第111回 歯科医師国家試験:B問題

B1〜B20

111B1
口唇裂・口蓋裂のチーム医療で正しいのはどれか。 1 つ選べ。
a 治療方針は執刀医が決定する。
b 医療の経済的効率化を目的とする。
c 成長に合わせた包括的治療を行う。
d 各職種が独自に治療目標を設定する。
e 構成メンバーは医師と歯科医師に限られる。

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111B2
受精の場はどれか。 1 つ選べ。
a  腟
b 子 宮
c 卵 巣
d 子宮広間膜
e 卵管膨大部

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111B3
国際生活機能分類〈ICF〉の背景因子として適切なのはどれか。1 つ選べ。
a 活 動
b 参 加
c 環境因子
d 健康状態
e 身体構造

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111B4
全身性浮腫の診察時に圧痕を確認する部位はどれか。1 つ選べ。
a 肋 間
b 下腹部
c 心窩部
d 脛骨前面
e 胸鎖乳突筋部

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111B5
歯科診療を行う際、診断に最も妨げとなるうつ症状はどれか。1 つ選べ。
a 気力減退
b 食欲減退
c 体動遅延
d 疼痛多発
e 入眠困難

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111B6
アミノ酸から合成されるのはどれか。1 つ選べ。
a ヒスタミン
b アルドステロン
c ロイコトリエン
d 血小板活性化因子
e プロスタグランジン

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111B7
Ⅰ型アレルギーの原肉となるのはどれか。1 つ選べ。
a シリカ
b チタン
c ニッケル
d ラテックス
e アルジネート

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111B8
リハビリテーションで正しいのはどれか。1 つ選べ。
a 一次予防に該当する。
b 疾病の治癒を主目的とする。
c 医療者が到達目標を設定する。
d 自立が期待できる患者を優先する 。
e 発症早期からの開始が効果的である。

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111B9
高齢者における循環の生理的特徴はどれか。1 つ選べ。
a 早朝の降圧
b 脈圧の減少
c 臓器血流の増加
d 収縮期血圧の上昇
e 圧受容器反射の亢進

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111B10
顆頭間距離と関係するのはどれか。1 つ選べ。
a Balkwill 角
b Bennett 角
c Bonwill 三角
d Fischer 角
e Spee の彎曲

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111B11
問題解決指向型診療録におけるSOAPの「A」にあたる事項はどれか。1つ選べ。
a 鑑別診断
b 検査所見
c 指導計画
d 治療結果
e 治療方針

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111B12
矯正治療の過程を図に示す。


④に入るのはどれか。 1 つ選べ。
ただし、①~⑤はa〜eのいずれかに該当する。
a 検 査
b 診 察
c 診 断
d 治療計画の策定
e 治療目標の設定

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111B13
CT (別冊No.1)を別に示す。

捻髪音がみられるのはどれか。1つ選べ。
a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ

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111B14
真歯に必須の構造物はどれか。1つ選べ。
a 歯 髄
b 歯槽骨
c 象牙質
d エナメル質
e セメント質

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111B15
歯科治療時に患者が苦悶を呈した。その際の患者の写真(別冊No.2)を別に示す。

考えられる病態はどれか。1つ選べ。
a 心停止
b 脳梗塞
c 気道閉塞
d 血圧上昇
e 狭心症発作

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111B16
穿刺吸引細胞診で診断可能なのはどれか。1つ選べ。
a 歯牙腫
b 腺様嚢胞癌
c 骨形成線維腫
d 線維性異形成症
e セメント芽細胞腫

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111B17
メタボリックシンドロームの診断基準項目はどれか。1つ選べ。
a n-3系脂肪酸
b n-6系脂肪酸
c 総コレステロール
d HDLコレステロール
e LDLコレステロール

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111B18
左心不全の特徴はどれか。1つ選べ。
a 多 尿
b 肝腫大
c 下腿浮腫
d 呼吸困難
e 頸静脈怒張

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111B19
細歯の遺伝子伝達様式である接合に関与するのはどれか。1つ選べ。
a 芙 膜
b 鞭 毛
c 性線毛
d リポ多糖
e バクテリオファージ

