第104回 歯科医師国家試験:B問題

第104回 歯科医師国家試験:B問題

B1〜B20

104B1
顎骨嚢胞摘出中の写真(別冊No.1A、B)を別に示す。

粘膜の切開でAがBよりも優れているのはどれか。すべて選べ。
a 瘢痕が目立たない。
b 創の哆開が少ない。
c 術後の歯頸部露出が少ない。
d 歯肉縁が壊死に陥ることが少ない。
e 局所麻酔薬の量を減らすことができる。

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104B2
24歳の男性。上顎右側第二小臼歯の違和感を主訴として来院した。初診時の口腔内写真(別冊No.2A)、 エックス線写真(別冊No.2B)及び器具の写真(別冊No.2C)を別に示す。

検査に使用するのはどれか。2つ選べ。
a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ

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104B3
6歳の男児。齲蝕と口腔粘膜の異常とを主訴として来院した。出生時から皮膚や爪などに異常がみられるという。初診時の口腔内写真(別冊No.3A)と手足の写真(別冊No.3B)とを別に示す。

疑われるのはどれか。1つ選べ。
a 川崎病
b 手足口病
c アトピー性皮膚炎
d 先天性表皮水疱症
e Sturge-Weber症候群

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104B4
35歳の男性。下顎右側第一大臼歯の違和感を主訴として来院した。2週前に齲蝕の治療を受け、その数日後から自覚しているという。6┐はレジン系仮封材で充填されており、間欠的な咬合痛と冷水痛とがある。歯髄電気診に反応する。仮封材除去前のエックス線写真(別冊No.4A)と仮封材除去前後の口腔内写真(別冊No.4B)とを別に示す。

適切な処置はどれか。1つ選べ。
a IPC法
b 抜髄法
c 直接覆髄法
d メタルインレー修復
e 光硬化型グラスアイオノマーセメント修復

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104B5
42歳の男性。右側舌縁部の白斑を主訴として来院した。2年前から白色病変を生じ、2か月前から疼痛を自覚しているという。初診時の口腔内写真(別冊No.5A)と生検時のH-E染色病理組織像(別冊No.5B)とを別に示す。

適切な対応はどれか。1つ選べ。
a 経過観察
b 副腎皮質ステロイド軟膏の塗布
c 抗真菌薬の内服
d レーザーによる蒸散
e 切 除

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104B6
72歳の女性。全部床義歯を製作することとした。製作過程の写真(別冊No.6A、B、C)を別に示す。

これらの過程で得られるのはどれか。1つ選べ。
a 咬合高径
b 床縁の形態
c 水平的顎位
d 人工歯の形態
e 人工歯の排列位置

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104B7
60歳の男性。定期健診のため来院した。ブラッシング圧は800gf、0’LearyのPCRは10%であった。1日2回ずつ2週間使用後の歯ブラシの写真(別冊No.7A)とブラッシング時の写真(別冊No.7B)とを別に示す。


指導すべきなのはどれか。2つ選べ。
a 刷毛の長さ
b 刷掃面部の形態
c ブラッシング圧
d 歯ブラシの把持法
e ブラッシング回数

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104B8
1歳4か月の男児。下顎両側乳臼歯部の歯肉腫脹を主訴として来院した。7日前に異常はなかったが、2日前に気付いたという。初診時の口腔内写真(別冊No.8)を別に示す。

対応として考えられるのはどれか。2つ選べ。
a 開 窓
b 経過観察
c 保護床装着
d 貯留液吸引
e 抗菌薬注入

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104B9
35歳の男性。上顎右側臼歯部の咀嚼痛を主訴として来院した。痛みは不規則に発症し鋭痛で一過性であるという。同部に打診痛はなく冷水に軽度に反応する。初診時の口腔内写真(別冊No.9A)とエックス線写真(別冊No.9B)とを別に示す。

