【口腔外科学】粘液嚢胞(粘液貯留嚢胞)〜 Blandin-Nuhn 嚢胞など 〜



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粘液嚢胞

【歯科医師国家試験】粘液嚢胞・ガマ腫・Blandin-Nuhn 嚢胞(計5問)【2019年10月10日更新】

09/09/2019

病態

唾液腺導管の傷害や唾液の流出障害により、粘膜下組織内に唾液が貯留した状態の嚢胞。

種類

・ガマ腫:口底部に生じるもの。

・粘液瘤:下唇粘膜の口角寄りに生じる。ときに頰粘膜にみられる。

・Blandin-Nuhn嚢胞:舌尖部下面(前舌腺部)に生じたもの。

粘膜下組織に粘液が貯留したものを総称して粘液嚢胞(粘液貯留嚢胞)とよぶ。

症状

・境界明瞭な無痛性弾性軟

・正常の粘膜色または紫青色

・波動を触知する

好発年齢・好発部位

・若年者に多い。

・下唇粘膜、頬粘膜、口底粘膜の順に多い。

検査所見

試験穿刺

・穿剌した場合、透明な粘稠の内容液が吸引される。

病理組織所見

•上皮の裏装をほとんど無く、周囲は肉芽組織と線維性結合組織とに囲まれている。

画像所見

・T2強調MRIで高信号像:唾液の貯留

病態は軟組織内に発生するため、通常のエックス線で描出することはできない。

治療

・嚢胞摘出術

注意

再発防止のためにも、基本は原因と思われる周囲の小唾液腺とともに摘出する。

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09/09/2019



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