第101回 歯科医師国家試験:D問題

第101回 歯科医師国家試験:D問題

D1〜D20

101D1
30歳の女性。下顎右側大臼歯部の疼痛を主訴として来院した。エックス線画像検査で水平埋伏智歯を認めたため抜去した。抜去直後の操作時の口腔内写真(別冊No.1)を別に示す。

この操作の目的はどれか。2つ選べ。
a 骨組織の削除
b 肉芽組織の掻爬
c 歯肉粘膜の掻爬
d 残存歯根膜の掻爬
e 異物遺残有無の確認

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101D2
28歳の男性。上顎左側小臼歯部の痛みを主訴として来院した。冷水や歯ブラシの接触時に同部に一過性の鋭い痛みがあるが、患歯を特定できないという。└345に打診痛はなく、電気診に正常に反応する。初診時の口腔内写真(別冊No.2A)とエックス線写真(別冊No.2B)とを別に示す。

原因歯の特定に有用なのはどれか。2つ選べ。
a 直探針
b 割り箸
c ストッピング
d 齲蝕検知液
e アイススティック

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101D3
67歳の女性。咬合器装着の写真(別冊No.3A)とフェイスボートランスファーの写真(別冊No.3B)とを別に示す。

行ったのはどれか。
a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ

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101D4
47歳の男性。痛みによる摂食困難を主訴として来院した。2か月前にのどの疼痛を自覚し、1か月前から口腔内にも疼痛が広がってきたという。口腔粘膜を擦過すると容易に剥離する。血液検査では抗デスモグレイン抗体が高値を示した。初診時の口腔内写真(別冊No.4)を別に示す。

治療に用いるのはどれか。2つ選べ。
a ミコナゾール
b イソニアジド
c シクロスポリン
d アシクロビル
e プレドニゾロン

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101D5
12歳の男児。咬合異常を主訴として来院した。将来のマルチブラケット治療を前提に矯正治療を開始することとした。初診時の口腔内写真(別冊No.5A、B、C)を別に示す。セファロ分析の結果を図に示す。

現時点で行う処置はどれか。2つ選べ。
a 上顎骨の成長抑制
b 上顎切歯の舌側移動
c 上顎歯列の側方拡大
d 下顎骨の成長促進
e 下顎切歯の挺出

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101D6
45歳の女性。下顎左側犬歯の慢性根尖性歯周炎と診断し、アクセス窩洞の形成を開始したが、根管を発見できないためエックス線検査を行った。初診時のエックス線写真(別冊No.6A)、術中の正放線投影エックス線写真(別冊No.6B)及び術中の偏遠心投影エックス線写真(別冊No.6C)を別に示す。

探索する部位はどれか。
a 窩底部
b 近心窩壁
c 遠心窩壁
d 頬側窩壁
e 舌側窩壁

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101D7
60歳の男性。咀嚼時および会話時における上顎全部床義歯の脱離を主訴として来院した。脱離は新義歯装着直後からあるという。義歯の写真(別冊No.7A)、義歯装着時の口腔内写真(別冊No.7B)及び義歯安定性試験時の写真(別冊No.7C、D)を別に示す。

考えられる原因はどれか。2つ選べ。
a 咬合平面の傾き
b 上顎義歯後縁の位置
c 前歯部の排列位置
d 臼歯部の排列位置
e 上顎臼歯部の床縁形態

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101D8
28歳の男性。下顎左側小臼歯部歯肉の腫脹を主訴として来院した。2週前に気付いたという。初診時のエックス線写真(別冊No.8A、B)と生検時の病理組織像(別冊No.8C)とを別に示す。

適切な治療法はどれか。
a 切 開
b 掻 爬
c 開 窓
d 下顎骨辺縁切除
e 下顎骨区域切除

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101D9
2歳の男児。口腔内診査を希望して来院した。咬合時の口腔内写真(別冊No.9)を別に示す。

口腔内所見で正しいのはどれか。2つ選べ。
a 開咬
b 上唇小帯の異常
c 口呼吸による歯肉炎
d 第二乳臼歯萌出遅延
e 萌出年齢は暦年齢と一致

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101D10
2週の新生児。哺乳障害を主訴として来院した。初診時の顔貌写真(別冊No.10)を別に示す。

