第100回 歯科医師国家試験:D問題

D1〜D20

100D1
64歳の男性。ブリッジ治療を行うことにした。支台歯形成終了時と咬頭嵌合位における口腔内写真(別冊No.1A、B)を別に示す。

正しいのはどれか。
a 鞍状型ポンティックを用いる。
b 陶材焼付鋳造冠を用いる。
c ワンピースキャスト法を用いる。
d 形成はナイフエッジである。
e 強く噛ませて咬合採得する。

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100D2
47歳の女性。陶材焼付鋳造ブリッジを製作中である。支台歯形成後の口腔内写真(別冊No.2A)と調整中のある装置の写真(別冊No.2B)とを別に示す。

装置の白い部分の目的はどれか。
a 支台歯削除量の確認
b 印象材とトレーとの接着力増大
c 支台歯フィニッシュラインの明示
d 唇側面豊隆の設定
e 支台歯テーパーの確認

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100D3
次の文により3、4の問いに答えよ。
52歳の女性。補綴前処置を行った。処置前後のエックス線写真(別冊No.3A、B)を別に示す。

3 行った前処置はどれか。
a 根管形成
b 矯正的歯根挺出
c 歯槽骨整形
d アペキシフィケーション
e 歯根尖切除法

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4 この前処置の目的はどれか。2つ選べ。
a 歯冠歯根長比の改善
b 歯槽骨の強化
c 生物学的幅径の確保
d 帯環効果の獲得
e 感染歯質の除去

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100D5
21歳の女性。前歯部の変色を主訴として来院した。部分被覆冠による治療を行った。初診時の口腔内写真(別冊No.4A)と治療終了時の口腔内写真(別冊No.4B)とを別に示す。

部分被覆冠内面に行った表面処理はどれか。 2つ選べ。
a サンドブラスト処理
b 金属用接着プライマー処理
c スズ電析処理
d シランカップリング剤塗布
e シアノアクリレート剤塗布

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100D6
50歳の男性。補綴装置を製作中である。ある操作後の写真(別冊No.5A、B)を別に示す。

咬合床を使用した目的はどれか。
a 支台築造形態の決定
b 義歯の設計
c 維持装置の決定
d 人工歯の選択
e 蝋義歯の製作

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100D7
48歳の男性。支台築造を行っている。治療途中の口腔内写真(別冊No.6A)とバーの写真(別冊No.6B)とを別に示す。

続いて行う操作に用いるのはどれか。
a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ

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100D8
65歳の男性。上顎義歯床下粘膜の咀嚼時疼痛を主訴として来院した。義歯は3年前に装着し、疼痛は1週前からあるという。初診時の口腔内写真(別冊No.7A)、義歯の写真(別冊No.7B)及び義歯装着時の写真(別冊No.7C)を別に示す。

まず行う処置はどれか。2つ選べ。
a 咬合調整
b 粘膜調整
c リライニング
d クラスプの交換
e 義歯床の拡大

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100D9
57歳の女性。口蓋部の咀嚼時疼痛を主訴として来院した。新しく義歯を製作することにした。初診時の口腔内写真(別冊No.8A)と現在の義歯の写真(別冊No.8B)とを別に示す。

義歯の新製で正しいのはどれか。 2つ選べ。
a 馬蹄型大連結子を用いる。
b 頬舌径の大きな人工歯を用いる。
c バーアタッチメントを用いる。
d 義歯は片側性とする。
e 加圧印象を行う。

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100D10
53歳の女性。下顎部分床義歯を製作することにした。初診時の口腔内写真(別冊No.9A)とサベイラインを描記した下顎模型の写真(別冊No.9B)とを別に示す。

大連結子と┌7に適用するクラスプとの組合せで正しいのはどれか。
a リンガルプレート ―― リングクラスプ
b リンガルプレート ―― Iバー
c リンガルバー ―――― リングクラスプ
d リンガルバー ―――― Iバー
e リンガルバー ―――― エーカースクラスプ

