
D1〜D20
107D1
60歳の男性。下顎右側第一大臼歯の抜髄を予定した。10年前から高血圧症があり、降圧薬を内服している。血圧は152/84mmHg、心拍数は72回/分、整であった。8万分の1アドレナリン含有2%リドカイン塩酸塩1.8mlを用いて浸潤麻酔を行ったところ、血圧は160/90mmHgとなり、胸部不快感を訴えた。そのときの心電図(別冊No.1)を別に示す。

静脈内投与すべき薬剤はどれか。1つ選べ。
a ミダゾラム
b アドレナリン
c リドカイン塩酸塩
d ニトログリセリン
e アトロピン硫酸塩水和物
107D2
42歳の女性。上顎左側前歯部歯肉の腫脹を主訴として来院した。2か月前に気付いたという。軽度の圧痛を認めるが、波動は触知しない。歯髄電気診の結果、上顎左側中切歯と犬歯は生活歯、側切歯は失活歯であった。歯内療法で改善しないため手術を行うこととした。初診時のエックス線写真(別冊No.2A)と切開線の写真(別冊No.2B)を別に示す。


適切な切開線はどれか。1つ選べ。
a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ
107D3
10歳の男児。上顎右側乳犬歯部の交換の異常を近医で指摘され来院した。初診時のエックス線写真(別冊No.3)を別に示す。

放置すると生じると考えられるのはどれか。2つ選べ。
a 上顎右側犬歯の埋伏
b 上顎右側乳犬歯の骨性癒着
c 上顎右側乳犬歯の晩期残存
d 上顎右側犬歯の低位唇側転位
e 上顎右側第一小臼歯の近心傾斜
107D4
75歳の男性。義歯の不適合を主訴として来院した。5年前に脳梗塞の既往があり片麻痺があるという。モニタ装着下、治療を開始した数分後に急に動悸がするとの訴えがあった。術前と動悸が生じているときの心電図(別冊No.4)を別に示す。

最も疑われるのはどれか。1つ選べ。
a 心筋虚血
b 心室細動
c 心房細動
d 房室ブロック
e 心室性期外収縮
107D5
8歳の男児。外傷によって近医で応急処置を受けた後、紹介され来院した。上顎右側中切歯の動揺度は2度で打診痛を認めたため、暫間固定を再度行った。2週後に固定を除去したところ、動揺度は生理的範囲に改善していた。歯髄電気診に反応は示さなかった。初診時と固定除去直前のエックス線写真(別冊No.5)を別に示す。

固定除去後に行う対応はどれか。1つ選べ。
a 経過観察
b 抜 髄
c 感染根管治療
d 歯根端切除
e 抜 歯
107D6
65歳の男性。呼吸器内科から閉塞性睡眠時無呼吸症候群の患者に対する歯科的治療を依頼された。この患者の矢状面下顎限界運動路の模式図(別冊No.6A)と治療に用いた装置を装着した状態の口腔内写真(別冊No.6B)とを別に示す。

このときの下顎位で正しいのはどれか。1つ選べ。
a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ
107D7
16歳の男子。上顎両側中切歯欠損部の治療を希望して来院した。半年前に交通事故で当該歯を失い、口腔外科での処置は終了している。初診時の口腔内写真(別冊No.7A)とエックス線写真(別冊No.7B)とを別に示す。

適切な治療法はどれか。1つ選べ。
a 1⊥1へのインプラント
b 2⊥2を支台歯とした固定性ブリッジ
c 32⊥2を支台歯とした固定性ブリッジ
d 32⊥23を支台歯とした固定性ブリッジ
e 5⊥5にワイヤークラスプを用いた部分床義歯
107D8
35歳の女性。上顎左側小臼歯部の鈍痛を主訴として来院した。初診時の口腔内写真(別冊No.8A)とエックス線写真(別冊No.8B)とを別に示す。

処置方針の決定で重要な検査はどれか。2つ選べ。
a 打 診
b 擦過診
c 透照診
d 歯髄電気診
e 動揺度検査
107D9
65歳の女性。右側頰部の腫脹を主訴として来院した。6か月前に気付いたが放置していたところ、最近腫脹が増してきたという。初診時のエックス線写真(別冊No.9A)とCT(別冊No.9B)とを別に示す。