まず行う処置はどれか。
a 口唇形成術
b 口蓋形成術
c Hotz床の製作
d 鼻口腔瘻閉鎖術
e スピーチエイドの製作

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101D11
50歳の男性。上顎左側犬歯の歯冠破折を主訴として来院した。初診時のエックス線写真(別冊No.11A)と小臼歯部の補綴装置除去後の口腔内写真(別冊No.11B)とを別に示す。

└3に対する補綴前処置で適切なのはどれか。
a 抜 歯
b 挺 出
c 歯肉整形術
d 歯槽骨整形術
e 歯肉弁根尖側移動術

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101D12
38歳の女性。下顎左側第二小臼歯の慢性根尖性歯周炎と診断し、感染根管治療を行うこととした。初診時の口腔内写真(別冊No.12A)、エックス線写真(別冊No.12B)及び処置中の口腔内写真(別冊No.12C)を別に示す。

状況の把握に有用なのはどれか。2つ選べ。
a 直探針
b 有鉤探針
c ピンセット
d スムースブローチ
e スプーンエキスカベーター

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101D13
50歳の女性。上顎右側前歯部の違和感を主訴として来院した。エックス線画像検査で上顎右側犬歯の埋伏を認めたため抜去することとした。粘膜骨膜弁を形成後、骨を開削し埋伏歯を露出させた。抜去中の写真(別冊No.13)を別に示す。

この粘膜骨膜弁形成法の特徴はどれか。2つ選べ。
a 創が開きやすい。
b 良好な術野が得られる。
c 歯肉退縮が起きやすい。
d 上唇小帯付近には適用できない。
e 術後瘢痕が目に触れやすい。

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101D14
52歳の女性。下顎左側第二大臼歯の慢性根尖性歯周炎と診断し感染根管治療を開始したが、根管を拡大できず瘻孔が消失しない。治療中の口腔内写真(別冊No.14A)とエックス線写真(別冊No.148)とを別に示す。

適切な処置はどれか。
a 根尖掻爬法
b 歯根分離法
c 歯根切除法
d ヘミセクション
e 意図的再植法

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101D15
60歳の男性。多数歯にわたる固定性補綴装置で機能回復を行うこととした。治療途中に用いた装置を口腔内に装着した写真(別冊No.15A)、装置の写真(別冊No.15B)及び最終補綴装置を装着した口腔内写真(別冊No.15C)を別に示す。

この装置を用いる目的はどれか。2つ選べ。
a 中心咬合位の決定
b 矢状顆路角の決定
c 犬歯誘導咬合の付与
d 矢状切歯路角の決定
e イミディエートサイドシフトの再現

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101D16
23歳の女性。下唇の腫瘤を主訴として来院した。1か月前から気付いていたが疼痛がないため放置していたという。初診時の口腔内写真(別冊No.16A)と切除後の病理組織像(別冊No.16B)とを別に示す。

原因として考えられるのはどれか。
a ウイルス感染
b 外来性異物
c 唾液分泌過多
d ビタミンC欠乏
e 咬 傷

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101D17
23歳の女性。友人から口臭を指摘されたことが気になり来院した。口臭検査の結果、硫化水素濃度は正常値を大きく超えているが、メチルメルカプタンは正常範囲内である。頬舌側ともにすべての歯の歯周ポケットにプロービングによる疼痛と出血を認め、最深部のプロービング深さは3mmである。初診時の口腔内写真(別冊No.17A、B、C)を別に示す。

主訴に対して最も効果的な対応はどれか。
a 齲蝕の治療
b 洗口剤の使用
c カウンセリング
d 抗炎症薬の投与
e プラークコントロール

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101D18
42歳の女性。下顎右側第一大臼歯付近の瘻孔を主訴として来院した。1か月前に気付いたという。軽度の咬合痛がある。ガッタパーチャポイント挿入時の口腔内写真(別冊No.18A)とエックス線写真(別冊No.18B)とを別に示す。

