第96回 歯科医師国家試験:C問題

第96回 歯科医師国家試験:C問題

C1〜C20

96C1
無歯顎顎堤の経時変化で正しいのはどれか。
a 上顎大臼歯部では顎堤弓が拡大する。
b 下顎大臼歯部では顎堤弓が縮小する。
c 顎堤の高さが増加する。
d 前歯部では下顎に対し上顎が後方に位置する。
e 臼歯部では下顎に対し上顎が外方に位置する。

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96C2
歯の喪失に伴う口腔内の変化で誤っているのはどれか。
a 隣在歯の傾斜
b 対合歯の沈下
c 咬合干渉の発生
d 食片圧入の発生
e 動揺度の増大

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96C3
上顎の歯列模型を図に示す。

部分床義歯の設計で正しい組合せはどれか。
a KennedyⅠ級2類 粘膜支持
b KennedyⅠ級2類 歯根膜粘膜支持
c KennedyⅡ級2類 歯根膜支持
d KennedyⅡ級2類 粘膜支持
e KennedyⅡ級2類 歯根膜粘膜支持

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96C4
上顎両側遊離端義歯の異物感と発音とに関して考慮すべき事項はどれか。
a 人工歯の材質
b 大連結子の形態
c 咬合様式
d 前歯の排列位置
e 中心咬合位

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96C5
鉤尖と鉤体とをファーゾーンに置き、鉤腕が歯冠を取り巻くのはどれか。
a エーカース鉤
b ヘアピン鉤
c リング鉤
d バックアクション鉤
e 双子鉤

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96C6
咬合力の支持様式で正しい組合せはどれか。
a 下顎隆起────粘膜支持
b 頬棚──────粘膜支持
c 咬合面レスト───粘膜支持
d クラスプ先端───歯根膜支持
e 隣接面板────歯根膜支持

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96C7
構音障害に適用するのはどれか。
(1)パラタルリフト
(2)栓塞子
(3)滑面板
(4)パラタルプレート
(5)スピーチエイド
a (1)、(2)、(3)  b (1)、(2)、(5)  c (1)、(4)、(5)
d (2)、(3)、(4)  e (3)、(4)、(5)

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96C8
1か月前に装着した上顎全部床義歯の右側側切歯が破折した。
考えられる原因はどれか。
a 咬合調整の不良
b 義歯床の強度不足
c 重合操作の不良
d 粘膜面の不適合
e 咬合採得の不良

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96C9
大臼歯のクラウンを仮着した翌日に食片圧入の訴えがあった。
考えられる原因はどれか。
(1)辺縁隆線の不揃い
(2)隣接接触点の強さの不足
(3)緩い咬頭傾斜
(4)咬合面頬舌径の過大
(5)広い上部鼓形空隙
a (1)、(2)、(3)  b (1)、(2)、(5)  c (1)、(4)、(5)
d (2)、(3)、(4)  e (3)、(4)、(5)

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96C10
クラウン・ブリッジの自浄性に関与しないのはどれか。
a 唾液の分泌量
b 頬と舌との動き
c 鼓形空隙の形態
d 支台装置の材質
e 咬合面接触点の数

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96C11
下顎の側方滑走運動で正しいのはどれか。
(1)咬合接触状態での運動
(2)下顎切歯点の偏位側は非作業側
(3)作業側下顎頭は大きく外側移動
(4)非作業側下顎頭は前下内方へ移動
(5)犬歯誘導咬合では臼歯は離開
a (1)、(2)、(3)  b (1)、(2)、(5)  c (1)、(4)、(5)
d (2)、(3)、(4)  e (3)、(4)、(5)

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96C12
ブリッジの設計で考慮する因子はどれか。
(1)支台歯の数
(2)支台歯の歯軸傾斜
(3)ポンティックの近遠心幅径
(4)閉口時の咬合接触点数
(5)ポンティックの基底面形態
a (1)、(2)、(3)  b (1)、(2)、(5)  c (1)、(4)、(5)
d (2)、(3)、(4)  e (3)、(4)、(5)

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96C13
ブリッジ支台歯の負担軽減策で誤っているのはどれか。
a 咬合面に遁路を付与する。
b 咬合面の頬舌径を大きくする。
c 咬頭傾斜を緩くする。
d 対合歯との接触面積を少なくする。
e 支台歯数を増加する。

