第100回 歯科医師国家試験:C問題

C1〜C20

100C1
73歳の女性。下顎左側大臼歯部の違和感を主訴として来院した。数か月前から┌67間に食べ物が挟まるという。┌67間には50μmのコンタクトゲージをわずかな抵抗感とともに挿入できる。初診時の口腔内写真(別冊No.1A)とエックス線写真(別冊No.1B)とを別に示す。

まず行うのはどれか。
a 歯間ブラシによる清掃指導
b 咬合調整
c 歯冠形態修正
d コンポジットレジンの除去
e 全部鋳造冠の除去

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100C2
68歳の男性。下顎右側小臼歯部の食片圧入を主訴として来院した。5か月前から気付いていたという。電気診に正常に反応し、歯周ボケットの深さは全周3mm以内である。初診時の口腔内写真(別冊No.2A)とエックス線写真(別冊No.2B)とを別に示す。

4┐に対する適切な処置はどれか。2つ選べ。
a アマルガム修復
b コンポジットレジン修復
c 従来型グラスアイオノマーセメント修復
d レジン添加型グラスアイオノマーセメント修復
e 陶材焼付鋳造冠

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100C3
33歳の女性。上顎右側第一小臼歯の実質欠損を主訴として来院した。半年前から54┘間に食片圧入があり、1か月前から一過性の冷水痛があるという。4┘は電気診に正常に反応し、インピーダンス測定検査は25kΩを示す。初診時の口腔内写真(別冊No.3A)とエックス線写真(別冊No.3B)とを別に示す。

4┘に対する適切な処置の組合せはどれか。
a 間接覆髄法 ――――― コンポジットレジン修復
b 間接覆髄法 ――――― 従来型グラスアイオノマーセメント修復
c 暫間的間接覆髄法 ―― 全部鋳造冠
d 直接覆髄法 ――――― メタルインレー修復
e 直接覆髄法 ――――― レジン添加型グラスアイオノマーセメント修復

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100C4
60歳の女性。下顎右側第二小臼歯の修復物脱離を主訴として来院した。5年前に処置を受け症状なく経過していたが、1週前に脱離したという。初診時の口腔内写真(別冊No.4A)と脱離インレー体を窩洞に戻した際の口腔内写真(別冊No.4B)とを別に示す。

インレー脱離の原因となった窩洞の不備はどれか。2つ選べ。
a 窩洞外形
b 予防拡大
c 保持形態
d 抵抗形態
e 便宜形態

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100C5
32歳の男性。下顎左側臼歯部の冷水痛を主訴として来院した。┌5の遠心部に食片が滞留するという。自発痛はなく┌5は一過性の冷水痛を示す。インピーダンス測定検査は20kΩを示す。初診時の口腔内写真(別冊No.5A)とエックス線写真(別冊No.5B)とを別に示す。

考えられる処置はどれか。2つ選べ。
a 間接覆髄法
b IPC法
c 直接覆髄法
d 生活断髄法
e 麻酔抜髄法

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100C6
24歳の女性。上顎右側第一小臼歯の実質欠損を主訴として来院した。2か月前から一過性の冷水痛を感じているという。4┘は電気診に正常に反応する。光重合型コンポジットレジン修復を行うことにした。初診時の口腔内写真(別冊No.6A)とエックス線写真(別冊No.6B)とを別に示す。

適切なのはどれか。2つ選べ。
a 象牙質への保持形態付与
b 窩縁へのベベル付与
c 酸化亜鉛ユージノールセメントによる裏層
d サービカルマトリックスの使用
e 複数方向からの光照射

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100C7
44歳の女性。下顎右側第二小臼歯のインレー脱離を主訴として来院した。自発痛と誘発痛とはなく、65┐は電気診に正常に反応する。6┐の近心隣接面の齲窩の着色は顕著であるが、実質欠損は浅く、軟化象牙質はない。初診時の口腔内写真(別冊No.7A)とエックス線写真(別冊No.7B)とを別に示す。

適切な処置はどれか。2つ選べ。

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100C8
45歳の女性。上顎左側犬歯の疼痛を主訴として来院した。└3は2か月前から一過性の冷水痛を覚えるようになったという。自発痛はなく電気診に正常に反応する。レジン添加型グラスアイオノマーセメント修復を行うことにした。初診時の口腔内写真(別冊No.8A)、エックス線写真(別冊No.8B)及び齲蝕歯質除去後の口腔内写真(別冊No.8C)を別に示す。

