第112回歯科医師国家試験 C問題【2019年9月22日更新】



第112回歯科医師国家試験 C問題

C問題

C1〜C20

112C1
胃内のpH上昇によって分泌が促進されるのはどれか。1つ選べ。
a ガストリン
b グルカゴン
c セクレチン
d ソマトスタチン
e コレシストキニン

解答:表示

 

112C2
母子健康手帳の省令様式において、保護者の記録【1歳の頃】に記載されているのはどれか。1つ選べ。
a 哺乳ビンを使っていますか。
b いつも指しゃぶりをしていますか。
c 歯みがきの練習をはじめていますか。
d 食事や間食(おやつ)の時間はだいたい決まっていますか。
e 歯にフッ化物(フッ素)の塗布やフッ素入り歯磨きの使用をしていますか。

解答:表示

 

112C3
第二乳臼歯の低位の原因となるのはどれか。1つ選べ。
a 後継永久歯の欠如
b 対合歯の早期喪失
c 第一小臼歯の近心傾斜
d 第一大臼歯の異所萌出
e 第二大臼歯の頬側転位

解答:表示

 

112C4
象牙質に最も多く含まれる非コラーゲン性タンパク質はどれか。1つ選べ。
a ホスホホリン
b オステオカルシン
c オステオポンチン
d 象牙質シアロタンパク質
e 象牙質マトリックスタンパク質1

解答:表示

 

112C5
チーム医療の目的はどれか。1つ選べ。
a 仕事量の平均化
b 先進医療の提供
c 診療コストの削減
d 診療プロセスの標準化
e 患者の多様なニーズへの対応

解答:表示

 

112C6
生活保護法で、原則として現物給付とされているのはどれか。1つ選べ。
a 介護扶助
b 教育扶助
c 住宅扶助
d 出産扶助
e 生活扶助

解答:表示

 

112C7
狭心症の既往のある患者が低用量(100mg、1日1回)で服用するアスピリンの主作用はどれか。1つ選べ。
a 解熱作用
b 鎮痛作用
c 抗炎症作用
d 抗リウマチ作用
e 血小板凝集抑制作用

解答:表示

 

112C8
Seaweed-derived(   )forms an elastic and hydrocolloid impression material through a chemical reaction.
(   )に入るのはどれか。1つ選べ。
a agar
b alginate
c polyether
d zinc oxide eugenol
e polydimethylsiloxane

解答:表示

 

112C9
骨格性開咬を伴う下顎前突の特徴はどれか。1つ選べ。
a 下顎角の過小
b 咬合平面角の過大
c A-B平面角の過小
d 下顎前歯の唇側傾斜
e 下顎下縁平面角の過小

解答:表示

 

112C10
外頭蓋底の前方部の写真(別冊No.1)を別に示す。

上顎全部床義歯の後縁の位置はどれか。1つ選べ。
a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ

解答:表示

 

112C11
Hellmanの歯齢ⅡA期において視診で確認できるのはどれか。1つ選べ。
a 顎間空隙
b 歯槽基底弓長径
c ターミナルプレーン
d リーウェイスペース
e 上下顎乳中切歯歯軸角

解答:表示

 

112C12
Alzheimer病の発症に関連するのはどれか。1つ選べ。
a プリオン
b アミロイド
c αシヌクレイン
d ガングリオシド
e ポリグルタミン

解答:表示

 

112C13
歯周ポケットへの局所薬物配送システム(LDDS)に用いる抗菌薬の作用機序はどれか。1つ選べ。
a 細胞膜傷害
b 核酸合成阻害
c 葉酸合成阻害
d 細胞壁合成阻害
e タンパク質合成阻害

解答:表示

 

112C14
改訂版デンバー式発達スクリーニング検査で、1歳0か月児の75〜90%ができるのはどれか。1つ選べ。
a 走る。
b 2語文で話す。
c バイバイをする。
d 上着を自分で脱ぐ。
e 1人で歯磨きをする。

解答:表示

 

112C15
ヒト体細胞の常〈相同〉染色体数はどれか。1つ選べ。
a 22本
b 23本
c 44本
d 46本
e 47本

解答:表示

 

