第111回 歯科医師国家試験:C問題

C1〜C20

111C1
Japan Coma Scaleで評価するのはどれか。1つ選べ。
a 構音機能
b 認知機能
c 意識レベル
d 身体活動性
e 短期記憶能力

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111C2
ヒト顔面部のMRI T1強調像(別冊No.1)を別に示す。

 

矢印で示すのはどれか。1つ選べ。
a 咬 筋
b 側頭筋
c 顎二腹筋
d 外側翼突筋
e 内側翼突筋

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111C3
食塊形成を円滑にする唾液成分はどれか。1つ選べ。
a ムチン
b アミラーゼ
c スタテリン
d リゾチーム
e ラクトフェリン

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111C4
結核とサルコイドーシスの鑑別で重要なのはどれか。1つ選べ。
a 結 節
b 乾酪壊死
c リンパ球
d 類上皮細胞
e Langhans型巨細胞

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111C5
ステンレス鋼ワイヤーと比較したニッケルチタン合金ワイヤーの特性はどれか。1つ選べ。
a 大きな耐力
b 強い矯正力
c 低い耐食性
d 低い弾性係数
e 大きなレジリエンス

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111C6
歯髄炎の痛みの上行性伝導路の一部を図に示す。

非ステロイド性抗炎症薬が作用するのはどれか。1つ選べ。
a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ

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111C7
3歳児歯科健康診査における診査項目で「異常なし・あり」と記載するのはどれか。1つ選べ。
a 歯の状態
b 歯の汚れ
c 不正咬合
d 歯肉・粘膜
e むし歯の罹患型

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111C8
咀嚼能力評価において、直接的かつ客観的な指標として用いられるのはどれか。1つ選べ。
a 下顎運動路
b 食品摂取票
c 唾液分泌量
d 咀嚼筋筋電図
e グルコース溶出量

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111C9
5歳の男児においてパノラマエックス線画像で評価できるのはどれか。1つ選べ。
a 骨年齢
b 乳犬歯の咬合関係
c 関節円板の前方転位
d 第一大臼歯の異所萌出
e 埋伏過剰歯の唇舌的位置

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111C10
血管迷走神経反射における循環動態で正しいのはどれか。1つ選べ。
a 徐 脈
b 不整脈
c 1回拍出量の減少
d 循現血液量の減少
e 末梢血管抵抗の増加

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111C11
歯科医師と4歳児の処置後の会話の一部を示す。

下線部に該当するのはどれか。1つ選べ。
a モデリング法
b シェイピング法
c タイムアウト法
d レスポンスコスト法
e トークンエコノミー法

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111C12
真菌の染色に用いるのはどれか。1つ選べ。
a PAM染色
b Grocott染色
c SudanⅢ染色
d Congo-Red染色
e Gomori-Trichrome染色

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111C13
混合歯列期後期以降に大きくなるのはどれか。1つ選べ。
a 発育空隙
b 歯列弓周長
c 歯列弓長径
d 第一大臼歯間幅径
e リーウェイスペース

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111C14
肝硬変症で低下する検査項目はどれか。1つ選べ。
a ALT
b 白血球数
c アルブミン
d クレアチニン
e プロトロンビン時間

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111C15
歯科医師の指導の下、歯科衛生士が行えるのはどれか。1つ選べ。
a 咬合調整
b 齲蝕の診断
c インレーの装着
d エックス線撮影
e フッ化物歯面塗布

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111C16
浮腫の原因で正しいのはどれか。1つ選べ。
a Na+の貯留
b リンパ管の拡張
c 血管透過性の低下
d 毛細血管内圧の低下
e 血漿膠質浸透圧の増加

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111C17
患者が医療機関で診断を受けた内容について、他の医療機関で確認する権利を持つことを明記しているのはどれか。1つ選べ。
a シドニー宣言
b リスボン宣言
c ジュネーブ宣言
d ヘルシンキ宣言
e ヒポクラテスの誓い

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111C18
定型発達児における構音機能の完成時期はどれか。1つ選べ。
a 1歳
b 3歳
c 5歳
d 9歳
e 12歳

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111C19
静脈内鎮静法を避けるべきなのはどれか。1つ選べ。
a 異常絞扼反射
b 過換気症候群
c 気道確保困難
d 歯科治療恐怖症
e 血管迷走神経反射

