
医療法人社団 葵会とメディホーム株式会社は2018年6月1日、歯科パノラマエックス線における診断AI(人工知能)を共同で研究開発しました。
今回の研究開発では、歯科パノラマエックス線における診断AI(以下診断AI)システムの基本機能を開発し、「う蝕」や「根尖病巣」、「歯石」、「嚢胞」、「根分岐部病変」の各症状の患部を検出することが可能となったそうです。
病状によっては、見逃した患部を診断AIが特定するなど、人間を上回る精度を発揮し始めているようです。また、診断AIによる歯科パノラマエックス線画像の読影時間は、1枚あたり0.018秒程度。
ベテラン歯科医師による平均的な読影時間120秒の約6000倍で診断が可能だそうです。

背景としては、歯科パノラマエックス線画像の読影は歯科医師の経験等により差が出ることもあるため、歯科医師のサポートを行うことが可能な診断AIを開発することができれば、診断品質の向上や業務の負担軽減も期待できると考えられたようです。
近年、急速に高性能化しているコンピューティングに加えて、機械学習などのAI分野も急速に成長しています。
現在、多くの医療分野でのAI導入が検討されている中、これからの歯科医療にAIがどのように関わるのか今後も注目です。
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