第115回 歯科医師国家試験 D問題 (2022年3月20日更新)



問1〜20

115D1
発育状態の評価としてRohrer 指数を用いる年齢はどれか。1つ選べ。
a 1歳
b 3歳
c 5歳
d 9歳
e 16歳

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115D2
伝導速度が最も速いのはどれか。1つ選べ。
a 舌の温覚を伝える感覚神経線維
b 歯髄の痛覚を伝える感覚神経線維
c 顎下腺を支配する交感神経節前線維
d 顎二腹筋を収縮させる運動神経線維
e 耳下腺を支配する副交感神経節後線維

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115D3
成熟型嚥下と比較した乳児型嚥下の特徴はどれか。1つ選べ。
a 喉頭挙上
b 舌の高位
c 下顎の後方位
d 口輪筋の弛緩
e 舌の前方突出

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115D4
下唇の咬唇癖で生じるのはどれか。1つ選べ。
a 過蓋咬合
b 前歯部交叉咬合
c 下顎臼歯の頬側傾斜
d 上顎前歯の唇側傾斜
e 下顎のV字型歯列弓

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115D5
歯科医師法に規定されているのはどれか。1つ選べ。
a 診断書の交付
b 診療録の開示
c 異状死体の届出
d 診療所開設届の提出
e 医療事故報告書の作成

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115D6
我が国において年間当たり個人が受ける放射線量(mSv)に最も大きく寄与するのはどれか。1つ選べ。
a 宇宙線
b 医療による放射線
c 吸気からの放射線
d 食品からの放射線
e 大地からの放射線

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115D7
歯科治療中に生じる全身的偶発症で最も頻度が高いのはどれか。1つ選べ。
a 過換気症候群
b 局所麻酔薬中毒
c 血管迷走神経反射
d メトヘモグロビン血症
e アナフィラキシーショック

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115D8
低値になると粥状動脈硬化のリスクが高くなるのはどれか。1つ選べ。
a ALT
b BUN
c 総コレステロール
d LDLコレステロール
e HDLコレステロール

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115D9
胎生期における形成異常に起因するのはどれか。1つ選べ。
a 線維腫
b 乳頭腫
c 神経鞘腫
d 多形腺腫
e リンパ管腫

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115D10
The(  )is a statemen in the patient’s own words of the subjective symptoms that motivated the patient to visit a dental clinic.
(  )に入るのはどれか。1つ選べ。
a diagnosis
b medication
c family history
d chief complaint
e medical history

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115D11
チーム医療を円滑に推進するのはどれか。1つ選べ。
a 年功序列の尊重
b 他職種の役割の把握
c 職種独自の略語の使用
d 職種間の上下関係の周知
e 個々の構成員の目標の優先

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115D12
下垂体腫瘍に起因する下垂体機能亢進により生じる不正咬合はどれか。1つ選べ。
a 叢 生
b 過蓋咬合
c 下顎前突
d 上顎前突
e 鋏状咬合

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115D13
特定保健指導のアウトカムとして重要なのはどれか。1つ選べ。
a 指導内容の一般化
b 指導対象者の行動変容
c 特定健康診査の受診率の増加
d 特定疾患に対する治療的介入
e 指導対象者への指導回数の増加

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115D14
下顎辺縁切除後の術中写真(別冊No.1)を別に示す。

矢印で示すのはどれか。1つ選べ。
a 舌神経
b 舌動脈
c 舌下神経
d 下歯槽神経
e Wharton 管

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115D15
アナフィラキシーショックでアドレナリン自己注射製剤を筋肉内注射する部位はどれか。1つ選べ。
a 大胸筋
b 胸鎖乳突筋
c 橈側手根屈筋
d 上腕二頭筋(長頭)
e 大腿四頭筋(外側広筋)

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115D16
血液凝固系に直接作用して局所の止血に用いられるのはどれか。1つ選べ。
a ゼラチン
b コラーゲン
c トロンビン
d アドレナリン
e 酸化セルロース

