
A1〜A20
111A1
インフォームド・コンセントで正しいのはどれか。1つ選べ。
a 一度同意をしたら撤回できない。
b 医学的根拠に基づいて平易に説明する。
c 出席者は説明医と患者本人に限定される。
d 同意するか否かは出席者の合議で決定される。
e そのままにした場合に予想される結果は説明しない。
111A2
歯肉炎と歯周炎を鑑別する所見はどれか。1つ選べ。
a 歯の動揺
b ポケット形成
c 歯根膜腔の拡大
d アタッチメントロス
e プロービング時の出血
111A3
2歳の男児において小児科医への受診を勧めるのはどれか。1つ選べ。
a 切歯結節
b 切端咬合
c 地図状舌
d 歯肉からの自然出血
e 第二乳臼歯の未萌出
111A4
透照診で検出できるのはどれか。1つ選べ。
a 隣接面齲蝕
b 歯根外部吸収
c 象牙質形成不全
d 歯冠部歯髄の形態
e 修復象牙質の形成
111A5
妊娠初期の母体感染で、胎児の心臓、耳および眼に不可逆的な異常を生じるのはどれか。1つ選べ。
a ノロウイルス
b 風疹ウイルス
c 単純疱疹ウイルス
d ムンプスウイルス
e インフルエンザウイルス
111A6
組織加重〈荷重〉係数(国際放射線防護委員会〈ICRP〉2007年勧告)が最も大きいのはどれか。1つ選べ。
a 食 道
b 皮 膚
c 甲状腺
d 唾液腺
e 赤色骨髄
111A7
急性化膿性歯髄炎でみられるのはどれか。1つ選べ。
a 体温の上昇
b 内歯瘻の形成
c 定位の良い疼痛
d 温度刺激による疼痛
e 所属リンパ節の圧痛
111A8
成長期における骨格性開咬の成立機序を図に示す。
吸指癖→歯性開校→[①]→骨格性開咬
①に入るのはどれか。1つ選べ。
a 低位舌
b 鼻呼吸
c 舌突出癖
d 咽頭扁桃肥大
e ブラキシズム
111A9
職場のストレスチェックを規定しているのはどれか。1つ選べ。
a 医療法
b 健康増進法
c 地域保健法
d 労働基準法
e 労働安全衛生法
111A10
心筋梗塞の予防薬の標的はどれか。1つ選べ。
a 補 体
b 血小板
c 赤血球
d 白血球
e フィブリノゲン
111A11
上行大動脈から直接出るのはどれか。1つ選べ。
a 冠状動脈
b 椎骨動脈
c 腕頭動脈
d 左総頸動脈
e 左鎖骨下動脈
111A12
骨からの出血に対する永久的止血法はどれか。1つ選べ。
a 緊縛法
b 結紮法
c 挫滅法
d 指圧法
e 括約縫合法
111A13
栄養飢餓状態に陥ったとき、自己のタンパク質分解を行う細胞小器官はどれか。1つ選べ。
a 核
b ゴルジ体
c 中心小体
d リボソーム
e オートファゴソーム
111A14
黄色ブドウ球菌が産生する囚子で、下痢や嘔吐の発症に関与するのはどれか。1つ選べ。
a ヘモリシン
b コアグラーゼ
c ロイコシジン
d 表皮剥脱性毒素
e エンテロトキシン
111A15
3歳の男児。定期検診のため来院した。口腔の診察でわかるのはどれか。1つ選べ。
a 歯列弓長径
b 埋伏過剰歯
c リーウェイスペース
d 第一大臼歯の異所萌出
e ターミナルプレーンの型
111A16
全身麻酔中に鎮痛のために用いるのはどれか。1つ選べ。
a ジアゼパム
b プロポフォール
C ロクロニウム臭化物
d アトロビン硫酸塩水和物
e フェンタニルクエン酸塩
111A17
Tooth erosion is defined as the irreversible loss of tooth structure due to exposure to ( )
( )に入るのはどれか。1つ選べ。
a acids
b bacteria
c carbohydrates
d fluorides
e saliva
111A18
感染根管治療後における根尖歯周組織の治癒で望ましいのはどれか。1つ選べ。
a 骨性癒着
b 上皮細胞の増殖
c 修復象牙質の形成
d セメント質の添加
e 歯根膜組織の硝子化
111A19
患者の「予期せぬ死亡」が発生した場合に、医療事故調査制度に基づいて医療機関が医療事故を報告する先はどれか。1つ選べ。
a 警 察
b 保健所
c 厚生労働省
d 医療事故調査等支援団休
e 医療事故調査・支援センター
111A20
スクリーニング検査で低率が望ましいのはどれか。1つ選べ。
a 特異度
b 敏感度
c 偽陰性率
d 陰性反応適中度
e 陽性反応適中度
A21〜A40
111A21
ある免疫担当細胞が腫瘍細胞を認識する機構の模式図を示す。

