第99回 歯科医師国家試験:B問題

第99回 歯科医師国家試験:B問題

B1〜B20

99B1
永久歯と比較した乳歯の特徴で正しいのはどれか。
a 歯冠の黄色味が強い。
b 歯根が長い。
c 咬合面裂溝が深い。
d エナメル質の耐酸性が低い。
e エナメル質の有機質含量が少ない。

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99B2
乳歯列の模式図を示す。

矢印で示すのはどれか。
a 発育空隙
b 霊長空隙
c 歯間鼓形空隙
d リーウェイスペース
e 二次空隙

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99B3
歯齢ⅡA期に対応する平均的暦年齢はどれか。
a 0か月~8か月
b 8か月~3歳
c 3歳~5歳
d 5歳~7歳
e 7歳~9歳

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99B4
歯科診療計画立案に必要な情報で小児患者に特徴的なのはどれか。
a 発育状況
b 心理傾向
c 患者の希望
d 家計の状況
e 病 歴

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99B5
母子保健法による1歳6か月児歯科健康診査の項目はどれか。
a 顎関節の検査
b 口腔細菌の検査
c 齲蝕の検査
d 唾液の検査
e エックス線画像検査

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99B6
学童期以後に起こるのはどれか。
a 小泉門の閉鎖
b 大泉門の閉鎖
c 蝶形骨間軟骨結合の癒合
d 蝶形篩骨軟骨結合の癒合
e 下顎正中線維軟骨結合の癒合

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99B7
齲蝕の増加率を表すのはどれか。
a def
b CFI
c DMF
d PMA
e RID

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99B8
正しい組合せはどれか。
a 歯髄鎮静法─────次亜塩素酸ナトリウム
b 間接覆髄法─────ホルムクレゾール
c 直接覆髄法─────パラホルムアルデヒド
d 生活断髄法─────水酸化カルシウム
e 感染根管治療法───亜ヒ酸

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99B9
永久歯との対比で乳歯の正常な歯周組織の特徴はどれか。
a 角化の強い上皮組織
b 明瞭なスティップリング
c 浅い歯肉溝
d 骨密度の大きい歯槽骨
e 配列の密な歯根膜線維

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99B10
上唇小帯の異常が関与するのはどれか。
(1)構音障害
(2)嚥下障害
(3)味覚障害
(4)不正咬合
(5)歯周疾患
a (1)、(2)、(3)  b (1)、(2)、(5)  c (1)、(4)、(5)
d (2)、(3)、(4)  e (3)、(4)、(5)

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99B11
ディスタルシュー保隙装置で正しいのはどれか。
a 歯齢ⅡA期の第一乳臼歯片側欠損は適応である。
b シューの長さは第一大臼歯近心最大豊隆部までとする。
c シューの深さは第一大臼歯近心歯頸部までとする。
d 第一大臼歯の挺出を防止する。
e 咀嚼機能を回復する。

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99B12
鼻咽腔閉鎖不全の治療に使用する装置はどれか。
(1)リンガルアーチ
(2)Nanceのホールディングアーチ
(3)軟口蓋挙上板
(4)スピーチエイド
(5)タングガード
a (1)、(2)  b (1)、(5)  c (2)、(3)  d (3)、(4)  e (4)、(5)

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99B13
高齢者にみられる変化はどれか。
(1)歯髄の網様萎縮
(2)咬合面の咬耗
(3)歯根膜線維の増加
(4)口腔粘膜上皮の肥厚
(5)舌の緊張の増加
a (1)、(2)  b (1)、(5)  c (2)、(3)  d (3)、(4)  e (4)、(5)

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99B14
歯科治療で2歳児を不協力にする最も大きい要因はどれか。
a 分離不安
b 驚愕経験
c 暗 示
d 病的恐怖
e 反抗心

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99B15
周産期の障害が原因で生じるのはどれか。
a 進行性筋ジストロフィー
b 重症筋無力症
c 自閉症
d Down症候群
e 脳性麻痺

