A1〜A20
117A1
あラヌーラのMRI(別冊No.1)を別に示す。
あ矢印で示すのはどれか。1つ選べ。
a 広頸筋
b 顎舌骨筋
c 顎二腹筋
d 胸鎖乳突筋
e オトガイ舌筋
117A2
あ地域包括支援センターの設置を規定しているのはどれか。1つ選べ。
a 介護保険法
b 健康増進法
c 生活保護法
d 地域保健法
e 老人福祉法
117A3
あ正面頭部エックス線規格写真で評価できるのはどれか。2つ選べ。
a 口唇突出度
b アデノイド肥大
c 上下顎骨の対称性
d 咬合平面の水平的傾斜
e 上下顎骨の前後的関係
117A4
あ口腔乾燥を生じるのはどれか。1つ選べ。
a ピロカルピン塩酸塩
b アセチルコリン塩化物
c ネオスチグミン臭化物
d セビメリン塩酸塩水和物
e ジフェンヒドラミン塩酸塩
117A5
あ炎症性サイトカインの産生を抑制するのはどれか。1つ選べ。
a インスリン
b ガストリン
c チロキシン
d エストロゲン
e コルチゾール
117A6
あある装置の製作に用いた石膏模型(別冊No.2A)と装置の写真(別冊No.2B)を別に示す。
あ改善されるのはどれか。1つ選べ。
a 構 音
b 呼 吸
c 哺 乳
d 口唇閉鎖
e 鼻咽腔閉鎖
117A7
あ上下顎歯列の口腔内写真(別冊No.3)を別に示す。
あEichnerの分類に基づく咬合支持域の数はどれか。1つ選べ。
a 0
b 1
c 2
d 3
e 4
117A8
あ交感神経の興奮で生じるのはどれか。1つ選べ。
a 縮 曈
b 気管支拡張
c 心拍数の減少
d 胃の蠕動運動促進
e 膀胱括約筋の弛緩
117A9
あ高齢者の医療の確保に関する法律によって規定されている「特定健康診査・特定保健指導」で対策されるのはどれか。1つ選べ。
a 大腸癌
b 認知機能低下
c メンタルヘルス
d 慢性閉塞性肺疾患
e メタボリックシンドローム
117A10
あ薬物の有害作用による先天奇形が生じる可能性が最も高いのはどれか。1つ選べ。
a 受精直後〜7日ころ
b 受精後7〜14日ころ
c 受精後3〜10週ころ
d 受精後15〜25週ころ
e 受精後26週以後
117A11
あ粘膜の消毒に適用できるのはどれか。1つ選べ。
a グルタラール
b ポビドンヨード
c 消毒用エタノール
d 次亜塩素酸ナトリウム
e クロルヘキシジングルコン酸塩液
117A12
あRohrer指数が130である8歳の男児の発育状態はどれか。1つ選べ。
a やせすぎ
b やせぎみ
c 標 準
d 太りぎみ
e 太りすぎ
117A13
あ神経と障害時に生じる病態の組合せで正しいのはどれか。1つ選べ。
a 眼窩下神経 ーーー 眼 振
b 舌神経 ーーーーー 流 涎
c 鼓索神経 ーーーー 味覚障害
d 前庭神経 ーーーー 難 聴
e 下喉頭神経 ーーー 開鼻声
117A14
あパラトグラム検査により評価できるのはどれか。2つ選べ。
a / b /
b / k /
c / m /
d / p /
e / t /
117A15
あくる病で生じることがあるのはどれか。1つ選べ。
a 過剩歯
b 巨大歯
c 歯牙腫
d 癒合歯
e 萌出遅延
117A16
あ矯正歯科治療の目標とする咬合状態はどれか。1つ選べ。
a 仮想正常咬合
b 機能正常咬合
c 個性正常咬合
d 典型正常咬合
e 暦齢正常咬合
117A17
あ口腔内写真(別冊No.4)を別に示す。
あこの装置に用いるワイヤーの太さはどれか。1つ選べ。
a 0.3mm
b 0.5mm
c 0.7mm
d 0.9mm
e 1.2mm
117A18
あ水平位での抜歯時に歯が口腔内に落下した。
あまず行うのはどれか。1つ選べ。
a 閉口させる。
b 患者を起こす。
c うがいをさせる。
d 顔を横に向かせる。
e 誰かを呼びに行く。
117A19
あ混合歯列期前期の下顎右側第一大臼歯の早期喪失により生じる可能性があるのはどれか。1つ選べ。
a 前歯部開咬
b 前歯部反対咬合
c 下顎歯列正中線の右方偏位
d 下顎右側第二小臼歯の近心傾斜
e 下顎右側第二大臼歯の遠心傾斜
117A20
あ医療法の一部を示す。
