第100回 歯科医師国家試験:B問題

 B1〜B20

100B1
小児の対応法で正しいのはどれか。
a 母子分離は2歳児に有効である。
b モデリング法はビデオ映像を用いる。
c 笑気吸入鎮静法は笑気90%混合ガスを用いる。
d 抑制法はランパントカリエス児に適応する。
e 全身麻酔は行動変容に有効である。

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100B2
4歳児の齲蝕罹患傾向で正しいのはどれか。
a 上顎乳中切歯は下顎乳中切歯よりも罹患率が低い。
b 上顎乳犬歯では唇側面が舌側面よりも罹患率が低い。
c 下顎第一乳臼歯では遠心面が近心面よりも罹患率が高い。
d 下顎第二乳臼歯では遠心面が近心面よりも罹患率が高い。
e 上顎第二乳臼歯は下顎第二乳臼歯よりも罹患率が高い。

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100B3
永久歯と比べた乳歯の特徴はどれか。
a エナメル質が厚い。
b 第二象牙質の形成が少ない。
c 歯髄腔は相対的に小さい。
d 臼歯の小窩裂溝が深い。
e 臼歯間は面接触である。

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100B4
乳歯の歯内療法と使用薬材との組合せで正しいのはどれか。
a 間接覆髄法 ――― ヨードホルム製剤
b 直接覆髄法 ――― トリオジンクパスタ
c 生活断髄法 ――― パラホルム製剤
d 感染根管治療 ―― 水酸化カルシウム
e 根管充填 ―――― ガッタパーチャポイント

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100B5
暫間的間接覆髄法で正しいのはどれか。
a 窩洞形成後の消炎が目的である。
b 軟化象牙質を一層残す。
c 覆髄剤にFC糊剤を用いる。
d 骨様セメント質の形成を促進させる。
e メタルインレーで暫間修復を行う。

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100B6
全身的因子の関与が強いのはどれか。
a 単純性歯肉炎
b 増殖性歯肉炎
c 叢生性歯肉炎
d 萌出性歯肉炎
e 外傷性歯肉炎

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100B7
乳歯抜去が適応となるのはどれか。
a 急性期にある顎骨炎症の原因歯
b 生理的歯根吸収が1/3の歯
c 生活断髄で止血困難となった歯
d 咬合平面より低位にある歯
e 後継歯の萌出障害となる歯

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100B8
乳歯列期の特徴はどれか。
a 上下顎中切歯歯軸傾斜角は永久歯に比べ小さい。
b オーバージェットは永久歯に比べ大きい。
c 臼歯歯軸は永久歯に比べ傾斜が小さい。
d ターミナルプレーンは遠心階段型が多い。
e 霊長空隙は増加と減少とを繰り返す。

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100B9
保隙装置で正しい組合せはどれか。
a ディスタルシュー ―――――――― 咬合の回復
b Nanceのホールディングアーチ ―― 下顎に適応
c リンガルアーチ保隙装置 ――――― 歯齢IC期に適応
d クラウンループ ――――――――― 未萌出第一大臼歯の保隙
e 可撤保隙装置 ――――――――― 構音機能の回復

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100B10
先天異常をもたらすのはどれか。
a 水 痘
b 風 疹
c 麻 疹
d 流行性耳下腺炎
e ヘルパンギーナ

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100B11
血液疾患と原因因子との組合せで正しいのはどれか。
a 壊血病 ――――― 血清成分
b 血友病 ――――― 血漿成分
c 白血病 ――――― 血小板
d 顆粒球減少症 ―― リンパ球
e 悪性貧血 ―――― 毛細血管

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100B12
乳歯咬合と第一大臼歯初期咬合との型を図に示す。

乳歯咬合から第一大臼歯初期咬合への推移で正しいのはどれか。
a ア → ①
b イ → ①
c イ → ②
d ウ → ③
e エ → ②

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100B13
老化に伴う変化はどれか。
a 視野の拡大
b 疼痛閾値の上昇
c 筋活動電位の上昇
d 不感蒸泄量の増加
e 骨密度の増加

