
B問題
B1〜B20
112B1
手指の消毒に使用できる逆性石けんはどれか。1つ選べ。
a クレゾール
b グルタラール
c ホルムアルデヒド
d 次亜塩素酸ナトリウム
e ベンザルコニウム塩化物
112B2
カタル症状の後、頬粘膜に無痛性の白色の斑点を一過性に認めた。
疑われる疾患はどれか。1つ選べ。
a 風 疹
b 麻 疹
c 帯状疱疹
d 手足口病
e 流行性耳下腺炎
112B3
学校歯科健康診断でのGOに対する学校における事後措置はどれか。1つ選べ。
a 歯石除去
b 歯口清掃指導
c 歯周精密検査
d フッ化物の応用
e 抗菌薬の局所投与
112B4
国民医療費に含まれる費用はどれか。1つ選べ。
a 禁煙治療
b 歯の漂白
c 予防接種
d 人間ドック
e 入院時室料差額
112B5
超音波検査時の写真(別冊No.1A)と超音波冠状断像(別冊No.1B)を別に示す。


矢印で示すのはどれか。1つ選べ。
a 顎舌骨筋
b 顎二腹筋
c 舌骨舌筋
d オトガイ舌筋
e オトガイ舌骨筋
112B6
歯髄でみられるのはどれか。1つ選べ。
a 角質変性
b 空胞変性
c 硝子滴変性
d グリコーゲン変性
e フィブリノイド変性
112B7
Eichner の分類でわかるのはどれか。1つ選べ。
a 挺出歯の存在
b 前歯部の咬合支持能力
c 欠損歯数と咬合支持の関係
d 偏心運動時のガイドの様式
e 対合歯列との咬合接触の有無
112B8
アブフラクションがみられる部位はどれか。1つ選べ。
a 切 縁
b 歯頸部
c 小窩裂溝
d 辺縁隆線
e 隣接面接触点
112B9
クリニカルパスの利点はどれか。1つ選べ。
a 責任の所在を分散できる。
b 先進医療を容易に提供できる。
c 医療従事者の確保が容易となる。
d 施設間の治療成績を比較できる。
e 退院時の達成目標を明確化できる。
112B10
学童期に比べて乳児期で数値が小さいのはどれか。1つ選べ。
a 呼吸数
b 心拍数
c 白血球数
d 収縮期血圧
e リンパ球数
112B11
体位の図(別冊No.2)を別に示す。

Fowler(ファウラー)位はどれか。1つ選べ。
a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ
112B12
意識を消失した患者に共通する呼吸不全の原因はどれか。1つ選べ。
a 胸郭の硬直
b 上気道閉塞
c 声門の閉鎖
d 横隔膜の痙攣
e 呼吸筋の麻痺
112B13
急性期治療における周術期口腔機能管理の目的はどれか。1つ選べ。
a 手術侵襲の軽減
b 咀嚼能力の向上
c フレイルの予防
d 術後合併症の予防
e 認知機能低下の予防
112B14
顎関節関節円板の中央狭窄部を評価できるのはどれか。1つ選べ。
a MRI
b PET
c 造影CT
d 歯科用コーンビーム CT
e パノラマエックス線撮影
112B15
耳下腺からの唾液分泌がほぼ停止するのはどれか。1つ選べ。
a 安 静
b 運 動
c 食 事
d 睡 眠
e 発 声
112B16
下顎の加強固定に用いられるのはどれか。1つ選べ。
a チンキャップ
b リップバンパー
c クワドヘリックス
d スライディングプレート
e Nance のホールディングアーチ
112B17
覆髄に用いる水酸化カルシウム製剤のpH値に最も近いのはどれか。1つ選べ。
a 2
b 5
c 7
d 9
e 12
112B18
多数の患者に緊急治療が同時に必要な場合、治療の優先順位を医学的基準に基づいて公平に選択すべきであると謳ったのはどれか。1つ選べ。
a シドニー宣言
b リスボン宣言
c ジュネーブ宣言
d ヘルシンキ宣言
e アルマ・アタ宣言
112B19
Hellman の歯齢で下顎の歯列弓長径が最大となるのはどれか。1つ選べ。
a ⅡA期
b ⅡC期
c ⅢA期
d ⅢB期
e ⅢC期
112B20
IgA について正しいのはどれか。1つ選べ。
a 5量体を形成する。
b 血清中に存在する。
c 胎盤通過性がある。
d 金属アレルギーに関与する。
e 4つのサブクラスが存在する。
B21〜B40
112B21
陶材焼付金属冠における陶材と金属の関係を表に示す。