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111B20
昏倒した患者にAEDを装着した。除細動を行う指示が出た後にまず行うべきなのはどれか。1つ選べ。
a 呼吸を確認する。
b 頸動脈を触知する。
c 人工呼吸を続ける。
d 患者に触れないようにする。
e 経口エアウェイを挿入する。

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B21〜B40

111B21
リスク因子の解析で、コホート研究に比べて患者対照研究が適しているのはどれか。1つ選べ。
a 齲 蝕
b 舌 癌
c 歯周炎
d 歯肉炎
e 歯の喪失

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111B22
付加型シリコーンゴム印象材の主成分はどれか。1 つ選べ。
a ポリエチレングリコール
b ポリジメチルシロキサン
c ポリエチルメタクリレート
d ポリメチルメタクリレート
e ポリテトラフルオロエチレン

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111B23
平成28年度学校保健統計調査における年齢別の被患率の結果を図に示す。

イ はどれか。1つ選べ。ただし、ア~オはa~eのいずれかに該当する 。
a 歯肉に異常のある者
b 顎関節に異常のある者
c 歯列 · 咬合に異常のある者
d むし歯(う歯)未処置歯のある者
e むし歯(う歯)の処置が完了した者

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111B24
感覚性神経節はどれか。 2つ選べ。
a 耳神経節
b 膝神経節
c 顎下神経節
d 翼口蓋神経節
e 下神経節〈錐体神経節〉

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111B25
サルコペニアの診断に用いるのはどれか。2つ選べ。
a 握 力
b 腹 囲
c 血糖値
d 歩行速度
e 血清アルブミン値

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111B26
摂食嚥下障害に伴う機能低下と訓練の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
a 開口量減少--アイスマッサージ
b 舌筋力低下--舌抵抗訓練
c 食塊移送能低下--息こらえ嚥下
d 喉頭挙上能低下--頭部挙上訓練
e 声門閉鎖機能不全--バルーン拡張法

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111B27
遺伝子検査はどれか。3つ選べ。
a サザンブロット法
b ウエスタンブロット法
c ガスクロマトグラフィー検査
d in situ ハイブリダイゼーション法
e Polymerase Chain Reaction〈PCR〉法

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111B28
便が主な感染源となるのはどれか。1つ選べ。
a 麻疹ウイルス
b ロタウイルス
c ムンプスウイルス
d インフルエンザウイルス
e 水痘・帯状疱疹ウイルス

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111B29
IgG4関連疾患はどれか。1つ選べ。
a 粘液嚢胞
b Mikulicz病
c Sjogren症候群
d アミロイドーシス
e 壊死性唾液腺化生

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111B30
長期臥床患者では全身麻酔後に肺血栓塞栓症を起こしやすい。このリスクを判断するための検査項目はどれか。1つ選べ。
a CK
b PT
c CRP
d Dダイマー
e 心筋トロポニンT

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111B31
病原休に結合しオプソニン効果を示すのはどれか。2つ選べ。
a IgG
b 補体
c リゾチーム
d ブラジキニン
e トロンボキサン

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111B32
2歳児の恐れの対象はどれか。3つ選べ。
a 大きな音
b まぶしい光
c 一人でいること
d 見慣れないもの
e 危害を加えそうな人

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111B33
第3鰓弓由来はどれか。1つ選べ。
a 声帯筋
b 顎舌骨筋
c 茎突咽頭筋
d 茎突舌骨筋
e 口蓋帆張筋

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111B34
偏心滑走運動時のクリステンセン現象を補償するのはどれか。2つ選べ。
a 切歯路角
b 咬頭の高さ
c 顆路の傾斜度
d 調節彎曲の程度
e 咬合平面の傾斜度

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111B35
母子保健法に基づいて市町村が実施するのはどれか。 2つ選べ。
a 自立支援医療
b 3歳児健康診査
c 児童虐待への対策
d 母子健康手帳の交付
e 子ども・子育て支援給付

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111B36
小児の薬用最の算定で年齢を用いるのはどれか。2つ選べ。
a Augsbergerの式
b Clarkの式
c Crawfordの式
d von Harnackの換算表
e Youngの式

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111B37
密度が最も小さいのはどれか。1つ選べ。
a 金合金
b 象牙質
c チタン
d ジルコニア
e アルミナ陶材