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111C20
血圧を低下させるのはどれか。1つ選べ。
a レニン
b ヒスタミン
c バソプレシン
d アルドステロン
e アンジオテンシンII

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C21〜C40

111C21
情動の発達で正しいのはどれか。2つ選べ。
a 新生児から興奮が備わっている。
b 生後6か月から快・不快が分化する。
c 1歳から恐れが出現する。
d 2歳から想像上のものへの恐れが強くなる。
e 5歳までに情動の主要な形態が出現する。

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111C22
成長期の下顎前突に対して第一期治療に適用できるのはどれか。3つ選べ。
a 顎整形装置
b 連続抜去法
c 舌側弧線装置
d 機能的矯正装置
e 外科的矯正治療法

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111C23
WHOが定める「疾病及び関連保健問題の国際統計分類」はどれか。1つ選べ。
a ICD
b ICF
c ICNP
d ICIDH
e ICDAS

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111C24
唾液腺腺房細胞の基底側でNa+及びK+と共輸送されるのはどれか。1つ選べ。
a Cl-
b Ca2+
c Zn2+
d Mg2+
e HC03-

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111C25
r-MPTSによって結合する物質の組合せで正しいのはどれか。1つ選べ。
a 金 属――歯 質
b 金 属――シリカ系セラミックス
c レジン――金 属
d レジン――歯 質
e レジン――シリカ系セラミックス

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111C26
チェックバイト記録からわかるのはどれか。2つ選べ。
a 筋活動量
b 咬合状態
c 咀嚼能率
d 顆路傾斜角
e 最大咬合力

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111C27
歯周組織における現在の炎症程度を評価するのに適しているのはどれか。1つ選べ。
a プラークスコア
b 歯周ポケット深さ
c 歯槽骨の吸収程度
d アタッチメントロス
e プロービング時の出血

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111C28
咬合面の近心半にみられるのはどれか。2つ選べ。
a 介在結節
b 臼歯結節
c Carabelli結節
d プロトスタイリッド
e 遠心トリゴニード隆線

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111C29
真の腺腔(二相性)を形成する唾液腺腫瘍はどれか。2つ選べ。
a 多形腺腫
b 粘表皮癌
c 腺房細胞癌
d 腺様嚢胞癌
e Warthin腫瘍

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111C30
混合歯列期の前歯部開咬を主訴とする患児の診察に際し、安静時の口唇離開を認めた。

原因として疑われるのはどれか。3つ選べ。
a 鼻 閉
b 口腔習癖
c 扁桃肥大
d 舌小帯強直
e 上唇小帯付着異常

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111C31
人体における放射線影響の発現でしきい線量があるとされるのはどれか。2つ選べ。
a 不 妊
b 口腔癌
c 髄膜腫
d 白内障
e 白血病

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111C32
クラウンフォームを用いたコンポジットレジン修復で用いるのはどれか。1つ選べ。
a 金冠バサミ
b Youngのプライヤー '
c Gordonのプライヤー
d Elliottのセパレーター
e セルロイドストリップス

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111C33
破壊靱性が最も大きいのはどれか。1つ選べ。
a 象牙質
b エナメル質
c ジルコニア
d コンポジットレジン
e グラスアイオノマーセメント

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111C34
児童虚待の防止等に関する法律に基づき、虐待を受けたと思われる児童を発見した際の通告先として規定されているのはどれか。3つ選べ。
a 警察署
b 市町村
c 教育委員会
d 児童相談所
e 福祉事務所

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111C35
ある薬物の添付文書の一部を示す。

下線部の薬物標的はどれか。1つ選べ。
a Gタンパク質共役型受容体
b チロシンキナーゼ型受容体
c 電位依存性イオンチャネル
d イオンチャネル内蔵型受容体
e モノアミントランスポーター

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111C36
8歳の男児。乳歯用既製金属冠装着時の口腔内写真(別冊No.2)を別に示す。

装着後に控えるのはどれか。1つ選べ。
a 歯磨剤の使用
b フッ化物の洗口
c 冠縁のブラッシング
d デンタルフロスの使用
e 粘着性食品の頻回摂取

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111C37
死体に残る生活反応はどれか。1つ選べ。
a 死 斑
b 自家融解
c 死体硬直
d 角膜の乾燥
e 眼瞼結膜下の溢血点

