
D1〜D20
109D1
58歳の女性。左側の上顎義歯の圧迫感による咀嚼不全を主訴として来院した。上顎左側犬歯から第二小臼歯までの欠損に対し3年前に義歯を製作し、当初は問題なく使用していたという。義歯装着時および非装着時における初診時の口腔内写真(別冊No.1A)と上顎義歯の写真(別冊No.1B)を別に示す。

上顎義歯に欠けているのはどれか。2つ選べ。
a 審美性
b 囲繞性
c 支持作用
d 拮抗作用
e 連結強度
109D2
53歳の女性。右側の上下顎小臼歯部の知覚過敏を主訴として来院した。コンポジットレジン修復を行うこととした。初診時の口腔内写真(別冊No.2A)とエックス線写真(別冊No.2B)を別に示す。

修復に際し使用する器材はどれか。2つ選べ。
a ウェッジ
b ガムリトラクター
c サービカルマトリックス
d エリオットのセパレーター
e メタルマトリックスバンド
109D3
32歳の男性。歯肉の腫脹と出血を主訴として来院した。数日前から微熱と倦怠感を自覚しているという。初診時の口腔内写真(別冊No.3)を別に示す。血液検査結果を表に示す。


追加すべき検査項目はどれか。1つ選べ。
a PSA
b CEA
c SCC抗原
d 白血球分画
e Bence Jones蛋白
109D4
67歳の男性。補綴装置装着後の定期検診で来院した。上顎左側第二小臼歯の欠損に対し、第一小臼歯と第一大臼歯を支台歯とするブリッジを6か月前に装着した。定期検診で行った染め出し時の口腔内写真(別冊No.4)を別に示す。

矢印で示す基底面の清掃に適しているのはどれか。1つ選べ。
a 歯間ブラシ
b 口腔洗浄器
c タフトブラシ
d ラバーチップ
e デンタルフロス
109D5
37歳の女性。左側の下顎第一大臼歯部の歯肉腫脹を主訴として来院した。2か月前に気付いたが、痛みがないためそのままにしていたところ徐々に大きくなったという。┌6は軽度の打診痛があり歯髄電気診に反応しない。初診時の口腔内写真(別冊No.5A)とエックス線写真(別冊No.5B)を別に示す。歯周組織検査結果の一部を表に示す。


適切な処置はどれか。1つ選べ。
a 歯根分離法
b フラップ手術
c 感染根管治療
d ヘミセクション
e スケーリング・ルートプレーニング
109D6
6歳の女児。生後3か月で口唇形成術を施行した。顔貌写真(別冊No.6A)と口唇形成術の術式の模式図(別冊No.6B)を別に示す。

本症例の術式はどれか。1つ選べ。
a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ
109D7
65歳の女性。人工歯の脱離を主訴として来院した。義歯は1年前に装着し、人工歯が脱離したのは初めてという。検査の結果、上下顎義歯の維持安定は良好であった。義歯の写真(別冊No.7A)と脱離した人工歯基底面の写真(別冊No.7B)を別に示す。

考えられる原因はどれか。1つ選べ。
a 顎堤の吸収
b 人工歯の菲薄化
c 化学的結合の不足
d 不均一な咬合接触
e レジン塡入圧の不足
109D8
18歳の女子。上顎前歯の突出を主訴として来院した。初診時の口腔内写真(別冊No.8)を別に示す。下顎のavailable arch lengthは66mm、Spee彎曲の深さは0mmである。マルチブラケット装置を用いて下顎切歯を2mm舌側移動する治療方針を立案した。下顎歯列模型の分析結果を表に示す。


Total discrepancyはどれか。1つ選べ。
a +2mm
b ±Omm
c -4mm
d -6mm
e -8mm
109D9
25歳の女性。右側の上顎臼歯部の腫脹と痕痛を主訴として来院した。エックス線写真(別冊No.9A)、CT(別冊No.9B)及び生検時のH-E染色病理組織像(別冊No.9C)を別に示す。


診断名はどれか。1つ選べ。
a 歯根嚢胞
b 含歯性嚢胞
c エナメル上皮腫
d 術後性上顎嚢胞
e 角化嚢胞性歯原性腫瘍
109D10
70歳の女性。咬合時の義歯の脱落を主訴として来院した。義歯は5年前に製作し、1年前から徐々に外れやすくなってきたという。咬頭嵌合位と両側の第一大臼歯部手圧時の適合検査結果の写真(別冊No.10A)、咬合時の口腔内写真(別冊No.10B)及び咬合接触検査結果の写真(別冊No.10C)を別に示す。

