※解答は2025年3月15日までの暫定的なものとなります。ご了承ください。
C1〜C20
118C1
あフレイルサイクルの一部を図に示す。
あ①に入るのはどれか。1つ選べ。
a 低栄養
b 筋力低下
c 口腔機能低下
d 認知機能低下
e 歩行速度低下
118C2
あ歯科治療の際に室温に配慮すべき先天異常はどれか。1つ選べ。
a 骨形成不全症
b Crouzon症候群
c 鎖骨頭蓋骨異形成症
d 第一第二鰓弓症候群
e 無汗型外胚葉形成不全
118C3
あ老年症候群において後期高齢者から増加傾向を示すのはどれか。1つ選べ。
a 下 痢
b 褥 瘡
c 頭 痛
d 息切れ
e めまい
118C4
あ幼児の仕上げ磨きに適したブラッシング法はどれか。1つ選べ。
a バス法
b フォーンズ法
c ローリング法
d スクラッビング法
e スティルマン改良法
118C5
あ医療面接における患者の回答で、解釈モデルの理解に役立つのはどれか。1つ選べ。
a 「痛い歯を避けて歯みがきをしています」
b 「熱い食べ物を口にすると痛みが強くなります」
c 「1週前から徐々に痛みが強くなってきました」
d 「多忙で治療を中断したため痛くなったと思います」
e 「これまでに歯の治療で気分が悪くなったことはありません」
118C6
あ歯槽骨に向けた内斜切開を行う歯周外科手術はどれか。1つ選べ。
a 新付着術
b 歯肉切除術
c フラップ手術
d 結合組織移植術
e 歯周ポケット掻爬術
118C7
あ抗菌薬の点滴静注開始後に突然、気分不良、喘鳴を伴う呼吸困難および全身皮膚の掻痒感を訴えた。
あ症状出現に関与するのはどれか。1つ選べ。
a IgA
b IgD
c IgE
d IgG
e IgM
118C8
あ歯齢として咬合発育段階を分類したのはだれか。1つ選べ。
a G.V.Black
b K.Eichner
c M.Hellman
d R.E.Scammon
e W.G.A.Bonwill
118C9
あ咬合圧の検査はどれか。1つ選べ。
a 篩分法
b 咬合音検査
c 感圧フィルム法
d パントグラフ法
e ゴシックアーチ描記法
118C10
あデブリードマンの目的はどれか。1つ選べ。
a 止 血
b 除 痛
c 創部保護
d 癒痕除去
e 壊死組織除去
118C11
あ成長に伴う口蓋の下方成長に最も関係するのはどれか。1つ選べ。
a 頬骨前面の骨吸収
b 上顎結節の骨添加
c 鼻腔内壁の骨添加
d 鼻骨前面の骨添加
e 硬口蓋鼻腔側の骨吸収
118C12
あ咀嚼力を発揮するために必要な感覚刺激を受容するのはどれか。2つ選べ。
a 象牙芽細胞
b 閉口筋の筋紡錘
c 閉口筋のGolgi腱器官
d 口腔粘膜の自由神経終末
e 歯根膜のRuffini神経終末
118C13
あセファロ分析の距離計測項目のうち、口呼吸によって変化する値はどれか。1つ選べ。
a N-S
b N-Me
c S-Ba
d Ar-Gn
e ANS-PNS
118C14
あ歯科訪問診療でMRSA陽性患者の口腔衛生管理実施後に、最初に取り外す個人用防護具はどれか。1つ選べ。
a ガウン
b マスク
c キャップ
d グローブ
e ゴーグル
118C15
あ客観的に定量化できるのはどれか。1つ選べ。
a 歯 痛
b 咬断能力
c 喉頭侵入
d 舌の可動性
e 発声言語の明瞭度
118C16
あ発熱を伴うのはどれか。1つ選べ。
a 苺状舌
b 溝状舌
c 黒毛舌
d 平滑舌
e 地図状舌
118C17
あ疾患の治療を目的に使用した医療機器が原因と考えられる重篤な副作用が発生し医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律に規定されている報告義務先はどれか。1つ選べ。