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100D11
76歳の女性。上顎歯肉癌切除後に開放型栓塞子を持つ顎義歯を装着した。口腔内写真(別冊No.10A)と顎義歯の写真(別冊No.10B)とを別に示す。

矢印部分の目的はどれか。 2つ選べ。
a 維持力の向上
b 義歯強度の増加
c 支持域の拡大
d 軽量化
e 陰圧効果の増強

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100D12
次の文により12、13の問いに答えよ。
69歳の男性。下顎義歯を製作した。口腔内写真(別冊No.11A)、作業用模型の写真(別冊No.11B)及び義歯を装着した写真(別冊No.11C)を別に示す。

12 製作した義歯はどれか。
a コンプリートオーバーデンチャー
b バーアタッチメントデンチャー
c 歯冠内アタッチメントデンチャー
d 歯冠外アタッチメントデンチャー
e テレスコープデンチャー

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13 この義歯で正しいのはどれか。
a 支台歯の歯冠歯根長比が改善される。
b 維持より把持が優っている。
c 着脱方向はアタッチメントに制約される。
d 義歯洗浄剤は使用できない。
e 維持力は辺縁封鎖によって得られる。

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100D14
68歳の男性。上顎義歯の脱落を主訴として来院した。6か月前の前歯抜去によって部分床義歯から全部床義歯に移行したという。床下粘膜に異常は認められず、咀嚼時疼痛もない。初診時の適合試験中の写真(別冊No.12A)と適合試験後の義歯の写真(別冊No.12B)とを別に示す。

適切な処置はどれか。2つ選べ。
a 前歯部床縁の延長
b リライニング
c 上顎結節部のリリーフ
d 義歯安定材の使用
e 床研磨面の削除

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100D15
68歳の男性。上顎全部床義歯を製作することにした。筋圧形成後の写真(別冊No.13A、B、C)を別に示す。

矢印で示す部位と各種運動との組合せで正しいのはどれか。
a ア ―― 指を吸引する。
b イ ―― 口を大きく開ける。
c ウ ―― 頬をすぼめる。
d エ ―― 下顎を左右に動かす。
e オ ―― 嚥下する。

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100D16
65歳の男性。上顎部分床義歯を製作中である。研究用模型の写真(別冊No.14A)、ある操作の写真(別冊No.14B)及び操作に用いる器具の写真(別冊No.14C)を別に示す。

まず用いるのはどれか。
a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ

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100D17
67歳の女性。上下顎部分床義歯を製作することにした。初診時の口腔内写真(別冊No.15A、B、C)を別に示す。

適切なのはどれか。 2つ選べ。
a 上顎は支台歯に強く支持を求める。
b 上顎義歯床は維持のために後方に延長する。
c 咬合平面をフランクフルト平面と平行に設定する。
d 上下的顎間関係の記録は上下顎右側犬歯の接触位で行う。
e 下顎残存歯のすべてにレストを設置する。

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100D18
82歳の男性。上下顎全部床義歯を製作中である。ある操作の写真(別冊No.16A、B)を別に示す。

この操作で正しいのはどれか。
a 人工光のもとで行う。
b 人工歯の大きさを決める。
c モールドガイドを用いる。
d 鼻翼幅線を目安とする。
e 皮膚の色を参考にする。

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100D19
82歳の女性。上下顎全部床義歯を製作中である。咬合採得後の上下顎顎間関係の写真(別冊No.17A)と各種人工歯排列の写真(別冊No.17B)とを別に示す。

正しい排列はどれか。
a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ

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100D20
70歳の男性。下顎部分床義歯を製作中である。完成義歯の適合試験を行った写真(別冊No.18)を別に示す。

調整する部位はどれか。
a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ

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D21〜D40

100D21
73歳の男性。上顎義歯右側床下粘膜の圧迫感を主訴として来院した。義歯は3か月前に装着し、圧迫感は1か月前からあるという。初診時の口腔内写真(別冊No.19A)、義歯咬合時の写真(別冊No.19B)及び義歯の写真(別冊No.19C)を別に示す。