まず行うべき処置はどれか。1つ選べ。
a リベース
b 人工歯の咬合修正
c 直接法によるリライン
d 義歯粘膜面の過圧部位の削合
e ティッシュコンディショニング
109D11
5歳の女児。定期健診時に保隙装置の適合を確認し修正を行った。修正前の口腔内写真(別冊No.11A)と修正後の装置の写真(別冊No.11B)を別に示す。

修正を行った理由はどれか。1つ選べ。
a 審美性の改善
b 着脱性の向上
c 歯石沈着の予防
d 異所萌出の回避
e 成長抑制の防止
109D12
13歳の女子。下顎右側第二小臼歯の咬合痛を主訴として来院した。1か月前から自覚しているという。打診痛があり歯髄電気診に反応しない。術前の口腔内写真(別冊No.12A)とエックス線写真(別冊No.12B)を別に示す。

歯内治療を行うことで期待できるのはどれか。1つ選べ。
a 髄腔内の石灰化
b 被蓋硬組織の形成
c 象牙質の石灰化度亢進
d 根尖孔の骨様組織形成
e 根管壁の修復象牙質形成
109D13
8歳の女児。歯の破折を主訴として来院した。1時間前に転倒し顔面を強打したという。歯以外に受傷部はなく意識も明瞭である。両側の上顎中切歯の動揺は生理的範囲であり、打診痛はあるが自発痛はない。1┘は生活歯髄切断、└1は直接覆髄を行った。初診時の口腔内写真(別冊No.13A)とエックス線写真(別冊No.13B)を別に示す。

1┴1に対する治療法の違いの根拠はどれか。1つ選べ。
a 歯根の完成度
b 辺縁歯肉の形態
c 歯根破折の有無
d 露髄面の大きさ
e 歯根膜腔拡大の有無
109D14
10歳の女児。永久歯の萌出遅延を主訴として来院した。初診時のエックス線写真(別冊No.14)を別に示す。

疑われるのはどれか。1つ選べ。
a 骨形成不全症
b 甲状腺機能低下症
c 先天性表皮水疱症
d 鎖骨頭蓋骨異形成症
e 低フォスファターゼ症
109D15
22歳の女性。口唇の突出を主訴として来院した。第一大臼歯の咬合関係はAngleI級であった。オーバージェットは+4.0mm、オーバーバイトは+1.5mmで、下顎のavailable arch lengthは70.0mm、required arch lengthは78.0mmであった。初診時の顔面写真(別冊No.15A)、口腔内写真(別冊No.15B)及びエックス線写真(別冊No.15C)を別に示す。セファロ分析の結果を図に示す。




マルチブラケット装置と併用するのはどれか。2つ選べ。
a ヘッドギア
b タングクリブ
c クワドヘリックス装置
d スライディングプレート
e トランスパラタルアーチ
109D16
54歳の女性。口唇と口腔粘膜の疼痛と白斑を主訴として血液内科より紹介された。最近になって同部の白斑に気付き口腔乾燥感と疼痛が増悪してきたという。急性骨髄性白血病の診断で3か月前に末梢血幹細胞移植を施行された。口腔内写真 (別冊No.16A)を別に示す。


別に示すH-E染色病理組織像(別冊No.16B)のうち、本症例と類似の口腔粘膜の病理組織学的所見を示すのはどれか。1つ選べ。
a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ
109D17
7歳の男児。歯の萌出遅延を近医で指摘され来院した。初診時の口腔内写真(別冊No.17A)とエックス線写真(別冊No.17B)を別に示す。


今後予想されるのはどれか。1つ選べ。
a 上顎側切歯の高位
b 下顎犬歯の早期萌出
c 上顎右側第一大臼歯の挺出
d 下顎右側第二大臼歯の遠心傾斜
e 下顎右側第二乳臼歯の晩期残存
109D18
35歳の女性。パノラマエックス線検査で異常が疑われてCTを撮影した。横断、冠状断および矢状断のCT(別冊No.18)を別に示す。