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111B38
細菌と病原因子の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
a Aggregatibacter actinomycetemcomitans ――ロイコトキシン
b Porphyromonas gingivalis ――酪酸
c Prevotella intermedia ――デンティリジン
d Tannerella forsythia ――ジンジバイン
e Treponema denticola ――莢膜

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111B39
神経障害性疼痛の症状はどれか。1つ選べ。
a 腫 脹
b 発 疹
c めまい
d 意識障害
e アロディニア

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111B40
模型用石膏の硬化遅延剤はどれか。2つ選べ。
a ホウ砂
b 硫酸亜鉛
c 硫酸カリウム
d 塩化ナトリウム
e クエン酸カリウム

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B41〜B60

111B41
成人と比較した乳児の生理的特徴はどれか。2つ選べ。
a 心拍数が少ない。
b 尿濃縮力が低い。
c 基礎代謝率が低い。
d 体重当たりの水分量が多い。
e 体重当たりの体表面積が小さい。

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111B42
歯周炎を随伴するのはどれか。3つ選べ。
a Down 症候群
b Sturge-Weber 症候群
c Peutz-Jeghers 症候群
d Chediak-Higashi 症候群
e Papillon-Lefevre 症候群

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111B43
矯正用プライヤーの写真(別冊No.3)を別に示す。

角線の屈曲に用いるのはどれか。 2つ選べ。
a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ

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111B44
高血圧症患者の歯科治療で正しいのはどれか。2つ選べ。
a 局所麻酔は行わない。
b 血圧と脈拍をモニタリングする。
c 頻脈の場合は治療の中止を検討する。
d 水平位診療では頭部を体幹より低くする。
e 著しい血圧上昇にはニフェジピンを舌下投与する。

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111B45
インテグリンと結合するのはどれか。2つ選べ。
a ケラチン
b エナメリン
c アメロゲニン
d オステオポンチン
e フィブロネクチン

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111B46
ろう義歯の口蓋形態を確認するのはどれか。1つ選べ。
a 咬合力検査
b パラトグラム検査
c ブローイング検査
d ポリソムノグラフィ
e ゴシックアーチ描記法

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111B47
85歳の男性。家族に義歯を隠されたと訴えて来院した。家族によるとその事実はないという。

この症状と同じカテゴリーに分類される認知症の症状はどれか。2つ選べ。
a 異 食
b 失 認
c 不潔行為
d 見当識障害
e 実行機能障害

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111B48
知覚過敏抑制を目的に歯磨剤に配合されるのはどれか。2つ選べ。
a 硝酸カリウム
b 塩化ナトリウム
c グリチルリチン酸
d 乳酸アルミニウム
e 塩化セチルピリジニウム

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111B49
非歯原性歯痛の原因となるのはどれか。1つ選べ。
a 貧 血
b 肝硬変
c 白血病
d 片頭痛
e てんかん

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111B50
根尖病変を有する根未完成歯に適用されるのはどれか。1つ選べ。
a 抜 髄
b 生活断髄
c 暫間的間接覆髄
d アペキソゲネーシス
e アペキシフィケーション

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111B51
アドレナリン添加の局所麻酔薬はα1遮断作用をもつ抗精神病薬と併用禁忌である。併用によって起こり得るのはどれか。1つ選べ。
a 徐 脈
b 頻 脈
c 血圧上昇
d 血圧低下
e 呼吸促迫

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111B52
50歳の女性。上顎右側側切歯の審美不良を主訴として来院した。10年前に修復処置を受けたが、1年前から気になっていたという。特に症状はない。初診時のロ腔内写真(別冊No.4)を別に示す。

考えられる原因はどれか。1つ選べ。
a 磨 耗
b 過剰填塞
c 口腔清掃不良
d 接着操作時の血液の混入
e コントラクションギャップ

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111B53
床用金属で最も高い融点を有するのはどれか。1つ選べ。
a 白金加金
b チタン合金
c タイプ4金合金
d 金銀パラジウム合金
e コバルトクロム合金

