第111回 歯科医師国家試験:D問題

D1〜D20

111D1
インシデントレポートで正しいのはどれか。 1つ選べ。
a 医療事故の責任を追及する。
b 報告者は医師と歯科医師に限る。
c 医療事故調査制度で定める義務である。
d 医療事故を未然に防ぐことを目的とする。
e 患者に傷害がなければ報告しなくてよい。

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111D2
精神鎮静法に用いるのはどれか。1つ選べ。
a ミダゾラム
b リドカイン塩酸塩
c アトロピン硫酸塩水和物
d メチルフェニデート塩酸塩
e スキサメトニウム塩化物水和物

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111D3
金属の仕上げ研磨に用いるのはどれか。1つ選べ。
a 浮石末
b 酸化亜鉛
c 酸化クロム
d ダイヤモンドペースト
e ジルコニウムシリケート

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111D4
抜糸が困難な乳児の口腔内の縫合に適切なのはどれか。1つ選べ。
a 絹 糸
b ePTFE糸
c テトロン糸
d ナイロン糸
e ポリグリコール酸糸

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111D5
昏睡に陥った患者において直ちに対応すべきなのはどれか。1つ選べ。
a 頻 脈
b 頻呼吸
c 血圧上昇
d 上気道閉塞
e 不随意運動

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111D6
75 歳の女性。食事中に入れ歯が痛い(ア)ことを主訴として来院した。義歯の着脱時や安静時には痛みはない(イ)という。口腔内を診察したところ、咬合時の義歯床の沈下が認められた(ウ)。咬合の修正が必要と判断(エ)し、咬合調整を行う(オ)こととした。
この診療記録をSOAPに準拠して作成する場合、「O」に該当するのはどれか。
1つ選べ。
a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ

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111D7
医療法で規定されているのはどれか。1つ選べ。
a 療養方法の指導
b 診断書交付の義務
c 無診察治療の禁止
d 臨床研修修了者の登録
e インフォームド・コンセントの実施

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111D8
口腔と同じ種類の上皮をもつのはどれか。1つ選べ。
a 胃噴門部
b 胃幽門部
c 十二指腸球部
d 左結腸曲
e 直腸下端部

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111D9
Widman改良フラップ手術とエナメルマトリックスタンパク質を用いた歯周組織再生療法で共通して行うのはどれか。1つ選べ。
a 歯槽骨切除
b 粘膜弁の形成
c 保護膜の設置
d 歯肉弁の根尖側移動
e スケーリング・ルートプレーニング

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111D10
無歯顎患者のパノラマエックス線画像で下顎顎堤吸収の評価に用いる解剖学的指標はどれか。1つ選べ。
a 下顎角
b 下顎頭
c 筋突起
d 下顎切痕
e オトガイ孔

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111D11
診療ガイドラインで正しいのはどれか。1つ選べ。
a 患者には非公開としている。
b 権威者の経験が重視される。
c 歯科医療機関ごとに定める。
d 学術知見の系統的評価に基づく。
e ガイドラインと異なる診療は違法となる。

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111D12
歯科口腔保健の推進に関する法律で規定されているのはどれか。1つ選べ。
a 歯科医療費の適正化
b 地域ごとの医療計画
c 口腔保健センターの設置
d 口腔の健康に関する調査・研究の推進
e 地域包括ケアシステムにおける歯科の役割

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111D13
ALARA is an acronym for “As (   ) As Reasonably Achievable”, which is a safety principle based on the minimization of radiation.
(   )に入るのはどれか。1つ選べ。
a Low
b Large
c Level
d Liable
e Likely

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111D14
過蓋咬合を伴う骨格性下顎前突症患者で大きいのはどれか。1つ選べ。
a IMPA
b 下顎角
c ANB角
d 下顎骨体長
e 下顎下縁平面角

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111D15
結核菌に有効で、皮膚に適用できる消毒薬はどれか。1つ選べ。
a グルタラール
b ポビドンヨード
c 塩化ベンゼトニウム
d 塩化ベンザルコニウム
e グルコン酸クロルヘキシジン

