類天疱瘡(2019年11月29日更新)【口腔外科学】



▼参考となる過去問はこちら▼

病態

自己免疫機序による水疱性疾患。原因は基底膜の構成分子(BP180 、BP230 など) に対するIgG自己抗体の産生によるものと考えられている。

症状

・皮膚や粘膜に破れにくい水疱がみられる。

・初発は口腔内にみられることが多い。

・自潰した水疱は有痛性の潰瘍となる。

好発年齢・好発部位

・高齢の女性

・ロ腔粘膜では歯肉に多くみられる。

検査所見

病理組織所見

・上皮下水疱

・蛍光染色で基底膜にlgGの沈着

尋常性天疱瘡との鑑別点

水疱が上皮下に生じるため、Tzanck細胞などがみられない点が尋常性天疱瘡との鑑別点。

臨床検査所見

・BP180やBP230、ラミニンなどに対する自己抗体陽性

・補体成分(C3)の検出

治療

・副腎皮質ステロイドの全身投与

▼参考となる過去問はこちら▼



コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください