第96回 歯科医師国家試験:D問題

第96回 歯科医師国家試験:D問題

 D1〜D20

96D1
顎骨の放射線性骨髄炎で正しいのはどれか。
(1)細菌感染が誘因となる。
(2)照射後2週以内に起こる。
(3)外部照射では起こらない。
(4)無歯顎では起こらない。
(5)上顎より下顎に頻発する。
a (1)、(2)  b (1)、(5)  c (2)、(3)  d (3)、(4)  e (4)、(5)

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96D2
限局性のエックス線不透過像を示すのはどれか。
(1)歯牙腫
(2)線維性骨異形成症
(3)歯原性粘液腫
(4)エナメル上皮腫
(5)良性セメント芽細胞腫
a (1)、(2)  b (1)、(5)  c (2)、(3)  d (3)、(4)  e (4)、(5)

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96D3
血友病Aの患者の抜歯に際して確認すべき事項はどれか。
(1)出血時間
(2)凝固時間
(3)第Ⅷ因子活性
(4)好中球数
(5)毛細血管抵抗性
a (1)、(2)  b (1)、(5)  c (2)、(3)  d (3)、(4)  e (4)、(5)

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96D4
19歳の男性。咬合不全を主訴として来院した。転倒しオトガイ部を強打したという。エックス線写真で下顎正中部に骨折線を認める。
まず行うべき対応はどれか。
a 経過観察
b 咬合調整
c スプリント療法
d オトガイ帽法
e ゴム牽引による整復

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96D5
65歳の男性。左側舌縁に直径15mmの潰瘍とその周囲に22×28mmの硬結とを認めた。画像診断で左側顎下部に直径2cmの球形のリンパ節1個を確認した。胸部エックス線写真で異常を認めず、生検で扁平上皮癌の病理診断を得た。
TNM分類で正しいのはどれか。
a T 1 N 0 M 0
b T 1 N 1 M 0
c T 2 N 1 M 0
d T 2 N 2 M 0
e T 3 N 2 M 1

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96D6
顎関節前方脱臼でみられるのはどれか。
(1)閉口障害
(2)耳珠前方の陥凹
(3)頬骨弓下部の膨隆
(4)眼裂閉鎖不全
(5)頬部知覚麻痺
a (1)、(2)、(3)  b (1)、(2)、(5)  c (1)、(4)、(5)
d (2)、(3)、(4)  e (3)、(4)、(5)

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96D7
エピネフリン含有2%塩酸リドカインが使用できるのはどれか。
a 気管支喘息
b 頻脈を伴う心房細動
c 第Ⅲ期の高血圧症
d 甲状腺機能亢進症
e 褐色細胞腫

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96D8
28歳の女性。抜髄のためエピネフリン含有2%塩酸リドカイン1.8mlで浸潤麻酔を行った。その直後、気分不快を訴え、顔面蒼白、冷汗がみられる。血圧は60/30mmHg、脈拍は43回/分である。
まず行うべき処置はどれか。
a 酸素を投与する。
b 気道を確保する。
c ショック体位をとる。
d 静脈路を確保する。
e 硫酸アトロピンを投与する。

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96D9
三叉神経痛の特徴はどれか。
a 両側性の発症
b 持続性の鈍痛
c 洗面などによる発作誘発
d 第Ⅰ枝の罹患
e 睡眠時の疼痛発作

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96D10
口唇・口蓋裂で正しいのはどれか。
(1)発生頻度は出生児2,000人に1人である。
(2)唇裂は胎生11週ころに生じる。
(3)多因子要因により発症する。
(4)唇裂と口蓋裂との合併は男性に多い。
(5)唇裂の発生部位は右側に多い。
a (1)、(2)  b (1)、(5)  c (2)、(3)  d (3)、(4)  e (4)、(5)

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96D11
舌癌で誤っているのはどれか。
a 口腔癌の中で発生頻度が高い。
b 好発部位は舌背である。
c 初発症状として疼痛が多い。
d リンパ節転移を起こしやすい。
e 組織学的には扁平上皮癌が多い。