瘻孔の原因の鑑別に必要なのはどれか。2つ選べ。
a 打 診
b 動揺度検査
c 歯周ポケット検査
d 歯肉溝滲出液検査
e ファーケーションプローブ検査

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101D19
59歳の女性。左側頬粘膜部の違和感を主訴として来院した。半年前から自覚していたという。初診時の口腔内写真(別冊No.19A)と生検時の病理組織像(別冊No.19B)とを別に示す。

最も効果のある薬物はどれか。
a セファクロル
b アムホテリシンB
c 複合ビタミンB
d ジクロフェナクナトリウム
e プレドニゾロン

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101D20
10歳の男児。反対咬合を主訴として来院した。初診時の顔面写真(別冊No.20A)と口腔内写真(別冊No.20B、C、D)とを別に示す。セファロ分析の結果を図に示す。

使用する装置はどれか。2つ選べ。
a 上顎前方牽引装置
b チンキャップ
c クワドヘリックス
d 舌側弧線装置
e リップバンパー

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D21〜D40

101D21
54歳の男性。下顎右側臼歯部の咬合痛を主訴として来院した。初診時の口腔内写真(別冊No.21A)とエックス線写真(別冊No.21B)とを別に示す。

適切な処置はどれか。
a ブリッジの咬合調整
b 6┐のルートプレーニング
c 6┐のコンポジットレジン修復
d 5┐と6┐の連結固定
e 6┐の抜歯

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101D22
21歳の女性。左側頬部の腫脹を主訴として来院した。2年前から自覚していたが、痛みがないため放置していたという。初診時のエックス線写真(別冊No.22A)とCT画像(別冊No.22B)とを別に示す。

疑われるのはどれか。
a 骨肉腫
b 複雑性歯牙腫
c 線維性異形成症(線維性骨異形成症)
d セメント芽細胞腫(良性セメント芽細胞腫)
e 骨形成線維腫(セメント質骨形成線維腫)

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101D23
50歳の男性。上顎左側第二小臼歯の自発痛を主訴として来院した。同部は5日前に他院で治療を受けたが、その日の夕刻から自発痛が生じ持続しているという。根管からの排膿はない。来院時の口腔内写真(別冊No.23A)とエックス線写真(別冊No.23B)とを別に示す。

適切な対応はどれか。2つ選べ。
a 切 開
b 根管通過法
c 根尖掻爬法
d 抗菌薬投与
e 低出力レーザー照射

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101D24
2歳の女児。口腔内診査を希望して来院した。脳性麻痺と診断されている。診察の際、突然全身が突っ張った。その時の写真(別冊No.24)を別に示す。

この姿勢に関係する反射はどれか。
a 驚愕反射
b 起立反射
c Babinsky反射
d 緊張性頸反射
e 緊張性迷路反射

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101D25
48歳の男性。上顎右側臼歯部のブリッジの動揺を主訴として来院した。診査の結果、まずブリッジの除去を行うこととした。初診時の口腔内写真(別冊No.25A、B)とエックス線写真(別冊No.25C)とを別に示す。

ブリッジ除去前に行う説明で適切なのはどれか。
a 「歯は抜かずに治療できます」
b 「除去したブリッジを再装着できます」
c 「すぐに型を採って新しい歯をつくり始めます」
d 「取り外し式の入れ歯になるかもしれません」
e 「ブリッジを除去すると歯のぐらつきが治まります」

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101D26
38歳の男性。歯科人間ドックのため来院した。エックス線写真(別冊No.26A)で、両側上顎洞に異常所見を認めたため、Waters撮影(別冊No.26B)を追加した。

疑われるのはどれか。
a 歯根嚢胞
b 鼻歯槽嚢胞
c 粘液貯留嚢胞
d 術後性上顎嚢胞
e 角化嚢胞性歯原性腫瘍(歯原性角化嚢胞)

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101D27
56歳の男性。下顎左側第一大臼歯部の歯周基本治療が終了した。再評価時の口腔内写真(別冊No.27A)とエックス線写真(別冊No.27B)とを別に示す。再評価時の歯周組織検査結果の一部を表に示す。