まず行うべき処置はどれか。 2つ選べ。
a リライニング
b 床縁の延長
c 77┤人工歯の削除
d 粘膜調整
e クラスプの調整

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100D22
次の文により22、23の問いに答えよ。
64歳の女性。下顎義歯床下粘膜の咀嚼時疼痛を主訴として来院した。義歯は3年前に装着し、疼痛は3日前からあるという。初診時の口腔内写真(別冊No.20A)、義歯の写真(別冊No.20B)及び義歯を加圧した時の写真(別冊No.20C、D)を別に示す。

22 疼痛の原因はどれか。2つ選べ。
a 義歯床の不適合
b 支持の不足
c 床面積の不足
d 辺縁の過長
e 人工歯数の不足

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23 まず行う処置はどれか。2つ選べ。
a リライニング
b  Iバーの交換
c レストの追加
d 人工歯の追加
e 床面積の拡大

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100D24
68歳の男性。下顎義歯床下粘膜の咀嚼時疼痛を主訴として来院した。義歯は1か月前に装着し、疼痛は1週前からあるという。来院時の口腔内写真(別冊No.21A)、義歯の写真(別冊No.21B)及び適合試験後の写真(別冊No.21C)を別に示す。

考えられる原因はどれか。
a フラビーガム
b 辺縁の過長
c 床面積の不足
d 咬合接触の不均衡
e 人工歯の排列位置

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100D25
62歳の女性。義歯の破折を主訴として来院した。 1年前に装着したが、昨夜食事中に破損したという。初診時の口腔内写真(別冊No.22A、B、C、D)と破折した義歯の写真(別冊No.22E)とを別に示す。

考えられる原因はどれか。 2つ選べ。
a 鋳造鉤の使用
b 上顎クリアランス
c 人工歯排列の位置
d スケルトン部の設計
e パラタルバーの位置

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100D26
次の文により26、27の問いに答えよ。
20歳の男性。下顎左側第一大臼歯の自発痛を主訴として来院した。全身的疾患の既往はなく、当日の全身状態も良好であったため、ミダゾラムによる静脈内鎮静法下にフェリプレシン含有3%塩酸プロピトカインによる浸潤麻酔下で抜髄処置を始めようとしたところ、全身状態に異常を認めた。経過を図に示す。

26 遭遇したのはどれか。
a 高血圧脳症
b 過換気症候群
c 血管迷走神経性反射
d メトヘモグロビン血症
e アナフィラキシーショック

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27 図中のAで静脈内持続投与したのはどれか。
a 塩酸ドパミン
b 塩化カリウム
c ジアゼパム
d ニフェジピン
e メチレンブルー

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100D28
73歳の男性。上顎左側臼歯部歯肉の腫脹を主訴として来院した。悪性腫瘍の診断のもとに、上顎半側切除術と左側頸部郭清術とが5日後に予定された。身長168cm、体重80kgで肥満を認める以外、既往歴に特記事項はない。過去50年にわたり1日20本以上の喫煙を続けているという。術前の検査結果の一部を表に示す。

周術期管理に当たり適切なのはどれか。2つ選べ。
a 術前の禁煙
b アミノフィリンの術前投与
c 下肢への静脈確保
d 弾性ストッキングの着用
e 早期離床の回避

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100D29
1か月の乳児。口唇の異常を主訴として来院した。初診時の顔貌写真(別冊No.23)を別に示す。

正しいのはどれか。 2つ選べ。
a 常染色体優性遺伝である。
b 中耳炎を併発しやすい。
c von Langenbeck法で口唇形成手術を行う。
d 直ちに口蓋床を製作する。
e 生後3か月に口蓋形成手術を行う。