112C16
Parkinson病の4大症候に含まれないのはどれか。1つ選べ。
a 筋固縮
b 眼瞼下垂
c 動作緩慢
d 安静時の振戦
e 姿勢反射障害

解答:表示

 

112C17
血漿中のカリウム濃度(mEq/L)はどれか。1つ選べ。
a 1
b 4
c 10
d 100
e 140

解答:表示

 

112C18
顎放線菌症の原因菌はどれか。1つ選べ。
a Actinomyces israelii
b Enterococcus faecalis
c Peptostreptococcus anaerobius
d Staphylococcus aureus
e Streptococcus pyogenes

解答:表示

 

112C19
歯科医師法に規定されているのはどれか。1つ選べ。
a 患者の秘密保持
b 死体検案書の作成
c 無診察治療の禁止
d 異状死体の届出義務
e 診療所開設の届出義務

解答:表示

 

112C20
昇圧薬はどれか。1つ選べ。
a フロセミド
b ニトログリセリン
c リドカイン塩酸塩
d エフェドリン塩酸塩
e ニカルジピン塩酸塩

解答:表示

C21〜C40

112C21
外来性抗原を提示できる細胞はどれか。2つ選べ。
a 好酸球
b 好中球
c 樹状細胞
d 肥満細胞
e マクロファージ

解答:表示

 

112C22
[   ]に入る組合せで正しいのはどれか。1つ選べ。
小児における体重1kgあたりのエネルギー必要量は低年齢ほど[ ① ]。1日の総必要量は1歳ころで[ ② ]kcalである。
a  ①     ②
a 低 い ーー 500
b 低 い ーー 1,000
c 高 い ーー 500
d 高 い ーー 1,000
e 高 い ーー 2,000

解答:表示

 

112C23
体重が出生時の約2倍になる時期はどれか。1つ選べ。
a 生後1か月
b 生後3か月
c 生後6か月
d 生後9か月
e 生後12か月

解答:表示

 

112C24
一次救命処置で行うのはどれか。2つ選べ。
a 輸 液
b 気管挿管
c 胸骨圧迫
d 意識の確認
e 薬剤の投与

解答:表示

 

112C25
学校保健安全法に基づいて学校で行うのはどれか。すべて選べ。
a 学校病の治療
b 養護教諭の配置
c 学校安全計画の策定
d 学校の職員の健康診断
e 児童生徒等の健康相談

解答:表示

 

112C26
ODAで正しいのはどれか。2つ選べ。
a 保健医療の援助を含む。
b NGOによる支援活動である。
c 2020年までの国際口腔保健目標を示す。
d 二国間援助はJICAが主体となって実施する。
e 最先端技術開発を目的とする国際活動である。

解答:表示

 

112C27
アレルギー検査はどれか。2つ選べ。
a SWテスト
b 温度覚検査
c 二点識別検査
d パッチテスト
e プリックテスト

解答:表示

 

112C28
ジンジパインによって分解されるのはどれか。1つ選べ。
a  糖
b DNA
c RNA
d 脂 質
e タンパク質

解答:表示

 

112C29
神経障害性疼痛が生じるのはどれか。1つ選べ。
a 歯髄炎
b 舌痛症
c 顎関節症
d 舌咽神経痛
e 身体表現性障害

解答:表示

 

112C30
法的な脳死判定基準に含まれるのはどれか。1つ選べ。
a 心停止
b 低体温
c 下顎呼吸
d 平坦脳波
e 腱反射の消失

解答:表示

 

112C31
エッジワイズ法による切歯の舌側移動時に歯体移動を計画した。

用いるアーチワイヤーの材質と線型の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
a ステンレス鋼 ーーーーーーー ラウンドワイヤー
b ステンレス鋼 ーーーーーーー レクタンギュラーワイヤー
c ニッケルチタン合金 ーーーー ラウンドワイヤー
d ニッケルチタン合金 ーーーー レクタンギュラーワイヤー
e チタンモリブデン合金 ーーー レクタンギュラーワイヤー

解答:表示

 

112C32
開口障害の原因となるのはどれか。2つ選べ。
a 口角炎
b 歯肉膿瘍
c 萌出嚢胞
d 急性顎骨骨髄炎
e 急性化膿性歯髄炎

解答:表示

 

