第102回 歯科医師国家試験:C問題

第102回 歯科医師国家試験:C問題

C1〜C20

102C1
1歳6か月の男児。生後2か月からHotz床による哺乳障害の改善と顎発育誘導とを行っている。口蓋形成術を行うこととした。術中の写真(別冊No.1)を別に示す。

矢印の部分はどれか。1つ選べ。
a 口蓋粘膜
b アデノイド
c 鼻中隔粘膜
d 上顎洞粘膜
e 下鼻甲介粘膜

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102C2
52歳の女性。上顎右側臼歯部のブリッジを製作中である。咬合器上でのワックスパターンの咬合接触状態の写真(別冊No.2A)と完成したブリッジの口腔内試適時の咬頭嵌合位における咬合接触状態の写真(別冊No.2B)とを別に示す。

ワックスパターンと口腔内試適時との咬合接触状態に差が生じた原因はどれか。1つ選べ。
a 咬合採得時の強い噛みしめ
b 作業用模型の咬合面の気泡取り残し
c 歯型のトリミングの誤り
d 埋没時のワックスパターンの変形
e 過大な鋳造収縮によるブリッジ不適合

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102C3
26歳の女性。下顎右側第二大臼歯の冷水痛を主訴として来院した。半年前に修復物が脱落したが放置していた。1か月前から冷水に一過性の痛みを感じるようになったという。自発痛はない。齲窩を開拡し罹患歯質を可及的に除去したが、窩底には軟化した歯質がなお残存している。初診時のエックス線写真(別冊No.3A)、処置時の口腔内写真(別冊No.3B、C、D、E)及び処置から1か月後の経過観察時のエックス線写真(別冊No.3F)を別に示す。

この処置の目的はどれか。2つ選べ。
a 歯根の成長
b 歯髄の乾屍
c 歯髄の鎮痛消炎
d 第二象牙質の形成
e 残存歯質の再石灰化

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102C4
13歳の女子。下顎の前突感を主訴として来院した。1年前に初潮が発現したという。切端咬合位をとることはできない。初診時の顔面写真(別冊No.4A)、手部エックス線写真(別冊No.4B)及び口腔内写真(別冊No.4C)を別に示す。セファロ分析の結果を図に示す。

まず行うのはどれか。1つ選べ。
a 5┛の抜歯
b 残余成長の観察
c 下顎骨の成長抑制
d 上顎歯列の側方拡大
e 上顎切歯の唇側移動

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102C5
72歳の男性。右側オトガイ部の知覚麻痺を主訴として来院した。3週前にインプラント埋入手術を受けたという。初診時のエックス線写真(別冊No.5)を別に示す。

まず行うべき対応はどれか。2つ選べ。
a レーザー照射
b インプラント除去
c カルバマゼピン投与
d ビタミンB12製剤投与
e 副腎皮質ステロイド投与

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102C6
31歳の男性。下顎左側第一大臼歯の拍動性の自発痛を主訴として来院した。数年前から疲労時に痛みと頬側歯肉部の腫脹とが度々起こるという。初診時の写真(別冊No.6A)、エックス線写真(別冊No.6B)及び髄室開拡後の写真(別冊No.6C)を別に示す。

正しいのはどれか。2つ選べ。
a 3根管である。
b 近心側の髄室壁が過剰に削除されている。
c 根管口をラウンドバーで拡大する。
d 根管長測定時には偏心投影で撮影する。
e Kファイルで根管を穿通し排膿を試みる。

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102C7
14歳の女子。右側上頸部の腫脹を主訴として来院した。半年前に同部の無痛性腫脹を自覚したが、3日前からは腫脹が増大し痛みもあるという。初診時の写真(別冊No.7A)、MRIのT2強調像(別冊No.7B)及び摘出物のH-E染色病理組織像(別冊No.7C)を別に示す。

診断名はどれか。1つ選べ。
a リンパ節炎
b 腺リンパ腫
c 悪性リンパ腫
d 嚢胞性リンパ管腫
e リンパ上皮性嚢胞

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102C8
65歳の女性。義歯の再製作を希望して来院した。初診時の口腔内写真(別冊No.8)を別に示す。部分床義歯が装着されている。補綴前外科手術を行うこととした。

