胚芽層DNAの紫外線からの保護
e ケラトヒアリン顆粒 ――― 表皮細胞間脂質層のセラミド供給

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103C67
メラニンを産生する細胞がみられるのはどれか。1つ選べ。
a 単層立方上皮
b 単層円柱上皮
c 重層扁平上皮
d 重層円柱上皮
e 多列線毛上皮

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104A73
重層扁平上皮で覆われているのはどれか。すべて選べ。
a 口 腔
b 食 道
c 小 腸
d 膀 胱
e 皮 膚

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105C63
腱組織を構成する主な細胞はどれか。1つ選べ。
a 骨細胞
b 軟骨細胞
c 骨芽細胞
d 骨格筋細胞
e 線維芽細胞

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106C60
弾性線維で正しいのはどれか。2つ選べ。
a 基底膜を構成する。
b 歯根膜に多く存在する。
c 膠原線維と共に存在する。
d エラスチンが主成分である。
e マクロファージが産生する。

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107C127
内分泌器官の組織像(別冊No.20)を別に示す。

この器官が産生するホルモンはどれか。1つ選べ。
a インスリン
b ガストリン
c カルシトニン
d GH〈成長ホルモン〉
e PTH〈副甲状腺ホルモン〉

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108A62
ターンオーバーが最も短いのはどれか。1つ選べ。
a 赤血球
b 味細胞
c 視細胞
d 骨細胞
e 心筋細胞

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108C73
弾性軟骨をもつのはどれか。2つ選べ。
a 耳 介
b 肋 骨
c 下顎頭
d 喉頭蓋
e 椎間円板

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109A90
神経堤由来はどれか。2つ選べ。
a 歯 堤
b 歯小嚢
c 歯乳頭
d エナメル器
e Hertwig上皮鞘

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歯の組織

101B34
象牙芽細胞が由来するのはどれか。
a 歯 堤
b エナメル器
c 歯乳頭
d 歯小嚢
e Hertwig 上皮鞘

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103C45
エナメル器の星状網で正しいのはどれか。2つ選べ。
a 間葉性である。
b 無髄神経が分布する。
c 帽状期歯胚でみられる。
d 細胞間質が豊富である
e エナメル芽細胞を生じる。

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106A128
ヒト象牙芽細胞近傍の電子顕微鏡写真(別冊No.00)を別に示す。

矢印で示す構造物の機能はどれか。1つ選べ。
a 刺激の受容
b 水分の再吸収
c カルシウムの輸送
d ホスホホリンの産生
e コラーゲンの分泌

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109A40
エナメル基質を脱却するのはどれか。1つ選べ。
a 前エナメル芽細胞
b 形成期エナメル芽細胞
c 移行期エナメル芽細胞
d 成熟期エナメル芽細胞
e 退縮エナメル上皮

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96A36
象牙芽細胞に由来するのはどれか。
a エナメル小柱
b エナメル横紋
c エナメル紡錘
d エナメル叢
e エナメル葉

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101B120
カルボールフクシン染色した歯の研磨標本の顕微鏡写真(別冊No.6)を別に示す。

矢印が示すのはどれか。
a エナメル叢
b エナメル葉
c エナメル紡錘
d Retzius条
e Hunter-Schreger条

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98A17
エナメル横紋に関連するのはどれか。
a Andresen線
b Retziusの並行条
c Hunter─Schreger条
d Owenの外形線
e Ebnerの成長線

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101B27
エナメル小柱にみられる横紋の成因で正しいのはどれか。
a エナメル小柱の走行変化
b コラーゲン性基質の走行変化
c 出生時に生じる著しい生理的変化
d サーカディアンリズムによる代謝変動
e エナメル芽細胞Tomes突起の消長

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106C76
歯髄で正しいのはどれか。2つ選べ。
a 側副循環がある。
b 有髄神経が存在する。
c 未分化間葉細胞を含む。
d Ⅱ型コラーゲン線維が多い。
e エナメル質と複合体を形成する

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105C99
歯髄の機能で正しいのはどれか。2つ選べ。
a 象牙質の形成
b 咬合圧の感受
c 侵害刺激の感受
d エナメル質の修復
e セメント質の誘導

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歯周組織

108A115
付着上皮で正しいのはどれか。2つ選べ。
a 角化上皮である。
b 細胞間に好中球の遊走を認める。
c 細胞間隙は口腔上皮に比べて狭い。
d ターンオーバーは他の口腔上皮より遅い。
e ヘミデスモゾームが歯との接着に関与する。

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98A16
粘膜下組織が存在しないのはどれか。
a 口 唇
b 歯 肉
c 硬口蓋
d 軟口蓋
e  頬

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102B34
セメント細胞で正しいのはどれか。1つ選べ。
a セメント粒を形成する。
b 類セメント質を形成する。
c 歯頸部のセメント質に多い。
d 細胞質突起を歯根膜側に伸ばす。
e 規則的な成長線に沿って分布する。

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103C63
シャーピー線維が認められるのはどれか。すべて選べ。
a 歯根膜
b 固有歯槽骨
c 支持歯槽骨
d 無細胞性線維性セメント質
e 細胞性固有線維性セメント質

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105A75
歯根膜のH-E染色組織像(別冊No.7)を別に示す。

矢印で示すのはどれか。1つ選べ。
a 破骨細胞
b 脈管神経隙
c シャーピー線維
d セメント芽細胞
e マラッセ上皮遺残

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107A94
コラーゲンを分解する能力を持つ歯根膜の細胞はどれか。1つ選べ。
a 内皮細胞
b 肥満細胞
c 樹状細胞
d 線維芽細胞
e シュワン細胞

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110C85
歯根膜線維芽細胞の特徴はどれか。2つ選べ。
a 発達した滑面小胞体
b 活発なコラーゲン代謝
c エナメルタンパクの合成
d 豊富なトノフィラメント
e 細胞突起間のギャップ結合

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96A37
歯根膜で歯軸方向の咬合圧に対して最も有効に働くのはどれか。
a 歯槽頂線維群
b 水平線維群
c 斜走線維群
d 根尖線維群
e 根間線維群

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98A18
歯軸方向の咬合圧に最も抵抗するのはどれか。
a 歯槽頂線維群
b 水平線維群
c 根間線維群
d 斜走線維群
e 根尖線維群

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唾液腺・顎関節

97A34
純漿液腺はどれか。
(1)口唇腺
(2)Ebner腺
(3)耳下腺
(4)頬 腺
(5)口蓋腺
a (1)、(2)  b (1)、(5)  c (2)、(3)  d (3)、(4)  e (4)、(5)

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104A63
ヒト顎関節の関節円板中央狭窄部〈関節円板菲薄部〉を構成する主要な細胞はどれか。1つ選べ。
a 軟骨細胞
b 滑膜細胞
c 骨格筋細胞
d 線維芽細胞
e 血管内皮細胞

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106A111
胎生9週ヒト胎児の矢状断切片(別冊No.00)を別に示す。


矢印で示すのはどれか。1つ選べ。
a 口唇腺
b 耳下腺
c 顎下腺
d 舌下腺
e Ebner腺

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108C49
顎関節で正しいのはどれか。1つ選べ。
a 体節から発生する。
b 鰓下隆起から発生する。
c 胎生期に発生が開始する。
d メッケル軟骨から発生する。
e 関節円板は内胚葉に由来する。

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106C39
下顎頭軟骨の最表層を構成するのはどれか。1つ選べ。
a 軟骨細胞
b 骨芽細胞
c 線維芽細胞
d 滑膜A型細胞
e 滑膜B型細胞

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