
B1〜B20
107B1
53歳の女性。歯周病の治療を希望して来院した。歯周基本治療後に上顎左側第一小臼歯の深い歯周ポケットに対し、GTR法を行うこととした。術前のエックス線写真(別冊No.1A)と術中、歯肉弁の剥離・翻転を行った直後の口腔内写真(別冊No.1B)とを別に示す。

次に行う操作で使用するのはどれか。1つ選べ。
a カークランドメス
b コーンプライヤー
c ボーンスクレイパー
d クレンカプランピンセット
e キュレットタイプスケーラー
107B2
63歳の女性。左側頰部の違和感を主訴として来院した。3か月前に違和感に気付いたが放置していた。他院でエックス線検査を受け、異常を指摘されたという。左側頰部の違和感があるが腫脹や自発痛はない。初診時のエックス線写真(別冊No.2A)、CT(別冊No.2B)及び生検時のH−E染色病理組織像(別冊No.2C)を別に示す。


適切な対応はどれか。1つ選べ。
a 摘出術
b 骨移植術
c 上顎洞根治術
d 上顎洞底挙上術
e 上顎骨部分切除術
107B3
10歳の女児。学校歯科健診で歯列不正を指摘され来院した。初診時の口腔内写真(別冊No.3A)とエックス線写真(別冊No. 3B)とを別に示す。


認められる所見はどれか。2つ選べ。
a 過剰歯
b 低位乳歯
c 二重歯列
d 先天欠如
e 鋏状咬合
107B4
43歳の女性。下顎左側第一大臼歯の歯質の破折を主訴として来院した。自発痛はなく、歯髄電気診に反応を示す。コンポジットレジン修復を行うこととした。修復操作中の口腔内写真(別冊No.4)を別に示す。

次に行う操作はどれか。2つ選べ。
a 隔壁の設置
b 修復物の除去
c 齲蝕病巣の除去
d ウェッジの除去
e ボンディング材の塗布
107B5
62歳の男性。口腔内の疼痛を主訴として来院した。2年前から時々口の中がしみることがあったが2週ほどで自然に治るため放置していた。今回は4週前から症状が出たが治らないという。最近の薬物服用歴はない。病変部に硬結はなく、周囲粘膜をこすっても異常は認められない。同時に前腕部の皮膚に異常が発生した。初診時の口腔内写真(別冊No.5A)と前腕部の写真(別冊No.5B)とを別に示す。

精査すべきなのはどれか。2つ選べ。
a 陰部潰瘍
b ぶどう膜炎
c 誤嚥性肺炎
d 潰瘍性大腸炎
e 逆流性食道炎
107B6
34歳の男性。精神遅滞のため歯科治療が困難なことから、全身麻酔下で歯科治療を行うこととした。麻酔導入のため静脈麻酔薬を投与した。意識消失後に人工呼吸に用いた器具の写真(別冊No.6)を別に示す。

この器具を選択した理由で正しいのはどれか。1つ選べ。
a 胃内容物が逆流しにくい。
b 喉頭展開を必要としない。
c 先端部分が気管に挿管できる。
d 注水下治療時に水の誤嚥がない。
e 開口できない患者に使用できる。
107B7
24歳の男性。上顎左側中切歯根尖部の腫脹と自発痛を主訴として来院した。自発痛は2日前から強く、今朝はやや軽減したという。└1根尖相当部粘膜に波動を触れる。初診時の口腔内写真(別冊No.7A)とエックス線写真(別冊No.7B)とを別に示す。

診断と当日行うべき処置の組合せで正しいのはどれか。1つ選べ。
a 急性単純性根尖性歯周炎————咬合調整
b 急性化膿性根尖性歯周炎————歯根端切除
c 急性化膿性根尖性歯周炎————切開・排膿
d 慢性化膿性根尖性歯周炎————抗菌薬投与
e 慢性化膿性根尖性歯周炎————感染根管治療
107B8
10歳の女児。上顎前歯の形態異常を主訴として来院した。初診時の口腔内写真(別冊No.8A)とエックス線写真(別冊No.8B)とを別に示す。


