第115回 歯科医師国家試験 B問題 (2022年3月20日更新)



問1〜20

115B1
地域保健法で定められている市町村保健センターの業務はどれか。1つ選べ。
a 要介護の認定
b 在宅医療の実施
c 市町村健康増進計画の策定
d 住民からの健康相談への対応
e 食品衛生についての飲食店への指導

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115B2
健康格差で正しいのはどれか。1つ選べ。
a 国民皆保険制度は格差を拡大する。
b 平均寿命と健康寿命の差を意味する。
c 高額な医療の推進により格差が縮小する。
d 格差縮小は健康日本21(第二次)の目標である。
e ポピュレーションアプローチは格差を拡大する。

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115B3
病院における院内感染対策のための委員会の開催を規定しているのはどれか。1つ選べ。
a 医療法
b 健康増進法
c 廃棄物の処理及び清掃に関する法律
d 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律
e 医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律

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115B4
骨粗鬆症が高齢女性に起きやすいことに関与するのはどれか。1つ選べ。
a ガストリン
b メラトニン
c エストロゲン
d バソプレシン
e テストステロン

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115B5
全身麻酔中の呼吸状態の評価に用いるのはどれか。1つ選べ。
a 血圧計
b カプノメータ
c 筋弛緩モニタ
d 経食道心エコー
e BIS〈Bispectral index〉モニタ

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115B6
唾液腺腺房細胞からタンパク質の分泌を促進するのはどれか。1つ選べ。
a ドパミン
b セロトニン
c ヒスタミン
d アセチルコリン
e ノルアドレナリン

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115B7
訪問歯科診療で診察時に用いる器具の写真(別冊No.1)を別に示す。

確認できるのはどれか。1つ選べ。
a 声 帯
b 顎下腺
c 咽頭扁桃
d 口蓋扁桃
e 梨状陥凹

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115B8
男性に多くみられるのはどれか。1つ選べ。
a 痛 風
b Basedow 病
c 関節リウマチ
d Sjögren 症候群
e 全身性エリテマトーデス

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115B9
機能を獲得するのに学習が必須なのはどれか。1つ選べ。
a  咳
b 嘔 吐
c 吸 啜
d 瞬 目
e 発 語

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115B10
ある検査の質問項目を図に示す。

この検査はどれか。1つ選べ。
a MMSE
b HDS-R
c GOHAI
d EAT-10
e フードテスト

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115B11
顎関節症のクリック音について正しいのはどれか。1つ選べ。
a 関節円板の穿孔が原因である。
b 患者は「ザラザラ」という言葉で表現する。
c 音がしなければ関節円板の位置は正常である。
d 転位した関節円板が復位するときに発生する。
e 相反性クリックは関節結節を越えるときに発生する。

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115B12
プロスタグランジンの前駆体はどれか。1つ選べ。
a オレイン酸
b アラキドン酸
c ステアリン酸
d ミリスチン酸
e ドコサヘキサエン酸

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115B13
歯周病の細菌検査において最も検出感度が高いのはどれか。1つ選べ。
a 培養法
b PCR法
c 特異抗体法
d 酵素活性測定法
e DNAプローブ法

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115B14
結核菌を発見したのはどれか。1つ選べ。
a R.Koch
b E.Jenner
c L.Pasteur
d 北里柴三郎
e A.Fleming

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115B15
電気的除細動の適応はどれか。1つ選べ。
a 心静止
b 上室性期外収縮
c 無脈性心室頻拍
d 無脈性電気活動
e 完全房室ブロック

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115B16
組織加重〈荷重〉係数(国際放射線防護委員会2007年勧告)が最も小さいのはどれか。1つ選べ。
a  肺
b 乳 房
c 生殖腺
d 唾液腺
e 赤色骨髄

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115B17
歯髄壊死した歯の変色の原因となるのはどれか。1つ選べ。
a メラニン
b ビリルビン
c ヘモグロビン
d ポルフィリン
e リポフスチン

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115B18
口腔領域への転移性腫瘍で最も頻度の高い部位はどれか。1つ選べ。
a  舌
b 下顎骨
c 顎下腺
d 頬粘膜
e 上顎骨

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115B19
急性化膿性根尖性歯周炎に対する第ー選択経口抗菌薬はどれか。1つ選べ。
a オフロキサシン
b クラリスロマイシン
c アモキシシリン水和物
d アジスロマイシン水和物
e セフカペン ピボキシル塩酸塩水和物