a 警察署長
b 保健所長
c 市区町村長
d 厚生労働大臣
e 都道府県知事
118C18
あエタノールが最も強い殺菌効果を示す濃度はどれか。1つ選べ。
a 20%
b 40%
c 60%
d 80%
e 99%
118C19
あ細胞周期のうち微小管の形成阻害で停止するのはどれか。1つ選べ。
a G0期
b G1期
c G2期
d S期
e M期
118C20
あ象牙質への擦過刺檄による痛みの発現に関与する神経線維はどれか。1つ選べ。
a Aa
b Aβ
c Aδ
d B
e C
C21〜C40
118C21
あ生体活性を有する生体材料はどれか。1つ選べ。
a チタン
b ジルコニア
c ステンレス鋼
d 炭酸アパタイト
e ポリテトラフルオロエチレン
118C22
あ歯周ポケット内で運動するのはどれか。1つ選べ。
a Treponema denticola
b Tannerella forsythia
c Prevotella intermedia
d Fusobacterium nucleatum
e Porphyromonas gingivalis
118C23
あ象牙質形成不全症の特徴はどれか。3つ選べ。
a 歯髄腔の拡大
b エナメル質の剥離
c 歯冠の著しい咬耗
d セメント質の肥厚
e 歯冠のオパール様光沢
118C24
あ散乱線を低減し、エックス線コントラストを向上させるのはどれか。3つ選べ。
a グリッドの使用
b 照射時間の延長
c 必要最小限の照射野
d 正放線方向からの照射
e 被写体一検出器間距離の増加
118C25
あ54歳の女性。下顎左側小臼歯部の腫脹と動揺を主訴として来院した。1年前から自覚していたがそのままにしていたという。歯周基本治療後の再評価の結果、フラップ手術を行うこととした。初診時のエックス線画像(別冊No.1A)と術中のロ腔内写真(別冊No.1B)を別に示す。再評価時の歯周組織検査結果の一部を表に示す。
あ次に行う処置はどれか。1つ選べ。
a 縫 合
b 肉芽除去
c 自家骨移植
d オドントプラスティ
e スケーリング・ルートプレーニング
118C26
あ2020年度の我が国における社会保障給付費の内訳の関係で正しいのはどれか。1つ選べ。
a 医 療 > 年 金 > 福 祉
b 医 療 > 福 祉 > 年 金
c 年 金 > 医 療 > 福 祉
d 年 金 > 福 祉 > 医 療
e 福 祉 > 医 療 > 年 金
118C27
あ79歳の男性。経口摂取を希望して脳神経内科からの紹介で来院した。半年前に脳幹梗塞を発症し、現在は胃痩で栄養管理されている。音声や構音障害は認めず嚥下時の喉頭挙上は良好であったが、嚥下後に激しいむせを認めた。口腔機能時の顔面写真(別冊No.2A)、口腔機能時の口腔内写真(別冊No.2B)及び唾液の嚥下を記録した嚥下内視鏡検査の画像(別冊No.2C)を別に示す。
あむせの原因として考えられるのはどれか。2つ選べ。
a 舌運動不良
b 咽頭収縮不良
c 鼻咽腔閉鎖不全
d 食道入口部開大不全
e 嚥下運動パターンの異常
118C28
あ染色体数が45であり、低身長、性腺機能不全、翼状頸、外反肘などがみられる。
あこの先天異常の顎口腔領域における特徴はどれか。1つ選べ。
a 高口蓋
b 溝状舌
c 上顎劣成長
d タウロドント
e エナメル質減形成
118C29
あ12歳の男児。定期健診のため4か月ぶりに来院した。最近になって下顎右側第二大臼歯が萌出してきており、ブラッシング時に出血することがあるという。咬合時の疼痛は認めない。来院時の口腔内写真(別冊No.3)を別に示す。