アはどれか。1つ選べ。
a 形質細胞
b マクロファージ
c ヘルパーT細胞
d 細胞傷害性T細胞
e ナチュラルキラー細胞
111A22
乳歯列期から矯正治療の適応となるのはどれか。3つ選べ。
a 叢 生
b 空隙歯列
c 交叉咬合
d 歯性開咬
e 下顎遠心咬合
111A23
シックハウス症候群の原因と考えられているのはどれか。1つ選べ。
a 花 粉
b PM2.5
c イエダニ
d アスベスト
e ホルムアルデヒド
111A24
Er:YAGレーザーで正しいのはどれか。1つ選べ。
a 歯質を蒸散する。
b 色素選択性がある。
c 組織深達型である。
d 炭化層を形成する。
e 気体レーザーである。
111A25
頬筋で正しいのはどれか。2つ選べ。
a 頬骨弓から起こる。
b 顎動脈の枝で栄養される。
c 固有口腔の外壁をつくる。
d 運動は頬神経で支配される。
e 一部の筋束は口輪筋に合流する。
111A26
医療法に基づく医療計画で定められているのはどれか。2つ選べ。
a 医療圏の設定
b 医療費の削減
c 在宅医療の確保
d 介護老人福祉施設の確保
e 80歳で20歯以上有する者の増加
111A27
咀嚼筋筋電図で評価できるのはどれか。1つ選べ。
a 構音機能
b 咀嚼能率
c 下顎運動路
d 最大開口量
e 咀嚼リズム
111A28
表在性の口唇扁平上皮癌に対する放射線外部照射で用いるのはどれか。2つ選べ。
a 電子線
b 陽子線
c 重粒子線
d アルファ線
e エックス線
111A29
体温調節中枢に作用して発熱させるのはどれか。1つ選べ。
a ドパミン
b アセチルコリン
c アルドステロン
d アンジオテンシンⅡ
e プロスタグランジンE2
111A30
ヒトの死は脳死と心臓死に分けることができる。
心臓死の判定項目はどれか。3つ選べ。
a 体温低下
b 瞳孔散大
c 腱反射の消失
d 心拍動の停止
e 自発呼吸の消失
111A31
口蓋裂児における口蓋形成術後の構音障害の改善に用いるのはどれか。2つ選べ。
a Hotz床
b 咬合挙上副子
c 舌接触補助床
d スピーチエイド
e 軟口蓋挙上装置
111A32
骨接合用プレートに用いるのはどれか。2つ選べ。
a 銀合金
b チタン
c ポリ乳酸
d ジルコニア
e リン酸三カルシウム
111A33
平成23年歯科疾患実態調査による「現在歯の乳歯にう歯を持つ者の割合」の組合せで正しいのはどれか。1つ選べ。
a 25% 50%
a 2歳--5歳
b 2歳--7歳
c 2歳--11歳
d 3歳--5歳
e 3歳--11歳
111A34
7歳の男児。抜歯の経験はないが、最近4本の乳歯が自然脱落したという。
オーバージェットは+2mm、オーバーバイトは+1mmである。初診時のエックス線画像(別冊No.1)を別に示す。