考えられるのはどれか。1つ選べ。
a 歯根嚢胞
b 鼻歯槽嚢胞
c 含歯性嚢胞
d 鼻口蓋管嚢胞
e 単純性骨嚢胞
109D19
77歳の女性。右側口底の腫瘤を主訴として来院した。2か月前に気付いたが、疼痛がないためそのままにしていたという。初診時の口腔内写真(別冊No.19A)、CT(別冊No.19B)、MRIT2強調像(別冊No.19C)及び生検時のH-E染色病理組織像(別冊No.19D)を別に示す。


適切な治療法はどれか。1つ選べ。
a 開 窓
b 抗菌薬投与
c 外科的切除
d 抗癌剤投与
e 副腎皮質ステロイド軟膏塗布
109D20
全身麻酔中の写真(別冊No.20)を別に示す。

口腔内手術中に矢印で示すチューブが破損した場合、起こりうるのはどれか。2つ選べ。
a 換気不全
b 胃液の排出
c 吸入酸素濃度の低下
d 麻酔ガス濃度の上昇
e 口腔内分泌物の気管内への侵入
D21〜D40
109D21
50歳の女性。口腔内の疼痛を主訴として来院した。1年前から違和感に気付いており、1か月前から左側頰粘膜に接触痛を感じるようになったという。口腔内写真(別冊No.21A)と、ある検査の写真(別冊No.21B)を別に示す。

追加して行う検査はどれか。2つ選べ。
a 触覚検査
b 味覚検査
c 唾液成分検査
d 病理組織学検査
e 金属修復物元素分析
109D22
59歳の女性。上顎右側第二小臼歯の咬合痛を主訴として来院した。2週前に違和感を自覚したがそのままにしていたところ、昨日から咬合痛があるという。初診時の口腔内写真(別冊No.22A)とエックス線写真(別冊No.22B)を別に示す。歯周組織検査結果の一部を表に示す。


原因として考えられるのはどれか。1つ選べ。
a 歯根嚢胞
b 歯根破折
c 骨性異形成症
d 歯根外部吸収
e 水平性食片圧入
109D23
92歳の女性。下顎義歯床下粘膜の疼痛を主訴として来院した。数か月前から咀嚼時に右側顎堤粘膜の痛みを自覚しているという。検査の結果、右側の下顎小臼歯相当部に限局した圧痛を認めた。咬合調整と粘膜調整を行ったが痛みは消退しなかった。義歯装着前後の口腔内写真(別冊No.23A)、義歯の写真(別冊No.23B)及びエックス線写真(別冊No.23C)を別に示す。

疼痛の原因として考えられるのはどれか。1つ選べ。
a 骨膜炎
b 義歯性潰瘍
c 三叉神経痛
d 根尖性歯周炎
e オトガイ神経圧迫
109D24
5歳の女児。舌表面の精査を希望して来院した。2週前に母親が気付き、舌表面の模様は数日で変化するという。初診時の口腔内写真(別冊No.24)を別に示す。

適切な対応はどれか。1つ選べ。
a 経過観察
b 抗菌薬の投与
c 舌ブラシの使用
d 抗ヒスタミン薬の投与
e 複合ビタミン剤の投与
109D25
53歳の男性。上顎前歯部の審美不良を主訴として来院した。上顎右側側切歯の陶材焼付金属冠が2日前に脱離したという。エックス線検査で歯根破折は認めなかった。軟化象牙質の除去を行った。軟化象牙質除去前後の口腔内写真(別冊No.25A)、脱離したクラウンの写真(別冊No.25B)及び初診時のエックス線写真(別冊No.25C)を別に示す。

今後の処置方針を決めるにあたり、まず検討すべき項目はどれか。1つ選べ。
a 前装部分の色調
b 生物学的幅径確保の可否
c ポストコアに用いる材料
d 当該歯へのガイド付与の可否
e 隣接歯との連結固定の必要性
109D26
23歳の女性。頸部の腫脹を主訴として来院した。左側の上頸部に有痛性の腫脹を認める。初診時のMRI脂肪抑制T2強調横断像と冠状断像(別冊No.26A)と、ドプラ法による超音波検査横断像(別冊No.26B)を別に示す。

最も疑われるのはどれか。1つ選べ。
a 扁桃炎
b 舌下腺炎
c 顎下腺炎
d 耳下腺炎
e リンパ節炎
109D27
42歳の女性。起床時の顎のこわばりを主訴として来院した。睡眠時に歯を嚙みしめていると感じているという。治療に使用した装置の写真(別冊No.27A)と装置を装着した口腔内写真(別冊No.27B)を別に示す。