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115D17
機能性不正咬合の評価に用いるのはどれか。1つ選べ。
a 口腔模型
b 嚥下機能検査
c 下顎運動検査
d セットアップモデル
e パノラマエックス線撮影

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115D18
開口困難を主訴として来院した患者に対し、まず触診する部位はどれか。1つ選べ。
a 顎下部
b 側頸部
c 眼窩下部
d 鼻翼基部
e 耳珠前方部

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115D19
大腿四頭筋に存在する筋紡錘からの求心性ニューロンの細胞体があるのはどれか。1つ選べ。
a 脊髄前角
b 脊髄側角
c 脊髄後角
d 交感神経幹
e 脊髄神経節

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115D20
経胎盤感染するのはどれか。1つ選べ。
a ノロウイルス
b 風疹ウイルス
c ムンプスウイルス
d インフルエンザウイルス
e ヒトパピローマウイルス

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115D21
17歳の女子。下顎の腫脹を主訴として来院した。半年前から気付いていたが、疼痛がないのでそのままにしていたという。下顎右側に骨様硬の膨隆を触れる。下唇の知覚異常はみられない。初診時の口腔内写真(別冊No.2A)、エックス線画像(別冊No.2B)、CT(別冊No.2C)及び生検時のH-E染色病理組織像(別冊No.2D)を別に示す。

適切な治療法はどれか。1つ選べ。
a 開窓後摘出
b 皮質骨除去術
c 下顎辺縁切除術
d 下顎区域切除術
e 放射線治療

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115D22
介護保険制度において、地域の全ての高齢者を対象とするのはどれか。1つ選べ。
a 施設サービス
b 一般介護予防事業
c 介護予防サービス
d 地域密着型介護予防サービス
e 介護予防・生活支援サービス事業

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115D23
急性化膿性炎でみられるのはどれか。1つ選べ。
a 間欠熱
b 稽留熱
c 弛張熱
d 周期熱
e 波状熱

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115D24
歯周組織検査の項目と評価内容の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
a BOP ーーーーーーーーー 歯肉辺縁部の自然出血
b 歯の動揺度 ーーーーーー 歯周組織の破壊程度
c O’LearyのPCR ーーーー プラークの厚さ
d プロービング深さ ーーー 歯肉辺縁からポケット底部までの距離
e アタッチメントロス ーー 付着の喪失量

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115D25
脳梗塞発症後の上下顎全部床義歯装着者に対する摂食嚥下リハビリテーションにおいて、直接訓練開始前の対応で正しいのはどれか。2つ選べ。
a RSST
b 咳テスト
c 咬合力検査
d 咀嚼能力検査
e 発語機能検査

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115D26
59歳の女性。右側での咀嚼困難を主訴として来院した。診察の結果、下顎右側にインプラント義歯による補綴装置を製作することとした。76┐相当部にインプラントを植立後、上部構造製作のための精密印象採得を行うこととした。印象採得前の口腔内写真(別冊No.3)を別に示す。

準備する器材はどれか。2つ選べ。
a 個歯トレー
b 歯肉圧排糸
c オープントレー
d 印象用コーピング
e カバースクリュー

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115D27
根尖病変を有した上顎左側第一大臼歯の初診時のエックス線画像(別冊No.4A)、歯科用コーンビームCT(別冊No.4B)及び金属ポスト除去後のマイクロスコープ写真(別冊No.4C)を別に示す。

未処置の根管口の位置はどれか。1つ選べ。
a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ

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115D28
小児期に発症する歯周炎に関連する全身疾患はどれか。2つ選べ。
a 1型糖尿病
b 好中球減少症
c 骨形成不全症
d 外胚葉異形成症
e 筋ジストロフィー

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115D29
即時義歯装着患者が、装着後4か月目に来院した。痛みはなく食事も問題なく行えていたが、最近食事中にときどき義歯が脱離するという。顎堤粘膜に発赤や腫脹は認められない。
適切な対応はどれか。1つ選べ。
a 義歯新製
b 経過観察
c リライン
d 義歯床の削合調整
e 人工歯の咬合調整

