
問1〜20
116B1
あリンパ節腫脹の造影CT(別冊No.1)を別に示す。

あ矢印で示すのはどれか。1つ選べ。
a 頬リンパ節
b 舌リンパ節
c 顎下リンパ節
d 上内深頸リンパ節
e オトガイ下リンパ節
116B2
あ顎骨内に発生した嚢胞のH-E染色病理組織像(別冊No.2)を別に示す。

あ診断名はどれか。1つ選べ。
a 歯根嚢胞
b 含歯性嚢胞
c 歯原性角化嚢胞
d 側方性歯周嚢胞
e 石灰化歯原性嚢胞
116B3
あ耐熱性が最も高いのはどれか。1つ選べ。
a 芽 胞
b 線 毛
c 鞭 毛
d 細胞壁
e 細胞膜
116B4
あ右側頸部郭清の術中写真(別冊No.3)を別に示す。

あ矢印で示すのはどれか。1つ選べ。
a 舌神経
b 顔面神経
c 舌下神経
d 大耳介神経
e オトガイ神経
116B5
あ横紋筋を構造に含むのはどれか。1つ選べ。
a 胃
b 気 管
c 子 宮
d 直 腸
e 横隔膜
116B6
あアタッチメントロスがみられるのはどれか。1つ選べ。
a 類天疱瘡
b 二次性咬合性外傷
c 遺伝性歯肉線維腫症
d 壊死性潰瘍性歯肉炎
e アスコルビン酸欠乏性歯肉炎
116B7
あ学校感染症に罹患している児童生徒の出席停止を決定するのはどれか。1つ選べ。
a 学校医
b 学校長
c 教育長
d 市町村長
e 養護教諭
116B8
あ職業被曝の等価線量限度が、5年間で100mSvかつ1年間で50mSvである臓器はどれか。1つ選べ。
a 脳
b 肺
c 唾液腺
d 赤色骨髄
e 眼の水晶体
116B9
あ要介護高齢者の自宅療養において、身体介護や家事援助介護サービスを主業務とする職種はどれか。1つ選べ。
a 看護師
b 保健師
c 訪問介護員
d 介護支援専門員
e 医療ソーシャルワーカー
116B10
あThe( )Development Goals,which consist of 17goals and 169 targets,are a call for action by all countries to promote prosperity while protecting the planet.
あ( )に入るのはどれか。1つ選べ。
a Standardized
b Successful
c Super
d Sustainable
e Systematic
116B11
あ過蓋咬合を伴う骨格性Ⅲ級でみられるのはどれか。1つ選べ。
a 鼻唇角の開大
b オトガイ部の後退
c 上顎臼歯の舌側傾斜
d 下顎切歯の唇側傾斜
e Spee彎曲の深さの増大
116B12
あ医療事故調査制度の主たる目的はどれか。1つ選べ。
a 医療監視
b 行政処分
c 再発防止
d 情報収集
e 民事責任
116B13
あリスボン宣言で述べられているのはどれか。1つ選べ。
a 死の判定
b 健康格差の縮小
c 国民皆保険制度
d 倫理審査委員会の設置
e 患者が健康教育を受ける権利
116B14
あエナメル質より熱膨張係数が小さいのはどれか。1つ選べ。
a 陶 材
b インレーワックス
c 陶材焼付用金合金
d コンポジットレジン
e ポリメチルメタクリレート
116B15
あ一次救命処置〈BLS〉で最初に行うのはどれか。1つ選べ。
a 応援要請
b 胸骨圧迫
c 人工呼吸
d 心停止の判断
e 周囲の安全確認
116B16
あレーザー齲蝕診断装置に使用されるレーザーの波長はどれか。1つ選べ。
a 455nm
b 655nm
c 1.064um
d 2.94um
e 10.6um
116B17
あ下顎の残存歯の歯式を示す。