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111D16
必須脂肪酸はどれか。1つ選べ。
a 乳 酸
b リノール酸
c パントテン酸
d ヒアルロン酸
e アスパラギン酸

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111D17
患者に治療薬物モニタリング〈TDM〉を行う目的はどれか。1つ選べ。
a 副作用の回避
b 無効量の決定
c 薬力学的性質の検討
d 安全域の広い薬物の同定
e 尿中代謝物の濃度の把握

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111D18
侵襲性歯周炎の主な原因菌はどれか。1つ選べ。
a Actinomyces viscosus
b Aggregatibacter actinomycetemcomitans
c Fusobacterium nucleatum
d Streptococcus mutans
e Treponema denticola

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111D19
下顎を後退させるのはどれか。1つ選べ。
a 咬 筋
b 側頭筋
c 外側翼突筋
d 内側翼突筋
e オトガイ舌筋

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111D20
口呼吸に伴う交叉咬合の原因はどれか。1つ選べ。
a 舌の低位
b 下顎の後退
c 舌圧の亢進
d 顔面高の増加
e 口唇圧の低下

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D21〜D40

111D21
疾患とパノラマエックス線画像所見の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
a 白血病 ――――――― 皮質骨膨隆
b 動脈硬化 ―――――― 頸動脈石灰化
c 関節リウマチ ―――― 下顎頭変形
d 多発性骨髄腫 ―――― 多数歯埋伏
e 腎性骨異栄養症 ――― 骨打抜き像

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111D22
国民健康・栄養調査における成人の調査結果の年次推移を図に示す。

ウはどれか。1つ選べ。
ただし、ア~オはa~eのいずれかに該当する。
a 運動習肌のある者の割合
b 朝食を欠食している者の割合
c やせの者 (BMI<18 .5)の割合
d 習慣的に喫煙している者の割合
e 20本以上の歯を有する者の割合

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111D23
客観的咀嚼能力検査に用いられるのはどれか。2つ選べ。
a 豆 腐
b するめ
c グミゼリー
d ピーナッツ
e マシュマロ

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111D24
法律に基づく食事摂取基準で正しいのはどれか。4つ選べ。
a 根拠法は健康増進法である。
b 健康な個人と集団に活用できる。
c 生活習慣病の予防を目的とする。
d 各栄養素の摂取基準が示されている 。
e 基準値は20歳の値をもとに示されている 。

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111D25
神経鞘腫にみられるのはどれか。1つ選べ。
a 星状小体
b Lewy小体
c Russell小体
d Civatte小体
e Verocay小体

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111D26
大規模流行した感染症の発生地域と時期を図に示す。

流行した感染症はどれか。1つ選べ。
a ジカ熱
b デング熱
c マラリア
d エボラ出血熱
e 烏インフルエンザ(H5N1)

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111D27
70歳の男性。食事中に水分が鼻から漏れることを主訴として来院した。まず行う検査はどれか。1つ選べ。
a 舌圧検査
b 改訂水飲みテスト
c ブローイング検査
d 反復唾液嚥下テスト
e オーラルディアドコキネシス

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111D28
地球温暖化に最も影響している大気成分の濃度に近いのはどれか。1つ選べ。
a 0.04%
b 0.1%
c 0.93%
d 4%
e 21%

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111D29
加熱重合レジンの架橋剤はどれか。1つ選べ。
a 第3級アミン
b ハイドロキノン
c 過酸化ベンゾイル
d メチルメタクリレート
e エチレングリコールジメタクリレート

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111D30
スパイロメトリで1秒率80%、%肺活量50%であった。考えられるのはどれか。1つ選べ。
a 喘 息
b 間質性肺炎
c 気管支拡張症
d 慢性閉塞性肺疾患
e 睡眠時無呼吸症候群

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111D31
栄養アセスメントで用いられる指標はどれか。2つ選べ。
a BMI
b HbA1c
c MMSE
d PT-INR
e SGA