この装置の目的はどれか。1つ選べ。
a 下顎の整位
b 下顎の牽引
c 開口反射の惹起
d 関節円板の保持
e 歯根膜感覚入力の修正
109D28
81歳の男性。下顎右側第一大臼歯の自発痛を主訴として来院した。高血圧症と脳梗塞の既往がある。抜髄が予定された。入室時の血圧は105/70mmHgであった。局所麻酔後、動悸と気分不良を訴え、しばらくしても症状の改善がみられなかった。術前と局所麻酔後の心電図(別冊No.28)を別に示す。

適切な対応はどれか。1つ選べ。
a 前胸部叩打
b AEDの装着
c β遮断薬の投与
d アドレナリンの投与
e ニトログリセリンの投与
109D29
14歳の男子。下顎左側第二乳臼歯が交換しないため精査を希望して来院した。3年前から気付いていたがそのままにしていたという。初診時の口腔内写真(別冊No.29A)、エックス線写真(別冊No.29B)及び歯科用コーンビームCT(別冊No.29C)を別に示す。


┌Eに対する適切な対応はどれか。1つ選べ。
a 経過観察
b 咬合調整
c 形態修正
d 抜 髄
e 抜 歯
109D30
46歳の女性。上顎右側第二小臼歯の咬合痛を主訴として来院した。感染根管治療を実施することとした。初診時と処置中の口腔内写真(別冊No.30A)と、初診時のエックス線写真(別冊No.30B)を別に示す。

矢印で示す部分の目的はどれか。1つ選べ。
a 支台築造
b 咬合の維持
c 根管口の明示
d 術野の汚染防止
e コンタクトポイントの形成
109D31
72歳の女性。左側の下顎大臼歯部の欠損に伴う咀嚼不全を主訴として来院した。義歯製作に先立ち、欠損部前方の小臼歯2歯に対してクラウンの製作を行った。┌45クラウン装着時の口腔内写真(別冊No.31)を別に示す。

矢印で示す構造を付与する時期はどれか。1つ選べ。
a ワックスパターン形成時
b メタルコーピング完成時
c 陶材焼成時
d グレージング終了時
e 口腔内試適時
109D32
7歳の女児。上顎左側中切歯の色調異常を主訴として来院した。初診時の口腔内写真(別冊No.32)を別に示す。

考えられる原因はどれか。1つ選べ。
a 萌出嚢胞
b 抗菌薬の長期服用
c 先行乳歯の根尖病変
d フッ化物の過剰摂取
e エナメル質形成不全症
109D33
68歳の男性。右側の下顎小臼歯付近の痛みを主訴として来院した。3か月前から咬合時の一過性の鋭い痛みを自覚しているという。初診時の口腔内写真(別冊No.33A)とエックス線写真(別冊No.33B)を別に示す。

原因歯の特定に有用なのはどれか。1つ選べ。
a 擦過診
b 根尖部触診
c 咬合力検査
d レーザー蛍光法
e 歯周ポケット検査
109D34
8歳の女児。下顎右側中切歯の咬合時の違和感を主訴として来院した。数日前から食事中に気になるようになったという。1┐に軽度の動揺が認められる。初診時の口腔内写真(別冊No.34A)とエックス線写真(別冊No.34B)を別に示す。


原因として考えられるのはどれか。1つ選べ。
a 外傷性咬合
b 母指吸引癖
c 根尖性歯周炎
d 歯ブラシの誤用
e 小帯の付着異常
109D35
79歳の男性。食事時のむせを主訴として来院した。嚥下造影検査の画像(別冊No.35)を別に示す。

矢印で示す所見はどれか。1つ選べ。
a 誤 嚥
b 鼻腔逆流
c 喉頭侵入
d 梨状窩残留
e 喉頭蓋谷残留
109D36
34歳の女性。下顎前歯部歯肉の膨隆を主訴として来院した。3か月前に気付いたが疼痛がないためそのままにしていた。膨隆は徐々に増大しているという。口腔内写真(別冊No.36A)、エックス線写真(別冊No.36B)、CT(別冊No.36C)及び生検時のH-E染色病理組織像(別冊No.36D)を別に示す。