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115B20
齲蝕象牙質の生活反応層で正しいのはどれか。1つ選べ。
a 再石灰化不能
b 齲蝕検知液への可染性
c 象牙芽細胞突起の消失
d 細管内の顆粒状結晶の沈着
e コラーゲン線維の横紋構造の消失

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問21〜40

115B21
55歳の男性。右側での咀嚼困難を主訴として来院した。診察の結果、下顎右側第一大臼歯の欠損に対してブリッジによる補綴処置を行うこととした。補綴装置装着前の口腔内写真(別冊No.2A)と補綴装置の写真(別冊No.2B)を別に示す。

接着性レジンセメントで装着する際、補綴装置内面に用いるのはどれか。2つ選べ。
a クエン酸
b アルミナ粒子
c フッ化水素酸
d MDP含有プライマー
e シランカップリング剤

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115B22
乳児期にみられるのはどれか。2つ選べ。
a 先天歯
b 上皮真珠
c 低位乳歯
d 萌出性腐骨
e タウロドント

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115B23
癌治療に用いる外部照射装置(別冊No.3)を別に示す。

使用できるのはどれか。2つ選べ。
a 電子線
b 陽子線
c 中性子線
d アルファ線
e エックス線

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115B24
72歳の女性。上下顎全部床義歯の不適合による咀嚼困難を主訴として来院した。義歯は5年前に製作したという。診察の結果、全部床義歯を新製することとした。通法に従い咬合採得後、半調節性咬合器に模型を装着した。装着後、ある下顎位における咬合記録を採得し、咬合器を調節することとした。調節のための咬合記録時の写真(別冊No.4A)と半調節性咬合器の写真(別冊No.4B)を別に示す。

この記録を用いて調節するのはどれか。2つ選べ。
a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ

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115B25
50歳の男性。右側顎下部の腫脹を主訴として来院した。1か月前から徐々に増大してきたという。右側顎下部皮膚に発赤は認めない。CT(別冊No.5A)、MRI(別冊No.5B)、FDG-PET/CT(別冊No.5C)及び生検時のH-E染色病理組織像(別冊No.5D)を別に示す。

診断名はどれか。1つ選べ。
a 結 核
b 神経鞘腫
c 放線菌症
d 悪性リンパ腫
e IgG4関連疾患

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115B26
Saxon テストで用いるのはどれか。1つ選べ。
a 水
b ガ ム
c 濾 紙
d ガーゼ
e グミゼリー

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115B27
骨形成線維腫に対し下顎区域切除術を行うこととした。初診時のエックス線画像
(別冊No.6)を別に示す。

切除時に下顎骨から剥離するのはどれか。2つ選べ。
a 咬 筋
b 顎舌骨筋
c 顎二腹筋
d 外側翼突筋
e オトガイ舌骨筋

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115B28
26歳の女性。上下顎の突出感を主訴として来院した。診断をした結果、術前矯正治療後に顎矯正手術を行うこととした。術前と術中の口腔内写真(別冊No.7)を別に示す。

手術によって変化するのはどれか。3つ選べ。
a 歯 数
b 下顎歯列弓幅径
c 上顎歯列弓長径
d 顎舌骨筋の走行状態
e 咬合平面の水平的傾斜

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115B29
両側性唇顎口蓋裂の女児の顔貌写真(別冊No.8)を別に示す。生下時から下唇に
矢印で示す異常がみられるという。

考えられるのはどれか。1つ選べ。
a 外歯瘻
b 下唇瘻
c 正中唇裂
d 粘液嚢胞
e リンパ管腫

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115B30
障害者が定期的に歯科検診を受けるのに必要な施策を講じる根拠はどれか。1つ選べ。
a 障害者虐待防止法
b 発達障害者支援法
c 健康日本21(第二次)
d 健やか親子21(第2次)
e 歯科口腔保健の推進に関する法律

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115B31
次の文により31、32の問いに答えよ。
58歳の女性。右側での咀嚼困難を主訴として来院した。診察の結果、上顎右側にインプラント義歯による補綴装置を製作することとした。

31
印象採得前に行った操作の写真(別冊No.9)を別に示す。

この操作の目的はどれか。2つ選べ。
a 印象材の重合促進
b 歯肉形態の再現性向上
c 着脱時の平行性の確認
d 印象用コーピングの形態修正
e 印象用コーピングの位置関係の再現性向上