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96D12
56歳の女性。左側頬部の紅斑を伴う小水疱を主訴として来院した。5日前から微熱と左側頬部の違和感とがあったという。左側の舌および頬粘膜に水疱と潰瘍とがみられる。
疑われるのはどれか。
a 手足口病
b 帯状疱疹
c ヘルパンギーナ
d 類天疱瘡
e 先天性表皮水疱症

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96D13
顎骨に異常を伴うのはどれか。
(1)Stevens─Johnson症候群
(2)Melkersson─Rosenthal症候群
(3)Goldenhar症候群
(4)Gardner症候群
(5)Peutz─Jeghers症候群
a (1)、(2)  b (1)、(5)  c (2)、(3)  d (3)、(4)  e (4)、(5)

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96D14
結核で正しいのはどれか。
(1)Treponema pallidumによる感染症である。
(2)ツベルクリン反応で陽性を示す。
(3)組織像でLanghans型巨細胞がみられる。
(4)口腔粘膜の潰瘍は穿掘性を示す。
(5)ペニシリン系抗菌薬が第一選択となる。
a (1)、(2)、(3)  b (1)、(2)、(5)  c (1)、(4)、(5)
d (2)、(3)、(4)  e (3)、(4)、(5)

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96D15
下顎頭の腫瘍で多いのはどれか。
a 血管腫
b 骨軟骨腫
c 線維腫
d 脂肪腫
e 筋 腫

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96D16
正しい組合せはどれか。
(1)上顎前突症───上顎前方歯槽骨切り術
(2)上顎後退症───Le FortⅠ型骨切り術
(3)下顎前突症───下顎枝矢状分割術
(4)下顎後退症───下顎枝垂直骨切り術
(5)開咬症─────オトガイ形成術
a (1)、(2)、(3)  b (1)、(2)、(5)  c (1)、(4)、(5)
d (2)、(3)、(4)  e (3)、(4)、(5)

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96D17
下顎エナメル上皮腫で特徴的なのはどれか。
a 中年以降に好発する。
b 前歯部に好発する。
c 疼痛がある。
d 膨脹性に発育する。
e 浮遊歯がみられる。

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96D18
アフタ性潰瘍を形成するのはどれか。
(1)周期性好中球減少症
(2)Behçet病
(3)Plummer─Vinson症候群
(4)Sturge─Weber症候群
(5)無汗型外胚葉性異形成症
a (1)、(2)  b (1)、(5)  c (2)、(3)  d (3)、(4)  e (4)、(5)

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96D19
疱疹性歯肉口内炎で正しいのはどれか。
(1)HSVが原因である。
(2)小水疱が特徴である。
(3)発熱を伴う。
(4)三叉神経麻痺を伴う。
(5)血清抗体価は発症時に上昇する。
a (1)、(2)、(3)  b (1)、(2)、(5)  c (1)、(4)、(5)
d (2)、(3)、(4)  e (3)、(4)、(5)

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96D20
顔面神経麻痺の症状でみられないのはどれか。
a 患側眼瞼の閉鎖不全
b 患側鼻唇溝の消失
c 人中の患側への偏位
d 患側口角の下垂
e 味覚障害

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 D21〜D40

96D21
顎下腺唾石を描出できないのはどれか。
a パノラマエックス線撮影
b CT
c 唾液腺造影法
d 咬翼法
e 咬合法

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96D22
正しい組合せはどれか。
a 下顎体部骨折────舌根沈下
b Le FortⅡ型骨折───頬部知覚異常
c 頬骨骨折──────顎関節異常
d 眼窩底骨折─────眼裂拡大
e 鼻骨骨折──────副鼻腔炎

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96D23
ある疾患の特徴を①~⑤に示す。
① 耳下腺に好発する。
② 小児の発現率は極めて低い。
③ 発育は緩慢である。
④ 線維性被膜によって覆われる。
⑤ 軟骨様組織、粘液腫様構造を認める。