永久歯列期に予想されるのはどれか。1つ選べ。
a 上顎歯列弓の狭窄
b 上下顎正中線の不一致
c オーパージェットの過大
d オーバーオールレイシオの過大
e 上顎の負のアーチレングスディスクレパンシー
107B9
45歳の男性。口腔内の白色病変を主訴として来院した。2週前から口腔内に違和感があり、5日前に鏡で見ると白くなっていたという。最近食欲がなく、倦怠感があるという。服用薬はない。初診時の口腔内写真(別冊No.9)を別に示す。血液検査の結果を表に示す。


口腔内病変の原因として考えられるのはどれか。1つ選べ。
a 白血病
b 糖尿病
c 誤嚥性肺炎
d 鉄欠乏性貧血
e 後天性免疫不全症候群
107B10
7歳の女児。歯列の異常と下顎前歯が長く伸びてきたことを主訴として来院した。検査の結果、下顎中切歯は唇舌的な動揺を認め、閉口時に上下顎両側中切歯が接触後、下顎は前方へ偏位していた。口腔内写真(別冊No.10)を別に示す。セファロ分析の結果を図に示す。


治療方針で正しいのはどれか。2つ選べ。
a 下顎の側方拡大
b 一時的な咬合挙上
c 下顎乳犬歯の抜去
d 上下顎中切歯の咬合調整
e 上顎中切歯の唇側傾斜移動
107B11
80歳の女性。義歯の新製を希望して来院した。3年前に脳梗塞を発症し、麻痺が残る左側手指のリハビリテーション中である。残存歯と顎堤粘膜とに異常を認めない。上下顎に部分床義歯を新製した。口腔内写真(別冊No.11A)と義歯の写真(別冊No.11B)とを別に示す。

丸印で示す部分の目的はどれか。1つ選べ。
a 発語の明瞭化
b 審美性の向上
c 自浄性の向上
d 咀嚼能率の向上
e 取り外しの容易化
107B12
43歳の男性。下顎左側大臼歯の動揺を主訴として来院した。3か月前から自覚していたが、最近かかりつけ歯科医を受診したところ、同部のエックス線透過像を指摘された。既往歴に特記事項はない。下顎左側第一、第三大臼歯は生活歯で、中等度の動揺を認める。顎骨の膨隆はなく、歯肉に異常は認められない。左側顎下部に小指頭大、可動性のリンパ節を触知した。初診時のエックス線写真(別冊No.12A)、CT(別冊No.12B)及び生検時のH−E染色病理組織像(別冊No.12C)を別に示す。


適切な治療法はどれか。1つ選べ。
a 開窓術
b 摘出術
c 放射線治療
d 下顎辺縁切除術
e 下顎区域切除術
107B13
3歳の男児。咀嚼障害を主訴として母親と来院した。毛髪は薄く、全身的に皮膚は乾燥している。初診時の口腔内写真(別冊No.13A)とエックス線写真(別冊No.13B)とを別に示す。咀嚼機能の改善のために義歯を製作することとした。

診療に際して留意すべき事項はどれか。2つ選べ。
a 抑制による骨折
b 診療室の温度調節
c 口腔粘膜への刺激
d 低酸素発作の出現
e 号泣による体調変化
107B14
70歳の女性。咀嚼困難を主訴として来院した。上顎義歯は2年前に装着し良好に使用してきたが、1か月前から咀嚼時に両側側頭部に痛みが出現するという。前歯部人工歯切縁の破折と両側側頭筋の圧痛を認める。床下粘膜に異常は認めない。咬合接触状態を印記した義歯の写真(別冊No.14A)と口腔内写真(別冊No.14B)とを別に示す。

咀嚼に関する指導とともに行うべき適切な対応はどれか。1つ選べ。
a リベース
b 人工歯置換
c 咬合面再形成
d └3の形態修正
e 3┬3切縁の削合
107B15
24歳の女性。下顎右側第二小臼歯の歯冠崩壊を主訴として来院した。レジンコアとオールセラミッククラウンで修復することとした。術中の口腔内写真(別冊No.15A)とレジンコアの写真(別冊No.15B)とを別に示す。

レジンコア装着時に行う処置として適切なのはどれか。2つ選べ。
a ラパーダム防湿を行う。
b 根管壁をシラン処理する。
c コアの被着面をサンドブラスト処理する。
d カーバイドバーを用いて仮着材を除去する。
e レンツロを用いて根管内にセメントを流し込む。
107B16
20歳の女性。上顎前歯の突出を主訴として来院した。小臼歯抜去による矯正治療を行う前に加強固定のための装置を製作することとした。初診時の口腔内写真(別冊No.16A)、装置の製作過程の写真(別冊No.16B)及び完成した作業模型の写真(別冊No.16C)を別に示す。


