
矯正力とは、不正な位置にある歯や顎を適正な位置に移動させるために加える荷重ことです。
その矯正力は作用の目的によって歯の移動を対象とする矯正力と顎の移動を対象とする矯正力(顎整形力)にわけられます。
さらに歯の移動を対象とする矯正力には、器械的矯正力と機能的矯正力に分類されます。
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歯の移動を対象とする矯正力
器械的矯正力

拡大ネジやコイルスプリングなどを用いて器械的な力を発揮する矯正力。
器械的矯正力を発揮するもの
・矯正用ワイヤー
・コイルスプリング
・顎間ゴム
・エラスティックチェーン
・拡大ネジなど
機能的矯正力

筋の機能力を用いて発揮する矯正力。咀嚼筋や口輪筋による力を矯正装置を介し、歯や顎骨に作用させます。
機能的矯正力を発揮するもの
・アクチバトール
・バイオネーター
・フランケルの装置
・咬合挙上板
・咬合斜面板
・リップバンパー
顎の移動を対象とする矯正力
顎整形力

顎骨の成長を制御することで、上下顎骨の前後・垂直関係のバランスをはかることを目的としている矯正力。
顎骨の成長に影響するため、比較的強い力が求められます。
顎整形力を発揮するもの
・チンキャップ
・上顎前方牽引装置
・ヘッドギア
・急速拡大装置
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