疾患はどれか。
a 多形性腺腫
b Warthin腫瘍
c オンコサイトーマ
d 粘表皮癌
e 腺様嚢胞癌

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96D24
20歳の女性。歯科治療中に喘息発作を起こした。
使用するのはどれか。
a 塩酸リドカイン
b 塩酸エピネフリン
c ジアゼパム
d アスピリン
e アンピシリン

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96D25
耳下腺部外傷の後遺症として起こり得るのはどれか。
(1)舌の知覚異常
(2)味覚障害
(3)涙腺の分泌異常
(4)口角下垂
(5)唾液瘻
a (1)、(2)  b (1)、(5)  c (2)、(3)  d (3)、(4)  e (4)、(5)

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96D26
22歳の女性。両側下顎部の無痛性腫脹を主訴として来院した。1年前に気付いたが、痛みがないので放置していたという。腫脹は骨様硬で圧痛はない。皮膚母斑と二分肋骨とを伴っていた。初診時のエックス線写真(別冊No.1A)と生検時の病理組織像(別冊No.1B)とを別に示す。

診断名はどれか。
a Gardner症候群
b 鎖骨頭蓋骨異形成症
c 基底細胞母斑症候群
d 外胚葉性異形成症
e 神経線維腫症

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96D27
41歳の男性。下顎左側臼歯部歯肉の腫脹を主訴として来院した。1か月前に気付いたが、痛みがないので放置していたという。軽度の圧痛と波動とを触れる。初診時のエックス線写真(別冊No.2A)と摘出物の病理組織像(別冊No.2B)とを別に示す。
診断名はどれか。

a 含歯性嚢胞
b 歯根嚢胞
c エナメル上皮腫
d 腺様歯原性腫瘍
e 単純性骨嚢胞

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96D28
53歳の男性。下顎左側臼歯部の精査を主訴として来院した。2か月前の歯科治療時に病変を指摘されたが、痛みがないので放置していたという。初診時のエックス線写真(別冊No.3)を別に示す。

疑われるのはどれか。
a 単純性骨嚢胞
b 歯根嚢胞
c 静止性骨空洞
d 原始性嚢胞
e 萌出嚢胞

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96D29
66歳の女性。左側頬部の有痛性腫脹を主訴として来院した。6か月前に下顎左側第一大臼歯を抜去した後、歯肉から頬部にかけての腫脹を繰り返し、開口障害を伴なってきたという。歯肉からの排膿を認める。初診時のエックス線写真(別冊No.4A、B)と病理組織像(別冊No.4C)とを別に示す。

診断名はどれか。
a 扁平上皮癌
b エナメル上皮腫
c 歯原性石灰化上皮腫
d 線維性骨異形成症
e 慢性骨髄炎

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96D30
11歳の女児。下顎右側第一小臼歯部の腫瘤を主訴として来院した。4┐部の頬側歯肉に骨様硬の腫脹がみられるが、圧痛はない。初診時のエックス線写真(別冊No.5A、B)を別に示す。

疑われるのはどれか。
a 石灰化歯原性嚢胞
b 歯牙腫
c 骨 腫
d セメント質骨形成線維腫
e 線維性骨異形成症

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96D31
8歳の女児。下顎右側第二乳臼歯部の軽度の疼痛を主訴として来院した。初診時のエックス線写真(別冊No.6A、B)を別に示す。

適切な処置はどれか。2つ選べ。
a DE┐の抜歯
b 4┐の抜歯
c 開窓術
d 歯肉切除術
e 顎骨部分切除術

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96D32
39歳の男性。上顎左側第一大臼歯の咬合痛を主訴として来院した。└56は5年前に治療を受けたという。初診時のエックス線写真(別冊No.7A)とCT写真(別冊No.7B)とを別に示す。└6を抜歯したところ、抜歯窩から排膿が認められた。