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99B16
健常児の歯科的対応法で正しいのはどれか。
(1)ハンドオーバーマウス法は母子分離下で行うと有効である。
(2)TSD法は低年齢児に有効である。
(3)笑気吸入鎮静法は笑気90%の混合ガスを用いる。
(4)前投薬は治療開始5分前に服用させると効果的である。
(5)行動変容法は不協力的な児童に有効である。
a (1)、(2)  b (1)、(5)  c (2)、(3)  d (3)、(4)  e (4)、(5)

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99B17
幼若永久歯の歯内療法に用いられるのはどれか。
a フェノール
b ホルムクレゾール
c 水酸化カルシウム
d 亜ヒ酸
e パラホルムアルデヒド

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99B18
幼若永久歯の歯内療法とその経過との組合せで正しいのはどれか。
a 歯髄鎮静法───────残存歯髄の増殖
b IPC法──────────内部吸収の発現
c 生活断髄法───────デンチンブリッジの形成
d アペキシフィケーション───歯根の骨性癒着

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99B19
13歳の男子。齲蝕予防処置を希望して来院した。来院時の口腔内写真(別冊No.1)を別に示す。

第二大臼歯への適切な処置はどれか。2つ選べ。
a フッ化ナトリウム溶液の塗布
b フッ化ジアンミン銀溶液の塗布
c レジン系シーラントの填塞
d グラスアイオノマー系シーラントの填塞
e コンポジットレジン修復

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B21〜B40

99B20
5歳の女児。頬部の腫脹と疼痛とを主訴として来院した。2日前から夜間痛と咬合痛とがあるという。顎下リンパ節に圧痛がある。初診時の顔面写真(別冊No.2A)、口腔内写真(別冊No.2B)およびエックス線写真(別冊No.2C)を別に示す。

 

まず行う処置はどれか。
a 直接覆髄法
b 生活断髄法
c 抜髄法
d 感染根管治療法
e 抜 歯

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99B21
4歳の女児。下顎左側乳臼歯の冷水痛を主訴として来院した。┌DEの軟化象牙質は湿性で、電気抵抗値は┌D15kΩ、┌E13kΩである。初診時の口腔内写真(別冊No.3A)とエックス線写真(別冊No.3B)とを別に示す。
┌DEに対する適切な処置はどれか。
a 間接覆髄法
b 直接覆髄法
c 生活断髄法
d 感染根管治療法
e 抜 歯

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99B22
10歳の女児。下顎左側第二小臼歯の疼痛を主訴として来院した。┌5は電気診に反応がなく、打診痛と根尖部圧痛とを認める。初診時の口腔内写真(別冊No.4A)とエックス線写真(別冊No.4B)とを別に示す。

適切な処置はどれか。
a 暫間的間接覆髄法
b 直接覆髄法
c アペキソゲネーシス
d アペキシフィケーション
e 抜 歯

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99B23
10歳の女児。下顎左側犬歯の萌出異常を主訴として来院した。第一大臼歯咬合関係、顔貌および空隙分析の結果に異常は認められなかった。リンガルアーチを装着後、両側第二乳臼歯を抜去した。装置装着時の口腔内写真(別冊No.5A)と1年半後の口腔内写真(別冊No.5B)とを別に示す。

この処置の目的と関係するのはどれか。
a リーウェイスペース
b ターミナルプレーン
c 霊長空隙
d 発育空隙
e 顎間空隙

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99B24
7歳の男児。口腔診査を希望して来院した。齲蝕や歯周疾患は認められない。初診時の口腔内写真(別冊No.6A、B)とエックス線写真(別冊No.6C)とを別に示す。

咬合誘導の観点から留意すべき所見はどれか。2つ選べ。
a ターミナルプレーンは遠心階段型である。
b 乳歯の先天欠如がみられる。
c 閉鎖型歯列弓である。
d 乳犬歯の対咬は下顎近心位である。
e 永久歯歯胚の成長が遅い。

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99B25
16歳の男子。構音障害を主訴として来院した。初診時の口腔内写真(別冊No.7A)と手指の写真(別冊No.7B)とを別に示す。

疑われるのはどれか。
a Crouzon症候群
b Down症候群
c くる病
d 無汗型外胚葉性異形成症
e 鎖骨頭蓋異骨症

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99B26
4歳の男児。噛み合わせの異常を主訴として来院した。初診時の側貌写真(別冊No.8A)と口腔内写真(別冊No.8B)とを別に示す。

