ワックスは軟らかく、簡単に成形できる物質です。さらに、適当な温度(40〜60℃)で硬くしたり、軟らかくしたり、高温で完全に焼却・揮散するなど油なのに水のように柔軟性がある性質です。
なので、歯科用ワックスでは、ろう義歯の材料として、または、インレーやクラウン、クラスプなどのワックスパターンとして多岐にわたり利用されています。
今回の内容は歯科用ワックスに関して前提となるお話です。
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歯科用ワックスの種類
歯科用ワックスは、診療や技工を行う時に補助的な材料として用いることが多いです。
種類や用途は多種多様。
①インレーワックス
歯科鋳造のワックスパターンとして使用
②パラフィンワックス
義歯床の仮床や咬合ろう堤に使用
③シートワックス
鋳造床のワックスパターンに使用
④スティッキーワックス
接着性をもち仮着に利用
⑤ユーティリティーワックス
室温で柔軟性をもちトレー周縁の修正に使用
⑥ビニルラインワックス
鋳造クラスプのワックスパターンに使用
⑦バイトワックス
咬合採得の際に使用
歯科用ワックスの原料
歯科用ワックスはその用途に応じて数種類のワックスの原料を配合。
おもなワックス原料には、パラフィンやカルナウバワックス、蜜ろうなどがあります。
実は、日常の生活用品にたくさん使わています。気になった方はググってみてもいいかもしれません。
パラフィン

wikiから
パラフィンは石ろうとも呼ばれます。
石油から取り出した白色半透明ろう状の固体。クロロホルムやエーテル、ベンジン、温アルコールに溶けます。
カルナウバワックス

艶出しされたもの
プラジル産のシュロの一種の葉から分泌されるろう。
パラフィンや蜜ろうにカルナウバワックスを加えると、フローを減少させ、熱膨張率を小さくし、面に滑沢さを出します。
蜜ろう
蜜バチの巣が主成分。
融点は61〜63℃ぐらいでパラフィンなどに添加すると体温以上でしなやかさやつやがあらわれる。
セレシン

オゾケライト
パラフィンワックスが石油を精製して得られるのに対し、セレシンワックスは鉱物を精製。
パラフィンより分子量と比重がやや大きく硬いです。
ダンマー
ダンマーはマレー半島産の植物から分泌される樹脂。
パラフィンなどに添加すると粘り強さや面を滑沢にする特徴を持ちます。
カンデリラ
植物性のワックス。カルナウバと同様にパラフィンに添加します。
ワックスを硬くしますが、カルナウバより軟らかく融点も低いのが特徴。
過去にキャンデリラ草の茎に含まれている白い樹液が性感染症の治療に使用 〜〜〜 主にガムやチョコレートのコーティング剤や化粧品の基剤として他の国々に輸出されるようになりました。
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