原因歯の特定に有効なのはどれか。1つ選べ。
a 麻酔診
b 切削診
c 歯髄電気診
d 割箸による楔応力検査
e 咬翼法エックス線検査

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104B10
50歳の女性。口腔粘膜の異常を主訴として来院した。以前から気付いていたが、疼痛がないため放置していた。1か月前の大腸検査でポリープが多数認められたという。初診時の口腔内写真(別冊No.10A)と生検時のH-E染色病理組織像(別冊No.10B)とを別に示す。

口腔病変に対する適切な対応はどれか。1つ選べ。
a 経過観察
b 抗腫瘍薬の投与
c 抗ウイルス薬の投与
d レーザーによる蒸散
e 副腎皮質ステロイド軟膏の塗布

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104B11
5歳の女児。下顎の偏位を主訴として来院した。上下顎乳中切歯の歯軸傾斜に異常を認めない。口腔内写真(別冊No.11A)、顔面写真(別冊No.11B)及び正面セファログラム(別冊No.11C)を別に示す。セファロ分析の結果の一部を図に示す。

最初に用いる矯正装置はどれか。1つ選べ。
a 咬合斜面板
b 緩徐拡大装置
c タングクリブ
d チンキャップ
e 上顎前方牽引装置

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104B12
68歳の女性。上下顎全部床義歯を製作するため咬合採得を行った。そのときの顔貌写真(別冊No.12)を別に示す。

上顎前歯幅径選択の参考にする計測部位はどれか。2つ選べ。
a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ

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104B13
28歳の女性。上顎左側第一小臼歯の冷水痛を主訴として来院した。歯髄電気診に反応する。コンポジットレジン修復を行うこととした。初診時の口腔内写真(別冊No.13A)と罹患歯質を齲蝕検知液で染色し水洗した後の口腔内写真(別冊No.13B)とを別に示す。

次に行うのはどれか。1つ選べ。
a 咬合診査
b 予防拡大
c プレウェッジ
d マトリックス装着
e 遊離エナメル質の除去

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104B14
32歳の女性。左側下顎骨の精査を希望して来院した。かかりつけの歯科診療所で左側下顎枝部のエックス線透過性病変を指摘されたという。初診時のエックス線写真(別冊No.14A)、CT(別冊No.14B)及び MRI(別冊No.14C)を別に示す。

疑われるのはどれか。2つ選べ。
a 歯根嚢胞
b 骨形成線維腫
c エナメル上皮腫
d 線維性異形成症
e 角化嚢胞性歯原性腫瘍

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104B15
58歳の女性。下顎右側遊離端欠損による咀嚼障害を主訴として来院した。インプラント治療を行うこととした。CTで計測すると欠損部の歯槽骨上縁から下顎管上縁までの距離は16mmであった。診断用模型を咬合器に装着した頬舌面観の写真(別冊No.15)を別に示す。

治療に際して問題となるのはどれか。2つ選べ。
a 咬合平面
b インプラント長
c 頬舌的な対向関係
d デンチャースペース
e 歯冠・インプラント比

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104B16
5歳11か月の女児。齲蝕を主訴として来院した。診断の結果、上顎左側第二乳臼歯を抜去することとした。初診時の口腔内写真(別冊No.16A)とエックス線写真(別冊No.16B)とを別に示す。

咬合誘導装置の適切な使用順序はどれか。1つ選べ。
a クラウンループ → 可撤保隙装置
b バンドループ  → ディスタルシュー
c リンガルアーチ → バンドループ
d ディスタルシュー → クラウンループ
e 可撤保隙装置  → ディスタルシュー

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104B17
55歳の女性。歯周病の治療を希望して来院した。歯周基本治療後に歯周ポケットはすべて3mm以下となったが、下顎右側小臼歯部のブラッシング時の疼痛や違和感が認められたため、歯周外科手術を行った。歯周基本治療後の暫間被覆冠を除去した時の口腔内写真(別冊No.17A)と術直後の口腔内写真(別冊No.17B)とを別に示す。