まず行う対応はどれか。
a 薬物療法
b 行動変容法
c 指サックの装着
d タングクリブの装着
e 上顎乳前歯の舌側移動

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99B27
1歳2か月の女児。下顎左側第一乳臼歯部の腫脹を主訴として来院した。同部に波動を触れるが、自発痛と咬合痛とはない。エックス線写真で骨の異常吸収は認められない。初診時の口腔内写真(別冊No.9)を別に示す。

適切な対応はどれか。
a 経過観察
b 副腎皮質ステロイド軟膏の塗布
c 抗炎症薬の投与
d 抗菌薬の投与
e ┌Dの抜歯

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99B28
7歳の女児。舌下部の異常を主訴として来院した。2か月前に気付いたが痛みがないため放置していたところ、1週前から急に増大してきたという。初診時の口腔内写真(別冊No.10)を別に示す。

疑われるのはどれか。
a 乳頭腫
b ガマ腫
c リンパ管腫
d 血管腫
e Blandin─Nuhn腺嚢胞

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99B29
アタッチメントレベルはどれか。
a 歯肉辺縁からポケット底まで
b 歯肉辺縁からセメント・エナメル境まで
c 歯肉辺縁から歯槽骨頂まで
d セメント・エナメル境からポケット底まで
e セメント・エナメル境から歯槽骨頂まで

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99B30
象牙質知覚過敏症の特徴はどれか。
a 擦過による持続的な誘発痛
b 冷水による一過性の誘発痛
c 間歇性の自発痛
d 打診痛
e 電気診での閾値上昇

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99B31
齲窩のインピーダンス測定検査でエナメル質齲蝕と診断されるのはどれか。
a 50kΩ
b 100kΩ
c 200kΩ
d 400kΩ
e 800kΩ

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99B32
歯周組織の検査法はどれか。
a 透照診
b 電気診
c 温度診
d 動揺度診査
e 咬合音検査

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99B33
上顎大臼歯の歯周疾患のエックス線画像検査で判定できるのはどれか。
a 骨縁下ポケットの深さ
b 根分岐部病変の分類
c 水平性骨欠損と垂直性骨欠損との鑑別
d エナメル突起の長さ
e アタッチメントロスの大きさ

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99B34
齲蝕の好発部位はどれか。
a 歯肉縁下
b 前歯切縁
c 臼歯咬頭隆線
d 小窩裂溝
e 下顎前歯舌側面

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99B35
暫間的間接覆髄法で正しいのはどれか。
a 亜ヒ酸糊剤で除痛する。
b 齲蝕検知液で軟化象牙質を判別する。
c フェノールカンフルで歯髄を鎮静する。
d パラホルムセメントで窩底を被覆する。
e テンポラリーストッピングで仮封する。

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99B36
歯の再植で重要なのはどれか。
a 根面の薬液消毒
b 歯根膜の除去
c 歯槽窩の掻爬
d 強固な固定
e 迅速な処置

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99B37
コンポジットレジン修復後にホワイトマージンが生じる原因はどれか。
a 窩縁部エナメル質の剥離
b 修復材の接着不足
c ベベルの付与
d 修復材の圧接不足
e 小さなC-value

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99B38
コンポジットレジンインレー修復におけるレジンコーティング法の目的はどれか。
a 形成痛の軽減
b 形成面の保護
c 歯質削除量の減少
d 便宜形態の省略
e 審美性の向上

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99B39
金銀パラジウム合金インレーのレジンセメント合着時にインレー内面に行うのはどれか。
(1)金属接着用プライマーの塗布
(2)ボンディング材の塗布
(3)シランカップリング剤の塗布
(4)EDTAの塗布
(5)サンドブラスト処理
a (1)、(2)  b (1)、(5)  c (2)、(3)  d (3)、(4)  e (4)、(5)

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99B40
セラミックインレーにおける焼成法がコンピュータ支援設計加工法よりも優れているのはどれか。
a 治療回数が少ない。
b 硬さが均一である。
c 技工操作が単純である。
d 高度な色調回復が可能である。
e 気泡の混入がない。