112C33
顎下神経節にある節後ニューロンに支配されるのはどれか。1つ選べ。
a 涙 腺
b 口蓋腺
c 耳下腺
d 舌下腺
e Ebner腺

解答:表示

 

112C34
静脈内鎮静法において麻酔深度が深くなった時のリスクはどれか。2つ選べ。
a 痙 攣
b 誤 嚥
c ショック
d 上気道閉塞
e 血管迷走神経反射

解答:表示

 

112C35
Barthel Index(BI)で評価する項目はどれか。1つ選べ。
a 調 理
b 買い物
c 金銭管理
d 服薬管理
e 排尿コントロール

解答:表示

 

112C36
2種類の咬合器における関節部の写真(別冊No.2A、B)を別に示す。

2Aと2Bの両方に当てはまるのはどれか。2つ選べ。
a Bennett角を調節できる。
b 顆路を曲線で再現できる。
c 作業側顆路を調節できる。
d 前方運動時に顆頭球が前方へ動く。
e 顆路をチェックバイト法で調節できる。

解答:表示

 

112C37
Er:YAGレーザーで正しいのはどれか。1つ選べ。
a 拡散性を示す。
b 単波長である。
c 水に非吸収である。
d 発振媒体は液体である。
e 焦点エネルギー密度が低い。

解答:表示

 

112C38
平成28年度国民医療費における制度区分別国民医療費の構成割合を図に示す。

イはどれか。1つ選べ。
ただし、ア〜オはa〜eのいずれかに該当する。
a 患者等負担分
b 軽減特例措置
c 医療保険等給付分
d 公費負担医療給付分
e 後期高齢者医療給付分

解答:表示

 

112C39
抗腫瘍薬と作用機序の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
a シスプラチン ーーーーーー DNA合成阻害
b セツキシマブ ーーーーーー EGF受容体阻害
c フルオロウラシル ーーーー 葉酸代謝拮抗
d メトトレキサート ーーーー 微小管脱重合阻害
e ドセタキセル水和物 ーーー ピリミジン代謝拮抗

解答:表示

 

112C40
メタルインレー窩洞と比べたセラミックインレー窩洞の特徴はどれか。2つ選べ。
a 保持溝の付与
b 線角部の曲面化
c 大きなテーパー角
d 明瞭なイスムスの付与
e ラウンドベベルの形成

解答:表示

C41〜C60

112C41
上顎半側欠損に対する顎補綴装置装着時に評価すべきなのはどれか。2つ選べ。
a 共 鳴
b 声の高さ
c プロソディ
d 発話明瞭度
e 口唇閉鎖機能

解答:表示

 

112C42
臓器と産生するホルモンの組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
a 膵 臓 ーーー バソプレシン〈ADH〉
b 副 腎 ーーー コルチゾール
c 下垂体 ーーー 成長ホルモン〈GH〉
d 甲状腺 ーーー プロゲステロン
e 松果体 ーーー サイログロブリン

解答:表示

 

112C43
ICDASについて正しいのはどれか。1つ選べ。
a WHOの齲蝕診査基準である。
b 鋭利な探針で齲蝕の深さを測定する。
c 唾液検査により齲蝕活動性を評価する。
d レーザー光照射で齲蝕の進行状態を測定する。
e 歯面乾燥後に肉眼で初期脱灰病変を鑑別する。

解答:表示

 

112C44
プロトロンビン時間は正常であるが、活性化部分トロンボプラスチン時間が延長したときに疑われる疾患はどれか。1つ選べ。
a 肝硬変
b 血友病
c 肺血栓塞栓症
d 再生不良性貧血
e 特発性血小板減少性紫斑病

解答:表示

 

112C45
開口制限のある挿管困難患者に対し、気管挿管を行うのに有用なのはどれか。2つ選べ。
a 開口器
b 後鼻鏡
c ビデオ喉頭鏡
d 超音波診断装置
e ファイバースコープ

解答:表示

 

112C46
脳性麻痺患児の歯科治療で、不随意運動の抑制に有効なのはどれか。3つ選べ。
a 膝の屈曲
b 下肢の挙上
c 上肢の屈曲
d 頭部の前屈
e アイマスクの装着

解答:表示

 

112C47
62歳の男性。下顎の腫脹を主訴として来院した。3か月前から自覚していたが徐々に増大してきたという。初診時のエックス線画像(別冊No.3)を別に示す。