正しいのはどれか。1つ選べ。
a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ
112B22
徐脈を呈するのはどれか。2つ選べ。
a 心室細動
b 過換気症候群
c 洞不全症候群
d 血管迷走神経反射
e 甲状腺機能亢進症
112B23
接合上皮〈付着上皮〉をつくるのはどれか。1つ選べ。
a 筋上皮細胞
b Merkel 細胞
c Langerhans 細胞
d 退縮エナメル上皮
e Malassez の上皮遺残
112B24
上水道に含まれる塩素が有機物と反応して生じる有害物質はどれか。1つ選べ。
a ベンゼン
b シアン化合物
c 塩化カルシウム
d トリハロメタン
e ホルムアルデヒド
112B25
上顎前歯への装着前後でアンテリアガイダンスが変化しないのはどれか。1つ選べ。
a 陶材焼付冠
b ピンレッジ
c 3/4 クラウン
d ラミネートベニア
e オールセラミッククラウン
112B26
学校歯科保健における保健調査で適切なのはどれか。2つ選べ。
a 歯・口腔に関する現状を把握する。
b 健康診断の前に行うことが望ましい。
c 調査項目は全国的に統一されている。
d 個人情報保護のため無記名で提出する。
e 保健室の利用状況に関する調査である。
112B27
自己免疫疾患はどれか。3つ選べ。
a 類天疱瘡
b Frey 症候群
c 関節リウマチ
d Ramsay Hunt 症候群
e 特発性血小板減少性紫斑病
112B28
撮影時に照射されるエックス線束の模式図(別冊No.3)を別に示す。

パノラマエックス線撮影はどれか。1つ選べ。
a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ
112B29
手術器具の写真(別冊No.4)を別に示す。

使用目的はどれか。2つ選べ。
a 止 血
b 穿 刺
c 掻 爬
d 把 持
e 抜 歯
112B30
アルドステロンの作用点はどれか。1つ選べ。
a 細胞内受容体
b 酵素共役型受容体
c Gタンパク質共役型受容体
d 電位依存性イオンチャネル
e イオンチャネル内蔵型受容体
112B31
ハロゲンランプ光照射器と比べた青色発光ダイオード(青色LED) 光照射器の特徴はどれか。1つ選べ。
a 高い消費電力
b 深い重合深度
c 小さい光源サイズ
d ランプの短い寿命
e 照射部の大きい発熱
112B32
多形腺腫の二相性分化を示す細胞で、S100 タンパクが陽性なのはどれか。1つ選べ 。
a 粘液細胞
b 線維芽細胞
c 腺上皮細胞
d 血管内皮細胞
e 腫瘍性筋上皮細胞
112B33
発声時に舌の位置が最も低いのはどれか。1つ選べ。
a [a]
b [i]
c [u]
d [e]
e [o]
112B34
口腔癌の放射線治療時の写真(別冊No.5)を別に示す。