永久歯の萌出に異常がみられる部位はどれか。2つ選べ。
a 上顎前歯部
b 下顎右側臼歯部
c 下顎左側臼歯部
d 上顎右側臼歯部
e 上顎左側臼歯部
111A35
検診等と根拠法令の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
a 骨粗鬆症検診--健康増進法
b 特殊健康診断--労働基準法
c 特定健康診査--地域保健法
d 就学時健康診断--学校教育法
e 妊産婦健康診査--母子保健法
111A36
味覚で正しいのはどれか。2つ選べ。
a 酸味は塩味より閾値が高い。
b うま味は孤束核で認知される。
c 辛味は三叉神経で伝えられる。
d 苦味はイオンチャネル型受容体を介する。
e 甘味はGタンパク質共役型受容体を介する。
111A37
骨補填用材料に求められるのはどれか。2つ選べ。
a 超弾性
b 骨伝導能
c 耐摩耗性
d 免疫原性
e 生体親和性
111A38
抗歯作用を有するのはどれか。2つ選べ。
a リパーゼ
b アルブミン
c ヒスタチン
d カリクレイン
e デイフェンシン
111A39
神経堤由来はどれか。2つ選べ。
a 後頭骨
b 上顎骨
c 蝶形骨
d 頭頂骨
e 側頭骨岩様部
111A40
マルチスライスCTと比べた歯科用コーンビームCTの特徴はどれか。2つ選べ。
a 撮影時間が短い。
b 空間分解能が高い。
c 濃度分解能が高い。
d 画素値正確性が高い。
e ボクセルサイズが小さい。
A41〜A60
111A41
A型インフルエンザウイルスの標的細胞への結合に関与するのはどれか。1つ選べ。
a エステラーゼ
b ヘマグルチニン
c カプシドタンパク
d DNAポリメラーゼ
e RNAポリメラーゼ
111A42
I型コラーゲン遺伝子の変異による疾患はどれか。1つ選べ。
a 大理石骨病
b 骨形成不全症
c Marfan症候群
d 鎖骨頭蓋骨異形成症
e 先天性外胚葉異形成症
111A43
我が国の社会保険制度で、〔被保険者〕÷〔総人口〕が1に最も近いのはどれか。1つ選べ。
a 医療保険
b 介護保険
c 雇用保険
d 年金保険
e 労働者災害補償保険
111A44
クラウンの写真(別冊No.2A、B)を別に示す。

製作過程で2Aのみで行う操作はどれか。2つ選べ。
a 焼 結
b 鋳 造
c 陶材築盛
d グレージング
e ディギャッシング
111A45
歯髄鎮痛消炎療法に用いるのはどれか。2つ選べ。
a MTAセメント
b ポビドンヨード
c 水酸化カルシウム
d フェノールカンフル
e 酸化亜鉛ユージノールセメント
111A46
認知症高齢者の居宅で口腔衛生指導を行う際、対象となるのはどれか。3つ選べ。
a 家 族
b 民生委員
c 介護福祉士
d 訪問看護師
e 介護支援専門員
111A47
クラウンの保持力に影響するのはどれか。2つ選べ。
a 支台歯の高径
b グルーブの付与
c 歯冠頬舌面の豊隆
d 隣接面の接触強さ
e 隣接面接触点の位置
111A48
オーラルアプライアンスによる睡眠時無呼吸の治療で、効果が認められた場合に数値が低下するのはどれか。4つ選べ。
a 無呼吸指数
b 中途覚醒指数
c 動脈血酸素飽和度
d 無呼吸低呼吸指数
e Epworth Sleepiness Scale〈ESS〉
111A49
上顎右側犬歯と第二小臼歯を支台歯とするブリッジを製作することとした。同一模型で製作した装置の写真(別冊No.3)を別に示す。

次回来院時に行う操作はどれか。2つ選べ。
a 支台歯形成
b 咬合面コア採得
c 軟化象牙質除去
d 暫間補綴装置仮着
e メタルフレーム試適
111A50
甲状腺の機能を調べるのはどれか。1つ選べ。
a CT
b IVR
c MRI
d 超音波検査
e シンチグラフィ
111A51
歯肉癌の転移リンパ節の造影CT(別冊No.4A)、FDG-PET/CT(別冊No.4B)及びドプラ超音波横断像(別冊No.4C)を別に示す。


転移リンパ節の部位はどれか。1つ選べ。
a 頬リンパ節
b 咽頭後リンパ節
c 鎖骨上腐リンパ節
d オトガイ下リンパ節
e 上内頸静脈〈上内深頸〉リンパ節
111A52
修復処置に用いる器材の写真(別冊No.5)を別に示す。