医師、歯科医師、薬剤師、看護師その他の医療の担い手は、医療を提供するに当たり、適切な説明を行い、医療を受ける者の( )を得るよう努めなければならない
あ( )に入るのはどれか。1つ選べ。
a 協 力
b 許 可
c 情 報
d 信 頼
e 理 解
A21〜A40
117A21
あ褥瘡性潰瘍の特徴はどれか。1つ選べ。
a 紅 暈
b 接触痛
c 穿掘性
d 退色性
e 易出血性
117A22
あスパイロメトリによる換気機能診断図を示す。
あ加齢や進行に伴い慢性閉塞性肺疾患〈COPD〉が閉塞性換気障害から混合性換気障害へ移行しているのを示すのはどれか。1つ選べ。
a (ア)→(エ)
b (イ)→(ア)
c (イ)→(ウ)
d (イ)→(エ)
e (ウ)→(エ)
117A23
あ集団の代表値に平均値を用いることができるのはどれか。2つ選べ。
a 性 別
b 年 齢
c 血液型
d 要介護度
e DMF歯数
117A24
あ新生児の顔面写真(別冊No.5)を別に示す。
あこの疾患の発生に関連するのはどれか。1つ選べ。
a 上顎突起と下顎突起
b 上顎突起と前頭隆起
c 上顎突起と内側鼻突起
d 前頭隆起と内側鼻突起
e 外側鼻突起と内側鼻突起
117A25
あ夜間の歯ぎしりを訴えて受診した患者の初診時の口腔内写真(別冊No.6A)、口腔内装置装着時の口腔内写真(別冊No.6B)及び装着後1か月経過した装置の写真(別冊No.6C)を別に示す。夜間のみ装着するよう指導しており、問題なく使用できているという。
あ患者への説明で適切なのはどれか。1つ選べ。
a 「日中も使ってください」
b 「このまま使ってください」
c 「上顎用の装置も作ります」
d 「すり減っている部分を削ります」
e 「あと1か月使うと歯ぎしりが止まります」
117A26
あPorphyromonas gingivalisの病原因子はどれか。2つ選べ。
a butyric acid
b dentilisin
c gingipain
d leukotoxin
e sialidase
117A27
あ8歳の女児。医科から歯科を受診するよう指示されて来院した。1か月後に骨髄移植を予定しているという。下顎右側臼歯部に冷水痛がある。医科に対診したところ観血的処置に関して問題ないとのことである。診察の結果、永久歯への交換の近い歯と感染源になり得る歯の抜去を行うこととした。初診時の口腔内写真(別冊No.7A)とエックス線画像(別冊No.7B)を別に示す。
あ抜歯部位はどれか。1つ選べ。

117A28
あクラウンダウン法でリスクが低下するのはどれか。3つ選べ。
a 器具破折
b 歯根破折
c 髄床底穿孔
d レッジ形成
e フレアアップ
117A29
あ骨縁下ポケットに適応されるのはどれか。2つ選べ。
a 新付着術
b 歯肉切除術
c 歯肉剝離搔爬術
d 歯周ポケット掻爬術
e 歯肉弁根尖側移動術
117A30
あ64歳の男性。上顎右側第一小臼歯の欠損による咀嚼困難を主訴として来院した。診察の結果、インプラント義歯による補綴歯科治療を行うこととした。上部構造の精密印象採得を行う直前の口腔内写真(別冊No.8A)と試適後の個人トレー(別冊No.8B)を別に示す。
あ次に示す5つのステップで、3番目に行うのはどれか。1つ選べ。
a 印象材の注入
b 印象体の撤去
c 接着材の塗布
d 固定用スクリューの撤去
e インプラントアナログの連結
117A31
あ85歳の男性。咀嚼困難と審美不良を主訴として来院した。上顎全部床義歯を紛失したという。診察の結果、下顎全部床義歯は特に問題ないため、上顎全部床義歯のみを製作することとした。ある記録装置の写真(別冊No.9A)とその描記路のパターン(別冊No.9B)を別に示す。タッピングは複数回行ってもらった。
あ治療用義歯が不要で、顎機能が正常と判断されるパターンはどれか。2つ選べ。
a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ
117A32
あ転倒により生じた2歳男児の舌の裂創に対して、全身麻酔下に縫合処置を行うこととした。
