
B1〜B20
109B1
10歳の女児。歯並びが悪いことを主訴として来院した。初診時の顔面写真(別冊No.1A)と口腔模型の写真(別冊No.1B)を別に示す。


正しい所見はどれか。2つ選べ。
a 翼状捻転
b オトガイ部の緊張
c Hellmanの歯齢ⅢB期
d コンケイブタイプの側貌
e 遠心階段型のターミナルプレーン
109B2
64歳の男性。上顎全部歯列欠損による咀嚼困難を主訴として来院した。治療後の上顎義歯装着前後の口腔内写真(別冊No.2A)とエックス線写真(別冊No.2B)を別に示す。


固定式ブリッジではなく、この設計を選択した理由はどれか。2つ選べ。
a 嘔気の防止
b 清掃性の向上
c インプラントの固定
d リップサポートの確保
e 上部構造の撤去しやすさ
109B3
20歳の女性。下顎正中部の精査を希望して来院した。1週前に同部の無痛性のエックス線透過像を指摘されたという。5〜┬5には動揺はなく、歯髄電気診では生活反応があった。生検時には唇側の骨を含めて検体を採取した。初診時の口腔内写真(別冊No.3A)、エックス線写真(別冊No.3B)、CT (別冊No.3C)、MRI T2強調像(別冊No.3D)及び生検時のH−E染色病理組織像(別冊No.3E)を別に示す。

診断名はどれか。1つ選べ。
a 静止性骨空洞
b 単純性骨嚢胞
c エナメル上皮腫
d 角化嚢胞性歯原性腫瘍
e 石灰化嚢胞性歯原性腫瘍
109B4
60歳の女性。右側の上顎大臼歯部の歯肉腫脹を主訴として来院した。1か月前から腫脹と自潰を繰り返しているという。患者は心臓ペースメーカを装着している。初診時の口腔内写真(別冊No.4A)とエックス線写真(別冊No.4B)を別に示す。

原因歯の特定に用いる検査はどれか。1つ選べ。
a 透照診
b 麻酔診
c 動揺度検査
d 歯髄電気診
e 瘻管経路の探索
109B5
60歳の男性。上顎臼歯の欠損による咀嚼不全を主訴として来院した。インプラン卜補綴治療を行うこととした。オープントレー法による印象採得時の口腔内写真と技工操作の写真(別冊No.5)を別に示す。

術式の進行順で正しいのはどれか。1つ選べ。
a ア→エ→オ→イ→ウ
b ア→エ→オ→ウ→イ
c ア→オ→イ→ウ→エ
d ア→オ→エ→イ→ウ
e ア→オ→エ→ウ→イ
109B6
42歳の女性。顔面部の開口時痛を主訴として来院した。3か月前から頰部に疼痛を認めるという。最大開口量は42mmであり、開口時の顕著な下顎偏位は発現しないものの、咬筋の圧痛が認められた。疼痛を認める部位を指した写真(別冊No.6A)と左側顎関節のMRI(別冊No.6B)を別に示す。


適切な治療法はどれか。2つ選べ。
a 筋のストレッチ
b ヒアルロン酸の投与
c 副腎皮質ステロイド薬の投与
d パンピングマニピュレーションの実施
e スタビライゼーションスプリントの使用
109B7
5歳の女児。右側の下顎乳臼歯部の歯肉腫脹を主訴として来院した。D┐の動揺は2度で打診痛があり、歯髄電気診に反応しなかった。初診時の口腔内写真(別冊No.7A)とエックス線写真(別冊No.7B)を別に示す。

消炎処置後の処置として適切なのはどれか。1つ選べ。
a 直接覆髄
b 生活断髄
c 麻酔抜髄
d 失活抜髄
e 抜 歯
109B8
4歳の男児。上顎乳前歯の形を母親が気にして来院した。萌出時からこのような形であったという。咬合や口腔衛生状態に問題がないため、経過観察することとした。初診時の口腔内写真(別冊No.8)を別に示す。

今後、最も留意すべきなのはどれか。1つ選べ。
a 過蓋咬合の出現
b 付着歯肉の幅の変化
c 上唇小帯の付着位置
d 上顎乳犬歯の近心傾斜
e 上顎側切歯の先天欠如
109B9
30歳の女性。両側の下顎中切歯の審美不良を主訴として来院した。1┬1は15 年前に修復処置を受けたという。修復物を除去してコンポジットレジン修復を行うこととした。初診時と光照射後の口腔内写真(別冊No.9A)と器具の写真(別冊No.9B)を別に示す。