あKennedyの分類はどれか。1つ選べ。
a Ⅰ級2類
b Ⅱ級1類
c Ⅱ級2類
d Ⅲ級2類
e Ⅳ級
116B18
あ軟骨内骨化で形成されるのはどれか。1つ選べ。
a 口蓋骨の垂直板
b 後頭骨の後頭鱗
c 下顎骨の関節突起
d 上顎骨の前頭突起
e 前頭骨の眼窩上縁
116B19
あ血栓形成の原因はどれか。1つ選べ。
a 線溶の充進
b 血小板数の減少
c 血液粘稠度の低下
d 血液凝固因子の減少
e 血管内皮細胞の傷害
116B20
あMRI(別冊No.4A、B)を別に示す。

あ矢印で示すのはどれか。1つ選べ。
a 顎舌骨筋
b 顎二腹筋
c 茎突舌骨筋
d オトガイ舌筋
e オトガイ舌骨筋
問21〜40
116B21
あオーバーバイトが小さく、ハイアングルを伴う成長期の骨格性上顎前突に対して上顎顎外固定装置を用いた矯正歯科治療を行うこととした。牽引方向の写真(別冊No.5)を別に示す。

あ適切な牽引方向はどれか。1つ選べ。
a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ
116B22
あEichnerの分類C1症例の咬合高径決定で考慮すべきなのはどれか。2つ選べ。
a 顎堤形態
b 下顎安静位
c 舌背の高さ
d 残存歯の歯冠高径
e レトロモラーパッド
116B23
あ20歳の女性。下顎右側大臼歯部の腫脹を主訴として来院した。3か月前から徐々に増大してきたという。同部は骨様硬で軽度の圧痛を認める。初診時の口腔内写真(別冊No.6A)、エックス線画像(別冊No.6B)、CT(別冊No.6C)、MRI(別冊No.6D)及び生検時のH-E染色病理組織像(別冊No.6E)を別に示す。



あ適切な治療はどれか。1つ選べ。
a 開窓後摘出
b 皮質骨除去術
c 下顎辺縁切除術
d 下顎区域切除術
e 放射線療法
116B24
あ矯正装置の写真(別冊No.7)を別に示す。

あ治療により増加するのはどれか。2つ選べ。
a FMIA
b 下顎角
c SNA角
d SNB角
e 上下顎中切歯歯軸傾斜角
116B25
あ45歳の女性。下顎右側第一大臼歯が欠けたことを主訴として来院した。約10年前に修復処置を受け症状なく経過していたが、昨日、食事中に破折したという。歯髄電気診で軽度の閾値低下を認めるが冷温痛はない。診察の結果、IPC法を行うこととした。初診時の口腔内写真(別冊No.8A)、エックス線画像(別冊No.88)及び覆髄剤貼付直後の写真(別冊No.8C)を別に示す。使用する材料の略号を表に示す。


あ裏層と封鎖に用いる材料の組み合わせで正しいのはどれか。3つ選べ。
あ裏 層 封 鎖
a Ez ーーーーーーーーー CR
b Ez ーーーーーーーーー 従GIC
c 従GIC ーーーーーーー CR
d 光GIC ーーーーーーー TC
e Ezの上に従GIC ーーー CR
116B26
あ耳下腺管が貫く筋はどれか。1つ選べ。
a 頬 筋
b 咬 筋
c 口輪筋
d 外側翼突筋
e 内側翼突筋
116B27
あ2019年度における我が国の歯科診療医療費と国民医療費全体に占める割合の組
合せで正しいのはどれか。1つ選べ。
あ医療費(億円) 割合(%)
a 30,150 ーーーーーー 6.8
b 65,027 ーーーーーー 14.6
c 78,411 ーーーーーー 17.7
d 85,564 ーーーーーー 19.3
e 165,209 ーーーーー 37.2
116B28
あ84歳の女性。上顎義歯の人工歯脱落による審美不良を主訴として来院した。義歯は約8年前に装着しており、咀嚼時に上顎右側側切歯と犬歯の人工歯が脱落したが、それ以外に問題はないという。診察の結果、義歯修理を行うこととした。修理前の義歯の写真(別冊No.9)を別に示す。