右側に認められる所見はどれか。2つ選べ。
a 頰骨弓の破壊
b 眼窩底の破壊
c 上顎洞前壁の破壊
d 上顎洞後壁の破壊
e 頰骨歯槽稜の消失
107D10
58歳の女性。下顎左側第一大臼歯の冷水痛を主訴として来院した。10年前に修復処置を受けたが、最近になってしみるようになったという。従来型グラスアイオノマーセメント修復を行うこととした。初診時と修復操作中の口腔内写真(別冊No.10)を別に示す。

この操作の目的で正しいのはどれか。1つ選べ。
a 光沢付与
b 感水防止
c 接着力向上
d 体部破折防止
e 辺縁適合性向上
107D11
10歳の女児。経過観察のために来院した。1年前に上顎左側第一小臼歯の中心結節破折による一部性歯髄炎と診断され、水酸化カルシウム製剤による生活歯髄切断法を実施され、現在まで経過観察を行っている。症状について特記すべきことはない。初診時(1年前)、経過観察時(処置後6か月)及び現在のエックス線写真(別冊No.11)を別に示す。

現在の治療方針として適切なのはどれか。1つ選べ。
a 抜 髄
b 抜 歯
c 低位断髄
d 感染根管治療
e コンポジットレジン修復
107D12
70歳の女性。定期検診を希望して来院した。下顎にオーバーデンチャーを装着している。口腔内写真(別冊No.12A)と義歯の写真(別冊No.12B)とを別に示す。

矢印で示す装置で防止できるのはどれか。2つ選べ。
a 義歯の沈下
b 義歯床の変形
c 下顎骨の吸収
d 支台歯の移動
e 義歯の浮き上がり
107D13
28歳の女性。前歯の咬み合わせが悪いことを主訴として来院した。初診時の顔面写真(別冊No.13A)と口腔内写真(別冊No.13B)とを別に示す。セファロ分析の結果を図に示す。




正しい所見はどれか。2つ選べ。
a 上顎左側犬歯の高位
b 下顎中切歯の唇側傾斜
c コンケイブタイプの側貌
d 骨格性Ⅲ級の上下顎関係
e 下顎の負のアーチレングスディスクレパンシー
107D14
5歳の女児。乳臼歯が生えていないことを主訴として母親と来院した。初診時の口腔内写真(別冊No.14A)とエックス線写真(別冊No.14B)とを別に示す。


まず行う対応はどれか。1つ選べ。
a 経過観察
b 第二乳臼歯の抜去
c 第二乳臼歯の開窓牽引
d 第一乳臼歯の近心移動
e ディスタルシューの装着
107D15
70歳の男性。義歯の新製を希望して来院した。初診時の口腔内写真(別冊No.15A)と新製義歯の写真(別冊No.15B)とを別に示す。


丸印で示す部位で義歯の支持に有効なのはどれか。2つ選べ。
a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ
107D16
60歳の男性。下顎部分床義歯を製作中である。口腔内写真(別冊No.16A)とある操作後の写真(別冊No.16B)とを別に示す。

この操作で留意するのはどれか。2つ選べ。
a 蝋堤の均一な軟化
b 対合歯の深い圧痕採得
c 残存歯での咬合の指示
d 蝋堤が軟化状態での開口の指示
e 安静位からの静かな閉口の指示
107D17
25歳の女性。下顎左側の変形を主訴として来院した。10年以上前から徐々に下顎が腫脹してきたという。変形以外に特に自覚症状はない。エックス線写真(別冊No.17)を別に示す。

最も考えられるのはどれか。1つ選べ。
a 外骨症
b 骨肉腫
c エナメル上皮腫
d 線維性異形成症
e 慢性下顎骨骨髄炎
107D18
70歳の女性。食事困難を主訴として来院した。全部床義歯を製作することとした。義歯製作中の写真(別冊No.18)を別に示す。

