第98回 歯科医師国家試験:D問題

D1〜D20

98D1
赤血球を抗A血清、抗B血清および抗D血清に加えるとすべて凝集した。
血液型はどれか。
a AB型、Rh(-)型
b AB型、Rh(+)型
c  O 型、Rh(-)型
d  O 型、Rh(+)型
e  A 型、Rh(-)型

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98D2
非開胸式心マッサージを行う部位はどれか。

a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ

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98D3
歯科用エックス線撮影装置の照射孔に取り付けられているのはどれか。
(1)ろ過板
(2)コーン
(3)絞 り
(4)タイマー
(5)トランス
a (1)、(2)、(3)  b (1)、(2)、(5)  c (1)、(4)、(5)
d (2)、(3)、(4)  e (3)、(4)、(5)

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98D4
心肺蘇生法で正しい組合せはどれか。
a 頸動脈触知不能 ――― 心マッサージ
b 意識消失 ―――――― 人工呼吸
c 呼吸停止 ―――――― 静脈路の確保
d 心音聴取不能 ―――― 除細動
e 顔面蒼白 ―――――― 口腔内異物の確認

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98D5
(    )に入る語句の組合せで正しいのはどれか。
リスクマネージメントは、「リスクの(①)」→「リスクの(②)」→「リスクへの対応」→「対応の評価」の順に行う。
①     ②
a 把 握   分 析
b 把 握   想 定
c 想 定   発 見
d 想 定   分 析
e 分 析   発 見

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98D6
熱伝導率が最も小さいのはどれか。
a 金合金
b 陶 材
c アクリルレジン
d コンポジットレジン
e 歯科用アマルガム

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98D7
単純性骨嚢胞のエックス線写真所見はどれか。
a ホタテ貝状像
b すりガラス状像
c 旭日像
d 虫食い状像
e 蜂巣状像

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98D8
基底細胞母斑症候群でみられるのはどれか。
(1)口蓋裂
(2)二分肋骨
(3)多発性顎嚢胞
(4)大脳鎌の石灰化
(5)メラニン沈着
a (1)、(2)、(3)  b (1)、(2)、(5)  c (1)、(4)、(5)
d (2)、(3)、(4)  e (3)、(4)、(5)

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98D9
意識下鎮静法で起こりやすいのはどれか。
a 喉頭反射の消失
b 嚥下反射の消失
c 横隔膜筋活動の消失
d 気道の閉塞
e 循環の虚脱

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98D10
下顎骨関節突起の低形成を呈するのはどれか。
a 第一鰓弓症候群
b 変形性顎関節炎
c Gardner症候群
d Eagle症候群
e McCune─Albright症候群

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98D11
23歳の女性。左側下顎部の腫脹を主訴として来院した。エックス線所見では┌3から┌8相当骨体部全体に多房性の嚢胞様透過像を認める。生検材料では割面は半透明、ゼリー状を呈し、組織学的には粘液様間質に紡錘形の細長い細胞が散在している。
適切な治療法はどれか。
a 摘出術
b 開窓術
c 下顎骨部分切除術
d 下顎骨区域切除術
e 下顎骨半側切除術

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98D12
62歳の男性。舌の疼痛と腫脹とを主訴として来院した。右側舌縁部に13mm×20mmの噴火口状潰瘍を認め、生検で扁平上皮癌と診断された。潰瘍を含めて30mm×34mmの硬結を触れる。触診とCT所見とで右側顎下部に25mm×28mmの転移が疑われるリンパ節を認める。遠隔臓器への転移は認めない。
病期はどれか。
a T1N1M0, stageⅠ
b T1N1M0, stageⅡ
c T2N1M0, stageⅡ
d T2N1M0, stageⅢ
e T3N2M1, stageⅢ

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98D13
25歳の男性。閉口不能を主訴として来院した。両側耳前部の陥凹と疼痛、流涎、鼻唇溝の消失および発音障害を認める。
考えられる処置はどれか。
(1)Hippocrates法
(2)オトガイ帽装着
(3)顎関節授動術
(4)囲繞結紮
(5)顎間固定
a (1)、(2)、(3)  b (1)、(2)、(5)  c (1)、(4)、(5)
d (2)、(3)、(4)  e (3)、(4)、(5)