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96C14
クラウン製作に際して誤っているのはどれか。
a 歯髄の保護
b 辺縁適合性
c 広い隣接接触点
d 辺縁歯肉の保護
e 咀嚼機能の回復

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96C15
健康歯髄の上顎犬歯の補綴に適するのはどれか。
a 全部鋳造冠
b 4/5クラウン
c 歯冠継続歯
d 前装鋳造冠
e プロキシマルハーフクラウン

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96C16
半自浄性ポンティックはどれか。
(1)離底型
(2)船底型
(3)リッジラップ型
(4)鞍状型
(5)有床型
a (1)、(2)  b (1)、(5)  c (2)、(3)  d (3)、(4)  e (4)、(5)

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96C17
クラウン試適時に確認するのはどれか。
(1)咬合関係
(2)辺縁適合性
(3)隣接接触点
(4)咀嚼能力
(5)自浄性
a (1)、(2)、(3)  b (1)、(2)、(5)  c (1)、(4)、(5)
d (2)、(3)、(4)  e (3)、(4)、(5)

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96C18
残存歯が咬合しない(すれ違い咬合)患者の模型診査から得られる残存歯の情報はどれか。
(1)植立方向
(2)対向関係
(3)偏心咬合関係
(4)歯冠形態
(5)咬耗
a (1)、(2)、(3)  b (1)、(2)、(5)  c (1)、(4)、(5)
d (2)、(3)、(4)  e (3)、(4)、(5)

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96C19
離脱しやすい上顎全部床義歯で、まず診査するのはどれか。
(1)床の適合性
(2)床縁封鎖性
(3)咬合接触
(4)咬合高径
(5)咬合平面
a (1)、(2)、(3)  b (1)、(2)、(5)  c (1)、(4)、(5)
d (2)、(3)、(4)  e (3)、(4)、(5)

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96C20
高速切削の利点はどれか。
(1)切削圧が小さい。
(2)切削時間が短い。
(3)フリーハンドでよい。
(4)切削時の発熱が少ない。
(5)振動が少ない。
a (1)、(2)、(3)  b (1)、(2)、(5)  c (1)、(4)、(5)
d (2)、(3)、(4)  e (3)、(4)、(5)

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C21〜C40

96C21
唾液分泌量の減少によって低下するのはどれか。
(1)義歯の維持力
(2)咀嚼能率
(3)咬合力
(4)齲蝕活動性
(5)味覚
a (1)、(2)、(3)  b (1)、(2)、(5)  c (1)、(4)、(5)
d (2)、(3)、(4)  e (3)、(4)、(5)

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96C22
即時義歯で正しいのはどれか。
a 義歯床の適合が良好である。
b 装着後の調整が少ない。
c 顎堤の吸収を抑制する。
d 主として臼歯部に適応する。
e 抜歯前の咬合高径が保たれる。

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96C23
サベイングで正しい組合せはどれか。
a アンダーカットゲージ───クラスプの先端
b テーパートゥール─────顎堤のアンダーカット量
c 炭素棒先端───────サベイラインの記入
d 等高点─────────咬合平面の診断
e サベイライン───────唇側床縁の位置

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96C24
上顎骨亜全摘を受けた患者に顎義歯を装着した。
改善されるのはどれか。
(1)口腔乾燥
(2)舌運動障害
(3)開口障害
(4)発音障害
(5)顔貌
a (1)、(2)  b (1)、(5)  c (2)、(3)  d (3)、(4)  e (4)、(5)

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96C25
全部床義歯の維持に関与するのはどれか。
(1)顎二腹筋
(2)顎舌骨筋
(3)頬筋
(4)口輪筋
(5)オトガイ舌骨筋
a (1)、(2)  b (1)、(5)  c (2)、(3)  d (3)、(4)  e (4)、(5)

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96C26
54歳の女性。上下顎欠損部の補綴処置を希望して来院した。初診時の口腔内写真(別冊No.1A、B、C)を別に示す。

義歯製作の咬合高径決定で考慮するのはどれか。2つ選べ。
a 舌背の高さ
b 残存歯の咬合面の高さ
c 顎堤の形態
d レトロモラーパッドの高さ
e 下顎安静位

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96C27
65歳の女性。下顎欠損部の補綴処置を希望して来院した。サベイングを行った模型の写真(別冊No.2A、B)を別に示す。