適切な術式はどれか。
a 象牙質に保持形態を付与する。
b 窩縁にラウンドベベルを付与する。
c 水酸化カルシウム材で裏層する。
d ボンディング材を塗布する。
e 透明ストリップスで圧接する。

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100C9
54歳の女性。下顎前歯部の歯肉退縮と不快感とを主訴として来院した。2〜┬2の動揺度は0度、歯周ポケットの深さは5~7mmであり、慢性歯周炎と診断した。初診時の口腔内写真(別冊No.9A、B)とエックス線写真(別冊No.9C)とを別に示す。

考えられる増悪因子はどれか。2つ選べ。
a 食片圧入
b 歯列不正
c 小帯位置
d 歯 石
e 口呼吸

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100C10
45歳の男性。上顎右側臼歯部の不快感を主訴として来院した。3年前からブラッシング時の出血に気付いていたが、放置していたという。歯周ポケットの深さは3~5mmで、動揺度は0度であった。慢性歯周炎と診断し、口腔清掃指導を行った。初診時と現在の口腔内写真(別冊No.10A、B)を別に示す。

続いて行う処置はどれか。
a スケーリング
b ルートプレーニング
c 歯周ポケット掻爬
d 咬合調整
e 新付着術

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100C11
30歳の女性。下顎左側第一大臼歯の違和感を主訴として来院した。歯周基本治療後の再評価検査で、┌6は動揺が認められず、歯周ポケットの深さは頬舌側とも中央から遠心にかけて4~5mmである。分岐部では、頬側から水平方向にポケット探針が5mm入るが舌側には貫通しない。再評価時の口腔内写真(別冊No.11A、B)とエックス線写真(別冊No.11C)とを別に示す。

適切な処置はどれか。
a ファルカプラスティ
b トンネル形成術
c ルートセパレーション
d GTR法
e ルートリセクション

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100C12
60歳の女性。歯周基本治療後に下顎右側大臼歯部に深い歯周ポケットが残存したので、フラップ手術を行うことにした。術中の口腔内写真(別冊No.12A)と器具の写真(別冊No.12B)とを別に示す。

続いて行う処置に用いる器具はどれか。
a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ

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100C13
40歳の女性。歯周基本治療後の再評価で、下顎右側第一大臼歯近心部に限局した深い歯周ポケットとプロービング時の出血とがみられたため、歯周外科治療を行うことにした。術中の写真(別冊No.13)を別に示す。再評価時の歯周組織検査結果の一部を表に示す。

次に行う適切な処置はどれか。2つ選べ。
a 粘膜骨膜弁の根尖側移動
b GTR膜の設置
c 歯槽骨の整形
d 自家骨の移植
e ルートセパレーション

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100C14
54歳の女性。上顎左側臼歯部歯肉の出血を主訴として来院した。2年前から気付いていたという。歯周基本治療後の再評価で、歯周外科治療を行うことにした。再評価時の口腔内写真(別冊No.14A、B)とエックス線写真(別冊No.14C)とを別に示す。再評価時の歯周組織検査結果の一部を表に示す。

適切な処置はどれか。
a 新付着術
b 歯肉切除術
c フラップ手術
d 歯槽骨整形術
e GTR法

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100C15
32歳の女性。上顎前歯部の審美障害を主訴として来院した。1┴1の歯周ポケットの深さは2~3mmで、動揺度は0度である。初診時の口腔内写真(別冊No.15A、B)とエックス線写真(別冊No.15C)とを別に示す。

歯周基本治療後、1┴1に行う適切な処置はどれか。
a 新付着術
b 歯肉弁根尖側移動術
c 口腔前庭形成術
d 遊離歯肉移植術
e 歯肉結合組織移植術

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100C16
40歳の女性。上顎右側第一大臼歯の痛みを主訴として来院した。2週前に歯周基本治療後の再評価が行われたが、2日前から自発痛と冷温水痛とがあるという。初診時の口腔内写真(別冊No.16A)とエックス線写真(別冊No.16B)とを別に示す。再評価時の歯周組織検査結果の一部を表に示す。

