※解答は2025年3月15日までの暫定的なものとなります。ご了承ください。
A1〜A20
118A1
あ医療安全支援センターについて正しいのはどれか。1つ選べ。
a 医療事故の報告先である。
b 根拠法は地域保健法である。
c 医療安全管理者が配置される。
d 地域医療支援病院に設置する。
e 医療に関する患者からの相談に対応する。
118A2
あIFN-γを産生してマクロファージを活性化するのはどれか。1つ選べ。
a 形質細胞
b Th1細胞
c Th2細胞
d Th17細胞
e 制御性T細胞
118A3
あ骨格性下顎前突の特徴はどれか。1つ選べ。
a 鋏状咬合
b 上顎前歯の舌側傾斜
c 上顎臼歯の頬側傾斜
d 下顎前歯の唇側傾斜
e コンベックスタイプの側貌
118A4
あ栄養状態の指標となるのはどれか。2つ選べ。
a SGA
b MNA
c MMSE
d HDS-R
e MoCA〈Montreal Cognitive Assessment〉
118A5
あ治療薬物モニタリング〈TDM〉の対象になる薬物の特徴はどれか。1つ選べ。
a 狭い治療域
b 短い半減期
c 血液脳関門の低い通過性
d 血漿タンパクとの低い結合率
e 高いバイオアベイラビリティ
118A6
あ肝硬変でみられるのはどれか。1つ選べ。
a 血小板数増加
b 白血球数増加
c アルブミン低下
d 総ビリルビン低下
e プロトロンビン時間短縮
118A7
あ顎関節部MRI(別冊No.1)を別に示す。
あ矢印で示すのはどれか。1つ選べ。
a 咬 筋
b 側頭筋
c 関節円板
d 外側翼突筋
e 関節円板後部組織
118A8
あ甲状舌管嚢胞の発生原因はどれか。1つ選べ。
a 遺 残
b 異常癒合
c 過剰発育
d 発育抑制
e 癒合不全
118A9
あシスプラチンで生じやすいのはどれか。1つ選べ。
a 口 渇
b 顎骨壊死
c 歯肉肥大
d 血管性浮腫
e 口腔粘膜炎
118A10
あセファロ分析の結果を図に示す。
あ正しい所見はどれか。1つ選べ。
a ハイアングル
b 上顎骨の前方位
c 下顎骨の後方位
d 上顎中切歯の舌側傾斜
e 下顎中切歯の唇側傾斜
118A11
あ急性化膿性根尖性歯周炎骨内期(第2期)の根管治療の目的はどれか。1つ選べ。
a 感染源の除去
b 排膿路の確保
c 感染経路の遮断
d 咬合力の負担軽減
e アピカルシートの形成
118A12
あ国際生活機能分類〈ICF〉の構成要素はどれか。1つ選べ。
a 参 加
b 障 壁
c 能力障害
d 社会的不利
e 日常生活動作
118A13
あ人を対象とする医学研究の倫理を示したのはどれか。2つ選べ。
a シドニー宜言
b ジュネーブ宜言
c ヘルシンキ宜言
d ニュルンベルグ綱領
e ヒポクラテスの誓い
118A14
あ矯正歯科治療に用いる器具の写真(別冊No.2)を別に示す。
あレクタンギュラーワイヤーの屈曲に用いるのはどれか。1つ選べ。
a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ
118A15
あ20歳時を基準とした成長・老化の割合を図に示す。
あ④で示すのはどれか。1つ選べ。
あただし、①~⑤はa〜eのいずれかに該当する。
a 一般型
b 神経型
c リンパ型
d 生殖型(男)
e 生殖型(女)
118A16
あ大脳皮質のBroca領域の脳梗塞で発症するのはどれか。1つ選べ。
a 伝導失語
b 運動性失語
c 感覚性失語
d 器質性構音障害
e 運動障害性構音障害
118A17
あ神経筋接合部の模式図を示す。
あアが結合して活性化されるイはどれか。1つ選べ。