32
インプラント上部構造製作のための印象採得を行った。口腔内から撤去した印象体の写真(別冊No.10A、B)を別に示す。

次に行う処置はどれか。1つ選べ。
a 石膏注入
b ボクシング
c ガム材の注入
d 印象用コーピングの撤去
e インプラントアナログの連結

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115B33
PAR Indexを用いて行うのはどれか。2つ選べ。
a 顔面非対称の評価
b 審美感覚の数値化
c 矯正歯科治療の成果の判定
d 不正咬合の重症度の数値化
e 上下顎骨の近遠心的関係の評価

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115B34
末梢神経の髄鞘を形成する細胞はどれか。1つ選べ。
a ゴルジ細胞
b シュワン細胞
c ミクログリア
d アストロサイト
e オリゴデンドロサイト

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115B35
39歳の男性。上顎左側第二小臼歯の違和感を主訴として来院した。1年前から時々自覚していたがそのままにしていたという。歯髄電気診に生活反応を示した。初診時に異なる方向から撮影したエックス線画像(別冊No.11)を別に示す。

適切な対応はどれか。1つ選べ。
a 経過観察
b 暫間的間接覆髄
c 生活歯髄切断
d 抜 髄
e 抜 歯

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115B36
下顎第一大臼歯に部分被覆冠を装着することとした。口腔内スキャナーを使用し、上下顎歯列印象採得後に行った治療過程のコンピュータ画面上の画像(別冊No.12)を別に示す。

この過程で撮影したのはどれか。1つ選べ。
a 前歯部唇側面
b 右側臼歯部頬側面
c 左側臼歯部頬側面
d 右側臼歯部咬合面
e 左側臼歯部咬合面

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115B37
32歳の女性。上顎前歯部の空隙による審美不良を主訴として来院した。転居予定があり、本日中の審美的改善を希望している。初診時の口腔内写真(別冊No.13A)とエックス線画像(別冊No.13B)を別に示す。

2」に対する適切な処置はどれか。1つ選べ。
a 陶材焼付冠の装着
b レジンコーティング
c 硬質レジン前装冠の装着
d コンポジットレジン修復
e ジルコニアクラウンの装着

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115B38
上顎左側第二大臼歯にある装置を付与した義歯の写真(別冊No.14A)と装着時の
口腔内写真(別冊No.14B)を別に示す。

この装置の目的はどれか。2つ選べ。
a 咬合の挙上
b 緩圧効果の増大
c 義歯の破折防止
d 咬合平面の修正
e 呼吸機能の改善

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115B39
医療計画で正しいのはどれか。2つ選べ。
a 医療圏を設定する。
b 市町村が策定する。
c 健康増進法で規定されている。
d 適正な感染症病床数を定める。
e 公的医療保険制度の維持を目的とする。

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115B40
生理的年齢の評価に用いるのはどれか。3つ選べ。
a 歯 齢
b 骨年齢
c 暦年齢
d 精神年齢
e 第二次性徴の発現年齢

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問41〜60

115B41
1型糖尿病の特徴はどれか。2つ選べ。
a 易感染性である。
b 家族性の発症が多い。
c 肥満者の発症が多い。
d 呼吸性アシドーシスが頻発する。
e インスリン自己注射が必要である。

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115B42
23歳の男性。下顎の前突感を主訴として来院した。診断をした結果、外科的矯正治療を行うこととした。初診時の顔面写真(別冊No.15A)、口腔内写真(別冊No.15B)及びエックス線画像(別冊No.15C)を別に示す。セファロ分析の結果を図に示す。

抜歯部位(智歯を除く)と顎矯正手術の組合せで正しいのはどれか。1つ選べ。

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115B43
口腔癌患者の造影CT(別冊No.16)を別に示す。

矢印で示す病変の触診所見はどれか。2つ選べ。
a 硬 結
b 熱 感
c 波 動
d 癒 着
e 捏形性

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115B44
上顎左側第二小臼歯の実質欠損部に対し補修修復を行った。術前と術後の口腔内写真(別冊No.17)を別に示す。

治療に使用したのはどれか。すべて選べ。
a ウェッジ
b VBATDT
c ポリアクリル酸
d ラバーダムシート
e 研磨用ストリップ

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115B45
咬合器に模型を装着する際に使用する器具の写真(別冊No.18)を別に示す。