大臼歯に適用するのはどれか。
a エーカースクラスプ
b バックアクションクラスプ
c リバースバックアクションクラスプ
d リングクラスプ
e ハーフアンドハーフクラスプ

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96C28
58歳の男性。下顎義歯の不安定と義歯床下粘膜痛とを主訴として来院した。部分床義歯の製作過程の写真(別冊No.3A、B、C、D)を別に示す。

製作する作業模型はどれか。
a 複製義歯製作用の模型
b メタルフレーム製作用の模型
c 欠損部のリベース用の模型
d 欠損部を機能印象した模型
e 欠損部を無圧印象した模型

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96C29
75歳の女性。咀嚼障害のため義歯再製作を希望して来院した。新義歯の写真(別冊No.4A、B、C)を別に示す。

用いた臼歯人工歯の特徴はどれか。
a 解剖学的人工歯である。
b 両側性平衡咬合に適している。
c 咬合高径の修正が容易である。
d 咬断能力が高い。
e 審美性が優れている。

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96C30
24歳の女性。咀嚼時の右側咬筋部の疼痛を主訴として来院した。スプリント装着時の口腔内写真(別冊No.5A)とスプリントの写真(別冊No.5B)とを別に示す。

犬歯誘導にするため削合すべき部位はどれか。
a 左側犬歯部の青マーク
b 右側犬歯部の青マーク
c 右側大臼歯部の赤マーク
d 左側大臼歯部の青マーク
e 前歯部の赤マーク

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96C31
70歳の女性。咀嚼時の疼痛を主訴として来院した。1週前に上下顎全部床義歯を装着した。手圧による義歯適合試験の写真(別冊No.6A)、中心咬合位における咬合接触状態の写真(別冊No.6B)および咬合時の義歯適合試験の写真(別冊No.6C)を別に示す。

適切な対応はどれか。
a 粘膜調整
b 床裏装
c 咬合調整
d 咀嚼指導
e 義歯再製作

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96C32
53歳の男性。上顎前歯の欠損を主訴として来院した。部分床義歯を装着していたが違和感があり、ブリッジ装着を希望している。エックス線検査では残存歯に異常は認められない。初診時の口腔内写真(別冊No.7A、B)を別に示す。

ブリッジの支台歯選択に必要な検査はどれか。2つ選べ。
a 発音試験
b 動揺度検査
c 電気診
d 咬合力測定
e 偏心位での咬合接触

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96C33
58歳の女性。1年前に装着した義歯の人工歯が脱落し来院した。他の部位には異常は認められない。来院時の義歯と人工歯との写真(別冊No.8)を別に示す。

考えられる原因はどれか。2つ選べ。
a 床用レジン填入タイミングの遅れ
b 人工歯基底面の流ろう不足
c 床用レジン填入時の加圧不足
d 硬質レジン歯の使用
e 強過ぎる咬合接触

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96C34
66歳の女性。上顎全部床義歯の維持不良を主訴として来院した。スペーサー付与後の診断用模型の写真(別冊No.9A)と筋圧形成後の写真(別冊No.9B)とを別に示す。

採用するのはどれか。
a ダイナミック印象
b フレンジテクニック
c 選択加圧印象
d 連合印象
e 無圧印象

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96C35
28歳の女性。上顎臼歯の挺出を心配して来院した。咀嚼や発音などに障害は感じていないという。顎関節の機能も正常である。初診時の口腔内写真(別冊No.10)を別に示す。

適切な対応はどれか。2つ選べ。
a 経過観察
b └67に連結冠の装着
c 下顎ブリッジの装着
d 下顎部分床義歯の装着
e 下顎インプラント治療の検査

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96C36
35歳の女性。上顎前歯部歯肉の着色を主訴として来院した。3年前に前装冠を装着したという。検査の結果1┴1は保存不可能と診断し、抜歯してテンポラリーブリッジを装着した。初診時の口腔内写真(別冊No.11A)と装着後の口腔内写真(別冊No.11B)とを別に示す。