a リアノジン受容体
b アドレナリンα1受容体
c 電位依存性Na十チャネル
d 電位依存性Ca2十チャネル
e ニコチン性アセチルコリン受容体
118A18
あ快適な職場環境の形成のための措置を規定しているのはどれか。1つ選べ。
a 健康増進法
b 労働基準法
c 作業環境測定法
d 労働安全衛生法
e 労働者災害補償保険法
118A19
あHeimlich法が適応となるのはどれか。1つ選べ。
a 徐 脈
b 過呼吸
c 気道異物
d けいれん
e 舌根沈下
118A20
あ女性に好発するのはどれか。1つ選べ。
a 血友病
b 白板症
c 類天疱瘡
d 動脈硬化症
e Warthin腫瘍
A21〜A40
118A21
あ21歳の男性。下顎右側智歯部の疼痛と腫脹を主訴として来院した。3日前から右側顎下部に腫脹が出現し、徐々に拡大し嚥下痛が強くなり、飲水ができないという。体温は37.8℃、腫脹部は弾性硬で、開口量は20mm、呼吸障害は認めない。初診時の顔貌写真(別冊No.3A)、口腔内写真(別冊No.3B)、エックス線画像(別冊No.3C)及び造影CT(別冊No.3D)を別に示す。
あまず行うべき処置はどれか。2つ選べ。
a 輸 液
b 開口訓練
c 原因歯の抜去
d 抗菌薬の投与
e 顎下部の切開排膿
118A22
あ21歳の女性。前歯の咬み合わせが悪いことを主訴として来院した。診断の結果、上顎両側第二小臼歯を抜去後、マルチブラケット装置を用いた矯正歯科治療を行うこととした。初診時の顔面写真(別冊No.4A)、口腔内写真(別冊No.4B)及びエックス線画像(別冊No.4C)を別に示す。セファロ分析の結果を図に示す。

あ上顎のマルチブラケット装置と併用する適切な矯正装置はどれか。1つ選べ。
a 急速拡大装置
b 上顎前方牽引装置
c クワドヘリックス装置
d サービカルヘッドギア
e Nanceのホールディングアーチ
118A23
あ舌咽神経の働きはどれか。2つ選べ。
a 舌の運動
b 酸素分圧の感知
c 食道の蠕動運動
d 有郭乳頭の味覚
e 顎下腺の唾液分泌
118A24
あコンポジットレジン修復を行うこととした。窩洞形成前後の口腔内写真(別冊No.5)を別に示す。
あ窩洞形成で配慮した事項はどれか。1つ選べ。
a 審美性
b 窩縁斜面の付与
c 円滑な曲線の付与
d 遊離エナメル質の除去
e リバースカーブの付与
118A25
あ35歳の女性。就寝時の歯ぎしりを主訴として来院した。診察の結果、ある装置を就寝時に装着することとした。装置装着前の口腔内写真(別冊No.6A)と装着時の口腔内写真(別冊No.6B)を別に示す。
あこの装置で防止できるのはどれか。2つ選べ。
a 齲 蝕
b 歯の圧下
c 歯の咬耗
d クラウンの破折
e プラークの付着
118A26
あ直接覆髄法と生活断髄法で共通して行うのはどれか。2つ選べ。
a 圧迫止血
b 歯髄の切断
c 天蓋の除去
d 感染歯質の除去
e 次亜塩素酸ナトリウムでの洗浄
118A27
あ日本人の食事摂取基準(2020年版)で、高齢者のビタミンDの摂取目安量を定めることで予防を図るのはどれか。1つ選べ。
a 脚 気
b 骨 折
c 夜盲症
d 慢性腎臓病
e サルコペニア
118A28
あ成人の待機的全身麻酔下手術において、水(清澄水)の術前絶飲時間で推奨されているのはどれか。1つ選べ。
a 30分
b 2時間
c 6時間
d 12時間
e 24時間
118A29
あ腎機能の低下で低値を示すのはどれか。1つ選べ。
a 血 圧
b 尿 酸
c 尿素窒素
d 血清カリウム
e クレアチニンクリアランス
118A30