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115D30
上肢に片麻痺のある要介護高齢者に対する部分床義歯の設計において考慮すべきなのはどれか。2つ選べ。
a 維持の最大化
b 支持の最小化
c リムーバルノブの設置
d 一定方向の着脱方向の設定
e オーバーデンチャーの採用

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115D31
年齢による乳歯齲蝕の好発部位で正しいのはどれか。2つ選べ。
a 1歳:A┴A唇側面
b 2歳:C┴C近心面
c 3歳:D┬D近心面
d 4歳:D┬D遠心面
e 5歳:E┬E遠心面

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115D32
部分層弁を形成する歯周外科治療はどれか。2つ選べ。
a 新付着術
b 口腔前庭拡張術
c 組織再生誘導法
d 遊離歯肉移植術
e フラップキュレッタージ

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115D33
62歳の男性。舌の異常を主訴として来院した。1週前に歯科治療時に指摘され、精査を勧められたという。自覚症状はなく、圧痛は認めないが周囲に比べやや硬い。初診時の口腔内写真(別冊No.5A)と生検時のH-E染色病理組織像(別冊No.5B)を別に示す。

診断名はどれか。1つ選べ。
a 白板症
b 扁平上皮癌
c 口腔扁平苔癬
d 口腔カンジダ症
e 白色悔綿状母斑

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115D34
感覚障害を生じるのはどれか。2つ選べ。
a アシクロビル
b シスプラチン
c ミコナゾール
d アモキシシリン水和物
e ストレプトマイシン硫酸塩

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115D35
感染根管に対する原因療法はどれか。3つ選べ。
a 根管洗浄
b 根管貼薬
c 切開排膿
d 鎮痛薬の投与
e 感染歯質の削除

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115D36
長期間の服用によって歯肉増殖が生じる薬物はどれか。3つ選べ。
a ニフェジピン
b フェニトイン
c シクロスポリン
d シロスタゾール
e スルホニル尿素薬

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115D37
36歳の男性。左側顔面の腫脹を主訴として来院した。3日前に同部の自発痛を自覚した後から急に腫れてきたという。体温は38.2℃で倦怠感があるが、呼吸や味覚に異常はない。初診時の顔貌写真(別冊No.6A)と口腔内写真(別冊No.6B)を別に示す。

診断に有効なのはどれか。3つ選べ。
a MRI
b 生 検
c 細菌検査
d 超音波検査
e 穿刺吸引細胞診

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115D38
73歳の男性。下顎右側臼歯部欠損による咀嚼困難を主訴として来院した。3か月前に近医にて⑦6⑤┐ブリッジを除去後、5┐を抜歯したという。診察の結果、片側性の部分床義歯による処置を行うこととした。初診時の口腔内写真(別冊No.7A)、下顎研究用模型検査時の写真(別冊No.7B)及び上下顎模型の右側面観の写真(別冊No.7C)を別に示す。

義歯を製作する際に考慮すべきなのはどれか。4つ選べ。
a 頬小帯
b 下顎隆起
c 6┘の挺出
d 4┐のレストシート
e 7┐のクラウン形態

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115D39
68歳の男性。下顎義歯のクラスプが破折したことによる咀嚼困難を主訴として来院した。診察の結果、下顎部分床義歯に対して、ワイヤークラスプによる修理を行うこととした。初診時の口腔内写真(別冊No.8A)、義歯の写真(別冊No.8B)及び修理時のある過程の写真(別冊No.8C)を別に示す。

この操作を行う目的はどれか。2つ選べ。
a 支台歯の形態修正
b 人工歯の咬合調整
c 模型上での技工操作
d 義歯粘膜面部の加圧印象
e クラスプの適切な位置への設置