治療法はどれか。 1つ選べ。
a 電子線外部照射法
b 粒子線外部照射法
c 低線量率組織内照射法
d 強度変調放射線外部照射法
e 遠隔後装填型高線量率組織内照射法
112B35
大臼歯隣接面接触点下に発生した齲蝕の検出に有効なのはどれか。2つ選べ。
a 温度診
b 麻酔診
c 歯髄電気診
d 咬翼法エックス線検査
e レーザー蛍光強度測定
112B36
糖尿病患者の歯科治療に際し、特に注意すべきなのはどれか。2つ選べ。
a 低血糖
b 血圧低下
c 出血傾向
d 術後感染
e 病態失認
112B37
光重合型コンポジットレジンに含まれるのはどれか。すべて選べ。
a 色 素
b 光増感剤
c フィラー
d 重合禁止剤
e マトリックスレジン
112B38
咽頭結節があるのはどれか。1つ選べ。
a 環 椎
b 軸 椎
c 舌 骨
d 口蓋骨
e 後頭骨
112B39
歯科口腔保健の推進に関する法律で定められているのはどれか。3つ選べ。
a 市町村保健センターの設置
b 災害時における歯科医師の派遣
c 国民の定期的な歯科検診受診の勧奨
d 歯科口腔保健に関する知識の普及啓発
e 口腔の健康に関する調査及び研究の推進
112B40
最も強い矯正力を発揮するのはどれか。1つ選べ。
a ヘッドギア
b 急速拡大装置
c 舌側弧線装置
d クワドヘリックス
e マルチブラケット装置
B41〜B60
112B41
介護予防・日常生活支援総合事業で正しいのはどれか。2つ選べ。
a 実施主体は都道府県である。
b 対象者は 40 歳以上の者である。
c サービスの内容は全国一律である。
d 民間によるサービス提供が可能である。
e 地域包括支援センターが介護予防ケアマネージメントを実施する。
112B42
Goldenhar 症候群にみられる症状はどれか。2つ選べ。
a 巨 舌
b 横顔裂
c 両眼隔離
d 下顎低形成
e 頭蓋骨早期癒合
112B43
感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律で、感染症の発生に関して都道府県知事に対する届出義務が規定されているのはどれか。2つ選べ。
a 医 師
b 獣医師
c 保健師
d 薬剤師
e 歯科医師
112B44
5歳の男児。右側頬部の腫脹を主訴として母親と来院した。
自閉スペクトラム症が最も疑われるのはどれか。1つ選べ。
a 「歯が痛い」と何度も繰り返した。
b 腫脹部に手のひらを当てて黙っていた。
c 「お名前は」と聞くと「お名前は」とつぶやいた。
d 「もう帰ろう」と言いながら母親の腕を引いた。
e 母親が注意しても携帯ゲーム機を操作していた。
112B45
53歳の女性。頻部の腫脹を主訴として来院した。初診時の口腔内写真(別冊No.6A)とMRIT1強調像、T2強調像および造影T1強調像(別冊No.6B)を別に示す。

病変のCT値(HU)はどれか。1つ選べ。
a ー1000
b ー100
c 0
d 200
e 500
112B46
上咽頭腔の狭窄による口呼吸のリスクが高いのはどれか。2つ選べ。
a Apert 症候群
b Crouzon 症候群
c Robin シークエンス
d Treacher Collins 症候群
e Beckwith-Wiedemann 症候群
112B47
感染象牙質の再石灰化を目的とするのはどれか。2つ選べ。
a 間接覆髄
b 直接覆髄
c ライニング
d 暫間的間接覆髄
e 非侵襲的修復技法(ART)
112B48
全身麻酔下に手術を受ける患者の常用薬のうち、手術当日の朝に休薬あるいは減薬が必要なのはどれか。1つ選べ。
a 緩下剤
b β遮断薬
c インスリン
d H2受容体拮抗薬
e カルシウム拮抗薬
112B49
65 歳の男性。下顎右側第一大臼歯部歯肉の腫脹を主訴として紹介により来院した。6か月前に同部の治療を受けたが、2週前から歯肉が腫脹したという。再根管治療を行うこととし、根管を確認するためポイントを挿入してエックス線検査を行った。検査時のエックス線画像(別冊No.7)を別に示す。