あ80歳の女性。上顎右側歯肉の腫脹を主訴として来院した。2か月前から徐々に増大してきたという。15年前に脳梗塞を発症し、10年前から関節リウマチと骨粗鬆症で投薬を受けている。初診時の口腔内写真(別冊No.7A)、エックス線画像(別冊No.7B)、造影CT(別冊No.7C)、FDG-PET/CT(別冊No.7D)及び生検時のH-E染色病理組織像(別冊No.7E)を別に示す。
あ病変の誘因と考えられるのはどれか。1つ選べ。
a ニフェジピン
b メトトレキサート
c ワルファリンカリウム
d ジクロフェナクナトリウム
e アレンドロン酸ナトリウム水和物
118A31
あインプラント用アバットメント材料であるジルコニアとチタンの物性で、チタンが大きな値を示すのはどれか。2つ選べ。
a 硬 さ
b 靱 性
c 密 度
d 弾性係数
e 熱伝導率
118A32
あ下顎左側第一大臼歯の口腔内写真(別冊No.8A)とエックス線画像(別冊No.8B)を別に示す。
あ治療方針で適切なのはどれか。2つ選べ。
a GTR法
b 歯根分離
c トンネリング
d FGF-2製剤の応用
e ファーケーションプラスティ
118A33
あ80歳の女性。下顎歯肉癌切除後に食事がしにくいことを主訴として来院した。診察の結果、下顎右側は皮弁によって再建され、舌の可動域は制限されていた。初診時の口腔内写真(別冊No.9A)と、ある操作を実施した上顎全部床義歯の写真(別冊No.9B)を別に示す。
あこの操作によって改善が期待できる障害はどれか。2つ選べ。
a 嚥 下
b 開 口
c 構 音
d 審 美
e 味 覚
118A34
あフェイスボウを用いて半調節性咬合器に装着した研究用模型から得られる情報はどれか。2つ選べ。
a 安静空隙
b Bennett運動
c 習慣性開閉口運動路
d 偏心運動時のガイド
e 舌側から見た咬合接触状態
118A35
あ歯髄疾患・根尖性歯周疾患の治療に必要な診療情報と検査の組合せで正しいのはどれか。4つ選べ。
a 根管数 ーーーーーーーーーー 歯科用コーンビームCT
b 咀嚼時痛 ーーーーーーーーー 楔応力検査
c 持続性疼痛 ーーーーーーーー 温度診
d 疼痛原因部位 ーーーーーーー 麻酔診
e フェネストレーション ーーー 偏心投影法
118A36
あ放射線量と細胞生存率曲線を図に示す。
あアのタイプの反応を示すのはどれか。2つ選べ。
a 肺
b 骨 髄
c 脊 髄
d 粘 膜
e 唾液腺
118A37
あ80歳の男性。右側下顎体部の腫脹と疼痛を主訴として来院した。5日前に硬固物を咀嚼した後から腫脹と右側オトガイ神経麻痺を認めたという。頸部に腫大したリンパ節は触れない。初診時の顔貌写真(別冊No.10A)、口腔内写真(別冊No.10B)、エックス線画像(別冊No.10C)、造影CT(別冊No.10D)、MRI脂肪抑制T2強調像(別冊No.10E)及び生検時のH-E染色病理組織像(別冊No.10F)を別に示す。

あ診断名はどれか。1つ選べ。
a 骨肉腫
b 腺様嚢胞癌
c 扁平上皮癌
d 悪性リンパ腫
e 多発性骨髄腫
118A38
あ学校歯科健康診断におけるGOで正しい組合せはどれか。1つ選べ。
あ 歯肉炎 歯石の沈着 定期的な観察
a な し ーーー な し ーーー 不 要
b な し ーーー な し ーーー 必 要
c あ り ーーー な し ーーー 不 要
d あ り ーーー な し ーーー 必 要
e あ り ーーー あ り ーーー 必 要
118A39
あ左側舌縁部に18X15mmの病変を認め、厚さは8mm、深達度は4mmであった。生検の結果、扁平上皮癌と診断した。画像検査で所属リンパ節〈領域リンパ節〉と他臓器への転移は認めない。