あ用いる縫合糸の材質で適切なのはどれか。1つ選べ。
a シルク
b ナイロン
c ポリエステル
d ポリプロピレン
e ポリグリコール酸
117A33
あ16歳の女子。矯正歯科から口腔衛生管理の依頼があり来院した。矯正歯科治療開始予定であるという。朝食摂取後に、普段どおりの口腔清掃を行ったという。染め出し時の口腔内写真(別冊No.10A)、齲蝕活動性試験の結果(別冊No.10B)及びエックス線画像(別冊No.10C)を別に示す。
あ検査結果から口腔衛生指導内容に反映すべきなのはどれか。2つ選べ。
a 唾液緩衝能の低下
b 唾液分泌量の低下
c プラークの付着状態
d 齲蝕関連細菌数の増加
e 唾液無機イオン濃度の上昇
117A34
あ作業用模型上で適合良好であった全部金属冠を試適したところ、支台歯上で浮き上がりを認めた。
あ浮き上がりの原因で考えられるのはどれか。2つ選べ。
a 印象体の硬化完了前の撤去
b 隣接面コンタクトの調整不足
c 歯型の歯列模型からの浮き上がり
d チェックバイトのトリミング不足
e 埋没時のワックスパターンの変形
117A35
あ40歳の女性。左側頬部の疼痛を主訴として来院した。1週前に自転車で転倒し、顔面を強打したという。同部の腫脹と知覚鈍麻を認め、開口量は20mmである。初診時のエックス線画像(別冊No.11A)、CT(別冊No.11B)及び3D-CT(別冊No.11C)を別に示す。
あ知覚鈍麻の直接的原因と考えられる骨折線はどれか。1つ選べ。
a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ
117A36
あ歯の異常と好発部位の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
a 過剰歯 ーーーーー 上顎正中部
b 巨大歯 ーーーーー 上顎大臼歯
c 欠如歯 ーーーーー 下顎第一小臼歯
d 矮小歯 ーーーーー 上顎側切歯
e タウロドント ーー 上顎第一乳臼歯
117A37(解答なし)
あコンポジットレジン研磨面の走査電子顕微鏡像(別冊No.12)を別に示す。
あ矢印で示すのはどれか。1つ選べ。
a ナノフィラー
b 従来型フィラー
c マイクロフィラー
d 有機複合フィラー
e サブミクロンフィラー
117A38
あ歯並びが悪いことを主訴として来院した10歳の男児。初診時の口腔内写真(別冊No.13A)とエックス線画像(別冊No.13B)を別に示す。セファロ分析の結果を図に示す。
あ骨格型と診断名の組合せで正しいのはどれか。1つ選べ。
a 骨格性Ⅰ級 ーー 過蓋咬合
b 骨格性Ⅰ級 ーー 上下顎前突
c 骨格性Ⅱ級 ーー 歯性上顎前突
d 骨格性Ⅱ級 ーー 下顎遠心咬合
e 骨格性Ⅲ級 ーー 反对咬合
117A39
あ全部床義歯の筋圧形成の際に行う機能運動のうち、上顎と下顎、いずれの印象採得時にも有効な機能運動はどれか。3つ選べ。
a 嚥下運動
b 開口運動
c 口角牽引
d 口唇突出
e 側方運動
117A40
あ不快指数と感覚温度の要素で共通するのはどれか。2つ選べ。
a 気 温
b 気 湿
c 気 流
d 照 度
e 輻射熱
A41〜A60
117A41
あ32歳の女性。上顎左側側切歯の疲労時の違和感を主訴として来院した。打診痛と根尖部歯肉の圧痛は認められない。プロービング深さは全周3mm以内で、歯髄電気診で生活反応を示した。初診時の口腔内写真(別冊No.14A)とエックス線画像(別冊No.14B)を別に示す。
あ適切な対応はどれか。1つ選べ。
a 生活断髄
b 抜 髄
c 感染根管治療
d 根尖掻爬
e 抜 歯
117A42
あ74歳の男性。咀嚼時の上顎全部床義歯による疼痛を主訴として来院した。使用中の義歯は1年前に製作したという。初診時の口腔内写真(別冊No.15A)と義歯装着時の写真(別冊No.15B)を別に示す。
あまず行うべき対応はどれか。1つ選べ。
a リライン
b 外科的切除
c 義歯の清掃指導
d 義歯床辺縁の調整
e ティッシュコンディショニング
117A43