診断名はどれか。1つ選べ。
a 骨 腫
b 骨肉腫
c 歯牙腫
d 骨形成線維腫
e エナメル上皮線維象牙質腫
109D37
6歳の男児。上顎前歯の形態の異常を主訴として来院した。初診時の口腔内写真(別冊No.37A)とエックス線写真(別冊No.37B)を別に示す。

矢印で示す歯に対する適切な対応はどれか。1つ選べ。
a 経過観察
b 近心移動
c 捻転修正
d 形態修正
e 抜 歯
109D38
38歳の女性。歯肉の接触痛を主訴として来院した。3か月前から歯肉に水疱ができて、すぐに潰れしみるようになり、次第に口腔内全体がヒリヒリ痛むようになったという。初診時の口腔内写真(別冊No.38A)と生検時のH-E染色病理組織像(別冊No.38B)を別に示す。


発症との関連が指摘されているのはどれか。1つ選べ。
a SS-A
b BP180
c TSH受容体
d デスモグレイン1
e デスモグレイン3
109D39
8歳3か月の女児。前歯が嚙まないことを主訴として来院した。頭蓋縫合早期癒合、合指および口蓋裂を認めたという。これらに対する手術を既に受けている。初診時の顔貌写真(別冊No.39A)、口腔内写真(別冊No.39B)及びエックス線写真 (別冊No.39C)を別に示す。



診断名で正しいのはどれか。1つ選べ。
a Apert症候群
b 鎖骨頭蓋骨異形成症
c Sturge-Weber症候群
d Treacher Collins症候群
e Beckwith-Wiedemann症候群
109D40
60歳の女性。下顎右側第二大臼歯の冷水痛を主訴として来院した。40年前に齲蝕治療のため直接修復を受け、特に異常はなかったが、1年前から気になっているという。咬合面の修復物を除去し、コンポジットレジン修復を行うこととした。初診時の口腔内写真(別冊No.40A)とエックス線写真(別冊No.40B)を別に示す。

修復物の除去で正しいのはどれか。すべて選べ。
a 注水下で切削を行う。
b 良好な換気下で行う。
c ラバーダム防湿下で行う。
d 修復物の切削量を少なくする。
e カーボランダムポイントで除去する。
D41〜D53
109D41
66歳の男性。食事がしづらいことを主訴として来院した。治療前の口腔内写真 (別冊No.41A)、治療用義歯装着時の口腔内写真(別冊No.41B)及び補綴歯科治療終了後の口腔内写真(別冊No.41C)を別に示す。


治療用義歯の装着で改善できたのはどれか。2つ選べ。
a 咬合位
b 構音障害
c 咬合平面
d 審美障害
e 咀嚼障害
109D42
77歳の男性。上顎全部床義歯が外れやすいことを主訴として来院した。検査の結果、上下顎全部床義歯を製作することとした。人工歯排列後に行っている検査中の写真(別冊No.42)を別に示す。

この過程における確認事項はどれか。2つ選べ。
a 舌 房
b 咀嚼運動
c 被圧変位
d 最大咬合力
e スマイルライン
109D43
18歳の女子。術前矯正治療を終え、上下顎同時移動術を行うこととした。下顎歯列正中線の左右的偏位はない。術前矯正治療終了時の口腔内写真(別冊No.43A)、側面頭部エックス線規格写真(別冊No.43B)及び上顎手術の骨切り線の図(別冊No.43C)を別に示す。セファロ分析の結果を図に示す。



上顎の手術の目的はどれか。2つ選べ。
a 鼻尖の上方移動
b 中顔面の後方移動
c 上顎全歯列の前方移動
d 上顎歯列弓の側方拡大
e 上顎歯列正中線の左方移動
109D44
52歳の女性。左側の下顎臼歯部の歯肉腫脹を主訴として来院した。┌6に根分岐部病変は認めない。慢性歯周炎と診断し歯周基本治療を行った。初診時の口腔内写真(別冊No.44A)とエックス線写真(別冊No.44B)を別に示す。再評価時の歯周組織検査結果の一部を表に示す。