あ義歯修理で行う処置はどれか。3つ選べ。
a 補強線の埋入
b 偏心位での咬合調整
c 脱落した人工歯の再使用
d ピックアップ印象の採得
e デンチャースペースの記録
116B29
あ前歯部開咬を呈するのはどれか。2つ選べ。
a 顎放線菌症
b 茎状突起過長症
c 痛風性顎関節炎
d 進行性下顎頭吸収
e 両側関節突起骨折
116B30
あⅢ型アレルギーはどれか。1つ選べ。
a 気管支喘息
b 接触性皮膚炎
c アナフィラキシー
d 自己免疫性溶血性貧血
e 全身性エリテマトーデス
116B31
あ臼歯部交叉咬合の原因となるのはどれか。2つ選べ。
a 吸指癖
b 口呼吸
c 咬爪癖
d 弄唇癖
e 舌突出癖
116B32
あ抗血小板療法中の患者の抜歯において、内科主治医との医療連携に必要なのはどれか。4つ選べ。
a 原疾患の状態
b 服用薬の種類
c PT-INRの確認
d 抜歯の侵襲程度
e 局所麻酔薬の種類
116B33
あ次の文により33、34の問いに答えよ。
生活歯の標白処置中の口腔内写真(別冊No.10)を別に示す。

33 矢印で示す薬剤の主成分はどれか。1つ選べ。
a 過酸化水素
b 過酸化尿素
c ポリリン酸
d 過ホウ酸ナトリウム
e エチレンジアミン四酢酸〈EDTA〉
34 矢印で示した薬剤の作用機序はどれか。1つ選べ。
a 緩衝作用
b 酸化作用
c 清掃作用
d 極性化作用
e キレート作用
116B35
あ暫間固定を行う下顎前歯部の口腔内写真(別冊No.11A)とエックス線画像(別冊No.11B)を別に示す。

あ適切な方法はどれか。1つ選べ。
a 連結前装冠
b 舌面板接着固定
c プロビジョナル固定
d ワイヤーレジン固定
e エナメルボンディングレジン固定
116B36
あ2級メタルインレーの基本的保持形態はどれか。2つ選べ。
a 階 段
b 小 窩
c 箱 型
d 鳩尾形
e 外開き形態
116B37
あ齲蝕のため抜歯を行った5歳の男児の口腔内写真(別冊No.12)を別に示す。エックス線画像では永久歯の歯数異常はみられない。

あ適切な装置はどれか。2つ選べ。
a 可撤保隙装置
b バンドループ
c リンガルアーチ
d ディスタルシュー
e Nanceのホールディングアーチ
116B38
あ79歳の女性。上顎義歯の不安定による咀嚼困難を主訴として来院した。義歯は15年前に装着したが、数年前から義歯の動揺を認めるようになったという。診察の結果、上顎義歯を製作することとした。初診時の口腔内写真(別冊No.13A)と個人トレーの写真(別冊No.13B、C)を別に示す。

あ矢印が示す構造の目的はどれか。1つ選べ。
a 動的印象の採得
b 印象材の硬化促進
c 印象材の変形防止
d 顎堤粘膜の変形防止
e 個人トレーの位置決め
116B39
あ91歳の男性。家族からの希望があり、歯科訪問診療を行った。高齢者施設に入所中である。意思の疎通は可能で歯科治療に協力的であるが、すべてのBDR指標は全介助である。食形態はミキサー食であり、むせることはなく全量を摂取しているという。初診時の口腔内写真(別冊No.14A)と使用中の義歯の写真(別冊No.14B)を別に示す。