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111C38
地域における医療及び介護の総合的な確保の促進に関する法律に定義されている地域包括ケアシステムの構成要素はどれか。4つ選べ。
a 医 療
b 介 護
c 年 金
d 住まい
e 生活支援

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111C39
矯正治療に用いるループの図(別冊No.3)を別に示す。

同じ活性化量で最も大きな矯正力を発揮するのはどれか。1つ選べ。
a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ

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111C40
カルボン酸系接着性モノマーはどれか。2つ選べ。
a MDP
b HEMA
c 4-MET
d MAC-10
e Phenyl-P

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C41〜C60

111C41
麻疹に罹患した児童生徒の授業への出席停止について規定しているのはどれか。1つ選べ。
a 学校教育法
b 児童福祉法
c 地域保健法
d 学校保健安全法
e 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律

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111C42
SARSコロナウイルスの主な感染部位はどれか。1つ選べ。
a  脳
b 腸 管
c 皮 膚
d 呼吸器
e 生殖器

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111C43
自閉スペクトラム症の特徴で正しいのはどれか。1つ選べ。
a 衝動的な行動がみられる。
b 染色体異常が原因である。
c 発症頻度に男女差がある。
d 見立て遊びが得意である。
e 精神的ストレスで不随意運動が出現する。

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111C44
Behcet病の主症状はどれか。4つ選べ。
a 外陰部潰瘍
b 色素性母斑
c ぶどう膜炎
d 皮膚の結節性紅斑
e 口腔粘膜の再発性アフタ性潰瘍

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111C45
咬合性外傷の原因として考えられるのはどれか。2つ選べ。
a 歯数の減少
b 歯肉の腫脹
c 頬小帯の付着異常
d 付着歯肉幅の狭小
e 歯周組織の支持力の低下

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111C46
GTR法の術式の流れを図に示す。

①と③に入る組合せで正しいのはどれか。1つ選べ。
a  ①     ③
a 全層弁――歯槽骨整形
b 全層弁――保護膜の設置
c 部分層弁――根面処理
d 部分層弁――歯槽骨整形
e 部分層弁――保護膜の設置

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111C47
ある検査結果の写真(別冊No.4)を別に示す。

開口時に下顎の左方偏位が考えられるのはどれか。すべて選べ。
a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ

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111C48
睡眠時無呼吸患者のポリソムノグラフィの検査結果において、経鼻的持続陽圧呼吸(nCPAP)療法またはオーラルアプライアンス療法を選択する指標はどれか。1つ選べ。
a 睡眠体位
b 睡眠ステージ
c 中途覚醒指数
d 動脈血酸素飽和度
e 無呼吸低呼吸指数

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111C49
67歳の女性。下顎右側の疼痛と排膿を主訴として来院した。6か月前に下顎右側第二大臼歯の抜去を受け、その後同部の骨が露出し、右側顎下部から排膿するようになったという。既往歴として乳癌があり、現在も治療中である。初診時の口腔外写真(別冊No.5A)、口腔内写真(別冊No.5B)、エックス線画像(別冊No.5C)及びCT(別冊No.5D)を別に示す。

この疾患の発症に関連すると考えられるのはどれか。2つ選べ。
a オピオイド
b カルシウム拮抗薬
c 抗RANKL抗体製剤
d ビスホスホネート製剤
e 副甲状腺ホルモン製剤

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111C50
歯の形態異常と関連する疾患の組合せで正しいのはどれか。1つ選べ。
a 歯内歯――先天性梅毒
b 癒合歯――Apert症候群
c 矮小歯――無汗型外胚葉異形成症
d 中心結節――鎖骨頭蓋骨異形成症
e タウロドント――Turner症候群

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111C51
咬頭嵌合位の口腔内写真(別冊No.6)を別に示す。

Angle II級2類不正咬合はどれか。1つ選べ。
a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ

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111C52
85歳の男性。訪問歯科診療の依頼があった。長期の喫煙歴がある。訪間時の患者の写真(別冊No.7A)と下顔面の写真(別冊No.7B)及び使用機器の写真(別冊No.7C)を別に示す。

この機器はどれか。1つ選べ。
a 酸素濃縮器
b 人工呼吸器
c カプノメータ
d ネブライザー
e パルスオキシメータ

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111C53
上顎洞底挙上術の術中の口腔内写真(別冊No.8)を別に示す。