あTNM分類(UICC2017)におけるstage分類はどれか。1つ選べ。
a StageⅠ
b StageⅡ
c StageⅢ
d StageⅣA
e StageⅣB
118A40
あ日本で経口投与されるワクチンはどれか。1つ選べ。
a 水 痘
b 風 疹
c 麻 疹
d 日本脳炎
e ロタウイルス
A41〜A60
118A41
あ口唇粘膜への触刺激の情報を統合し、触覚を生み出すのはどれか。1つ選べ。
a 三叉神経節
b Meissner小体
c 三叉神経主感覚核
d 視床後内側腹側核
e 大脳皮質一次体性感覚野
118A42
あ歯肉のマッサージ効果が高いブラッシング法はどれか。3つ選べ。
a バス法
b フォーンズ法
c チャーターズ法
d スクラッビング法
e スティルマン改良法
118A43
あ部分床義歯の構成要素で二次固定が得られるのはどれか。2つ選べ。
a パラタルバー
b リンガルバー
c Kennedyバー
d パラタルプレート
e リンガルプレート
118A44
あ国民医療費に含まれるのはどれか。2つ選べ。
a 医療扶助
b 健康診断
c 正常分娩
d 薬局調剤
e 予防接種
118A45
あ76歳の女性。口や鼻から飲み物が漏れることを主訴として脳神経内科からの紹介で来院した。1年前に脳梗塞の診断を受けている。現在普通食を20分以内で全量摂取しており、咀嚼時の疲労感はなく、むせることはないが、飲水時に口や鼻から漏れることがあるという。口腔機能時の顔面写真(別冊No.11A)、口腔機能時の口腔内写真(別冊No.11B)及び液体の嚥下を記録した嚥下造影検査画像(別冊No.11C)を別に示す。
あ主訴に影響を与えていると考えられるのはどれか。2つ選べ。
a 咬 筋
b 口輪筋
c 口蓋帆挙筋
d オトガイ舌筋
e 後輪状披裂筋
118A46
あランパントカリエスは、( 1 )かつ広範囲に齲蝕が形成され、通常、齲蝕になりにくい( 2 )にも発生する。
あ( )に入る語句の組合せで正しいのはどれか。1つ選べ。
① ②
a 緩 徐 ーーー 上顎前歯
b 緩 徐 ーーー 下顎前歯
c 急 速 ーーー 上顎前歯
d 急 速 ーーー 上顎臼歯
e 急 速 ーーー 下顎前歯
118A47
あ頸静脈孔を通過する神経の損傷によって生じるのはどれか。2つ選べ。
a 嗄 声
b 嚥下障害
c 開口障害
d 咀嚼障害
e 舌前方2/3の知覚障害
118A48
あ移植片対宿主病〈GVHD〉患者にみられる口腔症状はどれか。2つ選べ。
a 口腔乾燥
b 上皮下水疱
c 穿掘性潰瘍
d メラニン沈着
e 扁平苔癬様病変〈口腔苔癬様病変〉
118A49
あ無痛性の開口障害を生じるのはどれか。3つ選べ。
a 顎関節強直症
b 筋突起過長症
c 顎関節リウマチ
d 進行性下顎頭吸収
e 咀嚼筋腱・腱膜過形成症
118A50,51
次の文により50、51の問いに答えよ。
あ70歳の男性。下顎部分床義歯の不適合による咀嚼困難を主訴として来院した。診察の結果、義歯を製作することとした。作業用模型上の頬側歯槽部で検査中の写真(別冊No.12A)と検査に使用する器具の写真(別冊No.12B)を別に示す。
50
あAの操作で決定するのはどれか。2つ選べ。
a 鉤腕の走行
b 鉤尖部の位置
c 隣接面板の幅
d ビーデイングの部位
e アンダーカットの領域
51
あAの操作直後に使用するのはどれか。1つ選べ。
a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ
118A52
あ12歳の男児。歯の変色を主訴として来院した。萌出時は問題なかったが、次第に気になってきたという。初診時の口腔内写真(別冊No.13)を別に示す。
あ変色の原因特定のために確認するのはどれか。1つ選べ。
a 外傷の既往
b 離乳の時期
c 口呼吸の有無
d 常用薬の有無
e 摂取飲料の嗜好
118A53
あ高齢者の転倒で骨折頻度が最も高いのはどれか。1つ選べ。
a 鼻 骨
b 下顎骨
c 肩甲骨
d 大腿骨
e 尾 骨
118A54
あ片側性唇顎口蓋裂の裂隙閉鎖後に生じやすいのはどれか。3つ選べ。
a 浅い口蓋
b 上顎骨の過成長
c 上顎切歯の舌側傾斜
d 上顎歯列弓幅径の開大
e 上下顎歯列正中線の不一致
118A55
あ16歳の女子。顔の歪みを主訴として来院した。出生時に先天性疾患の診断を受けている。2」、「5に欠如歯を認める。Arch length discrepancyは上顎-5mm、下顎-2mmであった。重度の顔面非対称と診断し、外科的矯正治療を行うこととした。上顎はLe FortI型骨切り術で咬合平面の傾きを是正し、下顎は右側に下顎枝矢状分割術、左側に骨延長術を行う予定とした。初診時の顔面写真(別冊No.14A)、口腔内写真(別冊No.14B)及び3D-CT(別冊No.14C)を別に示す。セファロ分析の結果を図に示す。

あ術前矯正治療で行うのはどれか。2つ選べ。
a 下顎右側臼歯の挺出
b 下顎左側臼歯の頬側傾斜
c 上顎右側臼歯の舌側傾斜
d 非抜歯による歯列のレベリング
e └4、5┐の抜歯による歯列のレベリング
118A56
あ小児の歯科治療時の行動分類(Franklの分類)で2度はどれか。2つ選べ。
a 拒 否
b 号 泣
c 慎 重
d 躊 躇
e 不協力
118A57
あ乳歯外傷の特徴はどれか。2つ選べ。
a 受傷原因は衝突が最も多い。
b 受傷年齢は1〜3歳に多い。
c 受傷頻度に性差はみられない。
d 受傷様式は脱臼より破折が多い。
e 受傷部位は上顎乳中切歯が最も多い。
118A58
あ矯正歯科治療中の口腔内写真(別冊No.15)を別に示す。
あ上顎右側犬歯根尖部の歯周組織に生じる生体反応の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
a 近心側 ーーー 血流の充進
b 近心側 ーーー 破骨細胞の活性化
c 遠心側 ーーー 歯根膜の硝子化
d 遠心側 ーーー マクロファージの出現
e 遠心側 ーーー セメント芽細胞の活性化
118A59
あ頸動脈三角に存在するのはどれか。3つ選べ。
a 舌動脈
b 外頸静脈
c 頸動脈洞
d 上喉頭神経
e 顎下リンパ節
118A60
あ23歳の女性。下顎右側智歯周囲歯肉の自発痛を主訴として来院した。診察の結果、8┐の抜歯を行うこととした。アドレナリン含有2%リドカイン塩酸塩で浸濶麻酔を行ったところ次第に意識レベルが低下した。このときの手指の写真(別冊No.16)を別に示す。
あ意識レベル低下の原因はどれか。1つ選べ。
a 脳血管収縮
b 脈拍数減少
c 心拍出量減少
d 血管透過性充進
e 副交感神経活動の充進
A61〜A90
118A61
あ24歳の女性。歯の変色を主訴として来院した。数年前から気になっていたという。検査の結果、生活歯の標白をオフィスブリーチで行うこととした。漂白操作過程の一部の口腔内写真(別冊No.17A、B、C)を別に示す。
あCで用いた薬剤について正しいのはどれか。2つ選べ。
a 光照射する。
b 吸引によって除去する。
c 塗布厚さを7〜8mmとする。
d 歯面を強く擦るように塗布する。