次に行うのはどれか。1つ選べ。
a 新付着術
b 歯根分離
c 歯根切除
d 骨移植術
e 歯肉切除術
109D45
77歳の男性。左側の下顎歯肉の腫脹を主訴として来院した。1か月前から食事の際に接触痛があり、出血がみられることがあるという。特記すべき既往歴はない。頸部リンパ節の腫脹や開口障害はないが左側下唇の知覚鈍麻を認め、腫脹部の頰側には圧痛があり、わずかに硬結を触れる。初診時の口腔内写真(別冊No.45A)、エックス線写真(別冊No.45B)、CT(別冊No.45C)及び生検時のH-E染色病理組織像(別冊No.45D)を別に示す。


適切な処置はどれか。1つ選べ。
a 洗 浄
b 抗菌薬投与
c 摘出・掻爬
d 下顎辺縁切除
e 下顎区域切除
109D46
65歳の男性。左側の咀嚼困難を主訴として来院した。上顎義歯は5年前に装着し特に問題なく使用していたが、2週前から急に嚙みにくくなり、3日前に義歯の左側小臼歯部が欠けたという。下顎歯列はすべて天然歯で上顎残存歯にも特に異常は認められない。義歯の写真(別冊No.46)を別に示す。

急に嚙みにくくなった原因として考えられるのはどれか。1つ選べ。
a 顎堤吸収
b 支台装置の変形
c 維持格子の破折
d 義歯の人工歯破折
e 義歯床レジンの劣化
109D47
55歳の男性。左側の下顎大臼歯部の咬合時の違和感を主訴として来院した。歯周基本治療後の再評価検査で、┌6の分岐部では頰側から水平方向にポケット探針が4mm入るが貫通はしない。GTR法による歯周組織再生療法を行うこととした。初診時のエックス線写真(別冊No.47A)と歯周外科治療時の口腔内写真(別冊No.47B)を別に示す。再評価時の歯周組織検査結果の一部を表に示す。


GTR膜設置前に行うのはどれか。2つ選べ。
a 抜 髄
b 歯根分離
c 歯槽骨切除
d ファルカプラスティ
e スケーリング・ルートプレーニング
109D48
8歳の男児。歯肉の腫脹を主訴として来院した。2日前から歯肉の激しい痛み、倦怠感および発熱があり、食事時には出血を伴うという。プラーク中の細菌検査では、スピロヘータと紡錘桿菌が多数検出された。初診時の口腔内写真(別冊No.48A)とエックス線写真(別冊No.48B)を別に示す。

疑われるのはどれか。1つ選べ。
a 急性歯周膿瘍
b 侵襲性歯周炎
c 剥離性歯肉炎
d 薬物性歯肉増殖症
e 壊死性潰瘍性歯肉炎
109D49
56歳の女性。咀嚼困難を主訴として来院した。検査の結果、下顎義歯を製作することとした。義歯未装着時と新義歯装着時の口腔内写真(別冊No.49A)と、義歯粘膜面観の写真(別冊No.49B)を別に示す。

54┬4に装着されている支台装置の特徴で正しいのはどれか。2つ選べ。
a 維持力が持続する。
b クラスプと比較して審美性が劣る。
c クラスプと比較して連結強度が劣る。
d 側方力に対して抵抗する形態である。
e 定期的に表面を研磨する必要がある。
109D50
次の文により50、51の問いに答えよ。
25歳の男性。下顎左側第二小臼歯の一過性の冷水痛を主訴として来院した。歯髄電気診で生活反応を示した。コンポジットレジン修復を行うこととした。初診時のエックス線写真(別冊No.50A)と窩洞形成後の口腔内写真(別冊No.50B)を別に示す。

50 窩洞のCファクターはどれか。1つ選べ。
a 0.2
b 0.5
c 1.0
d 2.0
e 5.0
51 修復に際し適切なのはどれか。2つ選べ。
a 暫間的間接覆髄
b エナメル質のリン酸エッチング
c ボンディング材に対する光照射時間の延長
d コンポジットレジンの一括塡塞
e 即日の研磨
109D52
60歳の女性。歯の欠損による咀嚼困難を主訴として来院した。部分床義歯の治療経過に伴う写真(別冊No.52)を別に示す。

治療の進行順で正しいのはどれか。1つ選べ。
a ア→イ→ウ
b ア→ウ→イ
c イ→ア→ウ
d イ→ウ→ア
e ウ→ア→イ
f ウ→イ→ア
109D53
中学校1年生100名の学校歯科健康診断の集計結果を表に示す。

DMF歯率を求めよ。
ただし、小数点以下第2位を四捨五入すること。
解答:①.②%