この操作で損傷の可能性が高いのはどれか。1つ選べ。
a 頬動脈
b 顔面動脈
c 顔面横動脈
d 大口蓋動脈
e 後上歯槽動脈

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111C54
クラウン製作用の作業用模型の写真(別冊No.9)を別に示す。

この模型の特徴で正しいのはどれか。1つ選べ。
a シェード選択の参考になる。
b 咬合印象法によって製作される。
c スキャナーで読み取って設計を行う。
d 歯列内での支台歯の位置の再現精度に優れる。
e エマージェンスプロファイル設定の参考となる。

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111C55
嚥下造影検査の画像(別冊No.10)を別に示す。

誤嚥を認めるのはどれか。1つ選べ。
a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ

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111C56
部分床義歯の支台歯において一次固定効果が期待できるのはどれか。2つ選べ。
a 連結クラウン
b 磁性アタッチメント
c バーアタッチメント
d テレスコープクラウン
e Oリングアタッチメント

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111C57
長期服用で口腔カンジダ症の誘因となるのはどれか。2つ選べ。
a アスピリン
b シクロスポリン
c プレドニゾロン
d ピロカルピン塩酸塩
e ワルファリンカリウム

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111C58
下顎左側智歯の抜去を予定している患者のエックス線画像(別冊No.11A)とCT(別冊No.11B)を別に示す。

矢印で示す構造を損傷すると同側に生じる可能性が高いのはどれか。2つ選べ。
a 舌の味覚障害
b 下唇の運動障害
c 頬粘膜の感覚異常
d 損傷部位からの出血
e 下顎前歯部唇側歯肉の感覚異常

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111C59
歯周治療に用いる器具の写真(別冊No.12)を別に示す。

正しいのはどれか。2つ選べ。
a フェイスの両側に刃がある。
b 部位特異的に設計されている。
c 歯肉縁下の治療には使用しない。
d ハンドルを歯軸と平行にして操作する。
e 第1シャンクとフェイスのなす角度は70度である。

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111C60
80歳の女性。1人で歯科医院に徒歩で来院したが、介護支援専門員からの情報提供によると食事の準備が困難になっているという。

この生活動作に関する情報から、歯科診療にあたって留意すべきなのはどれか。3つ選べ。
a 服薬管理
b 口腔衛生指導
c 診療後の会計
d 歯科医院内の歩行
e 歯科ユニットでの座位保持

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C61〜C80

111C61
半調節性咬合器の写真(別冊No.13A)と下弓に装着された部品の拡大写真(別冊No.13B)を別に示す。

矢印で示す部品を用いるのはどれか。1つ選べ。
a 下顎模型の装着
b 咬合高径の規定
c 上顎模型の装着
d 顆路調節機構の設定
e 切歯路調節機構の設定

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111C62
永久歯列期の上顎前突症例の模型分析を行ったところ、available arch lengthは63.0mm、required arch lengthは68.0mmであった。また、Speeの彎曲には問題がなかった。Tweed分析の結果を図に示す。ただし、FMIAの基準値は57度とする。

Total discrepancyはどれか。1つ選べ。
a -1mm
b -2mm
c -5mm
d -8mm
e -11mm

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111C63
口底部腺様胞癌切除術2年後のエックス線画像(別冊No.14A)とCT(別冊No.14B)を別に示す。

矢印で示す転移部位はどれか。1つ選べ。
a  肝
b  肺
c 胸 膜
d 肋 骨
e 縦隔リンパ節

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111C64
30歳の女性。上顎左側中切歯の審美不良を主訴として来院した。10年前に同部の処置を受けたという。検査の結果、補修修復を行うこととした。初診時の口腔内写真(別冊No.15)を別に示す。

次に示す5つのステップのうち、3番目に行うのはどれか。1つ選べ。
a 窩洞形成
b 形態修正
c ボンディング材塗布
d コンポジットレジン填塞
e シランカップリング処理

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111C65
12歳の女児。上顎前歯の前突を主訴として来院した。診断の結果、抜歯を行い、マルチブラケット装置を用いた矯正治療を行うこととした。初診時の顔面写真(別冊No.16A)、口腔内写真(別冊No.16B)、口腔模型の写真(別冊No.16C)及びエックス線画像(別冊No.16D)を別に示す。セファロ分析の結果を図に示す。