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98D14
悪性高熱症の症状でないのはどれか。
a 筋硬直
b 不整脈
c ミオグロビン尿
d 代謝性アルカローシス
e 1時間に2℃以上の体温上昇

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98D15
11歳の男児。転倒しオトガイ部を打撲して来院した。オトガイ部と両側耳前部に腫脹と圧痛とがあり開咬状態を呈している。
疑われるのはどれか。
(1)下顎骨正中部骨折
(2)関節突起骨折
(3)頬骨弓骨折
(4)筋突起骨折
(5)Le FortⅠ型骨折
a (1)、(2)  b (1)、(5)  c (2)、(3)  d (3)、(4)  e (4)、(5)

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98D16
核酸合成を抑制する代謝拮抗薬はどれか。
a マイトマイシンC
b シスプラチン
c 硫酸ペプロマイシン
d シクロホスファミド
e フルオロウラシル

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98D17
口腔癌の放射線治療で起こる晩期障害はどれか。
a 口腔粘膜炎
b 下顎骨壊死
c 耳下腺腫脹
d 白血球数減少
e 放射線宿酔

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98D18
長期服用で歯肉の肥厚をきたすのはどれか。
(1)抗結核薬
(2)抗血小板薬
(3)抗ウイルス薬
(4)カルシウム拮抗薬
(5)抗てんかん薬
a (1)、(2)  b (1)、(5)  c (2)、(3)  d (3)、(4)  e (4)、(5)

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98D19
正しい組合せはどれか。
a 口唇ヘルペス ―――― プレドニゾロン
b 帯状疱疹 ―――――― アシクロビル
c 口腔カンジダ症 ―――― 硫酸ストレプトマイシン
d 白板症 ――――――― 塩酸テトラサイクリン
e 溝状舌 ――――――― アンピシリン

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D21〜D40

98D20
老化でみられるのはどれか。
a 大動脈の伸展性の増大
b 尿の濃縮能の増大
c ノルエピネフリン分泌の減少
d 心電図でのPQ間隔の短縮
e 肺の機能的残気量の減少

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98D21
常染色体数の異常があるのはどれか。
a Apert症候群
b Treacher─Collins症候群
c Marfan症候群
d Down症候群
e Turner症候群

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98D22
顎関節の診断で単純CTが有効なのはどれか。
a 関節円板転位
b 関節円板癒着
c 関節突起骨折
d 関節液貯留
e 関節円板穿孔

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98D23
ガマ腫の一般的治療法はどれか。
a 副腔形成術
b 顎下腺摘出術
c 梱包療法
d 穿刺吸引療法
e 放射線療法

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98D24
30歳の男性。50日前に骨髄移植を受けたという。口腔内は乾燥し、扁平苔癬様病変を認める。
投与するのはどれか。
a 抗菌薬
b 抗ウイルス薬
c 副腎皮質ステロイド薬
d 唾液分泌促進薬
e 消炎鎮痛薬

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98D25
舌乳頭の黒色変化で確認すべき事項はどれか。
a 抗菌薬の内服
b 消炎鎮痛薬の内服
c 貧血の既往
d 胃潰瘍の既往
e 輸血の既往

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98D26
50歳の男性。右側眼瞼の閉鎖困難を主訴として来院した。1週前に右側顔面に違和感が生じ、その後、右側口角が下垂し、右側前額の皺形成ができなくなったという。聴覚に異常はないが、舌右側前方部の味覚が消失している。
考えられる神経の障害部位はどれか。
a 耳下腺部
b 茎乳突孔部
c 鼓索神経分岐部
d アブミ骨筋神経上部
e 膝神経節上部

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98D27
ある疾患の特徴を①~③に示す。
① 顎骨内に発生する。
② エックス線写真で透過像の中に不規則な不透過物が散在する。
③ 生検組織像で幻影細胞(ghost cell)が認められる。
診断名はどれか。
a 歯原性角化嚢胞
b 石灰化歯原性嚢胞
c 脈瘤性骨嚢胞
d エナメル上皮腫
e 腺様歯原性腫瘍

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98D28
23歳の女性。無麻酔下の窩洞形成で疼痛と不快感とを訴え、顔面が蒼白になった。
まず行う対応はどれか。
a バイタルサインの確認
b 静脈確保
c 気道確保
d 血液学的検査
e 血中炭酸ガス濃度測定