あまず行うのはどれか。1つ選べ。
a 粘膜調整
b きざみ食への変更
c 義歯の適合性改善
d 上顎前歯部の歯冠補綴
e 介護者への口腔清掃指導
116B40
あ口腔内装置と治療対象の組合せで適切なのはどれか。1つ選べ。
a 保定装置 ーーーーーーーーーーーーーー 閉塞性睡眠時無呼吸症
b 舌接触補助床 ーーーーーーーーーーーー 摂食嚥下障害
c ナイトガード ーーーーーーーーーーーー 睡眠障害
d 軟口蓋挙上装置 ーーーーーーーーーーー 顎関節症
e スタビライゼーションスプリント ーーー 構音障害
問41〜60
116B41
あ歯肉縁下にある下顎第一大臼歯の残根抜去時に、挺子を使用するために行うのはどれか。3つ選べ。
a 歯根の分割
b 皮質骨の骨切り
c 歯根周囲の骨削除
d 粘膜骨膜弁の剥離
e Partschの歯肉切開
116B42
あ右側口底部の進和感を主訴として来院した患者の、初診時の口腔内写真(別冊No.15A)とエックス線画像(別冊No.15B)を別に示す。

あインフォームドコンセントにおいて、治療を行わない場合の説明で適切なのはど
れか。1つ選べ。
a 「口が乾く可能性があります」
b 「顎の下が腫れる可能性があります」
c 「口が開かなくなる可能性があります」
d 「舌が動きにくくなる可能性があります」
e 「舌の感覚が鈍くなる可能性があります」
116B43
あ小球性低色素性貧血に分類されるのはどれか。1つ選べ。
a 溶血性貧血
b 鉄欠乏性貧血
c 巨赤芽球性貧血
d 再生不良性貧血
e 骨髄異形成症候群
116B44
あ正常な構音が可能な無歯顎患者における、全部床義歯製作過程のある検査の標準的な結果の写真(別冊No.16)を別に示す。

あ発音したのはどれか。1つ選べ。
a / k /
b / p /
c / s /
d / t /
e / v /
116B45
あ成分に石膏を含んでいる材料はどれか。3つ選べ。
a 歯科用陶材
b 水硬性セメント
c アルジネート印象材
d ガッタパーチャポイント
e クリストバライト埋没材
116B46
あ早期癒合により舟状頭を生じるのはどれか。1つ選べ。
a 冠状縫合
b 矢状縫合
c 前頭縫合
d 鱗状縫合
e ラムダ縫合
116B47
あ35歳の女性。上顎右側第一小臼歯の咬合時の違和感を主訴として来院した。10年前にかかりつけ歯科医で処置を受けたが、2週前から自覚するようになったという。自発痛はないが、打診に反応がある。プロービング深さは全周3mm以下であった。診察の結果、慢性根尖性歯周炎と診断した。初診時の口腔内写真(別冊No.17A)とエックス線画像(別冊No.17B)を別に示す。

あ原因として考えられるのはどれか。3つ選べ。
a 前装部の破損
b 不良な根管充填
c 不適合な補綴装置
d 辺縁歯槽骨の吸収
e コロナルリーケージ
116B48
あ小児に対する口内法エックス線撮影において、患児の重要臓器の被曝軽減に有効な方法はどれか。1つ選べ。
a 円形絞りの使用
b 高管電圧の設定
c ポケット線量計の使用
d 甲状腺プロテクターの着用
e 最小サイズのセンサーの使用
116B49
あ運動神経終末から分泌される神経伝達物質を分解するのはどれか。1つ選べ。
a コリンエステラーゼ
b アデニル酸シクラーゼ
c シクロオキシゲナーゼ
d モノアミンオキシダーゼ
e コリンアセチルトランスフェラーゼ
116B50(解答なし)
あ可撤性ブリッジに用いるのはどれか。2つ選べ。
a 根面板
b キーアンドキーウェイ
c 歯冠外アタッチメント
d テレスコープクラウン
e プロキシマルハーフクラウン
116B51
あ53歳の男性。上顎右側第一小臼歯の違和感を主訴として来院した。3か月前から自覚していたがそのままにしていたという。4」は歯髄電気診で生活反応を示さなかった。検査の結果、慢性歯周炎と診断し、歯周基本治療を行うこととした。初診時の口腔内写真(別冊No.18A)とエックス線画像(別冊No.18B)を別に示す。歯周組織検査結果の一部を表に示す。


