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病態
顎関節などの疼痛や関節雑音、顎運動異常を主徴とする慢性疾患。
Ⅰ型:咀嚼筋の障害
Ⅱ型:関節包や関節靱帯などの慢性外傷性病変
Ⅲ型:関節円板の転位
Ⅲa:関節円板復位を伴う
Ⅲb:関節円板復位を伴わない
Ⅳ型:変形性顎関節症(退行性病変)
原因
・ブラキシズムなど顎運動に関連する異常習癖。
・咬み癖や頬杖などの日常の生活習慣。
症状
・Ⅰ型:咀嚼筋の疼痛や開口障害、安静時の筋緊張など。
・Ⅱ型:顎関節部の圧痛や運動痛、開口障害など。
・Ⅲa型:患側のクリック音や開口路の患側偏位など
・Ⅲb型:開口路の患側偏位やクリック音の消失、クローズドロック
• Ⅳ型:顎関節痛や開閉口障害、クレピタス音など
好発年齢・好発部位
・10〜30代の女性
検査所見
画像所見
・Ⅲ型:MRI や顎関節造影で関節円板の前方転位、側斜位経頭蓋撮影法(Schuller 法)で関節運動制限、
• Ⅳ型:MRIや顎関節造影で円板や滑膜の異常や滲出液の貯留、側斜位経頭蓋撮影法(Schuller 法)で骨の変形・吸収など。
治療
・咬合調整
・消炎鎮痛薬
・中枢性筋弛緩薬
スタビリゼーション型はⅠ〜Ⅳ型
下顎前方整位型は主にⅢa型
ピボット型はおもにⅢb型
・理学療法(マイオモニター、温篭法など)
・マニピュレーション法
・関節腔内灌流(かんりゅう)法
(乳酸リンゲル液使用)
・関節腔内穿刺法(ヒアルロン酸ナトリウム注入)
・手術療法(関節鏡視下(きょうしか)剥離授動術):Ⅲb型、Ⅳ型など
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