次に行うべき処置はどれか。
(1)抗菌薬の投与
(2)抜歯窩から上顎洞洗浄
(3)抜歯窩の閉鎖手術
(4)└6歯肉頬移行部の切開・排膿
(5)上顎洞根治手術
a (1)、(2)  b (1)、(5)  c (2)、(3)  d (3)、(4)  e (4)、(5)

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96D33
31歳の男性。下顎右側第二大臼歯の咬合痛を主訴として来院した。電気診で7┐は反応がない。初診時のエックス線写真(別冊No.8A、B)と手術時の病理組織像(別冊No.8C)とを別に示す。

診断名はどれか。
a 歯周嚢胞
b 含歯性嚢胞
c 単純性骨嚢胞
d 石灰化歯原性嚢胞
e 原始性嚢胞

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96D34
18歳の女子。下顎左側第一大臼歯の咬合痛を主訴として来院した。┌6は電気診に反応がなく、歯肉頬移行部がわずかに腫脹している。初診時のエックス線写真(別冊No.9A)と生検時の病理組織像(別冊No.9B)とを別に示す。

診断名はどれか。
a 歯根嚢胞
b 単純性骨嚢胞
c 原始性嚢胞
d 歯原性線維腫
e エナメル上皮腫

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96D35
38歳の男性。開口障害を主訴として来院した。3歳時に右側中耳の手術を受けた。成長につれ開口障害を自覚するようになったという。初診時の口腔内写真(別冊No.10A)、側方単純エックス線写真(別冊No.10B)および両側顎関節断層エックス線写真(別冊No.10C、D)を別に示す。

適切な治療法はどれか。
a スプリント療法
b 関節腔穿刺法
c 関節円板切除術
d 顎関節授動術
e 下顎枝矢状分割術

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96D36
54歳の女性。口腔内の疼痛を主訴として来院した。2日前に発熱とともに口腔全体に接触痛を生じ、摂食困難となったという。体温38.4℃で、両側顎下リンパ節の腫脹と圧痛とが認められる。初診時の口腔内写真(別冊No.11A、B)を別に示す。

まず行うべき対応はどれか。2つ選べ。
a 栄養管理
b アムホテリシンBの投与
c アシクロビルの投与
d プレドニゾロンの投与
e 星状神経節ブロック

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96D37
53歳の男性。救急車で搬送され来院した。1時間前に転倒して顔面部を強打し、その際一時的に意識喪失があったという。初診時の口腔内写真(別冊No.12)を別に示す。

まず行うべき対応はどれか。
(1)血液学検査
(2)抗菌薬の投与
(3)バイタルサインのチェック
(4)顔面部のエックス線検査
(5)脳神経外科との対診
a (1)、(2)、(3)  b (1)、(2)、(5)  c (1)、(4)、(5)
d (2)、(3)、(4)  e (3)、(4)、(5)

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96D38
60歳の男性。閉口障害を主訴として来院した。昨日から閉口不能と流涎とが認められるようになったという。初診時の側貌写真(別冊No.13A)とエックス線写真(別冊No.13B)とを別に示す。

適切な処置はどれか。
(1)筋弛緩薬の投与
(2)マイオモニターによる筋訓練
(3)徒手整復
(4)オトガイ帽の装着
(5)顎関節授動術
a (1)、(2)  b (1)、(5)  c (2)、(3)  d (3)、(4)  e (4)、(5)

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96D39
62歳の男性。右側顔面の麻痺を主訴として来院した。昨日、窓を開けて自動車を運転中、突然右側顔面に違和感を覚えたという。初診時の顔貌写真(別冊No.14)を別に示す。

適切な薬物はどれか。
(1)ATP製剤
(2)カルバマゼピン
(3)抗ウイルス薬
(4)副腎皮質ステロイド薬
(5)ビタミンB12製剤
a (1)、(2)、(3)  b (1)、(2)、(5)  c (1)、(4)、(5)
d (2)、(3)、(4)  e (3)、(4)、(5)

