顎関節前方脱臼(2019年11月12日更新)【口腔外科学】



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病態

下顎頭が関節結節を超えて前方に逸脱した状態。

原因

・あくび、大声、歯科治療などの過度な開口

・加齢による顎関節周囲組織の脆弱化

・下顎骨、側頭骨などの外傷

症状

 片側性顎関節前方脱臼

・オトガイ部の健側偏位。

・患側鼻唇溝の消失。

・耳前部の陥没と前方での隆起。

・脱臼側の疼痛。

・閉口不能、流涎(よだれ)。

両側性顎関節前方脱臼

・オトガイ部の前方突出

・開咬、閉口不能、流涎

・とくに高齢者では繰り返し脱臼し、習慣性顎関節脱臼に移行することがある。

好発年齢

・ほとんどが高齢者。稀に若い年代でもみられる。

検査所見

画像所見

・側斜位経頭蓋撮影法(Schuller法)など

治療

非観血的治療法

・徒手的整復術:Hippocrates法、Borchers法

・オトガイ帽や歯牙の結紮による顎間固定

・筋弛緩薬併用(整復困難時)

② 観血的治療法:陳旧性の場合に行うことがある。(顎関節制動術など)

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