注意するのはどれか。1つ選べ。
a 頬動脈
b 頰神経
c 顔面動脈
d オトガイ神経
e 顔面神経下顎縁枝

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102C9
次の文により9、10の問題に答えよ。
48歳の女性。下顎左側第一大臼歯に全部鋳造冠を製作中である。支台歯形成終了後にある操作を行った。最初の操作後の支台歯の写真(別冊No.9A)とそれに続いて行った操作後の支台歯の写真(別冊No.9B)とを別に示す。

9 写真(別冊No.9B)に示す操作の主要な目的はどれか。1つ選べ。
a 出血の防止
b 辺縁歯肉の押し広げ
c 歯肉溝滲出液の抑制
d 術後の歯肉退縮の防止
e フィニッシュラインの修正

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10 次に精密印象採得を行うこととした。印象直前のある操作の写真(別冊No.9C)を別に示す。

この操作で確認するのはどれか。2つ選べ。
a 流動性
b 硬化時間
c 気泡の有無
d 印象材の温度
e ゴム手袋による硬化阻害の有無

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102C11
46歳の男性。上顎右側中切歯の変色を主訴として来院した。5年前に顔面を強打し脱落した歯の再植を受けたという。初診時の口腔内写真(別冊No.10A)とエックス線写真(別冊No.10B)とを別に示す。

みられるのはどれか。1つ選べ。
a 打診時の濁音
b 咬合痛の発現
c 根尖部の圧痛
d 温熱による疼痛
e 生理的動揺の喪失

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102C12
4歳の女児。上顎前歯部の審美不良を主訴として来院した。他院にて齲蝕を指摘され、薬物塗布を受けたという。初診時の口腔内写真(別冊No.11A)とエックス線写真(別冊No.11B)とを別に示す。

適切な対応はどれか。1つ選べ。
a 経過観察
b ホームブリーチ
c フッ化物歯面塗布
d コンポジットレジン冠修復
e グラスアイオノマーセメン卜修復

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102C13
78歳の男性。左側顎下部からの排膿を主訴として来院した。2年前に下顎左側歯槽粘膜部が腫脹したという。初診時の顔貌写真(別冊No.12A)、エックス線写真(別冊No.12B)及びCT(別冊No.12C)を別に示す。

最も適切な処置はどれか。1つ選べ。
a 瘻孔切除術
b 腐骨除去術
c 切開排膿術
d 下顎骨辺縁切除術
e 下顎骨区域切除術

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102C14
65歳の女性。下顎右側第二小臼歯の咬合痛を主訴として再来院した。半年前に5┓に違和感を覚えて来院しエックス線検査を行ったが、体調不良のためその後の治療を中止していた。半年前に撮影したエックス線写真(別冊No.13A)、再来院時の口腔内写真(別冊No.13B)及びエックス線写真(別冊No.13C)を別に示す。

エックス線写真で認められる変化の原因として疑われるのはどれか。2つ選べ。
a 弄舌癖
b 歯根吸収
c 外傷性咬合
d 辺縁性歯周炎
e 垂直性の歯根破折

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102C15
8歳の男児。前歯部の咬み合わせの異常を主訴として来院した。初診時の口腔内写真(別冊No.14A)と検査中の写真(別冊No.14B)とを別に示す。

検査で評価するのはどれか。1つ選べ。
a 咬合圧
b 安静空隙量
c 口呼吸の有無
d 咬合接触面積
e 下顎の機能的偏位の有無

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102C16
次の文により16、17の問いに答えよ。
56歳の女性。右側顎下部とオトガイ部の腫脹とを主訴として来院した。1週前に下顎右側第一大臼歯の抜歯を受け、3日前から同部が腫脹し、嚥下痛も認めるという。同部に波動を触知する。初診時の写真(別冊No.15A)、エックス線写真(別冊No.15B)及びCT(別冊No.15C)を別に示す。

16 診断に必要なのはどれか。2つ選べ。
a 赤血球数
b 白血球数
c 血小板数
d C反応性タンパク
e Bence Jonesタンパク

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17 適切な処置はどれか。2つ選べ。
a 温罨法
b 切開排膿術
c 赤外線照射
d 抗菌薬の点滴静注
e 副腎皮質ステロイド投与

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102C18
次の文により18、19の問いに答えよ。
44歳の女性。上顎左側第一大臼歯欠損に対し、接着ブリッジを製作中である。ある処理前の写真(別冊No.16A)、処理中の写真(別冊No.16B)及び処理後の写真(別冊No.16C)を別に示す。