e 歯面を水分で濡らした後に塗布する。
118A62
あ閉塞性睡眠時無呼吸症において、睡眠中に舌根が沈下すると生じるのはどれか。1つ選べ。
a 覚醒反応
b 心拍数の減少
c 横隔膜の活動停止
d 鼻呼吸流量の増加
e 血中酸素飽和度の上昇
118A63
あ9歳の女児。前歯の歯並びが悪いことを主訴として来院した。初診時の口腔内写真(別冊No.18A)とエックス線画像(別冊No.188)を別に示す。
あ第一期治療として適切なのはどれか。1つ選べ。
a C」の抜歯
b └Cの抜歯
c └4の抜歯
d 2┴2の補綴処置
e 上顎右側臼歯の遠心移動
118A64
あ41歳の女性。上顎左側前歯と小臼歯部の審美不良を主訴として来院した。6か月前から気付いていたがそのままにしていたという。角化歯肉の幅は上顎左側犬歯において1mm程度である。歯周基本治療後の再評価時の口腔内写真(別冊No.19A)とエックス線画像(別冊No.19B)を別に示す。歯周組織検査結果の一部を表に示す。
あ適切な治療法はどれか。1つ選べ。
a 結合組織移植術
b 歯肉剥離掻爬術
c 遊離歯肉移植術
d 両側乳頭弁移動術
e 歯肉弁根尖側移動術
118A65
あ口腔機能低下症の診断のために、口腔清掃状態不良の検査に用いる指標はどれか。1つ選べ。
a PlI〈plaque index〉
b OHI〈oral hygiene index〉
c PCR〈plaque control record〉
d PHP〈patient hygiene performance〉
e TCI〈tongue coating index〉
118A66
あガドリニウム造影剤の使用に際し、最も注意すべきなのはどれか。1つ選べ。
a 高血圧
b 腎障害
c 糖尿病
d 間質性肺炎
e 甲状腺疾患
118A67
あ75歳の男性。下顎左側臼歯部の疼痛を主訴として来院した。3か月前に自覚し、徐々に増悪してきたという。10年前に人工弁置換術を受けており、5年前から血液透析を受けているという。ワルファリンカリウムを服用している。診察の結果、下顎左側第一大臼歯の抜去を行うこととした。初診時の腕の写真(別冊No.20A)とエックス線画像(別冊No.20B)を別に示す。
あ適切な対応はどれか。2つ選べ。
a PT-INRの確認
b 透析翌日の抜歯
c 左上腕での血圧測定
d ワルファリンカリウムの休薬指示
e 抜歯後からのアモキシシリン水和物投与
118A68
あ4歳の女児。上顎右側乳臼歯部の激しい疼痛を主訴として来院した。3か月前にD」のコンポジットレジンの脱離に気付いていたが、症状がないためそのままにしていたところ、昨晩から痛みが続いているという。D」に打診痛を認める。初診時の口腔内写真(別冊No.21A)とエックス線画像(別冊No.21B)を別に示す。
あ適切な処置はどれか。1つ選べ。
a コンポジットレジン修復
b 生活歯髄切断
c 抜 髄
d 感染根管治療
e 抜 歯
118A69
あ永久歯列期の正中離開の原因として考えられるのはどれか。3つ選べ。
a 咬爪癖
b 正中埋伏過剰歯
c 側切歯の矮小化
d 乳歯列期の空隙歯列
e 第二小臼歯の先天欠如
118A70
あ顎下部の疼痛を主訴とする患者のエックス線画像(別冊No.22A、B)を別に示す。
あ追加する画像検査と目的の組合せで正しいのはどれか。1つ選べ。
a CT ーーーーーーーーーー 病変の位置確認
b PET/CT ーーーーーーーー 転移性腫瘍の診断
c 超音波検査 ーーーーーーー 血流速度の評価
d 唾液腺造影撮影 ーーーーー 唾液腺機能の診断
e 唾液腺シンチグラフィ ーー 悪性腫瘍の鑑別