適切な処置はどれか。
a 麻酔抜髄法
b 感染根管治療
c フラップ手術
d トライセクション
e 歯肉弁歯冠側移動術

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100C17
55歳の女性。上顎左側臼歯部歯肉の出血を主訴として来院した。歯周基本治療後の再評価の結果、└6の頬側近心に8mmの歯周ポケットがあり、近心から頬側中央にかけてファーケーションプローブが貫通したため、根分岐部に対する処置を予定した。再評価時の口腔内写真(別冊No.17A、B)とエックス線写真(別冊No.17C)とを別に示す。

適切な治療方針はどれか。
a ルートセパレーション
b GTR法
c ルートリセクション
d ヘミセクション
e トンネル形成術

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100C18
43歳の女性。下顎前歯部歯肉の出血を主訴として来院した。内科にて加療中である。歯周基本治療後の再評価時のHbA1c(基準値4.3~5.8%)は7.6%で、歯周組織検査の結果、3〜┬3に4~5mmの歯周ポケットとプロービング時の出血とが認められた。再評価時の口腔内写真(別冊No.18A、B)とエックス線写真(別冊No.18C)とを別に示す。

次に行う処置で適切なのはどれか。2つ選べ。
a ルートプレーニング
b 抗菌薬の局所投与
c 咬合調整
d 新付着術
e 歯肉切除術

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100C19
41歳の女性。上顎右側臼歯部歯肉の出血と動揺とを主訴として来院した。歯周治療後の再評価検査の結果、症状の改善がみられたため、最終治療終了後、半年に1回のメインテナンスヘ移行した。メインテナンス来院時に、6┘近心に4mmの歯周ポケットとプロービング時の出血とが認められた。初診時のエックス線写真(別冊No.19A)、メインテナンス時の口腔内写真(別冊No.19B、C)及びエックス線写真(別冊No.19D)を別に示す。

適切な対応はどれか。2つ選べ。
a 口腔清掃指導
b スケーリング
c 咬合調整
d 補綴物再製作
e 歯周外科治療

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100C20
50歳の女性。下顎右側小臼歯部の動揺を主訴として来院した。2年前から気付いていたという。歯周基本治療後、再評価検査を行った。再評価時の口腔内写真(別冊No.20A、B)とエックス線写真(別冊No.20C)とを別に示す。再評価時の歯周組織検査結果の一部を表に示す。

4┐に行う処置はどれか。
a 歯周ポケット掻爬術
b 新付着術
c 歯肉切除術
d フラップ手術
e GTR法

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C21〜C40

100C21
48歳の男性。上顎右側側切歯の修復物の脱落を主訴として来院した。2週前に脱離し、一過性の冷水痛を自覚しているという。2┘は齲窩を探針で擦過すると一過性の痛みがある。初診時の口腔内写真(別冊No.21A)、初診時のエックス線写真(別冊No.21B)及び軟化象牙質除去後の口腔内写真(別冊No.21C)を別に示す。

処置に用いるのはどれか。2つ選べ。
a ホルムクレゾール液
b フッ化ジアンミン銀溶液
c 水酸化カルシウム製剤
d パラホルムアルデヒド糊剤
e セルフエッチングプライマー

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100C22
23歳の男性。上顎右側第二大臼歯の痛みを主訴として来院した。3か月前に歯質の破折とともに冷水痛が生じ、2週前から温水痛も感じるようになったという。打診痛と冷温刺激に対する持続性の疼痛とを認める。初診時の口腔内写真(別冊No.22A)とエックス線写真(別冊No.22B)とを別に示す。

7┘の治療で適切な組合せはどれか。
a 歯髄鎮痛消炎療法 ―― セラミックインレー
b 生活断髄法 ――――― 金合金インレー
c 生活断髄法 ――――― 金合金アンレー
d 麻酔抜髄法 ――――― レジンインレー
e 麻酔抜髄法 ――――― 全部鋳造冠

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100C23
40歳の女性。上顎右側小臼歯部の頬側根尖相当部粘膜の腫脹を主訴として来院した。2週前に気付いたという。543┘に動揺はなく、歯周ポケットの深さは3mm以下である。初診時の口腔内写真(別冊No.23A)とエックス線写真(別冊No.23B)とを別に示す。