装置の製作過程で印象採得の直前に行うのはどれか。1つ選べ。
a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ
107B17
11歳の女児。右側頰部の腫れと痛みを主訴として来院した。5┐には動揺と打診痛が認められ、歯髄電気診に対し5┐は陰性であり、64┐は陽性であった。初診時の口腔内写真(別冊No.17A)とエックス線写真(別冊No.17B)とを別に示す。

患歯の治療方針として正しいのはどれか。2つ選べ。
a 抜 歯
b 抜 髄
c 感染根管治療
d アペキソゲネーシス
e アペキシフィケーション
107B18
35歳の女性。上顎右側第二小臼歯の冷水痛を主訴として来院した。コンポジットレジン修復を行うこととした。初診時の口腔内写真(別冊No.18A)、エックス線写真(別冊No.18B)及び窩洞に一層目のコンポジットレジンを塡塞し光照射を行った直後の口腔内写真(別冊No.18C)を別に示す。

この後に行うのはどれか。1つ選べ。
a アルコール清拭
b ボンディング材塗布
c レジンペースト填塞
d リン酸エッチング処理
e シランカップリング剤塗布
107B19
7歳の女児。正中離開を主訴として来院した。初診時の口腔内写真(別冊No.19)を別に示す。

まず行うべきことはどれか。2つ選べ。
a Blanch test
b 歯列模型分析
c 歯周ポケット検査
d 口内法エックス線検査
e 歯科用コーンビームCT
107B20
45歳の女性。下顎左側第一大臼歯の一過性の疼痛を主訴として来院した。コンポジットレジン修復を行うこととした。齲蝕病巣除去後の口腔内写真(別冊No.20)を別に示す。

次に行う操作はどれか。1つ選べ。
a 隔壁設置
b 歯肉排除
c プレウェッジ
d シェードテイキング
e サービカルマトリクス調整
B21〜B40
107B21
32歳の女性。上顎左側小臼歯部の自発痛と腫脹を主訴として来院した。└5は1か月前に補綴装置が脱離したが放置していたという。└5根尖部に波動を触知しなかった。初診時の口腔内写真(別冊No.21A)とエックス線写真(別冊No.21B)とを別に示す。根管充塡材除去後、根管内から黄白色で、粘稠な液体の漏出が持続的にみられたときの口腔内写真(別冊No.21C)を別に示す。

次に行うべき対応はどれか。1つ選べ。
a 温罨法
b 骨穿孔法
c 抗菌薬の投与
d 根尖部切開・排膿
e 暫間被覆冠の装着
107B22
45歳の男性。下顎右側臼歯部の違和感と出血とを主訴として来院した。6┐は打診痛があり、歯髄電気診に反応しなかった。初診時の口腔内写真(別冊No.22A)とエックス線写真(別冊No.22B)とを別に示す。初診時の歯周組織検査結果の一部を表に示す。


歯周外科治療に先立って行うべき処置はどれか。すべて選べ。
a 抜 髄
b 口腔清掃指導
c 感染根管治療
d ファルカプラスティ
e スケーリング・ルートプレーニング
107B23
65歳の女性。臼歯部欠損による咀嚼困難を主訴として来院した。欠損部に部分床義歯を製作することとした。初診時の口腔内写真(別冊No.23A)と使用した印象用トレーの写真(別冊No.23B)及び採得した印象の写真(別冊No.23C)を別に示す。


この印象用トレーを用いた目的はどれか。2つ選べ。
a 機能印象
b 概形印象
c 無圧印象
d 筋圧形成
e 中立帯の記録
107B24
66歳の女性。舌癌のため舌部分切除と頸部郭清術が行われた。現在、高血圧症と高尿酸血症のため薬剤が処方されている。全身麻酔中に装着した装置の写真(別冊No.24)を別に示す。

この装置で予防できるのはどれか。2つ選べ。
a 神経麻痺
b 痛風発作
c 肺塞栓症
d 右心不全
e 深部静脈血栓
107B25
60歳の男性。口底の腫脹を主訴として来院した。1か月前に気付き、徐々に増大してきたという。腫脹部には波動を触知し、圧痛はない。初診時の口腔内写真(別冊No.25A)、MRI(別冊No.25B)及び手術中と終了時の写真(別冊No.25C)を別に示す。