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98D29
正しい組合せはどれか。
a 鉄欠乏性貧血───Hunter舌炎
b 巨赤芽球性貧血──Plummer─Vinson症候群
c 再生不良性貧血──ビタミンB12欠乏症
d 溶血性貧血────ビタミンC欠乏症
e 続発性貧血────急性白血病

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98D30
55歳の男性。下顎右側第三大臼歯を抜去したが、術後4日目に同部の激しい自発痛を訴えて再来院した。発熱はなく、抜歯窩には血餅の形成がみられず、骨が露出して口臭を認める。
考えられるのはどれか。
a 急性顎骨骨髄炎
b 反射性交感神経萎縮症
c 歯槽膿瘍
d 下顎管損傷
e ドライソケット

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98D31
25歳の男性。上顎右側第一大臼歯を抜去後、抜歯窩から排膿を認めた。口蓋根の抜歯窩に直径2mmの小孔を認め、歯科用ゾンデが貫通し、含嗽させると液体が鼻腔から流出する。エックス線写真で右上顎洞の不透過像が認められる。
まず行う処置はどれか。
a 上顎洞根治手術
b 上顎嚢胞摘出術
c 口腔・上顎洞瘻閉鎖術
d 上顎切除術
e 上顎洞洗浄療法

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98D32
62歳の男性。左側頬粘膜の異常を主訴として来院した。3か月前に気付いたが、無痛であったという。顎下リンパ節は触れない。初診時の口腔内写真(別冊No.1A)と生検時の病理組織像(別冊No.1B)とを別に示す。

診断名はどれか。
a 白板症
b 扁平上皮癌
c 口腔カンジダ症
d 扁平苔癬
e 乳頭腫

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98D33
9歳の男児。左側顔面部の腫脹を主訴として来院した。初診時の後頸部皮膚写真(別冊No.2A)、エックス線写真(別冊No.2B)、骨シンチグラム(別冊No.2C)及び骨生検時の病理組織像(別冊No.2D)を別に示す。

疑われるのはどれか。
a Peutz─Jeghers症候群
b Gardner症候群
c von Recklinghausen病
d McCune─Albright症候群
e Goldenhar症候群

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98D34
35歳の男性。かかりつけ歯科医の紹介で来院した。幼少時から遺伝性疾患を指摘されている。初診時のエックス線写真(別冊No.3A、B)を別に示す。

考えられるのはどれか。
a 基底細胞母斑症候群
b 鎖骨頭蓋異骨症
c 大理石骨病
d Crouzon症候群
e Gardner症候群

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98D35
33歳の女性。オトガイ部の突出感を主訴として来院した。術前矯正治療後の所見ではオーバージェット-15mm、オーバーバイト-2mmで、顎関節症状は認めなかった。手術前の口腔内写真(別冊No.4A)とエックス線写真(別冊No.4B)とを別に示す。セファロ分析の結果の一部を表に示す。

適切な処置はどれか。2つ選べ。
a 下顎枝矢状分割術
b Le FortⅠ型骨切り術
c Le FortⅡ型骨切り術
d Wunderer法
e Köle法

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98D36
2歳の女児。下顎部の異常を主訴として来院した。昨日、オトガイ部を強打したという。初診時の顔貌写真(別冊No.5A)とエックス線写真(別冊No.5B)とを別に示す。

適切な処置はどれか。
a 歯牙結紮による固定
b 金属プレートによる固定
c 線副子による顎間固定
d オトガイ帽による固定
e 囲繞結紮による固定

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98D37
67歳の女性。下顎部の疼痛を主訴として来院した。5年前から疼痛、腫脹および開口障害を繰り返しているという。初診時のエックス線写真(別冊No.6A、B)と生検時の病理組織像(別冊No.6C)とを別に示す。

適切でない処置はどれか。
a 骨穿孔術
b 皮質骨切除術
c 骨掻爬術
d 下顎骨区域切除術
e 高圧酸素療法

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98D38
44歳の女性。上顎右側大臼歯部の違和感を主訴として来院した。2週前に6┘を抜歯したという。初診時のエックス線写真(別冊No.7A、B、C)を別に示す。