認められる所見はどれか。4つ選べ。
a 歯根吸収
b 下顎管偏位
c 弧線状辺縁
d 皮質骨膨隆
e 埋伏過剰歯

解答:表示

 

112C48
DAIの診査項目に含まれるのはどれか。2つ選べ。
a 臼歯部の開咬
b 切歯部の叢生
c 前歯部の開咬
d 臼歯部の交叉咬合
e 大臼歯部の欠損歯数

解答:表示

 

112C49
顎関節疾患と治療法の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
a 顎関節強直症 ーーーー 顎関節授動術
b 顎関節症I型 ーーーーー スプリント療法
c 関節突起骨折 ーーーー 頸関節制動術
d 筋突起過長症 ーーーー 関節結節削除術
e 習慣性顎関節脱臼 ーー 筋突起切除術

解答:表示

 

112C50
気道防御能を評価できるのはどれか。3つ選べ。
a 咳テスト
b 頸部聴診法
c 嚥下造影検査
d 反復唾液嚥下テスト
e オーラルディアドコキネシス

解答:表示

 

112C51
サベイングを終えた作業用模型の写真(別冊No.4)を別に示す。

矢印で示すサベイラインをもとに決定するのはどれか。2つ選べ。
a 隣接面板の幅
b ブロックアウトの領域
c 維持格子部のリリーフ量
d ティッシュストップの位置
e 内フィニッシュラインの走行

解答:表示

 

112C52
CT(別冊No.5)を別に示す。

矢印で示す病変と疾患の組合せで正しいのはどれか。1つ選べ。
a ア ーーーー 外歯瘻
b イ ーーーー 残留囊胞
c ウ ーーーー 皮下気腫
d エ ーーーー 類骨骨腫
e オ ーーーー 静止性骨空洞

解答:表示

 

112C53
12歳の女児。下顎左側第一大臼歯の調蝕治療を希望して来院した。深在性齲蝕のため、暫間的間接覆髄を行った。処置直後の模式図(別冊No.6)を別に示す。

アはどれか。1つ選べ。
a 象牙質粒
b 骨様象牙質
c 修復象牙質
d 第二象牙質
e 軟化象牙質

解答:表示

 

112C54
全部床義歯製作過程のある操作の写真(別冊No.7)を別に示す。

矢印で示す構造について正しいのはどれか。2つ選べ。
a 片側性に付与する。
b ろう義歯試適後に除去する。
c 人工歯を用いて付与することがある。
d 解剖学的人工歯を排列する際に付与する。
e 偏心運動時の咬合平衡を得るために付与する。

解答:表示

 

112C55
形態の異なる2つの下顎顎堤の写真(別冊No.8A、B)を別に示す。

義歯製作にあたり、8Aと比較して8Bで考慮すべきなのはどれか。2つ選べ。
a 軟質裏装材の適用
b 解剖学的人工臼歯の選択
c 矢状切歯路傾斜角の増大
d 筋圧中立帯への人工歯排列
e 調節禮曲の強い臼歯部人工歯排列

解答:表示

 

112C56
7歳の女児。ブラッシング時の歯肉からの出血を主訴として保護者とともに来院した。上下顎前歯部歯肉に発赤と腫脹がみられ、全顎にわたって歯頸部にプラークの付着が認められた。患者自身によるブラッシング時の写真(別冊No.9)を別に示す。医療面接結果の一部を表に示す。

適切な指導はどれか。2つ選べ。
a 歯ブラシの選択
b 仕上げ磨きの実施
c 歯磨剤の使用中止
d ブラッシング回数の増加
e 歯間ブラシによる歯間部清掃

解答:表示

 

112C57
新付着の獲得に必要なのはどれか。1つ選べ。
a 歯根膜腔の拡大
b 付着歯肉の増加
c 支持歯槽骨の新生
d セメント質の新生
e 接合上皮の根尖側移動

解答:表示

 

112C58
下顎全部床義歯の写真(別冊No.10)を別に示す。矢印で示す付着物を義歯用ブラシで洗浄したが、ほとんど除去できなかった。

除去法として適切なのはどれか。1つ選べ。
a 酸溶液への浸漬
b 中性洗剤溶液への浸漬
c 水を用いた超音波洗浄
d サンドブラスターの使用
e スチームクリーナーの使用