使用目的はどれか。2つ選べ。
a 咬合平面の修正
b フェイスボウの固定
c 模型の付着強度の向上
d 義歯重合後の容易な咬合器再装着
e チェックバイト法による顆路調節

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115B46
チタン製インプラント材料の表面処理はどれか。4つ選べ。
a 時効硬化
b 陽極酸化
c 酸エッチング
d サンドブラスト
e ハイドロキシアパタイトコーティング

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115B47
42歳の男性。顔の違和感を主訴として来院した。今朝洗顔時に気付いたという。既往歴に特記事項はない。初診時の眉挙上時と口唇突出時の顔貌写真(別冊No.19A、B)を別に示す。

適切な治療法はどれか。2つ選べ。
a 冷罨法
b NSAIDsの投与
c ビタミンB12の投与
d カルバマゼピンの投与
e 副腎皮質ステロイド薬の投与

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115B48
疾患と症状の組合せで正しいのはどれか。3つ選べ。
a 骨形成不全症 ーーーーーー 易骨折性
b 軟骨無形成症 ーーーーーー 巨 舌
c 外胚葉異形成症 ーーーーー 皮膚乾燥
d 先天性表皮水疱症 ーーーー 開口障害
e 鎖骨頭蓋骨異形成症 ーーー 体温調節困難

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115B49
下顎左側臼歯部の腫脹を有する患者の初診時のパノラマエックス線画像(別冊No.20A)、頭部後前方向撮影エックス線画像(別冊No.20B)及びその後追加で撮影した歯科用コーンビームCT(別冊No.20C)を別に示す。

歯科用コーンビームCTで新たに得られた所見はどれか。1つ選べ。
a 病変部の辺縁不整
b 左側下顎管の下方圧排
c 左側下顎管の病変舌側部通過
d 左側下顎枝部の頬舌的骨膨隆
e 左側下顎枝前縁の皮質骨非薄化

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115B50
8歳の女児。上顎前歯部の精査を希望して来院した。半年前に└Aが脱落し後継永久歯が萌出してきた。1か月前にA」が脱落し萌出してきた歯の形態の異常に気付いたという。初診時の口腔内写真(別冊No.21A)とエックス線画像(別冊No. 21B)を別に示す。

まず行うのはどれか。1つ選べ。
a アの抜歯
b アの形態修正
c イの近心移動
d ウの抜歯
e エの抜歯

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115B51
17歳の男子。下顎右側臼歯部の腫脹を主訴として来院した。5か月前に気付いたが痛みがないためそのままにしていたところ、徐々に腫脹が増大してきたという。診察の結果、顎骨保存療法を行うこととした。初診時の口腔内写真(別冊No.22A)、エックス線画像(別冊No.22B)、CT(別冊No.22C)及び生検時のH-E染色病理組織像(別冊No.22D)を別に示す。

術前に説明が必要なのはどれか。2つ選べ。
a 顔貌の変形
b 再発の可能性
c 下唇の運動障害
d 埋伏智歯の萌出誘導
e オトガイ部の知覚異常

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115B52
SDGs〈Sustainable Development Goals〉について正しいのはどれか。2つ選べ。
a 主要7か国首脳会識で採択された。
b 2050年までの達成を目指している。
c 健康と福祉を焦点とする目標がある。
d 目標とそれを達成するためのターゲットからなる。
e 未達成の項目はMDGs〈Millennium Development Goals〉に引き継がれる。

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115B53
スタビライゼーションスプリントの調整を行うこととした。中心咬合位における咬合接触部位を印記した写真(別冊No.23)を別に示す。

まず削合すべき部位はどれか。2つ選べ。
a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ

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115B54
76歳の女性。左側口底部の腫脹を主訴として来院した。かかりつけ歯科医にて指摘されたという。触診で粘膜下に境界明瞭なやや硬い腫瘤を触れる。舌下小丘からの唾液の流出は良好である。初診時の口腔内写真(別冊No.24A)、造影CT(別冊No.24B)、MRI脂肪抑制T2強調像(別冊No.24C)及び生検時のH-E染色病理組織像(別冊No.24D)を別に示す。

診断名はどれか。1つ選べ。
a 多形腺腫
b 粘表皮癌
c ラヌーラ
d 類皮嚢胞
e 腺様嚢胞癌

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115B55
Ziehl-Neelsen 染色で検出されるのはどれか。1つ選べ。
a Escherichia coli
b Klebsiella pneumoniae
c Streptococcus pyogenes
d Pseudomonas aeruginosa
e Mycobacterium tuberculosis