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100D30
1か月の乳児。歯肉の異常を主訴として来院した。授乳時に母親が気付いたという。初診時の口腔内写真(別冊No.24)を別に示す。

適切な対応はどれか。
a 切 除
b 摘 出
c レーザーによる蒸散
d 副腎皮質ステロイド軟膏塗布
e 経過観察

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100D31
19歳の男性。下顎前突を主訴として来院した。幼少時に小児科で、常染色体劣性遺伝と破骨細胞の機能異常による疾患と診断されている。初診時のエックス線写真(別冊No.25A、B)を別に示す。

長期的に口腔管理を行っていく上で注意する点はどれか。 2つ選べ。
a 舌の肥大
b 粘膜の多発性色素沈着
c 顎骨骨折
d 顔面神経麻痺
e 顎骨骨髄炎

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100D32
27歳の男性。左側顔面の腫脹と口腔の疼痛とを主訴として来院した。2日前にピリピリとした疼痛とともに腫脹し、左側口蓋部にも接触痛を生じたという。初診時の顔貌写真(別冊No.26A)と口腔内写真(別冊No.26B)とを別に示す。

治療に用いる適切な薬物はどれか。 2つ選べ。
a アシクロビル
b ビダラビン
c リファンピシン
d アンホテリシンB
e ストレプトマイシン

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100D33
40歳の男性。咬合不全を主訴として来院した。前夜、自転車で転倒して左側顔面を強打したという。開口度は20mmである。初診時のエックス線写真(別冊No.27A、B)と精査のため追加したCT画像(別冊No.27C、D)とを別に示す。

CT画像によって新たに得られた所見はどれか。
a 上顎洞含気性の低下
b 関節突起骨折
c 上顎洞洞壁の骨折
d 頬骨弓骨折
e 翼状突起骨折

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100D34
69歳の男性。下顎左側部の痛みを主訴として来院した。投薬によって疼痛は改善したが、その後も頻回に増悪と改善を繰り返したという。増悪した時の顔貌写真(別冊No.28A)とエックス線写真(別冊No.28B)とを別に示す。

疑われるのはどれか。
a 顎骨中心性癌
b 化骨性線維腫
c 線維性骨異形成症
d 慢性骨髄性白血病
e 慢性骨髄炎

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100D35
41歳の女性。上顎前歯部の腫脹を主訴として来院した。 2か月前に気付いたという。初診時のエックス線写真(別冊No.29A)とCT画像(別冊No.29B)とを別に示す。

疑われるのはどれか。
a 鼻口蓋管嚢胞
b 原始性嚢胞
c 歯根嚢胞
d 単純性骨嚢胞
e 術後性上顎嚢胞

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100D36
62歳の女性。両側の頬部の腫脹を主訴として来院した。 1か月前に気付いたという。初診時のエックス線写真(別冊No.30A)とCT画像(別冊No.30B)とを別に示す。

疑われるのはどれか。
a 歯性上顎洞炎
b 鼻性上顎洞炎
c 上顎洞癌
d 術後性上顎嚢胞
e 上顎洞粘液貯留嚢胞

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100D37
36歳の女性。3週前にエックス線検査で左側下顎角部の異常を指摘され来院した。自覚症状はないという。初診時のエックス線写真(別冊No.31)を別に示す。

適切な対応はどれか。
a 経過観察
b 抗菌薬の投与
c ┌7感染根管治療
d 生 検
e ┌7抜歯

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100D38
51歳の男性。顎下部からの排膿を主訴として来院した。1年前から時々下顎右側臼歯部に腫脹が生じ自発痛があったが、数日で消失するため放置していたという。初診時の顔貌写真(別冊No.32A)とエックス線写真(別冊No.32B)とを別に示す。