原因歯の特定に必要なのはどれか。2つ選べ。
a 打 診
b 麻酔診
c 電気診
d 透照診
e インピーダンス測定検査

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100C24
46歳の男性。上顎右側臼歯部歯肉の腫脹を主訴として来院した。2か月前に気付いたが痛みがないため放置していたという。765┘は打診痛があるが動揺はなく、歯周ポケットの深さは3mm以下である。初診時の口腔内写真(別冊No.24A)とエックス線写真(別冊No.24B)とを別に示す。

腫脹の原因歯の特定に用いるのはどれか。
a 割り箸
b 咬合紙
c デンタルフロス
d ペーパーポイント
e ガッタパーチャポイント

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100C25
57歳の男性。上顎右側第二小臼歯の咬合時の痛みを主訴として来院した。1か月前から痛みがあるという。5┘は電気診に反応せず、根尖相当部に圧痛がある。初診時の口腔内写真(別冊No.25A)とエックス線写真(別冊No.25B)とを別に示す。

適切な処置はどれか。
a 感染根管治療
b 切開・排膿
c 根尖掻爬法
d 歯根尖切除法
e 抜 歯

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100C26
29歳の男性。知的障害とけいれん発作とがあり、定期的な口腔管理を希望して母親とともに来院した。初診時の口腔内診査後に歯周疾患の原因、治療および予防方法について母親に説明と指導をし、歯石除去を行った。1か月後の2回目の来院時に下顎左側前歯部歯肉から出血するという。初診時と1か月後の口腔内写真(別冊No.26A、B、C、D)を別に示す。

適切な対応はどれか。
a 歯周外科治療を勧める。
b ナイトガードの装着を勧める。
c 抗菌薬を投与する。
d 再度、ブラッシング指導をする。
e 常用薬の服用を中止させる。

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100C27
職場の歯科健康診断の歯科医師と受診者との会話を以下に示す。受診者の口腔内写真(別冊No.27A、B)を別に示す。

歯科医師「今までお口の中で気になったことはありませんでしたか」
受診者 「特にありません」
歯科医師「お口の中を診させてもらいましたが、むし歯が何本かありました」
受診者 「痛くなったことはありませんけど」
歯科医師「でも、上の前歯の色が変でしょう。この手鏡でよく見てください」
受診者 「そう言われたら少し色が変わっていますね」

健康教育の観点から歯科医師が次に話す内容として適切なのはどれか。
a 「どうしてこれまで放っておいたのですか」
b 「デンタルフロスを使ったことがありますか」
c 「なぜ、このようになってしまったのでしょうね」
d 「むし歯があったのに、気付かないのはだめですよ」
e 「よろしいですね。むし歯があるので治療を受けてください」

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100C28
50歳の男性。老人保健法に基づいて実施された歯周疾患検診の結果を表に示す。

判定区分で正しいのはどれか。
a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ

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100C29
9歳の女児。学校歯科健康診断時の口腔内写真(別冊No.28)を別に示す。学校歯科健康診断票の一部を表に示す。

正しく記載されているのはどれか。
a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ

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100C30
75歳の男性。訪問診療の際、下顎右側粘膜の違和感を訴えた。6年前に脳梗塞を起こして以来、要介護の状態で、義歯は数年間装着したままだという。義歯をはずした口腔内写真(別冊No.29A)と義歯の写真(別冊No.29B)とを別に示す。

まず行うのはどれか。2つ選べ。
a 口腔粘膜の清拭
b 粘膜調整
c 義歯のリベース
d 抗菌薬の投与
e 介護者への指導

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100C31
6歳の男児。口腔診査を希望して来院した。上顎左側乳中切歯は1年前に外傷で脱落したという。上顎右側乳中切歯の生理的歯根吸収は根長2/3で動揺度1度である。来院時の口腔内写真(別冊No.30A、B)を別に示す。

上顎歯列への対応で適切なのはどれか。
a 経過観察
b └A部の保隙
c └A部の空隙回復
d A┘の抜歯
e └6の開窓

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100C32
4歳の男児。上顎右側乳中切歯部歯肉の異常を主訴として来院した。1か月前から気になっていたが、放置していたという。A┘の歯周ポケットは0.5mmである。全身的な異常は認められない。初診時の口腔内写真(別冊No.31)を別に示す。

