
D1〜D20
95D1
翼突下顎隙の炎症を起こす可能性が高いのはどれか。
a 下顎智歯周囲炎
b 顎下腺管内唾石
c 筋突起骨折
d Küttner腫瘍
e ガマ腫
95D2
組織内照射の適応はどれか。
a 舌 癌
b 上顎洞癌
c 硬口蓋癌
d 歯肉癌
e 耳下腺癌
95D3
エナメル上皮腫と腺様歯原性腫瘍との鑑別に有効なエックス線所見はどれか。
a 歯根吸収の有無
b 顎骨膨隆の有無
c 小石灰化物の有無
d 骨膜反応の有無
e 境界の明瞭・不明瞭
95D4
口腔癌の頸部リンパ節転移の診断に有効でないのはどれか。
a 磁気共鳴画像検査(MRI)
b 超音波検査
c エックス線断層撮影
d エックス線CT検査
e シンチグラフィ
95D5
顎関節において関節円板の位置の診断に有効なのはどれか。
(1)エックス線CT検査
(2)エックス線断層撮影
(3)頭部エックス線単純撮影
(4)磁気共鳴画像検査(MRI)
(5)顎関節腔造影検査
a (1)、(2) b (1)、(5) c (2)、(3) d (3)、(4) e (4)、(5)
95D6
正しい組合せはどれか。
a Behçet病───────────網状型白斑
b 後天性免疫不全症候群(AIDS)──口腔カンジダ症
c Stevens-Johnson症候群────カフェ・オーレ斑
d 特発性血小板減少性紫斑病───歯肉肥大
e 鉄欠乏性貧血─────────地図状舌
95D7
25歳の女性。局所麻酔中に胸内苦悶を訴えた。顔面はやや紅潮し、脈拍95回/分で不整はなく、血圧150/85mmHg、呼吸数23回/分、経皮的酸素飽和度は100%であった。やがて意識が混濁し、全身けいれんを呈している。
使用すべき薬剤はどれか。
a ミダゾラム
b ニフェジピン
c ペンタゾシン
d 副腎皮質ステロイド薬
e フルマゼニル
95D8
神経原性ショックで正しいのはどれか。
a 強度の精神的ストレスが誘因となる。
b 反射性の交感神経抑制に起因する。
c 頻脈がみられる。
d 初期には顔面紅潮がみられる。
e ジクロフェナクナトリウムが有効である。
95D9
67歳の女性。洗顔時の顔面部の一過性の激しい痛みを主訴として来院した。痛みは1か月前に突然発症し、次第に強くなり、発症頻度も高くなってきたが、痛み発作のないときは何ら自覚症状がないという。
まず行うべき処置はどれか。
a 眼窩下神経のアルコールブロック
b 正円孔での局所麻酔薬によるブロック
c 上顎結節への浸潤麻酔
d ジクロフェナクナトリウムの経口投与
e カルバマゼピンの経口投与
95D10
口蓋裂を伴うことが多いのはどれか。
a Papillon-Lefèvre症候群
b Albright症候群
c 基底細胞母斑症候群
d Treacher-Collins症候群
e Gardner症候群
95D11
口蓋裂児の口蓋閉鎖術にあたり、目安となる時期はどれか。
a 上顎乳切歯が萌出し始めるころ
b 言葉を話し始めるころ
c 離乳食を食べ始めるころ
d 体重が5kgを超えるころ
e つかまり立ちを始めるころ
95D12
50歳の男性。左側顎下部の腫脹と疼痛とを主訴として来院した。腫脹は数年前から繰り返していたという。初診時、顎下部の腫脹は母指頭大で弾性硬であった。初診時の口腔内写真(別冊No.1A)と消炎後の造影エックス線写真(別冊No.1B)とを別に示す。