この手術法の選択理由はどれか。2つ選べ。
a 根治性が高い。
b 低侵襲である。
c 病変が多房性である。
d 病変の壁が脆弱である。
e オトガイ下隙に増大している。
107B26
8歳7か月の男児。口唇形成術と口蓋形成術の術後に経過観察を行ってきた。6か月後に顎裂部への骨移植を行うこととした。口腔内写真(別冊No.26A)とエックス線写真(別冊No.26B)とを別に示す。セファロ分析の結果を図に示す。


まず行うのはどれか。1つ選べ。
a 上顎前歯の唇側移動
b 上顎歯列の側方拡大
c 上顎骨の前方成長促進
d 土顎右側犬歯の開窓牽引
e 骨延長術による上顎骨の前方移動
107B27
77歳の女性。舌の痛みと嚥下困難を主訴として来院した。半年前から舌の痛みに気付いていたが放置していた。2か月前から嚥下困難を自覚しているという。初診時の口腔内写真(別冊No.00)を別に示す。血液検査の結果を表に示す。


嚥下困難の原因として考えられるのはどれか。1つ選べ。
a 球麻痺
b 胃切除
c 逆流性食道炎
d 咽頭粘膜萎縮
e 鼻咽腔閉鎖不全
107B28
60歳の男性。左側舌縁の腫瘤を主訴として来院した。3か月前から症状がみられ、腫瘤は増大しているという。腫瘤には硬結を触れ、同側の顎下部に母指頭大のリンパ節腫大がみられる。初診時の口腔内写真(別冊No.28)を別に示す。

顎下リンパ節について行うべき画像検査はどれか。2つ選べ。
a 造影CT
b 超音波検査
c 骨シンチグラフィ
d 歯科用コーンビームCT
e パノラマエックス線撮影
107B29
21歳の女性。上顎両側側切歯が小さいことを気にして来院した。オールセラミッククラウンで修復することとした。術前、フレーム試適時およびクラウン試適時の口腔内写真(別冊No.29)を別に示す。クラウン試適時のコンタクトゲージによる歯間離開度検査の結果を表に示す。


クラウン試適後の処置として適切なのはどれか。1つ選べ。
a 仮 着
b 合 着
c 再印象
d 陶材再築盛
e 支台歯再形成
107B30
19歳の男性。上顎中切歯の粗造と着色とを主訴として来院した。上顎両側中切歯にコンポジットレジン修復を行った後の口腔内写真(別冊No.30)を別に示す。3歳まで家族全員が井戸水を飲用していたという。既往歴に特記事項はない。12歳の妹には同様の症状はない。歯のフッ素症が強く疑われた。

その根拠はどれか。すべて選べ。
a 男性である。
b 症状が左右対称である。
c 妹には同様の症状がない。
d 第一大臼歯にエナメル質減形成が認められる。
e 小臼歯には第一大臼歯ほどの実質欠損を認めない。
107B31
7歳の女児。上顎切歯の異常を主訴として来院した。初診時の口腔内写真(別冊No.00)を別に示す。

原因として考えられるのはどれか。1つ選べ。
a 習慣性開口
b 常染色体遺伝
c 先行乳歯の外傷
d ビタミンKの欠乏
e 高濃度フッ素の摂取
107B32
8歳の女児。前歯で嚙みにくいことを主訴として来院した。初診時の顔面写真(別冊No.32A)と口腔内写真(別冊No.32B)とを別に示す。セファロ分析の結果を図に示す。



適切な矯正装置はどれか。2つ選べ。
a 咬合挙上板
b 咬合斜面板
c 舌側弧線装置
d オトガイ帽装置
e 上顎前方牽引装置
107B33
67歳の女性。咀嚼時の上下顎義歯床下粘膜の疼痛を主訴として来院した。義歯は2年前に装着し、その後臼歯部補綴処置に伴い修理と調整を重ねていたという。現在の義歯を修理して暫間義歯として使用することとした。義歯装着時と義歯撤去時の口腔内写真(別冊No.33)を別に示す。

主訴を改善するための適切な処置はどれか。2つ選べ。
a 人工歯の交換
b 義歯床の拡大
c レストの追加
d 咬合高径の挙上
e パラタルバーの追加
107B34
32歳の女性。右側下唇の麻痺を主訴として来院した。2週前に下顎右側第三大臼歯を下顎孔伝達麻酔下に抜去してから発現したという。治療中の写真(別冊No.34)を別に示す。