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111B54
歯科治療時の偶発症で、血圧は保たれているが意識障害を伴うのはどれか。2つ選べ。
a 過換気症候群
b 局所麻酔薬中毒
c 血管迷走神経反射
d 高度房室ブロック
e アナフィラキシーショック

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111B55
7歳時のターミナルプレーンは両側垂直型であったが、12歳時での第一大臼歯の咬合関係は両側ともAngle I級となった。

この変化に関与したのはどれか。2つ選べ。
a 乳犬歯の咬耗
b 顎間空隙の減少
c 二次空隙の発現
d 霊長空隙の閉鎖
e リーウェイスペースの存在

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111B56
急性壊疸性歯髄炎にみられるのはどれか。2つ選べ。
a 瘻 孔
b 自発痛
c 動揺度の増加
d 髄室開拡時の腐敗臭
e 歯髄電気診での無反応

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111B57
外科的矯正治療中の一連の口腔内写真(別冊No.5)を別に示す。

治療過程の順番に並べた場合、2番目はどれか。1つ選べ。
a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ

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111B58
41歳の男性。洗顔時の右側頬部の疼痛を主訴として来院した。6か月前から右側鼻翼部にチクチクするような疼痛を自覚し、その後電撃痛へと変化したという。また、痛みが発生すると疼痛は数秒間持続するという。

診断のために有効なのはどれか。2つ選べ。
a 眼窩下孔の圧迫
b ビタミンB12の投与
c 星状神経節ブロック
d カルバマゼピンの投与
e 眼窩下孔のアルコールブロック

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111B59
半固定性プリッジの適応となるのはどれか。3つ選べ。
a 審美性の要求が高い。
b 中間支台歯が含まれる。
c 支台歯間で動揺度に差がある。
d クラウンの高径が不足している。
e 支台歯間に平行性が得られない。

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111B60
進行性下顎頭吸収〈PCR〉による変化はどれか。2つ選べ。
a FMAの増加
b Y軸角の減少
c 顔面角の増加
d SNB角の減少
e ANB角の減少

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B61〜B80

111B61
9歳の男児。上顎左側中切歯が生えてこないことを主訴として来院した。初診時の口腔内写真(別冊No.6A)、エックス線画像(別冊No.6B)及び歯科用コーンビームCT矢状断像(別冊No.6C)を別に示す。

今後、┗1において起こり得る異常はどれか。1つ選べ。
a 歯根吸収
b 歯髄壊死
c 歯冠の矮小化
d 歯根形成不全
e エナメル質形成不全

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111B62
酸性モノマーで歯面処理を行う接済システムはどれか。3つ選べ。
a 3ステップシステム
b 2ステップセルフエッチングシステム
c ウェットボンディングシステム
d 2ボトル1ステップシステム
e オールインワンシステム

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111B63
3歳児歯科健康診査において、事前に保護者に間診票を配布することとした。

適切な質問はどれか。3つ選べ。
a 離乳食をはじめましたか。
b いつも指しゃぶりをしていますか。
c 仕上げ磨きをしてあげていますか。
d 歯崩きの練習ははじめていますか。
e フッ化物(フッ素)歯面塗布をしていますか。

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111B64
コクサッキーウイルスの感染によるのはどれか。2つ選べ。
a 猩紅熱
b 乳頭腫
c 手足口病
d 伝染性単核症
e ヘルパンギーナ

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111B65
造影CTで用いるヨード系造影剤の原則禁忌とされているのはどれか。1つ選べ。
a 血管腫
b 脂肪腫
c 悪性黒色腫
d 神経線維腫
e 多発性骨髄腫

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111B66
18歳の男子。咬合異常を主訴として来院した。2日前に自転車で転倒してオトガイ部を強打したという。初診時のエックス線画像(別冊No.7)を別に示す。

適切な治療法はどれか。2 つ選べ。
a 囲続結紫
b ミニプレート固定
c 床副子を用いた顎内固定
d 線副子を用いた顎内固定
e 線副子を用いた顎間固定

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111B67
67 歳の男性。入れ歯の針金に食渣が挟まることを主訴として来院した。3年前にレジン床義歯を製作したが、比較的早期からクラスプと支台歯との隙間を認めたとい う。クラスプを再製作し、現有義歯の修理を行うこととした。義歯装着時の口腔内写真(別冊No.8A)と上顎左側犬歯の支台装置の写真(別冊No.8B)を別に示す。