最も疑われるのはどれか。1つ選べ。
a 穿 孔
b 器具破折
c 歯根破折
d 側枝の存在
e レッジの形成
112B50
下顎レベルの CT (別冊No.8A)、MRI T1強調像および T2強調像(別冊No.8B)を別に示す。

右側頸部の病変で考えられるのはどれか。1つ選べ。
a 鰓嚢胞
b 脂肪腫
c 線維腫
d 多形腺腫
e 甲状舌管嚢胞
112B51
歯の漂白の適応はどれか。2つ選べ。
a 斑状歯
b 齲蝕による黒変
c 加齢による黄変
d Feinman1度の変色
e 金属修復物による変色
112B52
口腔外傷予防のためのマウスガードで正しいのはどれか。2つ選べ。
a ひどい汚れは熱湯で洗浄する。
b 運動量が多いスポーツでは装着できない。
c コンタクトスポーツで使用が推奨される。
d カスタムメイドタイプは作業用模型上で製作する。
e マウスフォームドタイプは良好な装着感を得やすい。
112B53
口底部の腫瘤の口腔内写真(別冊No.9A)と生検時の H-E 染色病理組織像(別冊No.9B)を別に示す。


この疾患の特徴はどれか。2つ選べ。
a 遠隔転移しやすい。
b 放射線感受性が高い。
c 明瞭な被膜を有する。
d リンパ節転移はない。
e 神経組織への浸潤が多い。
112B54
64歳の女性。上下顎全部床義歯の製作を希望して来院した。製作過程で行ったある操作後の写真(別冊No.10)を別に示す。

この操作で正しいのはどれか。1つ選べ。
a 連合印象法を用いる。
b 現有義歯を用いることがある。
c 流動性の高い印象材を用いる。
d 安静時の顎堤粘膜の状態を採得する。
e 印象材が硬化するまで術者が義歯を保持する。
112B55
運動を実行する身体機能が保たれているにもかかわらず、熟練した運動行為を遂行することができない神経学的障害はどれか。1つ選べ。
a 失 行
b 失 認
c 無 動
d 運動失調症
e 協調運動障害
112B56
矯正治療中の口腔内写真(別冊No.11)を別に示す。

相反固定によって歯を移動できるのはどれか。2つ選べ。
a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ
112B57
歯の異常と疾患の組合せで正しいのはどれか。1つ選べ。
a 過剰歯 ーーーーーーーー Down 症候群
b 矮小歯 ーーーーーーーー 鎖骨頭蓋骨異形成症
c 先天欠如 ーーーーーーー 骨形成不全症
d 乳歯早期脱落 ーーーーー 低フォスファターゼ症
e 象牙質形成不全 ーーーー 先天性外胚葉異形成症
112B58
レジン前装冠の製作にあたり、模型の提供とともに歯科技工指示書に記載が必要なのはどれか。2つ選べ。
a 歯冠の色調
b 支台歯の形態
c 使用金属の種類
d 辺縁歯肉の形態
e 対合歯とのクリアランス
112B59
75 歳の男性。高齢者歯科健診を受診した。1日1食しか食べないことが多く、3か月前と比較して体重が3kg 減少したという。破損した部分床義歯を使用しており、咀嚼機能の低下が認められた。要介護認定を受けておらず、独居で生活している。
健診後の保健指導において患者に推奨すべきなのはどれか。2つ選べ。
a 保健所での相談
b 歯科医療機関への受診
c 地域活動支援センターでの相談
d 地域包括支援センターでの相談
e 訪問看護ステーションでの相談
112B60
セメントーエナメル境からポケット底部までは6mm、セメントーエナメル境から歯槽骨頂までは4mm である歯周炎部位の治療として適切なのはどれか。1つ選べ。
a 歯肉切除術
b 歯周形成手術
c フラップ手術
d 新付着術〈ENAP〉
e 歯周ポケット掻爬術
B61〜B80
112B61
二次性咬合性外傷を伴う正常被蓋の歯に対して咬合調整を行うこととした。
側方運動時作業側における削合部位はどれか。2つ選べ。
a 下顎頬側咬頭内斜面
b 下顎舌側咬頭内斜面
c 上顎頬側咬頭外斜面
d 上顎頬側咬頭内斜面
e 上顎舌側咬頭内斜面
112B62
不正咬合と原因の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
a 開 咬 ーーーー 第二乳臼歯の早期脱落
b 叢 生 ーーーー 舌突出癖
c 過蓋咬合 ーーー 乳犬歯の早期脱落
d 反対咬合 ーーー 舌突出癖
e 鞍状歯列弓 ーー 第二乳臼歯の早期脱落
112B63
上顎スタビライゼーションスプリントについて、咬合位と咬合接触部位の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
a 前方咬合位 ーーーーーーーー 下顎前菌切緣
b 側方咬合位 ーーーーーーーー 作業側の下顎臼歯部頬側咬頭
c 側方咬合位 ーーーーーーーー 非作業側の下顎臼歯部舌側咬頭
d 習慣性咬合位 ーーーーーーー 下顎臼歯部頰舌側咬頭
e 習慣性咬合位 ーーーーーーー 下顎臼歯部頰側咬頭頂
112B64
半調節性咬合器の写真(別冊No.12A)と調節機構の写真(別冊No.12B)及び下顎切歯点部における限界運動路の模式図(別冊No.12C)を別に示す。