18 処理の目的はどれか。2つ選べ。
a 被着面の結晶化
b 被着面の汚染除去
c 微細凹凸構造の付与
d 酸化不動態膜の形成
e 接着性レジンのスペース確保

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l9 この処理法で適切なのはどれか。1つ選べ。
a 噴射圧は約1気圧とする。
b ブリッジの接着直前に行う。
c 被着面に約45度の角度で噴射する。
d 続いてシランカップリング剤を塗布する。
e 粒径200μm程度のガラスビーズを用いる。

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102C20
6か月の乳児。哺乳時の鼻漏れを主訴として来院した。出生後から1回の哺乳に30分以上かかっていたという。初診時の口腔内写真(別冊No.17)を別に示す。

走行異常をきたしている筋はどれか。1つ選べ。
a 口蓋帆挙筋
b 茎突咽頭筋
c 内側翼突筋
d 口蓋帆張筋
e 上咽頭収縮筋

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C21〜C40

102C21
4歳の女児。下顎左側第二乳臼歯の自発痛を主訴として来院した。1か月前から時々冷水痛を訴えたが放置していたという。垂直および水平打診に反応を示す。初診時の口腔内写真(別冊No.18A)とエックス線写真(別冊No.18B)とを別に示す。

適切な処置はどれか。1つ選べ。
a 間接覆髄法
b 直接覆髄法
c 生活断髄法
d 抜髄法
e 感染根管治療法

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102C22
62歳の女性。右側舌縁部の異常を主訴として来院した。約3週前に同部の白斑に気付いたが、無痛性で擦過しても除去できないという。所属リンパ節を触知しない。初診時の口腔内写真(別冊No.19)を別に示す。

推定される病理組織学的所見はどれか。2つ選べ。
a 角化の亢進
b 棘細胞層の肥厚
c 基底細胞層の液状変性
d 上皮下のメラニン沈着
e 上皮下のリンパ球の帯状浸潤

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102C23
77歳の男性。下顎左側第二大臼歯のクラウンを試適中に誤って口腔内に落とし、見失ってしまったためエックス線写真撮影を行った。撮影したエックス線写真(別冊No.20)を別に示す。患者は特に臨床症状を訴えていない。

続いて行う対応で適切なのはどれか。1つ選べ。
a 催吐薬を服用させる。
b 数日間の絶飲食を指示する。
c 少量の綿花を飲み込ませる。
d 経日的にエックス線写真撮影を行う。
e 内視鏡によるクラウン除去を依頼する。

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102C24
56歳の女性。上顎右側臼歯部の疼痛を主訴として来院した。7〜4┛は5〜10年前に治療を受けたが、原因となる歯がわからないまま鈍い痛みが持続しているという。初診時の口腔内写真(別冊No.21A)とエックス線写真(別冊No.21B)とを別に示す。

原因歯の特定に有用なのはどれか。2つ選べ。
a 温度診
b 電気診
c 根尖部の触診
d 顎下リンパ節の触診
e 瘻孔からポイントを挿入しエックス線撮影

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102C25
10歳の女児。上顎左側中切歯が萌出してこないことを主訴として来院した。開窓牽引を行った。初診時のエックス線写真(別冊No.22A)と牽引前後の口腔内写真(別冊No.22B)とを別に示す。

歯の移動で正しいのはどれか。2つ選べ。
a 上顎切歯の圧下
b 1┛の回転
c 1┛の近心移動
d 2┛の遠心移動
e ┗2の近心移動

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102C26
28歳の男性。左側舌縁部の白斑を主訴として来院した。抗真菌薬を3週間服用したが病変は消失しないという。全身倦怠感、発熱、下痢および体重減少を認める。初診時の舌の写真(別冊No.23)を別に示す。

行うべき検査はどれか。1つ選べ。
a 梅毒血清検査
b HIV抗体検査
c HCV抗体検査
d C反応性タンパク
e CD8陽性リンパ球数

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102C27
26歳の女性。左側顎関節部の疼痛を主訴として来院した。1週前の起床時に左側顎関節部のクリックの消失と疼痛とを自覚したという。最大開口時の写真(別冊No.24A)、最大開口量計測時の写真(別冊No.24B)及び閉口時の左側顎関節部エックス線写真(別冊No.24C)を別に示す。