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B41〜B60

99B41
ポリカルボン酸を成分とするセメントで共通するのはどれか。
a 天然歯色である。
b 光重合型である。
c 歯質接着性がある。
d 感水で白濁する。
e 粉末は酸化亜鉛である。

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99B42
歯周疾患と関連するのはどれか。
(1)加 齢
(2)運 動
(3)飲 酒
(4)喫 煙
(5)ストレス
a (1)、(2)、(3)  b (1)、(2)、(5)  c (1)、(4)、(5)
d (2)、(3)、(4)  e (3)、(4)、(5)

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99B43
歯周疾患が影響を及ぼすのはどれか。
a C型肝炎
b 気管支喘息
c 2型糖尿病
d 胃潰瘍
e 高脂血症

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99B44
歯肉歯槽粘膜境、歯槽骨および接合上皮の位置関係を図に示す。

歯肉切除術の適応症はどれか。
a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ

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99B45
( )に入る語句で正しいのはどれか。
GTR法は、保護膜を用いて歯肉上皮や歯肉結合組織の根尖側への侵入を阻止し、(➀)由来の細胞を歯冠側根面に誘導して(➁)性付着を得る方法である。
①     ②
a 歯 肉   上 皮
b 歯 肉   結合組織
c 歯根膜   上 皮
d 歯根膜   結合組織
e 歯槽骨   結合組織

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99B46
37歳の男性。下顎右側第一大臼歯頬側中央部の歯肉の腫脹を主訴として来院した。動揺度0、歯周ポケットの深さは頬側根分岐部7mm、他の部位は3mmであった。歯周基本治療後に歯肉腫脹は消退したが、頬側根分岐部に5mmの歯周ポケットが残存する。
適切な処置はどれか。
(1)歯周ポケット掻爬術
(2)トンネル形成術
(3)ルートセパレーション
(4)フラップ手術
(5)GTR法
a (1)、(2)  b (1)、(5)  c (2)、(3)  d (3)、(4)  e (4)、(5)

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99B47
歯周ポケットへの局所薬物配送療法に用いるのはどれか。
a アンピシリン
b 塩酸ミノサイクリン
c ナイスタチン
d エリスロマイシン
e トロンビン

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99B48
アペキソゲネーシスで起こるのはどれか。
a ピンクスポット
b 低位歯
c 歯根の外部吸収
d 根尖病変の消失
e 歯根の成長

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99B49
根尖部の硬化性骨炎で正しいのはどれか。
a 歯の動揺が起こる。
b 歯と骨との癒着が起こる。
c エックス線透過像がみられる。
d セメント質腫が原因となる。
e 刺激に対する防御反応である。

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99B50
骨置換性の歯根外部吸収で起こるのはどれか。
a 自発痛
b 歯の動揺
c 歯の挺出
d 骨性癒着
e ピンクスポット

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99B51
ガッタパーチャポイントで正しいのはどれか。
a ガッタパーチャが60~70%含まれる。
b 造影剤として酸化亜鉛が含まれる。
c 可塑材としてワックスが含まれる。
d 根管壁に接着する。
e 劣化によって軟化する。

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99B52
アペキシフィケーションで正しいのはどれか。
a 根未完成の生活歯が適応となる。
b 残存歯髄が増殖する。
c 根尖掻爬法を併用する。
d 暫間的に酸化亜鉛ユージノールセメントで根管充填する。
e 根尖閉鎖後にガッタパーチャ材で根管充填する。

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99B53
35歳の女性。上顎左側第一大臼歯の違和感を主訴として来院した。└6は6年前にインレーを装着したが、1か月前から冷水痛を感じているという。└6は電気診に正常に反応する。初診時の口腔内写真(別冊No.11A)とエックス線写真(別冊No.11B)とを別に示す。

適切な処置はどれか。2つ選べ。
a グラスアイオノマーセメント修復
b コンポジットレジン修復
c メタルインレー修復
d レジンジャケットクラウン
e ポストクラウン

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99B54
49歳の女性。上顎前歯部の修復物の変色を主訴として来院した。5年前に21┴1にレジン修復処置を受けたが、変色が最近目立つようになり、2日前に1┘修復物が脱落したという。初診時の口腔内写真(別冊No.12A、B)とエックス線写真(別冊No.12C)とを別に示す。