解答:表示

 

112C59
81歳の男性。舌の腫脹を主訴として来院した。造影剤の使用を拒否している。初診時の口腔内写真(別冊No.11)を別に示す。

病変の範囲を評価するのに有効なのはどれか。2つ選べ。
a CT
b MRI
c 口腔内超音波検査
d 歯科用コーンビームCT
e パノラマエックス線撮影

解答:表示

 

112C60
グラスアイオノマーセメント修復の適応はどれか。3つ選べ。
a 3級窩洞
b 4級窩洞
c 根面窩洞
d 2級単純窩洞
e アンレー窩洞

解答:表示

C61〜C80

112C61
FGPテクニックについて正しいのはどれか。1つ選べ。
a 咬合印象を行う。
b 自由運動咬合器を用いる。
c 犬歯誘導咬合に適用する。
d 対合歯列模型を2つ用いる。
e 上顎の補綴装置製作には適用できない。

解答:表示

 

112C62
16歳の女子。下顎の突出感と上顎右側乳犬歯の晩期残存を主訴として来院した。他に特記すべき既往はない。初診時の口腔内写真(別冊No.12A)とエックス線画像(別冊No.12B)を別に示す。

先天欠如歯はどれか。1つ選べ。

解答:表示

 

112C63
製作にあたり構成咬合の採得が必要なのはどれか。すべて選べ。
a 咬合挙上板
b 咬合斜面板
c Frankel 装置
d バイオネーター
e トゥースポジショナー

解答:表示

 

112C64
学童期に使用するスポーツマウスガードの製作で正しいのはどれか。2つ選べ。
a 5mm以上の厚さにする。
b 辺縁を歯頸部に設定する。
c 成長に合わせて再製作する。
d 臼歯部を覆わない設計にする。
e 永久歯の萌出経路をリリーフする。

解答:表示

 

112C65
17歳の女子。舌下面の腫瘤を主訴として来院した。1か月前に気付いたが放置していたところ、徐々に増大してきたという。腫瘤は無痛性で弾性軟である。初診時の口腔内写真(別冊No.13A)と切除時のH-E染色病理組織像(別冊No.13B)を別に示す。

診断名はどれか。1つ選べ。
a 線維腫
b 乳頭腫
c 粘液嚢胞
d 粘表皮癌
e 腺樣囊胞癌

解答:表示

 

112C66
72歳の女性。上顎右側半側切除後の補綴処置を希望して来院した。術前は上顎全部床義歯を装着していたという。上顎前歯部顎堤と下顎前歯部間の開口量は20mmであった。検査の結果、上顎顎義歯を製作することとした。初診時の開口時の写真(別冊No.14A)と作業用模型の写真(別冊No.14B)を別に示す。

顎義歯製作について適切なのはどれか。2つ選べ。
a 義歯床と栓塞部の分割型とする。
b 栓塞子周囲に軟質裏装材を用いる。
c 臼歯部の咬合接触は左右均等にする。
d 栓塞子は強度を高めるため充実型とする。
e 栓塞子は欠損部の最深部まで延ばした形態とする。

解答:表示

 

112C67
3歳の男児。上顎前歯部の外傷を主訴として来院した。1時間前に室内で転倒し、机に上顎乳前歯部を強打したという。エックス線検査で歯根破折は認めなかった。└Aを整復固定することとした。初診時の口腔内写真(別冊No.15)を別に示す。治療過程を図に示す。

①〜③に入る組合せで正しいのはどれか。1つ選べ。
a  ①     ②
a 整 復  局所麻酔
b 整 復  局所麻酔
c 局所麻酔 整 復
d 局所麻酔 整 復
e 局所麻酔 抜 髓

解答:表示

 

112C68
9歳の男児。下顎右側中切歯唇側の審美不良を主訴として来院した。自発痛と冷温痛はなく、歯髄電気診で正常反応を示した。初診時の口腔内写真(別冊No.16A)とエックス線画像(別冊No.16B)を別に示す。

適切な処置はどれか。1つ選べ。
a 歯面研磨
b 生活歯髄切断
c アペキシフィケーション
d コンポジットレジン修復
e ポーセレンラミネートべニア修復

解答:表示

 