使用目的はどれか。3つ選べ。
a 歯間分離
b 隔壁の固定
c 修復物の賦形
d 歯間乳頭の保護
e 遊離エナメル質の保護
111A53
8歳の男児。齲蝕治療を希望して来院した。3年前に自閉スペクトラム症と診断されている。治療時の対応で適切なのはどれか。2つ選べ。
a 代用語を用いる。
b 絵カードを用いる。
c 保護者の同室を避ける。
d 治療手順をパターン化する。
e 非言語的コミュニケーションを用いる。
111A54
部分床義歯の床内面の写真(別冊No.6)を別に示す。

矢印で示す部位を金属にした理由はどれか。1つ選べ。
a 機能的要件
b 形態的要件
c 審美的要件
d 力学的要件
e 生物学的要件
111A55
Hellmanの歯齢ⅢA期における喪失歯の歯種と保隙装置の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
a ED」--可撤保隙装置
b D--リンガルアーチ
c 「E--デイスタルシュー
d 「C--Nanceのホールデイングアーチ
e E--クラウンループ
111A56
85歳の男性。市町村が実施する介護予防教室で、頬の膨らまし運動が十分にできなかった。
歯科医師が確認すべき事項はどれか。2つ選べ。
a 現在歯数
b 唾液分泌量
c 口腔清掃状態
d 口唇閉鎖機能
e 鼻咽腔閉鎖機能
111A57
9歳の男児。審美不良を主訴として来院した。2か月前に外傷によって上顎右側中切歯が脱落し、傷は治ったが、そのままにした場合にどうなるか心配しているという。初診時の口腔内写真(別冊No.7A)とエックス線画像(別冊No.7B)を別に示す。


保護者への説明で適切なのはどれか。1つ選べ。
a 「奥歯で噛めなくなります」
b 「右下の前歯が沈んでいきます」
c 「左上の前歯が前に傾いてきます」
d 「左上の前歯の根が曲がってしまいます」
e 「隙間に向かって両側の前歯が倒れてきます」
111A58
アナフィラキシーショックの治療に用いるのはどれか。2つ選べ。
a β遮断薬
b アドレナリン
c カルシウム拮抗薬
d 副腎皮質ステロイド薬
e アトロビン硫酸塩水和物
111A59
喫煙が歯周組織に及ぼす影響で正しいのはどれか。3つ選べ。
a 歯肉出血の増加
b 毛細血管の新生
c 組織酸素分圧の低下
d 歯肉へのメラニン色素の沈着
e 一酸化炭素ヘモグロビンの増加
111A60
1歳の女児。上顎乳前歯部の歯肉の腫れを主訴として来院した。初診時の口腔内写真(別冊No.8)を別に示す。

口腔清掃指導として適切なのはどれか。2つ選べ。
a 寝かせ磨き
b 歯磨剤の使用
c ガーゼによる清拭
d 歯間ブラシの使用
e 歯垢染め出し液の使用
A61〜A80
111A61
粘膜下口蓋裂に特徴的な所見はどれか。3つ選べ。
a 顎 裂
b 口蓋垂裂
c 軟口蓋の感覚異常
d 口蓋骨後縁のV字欠損
e 軟口蓋正中部の光透過性亢進
111A62
唾液腺腫瘍のMRI T1強調像と拡散強調像(別冊No.9)を別に示す。

病変の部位はどれか。1つ選べ。
a 頬 腺
b 顎下腺
c 臼後腺
d 耳下腺
e 舌下腺
111A63
部分床義歯の支台装置の写真(別冊No.10)を別に示す。

エーカースクラスプと比較した本支台装置の特徴はどれか。2つ選べ。
a 目立ちにくい。
b 支持作用が強い。
c 受動性に優れる。
d 把持作用が強い。
e 維持力の再調整が容易である。
111A64
学校歯科健康診断における歯肉の検査のフローチャートを示す。

アに該当するのはどれか。2つ選べ。
a 個別の栄養指導を行う。
b 学校内で精密検査を行う。
c 歯周疾患の家族歴を確認する。
d 学校内で再度歯科健康診断を行う。
e 本人に所見のある部位を認識させる。
111A65
10歳の女児。上顎前歯の突出感を主訴として来院した。2年前から目立ってきたという。他に特記すべき既往はない。初診時の顔面写真(別冊No.11A)と口腔内写真(別冊No.11B)を別に示す。セファロ分析の結果を図に示す。