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100B14
エナメル質の齲蝕円錐がエナメル象牙境を底面にしているのはどれか。
a 前歯切縁
b 前歯唇面
c 前歯隣接面
d 臼歯舌面
e 臼歯小窩裂溝

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100B15
2級メタルインレー窩洞の便宜形態はどれか。
a 凸隅角の整理
b 予防拡大
c 鳩尾型
d 咬頭被覆
e 窩縁斜面

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100B16
光重合型コンポジットレジン修復の積層充填法で正しいのはどれか。
a 異なるシェードのレジンを積層できる。
b 積層充填に際して光照射時間を短縮できる。
c 積層する際にはプライマーを介在させる。
d 積層する際にはボンディングレジンを介在させる。
e 積層する際には未重合層を除去する。

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100B17
間接法レジンインレー修復で正しいのはどれか。
a 上顎前歯部の4級窩洞が適応である。
b 隣接面の形態付与に優れている。
c アンダーカットの存在が許される。
d 歯肉側窩縁にベベルを付与する。
e グラスアイオノマーセメントで合着する。

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100B18
口腔内でセラミックインレーの辺縁最終仕上げに用いるのはどれか。
a バーニッシャー
b ダイヤモンドポイント
c カーボランダムポイント
d ホワイトポイント
e フィニッシングバー

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100B19
(     )に入る語句で正しいのはどれか。
ポケットは(①)の位置によって、仮性ポケットと真性ポケットとに大別される。さらに後者は、(①)と(②)との位置関係によって、骨縁上ポケットと骨縁下ポケットとに分けられる。
a     ①       ②
a セメントエナメル境 ポケット底
b ポケット底     歯槽骨頂
c 歯槽骨頂      ポケット底
d セメントエナメル境 上皮性付着
e ポケット底     歯肉歯槽粘膜境

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100B20
慢性歯周炎罹患時の歯肉結合組織に多いのはどれか。
a IgA産生細胞
b IgD産生細胞
c IgE産生細胞
d IgG産生細胞
e IgM産生細胞

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 B21〜B40

100B21
ポケット探針の使用法で正しいのはどれか。
a 掌握状把持で用いる。
b フリーハンドで用いる。
c 20~30gの荷重で用いる。
d 出血したら挿入をやめる。
e 歯根の彎曲に合わせ曲げて使用する。

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100B22
(     )に入る語句で正しいのはどれか。
下顎左側第二小臼歯に限局した約4mmの骨縁上ポケットがある。この症状の手術に当たって、まず替刃メスを用い、ポケット底に向かって歯肉頂から切開を入れた。次にキュレット型スケーラーを用いて、根面に対する処置と軟組織の除去を行った後に、近遠心部で頬舌的に縫合した。この切開を(①)といい、歯周外科治療法を(②)という。
a   ①     ②
a 縦切開  歯周ポケット掻爬術
b 内斜切開 歯肉整形術
c 縦切開  新付着術
d 内斜切開 新付着術
e 外斜切開 歯肉歯槽粘膜形成術

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100B23
歯肉歯槽粘膜境、歯槽骨および接合上皮の位置関係を図に示す。

図と治療法との組合せで正しいのはどれか。
a ア ―― ルートプレーニング
b イ ―― 歯肉切除術
c ウ ―― 新付着術
d エ ―― フラップ手術
e オ ―― 遊離歯肉移植術

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100B24
下顎左側第一大臼歯と隣在歯との骨吸収状態を図に示す。

適切な処置はどれか。
a ルートセパレーション
b ヘミセクション
c 自家骨移植術
d GTR法
e ファルカプラスティ

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100B25
歯髄疾患で正しい組合せはどれか。
a 歯髄充血 ―――――― 出血性炎
b 急性単純性歯髄炎 ―― 漿液性炎
c 慢性増殖性歯髄炎 ―― 壊疽性炎
d 上行性歯髄炎 ―――― 特異性炎
e 特発性歯髄炎 ―――― 化膿性炎