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96D40
24歳の女性。下顎骨骨折の診断で、観血的整復術を予定した。ハロタン、笑気および酸素にて全身麻酔を行った。麻酔開始30分後から体温が39.8℃に急激に上昇し、頻脈、不整脈およびミオグロビン尿がみられた。この時の血液学検査の結果を表に示す。

適切な薬物はどれか。
a スルピリン
b ダントロレンナトリウム
c 硫酸アトロピン
d 塩化カリウム
e 塩酸エピネフリン

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 D41〜D60

96D41
19歳の女性。下顎前突症の手術を希望して来院した。時々立ちくらみがあるという。血液学検査の結果を表に示す。

疑われるのはどれか。
a 鉄欠乏性貧血
b 巨赤芽球性貧血
c 溶血性貧血
d 再生不良性貧血
e 顆粒球減少症

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96D42
56歳の男性。下顎右側の腫瘤を主訴として来院した。3年前に気付いたという。初診時の口腔内写真(別冊No.15A)、摘出物の割面像(別冊No.15B)および病理組織像(別冊No.15C)を別に示す。

診断名はどれか。
a 線維腫
b 脂肪腫
c 血管腫
d リンパ管腫
e 神経鞘腫

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96D43
36歳の男性。下顎左側臼歯部歯肉の腫脹を主訴として来院した。1か月前に同部の腫脹に気付いたという。顔面、体幹部および四肢などに小腫瘤がみられる。初診時の口腔内写真(別冊No.16A)、胸腹部の写真(別冊No.16B)および生検時の病理組織像(別冊No.16C)を別に示す。

診断名はどれか。
a von Recklinghausen病
b Addison病
c McCune─Albright症候群
d 基底細胞母斑症候群
e Peutz─Jeghers症候群

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96D44
34歳の男性。口腔の疼痛を主訴として来院した。3日前、発熱とともに上下顎前歯部歯肉に自発痛と接触痛とを生じたという。体温37.8℃。血球検査で白血球数8,700/μlであった。初診時の口腔内写真(別冊No.17A、B)を別に示す。

適切でない処置はどれか。
a 口腔内洗浄
b 含嗽薬による洗口
c 抗炎症鎮痛薬投与
d 抗菌薬投与
e 副腎皮質ステロイド薬投与

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96D45
36歳の男性。口腔の疼痛を主訴として来院した。7年前から年に数回口腔内に有痛性の潰瘍を生じ、最近頻繁に再発を繰り返すようになったという。検査で血清補体価の上昇、IgDの増加、血漿フィブリノゲンの増加がみられた。初診時の口腔内写真(別冊No.18A)と足背の写真(別冊No.18B)とを別に示す。

疑われる疾患はどれか。
a 疱疹性口内炎
b 全身性エリテマトーデス
c Behçet病
d 多形滲出性紅斑
e 尋常性天疱瘡

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96D46
60歳の女性。口腔の接触痛を主訴として来院した。3年前から両側頬粘膜に軽度の接触痛と粗造感とがあった。1週前から接触痛がひどく、塩味の濃い食物にしみるようになったという。初診時の口腔内写真(別冊No.19A、B)と生検時の病理組織像(別冊No.19C)とを別に示す。

適切な治療はどれか。2つ選べ。
a 抗菌薬投与
b 副腎皮質ステロイド軟膏塗布
c 抗炎症鎮痛薬投与
d 抗ウイルス薬投与
e 外科的切除

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96D47
30歳の男性。開口障害と嚥下困難とを主訴として来院した。5日前に下顎左側智歯を抜去、翌日から舌下部と顎下部とが腫脹し、開口障害を生じたという。体温38.7℃。嚥下痛が強いが、呼吸困難は訴えない。初診時の顔貌写真(別冊No.20A)、口腔内写真(別冊No.20B)、エックス線写真(別冊No.20C)およびCT写真(別冊No.20D)を別に示す。