疑われるのはどれか。
a 歯性上顎洞炎
b 残留嚢胞
c 原始性嚢胞
d 粘液貯留嚢胞
e エナメル上皮腫

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98D39
54歳の男性。下顎右側臼歯部の歯肉腫脹を主訴として来院した。10か月前に腫脹に気付いたが、痛みがないので放置していたという。波動を触知するが、圧痛はない。初診時のエックス線写真(別冊No.8A、B)と摘出物の病理組織像(別冊No.8C)とを別に示す。

診断名はどれか。
a 腺様歯原性腫瘍
b エナメル上皮腫
c 歯原性粘液腫
d 含歯性嚢胞
e 歯根嚢胞

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98D40
23歳の女性。右側頬部の腫脹を主訴として来院した。1年前に気付いたが、疼痛がないため放置していたという。臼歯部歯肉に波動を認めるが、圧痛はない。初診時のエックス線写真(別冊No.9A、B、C)と生検時の病理組織像(別冊No.9D)とを別に示す。

診断名はどれか。
a 扁平上皮癌
b エナメル上皮腫
c 歯原性角化嚢胞
d 歯原性粘液腫
e 単純性骨嚢胞

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D41〜D60

98D41
26歳の男性。右側頬部の有痛性腫脹を主訴として来院した。3年前から、下顎右側臼歯部歯肉の腫脹を繰り返し、その都度、投薬を受けていたが、2週前から疼痛と開口障害とが強くなったという。初診時のエックス線写真(別冊No.10A、B、C)を別に示す。

疑われるのはどれか。
a 骨肉腫
b 歯肉癌
c 骨髄炎
d 歯原性線維腫
e 線維性骨異形成症

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98D42
13歳の男子。舌下部の腫脹を主訴として来院した。1年前に気付いたが最近腫脹が増大してきたという。初診時のCT写真(別冊No.11A)、摘出物の割面写真(別冊No.11B)および病理組織像(別冊No.11C)を別に示す。

診断名はどれか。
a 甲状舌管嚢胞
b ガマ腫
c 鰓嚢胞
d 類皮嚢胞
e 類表皮嚢胞

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98D43
40歳の女性。右側頬部の腫脹を主訴として来院した。疼痛がないため放置していたところ、1週前から急に増大してきたという。初診時のエックス線写真(別冊No.12A)と生検時の病理組織像(別冊No.12B)とを別に示す。

適切な治療法はどれか。2つ選べ。
a 組織内照射
b 開 窓
c 高圧酸素療法
d 動脈内注入化学療法
e 摘 出

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98D44
12歳の女児。上顎左側犬歯の萌出遅延を主訴として来院した。犬歯部歯肉は膨隆し、骨様硬で圧痛はない。初診時のエックス線写真(別冊No.13A、B)を別に示す。

疑われるのはどれか。
a 骨肉腫
b 骨 腫
c 歯牙腫
d 良性セメント芽細胞腫
e 線維性骨異形成症

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98D45
35歳の男性。下顎右側臼歯部の腫脹を主訴として来院した。1年前に気付いたが、疼痛がないため放置していたという。初診時のエックス線写真(別冊No.14A、B)と生検時の病理組織像(別冊No.14C)とを別に示す。

診断名はどれか。
a 良性セメント芽細胞腫
b 腺様歯原性腫瘍
c セメント質骨形成線維腫
d 歯原性石灰化上皮腫
e 根尖性セメント質異形成症

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98D46
63歳の男性。右側頬部の腫脹を主訴として来院した。6か月前に気付いたが、2か月前から鈍痛を伴うようになったという。初診時のエックス線写真(別冊No.15A、B、C)を別に示す。

疑われるのはどれか。
a 線維性骨異形成症
b 歯性上顎洞炎
c 上顎癌
d 歯原性角化嚢胞
e 歯根嚢胞

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98D47
31歳の男性。下顎右側臼歯部の歯肉腫脹を主訴として来院した。1年前に腫脹に気付いたが、痛みがないので放置していたという。初診時のエックス線写真(別冊No.16A、B、C)と摘出物の病理組織像(別冊No.16D)とを別に示す。

診断名はどれか。
a 骨肉腫
b 歯原性線維腫
c 歯原性粘液腫
d エナメル上皮腫
e 歯原性角化嚢胞

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98D48
25歳の男性。下顎左側第三大臼歯の抜去のため下顎孔伝達麻酔を行った。2分後に呼吸困難を訴え、口唇の浮腫、胸部皮膚の発赤および膨疹が認められた。5分後に意識が消失して脈が触知不能となった。この時の心電図波形を図に示す。