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115D40
ウイルス感染症はどれか。3つ選べ。
a 麻 疹
b 百日咳
c 帯状疱疹
d ジフテリア
e 流行性耳下腺炎

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115D41
混合歯列期における下顎骨劣成長の改善に用いるのはどれか。2つ選べ。
a 咬合挙上板
b Frankel 装置
c バイオネーター
d リップバンパー
e スライディングプレー

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115D42
下顎部分床義歯の製作過程の写真(別冊No.9A)と試適時の口腔内写真(別冊No.9B)を別に示す。

矢印で示す部位の作用はどれか。2つ選べ。
a 床縁の封鎖
b 沈下の防止
c 動揺の抑制
d 破折の防止
e 着脱方向の規制

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115D43
5種類の印象材(アルジネート、付加型シリコーンゴム、ポリエーテルゴム、酸化亜鉛ユージノール、ポリサルファイドゴム:ア~オのいずれかに該当)による円柱形(直径13mm、高さ20mm)硬化体に一定の荷重を負荷(加重)し、30秒後に除重した際の時間-変形曲線を図に示す。

付加型シリコーンゴム印象材はどれか。1つ選べ。
a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ

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115D44
86歳の男性。上顎両側側切歯に歯ブラシが引っかかることを主訴として訪問歯科診療の依頼があった。③②1┴1②③ブリッジは4年前に装着されたという。3か月前に脳出血を起こし右半身が麻痺しており、日常生活は同居の家族が介助している。探針での触診で2┴2歯頸部に約2mmの段差を認めたが、健全な象牙質を触知した。初診時の口腔内写真(別冊No.10)を別に示す。歯周組織検査結果の一部を表に示す。

主訴への対応で適切なのはどれか。2つ選べ。
a 抜 歯
b ブリッジ再製作
c フッ化ジアンミン銀塗布
d 介助者への口腔清掃方法の指導
e グラスアイオノマーセメント填塞

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115D45
65歳の男性。右側頬粘膜部の腫脹を主訴として来院した。1か月前に自覚したが大きさの変化はないという。初診時の口腔内写真(別冊No.11A)、CT(別冊No11B)、MRI(別冊No.11C)、術中の口腔内写真(別冊No.11D)及び摘出物のH-E染色病理組織像(別冊No.11E)を別に示す。

診断名はどれか。1つ選べ。
a 脂肪腫
b 粘液嚢胞
c 類皮嚢胞
d 腺様嚢胞癌
e リンパ管腫

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115D46
基準平面がHIPプレーンに最も平行になるフェイスボウトランスファーの前方基準点はどれか。1つ選べ。
a 口 角
b 外眼角
c 眼窩下点
d 鼻翼下縁
e 上顎中切歯切縁

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115D47
55歳の女性。下顎右側第一大臼歯の咬合痛を主訴として来院した。3か月前から違和感があり、1週前から歯肉に圧痛があるという。6┐に打診痛を認め、動揺度は1度で、プロービング深さはすべて3mm以下であった。初診時の口腔内写真(別冊No.12A)とエックス線画像(別冊No.12B)を別に示す。

疼痛の原因と対応の組合せで正しいのはどれか。1つ選べ。
a 咬合性外傷 ーーーーーーーーー 経過観察
b 咬合性外傷 ーーーーーーーーー 咬合調整
c 急性化膿性根尖性歯周炎 ーーー 抗菌薬投与
d 慢性化膿性根尖性歯周炎 ーーー 感染根管治療
e 慢性化膿性根尖性歯周炎 ーーー 経過観察

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115D48
支台歯形成時に隣在歯の誤切削防止に有効なのはどれか。1つ選べ。
a 圧排糸
b 局所麻酔
c ラバーダム
d ガイドグルーブ
e マトリックスバンド

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115D49
検査前に洗口の禁止を指示するのはどれか。1つ選べ。
a 口臭症
b 嚥下障害
c 味覚障害
d 口腔乾燥症
e 鼻咽腔閉鎖不全