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111D32
歯科医療機関で禁煙指導・支援を行う理由はどれか。2つ選べ。
a 患者の体調管理が行える。
b 禁煙補助薬を処方できる。
c 口腔内状態から喫煙状況が把握できる。
d 喫煙をリスク因子とする口腔疾患がある。
e 医療施設内での喫煙は法律で禁止されている。

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111D33
舌咽神経麻痺の症状はどれか。1つ選べ。
a 嗄 声
b 開鼻声
c 口腔ジスキネジア
d 舌前方2/3の味覚障害
e 舌突出時の舌尖の偏位

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111D34
Eichnerの分類B4の欠損様式に対して、長期に補綴処置がなされない場合に生じる可能性があるのはどれか。すべて選べ。
a 下顎位の不安定
b 咬合高径の低下
c 欠損部対合歯の挺出
d 前方滑走運動時の干渉
e 大臼歯部における早期接触

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111D35
純チタン1~4種に含まれる微量元素はどれか。2つ選べ。
a 塩 素
b 酸 素
c 窒 素
d ケイ素
e フッ素

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111D36
フッ化物洗口の齲蝕抑制効果を調べるため、フッ化物洗口を介入実施したA小学校と実施しなかったB小学校の齲蝕発生状況を5年間追跡調査した。
この研究の方法はどれか。1つ選べ。
a 患者対照研究
b 前向きコホート研究
c ランダム化比較試験
d 後ろ向きコホート研究
e 非ランダム化比較試験

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111D37
血圧調節経路の模式図を示す。

アの過程を抑制するのはどれか。1つ選べ。
a β遮断薬
b α1遮断薬
c Ca拮抗薬
d ACE阻害薬
e AⅡ受容体拮抗薬

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111D38
3歳の男児。咬み合わせの異常を主訴として来院した。他に特記すべき事項はない。初診時の口腔内写真(別冊No. 1)を別に示す。

1年間経過観察した場合に成長量が最も小さいと予測されるのはどれか。1つ選べ。
a 下顎歯列弓長径
b 上顎歯列弓長径
c 下顎乳犬歯間幅径
d 上顎乳犬歯間幅径
e 上顎第二乳臼歯間幅径

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111D39
腎機能を調べる検査項目はどれか。1つ選べ。
a アルブミン
b アルドラーゼ
c クレアチニン
d コリンエステラーゼ
e α-フェトプロテイン

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111D40
摂食嚥下の5期モデルで下顎の側方偏位を伴うのはどれか。1つ選べ。
a 先行期
b 準備期
c 口腔期
d 咽頭期
e 食道期

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D41〜D60

111D41
抜歯中に患者が徐脈、血圧低下および顔面蒼白をきたした。最初に行う対応はどれか。1つ選べ。
a 胸骨圧迫を行う。
b 静脈路確保を行う。
c 意識と呼吸の確認をする。
d アドレナリンを静脈内投与する。
e ニトログリセリンを舌下投与する。

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111D42
血液検査で歯性全身感染症の際に増加するのはどれか。3つ選べ。
a CRP
b CEA
c 白血球数
d アミラーゼ
e プロカルシトニン

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111D43
終末期口腔癌患者の緩和医療で正しいのはどれか。2つ選べ。
a 延命を優先する。
b 歯科医師が単独で行う。
c 根治的治療を主体とする。
d 疼痛コントロールが含まれる 。
e QOLを高めることを目的とする。

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111D44
Tooth wearの誘因となるのはどれか。2つ選べ。
a 口呼吸
b 舌突出癖
c 習慣性嘔吐
d グラインディング
e フッ化物の過剰摂取

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111D45
片側遊離端義歯を使用中の患者で、最後方支台歯遠心の歯根面が露出し、プラークが多量に蓄積している。
口腔管理として適切なのはどれか。2つ選べ。
a 義歯使用の中止
b 歯間刺激子の使用
c フッ化物歯面塗布
d タフトブラシの使用
e 毛束の硬い歯ブラシの使用