手術に際し、損傷に注意すべき神経はどれか。
(1)頬神経
(2)オトガイ神経
(3)舌咽神経
(4)顔面神経
(5)舌神経
a (1)、(2) b (1)、(5) c (2)、(3) d (3)、(4) e (4)、(5)
95D13
口蓋の多形性腺腫の特徴はどれか。
a 小児期に好発する。
b 硬軟口蓋移行部に好発する。
c 知覚麻痺を伴う。
d び漫性の骨吸収をする。
e 転移しやすい。
95D14
7歳の男児。左側耳下腺の有痛性腫脹を主訴として来院した。初診時の体温は38.6℃で、2日後には右側耳下腺と両側の顎下腺も有痛性に腫脹した。
診断に有用なのはどれか。
(1)血球検査
(2)ウイルス血清学的検査
(3)自己抗体検査
(4)細菌検査
(5)唾液腺造影検査
a (1)、(2) b (1)、(5) c (2)、(3) d (3)、(4) e (4)、(5)
95D15
鎖骨頭蓋骨異形成症にみられるのはどれか。
(1)赤い平滑舌
(2)両眼隔離
(3)大泉門の晩期開存
(4)埋伏歯
(5)上顎の劣成長
a (1)、(2)、(3) b (1)、(2)、(5) c (1)、(4)、(5)
d (2)、(3)、(4) e (3)、(4)、(5)
95D16
Melkersson-Rosenthal症候群にみられるのはどれか。
(1)顔面神経麻痺
(2)肉芽腫性口唇炎
(3)難 聴
(4)歯肉出血
(5)多発性骨腫
a (1)、(2) b (1)、(5) c (2)、(3) d (3)、(4) e (4)、(5)
95D17
上歯槽神経が障害されるのはどれか。
(1)Le FortⅠ型骨折
(2)Le FortⅡ型骨折
(3)Le FortⅢ型骨折
(4)頬骨弓骨折
(5)上顎骨縦骨折
a (1)、(2) b (1)、(5) c (2)、(3) d (3)、(4) e (4)、(5)
95D18
口腔粘膜の結核性潰瘍の特徴はどれか。
(1)外形が不規則である。
(2)辺縁が隆起している。
(3)周辺に硬結がある。
(4)潰瘍底が鮮紅色である。
(5)穿掘性である。
a (1)、(2) b (1)、(5) c (2)、(3) d (3)、(4) e (4)、(5)
95D19
口腔悪性黒色腫で誤っているのはどれか。
a 上顎に好発する。
b 血行性に転移する。
c 腫瘤の周囲に色素斑を伴うことが多い。
d 早期から疼痛を伴う。
e 易出血性である。
95D20
誤っている組合せはどれか。
a Küttner腫瘍───分泌腺実質の萎縮
b 多形性腺腫────腫瘍実質に粘液腫様組織
c 腺様嚢胞癌────小腔を含む篩状の胞巣形成
d 粘表皮癌─────軟骨様組織
e Warthin腫瘍───リンパ性組織を伴う管腔様構造
D21〜D40
95D21
40歳の女性。上下顎歯肉と口蓋粘膜のびらん形成を主訴として来院した。びらんは1か月前に発症し増大してきたという。疼痛による食物摂取困難を伴っており、健常歯肉を擦過したところ表皮は容易に剥がれ出血性びらんとなった。
投与すべき薬剤はどれか。
(1)副腎皮質ステロイド薬
(2)免疫抑制薬
(3)抗真菌薬
(4)ビタミンA
(5)抗ウイルス薬
a (1)、(2) b (1)、(5) c (2)、(3) d (3)、(4) e (4)、(5)
95D22
口腔癌のTNM分類で正しいのはどれか。
a T1は原発腫瘍の最大径が3cm以下のもの
b T3は原発腫瘍が隣接他組織へ浸潤したもの
c N1は同側の単発性リンパ節転移で3cm以下のもの
d N3は両側性リンパ節転移のもの
e MXは遠隔転移を認めるもの
95D23
顎関節脱臼の整復法はどれか。
a Millard法
b Langenbeck法
c Obwegeser法
d Partsch法
e Hippocrates法
95D24
腺様歯原性腫瘍の特徴はどれか。
(1)下顎大臼歯部に好発する。
(2)30~40歳代に好発する。
(3)発生頻度は歯牙腫より高い。
(4)エックス線像では散在性の不透過物を認める。
(5)腺管状構造やエナメル髄様細胞がみられる。
a (1)、(2) b (1)、(5) c (2)、(3) d (3)、(4) e (4)、(5)
95D25
真性三叉神経痛の特徴はどれか。
a 第一枝に好発する。
b 持続性の鈍痛を呈する。
c Valleixの圧痛点を認める。
d 疼痛領域の知覚は低下する。
e 非ステロイド系消炎鎮痛薬が著効を示す。
95D26
13歳の男子。右側頬部の腫脹を主訴として来院した。1週前に同部に腫脹と疼痛とが出現したが、5日間の抗菌薬服用後、疼痛は軽減したという。初診時のエックス線写真(別冊No.2A)、CT写真(別冊No.2B)および生検時の病理組織像(別冊No.2C)を別に示す。