着色の原因はどれか。
a 歯肉縁下根面齲蝕の透過
b 慢性辺縁性歯周炎
c 陶材の溶出
d 金属の溶出
e 悪性黒色腫

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96C37
40歳の女性。咀嚼障害を主訴として来院した。補綴装置製作のため印象採得を行った。採得直後の印象の写真(別冊No.12)を別に示す。

石膏の注入前に行うのはどれか。2つ選べ。
a スチームクリーナで洗浄
b 流水で洗浄
c 固定液へ浸漬
d 石膏用分離剤の塗布
e 薬液による消毒

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96C38
32歳の女性。上顎左側中切歯の亀裂と変色とを主訴として来院した。10年前に根管治療を受けたという。初診時の口腔内写真(別冊No.13)を別に示す。

適切な治療法はどれか。2つ選べ。
a 漂白法
b グラスアイオノマーセメント充填
c 歯冠継続歯の装着
d 陶材焼付鋳造冠の装着
e ラミネートベニアクラウンの装着

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96C39
55歳の女性。咀嚼障害を主訴として来院した。残存歯に打診痛などの症状はない。初診時の口腔内写真(別冊No.14A、B、C )とエックス線写真(別冊No.14D)とを別に示す。

┌4、┌5に適するのはどれか。2つ選べ。
a ブリッジの支台装置
b ポーセレンジャケット冠
c 部分床義歯の支台装置
d 歯冠継続歯
e 抜歯

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96C40
58歳の男性。上顎全部床義歯の脱離と咀嚼障害とを主訴として来院した。10年前に装着したという。初診時の口腔内写真(別冊No.15A)と義歯の写真(別冊No.15B、C)とを別に示す。

まず行うべき処置はどれか。2つ選べ。
a 直接裏装
b 小窩・裂溝付与
c 咬合面の削合
d 咬合面の築盛
e 人工歯の交換

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C41〜C60

96C41
52歳の男性。接着ブリッジの一部脱離を主訴として来院した。8年前に装着したという。撤去したブリッジのポンティック咬合面には咬耗は認められない。初診時の口腔内写真(別冊No.16A)、撤去後の口腔内写真(別冊No.16B)および撤去したブリッジの写真(別冊No.16C)を別に示す。

考えられる原因はどれか。2つ選べ。
a 二次齲蝕
b ポンティックの基底面形態
c ポンティックの咬合関係
d 支台装置の強度
e セメントの接着耐久性

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96C42
54歳の女性。ポストクラウンの脱落を主訴として来院した。20年前に装着したという。ポストクラウン舌面に咬耗は認められない。初診時の口腔内写真(別冊No.17A、B)と脱落したポストクラウンの写真(別冊No.17C)とを別に示す。

考えられる原因はどれか。
(1)セメントの劣化
(2)ポスト適合不良
(3)過蓋咬合
(4)歯根破折
(5)ポスト短小
a (1)、(2)  b (1)、(5)  c (2)、(3)  d (3)、(4)  e (4)、(5)

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96C43
56歳の男性。4年前に装着したブリッジ咬合面のポーセレン破折を主訴として来院した。装着前のポンティック基底面の写真(別冊No.18A)、装着当時の口腔内写真(別冊No.18B、C)および来院時の口腔内写真(別冊No.18D)を別に示す。

ポーセレン破折の原因で考えられるのはどれか。2つ選べ。
a 支台歯数の不足
b ブリッジのたわみ
c ポーセレンの焼付不良
d ポンティック基底面形態
e ポンティック咬合面幅径

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96C44
58歳の男性。インレーの脱落を主訴として来院した。18年前に装着し、2週前に脱落したという。来院時の口腔内写真(別冊No.19A、B)を別に示す。

歯冠修復を行うにあたり必要のない検査はどれか。
a 打診
b 咬合力検査
c 電気診
d エックス線検査
e 電気抵抗値測定

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96C45
47歳の女性。右側臼歯部の咀嚼障害を主訴として来院した。4┐を歯冠修復後、部分床義歯を装着することとした。初診時の口腔内写真(別冊No.20A、B)と咬合時の写真(別冊No.20C)とを別に示す。

4┐に必要な歯冠形態はどれか。
a 遠心辺縁隆線部にレストシート
b 頬側面に十分なアンダーカット
c 舌側面に十分なアンダーカット
d 近心辺縁隆線部に咬合接触
e 近遠心幅径の大きな咬合面