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115B56
歯周形成手術[歯肉歯槽粘膜形成術]はどれか。2つ選べ。
a 骨移植術
b 歯肉切除術
c 小帯切除術
d 歯槽骨整形術
e 結合組織移植術

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115B57
口腔機能低下症が疑われる患者に対して行う検査はどれか。3つ選べ。
a 舌圧検査
b 顎運動検査
c 咬合力検査
d パラトグラム検査
e オーラルディアドコキネシス

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115B58
47歳の女性。上顎左側小臼歯部の口腔清掃時の違和感を主訴として来院した。検査の結果、└4にメタルインレー修復を行うこととした。患者は金属修復に同意しているが、目立たないようにと希望している。初診時の口腔内写真(別冊No.25A)とエックス線画像(別冊No.25B)を別に示す。

窩洞形成で正しいのはどれか。1つ選べ。
a 鳩尾形を付与する。
b 窩洞を頬側に開放する。
c スライス式窩洞とする。
d 凸隅角部を曲面にする。
e 窩縁にラウンドベベルを付与する。

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115B59
19歳の女性。前歯で食べ物がうまく噛めないことを主訴として来院した。初診時の顔面写真(別冊No.26A)、口腔内写真(別冊No.26B)及びエックス線画像(別冊No.26C)を別に示す。セファロ分析の結果を図に示す。

正しい所見はどれか。すべて選べ。
a 凸顔型
b 骨格性Ⅱ級
c ローアングル
d 5┬5の先天欠如
e 正のオーバーバイト

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115B60
70歳の女性。上顎左側臼歯部のブリッジの脱離を主訴として来院した。診察の結果、脱離した└③4⑤6⑦のブリッジは不適合のため新製することとした。完成したブリッジの写真(別冊No.27A)と試適時の口腔内写真(別冊No.27B)を別に示す。

Bの操作の次に行うのはどれか。1つ選べ。
a 仮 着
b 咬合調整
c 適合確認
d プライマー処理
e リムーバルノブの除去

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問61〜90

115B61
筋緊張が強く、誤嚥性肺炎を繰り返している施設入居の脳性麻痺患者に対してロ腔衛生管理を行うことになった。抗てんかん薬を幼少期から服用しているという。初診時の最大開口時の口腔内写真(別冊No.28)を別に示す。

用意すべきなのはどれか。2つ選べ。
a 含嗽剤
b 吸引器
c 保湿剤
d 開口保持器
e 超音波スケーラー

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115B62
48歳の女性。上顎右側大臼歯の欠損による咀嚼困難を主訴として来院した。患者の希望により審美性に配慮したブリッジによる補綴治療を行うこととした。初診時の口腔内写真(別冊No.29)を別に示す。

適切な支台装置はどれか。2つ選べ。
a ラミネートベニア
b ジルコニアクラウン
c コンポジットレジンクラウン
d プロキシマルハーフクラウン
e 接着ブリッジD字型リテーナー

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115B63
声帯靱帯が付着するのはどれか。2つ選べ。
a 舌 骨
b 甲状軟骨
c 披裂軟骨
d 輪状軟骨
e 喉頭蓋軟骨

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115B64
根管充填用シーラーで、酸化亜鉛ユージノール系と比較してレジン系が優れているのはどれか。3つ選べ。
a 除去性
b 接着性
c 機械的強度
d 化学的安定性
e エックス線造影性

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115B65
中咽頭癌患者への周術期口腔機能管理の目的はどれか。3つ選べ。
a 手術時間の短縮
b 入院期間の短縮
c 呼吸器感染症の予防
d 手術時出血量の軽減
e 口腔粘膜炎重症化の予防

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115B66
口腔粘膜の扁平苔癬様症状と両側掌の膿疱を呈する患者に行う検査はどれか。1つ選べ。
a バッチテスト
b トロンボテスト
c プリックテスト
d スクラッチテスト
e ローズベンガルテスト

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115B67
滅菌・消毒法とその対象について正しい組合せはどれか。1つ選べ。
a 煮 沸 ーーーーーーーーー 義 歯
b オートクレーブ ーーーーー 探 針
c 消毒用エタノール ーーーー ロ腔粘膜
d グルタールアルデヒド ーー 根 管
e パラホルムアルデヒド ーー 手 指