あまず行うのはどれか。2つ選べ。
a 暫間固定
b 感染根管治療
c 口腔清掃指導
d フッ化物歯面塗布
e スケーリング・ルートプレーニング
116B52
あ年齢階級別抜歯の主原因別にみた抜歯数の割合(永久歯の抜歯原因調査、2018年)を図に示す。

あエはどれか。1つ選べ。
あただし、ア~オはa〜eのいずれかに該当する。
a 齲 蝕
b 矯 正
c 破 折
d 歯周病
e 埋伏歯
116B53
あ平成28年歯科疾患実態調査で歯列・咬合の状況についての調査項目はどれか。4つ選べ。
a 空 隙
b 叢 生
c オーバーバイト
d オーバージェット
e 上下顎第一大臼歯の近遠心的関係
116B54
あ印象採得時における嘔吐反射への対応はどれか。3つ選べ。
a 口呼吸
b 表面麻酔
c 不安軽減
d 静脈内鎮静
e 頭部後傾姿勢
116B55
あ9歳の男児。開口障害を主訴として来院した。4年前から口が開きにくいことに気付いていたがそのままにしていたところ、3日前にかかりつけ歯科医で精査を勧められたという。開口量は15mmで、開口時に疼痛はない。初診時のエックス線画像(別冊No.19A)、CT(別冊No.19B)及び3D-CT(別冊No.19C)を別に示す。


あ原因として考えられるのはどれか。1つ選べ。
a 咬筋の肥大
b 下顎頭の骨折
c 下顎頭の腫腸
d 筋突起の過長
e 顎関節の骨性癒着
116B56
あ循環器内科から86歳の女性の口腔管理の依頼を受けた。診察の結果、口腔カンジダ症が疑われ、イトラコナゾールの処方を考えた。
あ併用禁忌の薬物はどれか。1つ選べ。
a ループ利尿薬
b 第Xa因子阻害薬
c アセトアミノフェン
d ペニシリン系抗菌薬
e アンジオテンシン変換酵素〈ACE〉阻害薬
116B57
あ安静時のヘモグロビン酸素飽和度と予想される血液酸素分圧〈PO2〉の組合せで正
しいのはどれか。1つ選べ。
あ酸素飽和度 酸素分圧〈PO2〉
あ (%) (mmHg)
a 100 ーーーーー 90
b 90 ーーーーーー 60
c 75 ーーーーーー 30
d 60 ーーーーーー 20
e 50 ーーーーーー 10
116B58
あメタルインレーの2級窩洞の模式図を示す。

あアの窩洞形態がイと比較して優れているのはどれか。2つ選べ。
a 審美性
b 辺縁封鎮性
c 健全歯質の保存
d 修復物の適合性
e 短い歯間距離への対応
116B59
あ58歳の女性。上顎右側第一小臼歯の一過性の冷水痛を主訴として来院した。検査の結果、グラスアイオノマーセメント修復を行うこととした。初診時(別冊No.20A)と窩洞形成後の口腔内写真(別冊No.20B)を別に示す。

あ次に行うのはどれか。1つ選べ。
a 歯間分離
b ブロットドライ
c バーニッシュ塗布
d シェードテイキング
e サービカルマトリックス試適
116B60
あ78歳の男性。右側舌縁部の疼痛を主訴として来院した。6か月前に自覚し、かかりつけ歯科医で副腎皮質ステロイド軟膏の処方を受けているが、再発を繰り返しているという。50年間毎日20本以上喫煙しており、飲酒歴はない。初診時の舌縁の写真(別冊No.21)を別に示す。

あ適切な対応はどれか。3つ選べ。
a 細胞診
b 禁煙支援
c 舌部分切除
d 抗菌薬の投与
e 歯の鋭縁の確認
問61〜90
116B61
あ母子保健法に規定されているのはどれか。3つ選べ。
a 母子健康手帳の交付
b 出生証明書の交付
c 低出生体重児の届出
d 乳幼児の定期予防接種
e 1歳6か月児健康診査
116B62
あ歯石の探知で有効なのはどれか。3つ選べ。
a 視 診
b 触 診
c 打 診
d 透照診
e エックス線撮影
116B63
あ46歳の女性。固定性ブリッジが脱離したことによる咀嚼困難を主訴として来院した。脱落したブリッジは20年前に装着したという。診察の結果、新たにブリッジを製作することとした。初診時の口腔内写真(別冊No.22A)、装着したプロビジョナルブリッジの咬合関係を反映させるためのブリッジ製作過程の写真(別冊No.22B、C)を別に示す。


