【口腔外科学】鼻歯槽嚢胞(Klestadt嚢胞)



【口腔外科学】嚢胞:鼻歯槽嚢胞(Klestadt嚢胞)

▼参考となる過去問はこちら▼

鰓嚢胞・鼻歯槽嚢胞・甲状舌管嚢胞

【歯科医師国家試験】鰓嚢胞・鼻歯槽嚢胞・甲状舌管嚢胞(計6問)【2019年10月10日更新】

10/09/2019

病態

・鼻涙管原基の上皮遺残に由来する軟組織の発育性嚢胞。

・別名:Klestadt嚢胞と呼ばれる。

症状

・鼻翼基部の無痛性の腫脹をきたし、波動を触れる。

・ 増大すると鼻唇溝の消失や鼻翼の側方、上方へ変形することがある。

・Gerber隆起がみられる。

Gerber 隆起がみられる疾患

・上顎前歯部の歯根嚢胞
・上顎の含歯性嚢胞
・鼻歯槽嚢胞(Klestadt 嚢胞)
・鼻口蓋管嚢胞
・腺腫様歯原性腫瘍

性差・好発年齢

•20〜40代の女性

検査所見

試験穿刺

・黄色~褐色で、漿液性の内容液が吸引される。

病理組織所見

・嚢胞壁内面は多列線毛上皮や多列円柱上皮で裏装された嚢胞。

・杯細胞が多数みられる。

画像所見

• T2強調MRIで高信号像。

・造影エックス線検査で境界明瞭な造影像(不透過像)
→ MRI普及以前は特に行われていた。

病態は軟組織内に発生するため、通常のエックス線で描出することはできない。

治療

・摘出術で予後は良好
→自覚症状はほとんどないが、増大するため。

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