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111D46
乳歯の麻酔抜髄で根管拡大後の術式と使用薬剤・材料を図に示す。

組合せで正しいのはどれか。1つ選べ。
a   ①         ②
a パラホルム製剤――リン酸亜鉛セメント
b パラホルム製剤――グラスアイオノマーセメント
c ヨードホルム製剤――MTAセメント
d ヨードホルム製剤――グラスアイオノマーセメント
e クロロフェノール製剤――リン酸亜鉛セメント

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111D47
35歳の女性。下顎左側臼歯部の膨隆を主訴として来院した。病変は骨様硬で、疼痛や下唇の感覚異常はない。初診時の口腔内写真(別冊No. 2A)、エックス線画像(別冊No. 28)、CT (別冊No. 2C)及び生検時のH-E染色病理組織像(別冊No. 2D)を別に示す。

診断はどれか。1つ選べ。
a 骨形成線維腫
b エナメル上皮腫
c 線維性異形成症
d セメント芽細胞腫
e 腺腫様歯原性腫瘍

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111D48
ポーセレンラミネートベニア修復と比べて、間接法コンポジットレジンベニア修復は長期的な審美性の維持に劣る。
これに関連する性質はどれか。2つ選べ。
a 弾 性
b 吸水性
c 溶解性
d 重合収縮
e 耐摩耗性

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111D49
歯周組織再生を目的として使用されるのはどれか。1つ選べ。
a FGF-2〈Fibroblast growth factor-2〉
b IFN-r〈Interferon-r〉
c IL-17〈Interleukin-17〉
d M-CSF〈Macrophage colony-stimulating factor〉
e TNF-α〈Tumor necrosis factor-α〉

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111D50
5歳の男児。口腔内診査を希望して来院した。6か月前に下顎両側乳中切歯が自然脱落し、2か月前に上顎左側乳中切歯と下顎左側乳側切歯が自然脱落したという。上顎右側乳中切歯の唇側傾斜がみられる。咬合時の口腔内写真(別冊No.3)を別に示す。

永久歯列において予想される咬合異常はどれか。1つ選べ。
a 過蓋咬合
b 交叉咬合
c 鋏状咬合
d 反対咬合
e 前歯部開咬

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111D51
インプラント治療におけるアバットメント装着時とクラウン試適時の口腔内写真(別冊No.4)を別に示す。

クラウン装着時に考慮すべきなのはどれか。2つ選べ。
a クラウン装着には仮着用セメントを用いる。
b クラウン内部をセメントで満たして装着する。
c 側方運動時の咬合接触を避けるように調整する。
d 余剰セメントの除去は見える範囲内にとどめる。
e 隣接面接触関係は100µm程度離開するように調整する。

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111D52
摂食嚥下障害がある患者の口腔衛生管理で適切なのはどれか。2つ選べ。
a 頸部前屈位で行う。
b 含嗽は一気に素早く行う。
c 含糖食品の摂取を制限する。
d 吸引付き歯ブラシを使用する。
e 非経口摂取者の歯磨きは不要である。

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111D53
6歳の女児。下顎両側第一大臼歯の冷水痛を主訴として来院した。萌出時から歯の形成不全が認められたという。初診時の口腔内写真(別冊No.5A)とエックス線画像(別冊No. 5B)を別に示す。

保護者への説明で適切なのはどれか。1つ選べ。
a 「歯の根が短くなる可能性があります」
b 「抗菌薬が歯の質に影響した可能性があります 」
c 「血縁者に同様の症状がみられる場合があります」
d 「歯磨きが不十分なためむし歯になり始めています」
e 「飲料水のフッ化物濃度が影響した可能性があります」

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111D54
大臼歯の喪失に伴う下顎骨体の加齢変化を冠状断模式図に示す。