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115D50
20歳の女性。前歯部の審美不良を主訴として来院した。診断をした結果、抜歯を伴うマルチブラケット装置を用いた矯正歯科治療を行うこととした。初診時の顔面写真(別冊No.13A)、口腔内写真(別冊No.13B)及びエックス線画像(別冊No.13C)を別に示す。セファロ分析の結果を図に示す。

 

適切な抜歯部位(智歯を除く)はどれか。1つ選べ。

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115D51
嗅細胞において匂い物質を受容するのはどれか。1つ選べ。
a 核内受容体
b 細胞質内受容体
c チロシンキナーゼ型受容体
d Gタンパク質共役型受容体
e イオンチャネル内蔵型受容体

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115D52
11歳の男児。上顎前歯の萌出遅延を主訴として来院した。初診時の口腔内写真(別冊No.14A)、エックス線画像(別冊No.14B)及び歯科用コーンビームCT(別冊No.14C)を別に示す。

まず行うべき処置はどれか。1つ選べ。
a C┘の抜歯
b 3┘の抜歯
c 4┘の抜歯
d E┘の抜歯後、5┘の牽引
e 1┘の抜歯後、3┘の牽引

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115D53
自家骨とβ-TCPでともに認められるのはどれか。2つ選べ。
a 骨形成能
b 骨伝導能
c 骨誘導能
d 免疫原性
e 生体吸収性

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115D54
フォーンズ法について正しいのはどれか。2つ選べ。
a 叢生の児童に適する。
b 唇頬側面は描円運動をする。
c 主に歯ブラジの毛先を用いる。
d 植毛が1列の歯ブラシを用いる。
e バス法と比較して歯頸部の消掃に適する。

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115D55
88歳の女性。部分床義歯の新製を希望して訪問歯科診療を依頼された。10年前から手指が振戦し動作が緩慢になったため、治療薬を服用しているという。口腔消掃時の一連の動作の写真(別冊No.15A)と使用中の義歯の写真(別冊No.15B)を別に示す。

本症例の咬合採得で決定が困難なのはどれか。2つ選べ。
a 仮想咬合平面
b 垂直的下顎位
c 水平的下顎位
d 上顎前歯の位置
e リップサポート

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115D56
口腔粘膜に病変を生じやすいウイルス性疾患はどれか。3つ選べ。
a ポリオ
b B型肝炎
c 単純疱疹
d 手足口病
e ヘルパンギーナ

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115D57
7歳の男児。上顎左側乳臼歯部の咀嚼時痛を主訴として来院した。1年前から齲蝕があることを自覚していたが、歯科受診が怖くそのままにしていたところ、2か月前から咀嚼時痛がひどくなってきたという。初診時の口腔内写真(別冊No.16A)とエックス線画像(別冊No.16B)を別に示す。

治療方針で正しいのはどれか。1つ選べ。
a └E感染根管処置後、コンポジットレジン修復
b └E感染根管処置後、既製乳歯冠装着
c └E抜歯後、バンドループ装着
d └E抜歯後、クラウンループ装着
e └E抜歯後、ディスタルシュー装着

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115D58
6歳の女児。咬み合わせが悪いことを主訴として来院した。初診時の顔面写真(別冊No.17A)、口腔内写真(別冊No.17B)、パノラマエックス線画像(別冊No.17C)及び側面と正面の頭部エックス線規格写真(別冊No.17D)を別に示す。

不正咬合の原因はどれか。1つ選べ。
a Apert 症候群
b Marfan 症候群
c Turner 症候群
d Crouzon 症候群
e 第一第二鰓弓症候群

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115D59(解答なし)
イオンチャネルと透過するイオンの模式図を示す。

ロクロニウム臭化物が遮断するのはどれか。1つ選べ。
a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ

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115D60
2種類のインプラント体の写真(別冊No.18)を別に示す。

アと比較したイの構造の特徴はどれか。1つ選べ。
a 微小漏洩が少ない。
b 回転に対する抵抗力が強い。
c 側方力に対する抵抗力が強い。
d インプラント体に亀裂が入りにくい。
e アバットメントスクリューが緩みにくい。