まず行うべき処置はどれか。2つ選べ。
a 温罨法
b 抗菌薬投与
c 切開・排膿
d 抜歯窩再掻爬
e 気管切開

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96D48
70歳の女性。左側下顎角部の腫脹を主訴として来院した。3年前から腫脹を繰り返しているという。腫脹部は弾性軟で、軽度の圧痛がある。初診時の唾液腺造影写真(別冊No.21)を別に示す。

認められるのはどれか。
a 導管閉塞
b 導管拡張と狭窄
c 腺体欠損
d 腺房貯留
e 唾液漏

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96D49
65歳の女性。下顎の腫瘤を主訴として来院した。30年前から気付いていたという。腫瘤は正常粘膜で覆われ、骨様硬で圧痛はない。初診時のエックス線写真(別冊No.22A)と摘出物の病理組織像(別冊No.22B)とを別に示す。

診断名はどれか。
a 線維性骨異形成症
b 歯牙腫
c 下顎隆起
d 骨形成性エプーリス
e 骨肉腫

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96D50
17歳の男子。口腔出血を主訴として来院した。本日バイクを運転中に受傷し、救急病院で応急処置を受けたという。412┤の脱落を認める。来院時の口腔内写真(別冊No.23A)とエックス線写真(別冊No.23B)とを別に示す。

まず行うべき処置はどれか。2つ選べ。
a 損傷粘膜の縫合
b 32┘+1┬12の歯髄処置
c 32┘+1┬12の抜歯
d 412┤部の歯槽整形
e 骨片の整復固定

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96D51
79歳の女性。下顎歯肉の白斑を主訴として来院した。半年前から気付いていたという。初診時の口腔内写真(別冊No.24A)と生検時の病理組織像(別冊No.24B)とを別に示す。

診断名はどれか。
a 褥瘡性潰瘍
b 白板症
c 扁平苔癬
d 乳頭腫
e 扁平上皮癌

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96D52
27歳の女性。閉口不能を主訴として来院した。今朝あくびをした後に閉口できなくなったという。初診時の顔貌写真(別冊No.25A、B)を別に示す。

診断に有用なのはどれか。2つ選べ。
a パノラマエックス線撮影法
b Waters法
c 後頭前頭方向撮影法
d 顎関節側方向撮影法
e 顎関節前後方向撮影法

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96D53
62歳の女性。口蓋部の腫瘤を主訴として来院した。2年前から気付いていたが、腫瘤は徐々に大きくなり、時々出血するようになったという。初診時の口腔内写真(別冊No.26A)、CT写真(別冊No.26B)および生検時の病理組織像(別冊No.26C)を別に示す。

適切な治療法はどれか。
a 免疫療法
b 化学療法
c 放射線療法
d 凍結療法
e 外科的切除

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96D54
33歳の男性。咬合不全を主訴として来院した。2日前、左側下顎部を殴打され、噛み合わなくなったという。全顎的な歯の動揺が認められる。初診時の口腔内写真(別冊No.27A)とエックス線写真(別冊No.27B、C)とを別に示す。

整復後の固定法で適切なのはどれか。
a 連続歯牙結紮による顎間固定
b 床副子による顎間固定
c 骨ネジによる顎内固定
d プレートによる顎内固定
e 骨釘による顎外固定

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96D55
69歳の男性。上顎右側小臼歯部の腫脹を主訴として来院した。2か月前から鈍痛を伴い増大してきたという。腫瘤は易出血性で、肉芽様を呈していた。初診時のエックス線写真(別冊No.28A)と生検時の病理組織像(別冊No.28B)とを別に示す。

診断名はどれか。
a 血管腫
b 歯根嚢胞
c 原始性嚢胞
d エナメル上皮腫
e 扁平上皮癌

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96D56
最も効果的な齲蝕予防法はどれか。
a フッ化物の応用
b 毎食後の歯磨き
c 甘味制限
d 規則正しい生活
e クロルヘキシジン含嗽