アが示すのはどれか。1つ選べ。
a 顎下腺窩
b オトガイ棘
c 顎舌骨筋線
d 翼突筋粗面
e 翼突下顎縫線

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111D55
67歳の女性。口腔乾燥感と舌の痛みを主訴として来院した。1年前から自覚するようになったという。初診時の口腔内写真(別冊No.6)を別に示す。

考えられるのはどれか。2つ選べ。
a 狭心症
b 脳梗塞
c 悪性貧血
d 骨粗鬆症
e Sjögren症候群

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111D56
幼若永久歯の病態、処置および治癒形態の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
a 一部性歯髄炎-アペキソゲネーシス―生理的な歯根形成
b 一部性歯髄炎-アペキシフィケーション―骨様組織による根尖閉鎖
c 全部性歯髄炎-アペキソゲネーシス―生理的な歯根形成
d 全部性歯髄炎-アペキシフィケーション一骨様組織による根尖閉鎖
e 根尖性歯周炎-アペキシフィケーション―生理的な歯根形成

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111D57
低値で齲蝕ハイリスクと判定するのはどれか。2つ選べ。
a DMF 歯数
b 唾液分泌量
c ショ糖摂取頻度
d フッ化物応用頻度
e プラーク細菌の酸産生量

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111D58
4歳の男児。咀嚼困難を主訴として来院した。兄にも同様な歯科的問題があったという。抜歯経験はない。初診時の顔貌写真(別冊No.7A)と口腔内写真(別冊No.7B)を別に示す。

診療にあたって留意すべきなのはどれか。1つ選べ。
a 座位で行う。
b 薄着を勧める。
c 照明を暗めにする。
d 母子分離を勧める。
e 周囲の音を遮断する。

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111D59
下顎左側第一小臼歯と第二大臼歯を支台歯とする陶材焼付ブリッジを装着することとした。ブリッジ製作過程の写真(別冊No. 8)を別に示す。

ワンピースキャスト法と比較した本製作法の利点はどれか。1つ選べ。
a 強 度
b 発 音
c 消掃性
d 装着感
e 適合性

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111D60
発音時に下顎安静位をとるのはどれか。1つ選べ。
a /f/
b /m/
c /n/
d /s/
e /v/

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D61〜D80

111D61
慢性心不全の重症度の評価に用いるのはどれか。2つ選べ。
a CRP
b Dダイマー
c NYHA分類
d ヘマトクリット
e 脳性ナトリウム利尿ペプチド〈BNP〉

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111D62
常染色体優性遺伝形式で歯の色調異常を伴う疾患はどれか。1つ選べ。
a 骨形成不全症
b 軟骨無形成症
c 先天性色素失調症
d 低フォスファターゼ症
e 先天性甲状腺機能低下症

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111D63
直接法による支台築造を行うこととした。処置中の口腔内写真(別冊No.9)を別に示す。

ポスト切断後、診療室で最初に行うポスト表面処理はどれか。1つ選べ。
a スズ電析
b リン酸処理
c フッ化水素酸処理
d サンドブラスト処理
e シランカップリング処理

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111D64
8歳の女児。食べ物が噛めないことを主訴として来院した。乳歯列期から前歯は咬んでいないという。心室中隔欠損とその閉鎖術の既往がある。低身長を呈し、知的障害を認める。口腔内所見として弄舌癖を認める。初診時の顔面写真(別冊No.10A)と口腔内写真(別冊No.10B)を別に示す。

最も考えられる基礎疾患はどれか。1つ選べ。
a Beckwith-Wiedemann症候群
b Down症候群
c Marfan症候群
d Robinシークエンス
e Treacher Collins症候群

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111D65
22歳の女性。他院での歯科治療中に左側頬部に腫脹が急激に出現したため、 紹介により緊急来院した。上顎左側第一小臼歯の根管治療を受けていたという。初診時の顔貌写真(別冊No.11A)とCT(別冊No.11B)を別に示す。