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115B68
10歳の男児の口腔内写真(別冊No.30A)とエックス線画像(別冊No.30B)を別に示す。

埋伏歯の牽引にあたり、抜去すべき歯はどれか。1つ選べ。
a 6」
b 2」
c └E
d E┐
e 6┐

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115B69
成人に対するフッ化物配合歯磨剤の使用に関する指導内容で適切なのはどれか。2つ選べ。
a フッ化物濃度が高いものを選ぶ。
b 使用量は刷毛部上に米粒大とする。
c ブラッシング途中で複数回吐出する。
d ブラッシング終了時に多めに洗口する。
e ブラッシング直後は飲食しない。

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115B70
38歳の女性。下顎左側第一小臼歯の動揺を主訴として来院した。1年前から自覚していたがそのままにしていたという。歯周基本治療後の再評価の結果、歯周外科治療を行うこととした。初診時の口腔内写真(別冊No.31A)とエックス線画像(別冊No.31B)を別に示す。再評価時の歯周組織検査結果の一部を表に示す。

術中に行う処置はどれか。2つ選べ。
a 外斜切開
b 歯肉整形
c 歯肉弁根尖側移動
d FGF-2製剤の応用
e スケーリング・ルートプレーニング

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115B71
70歳の男性。嚥下機能評価のため往診を依頼された。2日前に就寝後2時間で息苦しくなって目が覚め、ベッド上で起き上がると楽になったという。訪問時、意識は清明で、呼吸困難、喘鳴、咳嗽を呈した。心音聴診で雑音を認め、胸部聴診で両側呼吸音の低下はなく、両下肺に水泡音を聴取した。直ちに救急車を要請した。その時の生体モニタの画面(別冊No.32)を別に示す。

救急要請した理由はどれか。1つ選べ。
a 左心不全
b 自然気胸
c 心室頻拍
d 過換気症候群
e 心原性ショック

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115B72
流涎がみられるのはどれか。2つ選べ。
a AIDS
b 腎不全
c Parkinson 病
b 顎関節前方脱臼
e 流行性耳下腺炎

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115B73
ある装置の写真(別冊No.33)を別に示す。

両側シース挿入時における大臼歯の移動様式の組合せで正しいのはどれか。1つ選べ。
あ  右 側     左 側
a 近心回転 ーーー 近心移動
b 遠心回転 ーーー 遠心移動
c 近心移動 ーーー 近心回転
d 遠心移動 ーーー 遠心回転
e 遠心移動 ーーー 近心移動

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115B74(解答なし)
化学的プラークコントロールに用いるのはどれか。3つ選べ。
a フラボノイド
b 塩化リゾチーム
c デキストラナーゼ
d エッセンシャルオイル
e セチルピリジニウム塩化物

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115B75
エナメル質の表層下脱灰について正しいのはどれか。1つ選べ。
a 齲窩の形成がある。
b 病変部は透明性が高い。
c 酸産生菌の侵入によって生じる。
d 表層10-20umは再石灰化している。
e 病変部はエナメルタンパクが蓄積している。

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115B76
バーの写真(別冊No.34)を別に示す。

用途はどれか。1つ選べ。
a 齲蝕除去
b 髄室開拡
c 根管口明示
d メタルインレーの除去
e コンポジットレジンの形態修正

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115B77
細胞質がH-E染色で好酸性を示すのはどれか。2つ選べ。
a 泡沫細胞
b 母斑細胞
c オンコサイト
d 粘液産生細胞
e 幻影細胞〈ghostcell〉

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115B78
顎関節症の誘因となるのはどれか。3つ選べ。
a 喫 煙
b 頬 杖
c 過開口
d 口呼吸
e ブラキシズム

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115B79
無歯顎様顔貌の特徴はどれか。3つ選べ。
a 口角の下垂
b 人中の明瞭化
c 鼻唇溝の消失
d 下顔面高の短縮
e オトガイ部の突出

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115B80
53歳の女性。上顎左側前歯部の歯肉腫脹を主訴として来院した。1か月前から歯肉が腫れてきたという。└12に自発痛はないが、打診痛と根尖部歯肉の圧痛がある。診察の結果、└12に歯根尖切除術を行うこととした。初診時のエックス線画像(別冊No.35A)と術中の口腔内写真(別冊No.35B)を別に示す。