適切な治療方針はどれか。
a 掻 爬
b 7┐の抜歯
c 開窓後に摘出
d 下顎骨区域切除
e 下顎骨半側切除
95D27
54歳の男性。上顎歯肉の腫瘤を主訴として来院した。4か月前に腫瘤に気付き手術を受けたが、1か月後に再び膨隆し徐々に増大しているという。初診時の口腔内写真(別冊No.3A)、エックス線写真(別冊No.3B)および生検時の病理組織像(別冊No.3C)を別に示す。


適切な治療法はどれか。
a └12の感染根管治療
b └12の抜歯
c 腫瘤摘出術
d 腫瘤摘出術と└12の抜歯
e 上顎骨部分切除術
95D28
73歳の女性。嚥下痛を主訴として来院した。3か月前に咽頭痛が出現し、咽頭の精査を受けたが異常はなかったという。口腔粘膜に異常はないが、右側舌下小丘部から排膿があり、右側顎下部に圧痛を認める。初診時のエックス線写真(別冊No.4A)とCT写真(別冊No.4B)とを別に示す。

考えられる診断名はどれか。
a 顎下リンパ節炎
b 顎下腺唾石症
c 舌咽神経痛
d 三叉神経痛
e 下顎骨骨髄炎
95D29
51歳の女性。左側頬粘膜の疼痛を主訴として来院した。8か月前に粗造感に気付き、3か月前から刺激のある食物で痛みを感じるようになったという。初診時の口腔内写真(別冊No.5A、B)と生検時の病理組織像(別冊No.5C)とを別に示す。


適切な治療法はどれか。
a 副腎皮質ステロイド軟膏塗布
b 抗真菌薬軟膏塗布
c 抗結核薬内服
d 切除と皮膚移植
e 放射線治療
95D30
32歳の男性。右側頬粘膜の異常を主訴として来院した。数日前に同部の異常に気付いたという。初診時の口腔内写真(別冊No.6)を別に示す。

主訴に対する適切な対応はどれか。
a 治療は不要
b ビタミンA投与
c 副腎皮質ステロイド軟膏塗布
d 抗真菌薬軟膏塗布
e 切除と皮膚移植
95D31
66歳の女性。開口困難を主訴として来院した。3日前に左側顔面を強打したという。左側上唇の知覚麻痺を認めるが、眼症状はない。歯列および咬合の異常もない。初診時の顔貌写真(別冊No.7A)とCT写真(別冊No.7B、C)とを別に示す。


診断名はどれか。
a Le FortⅠ型骨折
b Le FortⅡ型骨折
c Le FortⅢ型骨折
d 眼窩底骨折
e 頬骨・頬骨弓骨折
95D32
42歳の女性。左側オトガイ部の腫瘤を主訴として来院した。病変部から排膿があるという。下顎両側中切歯に打診痛を認める。初診時の顔面写真(別冊No.8A)とエックス線写真(別冊No.8B)とを別に示す。


適切な処置はどれか。2つ選べ。
a 嚢胞摘出術
b 皮膚腫瘤切除術
c 切開・排膿
d 1┬1の歯根尖切除術
e 1┬1の抜歯
95D33
78歳の男性。右側上顎部の疼痛を主訴として来院した。2か月前に腫瘤に気付き、その後徐々に増大しているという。初診時の口腔内写真(別冊No.9A)、エックス線写真(別冊No.9B)および生検時の病理組織像(別冊No.9C、D)を別に示す。


診断名はどれか。
a 歯性上顎洞炎
b 肉芽腫性エプーリス
c 乳頭腫
d 扁平上皮癌
e 腺様嚢胞癌
95D34
11歳の男児。右側下顎部の無痛性腫脹を主訴として来院した。1年前に気付き、その後徐々に増大してきたという。初診時のエックス線写真(別冊No.10A)と摘出物の病理組織像(別冊No.10B)とを別に示す。

診断名はどれか。
a 含歯性嚢胞
b 歯原性角化嚢胞
c 歯原性線維腫
d 歯原性粘液腫
e エナメル上皮腫
95D35
97歳の女性。閉口不能を主訴として来院した。昨夜、突然噛めなくなったという。初診時の顔貌写真(別冊No.11A)とエックス線写真(別冊No.11B、C)とを別に示す。