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96C46
28歳の女性。上顎左側第二大臼歯に全部鋳造冠を製作し仮着したところ、左側頬粘膜に咬傷が生じ5日後に来院した。頬粘膜の写真(別冊No.21A)、咬合時の写真(別冊No.21B)および上顎左側大臼歯部の咬合面の写真(別冊No.21C)を別に示す。

考えられる原因はどれか。
a 頬側咬頭内斜面の急傾斜
b 咬合接触の不良
c 水平被覆の不足
d 頬側軸面の過豊隆
e 過大な咬合面頬舌幅

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96C47
75歳の女性。上下顎全部床義歯の製作を希望して来院した。咬合採得時に下顎を滑走させると上下顎咬合床間に間隙が生じ、Christensen現象が観察された。咬合採得時の口腔内写真(別冊No.22A)と滑走運動時の口腔内写真(別冊No.22B)とを別に示す。

間隙が生じた原因はどれか。
a 前方滑走運動
b 右側方滑走運動
c 右側下顎頭の前下方移動
d 両側下顎頭の前下方移動
e 下顎咬合床の動揺

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96C48
77歳の女性。義歯による嘔気を訴えて来院した。義歯は1週前に装着した。義歯の写真(別冊No.23A、B)を別に示す。

まず行うべき検査はどれか。2つ選べ。
a 義歯適合検査
b 安静空隙の測定
c 咬合接触検査
d サ行発音試験
e アーラインの検査

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96C49
25歳の女性。開口障害を主訴として来院した。疼痛や顎関節雑音はみられない。開口時切歯点の前頭面投影経路を図に示す。

考えられる原因はどれか。2つ選べ。
a 右側下顎頭の運動過大
b 右側下顎頭の運動障害
c 左側関節円板の偏位
d 左側開口筋の障害
e 右側閉口筋の障害

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96C50
26歳の女性。開口障害と大開口時の左側耳前部痛とを主訴として来院した。1年前から左側顎関節雑音を、1週前から開口障害を自覚するようになったという。咀嚼筋に圧痛はなく、エックス線検査では顎関節の骨構造に異常を認めない。顎運動時の写真(別冊No.24A、B、C)を別に示す。

適切な検査はどれか。
a 咀嚼筋の筋電図検査
b 咬合力検査
c 咬合音検査
d MRI
e 咬合接触試験

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96C51
骨格性反対咬合の症状はどれか。
(1)上顎歯列弓の開大
(2)下顎歯列弓の狭窄
(3)上顎骨の後退
(4)下顎骨の前突
(5)上顎歯列弓の空隙
a (1)、(2)  b (1)、(5)  c (2)、(3)  d (3)、(4)  e (4)、(5)

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96C52
器械的矯正力を利用した矯正装置はどれか。
(1)咬合斜面板
(2)顎外固定装置
(3)歯列弓拡大装置
(4)リップバンパー
(5)アクチバトール
a (1)、(2)  b (1)、(5)  c (2)、(3)  d (3)、(4)  e (4)、(5)

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96C53
AngleⅡ級2類不正咬合の診査で注意する事項はどれか。
(1)前歯部歯肉状態
(2)習慣性開閉口運動路
(3)母指吸引癖
(4)内分泌異常
(5)顎関節症状
a (1)、(2)、(3)  b (1)、(2)、(5)  c (1)、(4)、(5)
d (2)、(3)、(4)  e (3)、(4)、(5)

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96C54
正しい組合せはどれか。
(1)上顎前突───母指吸引癖
(2)下顎前突───咬唇癖
(3)叢生────舌突出癖
(4)空隙歯列───睡眠態癖
(5)開咬────口呼吸
a (1)、(2)  b (1)、(5)  c (2)、(3)  d (3)、(4)  e (4)、(5)

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96C55
上顎前突を伴いやすい疾患はどれか。
a 頭蓋顔面異骨症
b 鎖骨頭蓋異骨症
c 下顎顔面異骨症
d 尖頭合指症
e 軟骨形成不全症