矢印で示す調節機構の設定に必要な下顎位が存在するのはどれか。2つ選べ。
a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ
112B65
67歳の男性。義歯の動揺を主訴として来院した。上顎左側犬歯部のクラスプに破折が認められたため、クラスプを再製作し、現有義歯の修理を行うこととした。義歯の写真(別冊No.13A)と再製作したクラスプ試適時の口腔内写真(別冊No.13B)を別に示す。

鉤脚部の埋入に際し、優先したのはどれか。1つ選べ。
a 囲繞性の確保
b 維持力の増強
c 審美性の改善
d 把持力の確保
e 床適合性の維持
112B66
6歳の女児。下顎右側前歯の変色を主訴として保護者と来院した。半年前に受けた他院でのリコール時には、そのような症状はなかったという。検査の結果、打診痛と動揺がみられた。初診時の口腔内写真(別冊No.14)を別に示す。医療面接結果の一部を表に示す。


保護者への説明で適切なのはどれか。2つ選べ。
a 「歯の漂白が必要です」
b 「エックス線検査で確認が必要です」
c 「歯みがきの回数が少ないようです」
d 「フッ化物配合歯磨剤の影響かもしれません」
e 「歯が生え代わるときによくみられる変色です」
112B67
72歳の男性。食事が摂りにくいことを主訴として来院した。5年前に上下顎全部床義歯を製作したが、装着当初から食事がしづらかったという。診察の結果、新義歯を製作することとした。ろう義歯試適時に行ったある検査の写真(別冊No.15)を別に示す。

この検査で確認するのはどれか。1つ選べ。
a 咬合力
b 咬合接触
c 人工歯排列位置
d 側方ガイダンス
e ろう義歯の浮き上がり
112B68
40歳の女性。舌の腫脹を主訴として来院した。舌背部に弾性軟の無痛性腫脹を認める。初診時の口腔内写真(別冊No.16A)、CT(別冊No.16B)、MRI 脂肪抑制 T2強調像(別冊No.16C)及び口腔内超音波検査の画像(別冊No.16D)を別に示す。