考えられる原因はどれか。2つ選べ。
a 過蓋咬合
b 自傷癖
c 口呼吸
d ブラキシズム
e ブラッシング方法

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100C33
8歳の男児。下顎左側中切歯の動揺を主訴として来院した。時々咬合痛を覚えるという。┌1の動揺度は2度である。初診時の口腔内写真(別冊No.32A、B)を別に示す。

適切な処置はどれか。2つ選べ。
a 暫間固定
b 早期接触部の咬合調整
c ┌1のスケーリング
d 床装置による暫間的咬合挙上
e ├11の被蓋改善

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100C34
11歳の男児。上顎左側中切歯の歯冠破折を主訴として来院した。昨日スケートボードで遊戯中、転倒し前歯部を強打したという。└1に自発痛はないが、破折面に点状露髄を認め、触診で擦過痛を訴える。初診時の口腔内写真(別冊No.33A、B)とエックス線写真(別冊No.33C)とを別に示す。

適切な処置はどれか。
a 洗浄後、経過観察
b 間接覆髄法
c 生活断髄法
d 抜髄法
e 感染根管治療

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100C35
2歳の男児。上顎左側乳中切歯の疼痛を主訴として来院した。2日前に転倒し└A強打したという。初診時の口腔内写真(別冊No.34A)とエックス線写真(別冊No.34B)とを別に示す。

適切な処置はどれか。
a 整復・固定
b 直接覆髄法
c 生活断髄法
d 麻酔抜髄法
e 抜 歯

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100C36
9歳の男児。歯列と咬み合わせの管理を希望して来院した。初診時のエックス線写真(別冊No.35)を別に示す。

正しい所見はどれか。
a 乳歯は11歯残存している。
b 永久歯は8歯欠如している。
c 欠如歯は全て小臼歯である。
d 埋伏過剰歯がある。
e 癒着歯がある。

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100C37
11歳の女児。下顎左側第一小臼歯の萌出困難を主訴として来院した。左右第一大臼歯咬合は正常である。初診時の口腔内写真(別冊No.36A、B、C)とエックス線写真(別冊No.36D)とを別に示す。

適切な対応はどれか。
a 経過観察
b 可撤保隙装置の装着
c ┌3のディスキング
d ┌Eのディスキング
e ┌Eの抜歯

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100C38
4歳の男児。疼痛による摂食障害を主訴として来院した。初診時の口腔内写真(別冊No.37A)と手掌の写真(別冊No.37B)とを別に示す。

保護者への指導で最も適切なのはどれか。
a 水分摂取制限
b 糖質摂取制限
c 歯面清掃制限
d 外出制限
e 入浴制限

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100C39
11歳の男児。保隙処置を希望して来院した。3か月前に上顎右側中切歯が外傷で脱落したが、その際に出血が持続したため小児科で入院加療を受けたという。入院時血液検査:赤血球420万/μl、ヘモグロビン14.1g/dl、白血球4,500/μl、血小板5.5万/μl。出血時間は延長していたが、凝固時間は正常であった。初診時の口腔内写真(別冊No.38)を別に示す。

出血の原因となった疾患はどれか。
a 鉄欠乏性貧血
b 血小板減少性紫斑病
c 血友病A
d 急性リンパ性白血病
e 後天性免疫不全症候群

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100C40
2歳の女児。摂食障害を主訴として来院した。初診時の顔面写真(別冊No.39)を別に示す。

歯科診療時に特に留意すべき点はどれか。
a 流 涎
b 嘔吐反射
c 舌根沈下
d 顎関節脱臼
e けいれん

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C41〜C50

100C41
7歳の女児。反対咬合を主訴として来院した。初診時の口腔内写真(別冊No.40A、B)と検査の一過程の写真(別冊No.40C、D)とを別に示す。

検査の目的はどれか。
a 口蓋の深さの評価
b 歯列弓幅径の評価
c 大臼歯関係の判定
d 早期接触の有無の判定
e 舌突出癖の有無の判定

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100C42
8歳の女児。上顎前歯が目立つことを主訴として来院した。初診時の口腔内写真(別冊No.41A、B、C)と治療開始時に用いた装置の写真(別冊No.41D)とを別に示す。セファロ分析の結果を図に示す。