112C69
68歳の男性。上顎左側中切歯の一過性の冷水痛を主訴として来院した。3か月前から自覚していたがそのままにしていたという。近心隣接面に齲蝕を認めたため、コンポジットレジン修復を行うこととした。口腔内写真(別冊No.17A)と切削器具の写真(別冊No.17B)を別に示す。

点線で示す範囲の歯質を切削する操作と器具の組合せで正しいのはどれか。1つ選べ。
a 便宜拡大 ーーーー ア
b 便宜拡大 ーーーー イ
c 便宜拡大 ーーーー ウ
d 予防拡大 ーーーー ア
e 予防拡大 ーーーー イ
f 予防拡大 ーーーー ウ

解答:表示

 

112C70
25歳の男性。下顎右側第一大臼歯欠損による咀嚼困難を主訴として来院した。下顎右側第二小臼歯と第二大臼歯のプロービングデプスは全周2mmで、動揺、打診痛および冷水痛はなかった。検査の結果、ブリッジによる治療を行うこととした。初診時の口腔内写真(別冊No.18A)、支台歯形成後の口腔内写真(別冊No.18B)及びブリッジ装着時の口腔内写真(別冊No.18C)を別に示す。

この治療法の特徴はどれか。1つ選べ。
a 咬合採得が難しい。
b 麻酔が必須である。
c 保持力の主体は接着による。
d 印象時に歯肉圧排が必要である。
e 試適時に隣接接触関係を確認する。

解答:表示

 

112C71
58歳の男性。下顎右側臼歯部の金属色を気にして来院した。ブリッジは5年前に装着したという。検査の結果、ブリッジを除去することとした。除去中の口腔内写真(別冊No.19A)、除去したブリッジの写真(別冊No.19B)及び器具の写真(別冊No.19C)を別に示す。

19Aと19Bの間に使用した器具はどれか。2つ選べ。
a ア
b イ
c ウ
d エ
e ア

解答:表示

 

112C72
82歳の女性。上顎義歯の破折を主訴として来院した。3年前に上顎左側第二大臼歯に根面板を装着し、オーバーデンチャーを製作したが、根面板周囲の義歯破折を繰り返していたという。検査の結果、上下顎金属床義歯を新製することとした。初診時の口腔内写真(別冊No.20A)と咬合採得後に下顎欠損部に人工歯を仮に排列した作業用模型の写真(別冊No.20B)を別に示す。

根面板周囲の設計で適切なのはどれか。2つ選べ。
a 床で被覆しない。
b 維持格子を厚くする。
c 人工歯を排列しない。
d 床粘膜面を金属とする。
e レジン単独の床で被覆する。

解答:表示

 

112C73
1歳6か月の男児。上顎乳前歯部の外傷を主訴として来院した。昨日、転倒し、上顎左側乳中切歯を受傷したという。初診時の口腔内写真(別冊No.21A)とエックス線画像(別冊No.21B)を別に示す。

適切な対応はどれか。1つ選べ。
a 経過観察
b 整復固定
c 感染根管治療
d 意図的再植
e 抜 歯

解答:表示

 

112C74
66歳の男性。下顎右側臼歯部の腫脹を主訴として来院した。6か月前に顎骨の膨隆に気付いたが、疼痛がないためそのままにしていたという。自発痛や下唇の感覚異常は認めない。下顎右側臼歯部に骨の膨隆を触知した。生検を行ったところ内部に軟組織の充満を認めた。初診時の口腔内写真(別冊No.22A)、エックス線画像(別冊No.22B)、CT(別冊No.22C)及び生検時のH-E染色病理組織像(別冊No.22D)を別に示す。

適切な治療法はどれか。1つ選べ。
a 開 窓
b 摘出・骨削除
c 下顎区域切除
d 下顎半側切除
e 放射線治療

解答:表示

 

112C75
64歳の女性。上顎左側歯肉の違和感を主訴として来院した。上顎左側中切歯部、犬歯部および小臼歯部歯肉に水疱を認める。血液検査の結果、抗BP180抗体は陽性であった。初診時の口腔内写真(別冊No.23A)と生検時のH-E染色病理組織像(別冊No.23B)を別に示す。