あトータルヘルスプロモーションプラン〈THP〉の令和2年改正において重要とされているのはどれか。2つ選べ。
a 定期予防接種の勧奨
b 業務上疾病の早期発見
c 個人から集団への視点の強化
d PDCAサイクルに沿った実施
e 労働者の災害を補償する制度の充実
117A44
あ48歳の女性。下顎右側大臼歯部の咀嚼時の違和感を主訴として来院した。半年前に修復処置を受けたという。自発痛はないが、6┐頰側歯肉に圧痛が認められる。初診時の口腔内写真(別冊No.16A)とエックス線画像(別冊No.16B)を別に示す。
あ治療方針を決めるにあたり必要な検査はどれか。3つ選べ。
a 温度診
b 麻酔診
c 歯髄電気診
d プロービング
e レーザー蛍光強度測定
117A45
あ治療計画立案にあたり、研究用模型から得られる情報はどれか。2つ選べ。
a 歯冠形態
b 歯冠色調
c 被蓋関係
d 歯の動揺度
e ブラキシズムの程度
117A46
あ肝機能障害に伴って低下するのはどれか。1つ選べ。
a Alb
b ALP
c ALT
d AST
e γ-GTP
117A47
あ24歳の女性。頰粘膜の異常を主訴として来院した。6か月前から気付いていたが、疼痛がないためそのままにしていたところ、最近になり自覚するようになったという。1年前から気管支喘息のため副腎皮質ステロイド吸入薬を使用している。初診時の口腔内写真(別冊No.17A)、H-E染色病理組織像(別冊No.17B)及びGrocott染色病理組織像(別冊No.17C)を別に示す。
あ治療に用いるのはどれか。1つ選べ。
a アスピリン
b アシクロビル
c リファンピシン
d ミコナゾール硝酸塩
e ミノサイクリン塩酸塩
117A48
あリンパ組織を伴うのはどれか。2つ選べ。
a 鰓囊胞
b 歯肉囊胞
c Warthin腫瘍
d 歯原性線維腫
e 鼻口蓋管囊胞
117A49
あ11歳の女児。前歯の歯並びが悪いことを主訴として来院した。初診時の顔面写真(別冊No.18A)、口腔内写真(別冊No.18B)、エックス線画像(別冊No.18C)及び歯科用コーンビームCT(別冊No.18D)を別に示す。
あそのままにした場合に生じる可能性があるのはどれか。2つ選べ。
a └2の近心傾斜
b └2の歯根吸収
c └3の口蓋側への萌出
d └4の遠心傾斜
e └5の萌出遅延
117A50
あ日常生活動作を評価するのはどれか。1つ選べ。
a BI〈Barthel Index〉
b MMSE〈Mini-Mental State Examination〉
c MNA〈Mini-Nutritional Assessment〉
d MWST〈Modified Water Swallowing Test〉
e SGA〈Subjective Global Assessment〉
117A51
あ頭頸部放射線治療の既往がある患者に対する歯科治療時の留意事項で正しいのはどれか。4つ選べ。
a 誤 嚥
b 開口維持困難
c 唾液分泌過多
d 抜歯窩治癒不全
e 粘膜損傷による出血
117A52
あ舌乳頭萎縮の原因となるのはどれか。2つ選べ。
a 悪性貧血
b Addison病
c クレチン病
d 口腔乾燥症
e Basedow病
117A53
あ58歳の女性。下顎左側第二大臼歯の冷水痛を主訴として来院した。従来型グラスアイオノマーセメントと光重合型バーニッシュを用いて修復を行うこととした。初診時と修復後の口腔内写真(別冊No.19A)と修復過程の写真(別冊No.19B)を別に示す。
あ修復操作の順序で正しいのはどれか。1つ選べ。
a ア → エ → ウ → イ → オ
b ア → オ → エ → イ → ウ
c エ → イ → ウ → ア → オ
d エ → ア → オ → イ → ウ
e エ → ウ → ア → オ → イ
117A54
あ乳児から成人への発達とともに消失する反射はどれか。3つ選べ。
a 咬反射
b 開口反射
c 口唇反射
d 下顎張反射
e 舌挺出反射
117A55
あ57歳の女性。全身麻酔下に顎骨嚢胞摘出術を行うこととした。来院時の手の写真(別冊No.20)を別に示す。内服している薬剤を表に示す。