あ適切な対応はどれか。2つ選べ。
a 予防塡塞
b 歯肉弁切除
c ブラッシング指導
d フッ化ジアンミン銀塗布
e フッ化ナトリウム溶液塗布
118C30
あ19歳の女性。上顎前歯の突出感を主訴として来院した。アーチレングスディスクレパンシーは上顎+1mm、下顎+3mmである。診断の結果、抜歯を伴うマルチブラケット装置を用いた矯正歯科治療を行うこととした。初診時の顔面写真(別冊No.4A)、口腔内写真(別冊No.4B)及びエックス線画像(別冊No.4C)を別に示す。セファロ分析の結果を図に示す。

あ抜歯部位(智歯を除く)と併用する矯正装置の組合せで正しいのはどれか。1つ選べ。
118C31
あ歯髄生活反応を示す歯根完成歯で、抜髄が適応となるのはどれか。2つ選べ。
a 一過性の冷水痛
b 持続性の温熱痛
c 象牙質の擦過痛
d 咀嚼時の電撃痛
e 拍動性の自発痛
118C32
あ咀嚼時における上顎義歯の動揺を主訴として来院した患者の口腔内写真(別冊No.5)を別に示す。
あ新義歯製作に際して主訴の改善に寄与するのはどれか。3つ選べ。
a 咬合床の形状
b 個人トレーの形状
c 精密印象材の流動性
d 前歯部人工歯の材質
e 前歯部人工歯の排列位置
118C33
あ77歳の男性。食事中のむせを主訴として来院した。1年前に脳梗塞を発症したが、現在はリハビリテーションを受けていない。食事形態は普通食であり、液体にはとろみをつけていないという。口腔機能検査では異常値が認められなかったが、嗄声を生じており、改訂水飲みテスト時にむせがあったため嚥下造影検査を行うこととした。液体の嚥下を記録した嚥下造影検査の画像(別冊No.6)を別に示す。
あ推奨される間接訓練はどれか。1つ選べ。
a 開口訓練
b 舌抵抗訓練
c 頭部挙上訓練
d 頸部可動域訓練
e プッシング訓練
118C34
あ糖尿病の慢性合併症はどれか。4つ選べ。
a 神経障害
b 脳血管障害
c 虚血性心疾患
d 糖尿病網膜症
e 糖尿病ケトアシドーシス
118C35
あ55歳の男性。インプラント治療後のメインテナンスを希望して来院した。プラークの染め出しを行った後の口腔内写真(別冊No.7A)と、日常的な清掃を行ってもらった後の口腔内写真(別冊No.7B)を別に示す。
あ清掃指導で使用を推奨するのはどれか。2つ選べ。
a 歯磨剤
b 洗口剤
c 歯間ブラシ
d タフトブラシ
e 毛の硬い歯ブラシ
118C36
あ副腎皮質ステロイド薬の長期服用患者の舌の病理組織像(別冊No.8)を別に示す。
あ染色法はどれか。1つ選べ。
a PAS染色
b Grocott染色
c SudanⅢ染色
d Papanicolaou染色
e Ziehl-Neelsen染色
118C37
あ骨粗鬆症治療薬テリパラチドの標的分子はどれか。1つ選べ。
a ビタミンD受容体
b エストロゲン受容体
c カルシトニン受容体
d 副甲状腺ホルモン受容体
e RANK〈receptor activator of NF-κB〉
118C38
あ口臭恐怖症患者の特徴はどれか。2つ選べ。
a 自身の口臭を訴える。
b 代謝性疾患を有する。
c 重度の歯周炎が認められる。
d 口臭検査結果の説明に対する理解が得られにくい。
e 呼気中に認知閾値以上の揮発性硫黄化合物が検出される。
118C39
あ先天歯について正しいのはどれか。3つ選べ。
a 過剰歯のことがある。
b 歯根は完成している。
c 男児が女児よりも多い。
d 上顎乳中切歯のことが多い。
e 授乳に困難をきたすことがある。
118C40