適切な抜歯部位はどれか。1つ選べ。

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111C66
70歳の男性。上顎義歯の動揺と前歯部顎堤の疼痛を主訴として来院した。検査の結果、義歯を新製することとした。ミラーの柄を用いた顎堤粘膜の診査時の口腔内写真(別冊No.17A)と個人トレーの写真(別冊No.17B)を別に示す。

この個人トレーを用いる印象法の目的はどれか。2つ選べ。
a 全顎にわたり均等圧で印象する。
b ニュートラルゾーンを記録する。
c 個人トレーの挿入位置を的確にする。
d 浮動性歯肉部を無圧状態で印象する。
e 正常粘膜部に咬合圧を加えて印象する。

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111C67
51歳の女性。上顎左側第一大臼歯部の違和感を主訴として来院した。歯周基本治療後の再評価の結果、歯周外科治療を行うこととした。術前のエックス線画像(別冊No.18A)、術中の口腔内写真(別冊No.18B)及び術後1か月で暫間被覆冠を除去したときの口腔内写真(別冊No.18C)を別に示す。再評価時の歯周組織検査結果の一部を表に示す。

└6に対する処置の目的はどれか。1つ選べ。
a 根面被覆
b 清掃性の改善
c 角化歯肉幅の増大
d 歯冠歯根長比の改善
e 結合組織性付着の獲得

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111C68
4歳の男児。歯の変色を主訴として来院した。初診時のエックス線画像(別冊No.19A)と下顎左側乳中切歯脱落後の口腔内写真(別冊No.19B)を別に示す。

疑われるのはどれか。1つ選べ。
a 歯のフッ素症
b Hutchinson歯
c 象牙質形成不全症
d エナメル質減形成症
e エナメル質形成不全症

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111C69
31歳の男性。下顎左側第一小臼歯の冷水痛を主訴として来院した。検査の結果、コンポジットレジン修復を行うこととした。初診時の口腔内写真(別冊No.20)を別に示す。

処置に際し、まず用いるのはどれか。1つ選べ。
a ウェッジ
b 有鉤探針
c 圧排用綿糸
d サービカルマトリックス
e Ivoryのシンプルセパレーター

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111C70
68歳の男性。義歯の動揺を主訴として来院した。上顎左側犬歯部の支台装置に破折が認められたため、支台装置を新たに作り直し、接着性レジンを用いて義歯に組み込むこととした。初診時の口腔内写真(別冊No.21A)と試適・清掃後の支台装置の写真(別冊No.21B)を別に示す。

鉤脚部に対して、次に行うのはどれか。1つ選べ。
a ディギャッシング
b フッ化水素酸処理
c サンドブラスト処理
d シランカップリング処理
e 金属接着性プライマー処理

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111C71
42歳の男性。下顎右側大臼歯の動揺を主訴として来院した。3年前から同部の歯肉の腫脹に気付き、徐々に歯が動揺するようになったという。初診時のエックス線画像(別冊No.22A)、CT(別冊No.22B)及び生検時のH-E染色病理組織像(別冊No.22C)を別に示す。

適切な治療法はどれか。1つ選べ。
a 開 窓
b 摘出・掻爬
c 下顎辺縁切除
d 下顎区域切除
e 放射線治療

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111C72
6歳の男児。下顎左側臼歯部の咬み合わせの違和感を主訴として来院した。6か月前から下顎左側第二乳臼歯が歯肉に埋まってきたという。初診時の口腔内写真(別冊No.23A)とエックス線画像(別冊No.23B)を別に示す。

まず行うべき対応はどれか。1つ選べ。
a 経過観察
b 「Dの遠心隣接面の削除
c ディスタルシューの装着
d 「Eの牽引
e 「Eの抜歯

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111C73
43歳の女性。上顎左側第二小臼歯の咬合痛を主訴として来院した。感染根管治療後に咬合痛が再発したという。歯根尖切除と逆根管充填を行うこととした。術前のエックス線画像(別冊No.24A)、処置中の口腔内写真(別冊No.24B)及び使用した器具の写真(別冊No.24C)を別に示す。

この器具の使用目的はどれか。2つ選べ。
a 窩洞の形成
b 根尖部の切断
c 根面の滑沢化
d 肉芽組織の掻爬
e 根管充填材の除去

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111C74
15歳の男子。前歯の前突感を主訴として来院した。非抜歯でマルチブラケット装置を用いて矯正治療を行うこととした。初診時の口腔内写真(別冊No.25A)と治療中の口腔内写真(別冊No.25B)を別に示す。セファロ分析の結果を図に示す。

25Bで行われているのはどれか。1つ選べ。
a 上顎犬歯の遠心移動
b 上顎歯列弓幅径の拡大
c 上顎第一大臼歯の挺出
d 上顎4前歯の舌側移動
e 上顎第一大臼歯の近心移動

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111C75
45歳の女性。噛めないことを主訴として来院した。パノラマエックス線検査を行ったところ、全身疾患が疑われたため、胸部エックス線検査とCT検査を追加した。パノラマエックス線画像(別冊No.26A)、胸部エックス線画像(別冊No.26B)及び3D-CT(別冊No.26C)を別に示す。

考えられるのはどれか。1つ選べ。
a 骨粗鬆症
b 大理石骨病
c 基底細胞母斑症候群
d 鎖骨頭蓋骨異形成症
e van Recklinghausen病

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111C76
63歳の女性。上顎義歯の咬み合わせが低くなったことを主訴として来院した。検査の結果、治療用義歯を製作することとした。初診時の咬頭嵌合位の口腔内写真(別冊No.27A)と咬合採得終了後の模型の写真(別冊No.27B)を別に示す。

矢印で示す間隙を治療用義歯で補償することによって変化するのはどれか。2つ選べ。
a 咬合高径
b 咬合彎曲
c 矢状顆路
d 咬合支持域
e 矢状切歯路

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111C77
69歳の女性。口腔内からの出血を主訴として来院した。3日前、突然口腔内からの出血を認めるようになり、その後、舌と左側頬粘膜に黒色腫瘤が生じたという。初診時の口腔内写真(別冊No.28)を別に示す。血液検査の結果を表に示す。

診断名はどれか。1つ選べ。
a Osler病
b 動静脈奇形
c 鉄欠乏性貧血
d 特発性血小板減少性紫斑病
e 播種性血管内凝固症候群〈DIC〉

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111C78
68歳の女性。義歯が不安定になったことを主訴として来院した。下顎左側犬歯に対する前処置を行った後、新義歯を製作することとした。義歯にアタッチメントを組み込むにあたり、支台歯上にアタッチメント体を適合させた口腔内写真(別冊No.29A)と義歯内面の写真(別冊No.29B)を別に示す。

アタッチメントの組み込みによって向上するのはどれか。2つ選べ。
a 囲繞性
b 緩圧性
c 維持作用
d 支持作用
e 把持作用

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111C79
15歳の男子。下顎右側第一大臼歯の違和感を主訴として来院した。歯髄電気診に生活反応を示すが、打診痛はない。コンポジットレジン修復を行うこととした。初診時の口腔内写真(別冊No.30A)、エックス線画像(別冊No.30B)及び器具の写真(別冊No.30C)を別に示す。

最初に行う操作で用いるのはどれか。2つ選べ。
a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ

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111C80
89歳の女性。義歯の破折を主訴として来院した。上顎全部床義歯は4か月前に製作したが、昨夜、義歯清掃中に誤って落としたという。破折部の修理を行うこととした。義歯の破折部を確認している写真(別冊No.31A)と一連の修理過程の写真(別冊No.31B)を別に示す。

この過程で3番目に行うのはどれか。1つ選べ。
a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ

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C81〜C90

111C81
46歳の女性。口腔内の水疱を主訴として来院した。2週前から自覚しており、水疱はすぐに破れ、破れた後には刺激痛があるという。他に特記すべきことはない。免疫血清学検査で抗デスモグレイン1抗体と抗デスモグレイン3抗体が陽性であった。初診時の口腔内写真(別冊No.32A)と生検時のH-E染色病理組織像(別冊No.32B)を別に示す。

今後、出現する可能性が高いのはどれか。1つ選べ。 ‘
a 口腔乾燥
b 肝機能障害
c 唾液腺腫脹
d 頸部リンパ節腫脹
e 全身皮膚の水疱形成

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111C82
9歳の男児。上顎前歯部を強打したため来院した。30分前にサッカーの練習中に受傷したという。検査の結果、接着性レジンとワイヤーを用いて再植・固定を行うこととした。初診時の口腔内写真(別冊No.33A)と持参した上顎右側中切歯の写真(別冊No.33B)を別に示す。