あ周術期に特に留意すべきなのはどれか。1つ選べ。
a 顎骨壞死
b 骨髄抑制
c 悪心・嘔吐
d 深部静脈血栓症
e 播種性血管内凝固症候群〈DIC〉
117A56
あ42歳の女性。上顎右側中切歯の動揺を主訴として来院した。3年前から気付いていたが2週前から動揺が大きくなってきたという。歯周基本治療後に1」に歯周外科手術を行うこととした。初診時のエックス線画像(別冊No.21A)と歯周基本治療後の口腔内写真(別冊No.21B)を別に示す。再評価時の歯周組織検査結果の一部を表に示す。
あ適切なのはどれか。2つ選べ。
a 骨移植術
b 歯肉切除術
c 結合組織移植術
d 歯肉弁側方移動術
e FGF-2製剤の応用
117A57
あ閉塞性肺疾患はどれか。2つ選べ。
a じん肺
b 肺気腫
c 肺線維症
d 間質性肺炎
e 気管支喘息
117A58
あ65歳の男性。右側顎下部の腫脹を主訴として来院した。2年前から同部の腫脹と消退を繰り返していたがそのままにしていたという。腫脹部は限局性で、軽度の圧痛を認める。初診時のエックス線画像(別冊No.22A)とCT(別冊No.22B、C)を別に示す。
あ手術に際し切開するのはどれか。1つ選べ。
a 広頸筋
b 舌下腺
c 顎舌骨筋
d Stensen管
e Wharton管
117A59
あコバルトクロム合金ワイヤーをペンディング後に加熱する目的はどれか。2つ選べ。
a 成形性の促進
b 弾性限の上昇
c 超弾性の発現
d 時効硬化の発現
e 弾性係数の低下
117A60
あ5年前から手と顎にふるえが生じている70歳の女性。歩き始めの一歩が出にくいとう。かかりつけの神経内科医からドパミンの前駆物質であるレボドパ〈L-dopa〉を処方されたところ症状が改善した。
あ運動障害の原因となる変性が疑われるのはどれか。1つ選べ。
a 海 馬
b 黒 質
c 孤束核
d 視床下部
e 三叉神経主感覚核
A61〜A90
117A61
あ我が国において全がん罹患率に占める口腔がんの割合はどれか。1つ選べ。
a 0.1〜0.3%
b 1〜3%
c 5〜7%
d 9〜17%
e 20〜25%
117A62
あ歯冠補綴装置製作にロストワックス法が適用可能なのはどれか。3つ選べ。
a 歯科用陶材
b ジルコニア
c チタン合金
d 陶材焼付用金合金
e 二ケイ酸リチウム
117A63
あ78歳の女性。食事がしにくいことを主訴として来院した。3か月前に他院で全部床義歯を製作し、上顎義歯の脱落と下顎義歯の浮き上がりはないとのことであったが、装着当初から噛みにくかったという。咬合接触状態を印記した義歯の写真(別冊No.23A)と検査中の顔貌写真(別冊No.23B)を別に示す。

あ行う処置はどれか。2つ選べ。
a 咬合調整
b リライン
c リリーフ
d 咬合面再形成
e ポストダムの付与
117A64
あ彎曲徴が他の歯と異なるのはどれか。1つ選べ。
a 上顎犬歯
b 上顎第一小臼歯
c 上顎第一大臼歯
d 下顎犬歯
e 下顎第一小臼歯
117A65
あ78歳の男性。歯の喪失による咀嚼困難と審美不良を主訴として来院した。診察の結果、インプラント義歯による補綴歯科治療を行うこととした。初診時のエックス線画像(別冊No.24A)とある装置の写真(別冊No.24B)を別に示す。
あこの装置の目的はどれか。2つ選べ。
a CTの撮影
b 審美障害の改善
c 咀嚼機能の回復
d 治療計画の立案
e 発音機能の改善
117A66(解答なし)
あToll様受容体〈TLR〉と病原体関連分子パターンの組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
a TLR1 ーーーー リポタイコ酸
b TLR2 ーーーー ペプチドグリカン
c TLR3 ーーーー フラジェリン
d TLR4 ーーーー リポ多糖
e TLR5 ーーーー 二本鎖RNA
117A67
あ食事の際の軽度のむせと運動能力の低下を自覚している高齢者に行うのはどれか。3つ選べ。
a 舌圧検査
b 咬合力検査
c ポリソムノグラフィ