あ矢印の部分を調整した次に行う操作はどれか。1つ選べ。
a 上顎模型の交換
b 下顎模型の交換
c 側方顆路角の調節
d 矢状顆路傾斜角の調節
e インサイザルピンの調節
116B64
あ16歳の女子。上顎左側側切歯の違和感を主訴として来院した。歯髄電気診に生活反応を示した。初診時のエックス線画像(別冊No.23A)とは└2部の歯科用コーンビームCT(別冊No.23B)を別に示す。

あ適切な対応はどれか。1つ選べ。
a 経過観察
b 歯髄鎖痛消炎療法
c 直接覆髄
d 抜 髄
e 歯根尖切除
116B65
あ歯周形成手術の術前と術中の口腔内写真(別冊No.24)を別に示す。

あこの術式が遊離歯肉移植術と比較して優れているのはどれか。3つ選べ。
a 移植片の生着
b 歯肉色の調和
c 採取部位の治癒
d 口腔前庭の拡張
e 歯間乳頭歯肉の増大
116B66
あ44歳の女性。口蓋の腫脹部の精査を希望して来院した。かかりつけ歯科医で指摘されたという。口蓋に弾性軟から中等度、無痛性の腫瘤を認める。初診時の口腔内写真(別冊No.25A)、CT(別冊No.25B)、MRI(別冊No.25C)及びH-E染色病理組織像(別冊No.25D)を別に示す。



あ診断名はどれか。1つ選べ。
a 血管腫
b 線維腫
c 乳頭腫
d 多形腺腫
e 粘表皮癌
f 腺様嚢胞癌
g 扁平上皮癌
h Warthin腫瘍
116B67
あ慢性腎臓病〈CKD〉の重症度の評価に用いるのはどれか。1つ選べ。
a AST
b BNP
c BUN
d CRP
e eGFR
116B68
あ7歳の女児。前歯で物が咬み切れないことを主訴として来院した。下顎後退位で切端咬合はとれない。診断をした結果、矯正歯科治療を行うこととした。初診時の顔面写真(別冊No.26A)、口腔内写真(別冊No.26B)及びエックス線画像(別冊No.26C)を別に示す。セファロ分析の結果を図に示す。




あ適切な矯正装置はどれか。2つ選べ。
a 咬合斜面板
b 舌側弧線装置
c チンキャップ
d リップバンパー
e スライディングプレート
116B69
あ8歳の男児。歯が生えてこないことを主訴として来院した。毛髪の異常と皮膚の乾燥がみられる。初診時の口腔内写真(別冊No.27A)とエックス線画像(別冊No.27B)を別に示す。


あ適切な治療方針はどれか。2つ選べ。
a 義歯の装着
b 乳歯の早期抜去
c 歯根吸収歯の固定
d 未萌出永久歯の牽引
e 歯冠の形態異常歯の修復
116B70
あ部分床義歯のフレームワークに用いるのはどれか。3つ選べ。
a チタン合金
b ステンレス鋼
c タイプ4金合金
d コバルトクロム合金
e ニッケルチタン合金
116B71
あ49歳の女性。下顎左側第一大臼歯のブラッシング時の出血と痛みを主訴として来院した。4か月前から自覚していたがそのままにしていたという。歯周基本治療後の再評価の結果、プロービング深さが全周3mm以下となり、補綴処置を行うこととした。初診時の口腔内写真(別冊No.28)を別に示す。

「6に行う補綴前処置で適切なのはどれか。1つ選べ。
a 新付着術
b フラップ手術
c 遊離歯肉移植術
d 歯肉弁側方移動術
e 歯肉弁歯冠側移動術
116B72
あ前歯部ブリッジの形態不良を主訴に来院した50歳の女性の、初診時の口元の写真(別冊No.29A)、診察中に治療の参考となる補助線を記入した写真(別冊No.29B)及び治療後の口腔内写真(別冊No.29C)を別に示す。