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115D61
Beckwith-Wiedemann 症候群でみられる不正咬合の改善を目的に行うのはどれか。1つ選べ。
a 舌縮小術
b 口蓋形成術
c 咽頭弁形成術
d 舌小帯切除術
e 上唇小帯切除術

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115D62
72歳の女性。上顎右側第一小臼歯のクラウン脱離を主訴として来院した。診察と検査の結果、4┘にクラウンを新製することとした。支台歯形成後の写真(別冊No.19A)と製作過程の画像(別冊No.19B、C)を別に示す。

Cの過程で調整できるのはどれか。2つ選べ。
a テーパー
b カントゥア
c クリアランス
d 支台歯隅角の丸み
e セメントスペース

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115D63
顔面痙攣が初発する筋はどれか。1つ選べ。
a 鼻 筋
b 眼輪筋
c 口輪筋
d オトガイ筋
e 口角下制筋

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115D64
ポリメチルメタクリレートのガラス転移点はどれか。1つ選べ。
a 37℃
b 65℃
c 100℃
d 120℃
e 220℃

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115D65
膝神経節付近での顔面神経損傷により認められるのはどれか。2つ選べ。
a 口 渇
b 顔面痛
c 瞳孔散大
d 角膜反射消失
e 舌後部1/3の味覚消失

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115D66
舌腫瘤の切除物のH-E染色病理組織像(別冊No.20)を別に示す。

診断名はどれか。1つ選べ。
a 血管腫
b 乳頭腫
c 平滑筋腫
d 扁平上皮癌
e リンパ管腫

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115D67
スポーツマウスガードの製作で適切なのはどれか。1つ選べ。
a 硬口蓋をすべて覆う。
b 咬合を10mm挙上する。
c 咬合採得は咬頭嵌合位で行う。
d 咬合面は第二小臼歯まで覆う。
e 唇頬側辺縁は歯頸部に設定する。

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115D68
9歳の男児。下顎右側臼歯部歯肉の腫脹を主訴として来院した。1年前に他院で治療を受け、その後問題はなかったが、3日前に気付いたという。ED┐の動揺度は0度で、自発痛はないが軽度の打診痛がある。D┐は歯髄電気診で生活反応を示さなかった。初診時の口腔内写真(別冊No.21A)とエックス線画像(別冊No.21B)を別に示す。

E┐とD┐への対応の組合せで正しいのはどれか。1つ選べ。
あ  E┐          D┐
a 経過観察 ーーーーーー 感染根管治療
b 感染根管治療 ーーーー 感染根管治療
c 感染根管治療 ーーーー 抜 歯
d 抜 歯 ーーーーーーー 感染根管治療
e 抜 歯 ーーーーーーー 抜 歯

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115D69
上顎智歯抜去における手術部位感染の予防目的で、アモキシシリン水和物を単回経口投与することとした。
適切な投与時期はどれか。1つ選べ。
a 手術6時間前
b 手術3時間前
c 手術1時間前
d 手術直後
e 手術1時間後

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115D70(解答なし)
3歳の男児。下顎右側乳中切歯の動揺を主訴として来院した。1年前に┌Aが自然脱落し、そのころからA┐にも動揺を感じていたが、痛みがないためそのままにしていたという。初診時の口腔内写真(別冊No.22A、B)、持参した脱落歯の写真(別冊No.22C)及びエックス線画像(別冊No.22D)を別に示す。歯周組織検査結果(1点法)の一部を表に示す。

歯とその所見に関する保護者への説明の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
あ  歯      保護者への説明
a ┌A ーーーー 「生え代わりで抜けています」
b ┌A ーーーー 「小児科の先生にも相談しましょう」
c A┐ ーーーー 「歯ぐきが腫れています」
d A┐ ーーーー 「近いうちに抜ける可能性が高いです」
e B┐ ーーーー 「歯ぐきの位置が下がっています」