治療に用いられるのはどれか。2つ選べ。
a ビタミンB12
b シスプラチン
c ニコチン酸アミド
d アモキシシリン水和物
e 副腎皮質ステロイド薬

解答:表示

 

112C76
87歳の男性。孫から言葉が聞き取りにくいと言われたことを主訴として来院した。現在の上顎部分床義歯は6か月前に製作したという。発語明瞭度検査では「サ」音の「シャ」音や「チャ」音への発語障害を認める。検査の結果、義歯床研磨面に常温重合レジンを添加して修正することとした。「サ」音のパラトグラムの写真(別冊No.24)を別に示す。

修正すべき部位はどれか。1つ選べ。
a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ

解答:表示

 

112C77
65歳の男性。頸部の腫脹を主訴として来院した。右側耳介下部に無痛性の腫脹を認める。初診時のPET/CT(別冊No.25A)、MRI脂肪抑制造影T1強調像と脂肪抑制T2強調像(別冊No.25B)、ドプラ超音波横断像(別冊No.25C)及び生検時のH-E染色病理組織像(別冊No.25D)を別に示す。

診断名はどれか。1つ選べ。
a 血管腫
b 神経鞘腫
c 多形腺腫
d Warthin腫瘍
e リンパ節転移

解答:表示

 

112C78
20歳の男性。上顎右側第二小臼歯の一過性の冷水痛を主訴として来院した。6か月前から気付いていたが、強い痛みがないためそのままにしていたという。他に症状はない。プロービングデプスは全周2mmであった。象牙質齲蝕と診断し齲蝕除去を行うこととした。初診時の口腔内写真(別冊No.26A)とエックス線画像(別冊No.26B)を別に示す。

処置に際し必要なのはどれか。3つ選べ。
a 齲蝕検知液塗布
b ラバーダム防湿
c ウッドウェッジ挿入
d セクショナルマトリックス装着
e Ivoryのシンプルセパレーター装着

解答:表示

 

112C79
55歳の男性。下顎右側の痛みで口が開きにくいことを主訴として来院した。3日前から痛みがあり、急速に増悪してきたがそのままにしていたという。最大開口量は25mmで、開口時にオトガイは右側に偏位する。初診時の体温は37.6°C、白血球数12,250/L、CRP5mg/d Lであった。初診時のエックス線画像(別冊No.27A)、骨表示CT(別冊No.27B)及び造影CT(別冊No.27C)を別に示す。

考えられるのはどれか。1つ選べ。
a 膿 瘍
b 上顎洞癌
c 変形性顎関節症
d 滑膜性骨軟骨腫症
e リウマチ性顎関節炎

解答:表示

 

112C80
73歳の男性。下顎右側第一大臼歯の違和感を主訴として来院した。1週前から自発痛があったがそのままにしていたところ、昨日から咬合痛が発現したという。プロービングデプスは遠心で7mm、その他は3mmであった。初診時の口腔内写真(別冊No.28A)とエックス線画像(別冊No.28B)を別に示す。

次に行うべきなのはどれか。1つ選べ。
a 透照診
b 麻酔診
c 楔応力検査
d 歯髄電気診
e レーザー蛍光強度測定

解答:表示

C81〜C90

112C81
45歳の女性。右側の咀嚼困難を主訴として来院した。1年前に上顎右側第一小臼歯と第二大臼歯を齲蝕のため抜去したという。検査の結果、⑥⑤4③」のブリッジを製作することとした。支台歯形成後の口腔内写真(別冊No.29)を別に示す。

咬合採得について適切なのはどれか。3つ選べ。
a 咬合床を利用する。
b 強く噛みしめさせる。
c ゴシックアーチを利用する。
d 支台歯形成前の咬合状態を記録しておく。
e プロビジョナルレストレーションの咬合支持を利用する。

解答:表示

 

112C82
7歳の女児。前歯の咬み合わせが反対になっていることを主訴として来院した。乳歯列期から気付いていたという。初診時の顔面写真(別冊No.30A)と口腔内写真(別冊No.30B)を別に示す。セファロ分析と模型分析の結果を図に示す。