クラスプ製作に際し└3について検討すべき事項はどれか。2 つ選べ。
a 最大豊隆部の修正
b ディンプルの付与
c 義歯着脱方向の確認
d 側方運動時の咬合調整
e レストシートの形態修正

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111B68
15歳の女子。飲水時の上顎臼歯部における疼痛を主訴として来院した。歯の表面性状は萌出してから変化はないという。皮膚に異常は認められない。初診時の口腔内写真(別冊No.9A)とエックス線画像(別冊No.9B)を別に示す 。

診断名はどれか。1 つ選べ。
a 骨形成不全症
b 歯のフッ素症
c 先天性表皮水疱症
d エナメル質形成不全症
e 先天性外胚葉異形成症

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111B69
生後1か月の乳児。哺乳障害がみられたため、小児科からの紹介で来院した。出生直後から仰臥位で吸気時の喘鳴とチアノーゼがみられるという。初診時の側貌写真(別冊No.10A)、口腔内写真(別冊No.10B)及び頭部側方向エックス線写真(別冊No.10C) を別に示す。

考えられる疾患はどれか。1 つ選べ。
a Down 症候群
b Apert 症候群
c Crouzon 症候群
d Robin シーク エンス
e Beckwith-Wiedemann 症候群

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111B70
4歳の男児。上顎右側第一乳臼歯の食事時の違和感を主訴として来院した。3か月前からD」の齲蝕に気付いていたがそのままにしていたところ、2週前から歯肉が腫れてきたという。自発痛はないが軽度の咬合痛がある。初診時の口腔内写真(別冊No.11A) とエックス線画像(別冊No.11B)を別に示す。

適切な対応はどれか。1 つ選べ。
a 経過観察
b 咬合調整
c 生活断髄
d 抜 髄
e 感染根管治療

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111B71
45歳の女性。上顎右側中切歯の審美不良を主訴として来院した。15年前にコンポジットレジン修復を受けたという。特に症状はない。補修修復を行うこととした。初診時と窩洞形成後の口腔内写真(別冊No.12)を別に示す 。

1」に対する処理で用いるのはどれか。2つ選べ。
a リン酸
b フッ化水素酸
c 硫黄系機能性モノマー
d 次亜塩素酸ナトリウム
e シランカップリング剤

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111B72
68歳の女性。左側下顔面の疼痛を主訴として来院した。3日前から左側下顔面に発赤を伴う水疱が出現し、聴覚過敏とめまいを自覚するという。初診時の顔貌写真(別冊No.13)を別に示す。

原因療法に用いるのはどれか。1つ選べ。
a アシクロビル
b プレドニゾロン
c ミコナゾール硝酸塩
d アモキシシリン水和物
e ロキソプロフェンナトリウム水和物

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111B73
75歳の女性。下顎全部床義歯の不適合による咀嚼困難を主訴として来院した。これまでに製作した義歯は不安定であったため、インプラント義歯を製作することとした。 治療中の口腔内写真(別冊No.14)を別に示す。

装着する義歯の特徴はどれか。1つ選べ。
a 術者可撤式である。
b 非緩圧型の構造とする。
c 磁気的吸着力を利用する 。
d 大臼歯部に人工歯を排列しない。
e 顎堤条件にかかわらず維持力を発揮する。

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111B74
32歳の男性。上顎右側第二大臼歯の自発痛を主訴として来院した。歯の保存が可能と診断し、麻酔抜髄を行うこととした。初診時のエックス線画像(別冊No.15A)と修復物除去後の口腔内写真(別冊No.15B)を別に示す。

無歯的処置を行うために必要なのはどれか。2つ選べ。
a 隔璧形成
b 歯間離開
c 歯肉圧排
d 歯肉整形
e ケミカルサージェリー

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111B75
7歳の男児。前歯の咬み合わせが反対になっていることを主訴として来院した。乳歯列も同様であったという。診断の結果、矯正治療を開始することとした。初診時の顔面写真(別冊No.16A)、口腔内写真(別冊No.16B)及びエックス線画像(別冊No.16C) を別に示す。セファロ分析の結果を図に示す。