この操作で確認するのはどれか。1つ選べ。
a 咬合平面
b 顆頭点の位置
c 眼窩下点の位置
d 水平的顎間関係
e 垂直的顎間関係
107D19
65歳の男性。口腔粘膜の着色を主訴として来院した。10年前から気になっていたが放置していたという。家族歴で弟にも同様の症状が確認された。既往歴として2年前に大腸ポリープ切除を受けていた。初診時の口腔内写真(別冊No.19)を別に示す。

疑われるのはどれか。1つ選べ。
a Addison病
b 悪性黒色腫
c Peutz-Jeghers症候群
d von Recklinghausen病
e McCune-Albright症候群
107D20
33歳の女性。右側口底部の腫脹を主訴として来院した。1週前に自覚し、次第に増大したという。初診時のMRI T1強調像とMRI T2強調像(別冊No.20)を別に示す。

最も疑われるのはどれか。1つ選べ。
a 鰓嚢胞
b 萌出嚢胞
c 粘液嚢胞
d 鼻歯槽嚢胞
e 甲状舌管嚢胞
D21〜D40
107D21
14歳の女子。上顎前歯部の空隙を主訴として来院した。初診時の口腔内写真(別冊No.21A)とエックス線写真(別冊No.21B)とを別に示す。


大きな値を示すのはどれか。1つ選べ。
a オーバーバイト
b 上顎の犬歯間幅径
c アンテリアレイシオ
d 上顎のrequired arch length
e 下顎のavailable arch length
107D22
10歳の女児。上顎切歯の前突を主訴として来院した。オーバージェットは+8mm、アーチレングスディスクレパンシーは上顎0mm、下顎−2mmである。下唇に歯の圧痕を認める。初診時の顔面写真(別冊No.22A)と口腔内写真(別冊No.22B)とを別に示す。セファロ分析の結果を図に示す。



適切な矯正装置はどれか。2つ選べ。
a 切歯斜面板
b リップバンパー
c ハイプルヘッドギア
d サービカルプルヘッドギア
e Nanceのホールディングアーチ
107D23
55歳の男性。下顎右側第二大臼歯の修復物脱離を主訴として来院した。メタルインレー修復を行うこととした。完成したインレー体の写真(別冊No.23A)と数回接触点を調整したあとにコンタクトゲージを用いて検査している口腔内写真(別冊No.23B)とを別に示す。

この後、インレー体の隣接面接触点部に使用する器具はどれか。1つ選べ。
a スチールバー
b カーバイドバー
c ホワイトポイント
d シリコーンポイント
e カーボランダムポイント
107D24
65歳の女性。臼歯部欠損による咀嚼困難を主訴として来院した。部分床義歯を製作することとし、研究用模型上で2種類の義歯設計を行った。初診時の口腔内写真(別冊No.24A)と研究用模型の写真(別冊No.24B)とを別に示す。

イと比べたアの説明で正しいのはどれか。2つ選べ。
a 「修理しやすいです」
b 「違和感が少ないです」
c 「金属が目立ちません」
d 「歯茎を健康に保ちやすいです」
e 「歯を削る量を少なくすることができます」
107D25
24歳の男性。口元の突出を主訴として来院した。診断の結果、マルチブラケット装置、ヘッドギア及びNanceのホールディングアーチを用いて治療を行うこととした。初診時の顔面写真(別冊No.25A)、口腔内写真(別冊No.25B)及び治療途中の口腔内写真(別冊No.25C)を別に示す。



治療後に予想される変化はどれか。2つ選べ。
a IMPAの増加
b FMIAの増加
c SNA角の減少
d 上顎突出度の減少
e Interincisal angleの増加
107D26
可撤性部分床義歯の写真(別冊No.26A)と口腔内装着時の写真(別冊No.26B)とを別に示す。

矢印で示す部分の目的はどれか。2つ選べ。
a 義歯の把持の向上
b 支台歯の移動の防止
c 義歯床の回転沈下への抵抗
d アンテリアガイダンスの付与
e 義歯床遠心端の浮き上がりの防止
107D27
26歳の女性。下顎左側第二小臼歯の冷水痛を主訴として来院した。遠心隣接面部に冷風による一過性の疼痛がある。歯髄電気診に反応を示す。初診時の口腔内写真(別冊No.27A)とエックス線写真(別冊No.27B)とを別に示す。コンポジットレジン修復を行うこととした。窩洞形成後と修復後の口腔内写真(別冊No.27C)を別に示す。