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100B26
根尖性歯周炎と症状との組合せで正しいのはどれか。
a 急性単純性根尖性歯周炎 ―― 挺出感
b 急性化膿性根尖性歯周炎 ―― 瘻 孔
c 慢性化膿性根尖性歯周炎 ―― 羊皮紙様感
d 歯根肉芽腫 ―――――――― 波 動
e 歯根嚢胞 ――――――――― 骨性癒着

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100B27
歯性上顎洞炎で、まず行う処置はどれか。
a 抜髄法
b 感染根管治療
c 根尖掻爬法
d 歯根分離法
e 上顎洞根治術

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100B28
手用器具による彎曲根管の拡大で正しいのはどれか。
a 拡大の進行とともに作業長の延長が起こる。
b EDTAを根管内に満たして拡大する。
c 根管消毒薬を根管内に満たして拡大する。
d リーマーを用いリーミング操作で拡大する。
e Kファイルを曲げファイリング操作で拡大する。

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100B29
逆根管充填法用の封鎖材はどれか。
a 金 箔
b EBAセメント
c 水硬性仮封材
d リン酸亜鉛セメント
e ガッタパーチャポイント

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100B30
次亜塩素酸ナトリウム剤の根尖溢出と皮下気腫とで共通する症状はどれか。
a 疼 痛
b 腫 脹
c 瘻 孔
d 歯の動揺
e 皮膚の変色

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100B31
上顎前歯の舌面形態によって決定されるのはどれか。
a フィッシャー角
b 側方顆路角
c イミディエイトサイドシフト
d 矢状顆路角
e 矢状切歯路角

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100B32
65歳の女性。下顎右側第一小臼歯欠損部にインプラント治療を希望して来院したが、ブリッジ治療を行うことにした。
考えられる理由はどれか。
a 欠損部隣在歯の齲蝕
b 欠損部近遠心径の不足
c 審美性回復が困難
d ニッケルアレルギー
e 高年齢

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100B33
歯冠色を再現するために硬質レジンのみを使用するのはどれか。
a プロキシマルハーフクラウン
b コーヌステレスコープクラウン
c ジャケットクラウン
d ポストクラウン
e ラミネートベニアクラウン

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100B34
無髄歯の単独修復に適さないのはどれか。
a 3/4冠
b ジャケットクラウン
c 陶材焼付鋳造冠
d 全部鋳造冠
e ポストクラウン

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100B35
ポンティックで離底型がリッジラップ型よりも優れているのはどれか。
a 違和感が少ない。
b 構音障害が少ない。
c 食塊形成能力が大きい。
d 粉砕能力が大きい。
e 顎堤粘膜への影響が小さい。

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100B36
陶材焼付鋳造冠の色調選択で正しいのはどれか。
a 歯肉色を考慮する。
b 歯を乾燥して行う。
c モールドガイドを用いる。
d 強い光源を用いる。
e 前歯は臼歯よりも明るくする。

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100B37
全部被覆冠支台歯のテーパー角で正しいのはどれか。
a 標準は約15度である。
b 大きいほど維持力は大きい。
c 連結冠では小さくする。
d 支台歯の高径の増加とともに小さくする。
e 大きいほど合着時の浮き上がりは小さい。

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100B38
ブリッジ製作時の咬合面コア採得用材料で適切なのはどれか。
a 印象用石膏
b 印象用ワックス
c アルジネート印象材
d インプレッションコンパウンド
e パテタイプシリコーンゴム印象材

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100B39
全部鋳造冠の口腔内試適で最初に行うのはどれか。
a 適合精度の確認
b 隣在歯接触点の調整
c リムーバルノブの除去
d 側方運動における咬合接触の調整
e 中心咬合位における咬合接触の調整

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100B40
デュアルキュア型レジンセメントで正しいのはどれか。
a ワンペーストタイプもある。
b 光照射によって強度が向上する。
c 光照射をするまで硬化しない。
d チェアのライトを消して作業を行う。
e 余剰セメントの除去は完全硬化後に行う。