当日、次に行う処置で用いるのはどれか。2つ選べ。
a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ
109B10
41歳の男性。左側耳前部の疼痛を主訴として来院した。1週前から徐々に増悪しているという。開口障害は認めない。初診時のエックス線写真(別冊No.10A)とMRI閉口時プロトン密度強調像、閉口時T2強調像および開口時T1強調像(別冊No.10B)を別に示す。


画像所見で誤っているのはどれか。1つ選べ。
a 下顎頭の変形
b 関節腔の滑液貯留
c 関節結節の平坦化
d 関節円板の前方転位
e 下顎頭の骨髄信号低下
109B11
9歳の女児。前歯で食物が嚙み切れないことを主訴として来院した。初診時の顔面写真(別冊No.11A)と口腔内写真(別冊No.11B)を別に示す。セファロ分析の結果を図に示す。



適切な矯正装置はどれか。 2つ選べ。
a タングクリブ
b チンキャップ
c アクチバトール
d リップバンパー
e 上顎前方牽引装置
109B12
7歳の女児。歯並びと咬み合わせが悪いことを主訴として来院した。1歳6か月時に口蓋形成術を受けたという。初診時の顔貌写真(別冊No.12A)、口腔内写真(別冊No.12B)及びエックス線写真(別冊No.12C)を別に示す。


疑われるのはどれか。1つ選べ。
a Down症候群
b Crouzon症候群
c 鎖骨頭蓋骨異形成症
d 第一第二鰓弓症候群
e Beckwith-Wiedemann症候群
109B13
52歳の男性。医科からの紹介で来院した。睡眠時無呼吸症候群の治療のために装置を製作することとした。装置製作過程の写真(別冊No.13A)と装置の写真(別冊No.13B)を別に示す。

本装置の前後的位置関係を決定するために利用する下顎位として正しいのはどれか。2つ選べ。
a 下顎安静位
b 咬頭嵌合位
c 切端咬合位
d 下顎最後退位
e 下顎最前方位
109B14
3歳5か月の男児。歯の色の異常を主訴として来院した。色調は萌出時から変化していないという。初診時の口腔内写真(別冊No.14)を別に示す。

考えられるのはどれか。1つ選べ。
a Turner歯
b 歯のフッ素症
c Hutchinson歯
d 象牙質形成不全症
e エナメル質形成不全症
109B15
45歳の男性。歯質欠損による咀嚼困難を主訴として来院した。CAD/CAM冠を製作することとした。補綴装置製作過程の順に並べた写真(別冊No.15)を別に示す。

次に行うのはどれか。1つ選べ。
a 光造形
b 光学印象
c 切削加工
d 補綴装置設計
e ワックスパターン形成
109B16
12歳の男児。上顎歯列の空隙を主訴として来院した。初診時の口腔内写真(別冊No.16A)、エックス線写真(別冊No.16B)及び矯正材料の写真(別冊No.16C)を別に示す。上顎右側犬歯の歯冠近遠心幅径の予測値から、上顎のarch length discrepancyは−2mmである。3┘の開窓後、マルチブラケット装置を用いて非抜歯で治療を行うこととした。


3┘の排列スペースの獲得のために用いる材料で適切なのはどれか。1つ選べ。
a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ
109B17
51歳の女性。口腔内の金属修復物に関する精査と加療のため、皮膚科からの紹介により来院した。皮膚科では手掌の疾患に対して副腎皮質ステロイド外用薬の投与を受けているという。初診時の手掌の写真(別冊No.17A)とエックス線写真(別冊No.17B)を別に示す。

まず行うべき対応はどれか。1つ選べ。
a 咬合調整
b 金属修復物の研磨
c 金属修復物の除去
d 金属修復物装着歯の抜去
e 歯科用金属のパッチテスト
109B18
50歳の男性。上顎中切歯の舌感不良を主訴として来院した。5年前に気付いていたが、最近特に気になってきたという。初診時の口腔内写真(別冊No.18)を別に示す。

原因となり得るのはどれか。2つ選べ。
a 破 折
b 齲 蝕
c 酸 蝕
d 咬 耗
e 着 色
109B19
6歳の男児。下顎右側第二乳臼歯に生活歯髄切断法を行うこととした。歯冠部歯髄除去および交互洗浄後の口腔内写真(別冊No.19)を別に示す。