窩洞の特徴で正しいのはどれか。2つ選べ。
a 外開き形態
b トンネル形成
c ラウンドベベル
d 遊離エナメル質
e フレアーカーブ
107D28
5歳の男児。上顎右側第一乳臼歯の咀嚼時痛を主訴として母親と来院した。2週前から冷たいものに一過性の疼痛を感じるようになったという。打診痛は認められず、インピーダンス測定の結果は12.0kΩであった。初診時の口腔内写真(別冊No.28A)とエックス線写真(別冊No.28B)とを別に示す。

D┘に対する適切な対応はどれか。1つ選べ。
a コンポジットレジン修復
b 歯髄鎮静法
c 抜 髄
d 感染根管治療
e 抜 歯
107D29
45歳の女性。下顎左側第一大臼歯の咬合時違和感を主訴として来院した。1年前から自覚していたが放置していたという。歯周基本治療後に歯周外科治療を行うこととした。再評価時の口腔内写真(別冊No.29A)とエックス線写真(別冊No.29B)とを別に示す。再評価時の歯周組織検査結果の一部を表に示す。


┌6に対する治療として考えられるのはどれか。2つ選べ。
a GTR法
b フラップ手術
c 遊離歯肉移植術
d 歯周ポケット掻爬術
e ルートリセクション
107D30
34歳の女性。上顎右側小臼歯にコンポジットレジン修復を行ったが、修復後辺縁歯肉に変色が認められた。疼痛はない。処置前の口腔内写真(別冊No.30A)、処置前のエックス線写真(別冊No.30B)及び修復直後の口腔内写真(別冊No.30C)を別に示す。

適切な対応はどれか。1つ選べ。
a 経過観察
b 歯肉切除
c 修復物除去
d アレルギー検査
e 歯肉溝への抗菌薬塗布
107D31
58歳の男性。右側耳介下部の腫脹を主訴として来院した。数年前から自覚しているが変化がないため放置していたという。弾性軟で、圧痛はない。初診時のCT(別冊No.31A)とMRI T1強調像(別冊No.31B)とを別に示す。

病変の主成分として最も考えられるのはどれか。1つ選べ。
a 筋
b 唾 液
c 脂 肪
d 血 液
e リンパ液
107D32
70歳の男性。下顎の疼痛を主訴として来院した。昨夜食事時から突然自覚したという。1年前から下顎右側に腫脹を繰り返していた。10年前に中咽頭癌治療の既往があるが、現在再発はない。初診時のエックス線写真(別冊No.32A)とCT(別冊No.32B)とを別に示す。

発症の原因として考えられる治療歴はどれか。1つ選べ。
a 免疫療法
b 放射線治療
c 頸部郭清術
d 腫瘍切除術
e 高圧酸素療法
107D33
75歳の女性。下顎の腫脹を主訴として来院した。1か月前から下顎右側に時々自発痛があったが放置していたところ、2週前から腫脹が生じてきたという。体温は37.8℃で倦怠感がある。5年前に乳癌の切除術を受けたが、2年後に肋骨に転移したため、骨破壊を抑制する薬物が投与されている。初診時の顔貌写真(別冊No.33A)、口腔内写真(別冊No.33B)及びエックス線写真(別冊No.33C)を別に示す。



発症の誘因として考慮すべきなのはどれか。2つ選べ。
a 骨隆起
b 顎骨壊死
c 下顎骨骨折
d 線維性異形成症
e 乳癌の下顎骨転移
107D34
8歳の男児。咬み合わせの異常を主訴として来院した。初診時の顔面写真(別冊No.34A)、口腔内写真(別冊No.34B)及びエックス線写真(別冊No.34C)を別に示す。



原因として考えられるのはどれか。1つ選べ。
a Turner症候群
b Crouzon症候群
c Goldenhar症候群
d Treacher Collins症候群
e Robinシークエンス〈Pierre Robin症候群〉
107D35
58歳の男性。上下顎全部床義歯の製作を希望して来院した。個人トレーを用いて筋圧形成を行った。筋圧形成終了時における下顎個人トレーの写真(別冊No.35)を別に示す。

矢印の部位を形成する際に必要な運動はどれか。1つ選べ。
a 閉口運動
b 嚥下運動
c 口角牽引運動
d 舌の前方突出
e 舌の側方運動
107D36
70歳の男性。上顎前歯の歯間離開と口唇の乾燥とを主訴として来院した。鼻閉と歯ぎしりは認めない。慢性歯周炎と診断し、口腔清掃指導、早期接触の除去、スケーリング・ルートプレーニングを行った。初診時の口腔内写真(別冊No.36A)とエックス線写真(別冊No.36B)とを別に示す。初診時の歯周組織検査結果の一部を表に示す。


続いて行うのはどれか。2つ選べ。
a 歯肉切除術
b 筋機能訓練
c 抗菌薬の経口投与
d オーラルスクリーン
e オクルーザルスプリント
107D37
5歳の女児。上顎乳中切歯の歯肉の異常を主訴として母親と来院した。母親は、数か月前から気付いていたが、痛みを訴えないため放置していたという。初診時の口腔内写真(別冊No.37)を別に示す。

原因として考えられるのはどれか。1つ選べ。
a 咬爪癖
b 咬合性外傷
c 歯肉線維腫症
d 上唇小帯付着位置異常
e 不適切なブラッシング方法
107D38
60歳の女性。上顎右側前歯部の歯頸部の審美不良を主訴として来院した。20年前に装着したという。再治療を行うために上顎右側中切歯と側切歯クラウンの除去を行うこととした。初診時の口腔内写真(別冊No.38A)と切削器具の写真(別冊No.38B)とを別に示す。

前装材料の切削に使用するのに適切なのはどれか。1つ選べ。
a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ
107D39
39歳の女性。下顎左側中切歯の歯肉退縮を主訴として来院した。歯周ポケットの深さは1〜2mmであった。初診時の口腔内写真(別冊No.39A)、エックス線写真(別冊No.39B)及び治癒の予測図(別冊No.39C)を別に示す。


歯周形成手術を行った場合、術後6か月に予測される歯肉縁の位置はどれか。1つ選べ。
a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ
107D40
60歳の男性。下顎左側小臼歯の一過性の擦過痛を主訴として来院した。5年前に歯頸部の修復を受けたという。歯髄電気診に反応した。初診時の口腔内写真(別冊No.40)を別に示す。

適切な対応はどれか。2つ選べ。
a IPC法
b 補修修復
c 咬合調整
d ブラッシング指導
e レジンインプレグネーション
D41〜D53
107D41
65歳の男性。舌の異常を主訴として来院した。3か月前から舌に違和感を自覚していたという。初診時の口腔内写真(別冊No.41A)、CT(別冊No.41B)及び生検時のH-E染色病理組織像(別冊No.41C)を別に示す。


舌と矢印で示す頸部病変との診断の組合せで適切なのはどれか。1つ選べ。
a 舌 頸部病変
a 舌 癌-----顎下腺炎
b 舌 癌-----リンパ節転移
c 白板症-----顎下腺炎
d 白板症-----リンパ節炎
e 乳頭腫-----リンパ節炎
107D42
4歳の女児。下唇の腫瘤を主訴として母親と来院した。以前にも2度ほど同様の症状があったが自然に消失したという。波動を触れるが疼痛はない。初診時の口腔内写真(別冊No.42)を別に示す。

適切な対応はどれか。lつ選べ。
a 穿 刺
b 開 窓
c 摘 出
d レーザー焼灼
e 抗ウイルス薬投与
107D43
即時重合レジンを用いて行う処置の写真(別冊No.43)を別に示す。

口腔内で完全硬化までこの状態で静置するのはどれか。すべて選べ。
a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ
107D44
62歳の女性。上顎左側の側切歯と犬歯の欠損に対して補綴装置を製作中である。補綴装置試適時の口腔内写真(別冊No.44)を別に示す。

左側側方運動時に与えた咬合様式はどれか。1つ選べ。
a グループファンクション
b バランスドオクルージョン
c モノプレーンオクルージョン
d リンガライズドオクルージョン
e カスピッドプロテクティッドオクルージョン
107D45
48歳の女性。上顎左側大臼歯部の疼痛を主訴として来院した。3か月前に同部に痛みを感じ、近医を受診して消炎処置を受けた。一時的に落ち着いたが、最近疼痛が強くなってきたという。初診時のエックス線写真(別冊No.45A)とCT(別冊No.45B)とを別に示す。

最も疑われるのはどれか。1つ選べ。
a 上顎洞癌
b 歯性上顎洞炎
c エナメル上皮腫
d 術後性上顎嚢胞
e 線維性異形成症
107D46
5歳の男児。下顎右側第一乳臼歯の低位を主訴として母親と来院した。初診時の口腔内写真(別冊No.46A)とエックス線写真(別冊No.46B)とを別に示す。

今後考慮すべきなのはどれか。2つ選べ。
a 舌突出癖
b 早期脱落
c Turner歯
d 隣在歯の移動
e 歯根と歯槽骨との癒着
107D47
57歳の男性。下顎左側第一大臼歯の違和感を主訴として来院した。歯周基本治療後の再評価の結果、歯周外科治療を行うこととした。再評価時の口腔内写真(別冊No.47A)、エックス線写真(別冊No.47B)及び術中の口腔内写真(別冊No.47C)を別に示す。再評価時の歯周組織検査結果の一部を表に示す。


┌6に対する治療の目的はどれか。2つ選べ。
a 根面の被覆
b 清掃性の向上
c 角化歯肉の増大
d 歯周組織の再生
e 歯周ポケット深さの減少
107D48
欠損補綴における治療過程の写真(別冊No.48A)と口腔外で使用する器具の写真(別冊No.48B)とを別に示す。


写真Aに示す器具と同様の目的で模型上で使用するのはどれか。2つ選べ。
a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ
107D49
25歳の女性。口蓋の腫脹を主訴として来院した。2か月前から自覚していたが、無痛性のため放置していたという。既往歴に特記事項はない。腫脹は弾性軟で、可動性に乏しい。圧痛はなく、所属リンパ節の腫脹は認められない。初診時の口腔内写真(別冊No.49A)とMRI(別冊No.49B)及び生検時のH-E染色病理組織像(別冊No.49C)とムチカルミン染色病理組織像(別冊No.49D)を別に示す。



診断名はどれか。1つ選べ。
a 多形腺腫
b 粘表皮癌
c 腺様嚢胞癌
d 扁平上皮癌
e Warthin腫瘍
107D50
83歳の男性。誤嚥性肺炎と診断されて総合病院に入院後、現在は在宅療養となっている。嚥下機能を評価するために行った検査の写真(別冊No.50)を別に示す。

嚥下障害を疑うのはどれか。1つ選べ。
a 弾 音
b 湿性ラ音
c 泡立ち音
d クリック音
e クレピタス音
107D51
12歳の男児。患者の母親から、脱落した歯の処置について電話で問い合わせがあった。母親から得られた情報を示す。

母親への指示として適切なのはどれか。2つ選べ。
a 牛乳に漬ける。
b 早く来院する。
c 石けん水で洗う。
d 歯茎に歯をもどす。
e 歯ブラシで砂を落とす。
107D52
46歳の女性。下顎右側小臼歯部の冷水痛を主訴として来院した。初診時、外科治療直後および外科治療後6か月の口腔内写真(別冊No.52)を別に示す。

行った治療はどれか。1つ選べ。
a GTR法
b 遊離歯肉移植術
c 歯肉弁側方移動術
d 両側乳頭弁移動術
e 歯肉結合組織移植術
f 歯肉弁根尖側移動術
g 半月弁歯冠側移動術
107D53
齲蝕の無い12歳児100名を3年間追跡し「フッ化物塗布経験の有無」と「齲蝕罹患」との関係を調べた結果を図に示す。

フッ化物塗布の経験があることによって齲蝕発症の危険度が何倍になったことになるか求めよ。
ただし、小数点以下第2位を四捨五入すること。
解答:①.②