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 B41〜B60

100B41
ガイドプレーンの形成直後に行うのはどれか。
a 概形印象
b サベイング
c 精密印象
d 咬合採得
e 咬合器装着

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100B42
ダイナミック印象に用いるのはどれか。
a 印象用ワックス
b アルジネート印象材
c モデリングコンパウンド
d アクリル系軟質義歯裏装材
e パテタイプシリコーンゴム印象材

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100B43
無歯顎患者の作業模型製作後にまず行う操作はどれか。
a リリーフ
b 基礎床の製作
c 咬合堤の製作
d Tenchのコア採得
e フェイスボウによる記録

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100B44
全部床義歯の蝋義歯試適時に評価するのはどれか。
a 咬合高径
b 維持力
c 疼痛の有無
d 最大咬合力
e 咬合時の沈下量

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100B45
BULLの法則に基づいた咬合調整の目的はどれか。
a 側方運動時作業側の干渉除去
b 側方運動時平衡側の干渉除去
c 前方運動時の干渉除去
d 中心位での干渉除去
e 咬頭嵌合位での干渉除去

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100B46
70歳の男性。脳血管障害の後遺症で鼻音化が認められる。
構音の改善に有効なのはどれか。
a 栓塞子
b 舌接触補助床
c スピーチエイド
d 軟口蓋挙上装置
e スタビリゼーションスプリント

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100B47
グラスアイオノマーセメントの液の主成分はどれか。
a メタクリル酸
b リン酸
c アクリル酸
d クエン酸
e エトキシ安息香酸

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100B48
上下顎前歯の被蓋状態の模式図を示す。

舌突出癖が発現するのはどれか。
a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ

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100B49
先天異常と所見との組合せで正しいのはどれか。
a Down症候群──────────過蓋咬合
b Crouzon症候群─────────上顎前突
c 鎖骨頭蓋骨異形成症───────過剰歯
d Pierre Robin症候群───────下顎前突
e Beckwith─Wiedemann症候群──小舌症

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100B50
片側性の顎関節の形成不全を示す疾患はどれか。
a Russell─Silver症候群
b Apert症候群
c Turner症候群
d McCune─Albright症候群
e Goldenhar症候群

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100B51
咬合異常の原因と症状との組合せで正しいのはどれか。
a 乳臼歯の齲蝕 ―――――― 空隙歯列弓
b アデノイド肥大 ――――― 上顎切歯舌側傾斜
c 母指吸引癖 ――――――― 上顎狭窄歯列弓
d 成長ホルモン分泌不全 ―― 骨格性下顎前突
e 巨 舌 ――――――――― 叢 生

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100B52
8歳の男児。下顎前突を主訴として来院した。下顎閉口路における早期接触時の写真(別冊No.1A)と咬頭嵌合位の写真(別冊No.1B)とを別に示す。

この咬合異常によって誘発されるのはどれか。
a 歯肉退縮
b 歯髄壊死
c 歯根破折
d 内部吸収
e 骨性癒着

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100B53
セファログラムの計測点で両側にあるのはどれか。
a S
b N
c Pog
d Or
e ANS

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100B54
上下顎前突患者に小臼歯抜去によるマルチブラケット治療を行った。
治療後にみられる変化はどれか。
a FMAの増加
b FMIAの減少
c IMPAの減少
d 上下顎中切歯歯軸傾斜角の減少
e SN平面に対する上顎中切歯歯軸傾斜角の増加

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100B55
断続的な矯正力を発揮するのはどれか。
a アクチバトール
b チンキャップ
c ヘッドギア
d 急速拡大装置
e 咬合斜面板

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100B56
上顎中切歯に矢印の方向に矯正力を加えた模式図を示す。

別に示す組織像(別冊No.2)がみられるのはどれか。
a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ

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100B57
筋機能圧を治療に応用するのはどれか。
a クワドヘリックス
b チンキャップ
c 咬合挙上板
d ヘッドギア
e リップバンパー