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115D71
健康日本21(第二次)の栄養・食生活において、摂取量の増加を目標としているのはどれか。2つ選べ。
a 果 物
b 肉 類
c 野 菜
d 魚介類
e 乳製品

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115D72
嚥下時の運動と、収縮がその運動に関わる筋の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
a 喉頭挙上 ーーーーー 胸骨舌骨筋
b 声門閉鎖 ーーーーー オトガイ舌筋
c 舌骨挙上 ーーーーー 顎舌骨筋
d 鼻咽腔閉鎖 ーーーー 口蓋帆挙筋
e 食道入口部開大 ーー 胸鎖乳突筋

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115D73
16歳の男子。前歯部の審美不良と口元が出ていることを主訴として来院した。診断をした結果、44┼4の抜歯を伴うマルチブラケット装置を用いた矯正歯科治療を行うこととした。初診時の顔面写真(別冊No.23A)、口腔内写真(別冊No.23B)及びエックス線画像(別冊No.23C)を別に示す。セファロ分析の結果を図に示す。

改善するのはどれか。3つ選べ。
a 叢 生
b 口唇の突出感
c ハイアングル
d 上下顎歯列正中線の不一致
e 非対称な上下顎大臼歯の近遠心的関係

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115D74
脳性麻痺の病型で発生頻度が最も高いのはどれか。1つ選べ。
a 強直型
b 痙直型
c 混合型
d 失調型
e アテトーゼ型

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115D75
46歳の男性。上顎左側第一小臼歯の冷水痛を主訴として来院した。2週前から症状を自覚するようになったという。他の症状は認められない。検査の結果、コンポジットレジン修復を行うこととした。初診時と齲窩の開拡後の口腔内写真(別冊No.24)を別に示す。

処置に使用する器具はどれか。2つ選べ。
a ウェッジ
b ガムリトラクター
c リング状リテーナー
d アイボリーセパレーター
e サービカルマトリックス

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115D76
自宅療養をしている慢性閉塞性肺疾患の高齢患者に対する訪問歯科診療中の写真(別冊No.25)を別に示す。

歯科治療中に継続的に使用すべきなのはどれか。2つ選べ。
a 脳血流計
b モニタ心電図
c サーモグラフィ
d スパイロメータ
e パルスオキシメータ

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115D77
43歳の女性。上顎前歯部の腫脹と動揺を主訴として来院した。6か月前から自覚していたがそのままにしていたという。歯周基本治療後の再評価の結果、組織再生誘導法を行うこととした。術中の口腔内写真(別冊 No.26)を別に示す。再評価時の歯周組織検査結果の一部を表に示す。

次に行う処置はどれか。1つ選べ。
a 縫 合
b 根面処理
c 歯槽骨切除
d 不良肉芽組織除去
e スケーリング・ルートプレーニング

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115D78(解答なし)
上顎悪性黒色腫の口腔内写真(別冊No.27)を別に示す。

MRIの信号強度の組合せで正しいのはどれか。1つ選べ。
T1強調像  T2強調像
a 低 ーーーーー 低
b 低 ーーーーー 高
c 高 ーーーーー 低
d 高 ーーーーー 高
e 中等度 ーーー 中等度

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115D79
67歳の女性。味覚異常を主訴として来院した。6か月前から自覚していたが変化がないという。2年前に胃を切除している。初診時の口腔内写真(別冊No.28)を別に示す。血液検査の結果を表に示す。

考えられるのはどれか。1つ選べ。
a 糖尿病
b Hunter 舌炎
c Sjögren 症候群
d Plummer-Vinson 症候群
e 特発性血小板減少性紫斑病〈ITP〉

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115D80
80歳の女性。口腔内の痛みを主訴として来院した。上下顎全部床義歯は3年前に装着し問題なく使用していたが、最近、上顎顎堤粘膜が痛くなってきたという。全身状態としては栄養失調を認め、やせ型である。義歯の適合に問題は認められなかった。初診時の口腔内写真(別冊No.29A)と粘膜発赤部の塗抹標本の染色像(別冊No.29B)を別に示す。