この治療法に伴う生理学的変化はどれか。2つ選べ。
a 散 瞳
b 血流量の増加
c 皮膚温の上昇
d 発汗量の増加
e 鼻腔通気量の増加
107B35
49歳の男性。上顎左側小臼歯部の違和感を主訴として来院した。歯周基本治療終了後に歯周外科治療を行うこととした。再評価時の口腔内写真(別冊No.35A)とエックス線写真(別冊No.35B)とを別に示す。再評価時の歯周組織検査結果の一部を表に示す。


適切な治療法はどれか。2つ選べ。
a 新付着術
b 骨移植術
c 歯肉切除術
d 歯肉弁根尖側移動術
e エナメルマトリックスタンパク質の適用
107B36
32歳の男性。上顎左側大臼歯の欠損による咀嚼困難を主訴として来院した。ブリッジで治療することとした。初診時の口腔内写真(別冊No.36)を別に示す。

両支台歯に共通して使用できる支台装置はどれか。すべて選べ。
a 全部金属冠
b 3/4クラウン
c 4/5クラウン
d 接着ブリッジの支台装置
e プロキシマルハーフクラウン
107B37
73歳の女性。食物が飲み込みにくいことを主訴として来院した。主訴を改善するために口腔内に装置を装着することとした。製作した装置の写真(別冊No.37)を別に示す。

改善されるのはどれか。1つ選べ。
a 嚥下反射
b 食塊形成
c 咬合関係
d 鼻腔逆流
e 食べこぼし
107B38
78歳の女性。顔面の疼痛を主訴として来院した。2時間前に自宅で転倒して顔面をぶつけたという。初診時の顔貌写真(別冊No.38)を別に示す。


皮膚に対する適切な処置はどれか。1つ選べ。
a コラーゲン膜の縫着
b 次亜塩素酸による消毒
c ミコナゾール硫酸塩の塗布
d 乾ガーゼによるドレッシング
e ハイドロコロイド材による被覆
107B39
6歳の男児。口蓋部の違和感を主訴として母親と来院した。2週前から気付いていたが、疼痛がないため放置していたという。初診時の口腔内写真(別冊No.39A)とエックス線写真(別冊No.39B)とを別に示す。

診断とその対応との組合せで正しいのはどれか。1つ選べ。
a 過剰歯————経過観察
b 過剰歯————咬合調整
c 過剰歯————抜 去
d 切歯結節———経過観察
e 切歯結節———咬合調整
107B40
55歳の男性。かかりつけ歯科医で指摘された左側下顎骨のエックス線透過像の精査を希望して来院した。自覚症状はないという。初診時のエックス線写真(別冊No.40)を別に示す。

疑われるのはどれか。2つ選べ。
a 歯根嚢胞
b 萌出嚢胞
c 単純性骨嚢胞
d 静止性骨空洞
e 角化嚢胞性歯原性腫瘍
B41〜B52
107B41
12歳の男児。1時間前に転倒して前歯が破折したため来院した。自発痛はなく、動揺は認められなかった。歯髄電気診で反応を示した。初診時の口腔内写真(別冊No.41A)とエックス線写真(別冊No.41B)とを別に示す。生活歯髄切断法を行うこととした。


その根拠として正しいのはどれか。すべて選べ。
a 若年者である。
b 受傷から来院までの時間が短い。
c 露髄部分が切端部に限局している。
d 受傷歯の根尖組織への影響が小さい。
e 硬組織による根尖閉鎖が期待できる。
107B42
72歳の女性。食事困難を主訴として来院した。使用中の義歯の適合と咬合接触状態に問題はなかった。主訴を改善するために新たに義歯を製作することとした。初診時と治療後のエックス線写真(別冊No.42A)、治療後の口腔内写真(別冊No.42B)及び新たに製作した下顎義歯の写真(別冊No.42C)を別に示す。


この治療によって主に向上するのはどれか。2つ選べ。
a 維 持
b 支 持
c 清掃性
d 審美性
e 咬合平衡
107B43
32歳の女性。上顎前歯部の違和感を主訴として来院した。初診時とブリッジ除去後の口腔内写真(別冊No.43A)を別に示す。上顎右側中切歯のコアは二次齲蝕のため撤去し、再築造することとした。器具の写真(別冊No.43B)を別に示す。