この不正咬合の所見で正しいのはどれか。すべて選べ。
a 顔面高の過大
b 下顎骨の過成長
c 上顎骨の過成長
d 下顎前歯の舌側傾斜
e 上顎前歯の唇側傾斜
111A66
85歳の女性。咀嚼困難を主訴として来院した。最近、食物の摂取が困難となり、食事に時間がかかるようになったという。オーラルディアドコキネシスを行った。基準値と計測値を表に示す。

特に機能が低下していると考えられるのはどれか。1つ選べ。
a 口 唇
b 喉 頭
c 舌 根
d 舌 尖
e 軟口蓋
111A67
78歳の女性。下顎の義歯が痛くて噛めないことを主訴として来院した。下顎全部床義歯は3年前に装着したが、装着当初から下顎前歯部舌側の顎堤粘膜が痛いため、数回義歯床粘膜面の削合調整をしてもらったところ、義歯が不安定になったという。初診時の口腔内写真(別冊No.12A)とある材料を用いて行った処置後の写真(別冊No.12B)を別に示す。

この処置によって改善されるのはどれか。2つ選べ。
a 義歯床の強度
b 義歯の審美性
c 義歯の清掃性
d 顎堤粘膜の疼痛
e 義歯床粘膜面の適合性
111A68
50歳の男性。上顎左側第一大臼歯部の過和感を主訴として来院した。1年前から自覚していたがそのままにしていたという。歯周基本治療後の再評価の結果、歯周外科治療を行うこととした。術前のエックス線画像(別冊No.13A)と術中のスケーリング・ルートプレーニング〈SRP〉中の口腔内写真(別冊No.13B)を別に示す。再評価時の歯周組織検査結果の一部を表に示す。


SRPに続いて行う処置として適切なのはどれか。1つ選べ。
a 歯槽骨切除
b トンネリング
c GTR膜の設置
d トライセクション
e ルートアンプテーション
111A69
1歳6か月の男児。上顎左側乳臼歯部の腫脹を主訴として来院した。同部に波動を触知するが、自発痛はない。初診時の口腔内写真(別冊No.14A)とエックス線画像(別冊No.14B)を別に示す。

適切な対応はどれか。1つ選べ。
a 経過観察
b アシクロビルの投与
c アンホテリシンBの投与
d 偽膜の除去
e 摘 出
111A70
46歳の男性。歯周病の治療を希望して来院した。歯周基本治療を行ったが、治療後、冷たいものを飲むと上顎左側前歯部がしみるようになったという。初診時と歯周基本治療後の口腔内写真(別冊No.15)を別に示す。

まず行うべき検査はどれか。1つ選べ。
a 擦過診
b 切削診
c 透照診
d 歯髄電気診
e 付着歯肉幅の測定
111A71
3歳の男児。食事が摂りにくいことを主訴として来院した。まず上顎両側乳前歯の形態修正を行った。その後義歯を装着することとした。初診時の顔貌写真(別冊No.16A)と形態修正後のエックス線画像(別冊No.16B)を別に示す。

上顎義歯に関して正しいのはどれか。2つ選べ。
a 顎堤が低く安定しにくい。
b クラスプは鋳造鉤を用いる。
c 装着後は成長とともに作り直す。
d 永久歯の萌出完了後に製作を開始する。
e 乳前歯部の床縁は歯頸部から1mm離す。
111A72
40歳の女性。上顎左側犬歯の審美不良を主訴として来院した。白濁部は萌出時から認められたが、歯冠全体の色調が5年前から変化してきたという。症状はなく歯髄電気診に生活反応を認める。初診時の口腔内写真(別冊No.17)を別に示す。

まず行うのはどれか。1つ選べ。
a 漂白処置
b フッ化物歯面塗布
c コンポジットレジン修復
d レジンインプレグネーション
e オールセラミッククラウン装着
111A73
22歳の女性。開口障害を主訴として来院した。交通事故に遭遇して顔面を強打したという。
観血的に治療を行うこととした。初診時のエックス線画像(別冊No.18A)と3D-CT(別冊No.18B)、下顎骨下縁を矢印で示した術中写真(別冊No.18C)及び術後の頭部後前方向エックス線写真(別冊No.18D)を別に示す。