d 頭部エックス線規格撮影
e オーラルディアドコキネシス
117A68
あ55歳の男性。開口障害を主訴として来院した。7日前にかかりつけ歯科医で下顎右側智歯を抜去し、アモキシシリン水和物とロキソプロフェンナトリウム水和物を3日間服用したが自発痛が続き、徐々に口が開かなくなったという。体温は38.0℃だが、顔面はほぼ対称である。初診時のエックス線画像(別冊No.25A)とCT(別冊No.25B、C、D)を別に示す。
あ膿瘍の部位はどれか。1つ選べ。
a 顎下隙
b 舌下隙
c 咽頭側隙
d 咬筋下隙
e 翼突下顎隙
117A69
あNi-Tiロータリーファイルの使用に際し必要なのはどれか。4つ選べ。
a 注 水
b 低速回転
c 誘導路形成
d 使用回数確認
e ファイルの亀裂確認
117A70
あJICA〈Japan International Cooperation Agency〉が行うのはどれか。1つ選べ。
a 国際学会の開催
b 国際機関への出資
c 国際保健協定の提案
d 医薬品の国際基準の設定
e 専門職の国際派遣による技術協力
117A71
あ8歳の女児。マウスガードの製作を希望して来院した。バスケットボールの部活動に参加しているという。口腔内写真(別冊No.26A、C)とエックス線画像(別冊No.26B)を別に示す。
あ製作時にブロックアウト〈リリーフ〉すべき歯はどれか。1つ選べ。
a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ
117A72
あ歯科治療時にアドレナリン含有局所麻酔薬の使用を避けるべき疾患はどれか。1つ選べ。
a くる病
b 血友病
c 気管支喘息
d 慢性腎臓病〈CKD〉
e 閉塞性肥大型心筋症
117A73
あ乳前歯の歯冠修復において、コンポジットレジンを填入したクラウンフォームを支台歯に圧接する際に注意するのはどれか。3つ選べ。
a エアベントを付与する。
b 歯頸部に切れ込みを入れておく。
c 支台歯の正しい歯軸方向を確認する。
d 歯頸部の適合性は光照射後に確認する。
e 溢出した過剰レジンは重合前に除去する。
117A74
あ仰臥位低血圧症候群で正しいのはどれか。3つ選べ。
a 静脈還流が増加する。
b 心拍出量が減少する。
c 子宮血流量が減少する。
d 上大静脈が圧迫される。
e 妊娠後期に認められる。
117A75
あ薬物と作用する受容体の組合せで正しいのはどれか。1つ選べ。
a トラマドール塩酸塩 ーーー オピオイド受容体
b ベクロニウム臭化物 ーーー ムスカリン受容体
c ロサルタンカリウム ーーー ロイコトリエン受容体
d サルブタモール硫酸塩 ーー セロトニン受容体
e プランルカスト水和物 ーー アンジオテンシンⅡ受容体
117A76
あ顔面神経の末梢枝と損傷時の症状の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
a 頸 枝 ーーー 味覚障害
b 頰筋枝 ーーー 鼻唇溝の消失
c 頰骨枝 ーーー 前額の皺消失
d 側頭枝 ーーー 閉口障害
e 下顎縁枝 ーー 口唇閉鎖不全
117A77
あ55歳の女性。上顎右側第一大臼歯のクラウン破折を主訴として来院した。診察の結果、ジルコニアを用いたクラウンを再製作することとした。CADによるクラウンのデザイン時の画像(別冊No.27A)、試適時の口腔内写真(別冊No.27B)及び装着時の口腔内写真(別冊No.27C)を別に示す。
あこのクラウンの特徴はどれか。2つ選べ。
a 前歯にも適用できる。
b レイヤリング法で製作される。
c 接着にシラン処理が有効である。
d 陶材焼付冠と同等の咬合面クリアランス量を要する。
e コンポジットレジンクラウンと比較して対合歯の摩耗を生じやすい。
117A78
あ3歳0か月児の齲蝕好発部位はどれか。1つ選べ。
a 下顎乳前歯隣接面
b 上顎乳前歯唇側面
c 上下顎乳臼歯咬合面
d 上下顎乳臼歯隣接面
e 上顎乳前歯口蓋側面
117A79
あ補助的清掃器具で歯間隣接面にみられる根面溝の清掃に適しているのはどれか。1つ選べ。