修復時に必要なのはどれか。2つ選べ。
a ウェッジの使用
b 歯肉整形
c ピンの植立
d ベベルの付与
e メタルマトリックスの使用

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99B55
24歳の男性。下顎右側臼歯部の疼痛を主訴として来院した。4年前に65┐に修復処置を受け、5日前から甘いものに一過性の痛みを感じるようになったという。自発痛はなく、65┐は電気診に正常に反応する。初診時の口腔内写真(別冊No.13 A)と修復物除去後の口腔内写真(別冊No.13B)とを別に示す。

適切な処置はどれか。
5┐              6┐
a グラスアイオノマーセメント修復 コンポジットレジン修復
b グラスアイオノマーセメント修復 メタルインレー修復
c コンポジットレジン修復     メタルインレー修復
d コンポジットレジン修復     全部被覆冠で修復
e メタルインレー修復       全部被覆冠で修復

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99B56
40歳の男性。下顎左側小臼歯部の違和感を主訴として来院した。2か月前から、┌45間に食片の圧入が起こるようになったという。┌5は電気診に正常に反応する。初診時の口腔内写真(別冊No.14A)とエックス線写真(別冊No.14B)とを別に示す。

┌5の処置で誤っているのはどれか。2つ選べ。
a グラスアイオノマーセメント修復
b コンポジットレジン修復
c レジンジャケットクラウン修復
d メタルインレー修復
e セラミックインレー修復

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99B57
24歳の男性。上顎右側中切歯の変色を主訴として来院した。5年前に1┘の処置を受けた後、徐々に変色してきたという。打診痛や自発痛はない。初診時の口腔内写真(別冊No.15A)とエックス線写真(別冊No.15B)とを別に示す。

処置に必要なのはどれか。2つ選べ。
a フッ化ナトリウム
b 塩化亜鉛
c 過ホウ酸ナトリウム
d 水酸化カルシウム
e 過酸化水素水

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99B58
45歳の男性。上顎前歯の動揺を主訴として来院した。1┴1の動揺度は2度、歯周ポケットの深さは6~10mmであり、慢性歯周炎と診断した。初診時の口腔内写真(別冊No.16A、B)とエックス線写真(別冊No.16C)とを別に示す。

考えられる増悪因子はどれか。
(1)根面溝
(2)食片圧入
(3)小帯の位置
(4)ブラキシズム
(5)口呼吸
a (1)、(2)、(3)  b (1)、(2)、(5)  c (1)、(4)、(5)
d (2)、(3)、(4)  e (3)、(4)、(5)

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99B59
65歳の女性。上顎右側第一大臼歯近心部の歯肉腫脹を主訴として来院した。6┘の歯周ポケットの深さは、頬側近心9mm、中央9mm、遠心3mm、口蓋側近心9mm、中央3mm、遠心2mmである。初診時のエックス線写真(別冊No.17)を別に示す。

6┘の病変の原因として考えられるのはどれか。2つ選べ。
a 歯髄疾患
b 食片圧入
c 咬合性外傷
d 歯根の彎曲
e 二次齲蝕

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99B60
55歳の男性。上顎前歯部歯肉の腫脹を主訴として来院した。1年前から歯肉が発赤し、2週前からブラッシング時に痛みを感じるようになったという。高血圧症で、2年前からβ遮断薬を服用している。初診時の口腔内写真(別冊No.18A)とエックス線写真(別冊No.18B、C、D)とを別に示す。歯周組織検査結果の一部を表に示す。

診断名はどれか。
a 単純性歯肉炎
b 歯肉線維腫症
c 薬物誘発性歯肉増殖症
d 急速進行性歯周炎
e 急性壊死性潰瘍性歯周炎

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B61〜B77

99B61
45歳の女性。上下顎前歯部歯肉の不快感を主訴として来院した。歯周治療前後の口腔内写真(別冊No.19A、B)とエックス線写真(別冊No.19C、D)とを別に示す。

術後所見で正しいのはどれか。2つ選べ。
a 歯根面が滑沢化された。
b 抜歯処置が回避された。
c 付着歯肉が明瞭化した。
d 上唇小帯が切除された。
e 下顎切歯部に骨補填材が適用された。