この後、縫合までに使用するのはどれか。3つ選べ。
a 歯周包帯
b 骨膜剥離子
c レトロチップ
d EBAセメント
e ダイヤモンドポイント

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115B81
60歳の女性。上顎左側臼歯部の違和感を主訴として来院した。2年前から自覚していたがそのままにしていたという。診察と検査の結果、慢性歯周炎と診断し歯周基本治療を行った。初診時の口腔内写真(別冊No.36A)とエックス線画像(別冊No.36B)を別に示す。再評価時の歯周組織検査結果の一部を表に示す。

└6に対する治療方針として考えられるのはどれか。2つ選べ。
a 抜 歯
b 歯根切除
c 歯根分離
d トンネリング
e エナメルマトリックスタンパク質の応用

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115B82
7歳の男児。上顎左側乳中切歯が生え代わらないことを主訴として来院した。A┘は6か月前に脱落し、後継永久歯が萌出してきたという。3歳ころに上顎乳前歯部に外傷の既往がある。診察と検査の結果、└Aを抜歯することとした。初診時のロ腔内写真(別冊No.37A)とエックス線画像(別冊No.37B)を別に示す。

抜歯の根拠はどれか。2つ選べ。
a └2の萌出遅延
b └Aの齲蝕
c └Aの歯根露出
d └1の萌出遅延
e 1┘の位置異常

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115B83
薬物の有害事象として口腔粘膜に難治性潰瘍を生じるのはどれか。1つ選べ。
a ニフェジピン
b イトラコナゾール
c メトトレキサート
d アセトアミノフェン
e テトラサイクリン塩酸塩

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115B84
全部床義歯製作過程における仮想咬合平面の設定で碁準になるのはどれか。3つ選べ。
a 両瞳孔線
b HIP 平面
c Bonwill 三角
d Camper 平面
e フランクフルト平面

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115B85
79歳の女性。上顎右側犬歯の咬合痛と口蓋側歯肉の腫脹を主訴として来院した。3日前から症状を自覚するようになったという。骨粗鬆症のため1年前からビタミンDを服用している。打診痛はあるが自発痛はない。初診時の口腔内写真(別冊No.38A)とエックス線画像(別冊No.38B)を別に示す。歯周組織検査結果の一部を表に示す。

3┘に対する適切な対応はどれか。1つ選べ。
a 経過観察
b スケーリング・ルートプレーニング
c 感染根管治療
d 歯根尖切除
e 抜 歯

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115B86
流し込みレジンによる義歯製作で正しいのはどれか。1つ選べ。
a リン酸塩系埋没材を使用する。
b 加圧重合器で70℃に加温する。
c 粉液比は加熱重合型より小さい。
d フラスコヘの填入は餅状期に行う。
e 混和にエチルアルコールを使用する。

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115B87
行動調整法を用いた歯科治療中の写真(別冊No.39)を別に示す。

本装置の適用で適切なのはどれか。すべて選べ。
a 一時的な使用にとどめる。
b 治療ごとに適用の可否を評価する。
c 本人または代諾者の同意を取得する。
d 痛みを伴う処置を強行してはならない。
e 代替手段がない場合の使用に限定する。

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115B88
若年者に好発するのはどれか。2つ選べ。
a 白板症
b 類天疱瘡
c 悪性黒色腫
d 線維性異形成症
e 腺腫様歯原性腫瘍

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115B89
61歳の女性。右側での咀嚼困難を主訴として来院した。診察の結果、6┐相当部にインプラントによる補綴処置を行うこととした。上部構造試適時の口腔内写真(別冊No.40A)と装着終了時の口腔内写真(別冊No.40B)を別に示す。

この間の処置過程を実施の順番に並べよ。
a 咬合接触調整
b 隣接接触関係の調整
c 軟らかい封鎖材の挿入
d コンポジットレジンの充填
e アバットメントスクリューの締結

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115B90
21歳の女性。歯並びが悪いことを主訴として来院した。検査の結果、FMAが33.0度、IMPAが95.0度、下顎のrequired arch lengthは68.0mm、available arch lengthは69.0mmであり、Spee彎曲の深さは0.0mmであった。

Total discrepancyを算出せよ。
ただし、FMIAの基準値は57.0度とする。なお、小数点以下の数値が得られた場合には、小数点第2位を四捨五入すること。
解答:-①.②mm

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