考えられるのはどれか。1つ選べ。
a 骨 腫
b 血管腫
c 脂肪腫
d 線維腫
e リンパ管腫
112B69
57歳の女性。上顎右側犬歯部の歯肉退縮に伴う審美不良を主訴として来院した。 検査の結果、オールセラミッククラウンで修復することとした。作業用模型上の築造体の(別冊No.17A)と築造体装着直後に行ったある操作の口腔内写真(別冊No.17B)を別に示す。

次に行うのはどれか。1つ選べ。
a 色調選択
b 歯肉切除
c 支台歯形成
d 精密印象採得
e 個歯トレー用印象採得
112B70
92歳の女性。今朝から閉口ができなくなったことを主訴として、訪問歯科診療の依頼があった。義歯は最近、外したままにしているという。初診時の顔貌写真 (別冊No.18)を別に示す。

最も疑われるのはどれか。1つ選べ。
a 顎関節脱臼
b 顎放線菌症
c 顎関節強直症
d 顎関節症Ⅰ型
e リウマチ性顎関節炎
112B71
13歳の女子。歯並びが悪いことを主訴として来院した。初診時の口腔内写真(別冊No.19A)、エックス線画像(別冊No.19B)及び歯科用コーンビーム CT(別冊No.19C)を別に示す。


正しい所見はどれか。2つ選べ。
a 1┴1 の低位
b └3 の遠心傾斜
c └4 の水平埋伏
d └5 の歯根彎曲
e └7 の萌出遅延
112B72
73 歳の女性。前歯の審美不良を主訴として来院した。検査の結果、上顎義歯を新製することとした。完成義歯を試適したところ、着脱時の圧迫感を訴えた。義歯撤去時の口腔内写真(別冊No.20A)、製作した義歯の写真(別冊No.20B)及び適合試験の写真(別冊No.20C)を別に示す。


矢印で示す状態の原因として考えられるのはどれか。1つ選べ。
a リリーフの不足
b ボクシングの不備
c ビーディングの不足
d ブロックアウトの不足
e リカントゥアリングの不備
112B73
30歳の女性。左側顎角部の腫脹を主訴として来院した。ヨード系造影剤による ショックの既往がある。検査の結果、下顎蜂窩織炎と診断し、抗菌薬の静脈内投与 を行ったところ、しばらくして掻痒感を訴えた。その時の上腕の皮膚写真(別冊No.21)を別に示す。

今後予想されるのはどれか。3つ選べ。
a 喘 息
b 意識消失
c 血圧上昇
d 体温上昇
e 動脈血酸素飽和度の低下
112B74
7歳の男児。前歯の歯並びが悪いことを主訴として来院した。口唇裂と口蓋裂に対する手術の既往がある。初診時の顔面写真(別冊No.22A)、口腔内写真(別冊No.22B)、エックス線画像(別冊No.22C)及び歯科用コーンビーム CT(別冊No.22D)を別に示す。セファロ分析の結果を図に示す。



まず行うのはどれか。2つ選べ。
a 顎裂部への骨移植
b 上顎歯列の側方拡大
c 上顎前歯の唇側傾斜
d 下顎骨の前方成長抑制
e 上顎骨の前方成長促進
112B75
64 歳の女性。下顎全部床義歯の不適合による咀嚼困難を主訴として来院した。 使用中の義歯は3年前に装着したという。検査の結果、下顎義歯を新製することとした。初診時の口腔内写真(別冊No.23A)と研究用模型の写真(別冊No.23B)を別に示す。

個人トレーの製作にあたり点線で囲んだ部位に行うのはどれか。2つ選べ。
a 遁路の付与
b リリーフの付与
c ストッパーの付与
d ビーディングの付与
e アンダーカットのブロックアウト
112B76
48歳の女性。下顎左側第一大臼歯の一過性の冷水痛を主訴として来院した。検査の結果、齲蝕が認められたためコンポジットレジン修復を行うこととした。初診時の口腔内写真(別冊No. 24A)、エックス線画像(別冊No.24B)及び処置中の口腔内写真(別冊No.24C)を別に示す。