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99B62
43歳の女性。上顎前歯の動揺を主訴として来院した。5年前に1┴1の動揺に気付いたという。1┴1の歯周ポケットの深さは8mmであった。プラークコントロールレコードが20%以下になり、スケーリング・ルートプレーニング(SRP)と咬合調整とを行った。SRP後の口腔内写真(別冊No.20A)とエックス線写真(別冊No.20B)とを別に示す。再評価時の歯周組織検査結果の一部を表に示す。

1┴1に行う処置はどれか。
a 歯周ポケット掻爬術
b 新付着術
c 歯肉切除術
d フラップ手術
e 骨移植術

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99B63
20歳の女性。上顎右側犬歯の軽度の痛みを主訴として来院した。1か月前からブラッシング時に擦過痛を感じるようになったという。冷刺激に一過性に反応する。初診時の口腔内写真(別冊No.21A)とエックス線写真(別冊No.21B)とを別に示す。

適切な対応はどれか。2つ選べ。
a 硝酸カリウム含有歯磨剤の使用
b フッ化ジアンミン銀溶液の塗布
c エッチング
d イオン導入
e 抜 髄

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99B64
22歳の女性。下顎前歯部の審美障害とブラッシング時の疼痛とを主訴として来院した。1┬1の歯周ポケットは2mm以内で、動揺はみられない。初診時の口腔内写真(別冊No.22A、B)とエックス線写真(別冊No.22C)とを別に示す。

歯周基本治療後、1┬1に対して行う処置はどれか。
a 新付着術
b 歯肉整形術
c 歯肉弁根尖側移動術
d 口腔前庭拡張術
e 歯肉結合組織移植術

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99B65
54歳の女性。前歯部の歯肉腫脹を主訴として来院した。1年前からカルシウム拮抗薬を服用しているという。歯周基本治療で歯肉の炎症は軽快した。初診時の口腔内写真(別冊No.23A)、再評価時の口腔内写真(別冊No.23B)および再評価時のエックス線写真(別冊No.23C)を別に示す。再評価時の歯周組織検査結果の一部を表に示す。

次に行う3┬3への処置はどれか。
a 歯周ポケット掻爬術
b 新付着術
c 歯肉整形術
d 歯肉切除術
e フラップ手術

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99B66
52歳の女性。下顎左側臼歯部の違和感を主訴として来院した。1か月前から┌5の舌側歯肉部疼痛と┌6の咬合痛とがあるという。┌6は打診に鋭敏に反応する。初診時の口腔内写真(別冊No.24A、B)とエックス線写真(別冊No.24C)とを別に示す。歯周組織検査結果の一部を表に示す。

適切な処置はどれか。
┌5      ┌6
a 歯周治療   歯周治療
b 歯周治療   感染根管治療
c 歯周治療   抜 歯
d 感染根管治療 歯周治療
e 感染根管治療 抜 歯

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99B67
45歳の女性。上顎前歯部の歯肉出血を主訴として来院した。歯周基本治療後の再評価で、1┘近心の歯周ポケットが7mmあったため、フラップ手術を行うことにした。初診時のエックス線写真(別冊No.25A)と手術時の口腔内写真(別冊No.25B、C)とを別に示す。

1┘近心部に行う処置はどれか。2つ選べ。
a 歯槽骨整形術
b 歯槽骨切除術
c 骨移植術
d GTR法
e ウェッジ法

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99B68
60歳の男性。下顎左側第二小臼歯頬側歯肉の腫脹を主訴として来院した。1か月前からぶよぶよした感じがするという。┌5は軽度の咬合痛があるが自発痛はない。初診時の口腔内写真(別冊No.26A)とエックス線写真(別冊No.26B)とを別に示す。歯周組織検査結果の一部を表に示す。

適切な処置はどれか。
a 感染根管治療
b 歯肉切除術
c 歯肉剥離掻爬術
d 歯根尖切除術
e 抜 歯

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99B69
42歳の女性。上顎右側中切歯の自発痛を主訴として来院した。1週前から1┘に冷水痛を感じるようになり、昨日から間歇的な自発痛があるという。軽度の打診痛がある。初診時の口腔内写真(別冊No.27A)とエックス線写真(別冊No.27B)とを別に示す。