手術の目的はどれか。2つ選べ。
a 審美性の回復
b 口腔前庭の拡張
c 角化歯肉幅の増大
d 可動性粘膜の増大
e アタッチメントの獲得

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104B18
55歳の男性。下顎第三大臼歯の抜去を希望して来院した。8か月前に心筋梗塞を発症したという。ワルファリンカリウムを服用中で、術直前のPT-INRは2.0である。

適切な対応はどれか。1つ選べ。
a 術前の抗菌薬投与
b 空腹時血糖の測定
c 胸部エックス線撮影
d 下顎孔伝達麻酔の実施
e 笑気吸入鎮静法下の処置

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104B19
75歳の女性。会話時の上顎義歯脱離を主訴として来院した。口唇と頬をすぼめたときの適合試験の写真(別冊No.18A)と咬合接触状態を印記した義歯の写真(別冊No.18B)とを別に示す。

原因はどれか。2つ選べ。
a 咬合接触
b 床縁形態
c 後縁の位置
d 床研磨面の豊隆
e 床粘膜面の適合

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104B20
28歳の男性。上顎前歯の突出を主訴として来院した。AngleⅡ級1類と診断し、上顎両側第一小臼歯と下顎両側第二小臼歯とを抜去後、ヘッドギアを併用してマルチブラケット治療を開始した。動的治療中の口腔内写真(別冊No.19)を別に示す。

ヘッドギアの使用目的はどれか。1つ選べ。
a 上顎の成長抑制
b 上顎前歯の圧下
c 下顎の成長促進
d 上顎歯列弓の拡大
e 上顎臼歯の加強固定

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B21〜B40

104B21
29歳の女性。下顎右側臼歯部の痛みを主訴として来院した。痛みは1か月前から自覚しているという。5┐は歯髄電気診に反応しない。初診時の口腔内写真(別冊No.20A)とエックス線写真(別冊No.20B)とを別に示す。

考えられる原因はどれか。2つ選べ。
a 外 傷
b 加齢変化
c 形成不全
d 発育障害
e 形態異常

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104B22
14歳の男子。下唇部の腫瘤を主訴として来院した。潰れて消退しても再発を繰り返すという。切除術を行うこととした。腫瘤部の切開線(別冊No.21)の写真を別に示す。

適切な切開線はどれか。1つ選べ。
a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ

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104B23
45歳の男性。上顎右側第二小臼歯欠損による審美障害を主訴として来院した。陶材焼付ブリッジによる治療を行うこととした。装着後の口腔内写真(別冊No.22)を別に示す。

最も低い温度で行うのはどれか。1つ選べ。
a ろう付け
b 6┘の鋳造
c 54┘の鋳造
d 陶材の焼成
e グレージング

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104B24
9歳の女児。下顎左側第一乳臼歯部の小豆大腫瘤と下顎左側部の無痛性腫脹とを主訴として来院した。初診時の口腔内写真(別冊No.23A)と エックス線写真(別冊No.23B)とを別に示す。

次に行うべき対応はどれか。1つ選べ。
a 生 検
b 経過観察
c 切開排膿
d 抗菌薬の投与
e ┌Dの感染根管治療

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104B25
52歳の男性。口底の腫脹を主訴として来院した。疼痛はなく、腫脹は数か月前から増大し、最近就寝中に時々目覚めるという。圧迫すると陥凹し、徐々に元に戻る。初診時の口腔内写真(別冊No.24A)とMRI(別冊No.24B)とを別に示す。

適切な治療法はどれか。1つ選べ。
a 掻爬術
b 摘出術
c 凍結療法
d 切開排膿術
e 選択的血管塞栓術

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104B26
70歳の男性。上顎前歯部の違和感を主訴として来院した。舌で触れると引っかかるという。21┴12にコンポジットレジン修復を行うこととした。初診時の口腔内写真(別冊No.25A)とエックス線写真(別冊No.25B)とを別に示す。