適切な対応はどれか。1つ選べ。
a 圧 迫
b 切 開
c 抗菌薬投与
d 赤外線照射
e マッサージ

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111D66
26歳の男性。上顎右側犬歯から上顎左側犬歯までの前歯部の変色を主訴として来院した。上顎前歯部はすべて生活歯であり、変色程度はFeinman1度である。処置中の口腔内写真(別冊No.12)を別に示す。

治療後に起こり得るのはどれか。2つ選べ。
a 外部吸収
b 歯冠破折
c 知覚過敏
d 内部吸収
e 色調の後戻り

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111D67
全身麻酔中の患者のモニタ画面の写真(別冊No. 13)を別に示す。

矢印で示す測定値を指標として麻酔中に調整するのはどれか。1つ選べ。
a 換気量
b 輸液量
c 意識レベル
d 吸入酸素濃度
e 吸入麻酔ガス濃度

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111D68
44歳の女性。下顎右側大臼歯部の違和感を主訴として来院した。歯周基本治療後の再評価の結果、歯周外科治療を行うこととした。再評価時の舌面観の口腔内写真(別冊No.14A)とエックス線画像(別冊No.14B)を別に示す。再評価時の歯周組織検査結果の一部を表に示す。

6┐の治療方針として適切なのはどれか。 1つ選べ。
a トンネリング
b ヘミセクション
c 歯周ポケット掻爬術
d ルートセパレーション
e ファーケーションプラスティ

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111D69
76歳の男性。鼻腔への食物流入と上顎義歯が外れることを主訴として来院 した。8年前に左側上顎洞癌の手術後から口が開けにくくなったという。最大開口時の上下顎顎堤間距離が25mmであったため、特殊な構造の顎義歯を製作することとした。完成した顎義歯の写真(別冊No.15)を別に示す。

このような構造にした目的はどれか。1つ選べ。
a 維持の増加
b 義歯の安定
c 着脱の容易性
d 咬合偏位の防止
e 咀嚼能率の向上

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111D70
5歳の女児。発音の異常を主訴として来院した。1年前から異常に気付いていたが、改善を期待しそのままにしていたという。初診時の口腔内写真(別冊No.16A)と舌突出時の写真(別冊No.16B)を別に示す。

考えられるのはどれか。1つ選べ。
a 巨舌症
b 血管腫
c 地図状舌
d 正中菱形舌炎
e 舌小帯強直症

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111D71
17歳の女子。前歯部の反対咬合を主訴として来院した。これまで口唇口蓋裂の治療を受けている。診断の結果、外科的矯正治療を行うこととし、治療計画を立案した。初診時の顔面写真(別冊No.17A)、口腔内写真(別冊No.17B)、 エックス線画像(別冊No.17C )及び側面頭部エックス線規格写真(別冊No.17D)を別に示す。セファロ分析の結果を図に示す。

動的治療終了後に使用するのはどれか。2つ選べ。
a 咬合斜面板
b 舌側弧線装置
c アクチバトール
d トゥースポジショナー
e Beggタイプリテーナー

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111D72
74歳の女性。下顎右側側切歯の鈍痛を主訴として来院した。感染根管治療を行うこととし、根管を探索したが見つからなかった。治療中のエックス線画像(別冊No.18)を別に示す。

根管の探索方向を確認するために追加すべきなのはどれか。2つ選べ。
a 実体顕微鏡観察
b 電気的根管長測定
c 咬合法エックス線検査
d パノラマエックス線検査
e 歯科用コーンビームCT検査

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111D73
77歳の男性。右側舌根部の疼痛を主訴として来院した。4か月前から舌を動かすと痛いという。初診時のエックス線画像(別冊No.19)を別に示す。

関連するのはどれか。1つ選べ。
a 筋突起
b 関節突起
c 茎状突起
d 乳様突起
e 翼状突起

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111D74
43歳の女性。口蓋部の腫瘤を主訴として来院した。2か月前に無痛性腫瘤 に気付いたという。圧痛はなく、触診にて弾性硬である。初診時の口腔内写真(別冊No.20A)と摘出物のH-E染色病理組織像(別冊No.20B)を別に示す。