適切な処置はどれか。
a 感染根管治療
b 歯根尖切除術
c 腐骨除去術
d 顎骨掻爬術
e 下顎骨半側切除術

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100D39
48歳の女性。左側頸部の腫脹を主訴として来院した。6か月前に腫脹に気付いていたが、疼痛がないので放置していたという。腫脹は軟らかく、波動を触知する。初診時の顔貌写真(別冊No.33A)、CT画像(別冊No.33B)及び摘出物の病理組織像(別冊No.33C)を別に示す。

診断名はどれか。
a ガマ腫
b 嚢胞状リンパ管腫
c 甲状舌管嚢胞
d 鰓嚢胞
e 類皮嚢胞

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100D40
22歳の男性。右側下顎角部の腫脹を主訴として来院した。8か月前から同部に違和感を自覚していたが放置していたという。初診時のエックス線写真(別冊No.34A、B)を別に示す。生検時の病理報告書の一部を示す。


診断名はどれか。
a 歯原性粘液腫
b エナメル上皮腫
c 腺様歯原性腫瘍
d 扁平上皮癌
e 巨細胞肉芽腫

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D41〜D55

100D41
18歳の男子。上顎左側前歯部の腫脹を主訴として来院した。4か月前から気付いていたが、痛みがないため放置していたという。初診時の口腔内写真(別冊No.35A)、エックス線写真(別冊No.35B)、CT画像(別冊No.35C)及び生検時の病理組織像(別冊No.35D)を別に示す。

診断名はどれか。
a 良性セメント芽細胞腫
b エナメル上皮腫
c 歯牙腫
d 石灰化歯原性嚢胞
e 歯原性石灰化上皮腫

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100D42
50歳の男性。右側舌背部の腫脹を主訴として来院した。5年前から気付いていたが、疼痛がないため放置していたという。腫脹は柔軟で圧縮性がある。初診時の舌の写真(別冊No.36)を別に示す。

適切な治療法はどれか。 2つ選べ。
a 動脈内注入療法
b 血管栓塞療法
c 梱包療法
d 組織内照射
e 舌亜全摘術

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100D43
47歳の女性。1週前にエックス線検査で下顎前歯部の異常を指摘され来院した。自覚症状はないという。持参したエックス線写真(別冊No.37)を別に示す。
疑われるのはどれか。

a 歯原性石灰化上皮腫
b 腺様歯原性腫瘍
c 根尖性セメント質異形成症
d 化骨性線維腫
e 歯牙腫

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100D44
次の文により44、45の問いに答えよ。
42歳の男性。舌の疼痛を主訴として来院した。2か月前から疼痛と出血とを自覚していたが放置していたという。初診時の口腔内写真(別冊No.38A)と生検時の病理組織像(別冊No.38B)とを別に示す。

44 まず行う画像検査法はどれか。
a パノラマエックス線撮影
b 断層撮影法
c 血管造影法
d MRI
e 骨シンチグラフィ

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45 この画像検査の目的はどれか。2つ選べ。
a 舌機能障害の判定
b 病変範囲の判定
c 下顎骨浸潤の有無
d リンパ節転移の有無
e 遠隔転移の有無

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100D46
38歳の女性。下顎右側第一小臼歯の自発痛を主訴として来院した。全身的疾患の既往はなく、当日の全身状態も良好であったという。抜髄処置のためエピネフリン含有2%塩酸リドカインによる浸潤麻酔を実施した。麻酔施行直後の患者と担当歯科医師の会話を以下に示す。

患  者「先生。なんだか気分が悪くなってきました」
歯科医師「どのように具合が悪いのでしょうか」
患  者「胸が苦しくて、吐きそうなんです」
・・・・歯科医師の指示で、歯科衛生士がモニターを装着・・・・
歯科医師「血圧は正常範囲内で、心電図にも異常はありません」
患  者「思うように息ができません」
歯科医師「大丈夫ですよ、体と気持ちを楽にしましょう」
患  者「手先が震えて、止められません。先生、何とかしてください。怖いです」
歯科医師「心配しないで、ゆっくり息をするようにしましょう」
患  者「できません。あぁー 、気が遠くなってきました・・・」
歯科医師「衛生士さん、ジアゼパムの用意をして下さい」
・・・・ジアゼパムが静脈内投与され、患者は正常に回復・・・・