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96C56
縫合性成長を制御するのはどれか。
(1)上顎前方牽引装置
(2)舌側弧線装置
(3)オトガイ帽装置
(4)マルチブラケット装置
(5)ヘッドギア
a (1)、(2)  b (1)、(5)  c (2)、(3)  d (3)、(4)  e (4)、(5)

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96C57
機能的不正咬合の検査はどれか。
(1)筋電図検査
(2)模型分析
(3)Tweed分析
(4)Thompson(神山)分析
(5)ファンクショナルワックスバイト法
a (1)、(2)、(3)  b (1)、(2)、(5)  c (1)、(4)、(5)
d (2)、(3)、(4)  e (3)、(4)、(5)

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96C58
55歳の女性。上顎犬歯を約130gの持続的矯正力で遠心移動を行った。右側に比べ左側の犬歯はほとんど移動していない。
考えられる原因はどれか。
(1)歯髄壊死
(2)アーチワイヤーのたわみ
(3)対合歯の咬合干渉
(4)歯の骨性癒着
(5)高年齢
a (1)、(2)、(3)  b (1)、(2)、(5)  c (1)、(4)、(5)
d (2)、(3)、(4)  e (3)、(4)、(5)

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96C59
10歳の男児。反対咬合で被蓋が浅く、ANB角がマイナス、上顎切歯が唇側傾斜および下顎切歯が舌側傾斜している。
適切な矯正装置はどれか。
(1)オトガイ帽装置
(2)咬合斜面板
(3)アクチバトール
(4)ヘッドギア
(5)上顎前方牽引装置
a (1)、(2)  b (1)、(5)  c (2)、(3)  d (3)、(4)  e (4)、(5)

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96C60
開咬を伴う骨格性上顎前突のセファロ分析で基準値より小さいのはどれか。
a ANB角
b 顔面角
c Y軸角
d 下顎角
e 下顎下縁平面角

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C61〜C75

96C61
正中口蓋縫合部の骨形成を促進させるのはどれか。
a 舌側弧線装置
b 上顎前方牽引装置
c ヘッドギア
d 急速拡大装置
e 拡大床装置

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96C62
適正な矯正力による歯の移動時の生体反応はどれか。
(1)骨リモデリングの賦活
(2)血管透過性の亢進
(3)歯根膜の消失
(4)セメント質の吸収
(5)歯髄腔の拡大
a (1)、(2)  b (1)、(5)  c (2)、(3)  d (3)、(4)  e (4)、(5)

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96C63
下顎前突に対する外科的矯正治療で得られる効果はどれか。
(1)顔貌の改善
(2)ANB角の増加
(3)睡眠時無呼吸症の改善
(4)舌房の拡大
(5)咀嚼機能の改善
a (1)、(2)、(3)  b (1)、(2)、(5)  c (1)、(4)、(5)
d (2)、(3)、(4)  e (3)、(4)、(5)

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96C64
持続的な矯正力を発現するのはどれか。
(1)舌側弧線装置
(2)ヘッドギア
(3)アクチバトール
(4)咬合挙上板
(5)マルチブラケット装置
a (1)、(2)  b (1)、(5)  c (2)、(3)  d (3)、(4)  e (4)、(5)

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96C65
咀嚼筋の機能と関連がある顔面頭蓋形態はどれか。
(1)下顎枝の高さ
(2)下顎角の大きさ
(3)オトガイ唇溝の深さ
(4)下顎隆起の大きさ
(5)下顎下縁平面の傾斜
a (1)、(2)、(3)  b (1)、(2)、(5)  c (1)、(4)、(5)
d (2)、(3)、(4)  e (3)、(4)、(5)

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96C66
11歳の男児。口元の前突感を主訴として来院した。初診時の口腔内写真(別冊No.25A)を別に示す。診断の結果、写真に示す矯正装置(別冊No.25B)が選択された。

初診時のセファロ分析で基準値と比べて大きな値を示すのはどれか。2つ選べ。
a SNA角
b SNB角
c ANB角
d FMA
e Facial angle

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96C67
10歳の男児。上顎右側中切歯の逆被蓋を主訴として来院した。初診時の口腔内写真(別冊No.26A、B)を別に示す。

リンガルアーチで効果的に矯正治療を行う方法はどれか。2つ選べ。
a 弾線に強い矯正力の付与
b バイトプレートの併用
c ヘッドギアの併用
d 1┘の切縁の削合
e 1┘のスペースの確保