診断名はどれか。1つ選べ。
a 多形腺腫
b 粘表皮癌
c 腺様嚢胞癌
d 扁平上皮癌
e 悪性リンパ腫

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111D75
32歳の男性。上顎左側第二小臼歯の疼痛を主訴として来院した。1か月前から一過性の冷水痛があるという。検査の結果、直接修復を行うことした。初診時と処置中の口腔内写真(別冊No. 21)を別に示す。

軟化象牙質除去にあたり、まず行うのはどれか。1つ選べ。
a ベベル付与
b ウェッジ挿入
c スライスカット
d ガムリトラクター使用
e コーナーマトリックス試適

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111D76
48歳の男性。食事摂取の困難を主訴として来院した。脳性麻痺の既往があり、自立歩行はできない。ある訓練を実施することとした。訓練時の写真(別冊No.22)を別に示す。

改善が期待できるのはどれか。2つ選べ。
a 舌 圧
b 嚥下反射
c 食塊形成能
d 口唇閉鎖機能
e 鼻咽腔閉鎖機能

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111D77
34歳の女性。下顎右側第一大臼歯部の痛みを主訴として来院した。1年前にクラウンが装着された直後から同部の痛みが発現し、鈍痛が持続しているという。クラウンは除去され、テンポラリークラウン装着後、調整が続けられたが、症状に変化はなかったという。当該歯に打診痛はなく、浸澗麻酔による歯痛の軽減は認めない。右側咬筋部の触診によって歯痛が再現される。4mm以上の歯周ポケットは認められない。初診時に咬合状態を検査した口腔内写真(別冊No.23A)とエックス線画像(別冊No.23B)を別に示す。

最も疑われるのはどれか。1つ選べ。
a 歯根破折
b 咬合性外偽
c 非歯原性歯痛
d 慢性辺縁性歯周炎
e 慢性根尖性歯周炎

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111D78
5歳の女児。下顎右側第一乳臼歯部歯肉の発赤と腫脹を主訴として来院した。自発痛はないが、D┐頬側歯肉の圧痛を認める。初診時の口腔内写真(別冊No.24A)とエックス線画像(別冊No.24B)を別に示す。

適切な対応はどれか。1つ選べ。
a 経過観察
b 副腎皮質ステロイド軟膏途布
c 歯周ポケット掻爬
d 辺縁部歯肉の切除
e 抜 歯

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111D79
8歳の女児。前歯の前突感を主訴として来院した。検査の結果、下顎後退を伴う上顎前突と診断した。初診時の口腔内写真(別冊No.25A)とアクチバトール製作中の模型の写真(別冊No. 25B)を別に示す。

次に行うのはどれか。1つ選べ。
a 設計線の記入
b 誘導面の形成
c 構成咬合の採得
d レジン床の製作
e 唇側誘導線の屈曲

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111D80
生後1週の新生児。哺乳障害を主訴として来院した。初診時の口腔内写真(別冊No.26A)と切開線を赤色で記した家族説明用の手術計画の模式図(別冊No.26B)を別に示す。

手術法はどれか。1つ選べ。
a Millard法
b Wardill法
c Randall法
d Manchester法
e von Langenbeck法

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D81〜D90

111D81
35歳の女性。下顎右側第二大臼歯の咀嚼時痛を主訴として来院した。慢性潰瘍性歯髄炎と診断し、抜髄を行うこととした。初診時のエックス線画像(別冊No.27A)と術中の口腔内写真(別冊No.27B)を別に示す。

次に用いるのはどれか。1つ選べ。
a 有鉤探針
b Hファイル
c クレンザー
d ゲーツグリデンドリル
e スプーンエキスカベーター

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111D82
62歳の女性。上顎前歯部の審美不良を主訴として来院した。上顎両側中切歯に前処置を行った後に、部分床義歯を製作することとした。前処置終了時の口腔内写真(別冊No.28)を別に示す。