まず行うべき処置はどれか。
a 輸 液
b 除細動
c 昏睡体位
d 気管内挿管
e 塩化カリウムの投与

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98D49
6歳の女児。舌の異常を主訴として来院した。1週前から腫脹が増大してきたという。初診時の口腔内写真(別冊No.17A、B)と摘出物の病理組織像(別冊No.17C)とを別に示す。

関与するのはどれか。
a 舌動脈
b 舌深静脈
c 舌下神経
d 舌下腺
e 前舌腺

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98D50
次の文により50、51の問いに答えよ。
56歳の男性。右側頬部の腫脹を主訴として来院した。初診時の顔貌写真(別冊No.18A)、MRI写真(別冊No.18B)および摘出物の病理組織像(別冊No.18C)を別に示す。

50 診断名はどれか。
a Küttner腫瘍
b 軟部好酸球肉芽腫
c 筋上皮腫
d 多形性腺腫
e Warthin腫瘍

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51 術後に起こりうるのはどれか。
a Sjögren症候群
b Frey症候群
c Heerfordt症候群
d Mikulicz症候群
e Melkersson─Rosenthal症候群

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98D52
69歳の男性。上顎左側臼歯部の腫瘤を主訴として来院した。初診時の口腔内写真(別冊No.19A)、造影CT写真(別冊No.19B)および生検時の病理組織像(別冊No.19C)を別に示す。

適切でない処置はどれか。
a 化学療法
b 免疫療法
c 放射線療法
d 摘出術
e 上顎骨切除術

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98D53
50歳の女性。左側頬部の無痛性腫脹を主訴として来院した。2年前に気付いたが、痛みがないため放置していたという。同部には弾性硬で、可動性の腫瘤が認められる。唾液腺造影エックス線写真(別冊No.20A)、造影CT写真(別冊No.20B)および摘出物の病理組織像(別冊No.20C)を別に示す。

診断名はどれか。
a 筋上皮腫
b 多形性腺腫
c 腺房細胞癌
d 粘表皮癌
e 腺様嚢胞癌

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98D54
47歳の女性。下顎左側臼歯部の腫脹と歯の動揺とを主訴として来院した。半年前に気付いたが、最近腫脹が増大してきたという。同部歯肉には易出血性の潰瘍が認められる。初診時のエックス線写真(別冊No.21A、B)と生検時の病理組織像(別冊No.21C)とを別に示す。

診断名はどれか。
a エナメル上皮腫
b 扁平上皮癌
c 骨肉腫
d 粘表皮癌
e 好酸球肉芽腫

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98D55
22歳の女性。口蓋部の腫瘤を主訴として来院した。2か月前に気付いたが放置していたところ、最近増大してきたという。初診時の口腔内写真(別冊No.22A)と生検時の病理組織像(別冊No.22B)とを別に示す。

診断名はどれか。
a 粘液腫
b 血管腫
c 粘表皮癌
d 多形性腺腫
e 腺様嚢胞癌

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98D56
34歳の女性。右側頬部皮膚の異常を主訴として来院した。初診時の顔貌写真(別冊No.23A)とエックス線写真(別冊No.23B)とを別に示す。

適切な治療法はどれか。
a 感染根管治療
b 放射線治療
c 赤外線治療
d 抜 歯
e 瘻孔切除

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98D57
35歳の女性。右側眼窩下部の腫脹を主訴として来院した。3か月前に気付いたが放置していたところ、最近増大してきたという。初診時のCT写真(別冊No.24A、B)と生検時の病理組織像(別冊No.24C)とを別に示す。

診断名はどれか。
a 多形性腺腫内癌
b 扁平上皮癌
c 悪性リンパ腫
d 腺様嚢胞癌
e 粘表皮癌

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98D58
51歳の女性。両側耳下部の腫脹を主訴として来院した。4か月前に眼科で乾性角結膜炎と診断されたという。初診時の唾液腺造影写真(別冊No.25A)と口唇腺生検時の病理組織像(別冊No.25B)とを別に示す。

