
小児の歯周疾患
96B10
15歳の女子。上顎中切歯の動揺を主訴として来院した。全身的な特記所見はない。エックス線検査の結果、上顎中切歯と上下顎第一大臼歯との歯槽骨吸収が著明であった。
疑われる疾患はどれか。
a 思春期前歯周炎
b 外傷性歯肉炎
c 急性壊死性潰瘍性歯肉炎
d 若年性歯周炎
e 急性単純性根尖性歯周炎
96B20
2歳の女児。保護者が歯肉の色調を心配して来院した。全身的な問題はないという。初診時の口腔内写真(別冊No.00)を別に示す。

適切な対応はどれか。
a 経過観察
b 叢生の改善
c 保護者への刷掃法の指導
d 歯周ポケットの掻爬
e 辺縁部歯肉の切除
96B23
8歳の男児。下顎左側前歯の動揺を主訴として来院した。┌1の動揺度は2度で、唇面中央部のプロービングデプスは3mmである。打診と温度診とに異常はない。初診時の口腔内写真(別冊No.00)を別に示す。

適切な対応はどれか。
a ブラッシング指導
b 習癖除去装置の装着
c └1の唇側移動
d ┌1の圧下
e ルートプレーニング
98B25
18歳の女子。歯肉の異常を主訴として来院した。歯肉の状態は歯の交換期に悪化したという。10年前から内服薬を常用している。初診時の口腔内写真(別冊No.00A)とエックス線写真(別冊No.00B)とを別に示す。

診断名はどれか。
a 歯肉線維腫症
b 急性壊死性潰瘍性歯肉炎
c 歯肉増殖症
d 若年性歯周炎
e 急速進行性歯周炎
100C32
4歳の男児。上顎右側乳中切歯部歯肉の異常を主訴として来院した。1か月前から気になっていたが、放置していたという。A┘の歯周ポケットは0.5mmである。全身的な異常は認められない。初診時の口腔内写真(別冊No.00)を別に示す。

考えられる原因はどれか。2つ選べ。
a 過蓋咬合
b 自傷癖
c 口呼吸
d ブラキシズム
e ブラッシング方法
100C33
8歳の男児。下顎左側中切歯の動揺を主訴として来院した。時々咬合痛を覚えるという。┌1の動揺度は2度である。初診時の口腔内写真(別冊No.00A、B)を別に示す。

適切な処置はどれか。2つ選べ。
a 暫間固定
b 早期接触部の咬合調整
c ┌1のスケーリング
d 床装置による暫間的咬合挙上
e ├11の被蓋改善
102B65
小児の歯周疾患と特徴との組合せで正しいのはどれか。1つ選べ。
a 単純性歯肉炎─────────縁下歯石
b 外傷性歯肉炎─────────歯肉退縮
c 萌出性歯肉炎─────────線維性肥厚
d 思春期前歯周炎────────全顎の水平的歯槽骨吸収
e 永久歯萌出性歯周炎──────好中球の減少
102D34
12歳の男児。歯肉腫脹を主訴として来院した。幼児期からけいれん発作があるため、小児科に通院しているという。腫脹している歯肉は比較的硬く、舌突出癖がみられる。初診時の口腔内写真(別冊No.00)を別に示す。

歯肉腫脹の原因として考えられるのはどれか。2つ選べ。
a 遺伝
b 小帯
c 常用薬
d 口呼吸
e 食片圧入
104C86
小児期に発症する歯周炎と関連するのはどれか。2つ選べ。
a Down症候群
b Hunter症候群
c Klinefelter症候群
d Papillon-Lefèvre症候群
e Beckwith-Wiedemann症候群
104D42
9歳の男児。歯肉の違和感を主訴として来院した。初診時の口腔内写真(別冊No.00)を別に示す。

原因特定のために確認を要するのはどれか。2つ選べ。
a 口呼吸
b 歯ぎしり
c 間食習慣
d てんかん
e 異常嚥下癖
107D37
5歳の女児。上顎乳中切歯の歯肉の異常を主訴として母親と来院した。母親は、数か月前から気付いていたが、痛みを訴えないため放置していたという。初診時の口腔内写真(別冊No.00)を別に示す。

原因として考えられるのはどれか。1つ選べ。
a 咬爪癖
b 咬合性外傷
c 歯肉線維腫症
d 上唇小帯付着位置異常
e 不適切なブラッシング方法
108D8
7歳の女児。上下顎右側中切歯の咬み合せと下顎右側中切歯の歯肉退縮を主訴として来院した。下顎右側中切歯の動揺度は1度で、歯周ポケットは唇面中央部で3mmであった。打診痛はない。エックス線検査で、埋伏過剰歯などの顎骨内の異常は認められなかった。初診時の口腔内写真(別冊No.00)を別に示す。

適切な対応はどれか。2つ選べ。
a 抗菌薬の局所投与
b 床装置による咬合挙上
c 下顎右側中切歯の抜髄
d 上顎右側中切歯の唇側移動
e 下顎前歯部のワイヤーとレジンによる固定
109D34
8歳の女児。下顎右側中切歯の咬合時の違和感を主訴として来院した。数日前から食事中に気になるようになったという。1┐に軽度の動揺が認められる。初診時の口腔内写真(別冊No.00A)とエックス線写真(別冊No.00B)を別に示す。


原因として考えられるのはどれか。1つ選べ。
a 外傷性咬合
b 母指吸引癖
c 根尖性歯周炎
d 歯ブラシの誤用
e 小帯の付着異常
111A60
1歳の女児。上顎乳前歯部の歯肉の腫れを主訴として来院した。初診時の口腔内写真(別冊No.8)を別に示す。

口腔清掃指導として適切なのはどれか。2つ選べ。
a 寝かせ磨き
b 歯磨剤の使用
c ガーゼによる清拭
d 歯間ブラシの使用
e 歯垢染め出し液の使用
112A80
7歳の男児。前歯の逆被蓋を主訴として来院した。下顎左側中切歯の動揺度は1度であった。エックス線検査の結果、永久歯の歯数と萌出交換に異常は認められなかった。セファロ分析の結果、骨格的な問題はなかった。初診時の口腔内写真(別冊No.26)を別に示す。

まず行うのはどれか。1つ選べ。
a 暫間的咬合挙上
b 下顎前歯の暫間固定
c 下顎前歯の唇側傾斜
d 上顎正中離開の閉鎖
e 上顎中切歯の咬合調整
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