あ67歳の男性。咀嚼困難を主訴として来院した。診察の結果、上顎右側にインプラント義歯による歯科補綴治療を行うこととした。上部構造装着前の口腔内写真(別冊No.9A)と製作した上部構造の写真(別冊No.9B)を別に示す。
あ装着のために準備する器材はどれか。3つ選べ。
a 咬合紙
b トルクレンチ
c アバットメント
d 補綴用スクリュー
e クラウンリムーバー
C41〜C60
118C41
あ健康増進事業として実施される歯周疾患検診で正しいのはどれか。2つ選べ。
a 代表歯を診査する。
b 実施主体は市町村である。
c 根拠法は地域保健法である。
d 成人の全住民を対象とする。
e 受診率の全国平均は約50%である。
118C42
あ54歳の女性。上顎左側側切歯の激しい疼痛を主訴として来院した。1か月前から違和感を自覚していたが痛みがないためそのままにしていたところ、2日前から自発痛を認めるようになったという。打診痛と根尖部歯肉圧痛を認めるが、波動は触れない。プロービング深さは全周2mm以内で、歯髄電気診に生活反応を示さなかった。初診時の口腔内写真(別冊No.10A)とエックス線画像(別冊No.10B)を別に示す。
あ当日の適切な対応はどれか。3つ選べ。
a 根管洗浄
b 根尖掻爬
c 根管通過法
d 抗菌薬の投与
e 根尖孔の穿通
118C43
あ7歳の男児。左下の奥歯が生えてこないことを主訴として来院した。「Eは4歳ころに生え始めたが、完全には生えてこないという。初診時の口腔内写真(別冊No.11A)とエックス線画像(別冊No.11B)を別に示す。
あ「Eへの対応で適切なのはどれか。1つ選べ。
a 牽引を行う。
b 自然萌出を待つ。
c 歯肉切除を行う。
d ただちに抜歯する。
e 「6萌出後に抜歯する。
118C44
あ器具の写真(別冊No.12)を別に示す。
あファーストオーダーベンドに用いるプライヤーはどれか。2つ選べ。
a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ
118C45
あパンデミック防止のためにWHOが行うのはどれか。2つ選べ。
a ワクチンの開発
b 個人用防護具の生産
c 国境等における検疫
d 感染症発生状況の把握
e 必要な保健措置の勧告
118C46
あコンポジットレジンと象牙質との接着界面の走査電子顕微鏡像(別冊No.13)を別に示す。
あ矢印間の構造物の機能で正しいのはどれか。2つ選べ。
a 外来刺激の遮断
b スミヤー層の除去
c レジンの重合促進
d コラーゲン線維の溶解
e 微細機械的保持の獲得
118C47
あ58歳の女性。下顎左側臼歯部の欠損による咀嚼困難を主訴として来院した。ロ腔内検査後、研究用模型上でも検査することとした。初診時の口腔内写真(別冊No.14A)、研究用模型の写真(別冊No.14B)及びワックスアップ後の模型の写真(別冊No.14C)を別に示す。
あワックスアップの目的はどれか。2つ選べ。
a 咬合高径の設定
b 歯冠形態の設定
c 歯冠色調の決定
d 欠損部空隙の確認
e 最終補綴装置の決定
118C48
あ下顎大臼歯部から下顎枝に及ぶ波動を伴う顎骨嚢胞に対して開窓術を行う目的はどれか。2つ選べ。
a 根治性の向上
b 周囲骨の新生
c 治療期間の短縮
d 病的骨折の防止
e 下歯槽神経の温存
118C49
あ幼若エナメル質に最も多く含まれるタンパク質はどれか。1つ選べ。
a エナメリン
b アメロゲニン
c ホスホホリン
d Ⅰ型コラーゲン
e アメロブラスチン
118C50
あ58歳の男性。食事中に上顎左側第一小臼歯が欠けたことを主訴として来院した。自発痛はなく、歯髄電気診に生活反応を示した。└4にコンポジットレジン修復を行うこととした。初診時の口腔内写真(別冊No.15A)と修復操作中の口腔内写真(別冊No.15B)を別に示す。
あ次に行うのはどれか。1つ選べ。
a 裏 層
b 隔壁設置
c 歯肉圧排
d プレウェッジ
e ボンディング材塗布
118C51
あ平成30年国民健康・栄養調査結果の総数と年齢階級別の該当者の割合を男女別に図に示す。
あ該当するのはどれか。1つ選べ。
a 肥満者(BMI≧25)
b 運動習慣のある者
c 糖尿病が強く疑われる者
d 現在習慣的に喫煙している者
e 生活習慣病のリスクを高める最を飲酒している者
118C52
あ65歳の女性。下顎前歯部の動揺を主訴として来院した。6か月前から自覚し、痛みがないのでそのままにしていたが、1週前から動揺が大きくなってきたという。初診時の口腔内写真(別冊No.16A)とエックス線画像(別冊No.16B)を別に示す。初診時の歯周組織検査結果の一部を表に示す。
あ口腔清掃指導と暫間固定の次に行うのはどれか。1つ選べ。
a 歯肉整形
b 連結前装冠製作
c 歯周ポケット掻爬術
d 局所薬物配送システム〈LDDS〉
e スケーリング・ルートプレーニング
118C53
あ88歳の男性。高血圧、脳梗塞および不整脈の既往がある。下顎左側第一大臼歯の抜去が予定された。局所麻酔中に突然胸部不快感を訴え、その直後に意識を消失した。呼びかけに反応がなく、頸動脈の拍動を触知できない。このときの心電図(別冊No.17)を別に示す。
あ直ちに行うのはどれか。2つ選べ。
a 電気的除細動
b β遮断薬の投与
c 胸骨圧迫心マッサージ
d ニトログリセリンの投与
e アトロピン硫酸塩水和物の投与
118C54
あ硬化体にキレート結合を有するのはどれか。2つ選べ。
a 水硬性セメント
b リン酸亜鉛セメント
c グラスアイオノマーセメント
d 酸化亜鉛ユージノールセメント
e ポリカルボキシレートセメント
118C55
あ右側頬部の違和感と鼻閉感で来院した患者のエックス線画像(別冊No.18A、B)とCT(別冊No.18C)を別に示す。
あ原因で最も疑われるのはどれか。1つ選べ。
a 真 菌
b 放線菌
c 緑膿菌
d レンサ球菌
e 黄色ブドウ球菌
118C56
あ73歳の男性。咀嚼困難を主訴として来院した。3年前に製作した上下顎全部床義歯は安定しているが、食事の際に物が噛みづらくなり、上顎前歯部人工歯の脱離を繰り返していたという。初診時の咬頭嵌合位での顔面写真(別冊No.19A)、下顎安静位での顔面写真(別冊No.19B)及び使用中の義歯の写真(別冊No.19C)を別に示す。
あ咀嚼困難の原因として考えられるのはどれか。2つ選べ。
a 口唇の過豊隆
b 人工歯の咬耗
c 下顎の前方偏位
d 床縁の形態不良
e 臼歯部人工歯の水平的排列位置不良
118C57
あ中枢性パターン発生器〈central pattern generator〉によって制御されるのはどれか。1つ選べ。
a 咀 嚼
b 発 声
c あくび
d 舌突出
e ブローイング
118C58
あ胸部正面の模式図(別冊No.20)を別に示す。
あ3点誘導法によるモニタ心電図で、赤色の電極を装着する位置はどれか。1つ選べ。
a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ
118C59
あ全部床義歯製作時の垂直的顎間関係を記録する際に患者に行わせるのはどれか。3つ選べ。
a 嚥 下
b 発 音
c 噛みしめ
d 舌の挙上
e タッピング
118C60
あ54歳の男性。オトガイ下部の腫脹を主訴として来院した。10年前から自覚し、痛みがないためそのままにしていたが、徐々に増大してきたという。摘出術を施行した。初診時の顔貌写真(別冊No.21A)、MRI脂肪抑制T2強調像(別冊No.21B)及び摘出物のH-E染色病理組織像(別冊No.21C)を別に示す。

あ診断名はどれか。1つ選べ。
a 鰓嚢胞
b 脂肪腫
c ラヌーラ
d 類皮嚢胞
e 類表皮嚢胞
C61〜C90
118C61
あ73歳の女性。上顎左側犬歯の審美不良を主訴として来院した。診察の結果、前装冠による補綴処置を行うこととした。製作途中の補綴装置試適時の口腔内写真(別冊No.22A)と完成した補綴装置装着後の口腔内写真(別冊No.22B)を別に示す。
あAとBの間に行うのはどれか。2つ選べ。
a グレージング
b フッ化水素酸処理
c オペーク陶材の築盛
d サンドブラスト処理
e メタルプライマーの塗布
118C62
あカ行の発音が困難な全部床義歯装着者の義歯の写真(別冊No.23)を別に示す。
あ調整を検討する部位はどれか。1つ選べ。
a ア
b イ
c ウ
d 工
e オ
118C63
あ76歳の女性。下顎義歯の破損を主訴として来院した。診察の結果、下顎部分床義歯を製作することとした。初診時の口腔内写真(別冊No.24A)と個人トレーの写真(別冊No.24B)を別に示す。
あ矢印で示す部位の役割はどれか。2つ選べ。
a 残存歯への加圧
b 印象材の剥離防止
c 印象材の厚みの確保
d 印象材の築盛量の目安
e 口腔内での定位置保持
118C64
あ86歳の男性。上顎全部床義歯の不適合を主訴として来院した。新義歯製作目的で印象採得中に印象材が咽頭に流れ込み、強い呼吸困難を訴えた。腹部突き上げ法で印象材の除去を試みたが不可能で、その後意識を消失した。このときの生体情報モニタ画面の写真(別冊No.25)を別に示す。
あまず行う処置はどれか。1つ選べ。
a 背部叩打法
b 電気的除細動
c フルマゼニルの投与
d 胸骨圧迫心マッサージ
e ラリンジアルマスクの挿入
118C65
あ6歳の女児。歯並びが悪いことを主訴として来院した。口唇裂と口蓋裂に対する手術の既往がある。診断の結果、ある装置を用いて矯正歯科治療を行うこととした。初診時の口腔内写真(別冊No.26A)とエックス線画像(別冊No.26B)を別に示す。セファロ分析の結果を図に示す。
あ適切な装置はどれか。3つ選べ。
a 緩徐拡大装置
b リップバンパー
c 上顎前方牽引装置
d トゥースポジショナー
e スライディングプレート
118C66
あ上顎中切歯が早期喪失した8歳児に保隙装置を装着する目的はどれか。3つ選べ。
a 発声の改善
b 審美性の改善
c 口腔外傷の予防
d 舌突出癖の防止
e 咀嚼機能障害の防止
118C67
あ85歳の男性。舌の腫脹を主訴として来院した。7年前から自覚していたがそのままにしていたという。15年前から慢性腎不全のために血液透析を受けている。舌全体の粘膜下に硬化性の腫瘤を認め、所属リンパ節に明らかな腫脹を触知しない。初診時の口腔内写真(別冊No.27A)、生検時のH-E染色病理組織像(別冊No.27B)及びCongo-Red染色病理組織像(別冊No.27C)を別に示す。
あ診断名はどれか。1つ選べ。
a 脂肪腫
b 神経鞘腫
c 多形腺腫
d リンパ管腫
e アミロイドーシス
118C68
あ72歳の女性。市が行った介護予防教室でオーラルフレイルを指摘されて来院した。身長は150cm、体重は50kgで6か月前と比べて体重変化はなく、口腔内に気になる症状はないという。口腔機能検査の結果を表に示す。
あ適切な対応はどれか。2つ選べ。
a 栄養指導
b 構音訓練
c 舌抵抗訓練
d 口腔衛生指導
e ミールラウンド
118C69
あ15歳の男子。開口困難を主訴として来院した。昨夜、自転車で転倒し顔面を強打したという。観血的整復固定術を行うこととした。初診時のエックス線画像(別冊No.28A)と3D-CT(別冊No.28B)を別に示す。
あ次に示す5つのステップのうち、3番目に行うのはどれか。1つ選べ。
a 顎間固定
b 線副子の装着
c 粘膜骨膜弁の剥離
d スクリューによる固定
e 骨接合用プレートの試適
118C70
あ下顎左側臼歯部の咬合時の違和感を主訴として来院した患者のエックス線画像(別冊No.29A)、CT(別冊No.29B)、MRI(別冊No.29C)及びH-E染色病理組織像(別冊No.29D)を別に示す。
あ診断名はどれか。1つ選べ。
a 軟骨腫
b 歯原性粘液腫
c 単純性骨嚢胞
d 歯原性角化嚢胞
e 石灰化上皮性歯原性腫瘍
118C71
あ22歳の女性。上顎前歯の突出感を主訴として来院した。診断の結果、上下顎両側第一小臼歯の抜去後、マルチブラケット装置と歯科矯正用アンカースクリューを併用した矯正歯科治療を行うこととした。初診時の顔面写真(別冊No.30A)、口腔内写真(別冊No.30B)及びエックス線画像(別冊No.30C)を別に示す。セファロ分析の結果を図に示す。

あ治療後に予想される変化はどれか。3つ選べ。
a FMIAの増加
b SNB角の減少
c 顔面角の減少
d 鼻唇角の増加
e 上下顎中切歯歯軸傾斜角の増加
118C72
あ皮膚の色素沈着を伴うのはどれか。1つ選べ。
a Down症候群
b Crouzon症候群
c Gardner症候群
d Ramsay Hunt症候群
e McCune-Albright症候群
118C73
あデンチャープラーク染め出し後の義歯の写真(別冊No.31A、B)を別に示す。患者は毎食後に義歯用ブラシで清掃を行っているという。
あ清掃状態の改善のために行うのはどれか。2つ選べ。
a アルコール浸浸
b サンドブラスト処理
c 人工歯咬合面の研磨
d 義歯洗浄剤の使用指示
e 義歯用ブラシ使用法の再指導
118C74
あ薬剤による有害事象が高齢者に多い原因はどれか。3つ選べ。
a 急性疾患の増加
b 咀嚼機能の低下
c 認知機能の低下
d 複数疾患の罹患
e 薬物動態の加齢変化
118C75
あ機能性反対咬合の改善によって小さくなるのはどれか。1つ選べ。
a Y軸角
b 下顎角
c 顔面角
d ANB角
e 上顎前突度
118C76
あ61歳の女性。上顎右側犬歯の歯肉腫脹を主訴として来院した。1か月前から自覚していたがそのままにしていたという。初診時の口腔内写真(別冊No.32A)とエックス線画像(別冊No.32B)を別に示す。歯周組織検査結果の一部を表に示す。
あ原因として考えられるのはどれか。2つ選べ。
a 歯根破折
b 根尖性歯周炎
c 歯肉縁下歯石
d 頬小帯付着異常
e 二次性咬合性外傷
118C77
あ補綴装置の脱離を主訴として来院した患者の口腔内写真(別冊No.33A)とエックス線画像(別冊No.33B)を別に示す。
あ感染歯質除去の次に行うのはどれか。1つ選べ。
a 隔壁形成
b 支台築造
c 感染根管治療
d 歯冠長延長術
e 歯根尖切除術
118C78
あ上顎前歯部にレジン前装ブリッジを製作することとした。口腔内で支台歯とフレームワークの適合を確認後に常温重合レジンで固定し、ろう付け後に口腔内で再度試適したところ支台歯に適合しなくなった。
あ不適合の原因で考えられるのはどれか。2つ選べ。
a 不十分な固定
b 支台歯形成量の不足