次に用いるのはどれか。1つ選べ。
a 有鉤探針
b 練成充塡器
c ラウンドバー
d フィッシャーバー
e スプーンエキスカベーター
109B19
56歳の男性。上下顎全部床義歯の新製を希望して来院した。印象採得後の写真(別冊No.20A)と続けて行った操作途中の写真(別冊No.20B)を別に示す。

本操作の終了後に模型を製作する目的はどれか。すべて選べ。
a 石膏の硬化膨張抑制
b 石膏の過剰使用防止
c 模型基底面の厚み確保
d 模型辺縁部の破折防止
e 床辺縁部の機能的形態再現
B21〜B40
109B21
25歳の女性。上顎左側側切歯の審美不良を主訴として来院した。歯の切削に対する強い恐怖心があるという。補綴歯科治療により改善することとした。初診時の口腔内写真(別冊No.21)を別に示す。

選択すべき補綴装置はどれか。1つ選べ。
a 陶材焼付冠
b ピンレッジ
c 3/4クラウン
d ラミネートベニア
e オールセラミッククラウン
109B22
58歳の女性。下顎切歯部の歯肉出血を主訴として来院した。2週前から自覚していたが、痛みがないためそのままにしていたという。初診時の口腔内写真(別冊No.22A)とエックス線写真(別冊No.22B)を別に示す。歯周組織検査結果の一部を表に示す。


診断名はどれか。1つ選べ。
a 慢性歯周炎
b 急性歯肉膿瘍
c プラーク性歯肉炎
d 壊死性潰瘍性歯肉炎
e 遺伝性歯肉線維腫症
109B23
65歳の女性。右側の上顎顎堤粘膜の疼痛を主訴として来院した。3か月前に上下顎部分床義歯を装着し、就寝時には義歯を外していたという。検査の結果、咬合や義歯の適合に問題はなかった。口腔内写真(別冊No.23A)と義歯の写真(別冊No.23B)を別に示す。


行うべき対応はどれか。1つ選べ。
a 抗菌薬の投与
b 病理組織学検査
c 就寝時の義歯装着の指導
d ティッシュコンディショニング
e 義歯を外している時間延長の指導
109B24
9歳の女児。前歯部の反対咬合と叢生を主訴として来院した。矯正治療を行うこととした。初診時の口腔内写真(別冊No.24A)、エックス線写真(別冊No.24B)及び歯科用コーンビームCT(別冊No.24C)を別に示す。セファロ分析の結果を図に示す。



まず行うのはどれか。1つ選べ。
a 上顎乳犬歯の抜去
b 埋伏過剰歯の抜去
c 上顎前方牽引装置の装着
d 上顎歯列へのブラケットの装着
e 下顎歯列へのブラケットの装着
109B25
21歳の男性。歯科検診で上顎左側第二大臼歯の咬合面の齲蝕を指摘され来院した。自覚症状はないという。齲蝕検査を行うこととした。初診時と検査中の口腔内写真(別冊No.25A)と検査機器の写真(別冊No.25B)を別に示す。

測定しているのはどれか。1つ選べ。
a 色 調
b 硬 度
c 弾 性
d 蛍光強度
e 電気抵抗
109B26
44歳の男性。下顎右側第一大臼歯の歯肉出血を主訴として来院した。1年前から気付いていたがそのままにしていたという。歯周基本治療後、再評価を行った。再評価時の口腔内写真(別冊No.26A)とエックス線写真(別冊No.26B)を別に示す。再評価時の歯周組織検査結果の一部を表に示す。


6┐に行うべき処置はどれか。2つ選べ。
a フラップ手術
b 遊離歯肉移植術
c 歯周ポケット掻爬術
d ルートセパレーション
e エナメルマトリックスタンパク質の応用
109B27
63歳の女性。口臭を主訴として来院した。1か月前から左側の下顎臼歯部に嫌な臭いを感じるようになったという。口腔清掃状態は良好で、下顎臼歯部に自発痛や咬合痛は認めない。歯周ポケットは2mm以下であるが、下顎左側第一大臼歯の分岐部はポケット探針が貫通する。再修復を行うこととした。初診時、前処置後のポストコア合着時および補綴装置装着後の口腔内写真(別冊No.27A)と、初診時のエックス線写真(別冊No.27B)を別に示す。