疑われる診断名はどれか。
a 顎関節症
b 顎関節強直症
c 顎関節脱臼
d 関節突起骨折
e 筋突起骨折
95D36
18歳の女子。左側頬部の腫脹を主訴として来院した。3か月前に家族に腫脹を指摘されたが疼痛がないので放置していたという。腫脹は骨様硬で圧痛はない。初診時のエックス線写真(別冊No.12A、B)と生検時の病理組織像(別冊No.12C)とを別に示す。


診断名はどれか。
a 歯原性線維腫
b 歯原性粘液腫
c 線維性骨異形成症
d 骨 腫
e 骨肉腫
95D37
48歳の男性。上顎右側第二小臼歯部歯肉の腫脹を主訴として来院した。1年前に同部の腫脹に気付いたが、その後5┘の動揺が高度となり、鼻閉感を生じたという。初診時のエックス線写真(別冊No.13A、B、C)を別に示す。


疑われる疾患はどれか。
a 歯性上顎洞炎
b 粘液貯留嚢胞
c 化骨性線維腫
d 線維性骨異形成症
e 上顎歯肉癌
95D38
21歳の女性。開口障害を主訴として来院した。2日前にオートバイで走行中に転倒し、オトガイ部を強打したという。初診時のエックス線写真(別冊No.14A、B)を別に示す。


認められるのはどれか。
(1)下顎角部骨折
(2)下顎智歯陥入
(3)下顎角部遊離骨片
(4)下顎骨片偏位
(5)下顎骨犬歯部骨折
a (1)、(2)、(3) b (1)、(2)、(5) c (1)、(4)、(5)
d (2)、(3)、(4) e (3)、(4)、(5)
95D39
21歳の女性。上顎左側第一大臼歯部歯肉の腫脹を主訴として来院した。3か月前に同部の腫脹に気付いたという。初診時のエックス線写真(別冊No.15A、B)を別に示す。


考えられるのはどれか。
a 粘液貯留嚢胞
b 鼻歯槽嚢胞
c 歯根嚢胞
d 歯周嚢胞
e 術後性上顎嚢胞
95D40
27歳の男性。下顎前歯部の腫脹を主訴として来院した。2年前に気付いたという。腫脹は弾性軟で圧痛はなく、波動を触知する。初診時のエックス線写真(別冊No.16A、B、C)と生検時の病理組織像(別冊No.16D)とを別に示す。


診断名はどれか。
a エナメル上皮腫
b 歯原性角化嚢胞
c セメント質骨形成線維腫
d 歯原性粘液腫
e 石灰化歯原性嚢胞
D41〜D60
95D41
22歳の男性。第三大臼歯の動揺を主訴として来院した。抜歯のための局所麻酔中に気分不快と呼吸困難とを訴えたので処置を中止した。間もなくテタニー様症状を引き起こした。その時の写真(別冊No.17)を別に示す。

適切な処置はどれか。2つ選べ。
a 昇圧薬投与
b 硫酸アトロピン投与
c ジアゼパム投与
d 呼気再呼吸
e 純酸素投与
95D42
28歳の男性。顔面の違和感を主訴として来院した。耳鳴、難聴、めまいなどはなく、顔面や耳介部の皮膚に発赤などの病的所見はない。目を閉じようとした時の顔面写真(別冊No.18)を別に示す。

治療薬として適切なのはどれか。2つ選べ。
a カルバマゼピン
b 副腎皮質ステロイド薬
c ビタミンB12
d 抗菌薬
e 抗ウイルス薬
95D43
19歳の女性。下顎左側大臼歯部の疼痛を主訴として来院した。1か月前から腫脹、疼痛を自覚したという。初診時のエックス線写真(別冊No.19A、B、C)を別に示す。


考えられる疾患はどれか。
a エナメル上皮腫
b 神経鞘腫
c 中心性血管腫
d 単純性骨嚢胞
e 歯根嚢胞
95D44
18歳の男子。上顎前歯部の違和感を主訴として来院した。初診時のエックス線写真(別冊No.20A、B、C)を別に示す。



疑われる疾患はどれか。2つ選べ。
a 単純性骨嚢胞
b 歯根嚢胞
c 原始性嚢胞
d 鼻口蓋管嚢胞
e 術後性上顎嚢胞
95D45
32歳の男性。右側下唇部の損傷を主訴として来院した。1時間前に転倒し、机の角に強打したという。受傷後意識障害はない。初診時の顔面写真(別冊No.21)を別に示す。