次に行う操作で正しいのはどれか。2つ選べ。
a シランカップリング処理
b レジンコーティング処理
c 金属接着性プライマー処理
d セレクティブエッチング処理
e セルフエッチングプライマー処理
112B77
8歳の女児。前歯の咬み合わせがずれていることを主訴として来院した。初診時の顔面写真(別冊No. 25A)と口腔内写真(別冊No.25B)を別に示す。セファロ分析の結果を図に示す。


適切な矯正装置はどれか。2つ選べ。
a チンキャップ
b アクチバトール
c リップバンパー
d リンガルアーチ
e 上顎前方牽引装置
112B78
52歳の女性。左側頬部の違和感を主訴として来院した。1年前から上顎左側第一小臼歯に痛みがあったが、そのままにしていたという。左側頬部に熱感と腫脹はない。検査の結果、抗菌薬投与と抜歯を行い、上顎洞と交通が認められたため洞内洗浄を実施した。初診時の口腔内写真(別冊No.26A)、エックス線画像(別冊No.26B)及び CT(別冊No.26C)を別に示す。


その後、口腔と上顎洞の交通を閉鎖できると判断する要件はどれか。2つ選べ。
a 嚢胞の縮小
b 排膿の消失
c 腐骨の分離
d 患側の自然孔の再開通
e 患側の上顎洞粘膜の肥厚
112B79
82歳の女性。下顎右側臼歯部の咬合痛を主訴として来院した。5日前に気付いたがそのままにしていたという。下顎右側臼歯部歯肉に異常はないが、右側のオトガイ神経支配領域に感覚異常を認める。初診時の口腔内写真(別冊No.27A)、エックス線画像(別冊No.27B)、造影CT(別冊No.27C)及び生検時のH-E染色病理組織像(別冊No.27D)を別に示す。


診断名はどれか。1つ選べ。
a 歯根嚢胞
b 扁平上皮癌
c 下顎骨骨髄炎
d 歯原性粘液腫
e エナメル上皮腫
112B80
38歳の女性。上顎左側第二小臼歯の咬合痛を主訴として紹介により来院した。 3か月前から根管治療を受けているが症状が改善しないという。根尖部歯肉に発赤、腫脹および瘻孔はみられないが、打診痛がある。初診時のエックス線画像(別冊No.28A)と歯科用コーンビームCT矢状断像(別冊No.28B)を別に示す。

適切な治療はどれか。1つ選べ。
a 抜 歯
b 根管通過法
c 根尖掻爬法
d 意図的再植法
e 歯根尖切除法
B81〜B90
112B81
72歳の女性。全身麻酔下に歯肉癌の切除術を行うこととした。麻酔導入後、モニタ画面で心電図変化を認めたため、12誘導心電図を記録した。呼吸と循環動態に異常はなかった。術前と麻酔導入後の12誘導心電図(別冊No.29)を別に示す。

適切な対応はどれか。1つ選べ。
a 経過観察
b アドレナリンの投与
c ドパミン塩酸塩の投与
d ニトログリセリンの投与
e アトロピン硫酸塩水和物の投与
112B82
26 歳の女性。下顎の前突と顔のゆがみを主訴として来院した。下顎枝矢状分割術による外科的矯正治療を行うこととした。初診時の顔面写真(別冊No.30A)、口腔内写真(別冊No.30B)及びエックス線画像(別冊No.30C)を別に示す。セファロ分析の結果と正面頭部エックス線規格写真のトレース図を示す。