最も疑われるのはどれか。1つ選べ。
a 円板穿孔
b 顎関節脱臼
c 変形性顎関節症
d 復位性関節円板前方転位
e 非復位性関節円板前方転位

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102C28
49歳の男性。歯周基本治療後の再評価で上顎右側臼歯部に深い歯周ポケットが残存していたためフラップ手術を行うこととした。再評価時の口腔内写真(別冊No.25A)、エックス線写真(別冊No.25B)及び切開線を示す口腔内写真(別冊No.25C)を別に示す。再評価時の歯周組織検査結果の一部を表に示す。

写真(別冊No.25C)に示す切開線で適切なのはどれか。1つ選べ。
a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ

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102C29
1歳5か月の女児。下顎右側乳臼歯部の腫脹を主訴として来院した。3日前から気付いていたが、発熱や食欲不振などがみられないため放置していたという。波動を触知する。初診時の口腔内写真(別冊No.26A)とエックス線写真(別冊No.26B)とを別に示す。

適切な対応はどれか。1つ選べ。
a 切 開
b 経過観察
c 抗菌薬の投与
d 原因歯の抜去
e 内容液の穿刺吸引

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102C30
33歳の女性。下顎左側前歯部の膨隆を主訴として来院した。同部の唇側と舌側の歯槽部に膨隆を認める。エックス線写真(別冊No.27)を別に示す。

疑われるのはどれか。1つ選べ。
a 骨 腫
b 集合性歯牙腫
c 線維性異形成症(線維性骨異形成症)
d 骨形成線維腫(セメント質骨形成性線維腫)
e セメン卜芽細胞腫(良性セメン卜芽細胞腫)

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102C31
72歳の男性。全部床義歯の安定不良による咀嚼障害を主訴として来院した。新義歯を製作し、義歯調整を数回行ったが、下顎義歯床下粘膜の疼痛が改善しなかった。義歯の適合には問題がなかった。緊密な咬頭嵌合位をとらせた時の写真(別冊No.28A)と軽く咬頭嵌合位をとらせた時の写真(別冊No.28B)とを別に示す。

行うべき処置はどれか。1つ選べ。
a 下顎の粘膜調整
b 咬合面の削合調整
c 下顎義歯のリライン
d 下顎義歯床粘膜面の調整
e 再咬合採得による義歯のリマウン卜

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102C32
24歳の女性。下顎前歯部の審美障害とブラッシング時の疼痛とを主訴として来院した。歯周ポケットは全顎的に2mm以下で動揺は認められない。初診時の口腔内写真(別冊No.29A)とエックス線写真(別冊No.29B)とを別に示す。

歯周基本治療終了後、1┓に行う処置で適切なのはどれか。1つ選べ。
a 小帯切除術
b 口腔前庭拡張術
c 遊離歯肉移植術
d 歯肉結合組織移植術
e 歯肉弁根尖側移動術

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102C33
次の文により33、34の問いに答えよ。
45歳の女性。定期検診で来院した。歯ブラシと歯磨剤を使用して1日に3回ブラッシングを継続しているという。上顎左側犬歯、小臼歯のくさび状欠損部は軽度の擦過痛がある。ブラッシング後に染め出しを行った際の写真(別冊No.30)を別に示す。

33 ┗345に行うのはどれか。1つ選べ。
a 咬合調整
b イオン導入
c フッ化物歯面塗布
d 炭酸ガスレーザー照射
e コンポジットレジン修復

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34 この患者の口腔清掃指導で特に注意するのはどれか。2つ選べ。
a ブラッシング圧
b 歯磨剤の抗菌成分
c 歯間清掃用具の併用
d 歯磨剤のフッ化物濃度
e 歯ブラシの植毛部のサイズ

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102C35
19歳の女性。嚥下痛と食事時の右側顎下部の痛みとを主訴として来院した。顎下部に腫脹を認め、舌下小丘からの唾液の流出は認められなかった。初診時のエックス線写真(別冊No.31A)とCT(別冊No.31B)とを別に示す。

手術を口腔内から行う際、後遺症として起こり得るのはどれか。2つ選べ。
a 開口障害
b 味覚障害
c 舌運動障害
d 舌知覚麻痺
e 下唇知覚麻痺

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102C36
76歳の男性。咀嚼時の全部床義歯の安定不良を主訴として来院した。義歯の適合は良好であったので義歯を修正し、両側性平衡咬合を与えて安定を得ることとした。義歯の咬頭嵌合位の写真(別冊No.32A、B、C)を別に示す。