次に行うのはどれか。
a 歯肉切除術
b 歯周ポケット掻爬術
c ウェッジ手術
d GTR法
e エナメルマトリックスタンパク質の適用

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101D28
7歳の男児。前歯が出ていることを主訴として来院した。鼻咽腔疾患はないという。初診時に口腔清掃指導を行った。口腔内写真(別冊No.28A、B)を別に示す。セファロ分析の結果を図に示す。

次に行うのはどれか。
a 経過観察
b 筋機能療法
c 連続抜去法
d 1┴1の近心移動
e 上顎骨の成長抑制

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101D29
32歳の女性。陶材焼付鋳造ブリッジの作業用模型の写真(別冊No.29A)と口腔内のある操作の写真(別冊No.29B)とを別に示す。

この操作の目的はどれか。
a 支台歯フィニッシュラインの明示
b ろう着のための位置関係記録
c 金属フレームの適合性確認
d 金属フレームの維持力調整
e 支台歯形成量の確認

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101D30
3歳の男児。健康診査に来所した。う蝕罹患型の判定はO型である。安静時の顔貌写真(別冊No.30A)と咬合時の写真(別冊No.30B)とを別に示す。

優先すべき対応はどれか。2つ選べ。
a 鼻疾患の確認
b 口腔習癖の確認
c 矯正治療の指示
d フッ化物洗口の指導
e 上唇小帯切除の指示

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101D31
60歳の女性。上顎右側小臼歯部の咬合痛を主訴として来院した。触診法で側方運動時に同部に動揺を認めたため、咬合接触状態の診査をすることとした。赤色の咬合紙を噛ませた状態で左右に顎運動させた後に、青色の咬合紙を用い咬頭嵌合位でタッピングさせた。触診時の口腔内写真(別冊No.31A)と印記された上顎右側小臼歯部咬合面の口腔内写真(別冊No.31B)とを別に示す。

適切な咬合調整部位はどれか。2つ選べ。
a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ

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101D32
68歳の女性。下顎右側臼歯部の疼痛を主訴として来院した。1年前から疼痛と腫脹を繰り返していたが、最近疼痛が増大してきたという。初診時のエックス線写真(別冊No.32A)、CT画像(別冊.32B)及び生検時の病理組織像(別冊No.32C)を別に示す。

診断名はどれか。
a 多発性骨髄腫
b 骨形成線維腫(セメント質骨形成線維腫)
c 線維性異形成症(線維性骨異形成症)
d 急性化膿性骨髄炎
e 慢性びまん性硬化性骨髄炎

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101D33
72歳の女性。新たに下顎全部床義歯を製作することとした。最終印象の写真(別冊No.33)を別に示す。

矢印部分の辺縁形成のための指示はどれか。
a 開 口
b 閉 口
c 嚥 下
d 示指吸引
e 口角牽引

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101D34
10歳の男児。永久歯の異所萌出を主訴として来院した。検査の結果、先行乳歯を抜去することとした。初診時の口腔内写真(別冊No.34A)と抜歯鉗子の写真(別冊No.34B)とを別に示す。

使用するのはどれか。
a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ

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101D35
55歳の女性。下顎左側臼歯部歯肉の腫脹を主訴として来院した。歯周基本治療後に再評価を行った。再評価時の口腔内写真(別冊No.35A、B)とエックス線写真(別冊No.35C)とを別に示す。再評価時の歯周組織検査結果の一部を表に示す。

┌6に対する適切な処置はどれか。
a 歯周ポケット掻爬術
b 新付着術
c 歯肉切除術
d フラップ手術
e 口腔前庭拡張術

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101D36
20歳の男性。舌下部の腫脹を主訴として来院した。1年前から出現し、増大傾向にあるという。腫脹は軟らかく圧痛はない。初診時の口腔内写真(別冊No.36A)、CT画像(別冊No.36B)及びMR画像(別冊No.36C)を別に示す。