術後に起こりやすい合併症はどれか。1つ選べ。
a 舌の感覚異常
b 下唇の下制障害
c 下唇の感覚異常
d 眼裂の閉鎖障害
e 上唇の挙上障害
111A74
20歳の女性。下顎の前突感を主訴として来院した。診断の結果、外科的矯正治療を行うこととした。初診時の顔面写真(別冊No.19A)と口腔内写真(別冊No.19B)を別に示す。初診時セファロ分析の結果および初診時のセファログラムのトレースと治療予測図の重ね合わせを図に示す。



治療方針はどれか。1つ選べ。
111A75
51歳の女性。上顎左側小臼歯部の咬合時の違和感を主訴として来院した。歯周基本治療後の再評価の結果、歯周外科治療を行うこととした。再評価時の口腔内写真(別冊No.20A)とエックス線画像(別冊No.20B)を別に示す。再評価時の歯周組織検査結果の一部を表に示す。


適切な治療法はどれか。2つ選べ。
a 新付着術
b 歯肉整形術
c フラップ手術
d 歯肉弁歯冠側移動術
e エナメルマトリックスタンパク質の応用
111A76
60歳の男性。上下顎全部床義歯が動揺して食事ができないことを主訴として来院した。検査の結果、義歯を再製作することとし、概形印象採得を行うこととした。下顎既製トレー試適時の写真(別冊No.21A)、トレー調整時の写真(別冊No.21B)及び調整後のトレー試適時の写真(別冊No.21C)を別に示す。

この一連の操作の目的はどれか。2つ選べ。
a 嘔吐反射の抑制
b 舌の可動域の確保
c 容易なトレー把持
d 口唇の可動域の確保
e トレーの浮き上がり防止
111A77
8歳の男児。舌下面の腫瘤を主訴として来院した。2か月前に母親が気付いたが、疼痛はないためそのままにしていたという。腫瘤は半球形で波動を触れる。圧痛はない。初診時の口腔内写真(別冊No.22)を別に示す。

適切な対応はどれか。1つ選べ。
a 経過観察
b 抗歯薬投与
c 切 開
d 梱包療法
e 摘 出
111A78
33歳の女性。口蓋部の腫脹を主訴として来院した。2年前に気付き、緩徐に増大してきたという。鼻出血や疼痛はない。初診時の口腔内写真(別冊No.23A)、エックス線画像(別冊No.23B)、CT(別冊No.23C)、FDG-PET/CT(別冊No.23D)及び生検時のH-E染色病理組織像(別冊No.23E)を別に示す。


診断はどれか。1つ選べ。
a 血管腫
b 骨肉腫
c 腺様嚢胞癌
d 扁平上皮癌
e 悪性リンパ腫
111A79
40歳の男性。下顎左側大臼歯部のブラッシング時の出血を主訴として来院した。3か月前から症状に気付いていたがそのままにしていたという。初診時の口腔内写真(別冊No.24A)、エックス線画像(別冊No.248)及び器具の写真(別冊No.24C)を別に示す。


診断のために用いるのはどれか。2つ選べ。
a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ
111A80
55歳の男性。舌癌による頸部リンパ節転移のため頸部郭清術を行っている。手術中のモニタの波形(別冊No.25)を別に示す。

まず投与すべき薬剤はどれか。1つ選べ。
a ニトログリセリン
b リドカイン塩酸塩
c エスモロール塩酸塩
d フェニレフリン塩酸塩
e アトロピン硫酸塩水和物
A81〜A90
111A81
78歳の男性。前歯部補綴装置の審美b不良を主訴として来院した。15年前に前歯部ブリッジを装着したが、数週前に破折に気付いたという。頻回の来院は困難のため、再製作を行わず補修することとした。初診時の口腔内写真(別冊No.26)を別に示す。

破折部に行う処理はどれか。2つ選べ。
a スズ電析
b グレージング
c フッ化水素酸処理
d シランカップリング処理
e 金属接着性プライマー処理
111A82
75歳の女性。左側口底の腫瘤を主訴として来院した。5か月前に気付いたが、疼痛がないためそのままにしていたという。初診時の口腔内写真(別冊No.27A)、CT(別冊No.27B)、MRI T2強調像(別冊No.27C)及び生検時のH-E染色病理組織像(別冊No.27D)を別に示す。