診断名はどれか。
a 急性単純性歯髄炎
b 急性壊疽性歯髄炎
c 慢性潰瘍性歯髄炎
d 慢性増殖性歯髄炎
e 上行性歯髄炎

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99B70
57歳の女性。上顎右側中切歯の変色を主訴として来院した。1か月前に転倒して前歯を打撲し、時々自発痛があるという。電気診では反応閾値が上昇しており、動揺度は1度である。初診時の口腔内写真(別冊No.28A)とエックス線写真(別冊No.28B)とを別に示す。

まず行う処置はどれか。
a 歯の漂白
b 生活断髄法
c 麻酔抜髄法
d 歯根尖切除法
e 逆根管充填法

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99B71
41歳の女性。下顎左側第二大臼歯の違和感を主訴として来院した。2か月前から一過性の冷水痛を自覚しているという。┌7は打診痛はなく電気診に正常に反応する。初診時のエックス線写真(別冊No.29A)と軟化象牙質除去後の口腔内写真(別冊No.29B)とを別に示す。

次に行う処置はどれか。
a 間接覆髄法
b IPC法
c 直接覆髄法
d 生活断髄法
e 麻酔抜髄法

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99B72
28歳の女性。下顎右側第二大臼歯の疼痛を主訴として来院した。3か月前から鈍痛があるという。7┐の齲窩は探針による擦過痛があり、電気抵抗値は13kΩである。初診時の口腔内写真(別冊No.30A)とエックス線写真(別冊No.30B)とを別に示す。

適切な処置はどれか。
a IPC法
b 直接覆髄法
c 生活断髄法
d 麻酔抜髄法
e 感染根管治療

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99B73
38歳の男性。上顎前歯部歯肉の腫脹を主訴として来院した。根尖性歯周炎と診断し、感染根管治療を行った。術前と根管充填後8か月経過時の口腔内写真(別冊No.31A、B)とエックス線写真(別冊No.31C、D)とを別に示す。

術後所見で正しいのはどれか。2つ選べ。
a 付着歯肉幅の増加
b 膿瘍の消失
c 歯槽骨頂部での骨添加
d 根尖部肉芽組織の増加
e 歯槽硬線の回復

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99B74
39歳の男性。上顎右側側切歯の疼痛を主訴として来院した。5年前に治療を受け、症状なく経過していたが、1か月前から咬合時の疼痛があるという。打診に鋭敏に反応する。初診時の口腔内写真(別冊No.32A)とエックス線写真(別冊No.32B)とを別に示す。

適切な処置はどれか。
a 感染根管治療
b 切開・穿孔法
c 根尖掻爬法
d 歯根尖切除法
e 抜 歯

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99B75
29歳の女性。上顎左側側切歯に歯根尖切除法と逆根管充填法とを行った。1年後の経過観察で、└2は自覚症状がなく、触診と打診とに異常所見はない。手術直後と1年後のエックス線写真(別冊No.33A、B)を別に示す。

術後にみられるのはどれか。
a 根尖性歯周炎の再発
b 残留嚢胞
c 硬化性骨炎
d 瘢痕治癒
e 骨性癒着

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99B76
51歳の女性。下顎左側第一大臼歯の頬側歯肉の腫脹を主訴として来院した。1か月前に気付いたが、痛みがないため放置していたという。┌6には軽度の打診痛と根尖部圧痛とがある。初診時の口腔内写真(別冊No.34A)とエックス線写真(別冊No.34B)とを別に示す。歯周組織検査結果の一部を表に示す。

治療手順として適切なのはどれか。
a 歯周基本治療後、感染根管治療
b 歯周基本治療後、フラップ手術
c 歯周基本治療後、歯根分離法
d 感染根管治療後、歯周基本治療
e 感染根管治療後、フラップ手術

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99B77
48歳の男性。上顎右側第一大臼歯の再根管治療を開始したが、3根管の拡大形成終了後も打診痛が消退しないため、未発見の根管を探索することにした。初診時のエックス線写真(別冊No.35A)と3根管の拡大形成終了時の実体顕微鏡写真(別冊No.35B)とを別に示す。

探索する部位はどれか。
a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ

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