処置に必要なのはどれか。2つ選べ。
a 咬合紙
b 裏層材
c 局所麻酔薬
d マトリックス
e シランカップリング剤

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104B27
65歳の男性。義歯紛失による咀嚼障害を主訴として来院した。研究用模型で義歯の設計を行った。口腔内写真(別冊No.26A)と研究用模型の写真(別冊No.26B)とを別に示す。

歯冠形態修正を行う部位はどれか。1つ選べ。
a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ

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104B28
59歳の女性。下顎左側臼歯部の疼痛を主訴として来院した。疼痛は1年前に抜歯してから持続しているという。同部の骨の露出、視力障害、聴力障害および貧血を認める。初診時の口腔内写真(別冊No.27A)とエックス線写真(別冊No.27B、C)とを別に示す。

疑われるのはどれか。1つ選べ。
a 大理石骨病
b 骨性異形成症
c 腎性骨異栄養症
d 線維性異形成症
e Gardner症候群

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104B29
9歳の女児。下顎前歯の萌出と形態の異常とを主訴として来院した。萌出後に形態の変化はないという。初診時の口腔内写真(別冊No.28A)とエックス線写真(別冊No.28B)とを別に示す。

認められる異常はどれか。1つ選べ。
a 巨大歯
b 歯内歯
c 双生歯
d 異常結節
e エナメル滴

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104B30
68歳の男性。義歯不適合による咀嚼障害を主訴として来院した。部分床義歯製作中のある過程の写真(別冊No.29)を別に示す。

このときに行うのはどれか。すべて選べ。
a 筋圧形成
b 顎間関係の記録
c 人工歯の色調選択
d 仮想咬合平面の設定
e 咬合堤の唇側豊隆の設定

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104B31
46歳の女性。口臭を主訴として来院した。O’LearyのPCRは8%、CPIの最大コードは3である。口臭検査を行うこととした。初診時の舌の写真(別冊No.30)を別に示す。検査結果を表に示す。

最も可能性の高いのはどれか。1つ選べ。
a 飲食物由来の口臭
b 生理的口臭
c 歯周疾患由来の口臭
d 糖尿病由来の口臭
e 仮性口臭

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104B32
34歳の男性。上唇の裂創を主訴として来院した。2時間前に転倒し顔面を強打した。受傷時に他部位の打撲や意識障害はみられなかったという。直ちに創部を縫合することとした。初診時の顔貌写真(別冊No.31)を別に示す。

処置に際し必要なのはどれか。2つ選べ。
a 筋肉の縫合
b 神経の縫合
c 粘膜の移植
d 動脈の吻合
e 赤唇縁の回復

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104B33
53歳の女性。下顎右側側切歯部歯肉の疼痛と腫脹とを主訴として来院した。2┐の歯周ポケットは全周で12mm、動揺度は3度である。初診時の口腔内写真(別冊No.32A)とエックス線写真(別冊No.32B)とを別に示す。

まず行うのはどれか。1つ選べ。
a 抜 歯
b 抜 髄
c 経口抗菌薬投与
d 歯周ポケット掻爬
e スケーリング・ルートプレーニング

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104B34
21歳の女性。審美障害を主訴として来院した。半年前、交通事故で前歯を喪失したという。口腔内写真(別冊No.33A)とエックス線写真(別冊No.33B)とを別に示す。

補綴治療にあたり問題となるのはどれか。2つ選べ。
a 口蓋隆起
b 智歯の萌出状態
c 対合歯との間隙
d 切歯乳頭の位置
e 唇側歯槽突起の欠損

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104B35
9歳の男児。受け口を主訴として来院した。アクチバトールで治療を行ったところ6か月で前歯部被蓋が改善した。初診時の口腔内写真(別冊No.34A)と早期接触位の写真(別冊No.34B)とを別に示す。

被蓋改善によって小さくなったのはどれか。2つ選べ。
a FMA
b 顔面角
c SNA角
d SNB角
e ANB角

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104B36
30歳の女性。左側下唇の知覚異常を主訴として来院した。1週前に下顎左側第三大臼歯を抜去してから症状が持続しているという。抜歯による下歯槽神経損傷と診断し、治療を開始した。治療前後の写真(別冊No.35)を別に示す。