適切な対応はどれか。3つ選べ。
a 栄養指導
b 口腔の清掃
c 抗真菌薬軟膏の塗布
d 義歯粘膜面のリリーフ
e 副腎皮質ステロイド軟膏の塗布

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115D81
エナメル質石灰化において有機質の残存により生じるのはどれか。2つ選べ。
a エナメル叢
b エナメル葉
c Retzius 線条
d Schreger 線条
e エナメル小柱の横紋

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115D82
不正咬合の後天的原因はどれか。1つ選べ。
a 欠如歯
b 小舌症
c 癒合歯
d 矮小歯
e 内分泌障害

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115D83
出血性素因はどれか。すべて選べ。
a 壊血病
b 肝硬変
c 腎孟腎炎
d 播種性血管内凝固症候群〈DIC〉
e 特発性血小板減少性紫斑病〈ITP〉

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115D84
Ⅱ級インレー歯頸側辺縁周囲に生じた二次齲蝕の進行度の判定に優れるのはどれか。1つ選べ。
a 透照診
b QLF法
c 咬合法エックス線撮影
d 咬翼法エックス線撮影
e レーザー蛍光強度測定

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115D85
気管挿管後に気管チューブ挿入状態を確認するのに適切なのはどれか。2つ選べ。
a 動脈血ガス分析
b 両側側胸部の聴診
c 胸部エックス線撮影
d 経皮的動脈血酸素飽和度測定
e 終末呼気二酸化炭素分圧測定

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115D86
72歳の女性。下顎義歯がはずれやすいことを主訴として来院した。下顎義歯は3年前に装着した。昨日3┐前装冠が脱落したが、疼痛はないという。診察の結果、応急処置を行い下顎義歯を継続使用することとした。義歯装着時の口腔内写真(別冊No.30)を別に示す。

適切な対応はどれか。3つ選べ。
a 3┐の仮封
b 3┐の増歯
c 2┐の歯冠修復
d ①┬1②の削合
e 2┐へのクラスプ追加

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115D87
60歳の男性。下顎の痛みを主訴として来院した。エックス線撮影後、説明を行おうとしたところ、胸痛、胃部不快感と下顎左側の痛みを訴えた。その時の血圧は110/85 mmHg、SpO2は96%であった。初診時のエックス線画像(別冊No.31A)とその時の12誘導心電図(別冊No.31B)を別に示す。

適切な対応はどれか。1つ選べ。
a 経過観察
b 精密触覚機能検査
c ┌56の歯髄電気診
d 循環器科への救急搬送
e ┌56の口内法エックス線撮影

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115D88
コンポジットレジン修復でエナメル質のリン酸エッチングにより得られる効果はどれか。3つ選べ。
a 清掃作用
b ぬれ性の向上
c 有機質の溶解
d 接着面積の増加
e コラーゲン線維の膨潤

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115D89
32歳の男性。オトガイ下部の腫脹を主訴として来院した。5日前から下顎前歯部の疼痛を自覚し、3日前から腫脹が増大してきたという。体温は38.4℃で、腫脹部に波動を触れる。診察の結果、消炎処置を行うこととした。初診時の顔貌写真(別冊No.32A)と口腔内写真(別冊No.32B)を別に示す。

処置を実施の順番に並べよ。

解答:局所麻酔→①→②→③→④→⑤

a 排 膿
b 穿刺吸引
c 皮膚切開
d ドレーン留置
e 膿瘍腔の洗浄

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115D90
ある成人集団に対して歯周病のスクリーニング検査を実施した結果、感度は0.90で特異度は0.80であった。
この検査の尤度比(陽性尤度比)を求めよ。
ただし、小数点以下の数値が得られた場合には、小数点以下第2位を四捨五入すること。
解答:①.②

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