会話から最も疑われるのはどれか。
a 低酸素血症
b 低炭酸血症
c 脳血管拡張
d 気管支けいれん
e 冠動脈攣縮

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100D47
27歳の女性。左側顎関節の違和感を主訴として来院した。2か月前から自覚していたという。初診時のエックス線写真(別冊No.39A、B、C)を別に示す。

疑われるのはどれか。
a 顎関節強直症
b 顎関節脱臼
c 関節突起骨折
d 関節突起発育不全
e 下顎頭肥大

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100D48
73歳の女性。閉口不全を主訴として来院した。3日前から自覚していたという。初診時のエックス線写真(別冊No.40A、B)を別に示す。

正しいのはどれか。2つ選べ。
a 下顎を後方に牽引して徒手整復する。
b Borchers法で整復する。
c チンキャップを装着する。
d 顎関節授動術を行う。
e 顎関節円板切除術を行う。

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100D49
60歳の女性。顔面非対称を主訴として来院した。10年前から気付いていたが、徐々に顕著になってきたという。初診時のエックス線写真(別冊No.41A)とCT画像(別冊No.41B)とを別に示す。

疑われるのはどれか。
a 軟骨肉腫
b エナメル上皮腫
c 開花性セメント質骨異形成症
d 骨軟骨腫
e 線維性骨異形成症

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100D50
35歳の男性。左側顎下部の疼痛を主訴として来院した。1か月前から自覚していたという。初診時のエックス線写真(別冊No.42A、B)を別に示す。

口腔内からの摘出時に注意すべき神経はどれか。
a 舌咽神経
b 顔面神経
c 迷走神経
d 舌神経
e 舌下神経

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100D51
56歳の女性。口蓋部の腫脹を主訴として来院した。4年前から自覚していたが最近増大傾向にあるという。初診時の口腔内写真(別冊No.43A)と生検時の病理組織像(別冊No.43B)とを別に示す。

診断名はどれか。
a 多形性腺腫
b 腺様嚢胞癌
c 粘表皮癌
d 粘液腫
e 軟骨腫

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100D52
62歳の男性。顎下部の腫脹を主訴として来院した。3年前から自覚していたが、最近増大し疼痛を認めるという。初診時の顔貌写真(別冊No.44A)と生検時の病理組織像(別冊No.44B)とを別に示す。

診断名はどれか。
a 多形性腺腫
b 腺房細胞癌
c 扁平上皮癌
d Warthin腫瘍
e 腺様嚢胞癌

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100D53
55歳の女性。右側頬粘膜部の接触痛を主訴として来院した。2か月前から自覚していたという。初診時の口腔内写真(別冊No.45A)と生検時の病理組織像(別冊No.45B)とを別に示す。

診断名はどれか。
a 白板症
b 紅板症
c 扁平苔癬
d 扁平上皮癌
e 上皮内癌

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100D54
47歳の女性。下顎前歯部歯肉の黒色病変を主訴として来院した。 6か月前から気付いていたが、大きさが変わらず放置していたという。初診時の口腔内写真(別冊No.46A)と生検時の病理組織像(別冊No.46B)とを別に示す。

診断名はどれか。
a 血 腫
b 血管腫
c 悪性黒色腫
d 色素性母斑
e 外来性色素沈着症

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100D55
73歳の男性。下顎右側臼歯部から下唇にかけた発作性の疼痛を主訴として来院した。疼痛は会話、食事および洗顔によって誘発され、数秒から数十秒持続したという。図に示す注射方法で処置し、1年経過した現在は通常の生活を送っている。

注入した薬剤はどれか。2つ選べ。
a エタノール
b アシクロビル
c プレドニゾロン
d リドカイン
e カルバマゼピン

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