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100B58
混合歯列期の治療で正しい組合せはどれか。
a 上顎前突 ―――― リンガルアーチ
b 反対咬合 ―――― ヘッドギア
c 下顎の側方偏位 ― 咬合斜面板
d 過蓋咬合 ―――― パラタルアーチ
e 開 咬 ――――― タングクリブ

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100B59
矯正装置とその効果との組合せで正しいのはどれか。
a 上顎前方牽引装置 ――― 縫合性成長の抑制
b ヘッドギア ――――――― 縫合性成長の促進
c チンキャップ ―――――― 軟骨性成長の促進
d 急速拡大装置 ――――― 軟骨性成長の抑制
e 咬合斜面板 ―――――― 軟骨性成長の促進

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100B60
格性反対咬合の外科的矯正治療で術前矯正の目的はどれか。
a オーバーバイトの改善
b オーバージェットの改善
c 上下顎歯列正中線の一致
d AngleⅠ級の大臼歯関係の確立
e デンタルコンペンセーションの除去

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 B61〜B80

100B61
McCune─Albright症候群でみられるのはどれか。
a 骨粗鬆症
b 線維性骨異形成症
c 腎性骨異栄養症
d 鎖骨頭蓋骨異形成症
e 甲状腺機能亢進症

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100B62
9歳の女児。咀嚼障害を主訴として来院した。左側口唇口蓋裂に対し、口唇形成術と口蓋形成術とがすでに行われている。上顎左側歯槽部の顎裂、中切歯の捻転および側切歯の舌側転位が認められる。鼻咽腔閉鎖機能に異常はない。
この時期に行う治療はどれか。
a 外鼻修正術
b 顎裂部骨移植術
c 咽頭弁形成術
d 上顎骨骨切り術
e 口唇修正術

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100B63
関節突起頸部骨折の臨床的特徴はどれか。
a 頬部の打撲による直達骨折である。
b 両側性骨折が多い。
c 複雑骨折が多い。
d オトガイ部が健側に偏位する。
e 下顎頭の内前方転位を伴う。

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100B64
下顎智歯周囲炎が翼突下顎隙から内側翼突筋へ波及し膿瘍形成が疑われる。
膿瘍の存在部位の診断に有用な画像検査はどれか。
a パノラマエックス線撮影
b 後頭前頭方向撮影法
c 血管造影法
d MRI
e シンチグラフィ

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100B65
39歳の男性。左側頬部の腫脹を主訴として来院した。原因歯である上顎左側第一大臼歯を抜去したところ排膿を認めた。抜歯窩からゾンデを挿入すると上顎洞との交通を認める。
まず行う処置はどれか。
a 穿孔部からの洗浄
b 抜歯窩再掻爬
c 瘻孔閉鎖術
d 隣在歯の抜去
e 上顎洞根治術

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100B66
顎放線菌症で正しいのはどれか。
a 嫌気性グラム陰性菌の感染による。
b 血液中に菌塊を認める。
c 乾酪壊死を認める。
d ビダラビンが有効である。
e 板状硬結を認める。

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100B67
骨内に発生するのはどれか。
a 萌出嚢胞
b 鼻歯槽嚢胞
c 甲状舌管嚢胞
d Blandin─Nuhn嚢胞
e 歯周嚢胞

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100B68
25歳の女性。下顎左側骨体部の腫大と顔面の非対称とを主訴として来院した。15年前から徐々に腫脹してきたが、放置していたという。初診時のエックス線写真で下顎左側骨体部に境界不明瞭なすりガラス様不透過像を認める。生検で病変は不規則な線維骨と線維性結合組織とからなる病理組織像を示す。
適切な治療法はどれか。
a 化学療法
b 放射線療法
c 掻爬摘出術
d 下顎半側切除術
e 減量術

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100B69
32歳の女性。口底正中部の無痛性の腫瘤を主訴として来院した。腫瘤は鶏卵大、半球状および弾性軟で、試験穿刺によって粥状物が吸引される。
疑われるのはどれか。
a 粘液腫
b リンパ管腫
c 類皮嚢胞
d 脂肪腫
e 甲状舌管嚢胞

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100B70
25歳の男性。上顎左側第二小臼歯の未萌出を主訴として来院した。└5部頬側歯肉に骨様硬の腫脹が認められるが圧痛はない。エックス線写真で埋伏歯と小塊状のエックス線不透過像とを認める。その外側にはエックス線透過帯があり、病変の境界は明瞭である。
疑われるのはどれか。
a 良性セメント芽細胞腫
b 歯牙腫
c 骨 腫
d 線維性骨異形成症
e 骨硬化症

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100B71
エックス線写真における骨膜反応の模式図を示す。

この骨膜反応を特徴とする疾患はどれか。
a 放射線性骨髄炎
b 慢性化膿性骨髄炎
c 扁平上皮癌
d 類骨骨腫
e 骨肉腫

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100B72
63歳の男性。口唇と舌の腫脹を主訴として来院した。前日の深夜に腫脹が突然生じたという。トラネキサム酸を内服させた。3日後の再来時の問診で腫脹は服薬翌日に消失したという。
疑われるのはどれか。
a リンパ管腫
b 血管腫
c Behçet病
d Quincke浮腫
e 粘液腫

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100B73
Hunter舌炎にみられる血液検査所見はどれか。
a ヘモグロビンの減少
b ビリルビンの増加
c 血清鉄の減少
d 巨赤芽球の出現
e リンパ球の増加

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100B74
血液凝固を促進するのはどれか。
a ウロキナーゼ
b ヘパリン
c クエン酸塩
d シュウ酸塩
e カルシウム塩

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100B75
血友病Aの臨床検査所見はどれか。
a 血小板の減少
b 第Ⅶ因子の欠乏
c 部分トロンボプラスチン時間の延長
d 出血時間の延長
e プロトロンビン時間の延長

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100B76
肺気腫患者の呼吸状態を端的に示すのはどれか。
a チアノーゼ
b %肺活量
c 起坐呼吸
d 息切れ
e 肺の虚脱

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100B77
心筋梗塞の既往がある患者で、歯科治療は応急処置にとどめた方がよいのはどれか。
a 心筋梗塞発症7か月後
b 冠動脈バイパスグラフト術施行3か月後
c NYHA分類のⅢ度
d 抗凝固薬服用中
e 洞性不整脈

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100B78
過換気症候群の症状で動悸や胸部圧迫感を生じる主な原因はどれか。
a 空気の嚥下
b 交感神経緊張
c PaCO2の減少
d pHの上昇
e 血清Kイオンの減少

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100B79
相互作用によってエピネフリンの作用が高まる薬物はどれか。
a 副腎皮質ステロイド薬
b カルシウム拮抗薬
c ACE阻害薬
d 抗凝固薬
e 三環系抗うつ薬

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100B80
全身麻酔の周術期管理で正しいのはどれか。
a 誤嚥性肺炎の既往のある患者にはH2ブロッカーを投与する。
b 糖尿病患者で血糖値100 mg/dlの時にはインスリンを投与する。
c 甲状腺機能亢進症患者の前投薬に硫酸アトロピンを投与する。
d 喘息患者ではバルビタールによる急速導入を行う。
e 重症筋無力症患者の前投薬にジアゼパムを投与する。

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 B81〜B100

100B81
79歳の女性。閉口障害を主訴として来院した。約3か月前あくびの後に閉口困難となったが自力整復が可能であった。その後たびたび同様の状態を生じ自力整復が不可能になったという。無歯顎であるが義歯は使用していない。初診時に徒手的整復を試みたが不可能であった。
次に行う処置はどれか。
a 関節円板切除術
b 顎関節制動術
c 筋弛緩薬の静脈内投与
d 関節腔内洗浄療法
e チンキャップ装着

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100B82
再発を繰り返すガマ腫の治療法はどれか。
a 嚢胞摘出術
b 導管移動術
c 開窓術
d 顎下腺摘出術
e 舌下腺摘出術