第一期治療で行うのはどれか。3つ選べ。
a 下顎骨の成長抑制
b 上顎骨の前方牽引
c 下顎前歯の舌側傾斜
d 上顎歯列の側方拡大
e 上顎右側中切歯の萌出誘導

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111B76
30歳の男性。睡眠中の歯ぎしりを主訴として来院した。数年前から歯ぎしり音を家族に指摘されていたという。検査の結果、ある口腔内装置を装着することとした。初診時の口腔内写真(別冊No.17A)と側方運動時の口腔内写真(別冊No.17B)、使用前の装置の写真(別冊No.17C)及び1週使用後の装置の写真(別冊No.17D)を別に示す。

本装置について正しいのはどれか。1つ選べ。
a 開口量を抑制する。
b 側方滑走を抑制する。
c 歯の咬耗進行を防ぐ。
d 終日装着が必要である。
e 青掃時には熱湯に浸す。

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111B77
86歳の女性。かかりつけ歯科医で舌の腫瘤を指摘され来院した。右側舌縁部に硬結を伴う腫脹を認める。頸部に腫大したリンパ節は触れない。初診時の口腔内写真(別冊No.18A)、造影CT(別冊No.18B)、FDG-PET/CT(別冊No.18C)、MRI脂肪抑制造影Tl強調像(別冊No.18D)及び生検時のH-E染色病理組織像(別冊No.18E)を別に示す。

適切な治療法はどれか。1つ選べ。
a 開 窓
b 切開排膿
c 外科的切除
d 抗菌薬投与
e 副腎皮質ステロイド軟背塗布

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111B78
17歳の女子。上顎前歯の前突を主訴として来院した。術前矯正治療後に顎矯正手術を行うこととした。手術中の口腔内写真(別冊No.19)を別に示す。

この手術法はどれか。1つ選べ。
a Dingman 法
b Robinson 法
c Wunderer 法
d Le Fort I型骨切り術
e Obwegeser-Dal Pont 法

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111B78
53歳の女性。下顎前歯欠損による審美不良を主訴として来院した。ジルコニアを用いたオールセラミックブリッジで補綴処憫を行うこととした。製作過程の写真(別冊No. 20A,B)と完成したブリッジを装着した口腔内写真(別冊No.20C)を別に示す。

20Bから20Cの間に歯科医師が歯科技工士に行った指示はどれか。1つ選べ。
a 「模型をスキャンしてください」
b 「コーピングの焼結をお願いします」
c 「リテンションビーズを付与してください」
d 「陶材焼成とグレージングをお願いします」
e 「ポンティック基底面を船底型にしてください」

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111B80
75歳の男性。食事摂取の困難を主訴として、介護老人福祉施設から訪問歯科診療の依頼があった。約1か月前から食事時間が延長し、摂取屈は著しく減少していると いう。認知症はあるが他に特記すべき疾患はない。BMIは18.1であった。使用中の義歯に問題はなかった。食事観察では、隣席の入所者の動きに気をとられ、しばしば食事を中断していた。過去1年間の体重変化を図に示す。

適切な対応はどれか。2つ選べ。
a 経過を観察する。
b 胃瘻の造設を勧める。
c 嚥下機能訓練を行う。
d 声かけをして食事を促す。
e 栄養補助食品の摂取を勧める。

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B81〜B90

111B81
11歳の女児。上顎両側犬歯部の空隙を主訴として来院した。前歯部の被蓋関係は正常である。初診時の口腔内写真(別冊No.21A)、エックス線画像(別冊No.21B)及び歯科用コーンビームCT(別冊No.21C)を別に示す。

まず行うべき対応はどれか。1つ選べ。
a 経過観察
b 上顎中切歯間の空隙閉鎖
c 上顎両側犬歯の開窓牽引
d 上顎両側側切歯の歯内療法
e 上顎両側第一小臼歯の近心移動

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111B82
67歳の女性。笑ったときの歯並びの違和感を主訴として来院した。装着中の義歯は1年前に製作したという。義歯装着時の正貌写真(笑ったとき)と側貌写真(別冊No.22A)及び咬合時の口腔内写真(別冊No.22B)を別に示す。