適切な治療方針はどれか。3つ選べ。
a 咬合の举上
b 下顎骨の成長抑制
c 下顎前歯の唇側傾斜,
d 上顎歯列の側方拡大
e 上顎骨の前方成長促進

解答:表示

 

112C83
24歳の女性。下顎右側第二小臼歯部の歯肉出血を主訴として来院した。6か月前から自覚していたがそのままにしていたという。歯周基本治療後の再評価の結果、歯周外科治療を行うこととした。歯周基本治療後の口腔内写真(別冊No.31A)とエックス線画像(別冊No.31B)を別に示す。再評価時の歯周組織検査結果の一部を表に示す。

適切な治療法はどれか。3つ選べ。
a 歯肉剥離掻爬術
b 歯肉弁側方移動術
c 歯周ポケット掻爬術
d エナメルマトリックスタンパク質の応用
e FGF-2〈Fibroblast growth factor-2〉製剤の応用

解答:表示

 

112C84
10歳の男児。上顎左側第一乳臼歯の動揺と食欲不振を主訴として来院した。知的障害があり歯科治療に不協力である。保護者の同意後に体動抑制下で└Dを抜歯することとした。処置中の写真(別冊No.32)を別に示す。

左足の親指に装着したモニタで早期発見できるのはどれか。1つ選べ。
a 誤 飲
b 発 熱
c 過換気
d 意識消失
e 気道閉塞

解答:表示

 

112C85
18歳の女子。歯並びが悪いことを主訴として来院した。模型分析を行ったところ、Arch length d iscrepancyは上顎-14mm、下顎-10mmであった。上下顎第一小臼歯を抜去後、マルチブラケット装置による矯正治療を行うこととした。初診時の顔面写真(別冊No.33A)、口腔内写真(別冊No.33B)及びエックス線画像(別冊No.33C)を別に示す。セファロ分析の結果を図に示す。

マルチブラケット装置と併用するのはどれか。2つ選べ。
a 咬合挙上板
b クワドヘリックス
c ハイプルヘッドギア
d サービカルヘッドギア
e トランスパラタルアーチ

解答:表示

 

112C86
47歳の女性。下顎左側第一大臼歯部歯肉の違和感を主訴として来院した。歯周基本治療後の再評価の結果、歯周外科治療を行うこととした。初診時の口腔内写真(別冊No.34A)、エックス線画像(別冊No.34B)及び再評価時の口腔内写真(別冊No.34C)を別に示す。

術式選択にあたり、最も参考とするのはどれか。1つ選べ。
a 歯肉の形態
b 歯の動揺度
c クラウンの辺縁適合性
d プロービング時の出血
e ファーケーションプローブによる検査結果

解答:表示

 

112C87
75歳の男性。下顎義歯による痛みを主訴として来院した。8年前に上下顎全部床義歯を製作し問題なく使用していたが、2週前から痛みを感じるようになったという。検査の結果、新義歯を製作することとした。実施の順番に並べた製作過程の写真(別冊No.35)を別に示す。

①に入るのはどれか。1つ選べ。
a 人工歯の選択
b パラトグラム検査
c ゴシックアーチの描記
d 垂直的顎間関係の計測
e 偏心位でのチェックバイト

解答:表示

 

112C88
次の文により88、89の問いに答えよ。
51歳の女性。上顎左側小臼歯部の歯肉腫脹を主訴として来院した。3か月前に気付いたがそのままにしていたという。検査の結果、慢性歯周炎と診断し、歯周基本治療を行った。再評価時の口腔内写真(別冊No.36A)、エックス線画像(別冊No.36B)及び歯槽骨欠損形態の模式図(別冊No.36C)を別に示す。再評価時の歯周組織検査結果の一部を表に示す。

88 └4近心の骨欠損形態として最も考えられるのはどれか。1つ選べ。
a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ

解答:表示

 

89└4に行う処置で適切なのはどれか。2つ選べ。
a 新付着手術
b 歯周形成手術
c フラップ手術
d 歯周ポケット掻爬術
e 成長因子を用いた歯周組織再生療法

解答:表示

 

112C90
ある地域の人口動態統計の結果の一部を表に示す。

周産期死亡率(人口千対)を求めよ。
ただし、小数点以下の数値が得られた場合には、小数点以下第2位を四捨五入すること。
解答:

解答:表示



コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください