一般問題
98D14
悪性高熱症の症状でないのはどれか。
a 筋硬直
b 不整脈
c ミオグロビン尿
d 代謝性アルカローシス
e 1時間に2℃以上の体温上昇
100B78
過換気症候群の症状で動悸や胸部圧迫感を生じる主な原因はどれか。
a 空気の嚥下
b 交感神経緊張
c PaCO2の減少
d pHの上昇
e 血清Kイオンの減少
104A62
過換気症候群の発作時に有用な治療薬はどれか。1つ選べ。
a ジアゼパム
b アドレナリン
c リドカイン塩酸塩
d ニカルジピン塩酸塩
e ヒドロコルチゾンコハク酸エステルナトリウム
99A75
抜歯中に患者が徐脈、顔面蒼白および血圧低下をきたした。
まず行う対応はどれか。
(1)名前を呼びかける。
(2)エピネフリンを静脈内注射する。
(3)心マッサージを行う。
(4)精神安定薬を投与する。
(5)頭部を心臓の高さより低くする。
a (1)、(2) b (1)、(5) c (2)、(3) d (3)、(4) e (4)、(5)
104C105
発症時に血圧が低下するのはどれか。2つ選べ。
a 過換気症候群
b 血管迷走神経反射
c アドレナリン過敏症
d メトヘモグロビン血症
e アナフィラキシーショック
108A124
アナフィラキシーショックでみられるのはどれか。2つ選べ。
a Hb値の低下
b 上気道の浮腫
c 蕁麻疹の出現
d 静脈還流の増加
e 血管透過性の低下
102B97
歯科治療時に、アナフィラキシーショックヘの対応を準備すべき病態はどれか。1つ選べ。
a 頻 脈
b けいれん
c じんま疹
d 血圧低下
e チアノーゼ
107A107
30歳の女性。歯性上顎洞炎のため、抗菌薬の静脈内投与を開始した。10分後、顔面から頸部にかけて皮膚の発赤と膨疹が出現した。
この後、起こり得る症状はどれか。2つ選べ。
a 発 熱
b けいれん
c 血圧低下
d 牙関緊急
e 呼吸困難
96A66
アナフィラキシーショックの治療に用いるのはどれか。
a 硫酸アトロピン
b 塩酸ニフェジピン
c ジアゼパム
d 塩酸エピネフリン
e 塩酸ペンタゾシン
97A90
局所麻酔薬を注射したところ、口唇と四肢とのしびれ、呼吸困難を訴え、皮膚に膨疹が現れた。
まず投与する薬物はどれか。
a 塩酸ジフェンヒドラミン
b ミダゾラム
c 塩酸エピネフリン
d 硫酸アトロピン
e 塩化アセチルコリン
98A68
20歳の男性。抗菌薬を投与したところ、口唇と四肢のしびれが出現した。続いて皮膚紅潮と喘鳴を聴取し、呼吸困難となった。全身に膨疹を認め、脈拍の触知が不能となった。
第一選択薬はどれか。
a 硫酸アトロピン
b 塩化スキサメトニウム
c 塩酸イソプロテレノール
d エピネフリン
e アミノフィリン
100A113
下顎孔伝達麻酔を行ったところ、2分後に呼吸困難を訴え、脈が触知できなくなり、口唇の浮腫と皮膚の膨疹とが出現した。
まず投与すべき薬物はどれか。
a ミダゾラム
b アンピシリン
c アセチルコリン
d 硫酸アトロピン
e エピネフリン
105A67
歯科治療中における血管迷走神経反射の症状で正しいのはどれか。2つ選べ。
a 頻 脈
b 冷 汗
c 血圧上昇
d 呼吸促迫
e 意識消失
96D8
28歳の女性。抜髄のためエピネフリン含有2%塩酸リドカイン1.8mlで浸潤麻酔を行った。その直後、気分不快を訴え、顔面蒼白、冷汗がみられる。血圧は60/30mmHg、脈拍は43回/分である。
まず行うべき処置はどれか。
a 酸素を投与する。
b 気道を確保する。
c ショック体位をとる。
d 静脈路を確保する。
e 硫酸アトロピンを投与する。
97A66
出血性ショックでみられないのはどれか。
a 皮膚乾燥
b 頻 脈
c 静脈虚脱
d 顔面蒼白
e 尿量減少
97D16
神経原性ショックの症状はどれか。
a 頻 脈
b 小 脈
c 顔面紅潮
d 呼吸促迫
e 四肢強直
98D28
23歳の女性。無麻酔下の窩洞形成で疼痛と不快感とを訴え、顔面が蒼白になった。
まず行う対応はどれか。
a バイタルサインの確認
b 静脈確保
c 気道確保
d 血液学的検査
e 血中炭酸ガス濃度測定
96D24
20歳の女性。歯科治療中に喘息発作を起こした。
使用するのはどれか。
a 塩酸リドカイン
b 塩酸エピネフリン
c ジアゼパム
d アスピリン
e アンピシリン
101B51
25歳の男性。糖尿病のため、内科でインスリン治療を受けている。朝食を摂取せずに来院したという。抜歯のため浸潤麻酔を行おうとすると、顔面蒼白となり、全身に冷汗をかいて急に意識が消失した。
まず投与すべき薬物はどれか。
a ブドウ糖
b インスリン
c 塩酸リドカイン
d ドパミン塩酸塩
e ジモルホラミン
104A103
インスリン投与患者が意識を消失した際に行うべき検査はどれか。2つ選べ。
a 赤 沈
b 血球検査
c 血糖値測定
d 血液凝固検査
e 動脈血ガス分析
105A46
抗てんかん薬を服用している患者が歯科治療中にけいれん発作を起こした。
適切な対応はどれか。1つ選べ。
a 胸骨圧迫
b 人工呼吸
c 開口保持
d 気道確保
e AED使用
110A68
局所麻酔薬中毒の初期症状はどれか。1つ選べ。
a 興 奮
b 徐 脈
c 意識消失
d けいれん
e チアノーゼ
106C87
歯科治療中の偶発症とその治療薬との組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
a 喘 息 —————————— バルビタール
b 不整脈 —————————— リドカイン塩酸塩
c 高血圧 —————————— アトロピン硫酸塩水和物
d 全身けいれん ——————— ロキソプロフェンナトリウム水和物
e メトヘモグロビン血症 ——— メチレンブルー
109C38
術中の合併症と治療薬剤の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
a 徐 脈 ――――――― アトロピン硫酸塩水和物
b 高血圧 ―――――― エフェドリン塩酸塩
c 心停止 ―――――― アドレナリン
d けいれん ――――― リドカイン塩酸塩
e 喘息発作 ――――― ベラパミル塩酸塩
109A99
83歳の男性。認知症があり介護老人福祉施設に入居中である。食形態の決定のために施設職員と食事観察を行っていたところ、激しくむせこみ、苦悶表情を呈した。
適切な対応はどれか。1つ選べ。
a 経過観察
b 背部叩打
c 血圧測定
d 飲水の指示
e 追加嚥下の指示
臨実問題
96D40
24歳の女性。下顎骨骨折の診断で、観血的整復術を予定した。ハロタン、笑気および酸素にて全身麻酔を行った。麻酔開始30分後から体温が39.8℃に急激に上昇し、頻脈、不整脈およびミオグロビン尿がみられた。この時の血液学検査の結果を表に示す。

適切な薬物はどれか。
a スルピリン
b ダントロレンナトリウム
c 硫酸アトロピン
d 塩化カリウム
e 塩酸エピネフリン
97D49
75歳の男性。上顎右側第一小臼歯の抜去中に気分が悪いと訴えた。循環動態の経過を図に示す。

図の①の時点での対応はどれか。2つ選べ。
a 手術の中断
b 下肢の挙上
c 輸液量の増加
d 硫酸アトロピンの静注
e 塩酸ニカルジピンの静注
99D59
34歳の女性。下顎右側第一大臼歯の自発痛を主訴として来院した。抜髄を行うためにエピネフリン含有2%塩酸リドカインで浸潤麻酔を始めたところ、呼吸困難を訴え、意識レベルが低下した。処置10分後に回復した。処置時の写真(別冊No.28)を別に示す。

処置の根拠となったのはどれか。2つ選べ。
a 徐 脈
b 過呼吸
c 舌根沈下
d 血圧低下
e テタニー様けいれん
99D61
65歳の男性。上顎右側第一小臼歯の疼痛を主訴として来院した。エピネフリン含有2%塩酸リドカインによる浸潤麻酔下に抜歯を始めたところ、不快感を訴えた。モニタリングの経過を図に示す。

図のウで行った処置はどれか。
a ハイムリック法の施行
b 下肢挙上
c 呼気再呼吸
d ノルエピネフリン投与
e カルシウム拮抗薬投与
100D26
次の文により26、27の問いに答えよ。
20歳の男性。下顎左側第一大臼歯の自発痛を主訴として来院した。全身的疾患の既往はなく、当日の全身状態も良好であったため、ミダゾラムによる静脈内鎮静法下にフェリプレシン含有3%塩酸プロピトカインによる浸潤麻酔下で抜髄処置を始めようとしたところ、全身状態に異常を認めた。経過を図に示す。

26 遭遇したのはどれか。
a 高血圧脳症
b 過換気症候群
c 血管迷走神経性反射
d メトヘモグロビン血症
e アナフィラキシーショック
27 図中のAで静脈内持続投与したのはどれか。
a 塩酸ドパミン
b 塩化カリウム
c ジアゼパム
d ニフェジピン
e メチレンブルー
100D46
38歳の女性。下顎右側第一小臼歯の自発痛を主訴として来院した。全身的疾患の既往はなく、当日の全身状態も良好であったという。抜髄処置のためエピネフリン含有2%塩酸リドカインによる浸潤麻酔を実施した。麻酔施行直後の患者と担当歯科医師の会話を以下に示す。
患 者「先生。なんだか気分が悪くなってきました」
歯科医師「どのように具合が悪いのでしょうか」
患 者「胸が苦しくて、吐きそうなんです」
・・・・歯科医師の指示で、歯科衛生士がモニターを装着・・・・
歯科医師「血圧は正常範囲内で、心電図にも異常はありません」
患 者「思うように息ができません」
歯科医師「大丈夫ですよ、体と気持ちを楽にしましょう」
患 者「手先が震えて、止められません。先生、何とかしてください。怖いです」
歯科医師「心配しないで、ゆっくり息をするようにしましょう」
患 者「できません。あぁー 、気が遠くなってきました・・・」
歯科医師「衛生士さん、ジアゼパムの用意をして下さい」
・・・・ジアゼパムが静脈内投与され、患者は正常に回復・・・・
会話から最も疑われるのはどれか。
a 低酸素血症
b 低炭酸血症
c 脳血管拡張
d 気管支けいれん
e 冠動脈攣縮
103B9
65歳の男性。高血圧症の既往がある。上顎犬歯の抜去に対して浸潤麻酔を行った。約0.5ml注入したところ、頭重感、嘔気およびめまいを訴えた。血圧220/118mmHg、脈拍80/分であった。
適切な対応はどれか。1つ選べ。
a ニトログリセリンの舌下投与
b リドカイン塩酸塩の静脈内投与
c エフェドリン塩酸塩の静脈内投与
d ニカルジピン塩酸塩の静脈内投与
e アトロピン硫酸塩水和物の皮下注射
103B37
50歳の女性。上顎第三大臼歯の抜去のため、3%プロピトカイン塩酸塩による浸潤麻酔を行った。数分後、動悸を訴えた。その時の心電図(別冊No.00)を別に示す。

静脈内投与すべき薬物はどれか。1つ選べ。
a 塩化カリウム
b 硝酸イソソルビド
c リドカイン塩酸塩
d ニカルジピン塩酸塩
e アトロピン硫酸塩水和物
105B51
20歳の女性。下顎左側第三大臼歯の抜去のため来院した。同部に炎症所見を認めない。既往歴として気管支喘息とアトピー性皮膚炎とがある。下顎孔伝達麻酔を行ったところ、息苦しさを訴え、喘鳴、呼気の延長および努力呼吸が発現した。意識は明瞭で、脈拍90/分、整。血圧145/80mmHgであった。
投与すべき薬物はどれか。1つ選べ。
a ミダゾラム
b アスピリン
c ドパミン塩酸塩
d リドカイン塩酸塩
e アミノフィリン水和物
105D8
20歳の男性。下顎右側埋伏智歯の抜去のため来院した。既往歴に特記事項はない。下顎孔伝達麻酔を施行直後、気分不快を訴えた。水平位にして酸素吸入を行い、生体モニタを装着したが、10分経過後に症状の改善がみられず、意識レベルが低下したため薬物投与を行うこととした。皮膚症状を認めない。装着10分後の生体モニタの画面(別冊No.00)を別に示す。

治療薬として適切なのはどれか。1つ選べ。
a ジアゼパム
b エフェドリン塩酸塩
c コデインリン酸塩水和物
d クロルフェニラミンマレイン酸塩
e ヒドロコルチゾンコハク酸エステルナトリウム
105D47
54歳の男性。上顎右側第一大臼歯の痛みを主訴として来院した。1型糖尿病で治療を受けているという。正午前の歯科治療中に、気分不快と動悸とを訴え、発汗、振戦および意識の低下がみられた。
まず投与すべき薬物はどれか。1つ選べ。
a ブドウ糖
b インスリン
c ミダゾラム
d アスピリン
e ニトログリセリン
106B49
24歳の女性。唾石摘出術後に疼痛があったため鎮痛薬を投与したところ、全身掻痒感と呼吸困難とを訴えた。顔面は紅潮し口腔内には浮腫がみられ、呼吸は努力性で喘鳴を認めた。体温35.9℃、呼吸数23/分、脈拍100/分、血圧80/40mmHgであった。酸素吸入とともに静脈路を確保した。
まず投与すべき薬剤はどれか。1つ選べ。
a フロセミド
b ジアゼパム
c アドレナリン
d フルマゼニル
e ニトログリセリン
106D11
43歳の女性。下顎左側第一大臼歯の抜去のため局所麻酔を行ったところ、直後に胸痛と呼吸困難とを訴えた。血圧と脈拍は正常範囲内であった。静脈路を確保したときの手の写真(別冊No.00)を別に示す。

このときの病態で正しいのはどれか。2つ選べ。
a 脳血流量の増加
b 動脈血pHの低下
c 細胞内カリウム濃度の上昇
d 血清カルシウム濃度の低下
e 動脈血二酸化炭素分圧の低下
106D49
30歳の男性。左口角部の知覚異常のため星状神経節ブロックを行うこととした。第6頸椎横突起の高さで1%リドカイン塩酸塩6mιを注入したところ、突然、全身けいれん発作を起こし意識を消失した。頸動脈で脈拍を触知する。チアノーゼを認める。
適切な処置はどれか。2つ選べ。
a 酸素投与
b 胸骨圧迫
c ジアゼパムの静注
d アドレナリンの静注
e アミノフィリン水和物の静注
107D1
60歳の男性。下顎右側第一大臼歯の抜髄を予定した。10年前から高血圧症があり、降圧薬を内服している。血圧は152/84mmHg、心拍数は72回/分、整であった。8万分の1アドレナリン含有2%リドカイン塩酸塩1.8mlを用いて浸潤麻酔を行ったところ、血圧は160/90mmHgとなり、胸部不快感を訴えた。そのときの心電図(別冊No.00)を別に示す。

静脈内投与すべき薬剤はどれか。1つ選べ。
a ミダゾラム
b アドレナリン
c リドカイン塩酸塩
d ニトログリセリン
e アトロピン硫酸塩水和物
108B22
56歳の男性。下顎右側第一大臼歯の抜髄を予定した。心筋梗塞の既往があり高血圧症で加療中である。モニター心電図とパルスオキシメータを装着後、仰臥位で浸潤麻酔直後にいびきをかきはじめ、不規則な呼吸となった。その時の心電図(別冊No. 00)を別に示す。パルスオキシメータは88%を示し、血圧は110/68 mmHgであった。

対応として正しいのはどれか。2つ選べ。
a 気道の確保
b 下肢の挙上
c 胸骨圧迫の開始
d アトロピン硫酸塩水和物の投与
e ニトログリセリン貼付剤の適用
108B28
38歳の女性。下顎右側智歯抜去後の三叉神経知覚異常と診断された。既往歴に特記事項はない。ある処置のため1.0%メピバカイン塩酸塩1.0 mLを注入したところ、直後に意識が消失し、全身性硬直性痙攣が生じた。行っていた処置の写真(別冊No.00)を別に示す。

治療に用いる薬剤で正しいのはどれか。1つ選べ。
a フロセミド
b ジアゼパム
c ニトログリセリン
d リドカイン塩酸塩
e アトロピン硫酸塩水和物
108D17
65歳の男性。咀嚼困難を主訴として来院した。肥満、睡眠時無呼吸症候群および高血圧症のため加療中である。プロポフォールによる静脈内鎮静下にインプラント埋入手術が行われた。処置中のモニタ画面の写真(別冊No.00)を別に示す。

適切な対応はどれか。2つ選べ。
a 酸素投与
b 気管内挿管
c 降圧薬投与
d 深呼吸の指示
e プロポフォールの増量
109B49
52歳の男性。舌癌の頸部転移の診断にて全身麻酔下に右側頸部郭清術を施行した。手術開始直後の血圧は130/80mmHg、脈拍数は80/分であった。術中、徐々に血圧が低下し75/43mmHgとなり、脈拍数は120/分となった。
考えられる原因はどれか。1つ選べ。
a 出 血
b 疼 痛
c 浅麻酔
d 迷走神経刺激
e 炭酸ガスの蓄積
109B50
18歳の女子。局所麻酔下で抜歯が計画された。アドレナリン添加2%リドカイン1.8mLを用い浸潤麻酔を行ったところ、筋硬直と意識レベルの低下が観察された。血圧は130/92mmHg、脈拍数78/分、呼吸数30回/分、経皮的動脈血酸素飽和度98%で、動脈血液ガスはpH7.49、PaCO229mmHg、PaO295mmHgであった。
診断として最も適切なのはどれか。1つ選べ。
a 過換気症候群
b リドカイン中毒
c 血管迷走神経反射
d アドレナリン過剰反応
e アナフィラキシーショック
109D28
81歳の男性。下顎右側第一大臼歯の自発痛を主訴として来院した。高血圧症と脳梗塞の既往がある。抜髄が予定された。入室時の血圧は105/70mmHgであった。局所麻酔後、動悸と気分不良を訴え、しばらくしても症状の改善がみられなかった。術前と局所麻酔後の心電図(別冊No.00)を別に示す。

適切な対応はどれか。1つ選べ。
a 前胸部叩打
b AEDの装着
c β遮断薬の投与
d アドレナリンの投与
e ニトログリセリンの投与
110B5
33歳の男性。下顎左側智歯周囲炎のため、抗菌薬の点滴静注を開始した。投与開始5分後から皮膚の掻痒感と嗄声が生じた。血圧70/40mmHg、心拍数98/分で、次第に意識消失も認められた。
投与すべき薬剤はどれか。1つ選べ。
a β遮断薬
b ミダゾラム
c アドレナリン
d 抗ヒスタミン薬
e 副腎皮質ステロイド薬
110B34
21歳の女性。強度の歯科治療恐怖症で、亜酸化窒素吸入鎮静下での抜歯が計画された。アドレナリン添加2%リドカイン塩酸塩1.8mLを用い浸潤麻酔を行ったところ、呼吸困難、四肢のけいれん及び意識混濁が観察された。血圧は120/82mmHg、脈拍数78/分、呼吸数24/分、SpO299%で、動脈血液ガスはpH7.55、PaC0228Torr、Pa02280Torrであった。
考えられるのはどれか。2つ選べ。
a 気管支の収縮
b 脳血管の収縮
c 炭酸ガスの蓄積
d 呼吸性アシドーシス
e 血中カルシウム濃度の低下
110D23
85歳の女性。舌癌に対して頸部郭清術が予定された。プロポフォールで入眠させ、セボフルラン、フェンタニルクエン酸塩およびロクロニウム臭化物を用いて気管挿管を行った。挿管終了時の血圧は145/89mmHg、心拍数は88/分であったが、皮膚切開時に血圧が189/105mmHg、心拍数が100/分に上昇した。
投与すべき薬剤で適切なのはどれか。1つ選べ。
a アドレナリン
b ニトログリセリン
c ロクロニウム臭化物
d フェンタニルクエン酸塩
e プロプラノロール塩酸塩
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