適切な処置はどれか。
a 穿 刺
b 切 開
c 舌半側切除
d 舌下腺を含めた摘出
e 顎下腺を含めた摘出

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101D37
63歳の女性。上下顎全部床義歯を製作中である。咬合採得後、咬合器に再装着した作業用模型の写真(別冊No.37A)と咬合床の写真(別冊No.37B)とを別に示す。

前歯部人工歯排列で正しいのはどれか。2つ選べ。
a 垂直被蓋を大きくする。
b 水平被蓋を大きくする。
c 上顎前歯を上顎咬合堤唇面より後方に排列する。
d 下顎前歯を下顎咬合堤唇面に合わせて排列する。
e 下顎前歯をf発音位で排列する。

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101D38
15歳の女子。上顎前歯の突出を主訴として来院した。咬合関係は左右ともにAngleⅡ級で、アーチレングスディスクレパンシーは上顎+2mm、下顎-2mmである。上下顎左右小臼歯抜去後にマルチブラケット法により治療することとした。初診時の口腔内写真(別冊No.38A、B)を別に示す。セファロ分析の結果を図に示す。

適切な治療方針はどれか。2つ選べ。
a 上下顎前歯の圧下
b 上顎大臼歯の圧下
c 上顎前歯の舌側移動
d 下顎前歯の唇側移動
e 下顎大臼歯の遠心移動

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101D39
30歳の女性。抜歯後の鼻閉感を主訴として来院した。2週前に他院で上顎左側第一大臼歯を抜去したという。初診時のエックス線写真(別冊No.39A、B)を別に示す。

まず行うべき処置はどれか。
a └5抜歯
b 上顎洞根治術
c 上顎洞内歯根摘出
d 口腔上顎洞瘻閉鎖術
e 鼻腔内タンポンの挿入

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101D40
48歳の男性。下顎前歯部唇側歯肉の腫脹を主訴として来院した。3日前から自覚したという。初診時の口腔内写真(別冊No.40A、B)とエックス線写真(別冊No.40C)とを別に示す。

1┐の診断に必要なのはどれか。2つ選べ。
a 動揺度
b 歯肉退縮量
c 歯髄の生死
d 角化歯肉の幅
e 歯周ポケットの深さ

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D41〜D52

101D41
72歳の男性。上下顎義歯床下粘膜の咀嚼時疼痛を主訴として来院した。義歯は3年前に装着し、疼痛は1週前からあるという。初診時の口腔内写真(別冊No.41A)と習慣性閉口位での咬合接触を印記した義歯の写真(別冊No.41B)とを別に示す。

原因はどれか。2つ選べ。
a 人工歯の咬耗
b 人工歯排列の位置
c 義歯床の形態
d フラビーガム
e 上顎義歯後縁の位置

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101D42
52歳の女性。下顎右側第三大臼歯部の違和感を主訴として来院した。智歯周囲炎の診断で下顎孔伝達麻酔下に8┐の抜歯を行った。術後2週を経て、抜歯創の治癒状態は良好であったが、術後に生じた顔面皮膚の知覚鈍麻が持続しているという。顔貌写真(別冊No.42)を別に示す。

適切な対応はどれか。2つ選べ。
a 自家神経移植術
b 星状神経節ブロック
c カルバマゼピン投与
d 低出力レーザー照射
e 頭蓋内三叉神経減圧術

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101D43
3か月の乳児。上顎歯肉の異常に気付き来院した。授乳中の異常はみられない。対応として経過観察を行うこととした。初診時の口腔内写真(別冊No.43)を別に示す。

経過観察の根拠はどれか。
a 低年齢である。
b 数日で自潰する。
c 自然に消失する。
d 良性腫瘍である。
e 上皮の肥厚を生じる。

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101D44
31歳の女性。上顎右側側切歯の歯肉の腫脹を主訴として来院した。2┘は電気診に反応する。歯周基本治療後に遠心の歯周ポケットが改善しないため歯周外科手術を行うこととした。初診時のエックス線写真(別冊No.44A)と手術時の口腔内写真(別冊No.44B)とを別に示す。