固定期間中に行うのはどれか。1つ選べ。
a 漂 白
b 歯髄鎮痛消炎療法
c 生活断髄
d アペキソゲネーシス
e 根管治療

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111C83
62歳の男性。入れ歯が低くなって食事がしづらいことを主訴として来院した。現有の上下顎全部床義歯は6年前に装着したという。義歯装着時の検査の写真(別冊No.34A)と下顎安静時の検査の写真(別冊No.34B)を別に示す。

義歯を新製する際の咬合高径挙上量で適切なのはどれか。1つ選べ。
a 0mm
b 3mm
c 5mm
d 7mm
e 9mm

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111C84
8歳の女児。噛みにくいことを主訴として来院した。5歳まで吸指癖があったという。第一期治療を行うこととした。初診時の顔面写真(別冊No.35A)、口腔内写真(別冊No.35B)、エックス線画像(別冊No.35C)及び側面頭部エックス線規格写真(別冊No.35D)を別に示す。セファロ分析の結果を図に示す。

第一期治療として適切なのはどれか。2つ選べ。
a 筋機能療法の適用
b タングクリブの使用
c チンキャップの使用
d リップバンパーの使用
e マルチブラケット装置の装着

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111C85
7歳の女児。上顎左側乳中切歯の晩期残存を主訴として来院した。診断の結果、上顎左側中切歯の牽引を行うこととし歯科用コーンビームCT検査を追加した。初診時の口腔内写真(別冊No.36A)とエックス線画像(別冊No.36B)を別に示す。

歯科用コーンビームCT検査で主に確認するのはどれか。1つ選べ。
a 歯冠幅径
b 歯根形態
c 萌出スペース
d 歯根象牙質の厚さ
e 歯冠部歯髄腔の大きさ

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111C86
46歳の男性。歯周病の治療を希望して来院した。歯周基本治療を行ったが、治療後、冷たいものを飲むと上顎左側前歯部がしみるようになったという。擦過診の結果、上顎左側側切歯と犬歯が強い反応を示した。初診時と歯周基本治療後の口腔内写真(別冊No.37)を別に示す。

まず行うのはどれか。1つ選べ。
a 抜 髄
b 咬合調整
c スケーリング
d フッ化物の途布
e コンポジットレジン修復

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111C87
43歳の男性。下顎右側第一大臼歯の修復物が脱離したことを主訴として来院した。齲蝕を除去し、部分被覆冠を製作することとした。支台歯形成後に行った印象採得時の写真(別冊No.38)を別に示す。

従来の印象法と比較したこの方法の特徴はどれか。2つ選べ。
a 印象材を必要としない。
b 咬合採得を必要としない。
c 歯肉圧排を必要としない。
d 石膏模型を必要としない。
e 対合歯の印象を必要としない。

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111C88
18歳の男子。多数歯齲蝕の診断で全身麻酔下による歯科治療が予定された。身長162cm、体重110kg、BMI41.9。軽度の知的障害がある。睡眠時無呼吸症候群を合併しており、夜間は経鼻的持続陽圧呼吸(nCPAP)療法を行っている。全身麻酔導入後の写真(別冊No.39)を別に示す。

全身麻酔の尊入時のリスクはどれか。2つ選べ。
a 開口困難
b 血圧上昇
c 挿管困難
d 喉頭けいれん
e マスク換気困難

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111C89
65歳の男性。右側頬粘膜と下唇の異常を主訴として来院した。3か月前に気付いたが、疼痛がないためそのままにしていたという。初診時の口腔内写真(別冊No.40A)と生検時のH-E染色病理組織像(別冊No.40B)を別に示す。

引き続き精査すべき疾患はどれか。2つ選べ。
a 糖尿病
b 高血圧症
c 気管支喘息
d 甲状腺機能亢進症
e 消化管ポリポーシス

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111C90
喫煙者1,000人と非喫煙者1,000人を10年間追跡調査した結果、喫煙群から24人肺癌が発生した。この研究での喫煙の肺癌に対する寄与危険度は0.016であった。

喫煙の肺癌に対する相対危険度を求めよ。
ただし、小数点以下の数値が得られた場合には、小数点以下第2位を四捨五入すること。
解答:①.②

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