補綴前処置の目的はどれか。1つ選べ。
a 動揺歯の固定
b 清掃性の向上
c 保持力の増強
d 咬合支持の増加
e 帯環効果の確保
109B28
45歳の女性。上顎前歯の審美不良を主訴として来院した。検査の結果、上顎前歯部固定性補綴装置を製作することとした。プロビジョナルレストレーション装着前後の口腔内写真(別冊No.28)を別に示す。

プロビジョナルレストレーションの切縁ラインを最終補綴装置に移行するために必要なのはどれか。2つ選べ。
a 研究用模型
b シリコーンコア
c Willis法顔面計測
d 前方チェックバイト
e フェイスボウトランスファー
109B29
82歳の女性。買い物に行くと動悸と息切れがあり、NYHA分類はⅡ度の慢性心不全と診断されている。かかりつけ内科のある病院歯科を受診したところ埋伏智歯周囲に嚢胞形成があり、手術を検討することとなった。同病院で撮影された胸部エックス線写真を術前評価の資料とした。胸部エックス線写真(別冊No. 29)を別に示す。

特徴的な所見はどれか。1つ選べ。
a 胸郭の変形
b 心陰影の拡大
c 肺血管陰影の増強
d 肺野透過性の亢進
e 肺野のすりガラス様陰影
109B30
16歳の女子。右側顎下部の腫脹を主訴として来院した。4週前から無痛性の腫脹が徐々に増大してきたという。弾性軟であり頸部リンパ節は触知しない。初診時の顔貌写真(別冊No.30A)、MRI T1強調横断像とT2強調横断像(別冊No.30B)及び吸引したやや粘稠な内容液の写真(別冊No.30C)を別に示す。

吸引した内容液で高値を示すのはどれか。1つ選べ。
a ALP
b LDH
c 白血球
d 赤血球
e アミラーゼ
109B31
68歳の女性。下顎右側第三大臼歯の修復物脱離を主訴として来院した。感染根管治療を開始し根管充塡材を除去したが、近心根管を穿通させることができない。初診時のエックス線写真(別冊No.31)を別に示す。

近心根管への適切な対応はどれか。1つ選べ。
a 根管口の漏斗状拡大
b 超音波装置による根管洗浄
c Kファイルへのプレカーブ付与
d アクセス窩洞近心側の便宜拡大
e Ni-Tiロータリーファイルの使用
109B32
70歳の男性。右側の上顎臼歯部歯肉の出血を主訴として来院した。2年前から自覚していたがそのままにしていたという。歯周基本治療を行った。再評価時のプラークコントロールレコードは45%であった。再評価時の口腔内写真(別冊No.32A)とエックス線写真(別冊No.32B)を別に示す。歯周組織検査結果の一部を表に示す。


次に行うのはどれか。2つ選べ。
a フラップ手術
b ブラッシング指導
c 歯肉弁根尖側移動術
d スケーリング・ルートプレーニング
e エナメルマトリックスタンパク質の応用
109B33
4歳6か月の男児。左側の下顎乳臼歯部の疼痛を主訴として来院した。1週前から痛みを感じるようになったという。┌Dは軽度の自発痛を認めるが、打診痛はない。初診時の口腔内写真(別冊No.33A)とエックス線写真(別冊No.33B)を別に示す。

最も適切な処置はどれか。1つ選べ。
a 間接覆髄
b 直接覆髄
c 生活断髄
d 抜 髄
e 抜 歯
109B34
78歳の女性。抜歯後の治癒不全を主訴として来院した。左側の下顎臼歯部歯肉に硬結を伴う潰瘍を認め、左側顎下部に無痛性の腫脹を認める。初診時のエックス線写真(別冊No.34A)、造影CT横断像と冠状断像(別冊No.34B)及び下顎歯肉部の生検時のH−E染色病理組織像(別冊No.34C)を別に示す。


矢印で示すのはどれか。1つ選べ。
a 膿 瘍
b 鰓嚢胞
c 多形腺腫
d 転移リンパ節
e ガマ腫〈ラヌーラ〉
109B35
39歳の女性。頸部の腫脹を主訴として来院した。左側の上頸部に無痛性の腫脹を認める。病理組織学検査では多形腺腫であった。初診時のMRI T1強調像とT2強調像(別冊No.35)を別に示す。