a 口腔洗浄器
b 歯間ブラシ
c タフトブラシ
d ラバーチップ
e デンタルフロス
117A80
あ舌小帯の短縮で考えられる構音の異常はどれか。2つ選べ。
a 「ア」
b 「サ」
c 「パ」
d 「マ」
e 「ラ」
117A81
あ55歳の男性。上顎右側臼歯部口蓋側からのブラッシング時の出血を主訴として来院した。半年前から気付いていたが痛みがないのでそのままにしていたという。患者のBrinkman指数は600で、歯科受診をきっかけに1か月以内の禁煙開始を検討している。初診時の口腔内写真(別冊No.28A)とエックス線画像(別冊No.28B)を別に示す。歯周組織検査結果の一部を表に示す。
あ歯周治療にあたり、適切な対応はどれか。3つ選べ。
a 禁煙開始日を決定する。
b 禁煙補助薬を処方する。
c 色素沈着部位の歯面研磨を行う。
d 歯周治療への禁煙の効果を説明する。
e 低ニコチンタバコへの変更を勧める。
117A82
あ80歳の女性。歯肉からの出血を主訴として来院した。1週前から症状を自覚しているという。現在、強い全身倦怠感を自覚し、体温は37.9℃である。初診時の口腔内写真(別冊No.29)を別に示す。血液検査結果を表に示す。
あ適切な対応はどれか。1つ選べ。
a 抗菌薬の投与
b 口腔清掃指導
c スケーリング
d 止血剤の全身投与
e 内科主治医への対診
117A83
あ3か月の男児。哺乳困難を主訴として来院した。これまで母乳を飲んでいたが、数日前から哺乳を嫌がるようになったという。初診時の口腔内写真(別冊No.30)を別に示す。
あ適切な対応はどれか。2つ選べ。
a 抗菌薬の投与
b 人工乳への変更
c 水分補給の指示
d ビタミンB製剤の投与
e 副腎皮質ステロイド軟膏の塗布
117A84
あ歯槽骨の欠損形態の検査に用いるのはどれか。2つ選べ。
a フレミタス
b アタッチメントレベル
c ボーンサウンディング
d 歯科用コーンビームCT
e ウォーキングプロービング
117A85
あ深在性齲蝕除去中の口腔内写真(別冊No.31)を別に示す。歯髄保護を行うこととした。
あ使用する材料に求められる性質で正しいのはどれか。3つ選べ。
a 抗菌性
b 再石灰化促進
c 外来刺激の遮断
d 歯髄への壊死層形成
e デンティンブリッジ誘導
117A86
あ緩和医療で行われるのはどれか。すべて選べ。
a 治療目標の設定
b 疼痛からの解放
c 積極的な延命処置
d 患者の意思決定の尊重
e 多職種連携による生活支援
117A87
あ咀嚼機能の直接的検査法はどれか。2つ選べ。
a 篩分法
b 筋電図検査
c 咬合力檢查
d 下顎運動検査
e グルコース溶出量測定
117A88
あ51歳の男性のエックス線画像(別冊No.32A)、CT(別冊No.32B)及びMRI(別冊No.32C)を別に示す。
あ矢印の領域を満たしているのはどれか。1つ選べ。
a 咬 筋
b 顎下腺
c 耳下腺
d 舌下腺
e 顎舌骨筋
f 胸鎖乳突筋
g 内側翼突筋
117A89
あ化学重合型の接着性レジンを用いてブラケットを歯面に装着する過程の写真(別冊No.33)を別に示す。
あ実施の順番に並べよ。
a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ
117A90
あ22歳の女性。歯並びが悪いことを主訴として来院した。第一大臼歯の咬合関係は両側AngleⅠ級である。検査の結果、arch length discrepancyは上下顎ともに-2.0mmであった。模型計測の結果、Spee彎曲の左右の深さの平均は1.0mmで、arch length discrepancyに換算すると-1.0mmであった。FMIAは52.0度であった。初診時の口腔内写真(別冊No.34)を別に示す。
あTotal discrepancyを求めよ。
あただし、FMIAの基準値は57.0度とする。なお、小数点以下第2位の数値が得られた場合には、四捨五入すること。


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