この治療で頻度の高い合併症はどれか。1つ選べ。
a 嗄 声
b 頭 痛
c 誤 嚥
d 耳 鳴
e 悪 心

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104B37
63歳の男性。義歯の汚れを主訴として来院した。使用中の義歯の写真(別冊No.36)を別に示す。矢印で示す付着物を除去した後、患者に義歯清掃指導を行うこととした。

この義歯の清掃に適しているのはどれか。2つ選べ。
a 熱 湯
b 紙やすり
c 義歯用ブラシ
d 酵素系義歯洗浄剤
e 次亜塩素酸ナトリウム

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104B38
41歳の女性。下顎前歯部の歯肉の腫れを主訴として来院した。ブラッシング指導に続いて歯肉縁上歯石除去を行うこととした。初診時の口腔内写真(別冊No.37A)とエックス線写真(別冊No.37B)とを別に示す。

歯石除去後に発現しやすいのはどれか。2つ選べ。
a 歯の動揺
b 歯肉の発赤
c 歯肉の増殖
d 歯の舌側傾斜
e 象牙質知覚過敏症

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104B39
5歳の女児。下顎左側乳臼歯部の冷水痛を主訴として来院した。┌DEの 打診痛の検査と齲窩の電気抵抗値測定を行った。検査結果を表に示す。初診時のエックス線写真(別冊No.38)を別に示す。

   a┌D      ┌E
a 直接覆髄法   間接覆髄法
b 生活歯髄切断法 間接覆髄法
c 生活歯髄切断法 生活歯髄切断法
d 抜髄法     生活歯髄切断法
e 感染根管治療法 生活歯髄切断法

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104B40
35歳の女性。咀嚼障害を主訴として来院した。6か月前に歯根破折のため上顎右側第二小臼歯を抜去し、その後放置していたという。ブリッジによる治療を行うこととした。初診時の口腔内写真(別冊No.39A)とエックス線写真(別冊No.39B)とを別に示す。

ブリッジの設計で適切なのはどれか。1つ選べ。

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B41〜B53

104B41
37歳の女性。舌の誤咬を主訴として来院した。以前から歯の萌出異常を指摘されていたが放置していたという。初診時の口腔内写真(別冊No.40A)とエックス線写真(別冊No.40B)とを別に示す。

治療に際し注意すべきなのはどれか。2つ選べ。
a 下顎骨の骨折
b 舌下神経の損傷
c 口底粘膜の損傷
d 近接する歯の脱臼
e オトガイ神経の損傷

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104B42
10歳の男児。前歯が咬み合わないことを主訴として来院した。8歳時に下顎の前歯を強打したという。下顎右側中切歯は隣在歯に比べ高い打診音を呈する。保隙装置装着時の口腔内写真(別冊No.41A)とエックス線写真(別冊No.41B)とを別に示す。

1┐で疑われるのはどれか。2つ選べ。
a 萌出遅延
b 歯冠破折
c 歯根破折
d 歯根吸収
e 骨性癒着

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104B43
45歳の男性。下顎左側第一大臼歯の咬合痛を主訴として来院した。感染根管治療を行うこととした。クラウンと感染象牙質とを除去した後の口腔内写真(別冊No.42A)と感染根管治療開始時の口腔内写真(別冊No.42B)とを別に示す。

感染根管治療開始前に行った処置の目的はどれか。2つ選べ。
a 歯質の保存
b 咬合の維持
c 仮封の強化
d 審美性の回復
e 術野の汚染防止

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104B44
32歳の男性。頬部から顎下部の腫脹を主訴として来院した。30分前に他院で下顎左側水平埋伏智歯を抜去中に、急に疼痛とともに腫脹が生じたという。腫脹部に捻髪音を認める。初診時の顔貌写真(別冊No.43A)とCT(別冊No.43B)とを別に示す。