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100B83
口蓋の腺様嚢胞癌が最も遠隔転移しやすい臓器はどれか。
a 脳
b 肺
c 胃
d 肝
e 腎

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100B84
流行性耳下腺炎で正しいのはどれか。
a 乳児に好発する。
b 潜伏期間は3~4日である。
c ウイルスは唾液中にも排出される。
d 急性期にはIgG値が上昇する。
e 抗ウイルス抗体価は治癒後に上昇する。

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100B85
50歳の男性。顔面の運動異常を主訴として来院した。昨日、右側顔面に違和感が生じ、その後、口角が下垂し、右側前額部の皺形成ができなくなり、眼瞼が閉じにくくなったという。聴覚に異常はない。右側舌前方部の味覚が消失したという。
顔面神経の障害部位はどれか。
a 茎乳突孔部
b 鼓索神経分岐部
c アブミ骨筋神経上部
d 膝神経節上部
e 顔面神経運動核

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100B86
歯垢染色後の口腔内写真(別冊No.3)を別に示す。

OHIのDebris Indexで唇面を評価した時の正しい組合せはどれか。
a 上顎中切歯 ―― 3点
b 上顎側切歯 ―― 3点
c 下顎中切歯 ―― 2点
d 下顎側切歯 ―― 2点
e 下顎犬歯 ――― 1点

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100B87
唾液の機能と成分との組合せで正しいのはどれか。
a 保護作用 ――― トロンボプラスチン
b 再石灰化 ――― ムチン
c 抗菌作用 ――― ラクトフェリン
d 消化作用 ――― スタテリン
e 緩衝作用 ――― リゾチーム

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100B88
図に示す刷掃法はどれか。

a ゴットリーブの垂直法
b スクラビング法
c バス法
d ローリング法
e フォーンズ法

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100B89
歯磨剤に含まれる研磨剤はどれか。
a 安息香酸ナトリウム
b 乳酸アルミニウム
c ピロリン酸カルシウム
d アルギン酸ナトリウム
e ラウリル硫酸ナトリウム

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100B90
現在の我が国の一人当たり年間砂糖消費量はどれか。
a 約10 kg
b 約20 kg
c 約30 kg
d 約40 kg
e 約50 kg

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100B91
1歳6か月児健康診査で正しいのはどれか。
a 咬合に関与している完全萌出した歯を生歯とする。
b 歯の清掃状態は上下顎切歯唇面の歯垢の付着を診査する。
c 下顎臼歯部のみに齲蝕がある場合の齲蝕罹患型はB型である。
d エナメル質に小齲窩がある場合は要観察とする。
e 授乳継続の有無について養育者に確認する。

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100B92
10歳男児の学校歯科健康診断票(歯・口腔)の一部を示す。

正しいのはどれか。
a 歯列・咬合・顎関節の治療が必要である。
b 前歯部に帯状に歯垢が付着している。
c 前歯部に歯石沈着が認められる。
d 永久歯の先天欠如が疑われる。
e 齲蝕の治療が必要である。

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100B93
1歳6か月児健康診査に来所した男児。母親が仕上げ磨きを行っているというが、清掃状態はやや不良である。乳中切歯と乳側切歯とが全て萌出完了し、下顎両側第一乳臼歯は萌出途上である。また、上顎左側乳中切歯の唇面に白濁が認められる。
適切な対応はどれか。
a バス法での磨き方を指導する。
b フッ化物塗布を勧める。
c フッ化物洗口を勧める。
d D┬Dの予防填塞を勧める。
e └A白濁部の修復を勧める。

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100B94
根面齲蝕で正しいのはどれか。
a 歯周疾患とは無関係である。
b 男性は女性よりも少ない。
c 歯冠部齲蝕と比べて進行は早い。
d フッ化物応用は予防に有効である。
e 有病者率は30歳代がピークである。

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100B95
入所型知的障害者更生施設において、平成15・17年度の歯科健診をともに受けた48人の集計結果を表に示す。