改善すべき項目はどれか。2つ選べ。
a 咬合高径の低下
b 下顎前歯の唇舌的位置
c 上下顎正中線の不一致
d リップサポートの不足
e スマイルラインとの不調和

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111B83
9歳の女児。嚥下時の鼻腔への逆流があることを主訴として来院した。軟口藍の運動障害を認めたため装置を使用することとした。装着時の口腔内写真(別冊No.23)を別に示す。

装置の効果を確認するための検査として適切なのはどれか。1つ選べ。
a 筋電図検究
b 超音波検査
c 改訂水飲みテスト
d 鼻咽腔内視鏡検査
e 反復唾液嚥下テスト

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111B84
23歳の女性。開口障害を主訴として来院した。4か月前から右側顎関節のクリッ ク音を自覚していたが、3日前に口が開かなくなったという。右側顎関節部の圧痛と開口時痛を認める。右側顎関節のMRI(別冊No.24A)と切歯点開閉口運動路を正面から観察 した図(別冊No.24B)を別に示す。

まず行う対応はどれか。2つ選べ 。
a 咬合調整
b 下顎可動化訓練
c 顎関節円板切除術
d 中枢性筋弛緩薬の投与
e 非ステロイド性抗炎症薬の投与

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111B85
8歳の男児。反対咬合を主訴として来院した。生後6か月時に口唇形成術を受けたという。初診時の顔面写真(別冊No.25A)、口腔内写真(別冊No.25B)、エックス線画像(別冊No.25C)及び歯科用コーンビームCT(別冊No.25D)を別に示す。セファロ分析の結果を図に示す。

適切な治療方針はどれか。2つ選べ。
a 顎裂部骨移植術
b 下顎歯列の側方拡大
c 下顎前歯の舌側移動
d 上顎前歯の唇側移動
e 上顎骨の前方成長促進

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111B86
25歳の女性。上顎左側第一小臼歯の冷水痛を主訴として来院した。検査の結果、コンポジットレジン修復を行うこととした。初診時と修復物除去後の口腔内写真(別冊No.26A)及び切削器具の写真(別冊No.26B)を別に示す。

次に用いる切削器具はどれか。1つ選べ。
a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ

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111B87
67歳の男性。下顎前歯部歯肉の腫脹を主訴として来院した。1か月前に気付き、徐々に大きくなってきたという。オトガイ部の感覚に異常はなく、顎下リンパ節とオト ガイ下リンパ節の腫脹もない。初診時の口腔内写真(別冊No.27A)、エックス線画像(別冊No.27B)及び生検時のH-E染色病理組織像(別冊No.27C)を別に示す。

適切な治療法はどれか。1つ選べ。
a 歯肉切除
b 32┓の抜歯
c 下顎辺縁切除
d 下顎区域切除
e 放射線治療

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111B88
15歳の男子。下顎右側第一大臼歯の違和感を主訴として来院した。歯髄電気診に生活反応を示すが、打診痛はない。初診時の口腔内写真(別冊No.28A)とエックス線画像(別冊No.28B)を別に示す。

適切な対応はどれか。1つ選べ。
a 経過観察
b フッ化物歯面途布
c ボンディイング材によるコーティング
d 修復処置
e 抜 髄

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111B89
50歳の女性。上顎左側臼歯部欠損による咀哨困難を主訴として来院した。欠損部にインプラント体を埋入し、最終補綴装置を装着した。治療過程の順に並べた写真(別冊No.29A、B、C)を別に示す。

矢印で示す装置の特徴はどれか。2つ選べ。
a 遊離端欠損症例は適応とならない。
b CAD/CAMを応用して製作される。
c クラウンとスクリューで固定される。
d インプラント体埋入と同日に装消される。
e プロビジョナルクラウン装着が必要である。

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111B90
76歳の男性。上顎義歯が外れやすいことを主訴として来院した。上顎全部床義歯は3年前に製作したという。検査の結果、咬合関係には問題が認められなかったため、 間接法によるリラインを行うこととした。一連の操作過程の写真(別冊No.30)を別に示す。

操作の過程を実施の順番に並べよ。
解答:①→②→③→④→⑤
a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ

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