腫瘍の発生部位はどれか。1つ選べ。
a 頰 腺
b 舌下腺
c 顎下腺
d 耳下腺
e 甲状腺
109B36
67歳の女性。両側の上顎中切歯の亀裂の精査を希望して来院した。友人に指摘されて心配になったという。本人は見た目を気にしていない。自発痛や誘発痛はなく、歯髄電気診で正常反応を示した。矢印で亀裂を示した初診時の口腔内写真(別冊No.36A)とエックス線写真(別冊No.36B)を別に示す。

適切な対応はどれか。1つ選べ。
a 経過観察
b フッ化ジアンミン銀塗布
c バイタルブリーチ
d ラミネートベニア修復
e 抜 髄
109B37
19歳の男性。咬合不全を主訴として来院した。昨日、野球の練習中にボールが顎に当たったという。初診時のエックス線写真(別冊No.37)を別に示す。

この外傷に伴う神経麻痺の診断に有用なのはどれか。2つ選べ。
a 味覚検査
b 触覚検査
c Saxonテスト
d 二点識別検査
e プリックテスト
109B38
34歳の女性。歯の変色を主訴として来院した。生活歯漂白を行い、1週後に歯の色調の確認を行った。初診時と処置中の口腔内写真(別冊No.38A)と、薬剤と装置の写真(別冊No.38B)を別に示す。

処置後に起こりうるのはどれか。1つ選べ。
a 齲 蝕
b 内部吸収
c 歯冠亀裂
d 知覚過敏
e 歯肉の白化
109B39
72歳の女性。咀嚼困難を主訴として来院した。上顎全部床義歯は6年前に製作したという。検査の結果、義歯を新製することとした。初診時の上顎全部床義歯の写真(別冊No.39A)、初診時の下顎の口腔内写真(別冊No.39B)及び新義歯製作過程の写真(別冊No.39C)を別に示す。

アからイへの改変の目的はどれか。1つ選べ。
a 咬合音の改善
b 咬合高径の修正
c 発音機能の改善
d 義歯床の破折防止
e 人工歯の摩耗防止
109B40
65歳の男性。左側の下顎臼歯部からの排膿を主訴として紹介来院した。2年前から前立腺癌の再発と骨転移のために、ビスホスホネート製剤を定期的に投与されているという。同部から排膿を認めた。口腔内写真(別冊No.40A)とエックス線写真(別冊No.40B)を別に示す。

適切な対応はどれか。すべて選べ。
a 腐骨除去
b 局所洗浄
c 抗菌薬投与
d 下顎骨への放射線治療
e 副腎皮質ステロイド薬投与
B41〜B52
109B41
3か月の乳児。歯肉の異常を主訴として来院した。全身的には異常所見はない。初診時の口腔内写真(別冊No.41)を別に示す。

適切な対応はどれか。1つ選べ。
a 経過観察
b 抗菌薬軟膏塗布
c 副腎皮質ステロイド軟膏塗布
d レーザー焼灼
e 開 窓
109B42
5歳の男児。上顎右側乳中切歯の歯肉腫脹を主訴として来院した。3日前から腫脹し咬合時に痛みがあるという。初診時の口腔内写真(別冊No.42A)とエックス線写真(別冊No.42B)を別に示す。

適切な対応はどれか。1つ選べ。
a 抜 歯
b 切 開
c 麻酔抜髄
d 直接覆髄
e 副腎皮質ステロイド軟膏塗布
109B43
8歳の男児。上顎左側中切歯の外傷を主訴として来院した。昨夕、自転車で転倒し、自発痛が軽度であったため、そのままにしていたという。検査と診断の結果、抜歯を行うこととした。初診時の口腔内写真(別冊No.43A)とエックス線写真(別冊No.43B)を別に示す。

治療方針の根拠はどれか。1つ選べ。
a 歯根が未完成である。
b 固定源が確保できない。
c 歯根膜腔が拡大している。
d 破折線が歯槽骨縁下である。
e 受傷から長時間経過している。
109B44
63歳の男性。咀嚼困難を主訴として来院した。最近、食事中に自分の歯が歯肉に食い込んで痛くなったという。初診時の研究用模型の写真(別冊No.44)を別に示す。