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96D57
成人性歯周炎のリスクファクターはどれか。
(1)糖尿病
(2)高血圧
(3)心疾患
(4)飲 酒
(5)喫 煙
a (1)、(2)  b (1)、(5)  c (2)、(3)  d (3)、(4)  e (4)、(5)

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96D58
不正咬合の疫学指標はどれか。
a CFI
b CPI
c DAI
d GI
e PDI

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96D59
口臭検査に含まれるのはどれか。
(1)官能検査
(2)高速液体クロマトグラフィー検査
(3)唾液緩衝能測定
(4)歯周組織検査
(5)舌苔量測定
a (1)、(2)、(3)  b (1)、(2)、(5)  c (1)、(4)、(5)
d (2)、(3)、(4)  e (3)、(4)、(5)

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96D60
学校歯科健康診断の結果の一部を図に示す。

正しいのはどれか。
a 小学校1~2年生の結果である。
b DMF歯数は2である。
c  E ┘は充填処置を必要とする。
d 齲蝕活動性は低い。
e ┌6に予防填塞がされている。

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 D61〜D70

96D61
寝たきり老人に対する歯科保健医療で期待できないのはどれか。
a 食生活の改善
b 言語発音機能の回復
c 顔貌の変化
d 介護者の負担軽減
e 初老期痴呆の改善

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96D62
学校保健統計調査で小学生の被患率が高校生より高いのはどれか。
a う歯
b 裸眼視力1.0未満
c 肥満傾向
d 蛋白検出
e 心電図異常

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96D63
母子健康手帳で正しいのはどれか。
(1)保健所長が交付する。
(2)出生の届け出をした者に交付される。
(3)乳歯齲蝕の診断はCとCOである。
(4)妊産婦・乳幼児の歯の診査結果も記録する。
(5)保健と育児とに関する情報を提供する。
a (1)、(2)  b (1)、(5)  c (2)、(3)  d (3)、(4)  e (4)、(5)

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96D64
正しい組合せはどれか。
a グラスアイオノマーセメントの間質───────アルミノシリケートガラス
b 光重合型レジンの重合阻止剤─────────カンファーキノン
c 高銅型アマルガム硬化体中の金属間化合物───γ2相
d 接着性モノマーを利用した歯質接着──────水素結合
e リン酸亜鉛セメントの硬化───────────共有結合

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96D65
義歯裏層材として使用されるのはどれか。
(1)シリコーンゴム
(2)ポリサルファイドゴム
(3)ポリエーテルゴム
(4)ポリオレフィン
(5)アクリルレジン
a (1)、(2)、(3)  b (1)、(2)、(5)  c (1)、(4)、(5)
d (2)、(3)、(4)  e (3)、(4)、(5)

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96D66
流し込みレジンの特徴はどれか。
a 気泡が多い。
b 残留モノマーが少ない。
c 適合性が良好である。
d 機械的性質が優れている。
e 吸水性が低い。

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96D67
インレーワックスの主成分はどれか。
a カルナウバろう
b 蜜ろう
c ダンマー
d セレシン
e パラフィン

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96D68
鋳造熱源で最も高い温度が得られるのはどれか。
a 高周波誘導炉
b アーク炉
c ガス─空気ブローパイプ
d 白金抵抗線電気炉
e ガス─酸素ブローパイプ

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96D69
即時型アレルギーが発生するのはどれか。
a 床用アクリルレジン
b 酸化亜鉛ユージノール
c ニッケルクロム合金
d アマルガム
e ラテックスグローブ

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96D70
ニッケルチタン合金の矯正用線材として有用な特性はどれか。
(1)形状記憶
(2)耐蝕性
(3)超塑性
(4)超伝導
(5)超弾性
a (1)、(2)、(3)  b (1)、(2)、(5)  c (1)、(4)、(5)
d (2)、(3)、(4)  e (3)、(4)、(5)

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