行うべき処置はどれか。1つ選べ。
a リライン
b 咬合調整
c 粘膜調整
d ポストダムの付与
e バランシングランプの付与

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102C37
59歳の女性。下顎右側第―大臼歯の咬合痛と歯肉からの出血とを主訴として来院した。歯周基本治療後の再評価で、根分岐部舌側から水平方向に歯周プローブが4mm入るが頰側には貫通しない。再評価時の口腔内写真(別冊No.33A、B)とエックス線写真(別冊No.33C)とを別に示す。再評価時の歯周組織検査結果の一部を表に示す。

適切な処置方針はどれか。1つ選べ。
a GTR法
b 歯根分離法
c ヘミセクション
d トンネル形成術
e 分岐部形態修正

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102C38
12歳の女児。叢生を主訴として来院した。著しい口呼吸を認めた。初診時の口腔内写真(別冊No.34A)、口腔模型の写真(別冊No.34B)及びエックス線写真(別冊No.34C)を別に示す。

正しい所見はどれか。2つ選べ。
a 大きいオーバージェット
b 小さいオーバーバイト
c AngleⅠ級の大臼歯関係
d 下顎の鞍状歯列弓
e アデノイド肥大

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102C39
57歳の女性。開口障害を主訴として来院した。1週前に口が開かなくなったという。開口量は30mmで左側顎関節部の圧痛と開口時痛とがある。初診時の最大開口時の写真(別冊No.35A)と左側顎関節部の開閉口時のMRI(別冊No.35B)とを別に示す。

まず行う処置はどれか。2つ選べ。
a 咬合調整
b 顎間固定
c 消炎鎮痛薬投与
d 中枢性筋弛緩薬投与
e 徒手的関節円板整位術

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C41〜C53

102C40
67歳の女性。部分床義歯製作のため咬合採得を行った。咬合採得後の咬合床を作業用模型に装着した写真(別冊No.36A)と咬合させたときの写真(別冊No.36B)とを別に示す。

水平的顎間関係が適切に卜ランスファーされたことの確認に有用なのはどれか。2つ選べ。
a レストの適合性
b 残存歯同士の接触状態
c 上下歯列の正中線の関係
d 前歯のオーバーバイト量
e 咬合堤の対合歯の印記状態

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102C41
39歳の女性。上顎右側第一小臼歯の冷水痛を主訴として来院した。頬側歯頸部に冷風による一過性の疼痛がある。初診時の口腔内写真(別冊No.37A)、エックス線写真(別冊No.37B)、辺縁研磨時の写真(別冊No.37C)及び修復物辺縁部分除去時の写真(別冊No.37D)を別に示す。

適切な処置はどれか。1つ選べ。
a 暫間修復
b 補修修復
c レジンコーティング法
d ラミネートベニア修復法
e レジンインプレグネーション法

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102C42
1歳7か月の女児。上顎前歯部表面が「でこぼこしている」と来院した。口腔内写真(別冊No.38)を別に示す。

適切な対応はどれか。2つ選べ。
a 食事指導
b フッ化物塗布
c 上唇小帯切除
d フッ化物洗口の指示
e コンポジットレジン修復

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102C43
78歳の男性。下顎左側第一小臼歯のクラウン脱離を主訴として来院した。┏4に痛みはない。両側遊離端義歯は2年前に製作したという。来院時の口腔内写真(別冊No.39A)、義歯と脱離したクラウンの写真(別冊No.39B)、脱離した部位の写真(別冊No.39C)及びエックス線写真(別冊No.39D)を別に示す。

行うべき対応はどれか。2つ選べ。
a 抜 歯
b 支台築造
c 義歯修理
d 再根管治療
e クラウンの再装着

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102C44
67歳の女性。開口障害を主訴として来院した。6日前に転倒し、オトガイ部を強打した直後から右側顎関節部の疼痛と開口障害とが出現したという。来院時、疼痛はほぼ消失し、咬合時の下顎の偏位はない。初診時の口腔内写真(別冊No.40A)とエックス線写真(別冊No.40B)とを別に示す。