適切な対応はどれか。1つ選べ。
a 温罨法
b 輸液療法
c 穿刺吸引
d 抗菌薬の投与
e 腫脹部の切開

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104B45
35歳の女性。上顎右側臼歯部の歯肉の痛みを主訴として来院した。同部の歯周ポケットはすべて2mm以下である。初診時の口腔内写真(別冊No.44A)とエックス線写真(別冊No.44B)とを別に示す。

考えられるのはどれか。1つ選べ。
a 擦過創
b 扁平苔癬
c 妊娠関連歯肉炎
d プラーク性歯肉炎
e 壊死性潰瘍性歯肉炎

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104B46
4歳6か月の男児。上顎前歯部の打撲を主訴として来院した。1時間前に転倒したという。口腔以外に異常を認めない。口腔内写真(別冊No.45)を別に示す。

行うべき検査はどれか。すべて選べ。
a 透照診
b 動揺度検査
c 歯髄電気診
d 歯周ポケット検査
e 口内法エックス線検査

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104B47
76歳の女性。脳卒中発症後、以前から使用していた義歯に、ある装置を追加することとした。技工中の義歯の写真(別冊No.46)を別に示す。

追加した装置によって改善される機能を評価する検査はどれか。2つ 選べ。
a 水飲み検査
b 咬合力検査
c 発語明瞭度検査
d ブローイング検査
e 開口量・限界運動範囲の検査

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104B48
19歳の男性。反対咬合を主訴として来院した。アーチレングスディスクレパンシーは、上顎−6.5mm、下顎−3.5mmである。外科的矯正治療を行うこととした。初診時の顔面写真(別冊No.47A)と口腔内写真(別冊No.47B)とを別に示す。セファロ分析の結果を図に示す。

術前矯正治療で抜歯するのはどれか。1つ選べ。
a 2┘
b 2┘、4┐
c 4┘、4┐
d 4┴4
e 4┼4
4 4

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104B49
50歳の女性。上顎右側第一大臼歯の疼痛を主訴として来院した。一過性の冷水痛があるという。金属修復物を除去し、コンポジットレジン修復を行うこととした。初診時の口腔内写真(別冊No.48A)とエックス線写真(別冊No.48B)とを別に示す。

適切な窩洞はどれか。1つ選べ。
a MO
b MOL
c MO・OL(2窩洞)
d Mトンネル
e Mトンネル・OL(2窩洞)

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104B50
次の文により50、51の問いに答えよ。
65歳の男性。上顎前歯部の審美障害を主訴として来院した。レジン前装冠によるブリッジを製作することとした。支台歯形成後の口腔内写真(別冊No.49A、B)と技工中の咬合器の写真(別冊No.49C)とを別に示す。

50 咬合器調節で舌面形態に関わるのはどれか。すべて選べ。
a 右側方顆路角
b 左側方顆路角
c 右側方切歯路角
d 左側方切歯路角
e 矢状切歯路傾斜角

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51 適切なポンティック基底面形態はどれか。1つ選べ。
a 離底型
b 船底型
c 偏側型
d 鞍状型
e オベイト型

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104B52
次の文により52、53の問いに答えよ。
42歳の男性。開口時の疼痛を主訴として来院した。昨夜食事時に左側耳珠前方に激痛が生じ、以後開口時に痛みがあるという。同部に圧痛を認める。開口度は15mmである。エックス線写真では下顎の運動制限の他に異常を認めない。初診時のMRI(別冊No.50)を別に示す。

52 左側顎関節部のMRIで観察できるのはどれか。1つ選べ。
a 下顎頭の骨棘
b 下顎頭の骨壊死
c 関節円板の穿孔
d 関節円板の後方転位
e 上関節腔の滑液貯留

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53 適切な対応はどれか。1つ選べ。
a 顎関節授動術
b 抗菌薬の投与
c 顎運動制限の指導
d Hippocrates法による整復
e 関節円板のマニピュレーション

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