まず行うべき処置はどれか。
a 輸 血
b 副腎皮質ステロイド薬投与
c 抗菌薬投与
d 止血薬投与
e 創部縫合
95D46
28歳の女性。突然の歯肉出血を主訴として来院した。初診時の口腔内写真(別冊No.22A、B)を別に示す。血液学検査の結果を表に示す。

考えられる診断名はどれか。
a 血小板無力症
b 血小板減少性紫斑病(ITP)
c 血友病
d von Willebrand病
e 白血病
95D47
77歳の男性。口腔の白斑を主訴として来院した。1週前から舌にヒリヒリした感じとともに白斑が生じ、次第に口腔全体に広がったという。初診時の口腔内写真(別冊No.23A、B)を別に示す。

有効な薬剤はどれか。2つ選べ。
a 副腎皮質ステロイド軟膏
b ミコナゾールゲル
c セフェム系抗菌薬
d テトラサイクリン系抗菌薬
e アムホテリシンB
95D48
27歳の男性。左側顔面の腫脹と口腔の疼痛とを主訴として来院した。2日前にピリピリとした疼痛とともに腫脹し、左側口蓋部にも接触痛を生じたという。初診時の顔貌写真(別冊No.24A)と口腔内写真(別冊No.24B)とを別に示す。


有効でない薬剤はどれか。
a 含嗽薬
b 副腎皮質ステロイド薬
c 抗菌薬
d 非ステロイド系抗炎症薬
e 抗ウイルス薬
95D49
13歳の男子。上唇の腫脹を主訴として来院した。3か月前から腫脹してきたが、疼痛はないという。上唇以外の顔貌および口腔粘膜には異常はない。初診時における口唇部の写真(別冊No.25A、B)を別に示す。

考えられる疾患はどれか。
a 歯性感染の波及
b Quincke浮腫
c 肉芽腫性口唇炎
d Melkersson-Rosenthal症候群
e 腺性口唇炎
95D50
41歳の女性。右側頬部の違和感を主訴として来院した。15年前に上顎洞根治手術を受けたという。上顎右側大臼歯歯肉頬移行部を穿刺したところ、茶褐色で粘稠な内容液が得られた。初診時のエックス線写真(別冊No.26A、B)を別に示す。


考えられる疾患はどれか。
a 脈瘤性骨嚢胞
b 歯原性角化嚢胞
c 上顎洞粘液嚢胞
d 術後性上顎嚢胞
e 歯性上顎洞炎
95D51
60歳の男性。両側耳下腺部の腫瘤を主訴として来院した。4年前に右側、2年前に左側の耳下腺部に腫瘤を生じたという。初診時の顔貌写真(別冊No.27A)とCT写真(別冊No.27B)、病理組織像(別冊No.27C)を別に示す。



診断名はどれか。
a 慢性耳下腺炎
b 多形性腺腫
c Warthin腫瘍
d Küttner腫瘍
e 粘表皮癌
95D52
71歳の男性。下顎左側歯槽部の疼痛を主訴として来院した。3年前、咽頭部扁平上皮癌のために放射線治療を受けたという。初診時の口腔内写真(別冊No.28A)とエックス線写真(別冊No.28B)とを別に示す。

次に行うべき検査法はどれか。
(1)骨密度検査
(2)超音波検査
(3)エックス線CT検査
(4)シンチグラフィ
(5)病理組織学検査
a (1)、(2)、(3) b (1)、(2)、(5) c (1)、(4)、(5)
d (2)、(3)、(4) e (3)、(4)、(5)
95D53
34歳の男性。口腔内の疼痛を主訴として来院した。4日前38.0℃の発熱があり、その後口唇と歯肉とに接触痛を生じたという。血液学検査で、赤血球数458×104/μl、白血球数5,300/μlであった。初診時の口腔内写真(別冊No.29A、B、C)を別に示す。

適切な処置はどれか。
(1)補 液
(2)含嗽薬投与
(3)抗真菌薬投与
(4)副腎皮質ステロイド薬投与
(5)抗ウイルス薬投与
a (1)、(2)、(3) b (1)、(2)、(5) c (1)、(4)、(5)
d (2)、(3)、(4) e (3)、(4)、(5)
95D54
62歳の男性。右側舌縁部の白斑を主訴として来院した。3か月前に気付いたが、疼痛はなかったという。初診時の口腔内写真(別冊No.30A)と生検時の病理組織像(別冊No.30B)とを別に示す。