まず行う処置はどれか。1つ選べ。
a 8┴68の抜歯
b 治療用義歯の装着
c 上顎部分床義歯の装着
d 上顎前歯部の歯冠形態修正
e 下顎前歯部正中離開の閉鎖
109B45
72歳の男性。歯科医院で右側舌縁部の白斑を指摘され、紹介により来院した。2年前に気付いたが疼痛はなく、性状も大きさも変化はないという。初診時の口腔内写真(別冊No.45A)と生検時のH−E染色病理組織像(別冊No.45B)を別に示す。

考えられる対応はどれか。2つ選べ。
a 定期的診察
b 副腎皮質ステロイド軟膏塗布
c 放射線照射
d 抗癌剤投与
e 外科的切除
109B46
25歳の女性。顔面部の腫脹を主訴として来院した。右側の頰部に無痛性の腫脹を認める。初診時の横断、冠状断および矢状断の骨表示CT(別冊No.46)を別に示す。

病変が接するのはどれか。2つ選べ。
a 眼窩底
b 鼻中隔
c 頰骨弓
d 篩骨洞
e 鼻腔側壁
109B47
8歳の男児。奥歯で食物を嚙みにくいことを主訴として来院した。初診時の顔面写真(別冊No.47A)、口腔内写真(別冊No.47B)及び早期接触位の口腔模型の写真(別冊No.47C)を別に示す。模型分析の結果を図に示す。




適切な治療方針はどれか。1つ選べ。
a 6EDC┘ の頰側移動
b 6EDC┐の舌側移動
c ┌CDE6の舌側移動
d 6EDC┴CDE6の頰側移動
e 6EDC┬CDE6の舌側移動
109B48
27歳の女性。顎変形症の手術を希望して来院した。時々立ちくらみや、めまいを自覚しているという。血液検査の結果を表に示す。
立ちくらみや、めまいの原因として考えられるのはどれか。2つ選べ。
a 脱 水
b 慢性出血
c アレルギー
d 鉄分摂取不足
e ビタミンB12欠乏
109B49
52歳の男性。舌癌の頸部転移の診断にて全身麻酔下に右側頸部郭清術を施行した。手術開始直後の血圧は130/80mmHg、脈拍数は80/分であった。術中、徐々に血圧が低下し75/43mmHgとなり、脈拍数は120/分となった。
考えられる原因はどれか。1つ選べ。
a 出 血
b 疼 痛
c 浅麻酔
d 迷走神経刺激
e 炭酸ガスの蓄積
109B50
18歳の女子。局所麻酔下で抜歯が計画された。アドレナリン添加2%リドカイン1.8mLを用い浸潤麻酔を行ったところ、筋硬直と意識レベルの低下が観察された。血圧は130/92mmHg、脈拍数78/分、呼吸数30回/分、経皮的動脈血酸素飽和度98%で、動脈血液ガスはpH7.49、PaCO229mmHg、PaO295mmHgであった。
診断として最も適切なのはどれか。1つ選べ。
a 過換気症候群
b リドカイン中毒
c 血管迷走神経反射
d アドレナリン過剰反応
e アナフィラキシーショック
109B51
27歳の女性。上顎右側第一小臼歯の欠損に伴う審美不良を主訴として来院した。術前の咬合状態を咬合器上で再現するために、フェイスボウトランスファーを行うこととした。バイトフォークを口腔内に装着し前方基準点を示した写真(別冊No.48A)と咬合器に上顎模型を装着した模式図(別冊No.48B)を別に示す。


前方基準点の位置と上顎模型の装着状態の組合せで正しいのはどれか。1つ選べ。
a ア ――――― エ
b ア ――――― カ
c イ ――――― エ
d イ ――――― カ
e ウ ――――― エ
f ウ ――――― オ
109B52
7歳の女児。咀嚼困難を主訴として来院した。上顎前歯部のエックス線検査から両側中切歯の歯根形成量は2/3程度であった。全身状態は良好である。初診時の口腔内写真(別冊No.49)を別に示す。

対応で適切な組合せはどれか。1つ選べ。
a 上顎 下顎
a 経過観察 ―――――――――――――― バンドループ
b 経過観察 ―――――――――――――― 可撤保隙装置
c 可撤保隙装置 ―――――――――――― リンガルアーチ
d 可撤保隙装置 ―――――――――――― 可撤保隙装置
e Nanceのホールディングアーチ ――――― バンドループ
f Nanceのホールディングアーチ ――――― リンガルアーチ