コア撤去に適した器具はどれか。2つ選べ。
a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ
107B44
72歳の女性。左側下顎部の疼痛を主訴として来院した。6か月前に他院で┌6の抜歯後、鈍痛が持続しているという。最近、同部から排膿があるという。初診時のエックス線写真(別冊No.44A)とCT(別冊No.44B)とを別に示す。

下顎左側にみられる所見はどれか。2つ選べ。
a 残 根
b 硬化性変化
c 骨皮質の破壊
d 下顎角部の膨隆
e 腐骨様不透過像
107B45
85歳の女性。下顎部分床義歯が脱離しやすいことを主訴として来院した。下顎義歯は25年前に製作し、主訴以外の不満はなく、同時期に装着した上顎義歯にも不満はないという。認知症を認める。床下粘膜に異常所見はない。義歯装着時の口腔内写真(別冊No.45A)と上下顎義歯の写真(別冊No.45B)とを別に示す。


適切な対応はどれか。2つ選べ。
a 7┘人工歯の追加
b クラスプ適合の調整
c 義歯床縁の削除調整
d 4┬4クラスプの除去
e 臼歯部咬合接触の回復
107B46
14歳の女子。不正咬合を主訴として来院した。数年前から自覚し、次第に症状が増悪しているという。5歳時に小耳症に対して耳介形成術を受けた。聴力障害も有する。初診時のエックス線写真(別冊No.46A)とCT(別冊No.46B)とを別に示す。


最も疑われるのはどれか。1つ選べ。
a 大理石骨病
b 基底細胞母斑症候群
c 第一第二鰓弓症候群
d Papillon-Lefèvre症候群
e McCune-Albright症候群
107B47
24歳の女性。オトガイ部の突出と前歯部反対咬合を主訴として来院した。アーチレングスディスクレパンシーは上顎−6mm、下顎0mmである。外科的矯正治療を行うこととした。初診時の顔面写真(別冊No.47A)、口腔内写真(別冊No.47B)及び診断用セットアップ模型の写真(別冊No.47C)を別に示す。セファロ分析の結果を図に示す。




外科的矯正治療後に上顎第一大臼歯の遠心舌側咬頭と接触させる下顎歯列の部位はどれか。1つ選べ。
a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ
107B48
次の文により48、49の問いに答えよ。

初診時の口腔内写真(別冊No.48)を別に示す。
48 得られた情報で正しいのはどれか。2つ選べ。
a 卒乳時期が遅い。
b 離乳開始時期は早い。
c 母親は不正咬合を意識している。
d 1歳時離乳食の内容は適切である。
e 母親は齲蝕状態を把握できていない。
49 まず行うべき対応はどれか。2つ選べ。
a 齲蝕治療
b 矯正治療
c 食生活指導
d フッ化物塗布
e 口腔清掃指導
107B50
全部床義歯の咬合採得における操作の写真(別冊No.49)を別に示す。

適切な順序はどれか。1つ選べ。
a ア→イ→ウ
b ア→ウ→イ
c イ→ア→ウ
d イ→ウ→ア
e ウ→ア→イ
f ウ→イ→ア
107B51
58歳の男性。上顎全部床義歯が清掃中に落ちて割れたため来院した。義歯は2週前に装着したという。破折面は正しく接合できた。来院時の義歯の写真(別冊No.50)を別に示す。修理のために行った処置を表に示す。
正しい順序はどれか。1つ選べ。
a ア→ウ→エ→イ
b ア→エ→イ→ウ
c イ→ア→ウ→エ
d イ→エ→ア→ウ
e ウ→ア→イ→エ
f ウ→イ→エ→ア
g エ→イ→ウ→ア
h エ→ウ→ア→イ
107B52
53歳の女性。上顎左側第一小臼歯欠損に対する補綴装置の装着を行う際の口腔内写真(別冊No.51 A)、補綴装置の写真(別冊No.51B)及び補綴装置内面処理中の写真(別冊No.51C)を別に示す。


チェアサイドで行う操作の頂序で正しいのはどれか。1つ選べ。
a ア→イ→ウ
b ア→ウ→イ
c イ→ア→ウ
d イ→ウ→ア
e ウ→ア→イ
f ウ→イ→ア