装置の使用目的はどれか。2つ選べ。
a 上顎骨の成長抑制
b 下顎骨の成長促進
c 上顎前歯の舌側移動
d 上顎大臼歯の挺出
e 下顎大臼歯の遠心移動

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100C43
10歳の男児。反対咬合を主訴として来院した。診断の結果、ある装置を用いて治療を行うことにした。装置の製作過程の写真(別冊No.42)を別に示す。

正しい手順はどれか。
a ア → イ → エ → ウ
b イ → ア → エ → ウ
c イ → エ → ア → ウ
d エ → イ → ア → ウ
e エ → ア → イ → ウ

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100C44
9歳の女児。前歯の歯並びが良くないことを主訴として来院した。初診時の口腔内写真(別冊No.43A)とエックス線写真(別冊No.43B、C)とを別に示す。

考えられる原因はどれか。2つ選べ。
a 埋伏過剰歯
b 矮小な中切歯
c 側切歯の先天欠如
d 犬歯の埋伏
e 上唇小帯の高位付着

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100C45
6歳の男児。反対咬合を主訴として来院した。初診時の顔面写真(別冊No.44A)、口腔内写真(別冊No.44B、C、D、E、F)及び切端咬合位の口腔内写真(別冊No.44G)を別に示す。セファロ分析の結果を図に示す。

まず行う処置はどれか。
a 上顎骨の成長促進
b 下顎骨の成長抑制
c 上顎歯列の側方拡大
d 上顎切歯の唇側移動
e 下顎切歯の圧下

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100C46
9歳の男児。上顎前歯の突出を主訴として来院した。初診時の口腔内写真(別冊No.45A、B、C、D、E)を別に示す。セファロ分析の結果を図に示す。

適切な治療方針はどれか。2つ選べ。
a 上顎切歯の舌側移動
b 下顎切歯の唇側移動
c 上顎歯列の側方拡大
d 上顎の成長抑制
e 下顎の成長促進

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100C47
30歳の女性。上顎前歯部の叢生を主訴として来院した。咬合関係はAngleⅠ級で、アーチレングスディスクレパンシーは上顎-5mm、下顎-4mmである。初診時の顔面写真(別冊No.46A)と口腔内写真(別冊No.46B、C、D、E)とを別に示す。セファロ分析の結果を図に示す。

適切な抜歯部位はどれか。
a 2┴2
b 4┴4
c 5┴5
d 2┴2+4┬4
e 4┴4+4┬4

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100C48
13歳の女子。前歯の前突を主訴として来院した。初診時の側貌はコンベックスタイプ、大臼歯関係はAngleⅡ級で咬頭対咬頭の咬合状態であった。抜歯症例としてヘッドギアを併用し、1年治療した時の口腔内写真(別冊No.47A、B)を別に示す。その時のセファロ分析の結果を図に示す。

次に行う適切な治療はどれか。2つ選べ。
a 上顎歯列の側方拡大
b 上顎切歯の舌側移動
c 下顎大臼歯の近心移動
d 下顎切歯の唇側移動
e オーバーバイトの減少

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100C49
15歳の女子。前歯部の咬合異常と下顎の偏位とを主訴として来院した。診断の結果、ある処置を行い、上下歯列正中線が一致した。初診時の口腔内写真(別冊No.48A、B、C)と処置前後のエックス線写真(別冊No.48D、E)とを別に示す。

この処置の目的はどれか。2つ選べ。
a 上下顎の垂直的関係の改善
b 大臼歯近遠心的関係の改善
c アーチレングスディスクレパンシーの解消
d 臼歯部の咬合干渉の除去
e 舌突出癖の除去

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100C50
27歳の女性。下顎が突出していることを主訴として来院した。初診時の顔面写真(別冊No.49A、B)と口腔内写真(別冊No.49C、D、E)とを別に示す。治療前後のセファログラムトレースの重ね合わせを図に示す。

行った処置はどれか。
a 4┴4抜歯で上下顎骨切り術
b 4┴4抜歯で下顎骨切り術
c 4┴4+4┬4抜歯で下顎骨切り術
d 非抜歯で上下顎骨切り術
e 非抜歯で下顎骨切り術

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