診断名はどれか。
a OFD症候群
b Peutz─Jeghers症候群
c Sjögren症侯群
d Plummer─Vinson症候群
e Behçet病

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98D59
66歳の女性。頬粘膜の疼痛を主訴として来院した。1か月前から強い接触痛があり、容易に潰瘍を形成し、皮膚にも水疱形成が認められるようになったという。初診時の口腔内写真(別冊No.26A)と生検時の病理組織像(別冊No.26B)とを別に示す。

診断名はどれか。
a 疱疹性歯肉口内炎
b 紅斑性狼瘡
c 多形滲出性紅斑
d 類天疱瘡
e 尋常性天疱瘡

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98D60
67歳の女性。口角と舌との疼痛を主訴として来院した。3日前に気付いたという。初診時の顔貌写真(別冊No.27A)と口腔内写真(別冊No.27B、C)とを別に示す。

考えられる原因はどれか。
a 水痘・帯状疱疹ウイルス
b 単純ヘルペスウイルス
c コクサッキーウイルス
d ムンプスウイルス
e EBウイルス

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D61〜D80

98D61
(    )に入る語句の組合せで正しいのはどれか。
学習援助型健康教育は指導型健康教育よりも(①)に重点を置いており、学習者の態度は(②)である。
①      ②
a 行動変容   積極的
b 行動変容   消極的
c 知識習得   積極的
d 知識習得   消極的
e 技能習得   積極的

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98D62
研磨材と液体成分との分離を防止する目的で歯磨剤に配合するのはどれか。
a 塩酸クロルヘキシジン
b ピロリン酸カルシウム
c プロピレングリコール
d アルギン酸ナトリウム
e ラウリル硫酸ナトリウム

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98D63
宿主要因に対する齲蝕予防法はどれか。
a フロッシング
b 代用甘味料の使用
c 間食回数の制限
d PMTC
e フッ化物洗口

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98D64
ミュータンスレンサ球菌の酵素で不溶性多糖体を合成するのはどれか。
a ウレアーゼ
b プロテアーゼ
c デキストラナーゼ
d フルクトシルトランスフェラーゼ
e グルコシルトランスフェラーゼ

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98D65
ショ糖と同等の甘味度を有するのはどれか。
a パラチノース
b ソルビトール
c キシリトール
d マンニトール
e アスパルテーム

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98D66
フッ化物歯面塗布に用いるのはどれか。
a HF
b CaF2
c SnF2
d Ca10(PO4)6 F2
e Na2 PO3 F

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98D67
口腔清掃用具の写真(別冊No.28)を別に示す。

この用具を使うことで改善するのはどれか。
a 口 臭
b 地図状舌
c 扁平苔癬
d 義歯性口内炎
e アフタ性口内炎

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98D68
1歳6か月児歯科健康診査でO1型と判定された女児に対し、保護者の希望でリン酸酸性2%フッ化ナトリウムゲルを歯面塗布した。
次回の塗布時期として適切なのはどれか。
a 1週後
b 2週後
c 1か月後
d 6か月後
e 1年後

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98D69
幼稚園の年長児を対象にフッ化物洗口を実施することになり、保護者への説明を依頼された。
説明内容で正しいのはどれか。
(1)洗口液は誤って1回量飲み込んでも問題ない。
(2)家庭ではフッ化物配合歯磨剤を使用しない。
(3)園でのフッ化物洗口頻度は月1回である。
(4)萌出直後の永久歯では齲蝕予防効果が低い。
(5)洗口後30分間は飲食やうがいを控える。
a (1)、(2)  b (1)、(5)  c (2)、(3)  d (3)、(4)  e (4)、(5)

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98D70
健康日本21の「歯の健康」に関するリスク低減目標項目はどれか。
(1)定期的に歯石除去や歯面清掃を受けている者の割合
(2)3歳まで子どもの仕上げ磨きをする保護者の割合
(3)学齢期における予防填塞を受けている者の割合
(4)学齢期におけるフッ化物配合歯磨剤使用者の割合
(5)40、50歳における歯間部清掃用器具を使用している者の割合
a (1)、(2)、(3)  b (1)、(2)、(5)  c (1)、(4)、(5)
d (2)、(3)、(4)  e (3)、(4)、(5)