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96C68
20歳の女性。臼歯部での咬合不安定を主訴として来院した。上下顎歯列の正中線は一致し、下顎の機能的な偏位は認められない。セファロ写真から骨格的な問題はなく、顎関節にも異常はない。ガム咀嚼時の下顎切歯点の前頭面運動経路(別冊No.27)を別に示す。

考えられる矯正治療の方針はどれか。2つ選べ。
a 上顎右側臼歯の口蓋側移動
b 下顎右側臼歯の圧下
c 上顎左側臼歯の頬側移動
d 上顎左側臼歯の挺出
e 下顎左側臼歯の舌側移動

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96C69
9歳の男児。下顎の側方偏位を主訴として来院した。偏位側で開閉口時クリックがある。初診時の咬頭嵌合位と早期接触位との口腔内写真(別冊No.28A、B)を別に示す。セファロ分析の結果を図に示す。

用いられる矯正装置はどれか。2つ選べ。
a リンガルアーチ
b ヘッドギア
c 急速拡大装置
d アクチバトール
e リップバンパー

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96C70
9歳の女児。上顎前歯の前突感を主訴として来院した。初診時の顔面写真(別冊No.29A)と口腔内写真(別冊No.29B、C)とを別に示す。セファロ分析の結果を図に示す。

適切な診断はどれか。2つ選べ。
a 上顎骨の前突
b 下顎骨の後退
c 下顔面高の過大
d 上顎切歯の唇側傾斜
e 下顎切歯の舌側傾斜

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96C71
9歳の男児。上下顎切歯が咬合時に接触しないことを主訴として来院した。初診時の口腔内写真(別冊No.30A、B)を別に示す。セファロ分析の結果を図に示す。

この時期の処置で考えられるのはどれか。2つ選べ。
a マルチブラケット装置による歯の排列
b ヘッドギアによる上顎骨前方成長の抑制
c タングクリブによる舌突出の防止
d オトガイ帽装置による下顎骨垂直成長の抑制
e 舌側弧線装置による上顎切歯の唇側移動

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96C72
16歳の女子。上顎歯列正中の左方偏位と叢生の改善とを主訴として来院した。初診時の口腔内写真(別冊No.31A)と治療中の口腔内写真(別冊No.31B、C、D、E)とを別に示す。

正しいのはどれか。
a 上顎左側第一小臼歯の遠心移動に複式弾線を用いた。
b 上顎側切歯の唇側移動に指様弾線を用いた。
c Begg法による歯の排列を行った。
d 下顎歯列の空隙閉鎖時に顎内ゴムを用いた。
e 治療の最終段階でⅢ級ゴムを用いた。

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96C73
9歳の女児。上顎前歯の前突を主訴として来院した。オーバージェット+8mmで、アーチレングスディスクレパンシーは上顎-1mm、下顎-5mmであった。初診時の顔面写真(別冊No.32A)と口腔内写真(別冊No.32B)とを別に示す。セファロ分析の結果を図に示す。

治療方針で適切な組合せはどれか。2つ選べ。
a バイオネーター───下顎骨の前方成長促進
b ヘッドギア─────上顎骨の前方成長抑制
c 床装置──────上顎切歯の舌側移動
d リップバンパー───下唇圧の排除
e タングクリブ────舌突出癖の解消

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96C74
10歳の女児。上顎の前突感を主訴として来院した。セファロ分析から下顎骨の後退が認められた。矯正治療前後の模型写真(別冊No.33A、B、C、D)を別に示す。

治療に用いた装置はどれか。
a 咬合斜面板
b ヘッドギア
c 拡大床装置
d 顎間固定装置
e Fränkel装置

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96C75
9歳の男児。反対咬合を主訴として来院した。初診時の咬頭嵌合位と切端咬合位との口腔内写真(別冊No.34A、B)を別に示す。セファロ分析の結果を図に示す。

治療方針で適切な組合せはどれか。2つ選べ。
a 外科的矯正治療─────下顎骨の後退
b 上顎前方牽引装置────上顎前方成長の促進
c 機能的矯正装置─────前歯部被蓋の改善
d オトガイ帽装置─────下顎前方成長の抑制
e マルチブラケット装置───下顎切歯の舌側移動

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