適切な対応はどれか。1つ選べ。
a 開口訓練
b 顎間固定
c 金属プレートによる固定
d スプリントによる咬合挙上
e キルシュナー鋼線による固定

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102C45
38歳の女性。臼歯部の実質欠損を主訴として来院した。数年前から気付いていたが、徐々に大きくなってきたという。炭酸飲料を日常的に摂取している。一過性の冷水痛が認められるが、電気診は正常である。初診時の口腔内写真(別冊No.41)を別に示す。

適切な対応はどれか。2つ選べ。
a 抜 髄
b フッ化物塗布
c 食生活習慣の指導
d コンポジットレジン修復
e グラスアイオノマーセメン卜修復

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102C46
22歳の男性。下顎の左方偏位を主訴として来院した。アーチレングスディスクレパンシーは、上顎0mm、下顎-2mmである。外科的矯正治療を行うこととした。初診時の顔面写真(別冊No.42A)と口腔内写真(別冊No.42B)とを別に示す。セファロ分析の結果を図に示す。

術前矯正治療で抜歯するのはどれか。1つ選べ。

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102C47
75歳の男性。チェックバイトを採得し、半調節性咬合器に装着した。装着時の写真(別冊No.43A)と咬合器調節中の写真(別冊No.43B)とを別に示す。

調節するのはどれか。1つ選べ。
a 右側側方顆路角
b 左側矢状前方顆路傾斜角
c 右側矢状前方顆路傾斜角
d 左側矢状側方顆路傾斜角
e 右側矢状側方顆路傾斜角

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102C48
次の文により48、49の問いに答えよ。
58歳の男性。下顎右側臼歯部の無痛性腫脹を主訴として来院した。初診時の口腔内写真(別冊No.44A)、エックス線写真(別冊No.44B)、CT(別冊No.44C)、MRIのT2強調像(別冊No.44D)及び生検H-E染色病理組織像(別冊No.44E)を別に示す。

48 診断名はどれか。1つ選べ。
a 歯原性線維腫
b エナメル上皮腫
c 顎育中心性血管腫
d 粘液腫(歯原性粘液腫)
e 角化嚢胞性歯原性腫瘍(歯原性角化嚢胞)

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49 適切な治療法はどれか。1つ選べ。
a 開窓術
b 摘出術
c 放射線療法
d 組織硬化療法
e 下顎骨区域切除術

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102C50
60歳の男性。上顎前歯部の動揺を主訴として来院した。歯周基本治療後、動揺歯固定のための処置を行った。形成終了時の写真(別冊No.45A)、治療途中の写真(別冊No.45B、C、D、E)及び治療終了後の写真(別冊No.45F)を別に示す。

一連の操作を必要とする理由はどれか。2つ選べ。
a 補綴装置の補強
b 印象面のアンダーカットの解放
c 個別の支台歯の印象精度の向上
d ワンピースキャストによる変形の回避
e 印象時の歯の変位による不適合の補正

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102C51
27歳の女性。下顎右側中切歯と側切歯の変色を主訴として来院した。小学生のころから気付いていたという。変色部表面は粗糙である。初診時の口腔内写真(別冊No.46A)とエックス線写真(別冊No.46B)とを別に示す。

適切な処置はどれか。1つ選べ。
a 歯面研磨
b フッ化物塗布
c ホームブリーチ
d コンポジットレジン修復
e ウォーキングブリーチ

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102C52
6歳の男児。前歯の裏から歯が生えたことを主訴として来院した。口腔内写真(別冊No.47A)とエックス線写真(別冊No.47B)とを別に示す。咬合誘導のため下顎乳切歯を抜去することとした。

抜歯部位と抜歯時の注意点との組合せで正しいのはどれか。1つ選べ。
a A┓──────舌側に揺さぶりながら抜去する。
b A┳A──────唇側に揺さぶりながら抜去する。
c BA┓──────回転を加えながら抜去する。
d A┳A──────回転と近遠心的に揺さぶりながら抜去する。
e BA┓──────回転と唇舌的に揺さぶりながら抜去する。

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102C53
4歳の女児。体重18kg。齲蝕予防のためにフッ化物歯面塗布を希望して来院した。フッ化物の悪心・嘔吐発現量は2mgF/体重kgとする。本児がリン酸酸性フッ化ナトリウムゲル(F濃度:9,000ppm)を誤飲して悪心・嘔吐が生じる可能性のあるゲル量はどれか。1つ選べ。
a 0.2ml
b 1.8ml
c 2.0ml
d 3.6ml
e 4.0ml

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