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98D71
1歳6か月児健康診査結果の一部を図に示す。

問診で特に留意すべき項目はどれか。2つ選べ。
a 主な養育者
b 哺乳ビンの使用
c よく飲むもの
d 間食時刻
e 歯の清掃

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98D72
7歳の男児。学校健康診断時の口腔内写真(別冊No.29)を別に示す。

健康診断票の上顎左側乳中切歯の欄に記入する記号はどれか。
a C
b CO
c ○
d △
e ×

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98D73
学校健康診断票の一部を図に示す。昨年と今年の健診結果を比較したところ矛盾点のある児童の健康診断票が認められた。
その健康診断票はどれか。


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98D74
2歳の男児。10日前に前歯部齲蝕を処置し、経過観察のため保護者とともに来院した。経過観察時の口腔内写真(別冊No.30)を別に示す。

処置前に保護者に説明したことはどれか。
a この処置で齲蝕の進行が抑制される。
b この処置で治療は終了である。
c 黒変は細菌の産生する色素による。
d 黒変は1か月もすれば消失する。
e 後継永久歯にも影響する。

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98D75
28歳の女性。上下顎前歯部歯肉の発赤と腫脹とを主訴として来院した。初診時の口腔内写真(別冊No.31)を別に示す。医療面接の結果の一部を表に示す。



まず指導すべきことはどれか。
a 間食の摂り方
b ブラッシング方法
c デンタルフロスの使用
d ブラッシング回数の増加
e 乳酸アルミニウム配合歯磨剤の使用

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98D76
歯科材料の生体安全性を調べるスクリーニングテストはどれか。
a 細胞毒性試験
b 遺伝毒性試験
c 発癌性試験
d 抗原性試験
e 埋植試験

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98D77
硬さ試験で生じた圧痕の形状を図に示す。

用いた圧子で正しいのはどれか。
a 熱処理硬化性を有する。
b 熱伝導性が良好である。
c 結晶構造を有する。
d 加工硬化性が大きい。
e 展延性が大きい。

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98D78
硬化した印象材(直径13mm、高さ20mmの円柱状)に4.41Nの荷重を30秒間加えたのち、荷重を取り除いたときの寸法変化を図に示す。使用した印象材を表に示す。

アルジネート印象材はどれか。
a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ

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98D79
鋳造用金銀パラジウム合金で正しいのはどれか。
a 銀の含有量は40%未満である。
b 鋳込み温度は700℃である。
c 石英埋没材を使用する。
d 鋳造収縮は1.0%以下である。
e 硬化熱処理が可能である。

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98D80
セラミックインレーで正しいのはどれか。
(1)金属よりも熱伝導に優れている。
(2)金属よりも塑性変形しやすい。
(3)接着にはシランカップリング処理を行う。
(4)対合歯が摩耗しやすい。
(5)口腔内で変色しやすい。
a (1)、(2)  b (1)、(5)  c (2)、(3)  d (3)、(4)  e (4)、(5)

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D81〜D85

98D81
ある合金の組成を表に示す。

正しいのはどれか。
a 溶融温度は950℃である。
b 硬さ(Hv)は80である。
c 熱膨張係数は14×10-6/℃である
d 鋳造収縮は3.0%である。
e インレーに用いる。

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98D82
粘膜調整材の成分でないのはどれか。
a ポリエチルメタクリレート
b 重合開始剤
c エチルアルコール
d 可塑材
e 顔 料

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98D83
義歯の清掃で正しいのはどれか。
a 熱湯による清掃は金属床を腐食させる。
b 酵素系義歯清掃剤の長期使用はレジン床にひび割れを起こす。
c 酵素系義歯清掃剤の長期使用はレジン床を変形させる。
d 次亜塩素酸系義歯清掃剤の長期使用は金属床を変色させる。
e 次亜塩素酸系義歯清掃剤の長期使用は金属床を変形させる。

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98D84
人工歯根用材料としてのチタンで誤っているのはどれか。
a 生体適合性が良好である。
b 表面処理が可能である。
c 耐食性が良好である。
d オッセオインテグレーションを生じる。
e 抗菌性を有する。

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98D85
誤っているのはどれか。
a エアタービンは圧縮空気でローターを回転させる。
b エアタービンの回転数は80万回転/分以上である。
c エアモーターは圧縮空気でローターを回転させる。
d エアモーターはエアタービンよりトルクが大きい。
e マイクロモーターはトルクのコントロールが正確にできる。

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