118A71
あ間葉性歯原性腫瘍の由来はどれか。2つ選べ。
a 歯 堤
b 歯小嚢
c 歯乳頭
d 唇溝堤
e エナメル器
118A72
あ歯質と歯冠修復材料の機械的性質を表に示す。
あウはどれか。1つ選べ。
あただし、ア~オはa〜eのいずれかに該当する。
a 象牙質
b エナメル質
c ジルコニア
d ニケイ酸リチウム
e コンポジットレジン
118A73
あ早期死体現象はどれか。2つ選べ。
a 死 斑
b 腐敗網
c 自家融解
d 死体硬直
e 皮下出血
118A74
あ62歳の男性。上顎右側臼歯部歯肉からの出血を主訴として来院した。2か月前からブラッシング時の出血を自覚していたが、自然に止血するためそのままにしていたところ、昨夜のブラッシング後からの出血が止まらないという。3年前から降圧薬を服用し、3か月前から全身倦怠感を自覚している。体温37.5℃、脈拍100/分、血圧130/88mmHgであった。初診時の口腔内写真(別冊No.23)を別に示す。血液検査の結果を表に示す。

あ考えられるのはどれか。1つ選べ。
a 再生不良性貧血
b von Willebrand病
c 血小板減少性紫斑病
d 発熱性好中球減少症
e 播種性血管内凝固症候群
118A75
あ費用対効果の最も高い齲蝕予防法はどれか。1つ選べ。
a フッ化物洗口
b ブラッシング
c フロッシング
d フッ化物歯面塗布
e フッ化物配合歯磨剤の使用
118A76
あ右側上顎癌切除後の患者に顎義歯を製作することとした。口腔内写真(別冊No.24)を別に示す。
あ顎義歯の製作について正しいのはどれか。3つ選べ。
a 栓塞部は充実型とする。
b 右側の咬合を緊密にする。
c 残存顎堤と緊密に適合させる。
d 顎欠損側にも人工歯を排列する。
e 欠損腔のアンダーカットを維持に用いる。
118A77
あ22歳の女性。上顎の歯並びが悪いことを主訴として来院した。診断の結果、抜歯を伴うマルチブラケット装置を用いた矯正歯科治療を行うこととした。初診時の顔面写真(別冊No.25A)、口腔内写真(別冊No.25B)及びエックス線画像(別冊No.25C)を別に示す。セファロ分析の結果を図に示す。
あ適切な抜歯部位(智歯を除く)はどれか。1つ選べ。
118A78
あ80歳の男性。下顎前歯部の動揺を主訴として来院した。5か月前から自覚し、1か月前から動揺が強くなり、前歯で咬みづらくなったがそのままにしていたという。初診時の口腔内写真(別冊No.26A)とエックス線画像(別冊No.26B)を別に示す。歯周組織検査結果の一部を表に示す。
あ適切な対応はどれか。3つ選べ。
a 咬合調整
b 暫間固定
c 口腔清掃指導
d オーラルスクリーンの使用
e 局所薬物配送システム〈LDDS〉
118A79
あ24歳の女性。乳歯の残存を主訴として来院した。中学生のころから自覚し、矯正歯科治療を希望した際に精査を勧められたという。歯肉に異常所見はない。初診時のエックス線画像(別冊No.27A)とCT(別冊No.27B)を別に示す。
あ疑われるのはどれか。1つ選べ。
a 大理石骨病
b 骨形成線維腫
c 線維性異形成症
d 慢性硬化性骨髄炎
e セメント質骨性異形成症
118A80
あ石膏の硬化が遅延するのはどれか。2つ選べ。
a 混水比の低下
b 冷水による練和
c 練和時間の短縮
d スラリー液の使用
e 2%塩化ナトリウム水溶液の使用
118A81
あ10歳の女児。上顎左側第一大臼歯の摂食時の違和感を主訴として来院した。1か月前から自覚していたが、痛みがないためそのままにしていたという。誘発痛はなく歯髄電気診に生活反応を示した。検査の結果、従来型グラスアイオノマーセメント修復を行うこととした。初診時の口腔内写真(別冊No.28A)とエックス線画像(別冊No.28B)を別に示す。