あ治療の参考としたのはどれか。2つ選べ。
a 瞳孔線
b 顔面正中
c Spee彎曲
d Balkwill角
e Bonwill三角
116B73
あ先天性心疾患を併発しやすいのはどれか。2つ選べ。
a Down症候群
b Marfan症候群
c 先天性表皮水疱症
d 先天性外胚葉異形成症
e Beckwith-Wiedemann症候群
116B74
あグラム染色で青紫色に染まるのはどれか。2つ選べ。
a Vibrio cholerae
b Clostridium tetani
c Helicobacter pylori
d Staphylococcus aureus
e Haemophilus influenzae
116B75
あParkinson病に特徴的にみられる症状はどれか。2つ選べ。
a 出血傾向
b 視力障害
c 呼吸筋麻痺
d 筋固縮〈筋強剛〉
e 静止時振戦〈安静時振戦〉
116B76
あ72歳の男性。食事中に上顎右側顎堤が痛むことを主訴として来院した。上顎義歯は2年前に製作し、これまで疼痛はなかったが、数日前から症状を自覚したという。診察の結果、義歯の修理を行うこととした。来院時の義歯の写真(別冊No.30A)、別日に修理した後の義歯の写真(別冊No.30B)及び義歯修理時における一連の操作の写真(別冊No.30C)を別に示す。


あ処置を実施の順番に並べよ。
a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ
116B77
あ56歳の女性。下顎左側臼歯部の痛みと歯の動揺を主訴として来院した。2か月前から疼痛を自覚し、次第に動揺してきたという。下顎左側臼歯部に42✕20mm大の腫瘤を認め、生検の結果は扁平上皮癌であった。FDG-PET/CTで遠隔転移を認めなかった。初診時の口腔内写真(別冊No.31A)、エックス線画像(別冊No.31B)及びFDG-PET/CT(別冊No.31C)を別に示す。


あTNM分類(UICC2017)はどれか。1つ選べ。
a T1N2bM0
b T2N1M1
c T3N2aM1
d T4aN2bM0
e T4bN3aM0
116B78
あ舌尖が生じるのはどれか。1つ選べ。
a 第一鰓弓
b 第二鰓弓
c 第三鰓弓
d 第四鰓弓
e 第五鰓弓
116B79
あ定型発達の4歳児の歯髄疾患において温度診への反応があるのはどれか。2つ選べ。
a 歯髄壊死
b 歯髄壊疽
c 歯髄充血
d 急性化膿性歯髄炎
e 慢性化膿性根尖性歯周炎
116B80
あ下顎骨骨折の観血的整復固定術後の口腔内写真(別冊No.32)を別に示す。

あこの処置の目的はどれか。2つ選べ。
a 咬合の緊密化
b 異常癒着の防止
c 術後感染の予防
d 術後腫脹の軽減
e 顎関節脱臼の予防
116B81
あ下唇の異常を主訴として来院した女性の口唇の写真(別冊No.33)を別に示す。2か月前からしみるような接触痛の出現と消退を繰り返しているという。

あ診断の確定に必要なのはどれか。2つ選べ。
a 抗CCP抗体
b 抗BP180抗体
c 好中球機能検査
d マイコプラズマ抗体
e 抗デスモグレイン抗体
116B82
あ56歳の女性。咀嚼困難を主訴として来院した。上顎左側と下顎右側欠損部にインプラント義歯による治療を行うこととした。上顎左側に製作した上部構造と模型の写真(別冊No.34A)、下顎右側に製作した上部構造と模型の写真(別冊No.34B)を別に示す。

あAに比べてBの構造が有利なのはどれか。2つ選べ。
a 審美性
b 被圧変位性
c 咬合接触状態
d 着脱時の粘膜刺激
e インプラント体の保護
116B83
あ8歳の女児。前歯の隙間を主訴として来院した。初診時の顔面写真(別冊No.35A)、口腔内写真(別冊No.35B)及びエックス線画像(別冊No.35C)を別に示す。セファロ分析の結果を図に示す。