術前矯正治療における治療方針の組合せで適切なのはどれか。1つ選べ。
a 上顎前歯の舌側傾斜 ーー 下顎右側臼歯の頬側傾斜
b 上顎前歯の舌側傾斜 ーー 下顎左側臼歯の頬側傾斜
c 下顎前歯の唇側傾斜 ーー 下顎左側臼歯の頬側傾斜
d 下顎前歯の舌側傾斜 ーー 下顎右側臼歯の頬側傾斜
e 下顎前歯の舌側傾斜 ーー 上顎左側臼歯の頬側傾斜
112B83
4歳の男児。上顎右側乳中切歯の動揺を主訴として来院した。2年前に外傷の既往がある。A」の口蓋側に萌出中の過剰歯を認める。検査の結果、A」と過剰歯を抜去することとした。初診時の口腔内写真(別冊No.31A)とエックス線画像(別冊No.31B)を別に示す。

抜歯後の対応で適切なのはどれか。1つ選べ。
a 経過観察
b 1┘の牽引
c 可撤保隙装置の装着
d 急速拡大装置の装着
e 前歯部ブリッジの装着
112B84
11歳の女児。下顎左側第一大臼歯の近心面の白濁を主訴として来院した。昨日、下顎左側第二乳臼歯が脱落した際に気付いたという。白濁部に実質欠損は認めない。初診時の口腔内写真(別冊No.32)を別に示す。

適切な処置はどれか。1つ選べ。
a 歯面研磨
b 予防填塞
c フッ化ナトリウム塗布
d コンポジットレジン修復
e フッ化ジアンミン銀塗布
112B85
4歳の男児。定期的な口腔管理を希望して来院した。生後3か月時に口唇閉鎖術、1歳2か月時に口蓋形成術を受けたという。来院時の顔貌写真(別冊No.33A) と口腔内写真(別冊No.33B)を別に示す。


現時点で行うべき対応はどれか。2つ選べ。
a 食事指導
b 過剰歯の抜去
c 口腔衛生指導
d 上唇小帯切除術
e 上顎左側乳中切歯の抜去
112B86
40 歳の男性。下唇のしびれを主訴として来院した。3日前に他院で下顎右側智歯を抜去し、その後に生じたという。触覚検査と二点識別検査の結果、オトガイ部と下唇の一部は健側と比べて閾値が上昇していた。初診時に閾値の上昇がみられた範囲を印記した顔貌写真(別冊No.34A)と抜歯後のエックス線画像(別冊No.34B)を別に示す。

適切な処置はどれか。1つ選べ。
a 神経縫合
b 抗菌薬の投与
c 抜歯窩の再掻爬
d ビタミンB12の投与
e カルバマゼピンの投与
112B87
次の文により87、88 の問いに答えよ。
40歳の女性。ブラッシング時の出血を主訴として来院した。仕事は夜勤が多く、食事が不規則で、食間にお菓子を食べることが多いという。歯周組織検査の結果、プロービングデプスは全顎的に3〜4mm であった。上顎左側前歯部を歯周プローブで精査したところ歯肉縁下に粗造面を触知した。初診時の口腔内写真(別冊No. 35A)と器具の写真(別冊No.35B)を別に示す。

87 当日の対応で適切なのはどれか。2つ選べ。
a 含軟剤の処方
b 抗菌薬の処方
c 生活習慣指導
d ブラッシング指導
e 歯肉縁下歯石の除去
88 上顎左側前歯部の治療に用いるのはどれか。1つ選べ。
a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ
112B89
45歳の女性。左側の咀嚼困難を主訴として来院した。診察の結果、上顎左側第一大臼歯を全部金属冠で治療することとした。支台歯形成後、1本目の細いコードを残す二重圧排法で印象採得を行った。歯肉圧排用コードの写真(別冊No.36A)と 一連の操作過程の写真(別冊No.36B)を別に示す。



操作の過程を実施の順番に並べよ。
a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ
112B90
1,000人のある集団における歯周炎の有病率は 20%であった。この集団について敏感度が0.9、特異度が0.9のスクリーニング検査を行った。検査結果の一部を表に示す。この検査で陽性の者が真に歯周炎である確率を求めよ。

ただし、小数点以下の数値が得られた場合には、小数点以下第1位を四捨五入すること。
解答: ①②%
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