考えられる処置はどれか。2つ選べ。
a 歯槽骨整形術
b 歯槽骨切除術
c GTR法
d エナメルマトリックスタンパク質の適用
e 歯肉結合組織移植術

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101D45
17歳の男子。下顎右側側切歯の欠如による審美障害を主訴として来院した。1┐と3┐に齲蝕や動揺はみられない。ブリッジを製作することとした。作業用模型(別冊No.45A)とブリッジ装着後の口腔内写真(別冊No.45B)とを別に示す。

この補綴治療で正しいのはどれか。
a 両支台歯とも舌側エナメル質を一層削除する。
b 装置のマージンは歯肉縁上に置く。
c 支台歯被着面をシランカップリング剤で処理する。
d 合金被着面をクエン酸で処理する。
e レジン添加型グラスアイオノマーセメントで装着する。

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101D46
10歳の女児。歯の色調異常を主訴として来院した。母親に小学校入学時から行っている週1回のフッ化物洗口との関連を尋ねられたため、それが原因ではないことを説明した。初診時の口腔内写真(別冊No.46)を別に示す。

説明の根拠はどれか。
a 週1回法では洗口の頻度が低い。
b 色調変化は外来性沈着物による。
c 色調変化は幼児期の抗菌薬投与による。
d 洗口開始時にエナメル質の石灰化は完了している。
e フッ化物洗口法ではフッ化物の残留量は少ない。

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101D47
23歳の女性。下顎の前突感を主訴として来院した。下顎枝矢状分割術による外科的矯正治療を行うこととした。術前矯正治療終了時の口腔内写真(別冊No.47A、B、C)を別に示す。

手術後にみられるセファロ分析の変化はどれか。
a FMAの減少
b ANB角の減少
c SNP角の増加
d 顔面角の増加
e 前下顔面高の増加

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101D48
28歳の女性。上顎左側中切歯の変色を主訴として来院した。数年前から徐々に変色してきたという。電気診に反応しない。初診時の口腔内写真(別冊No.48A)とエックス線写真(別冊No.48B)とを別に示す。

変色の原因で考えられるのはどれか。
a 打 撲
b 内部吸収
c 象牙質齲蝕
d テトラサイクリンの服用
e 先天性ポルフィリン尿症

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101D49
75歳の女性。下顎義歯の維持不良と咀嚼時の義歯床下粘膜の疼痛とを主訴として来院した。1年前から義歯を装着しているという。粘膜調整材を適用して1日後の義歯の写真(別冊No.49)を別に示す。

適切な処置はどれか。
a 床の露出部に粘膜調整材を追加する。
b 床の露出部を削除する。
c 床の露出部を削除後に粘膜調整材を追加する。
d 粘膜面全体に粘膜調整材を追加する。
e 粘膜調整材を全部除去後に再度同材料を適用する。

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101D50
16歳の男子。右側頬部の腫脹を主訴として来院した。6か月前から上顎右側犬歯部に違和感があり、2週前から同部歯肉の腫脹がみられるようになったという。初診時のエックス線写真(別冊No.50A)、CT画像(別冊No.50B)及び生検時の病理組織像(別冊No.50C)を別に示す。

適切な対応はどれか。
a 開 窓
b 摘出掻爬
c 凍結療法
d レーザーによる蒸散
e 3┘歯根尖切除

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101D51
生後6週の乳児。授乳障害を主訴として小児科から紹介され来院した。1週前から哺乳を嫌がるようになり、体重が減少傾向にあるという。正常分娩で出生しており、全身疾患はない。初診時の口腔内写真(別冊No.51)を別に示す。

舌下部の病変で考えられるのはどれか。
a ガマ腫
b 白板症
c 口腔カンジダ症
d 褥瘡性潰瘍
e アフタ性口内炎

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101D52
65歳の女性。摂食困難を主訴として来院した。5日前から発熱とともに右側下唇からオトガイ部にかけて疼痛が出現したという。初診時の顔貌写真(別冊No.52)を別に示す。

診断の確定に必要なのはどれか。
a MRI
b 細菌培養検査
c 抗ウイルス抗体価の測定
d リウマトイド因子の測定
e 皮膚知覚検査

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