あまず行う処置はどれか。1つ選べ。
a 正中離開の閉鎖
b 下顎左側乳犬歯の抜去
c 上顎右側第一大臼歯の開窓
d 上顎右側第二乳臼歯の抜去
e 左側乳犬歯交叉咬合の改善
116B84
あ80歳の男性。下顎義歯の維持安定不良を主訴として来院した。診察の結果、下顎義歯を再製作することとした。加熱重合レジンを用いて新義歯を製作したが、矢印のような表面状態が観察された。下顎全部床義歯の写真(別冊No.36A)と矢印の部分を拡大した写真(別冊No.36B)を別に示す。

あ矢印で示す状態に至った原因はどれか。2つ選べ。
a 70℃で徐々にフラスクを加熱した。
b レジンの粉と液の混和時に振動させた。
c レジンを一塊としてフラスクに填入した。
d レジンが餅状になる前にフラスクに填入した。
e フラスクヘのレジン填入時、十分に加圧しなかった。
116B85
あ72歳の男性。食事時のむせを主訴として来院した。脳梗塞の既往があり、脳神経内科に通院中であるという。口腔機能検査では異常が認められなかったものの、嗄声を生じていたので耳鼻咽喉科医に精査を依頼した。嚥下内視鏡検査の結果、液体摂取時に誤嚥が認められたため、機能改善を目指した訓練を行うこととした。安静時と「イ」発声時の嚥下内視鏡画像(別冊No.37)を別に示す。

あ推奨されるのはどれか。1つ選べ。
a 咀嚼訓練
b 舌抵抗訓練
c プッシング訓練
d バルーン拡張訓練
e ブローイング訓練
116B86
あ57歳の男性。上顎右側大臼歯部の疼痛を主訴として来院した。歯科治療に対する恐怖心が強いという。5年前から慢性腎不全のため血液透析を受けている。診察の結果、静脈内鎮静法下に6」の抜歯を行うこととした。初診時の左前腕の写真(別冊No.38)を別に示す。

あ処置時の対応で正しいのはどれか。1つ選べ。
a 静脈路は左前腕に確保する。
b 抜歯は血液透析の直後に行う。
c カリウムを含有する輸液製剤を投与する。
d 血圧計のマンシェットは右上腕に装着する。
e 抗菌薬は血液透析の直前に服用するよう指示する。
116B87
あ顎関節と上顎歯列の位置関係を咬合器に再現する目的で用いるのはどれか。1つ選べ。
a FGPテーブル
b パントグラフ
c フェイスボウ
d チェックバイト
e ゴシックアーチトレーサー
116B88
あ我が国において口腔癌に対する組織内照射に現在用いられている線源はどれか。2つ選べ。
a 198Au
b 60Co
c 192Ir
d 226Ra
e 222Rn
116B89
あ練和開始から30分程度で酸性から中性に近づく合着用セメントはどれか。2つ選べ。
a リン酸亜鉛セメント
b MMA系レジンセメント
c グラスアイオノマーセメント
d コンポジット系レジンセメント
e ポリカルボキシレートセメント
116B90
あ21歳の女性。下顎の前突感と前歯の咬み合わせが悪いことを主訴として来院した。初診時の顔面写真(別冊No.39A)、口腔内写真(別冊No.39B)及びエックス線画像(別冊No.39C)を別に示す。セファロ分析の結果を図に示す。




あ適切な治療方針はどれか。1つ選べ。
a 4┴4の抜歯、下顎枝矢状分割術
b 5┴5の抜歯、下顎枝矢状分割術
c 4┴4の抜歯、Le FortⅠ型骨切り術、下顎枝矢状分割術
d 5┴5の抜歯、Le FortⅠ型骨切り術、下顎枝矢状分割術
e 4┴4 4┬4の抜歯、Le FortⅠ型骨切り術、下顎枝矢状分割術
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