適切な治療法はどれか。1つ選べ。
a 開 窓
b 腫瘤切除
c 切開排膿
d 顎下腺摘出
e 抗癌剤投与
111A83
72歳の男性。義歯の動揺に伴う咀嚼困難を主訴として来院した。7年前に上顎部分床義歯を製作したが、咀嚼時の義歯の変位が著しくなってきたという。検査の結果、残存歯には問題がなかったため新義歯を製作することとした。初診時の口腔内写真(別冊No.28)を別に示す。

義歯の設計時に考慮すべきなのはどれか。3つ選べ。
a 維持作用の強化
b 緩圧機構の設定
c 粘膜支持の活用
d 把持作用の強化
e 歯軸方向への機能力伝達
111A84
5歳の男児。上顎前歯の動揺を主訴として来院した。1時間前にコンクリートの床で歯を強打したという。初診時の口腔内写真(別冊No.29A)とエックス線画像(別冊No.29B)を別に示す。

上顎両側乳中切歯に認められる病的変化はどれか。1つ選べ。
a 陥 入
b 歯冠破折
c 歯根破折
d 舌側転位
e 歯冠—歯根破折
111A85
85歳の女性。上下顎全部床義歯を通所介護施設で紛失したと訴えて独歩で来院した。診療録によると約1年間で義歯を2度紛失していたが、患者は記憶していなかった。かかりつけ医を最近は受診していないという。問診票に記入した年齢は被保険者証の記載より20歳若かった。
適切な対応はどれか。2つ選べ。
a 訪問歯科診療に移行する。
b 家族に受診時の同行を求める。
c かかりつけ医への受診を勧める。
d 新義歯製作を断念するように説得する。
e 新義歯は装着したままにするように指示する。
111A86
60歳の男性。下顎右側中切歯部の歯肉腫脹を主訴として来院した。2年前に1の根管治療を受けたが、2日前に腫脹に気付いたという。現在、痛みはない。腫脹部に波動を触れる。初診時の口腔内写真(別冊No.30A)とエックス線画像(別冊No.30B)を別に示す。

診断に有用なのはどれか。1つ選べ。
a 歯間離開度検査
b O’LearyのPCR
c 角化歯肉幅の測定
d 歯周ポケット検査
e 歯肉溝滲出液誠の測定
111A87
60歳の女性。下顎右側小臼歯部の腫脹を主訴として来院した。2年前から自覚していたが、そのままにしていたところ緩徐に腫脹は増大したという。腫脹は骨様硬で、下唇の感覚異常は認められない。生検を行ったところ、内部は軟らかい組織が充満していた。初診時の口腔内写真(別冊No.31A)、エックス線画像(別冊No.31B)、CT(別冊No.31C)及び生検時のH-E染色病理組織像(別冊No.31D)を別に示す。


適切な治療法はどれか。1つ選べ。
a 開 窓
b 皮質骨除去
c 下顎辺縁切除
d 抗癌剤投与
e 放射線治療
111A87
15歳の女子。口唇が閉じにくいことを主訴として来院した。永久前歯萌出後、咬み合わせに大きな変化はないという。11歳時に初潮を迎えたという。初診時の顔面写真(別冊No.32A)、口腔内写真(別冊No.328)及び口腔模型の写真(別冊No.32C)を別に示す。セファロ分析の結果を図に示す。



適切な治療目標はどれか。2つ選べ。
a 上顎大臼歯の挺出
b 下顎前歯の唇側移動
c 上顎前歯の舌側傾斜
d 下顎骨の前方成長促進
e 下顎大臼歯の近心移動
111A89
左右側の平均歯冠幅径を表に示す。

アンテリアレイシオを求めよ。ただし、小数点以下の数値が得られた場合には、小数点以下第2位を四捨五入すること。
解答:①②・③%
それぞれ、該当する0~9の数字を回答する事。
111A90
32歳の女性。下顎右側悌二小臼歯の歯冠破折による咀嚼困難を主訴として来院した。検査の結果、最終補綴装置を製作することとした。補綴装置製作過程の一連の写真(別冊No.33)を別に示す。

製作過程を実施の順番に並べよ。
解答:①→②→③→④→⑤
a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