適切な処置はどれか。
a 副腎皮質ステロイド軟膏塗布
b 抗真菌薬投与
c ビタミンC投与
d 切 除
e 放射線治療
95D55
64歳の女性。左側口蓋部の腫瘤を主訴として来院した。初診時の口腔内写真(別冊No.31A)と生検時の病理組織像(別冊No.31B)とを別に示す。

診断名はどれか。
a 歯槽膿瘍
b 粘液腫
c 線維腫
d 多形性腺腫
e 扁平上皮癌
95D56
ADLの指標でないのはどれか。
a 入 浴
b 歯磨き
c 衣服の着脱
d 移 動
e 食 事
95D57
食物摂取と齲蝕発生との関係で正しいのはどれか。
(1)歯垢内で産生される酸は単糖類より多糖類からの方が多い。
(2)食事中の甘味飲料の影響は大きい。
(3)糖質の中ではショ糖が最も齲蝕誘発性が強い。
(4)線維質に富む食品は清掃性食品とされる。
(5)キャラメルは潜在脱灰能の大きい食品である。
a (1)、(2)、(3) b (1)、(2)、(5) c (1)、(4)、(5)
d (2)、(3)、(4) e (3)、(4)、(5)
95D58
学校の健康診断でCOを見極めるのに適切なのはどれか。
a 口腔内写真撮影
b 咬翼法エックス線撮影
c 鋭利でない探針による触診
d 齲蝕検知用薬剤の使用
e ミュータンスレンサ球菌の検出
95D59
刷毛の角度が歯軸に対して45度である刷掃法はどれか。
a 水平法
b 垂直法
c フォーンズ法
d バス法
e チャーターズ法
95D60
ブラッシングの効果判定に用いられるのはどれか。
a PHP
b CFI
c RID
d CPI
e DAI
D61〜D70
95D61
PMTCに含まれるのはどれか。
(1)予防填塞
(2)歯周ポケット掻爬
(3)術者磨き
(4)歯面研磨
(5)フッ化物歯面塗布
a (1)、(2) b (1)、(5) c (2)、(3) d (3)、(4) e (4)、(5)
95D62
健康日本21の目標に該当しないのはどれか。
a 歯の喪失の防止
b 幼児期のう蝕予防
c 学齢期のう蝕予防
d 成人期の歯周病予防
e 高齢者の義歯管理
95D63
歯周疾患予防の組合せで正しいのはどれか。
(1)ブラッシング────第3次予防
(2)歯周補綴処置───第3次予防
(3)歯周疾患検診───第2次予防
(4)抗菌薬の投与───第1次予防
(5)歯周ポケット測定──第1次予防
a (1)、(2) b (1)、(5) c (2)、(3) d (3)、(4) e (4)、(5)
95D64
ヒトの歯の値より大きいのはどれか。
a アクリルレジンの弾性係数
b コンポジットレジンの熱膨張係数
c リン酸亜鉛セメントのヌープ硬さ
d グラスアイオノマーセメントの圧縮強さ
e コンポジットレジンの密度
95D65
硬化熱処理が有効なのはどれか。
a 低融銀合金
b 金銀パラジウム合金
c コバルトクロム合金
d Type1金合金
e 22K金合金
95D66
ろう付け時にフラックスとしてホウ砂を使用するのはどれか。
a チタン
b コバルトクロム合金
c ニッケルクロム合金
d 低融銀合金
e 金銀パラジウム合金
95D67
クラスプ用材料で適切でない性質はどれか。
a たわみ性
b 剛 性
c クリープ
d 適合性
e 疲労強さ
95D68
融解温度が最も高いのはどれか。
a Type1金合金
b Type4金合金
c 14K金合金
d 陶材焼付用金合金
e 金銀パラジウム合金
95D69
熱膨張係数がエナメル質よりも小さいのはどれか。
a 金合金
b 陶 材
c アマルガム
d コンポジットレジン
e アクリルレジン
95D70
引張試験を行った5種の歯科用合金の応力─ひずみ曲線を図に示す。

正しいのはどれか。
a A合金は比例限が最も大きい。
b B合金は弾性係数が最も小さい。
c C合金は伸びが最も大きい。
d D合金は耐力が最も小さい。
e E合金は弾性限が最も大きい。