c 歯型のトリミング不足
d 支台歯の不鮮明な印象
e 埋没材の不適切な混水比
118C79
あ在宅歯科診療でエックス線撮影を行う際、撮影に関与しない者が患者およびエックス線管から確保すべき最低距離(m)はどれか。1つ選べ。
a 0.5
b 1
c 2
d 3
e 5
118C80
あ3歳の女児。歯がぐらぐらすることを主訴として来院した。1時間前に転倒し顔面を強打したという。上顎右側乳中切歯の動揺度は2度であった。初診時の口腔内写真(別冊No.34A)とエックス線画像(別冊No.34B)を別に示す。
あ適切な対応はどれか。1つ選べ。
a 経過観察
b 整復固定
c 生活歯髄切断
d 抜 髄
e 抜 歯
118C81
あ免疫能が低下した患者にウイルスの日和見感染で生じるのはどれか。1つ選べ。
a 多形紅斑
b 類天疱瘡
c 毛状白板症
d 白色悔綿状母斑
e 扁平苔癬様病変〈口腔苔癬様病変〉
118C82
あ健やか親子21(第2次)で示された甚盤課題はどれか。3つ選べ。
a 若年性認知症施策の強化
b 切れ目ない妊産婦・乳幼児への保健対策
c 障害児の健やかな育成のための発達支援
d 学童期・思春期から成人期に向けた保健対策
e こどもの健やかな成長を見守り育む地域づくり
118C83
あ咬頭嵌合位において臼歯部にJankelsonⅡ級の早期接触が認められた。
あ削合する部位はどれか。1つ選べ。
a 下顎頬側咬頭外斜面
b 下顎頬側咬頭内斜面
c 上顎頬側咬頭内斜面
d 上顎口蓋側咬頭外斜面
e 上顎口蓋側咬頭内斜面
118C84
あE-lineの評価に必要な部位はどれか。3つ選べ。
a 鼻下点
b 額の最突出点
c 上唇の最突出点
d 下唇の最突出点
e オトガイ部の最突出点
118C85
あ摂食嚥下障害患者が行うバルーン拡張訓練で、改善が期待できるのはどれか。1つ選べ。
a 喀出力
b 口唇閉鎖
c 喉頭挙上
d 声門閉鎖
e 食道入口部開大
118C86
あMRIT2強調像で無信号を呈するのはどれか。1つ選べ。
a 舌
b 顎下腺
c 脂肪髄
d 皮質骨
e 内側翼突筋
118C87
あ異常呼吸と疾患の組合せで正しいのはどれか。1つ選べ。
a 奇異呼吸 ーーーーーーーーーーーー 心不全
b 起坐呼吸 ーーーーーーーーーーーー 脳梗塞
c 呼気延長 ーーーーーーーーーーーー 気管支喘息
d 口すぼめ呼吸 ーーーーーーーーーー 糖尿病
e Kussmaul〈クスマウル〉呼吸 ーー 過換気症候群
118C88
あ先天異常と不正咬合の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
a Down症候群 ーーーーーーーーーーー 上顎前突
b 骨形成不全症 ーーーーーーーーーー 鋏状咬合
c Crouzon症候群 ーーーーーーーーー 下顎前突
d Treacher Collins症候群 ーーーーー 上下顎前突
e Beckwith-Wiedemann症候群 ーーー 開 咬
118C89
あ顎骨内に発生した嚢胞のH-E染色病理組織像(別冊No.35)を別に示す。
あ診断名はどれか。1つ選べ。
a 歯根嚢胞
b 含歯性嚢胞
c 単純性骨嚢胞
d 鼻口蓋管嚢胞
e 歯原性角化嚢胞
f 術後性上顎嚢胞
g 石灰化歯原性嚢胞
118C90
あ下顎部分床義歯フレームワーク製作のための作業用模型の写真(別冊No.36A)、口腔内試適前の写真(別冊No.36B)及び製作過程の写真(別冊No.36C)を別に示す。
あ製作過程を実施の順番に並べよ。


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