あ窩洞形態で正しいのはどれか。1つ選べ。
a 起始点の付与
b 咬頭隆線の保存
c 窩底部凹凸の整理
d アンダーカットの付与
e ラウンドベベルの付与
118A82
あGracey型キュレットの操作法で正しいのはどれか。2つ選べ。
a ハンドルを執筆状に把持する。
b 歯根面へのフェイスの接触角を30度にする。
c 第1シャンクと歯軸のなす角度を70度にする。
d ポケット挿入時はフェイスと歯根面のなす角度を小さくする。
e カッティングエッジ中央部を歯根面に適合してストロークする。
118A83
あ診断用ワックスアップが役立つのはどれか。すべて選べ。
a 治療計画の立案
b 支台歯の動揺度の確認
c 最終補綴装置の色調の模索
d 患者とのコミュニケーションの円滑化
e プロビジョナルレストレーションの製作
118A84
あ76歳の女性。義歯の維持安定不良を主訴として来院した。診察の結果、全部床義歯を新製することとした。ある術式の過程の一部の写真(別冊No.29)を別に示す。
あこの術式で決定されるのはどれか。2つ選べ。
a 舌房の範囲
b 水平的顎間関係
c 義歯床後縁の位置
d 義歯床研磨面の形態
e 前歯部人工歯の形態
118A85
あ定型発達児の情動で、「心配」が出現する時期に分化するのはどれか。2つ選べ。
a 愛 情
b 怒 り
c 失 望
d 嫉 妬
e 不満足
118A86
あ47歳の女性。上顎左側側切歯の欠損による審美不良を主訴として来院した。診察の結果、ブリッジによる補綴処置を行うこととした。完成したブリッジの写真(別冊No.30A)、装着直前に行ったある操作の写真(別冊No.30B)及びブリッジ装着後の口腔内写真(別冊No.30C)を別に示す。
あBの操作直後にブリッジに対して行うのはどれか。1つ選べ。
a 研 磨
b 咬合調整
c 隣接面接触調整
d リン酸エッチング
e メタルプライマーの塗布
118A87
あCT(別冊No.31)を別に示す。
あ矢印で示すのはどれか。1つ選べ。
a 静脈石
b 扁桃結石
c 顎下腺管内唾石
d 茎状突起の過長
e 頸動脈の石灰化
118A88
あ7歳の男児。前歯の歯並びが悪いことを主訴として来院した。初診時の口腔内写真(別冊No.32A)、下顎後退位の口腔内写真(別冊No.32B)及びエックス線画像(別冊No.32C)を別に示す。セファロ分析の結果を図に示す。
あ適切な対応はどれか。3つ選べ。
a 咬合挙上板の装着
b リンガルアーチの装着
c 上顎左側過剰歯の抜去
d 上顎前方牽引装置の装着
e 上顎右側埋伏過剰歯の抜去
118A89
あバーアタッチメントを用いた可撤性インプラント上部構造を製作することとした。口腔内写真(別冊No.33)を別に示す。
あオープントレー法の印象操作を実施の順番に並べよ。
a トレーの圧接
b ヒーリングアバットメントの除去
c 印象用コービング同士のレジンでの連結
d 印象用コービング固定用スクリューの除去
e インプラント体への印象用コーピングの固定
118A90
あある地域において、肺癌の死亡率(10万人年あたり)が喫煙者で20、非喫煙者で11であった。
あこの地域の肺癌死亡に対する喫煙の寄与危険度(10万人年あたり)を求めよ。
あただし、小数点以下第2位の数値が得られた場合は四捨五入すること。


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