特に効果がみられた取り組みはどれか。
a 歯磨き習慣の定着
b 歯科医院での齲蝕治療
c 施設での齲蝕予防
d 歯科医院での歯周治療
e 入所者への健康教育

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100B96
熱膨張係数が最も大きいのはどれか。
a タイプ別金合金
b コバルトクロム合金
c グラスアイオノマーセメント
d コンポジットレジン
e アクリルレジン

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100B97
材料が永久変形を起こし始める目安となるのはどれか。
a 耐 力
b 伸 び
c 弾性係数
d 引張り強さ
e 弾性エネルギー率

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100B98
印象材の硬化に伴う結合で正しいのはどれか。
a 寒 天 ―――――――――― イオン結合
b アルジネート ――――――― 二次的な分子間力
c シリコーンゴム ―――――― 共有結合
d モデリングコンパウンド ―― 金属結合
e 酸化亜鉛ユージノール ――― 水素結合

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100B99
印象採得後、水中保管で膨張するのはどれか。
a アルジネート印象材
b ポリサルファイドゴム印象材
c シリコーンゴム印象材
d モデリングコンパウンド
e 印象用石膏

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100B100
β石膏硬化体の圧縮強さが最も大きくなるのはどれか。
a 混水比の増加
b 食塩の添加
c 硫酸カリウムの添加
d ホウ砂の添加
e 十分な乾燥

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 B101〜B110

100B101
棒状インレーワックスを温水中で金型の形状に合わせて曲げ、そのまま一定時間保持した(A)。その後、金型からはずして別の温水中に移し、一定時間保管した(B)ところ変形が生じた。
変形を小さくする操作はどれか。
a (A)の温度をワックスの軟化温度以下にする。
b (A)の曲げる操作を一気に素早くする。
c (A)の保持時間を延長する。
d (B)の温度をワックスの融解温度以下で高めに設定する。
e (B)の保管時間を延長する。

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100B102
鋳造用金銀パラジウム合金で正しいのはどれか。
a 金を20%以上含む。
b 融解温度が約800℃である。
c リン酸塩系埋没材を使用する。
d 硬化熱処理が可能である。
e 1.0%の鋳造収縮を示す。

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100B103
陶材焼付用金合金で正しいのはどれか。
a 熱膨張係数は陶材よりも小さい。
b 陶材とのぬれは表面の酸化膜によって高められる。
c 融解温度は陶材焼成温度よりも低い。
d 弾性係数はニッケルクロム合金よりも大きい。
e タイプ4金合金が使用できる。

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100B104
含イオウ系官能基を有する接着性モノマーに最も強く接着するのはどれか。
a 金銀パラジウム合金
b ニッケルクロム合金
c コバルトクロム合金
d チタン合金
e ステンレス鋼

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100B105
硬質レジン歯と比較した陶歯の特徴はどれか。
a 耐衝撃性に富む。
b 変形しにくい。
c 摩耗しやすい。
d 有機溶媒に溶けやすい。
e 熱膨張しやすい。

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100B106
酸化亜鉛ユージノールセメントで正しいのはどれか。
a 合着用として十分な強さを有する。
b キレート反応で硬化する。
c 水に対する溶解性が小さい。
d 水分の存在で硬化が遅延する。
e 歯質接着性を有する。

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100B107
チタンインプラントの表面処理で骨伝導性が最も高いのはどれか。
a 放電加工
b サンドブラスト
c 酸エッチング
d チタン粉末コーティング
e ハイドロキシアパタイトコーティング

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100B108
同一条件で遠心鋳造した場合に遠心力が最大になるのはどれか。
a タイプ4金合金
b 金銀パラジウム合金
c ニッケルクロム合金
d コバルトクロム合金
e チタン合金

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100B109
タイプ別金合金のろう付け用ろうで正しいのはどれか。
a 融解温度は約1,100℃である。
b 電位は母材と近似している。
c 色調は母材と異なる。
d パラジウムを配合する。
e フラックスとしてフッ化カリウムを用いる。

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100B110
最も波長が長いレーザーはどれか。
a He─Ne
b Nd:YAG
c Er:YAG
d Ga─As
e CO2

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