義歯による前歯部唇側の被覆範囲を決める際に参考とするのはどれか。3つ選べ。
a 義歯の着脱方向
b 人工歯のシェード
c 間接支台装置の種類
d リップサポートの必要度
e 根面板の唇側マージンライン

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111D83
75歳の女性。全部床義歯の脱落を主訴として来院した。検査の結果、新義歯を製作することとした。製作過程で行ったある操作の写真(別冊No.29)を別に示す。

この操作の後、口腔内に挿入し患者に指示する運動はどれか。2つ選べ。
a 嚥 下
b 舌突出
c 口角牽引
d 最大開口
e 下顎側方運動

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111D84
60歳の男性。下顎右側中切歯部の歯肉腫脹を主訴として来院した。2年前に1┐の根管治療を受けたが、2日前に腫脹に気付いたという。現在、痛みはない。腫脹部に波動を触れる。歯周ポケット検査の結果、1┐は全周3mm以下であった。初診時の口腔内写真(別冊No.30A)とエックス線画像(別冊No.30B)を別に示す。

当日の治療で適切なのはどれか。2つ選べ。
a ENAP
b 抜 歯
c 切開排膿
d 抗菌薬投与
e 歯根尖切除

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111D85
79歳の男性。食事摂取の困難を主訴として来院した。水でむせやすくなり、食事時間が長くなってきたという。嚥下反射の惹起は良好である。米飯摂取後の嚥下内視鏡検査の画像(別冊No.31)を別に示す。

この状態を改善させるのはどれか。1つ選べ。
a 頸部回旋
b 頸部伸展
c 息こらえ嚥下
d 嚥下の意識化
e 体幹角度調整

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111D86
62歳の女性。かかりつけ歯科医で口蓋部の腫脹を指摘され、精査を希望して来院した。初診時の口腔内写真(別冊No.32A)、MRI脂肪抑制造影T1強調像と脂肪抑制T2強調像(別冊No.32B)、CT(別冊No.32C)及び生検時のH-E染色病理組織像(別冊No.32D)を別に示す。

診断名はどれか。1つ選べ。
a 膿 瘍
b 血管腫
c 多形腺腫
d 扁平上皮癌
e エナメル上皮腫

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111D87
歯の組織像(縦断研磨切片、カルボールフクシン染色)(別冊No.33)を別に示す。

矢印で示す構造はどれか。1つ選べ 。
a Andresen線条
b Nasmyth膜
c Owen外形線
d Retzius線条
e Schreger線条
f Sharpey線維
g Tomesの顆粒層
h von Korffの線維

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111D88
3歳の男児。下顎右側乳臼歯部の自発痛を主訴として来院した。初診時の口腔内写真(別冊No. 34A)とエックス線画像(別冊No.34B)を別に示す。検査結果を表に示す。

治療方針の組合せで適切なのはどれか。1つ選べ。
a E┐     D┐
a 間接覆髄--生活断髄
b 生活断髄--生活断髄
c 間接覆髄--抜 髄
d 抜 髄---抜 髄
e 生活断髄---感染根管治療
f 抜 髄----感染根管治療

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111D89
小学校6年生に歯の検査を行った結果の一部を表に示す。

この集団のDMFT指数を求めよ。
ただし、小数点以下の数値が得られた場合には、小数点以下第2位を四捨五入すること。
解各 ①.②
該当する0~9までの数字を、それぞれ各解答として記入する事。

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111D90
5歳の男児。下顎右側第一乳臼歯の疼痛を主訴として来院した。3日前から一過性の冷水痛があるという。象牙質齲蝕と診断し、ワンステップ接着システムを用いたコンポジットレジン修復処置を行うこととした。初診時のエックス線画像(別冊No.35A)と術中の口腔内写真(別冊No.35B)を別に示す。

この後行う治療内容を実施の順番に並べよ。
解答: ①→光照射→②→光照射→③→④→⑤
a 咬合調整
b 歯面処理
c 隔壁の除去
d ウェッジの除去
e 光重合型コンポジットレジンの塡塞

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