第104回 歯科医師国家試験:D問題

第104回 歯科医師国家試験:D問題

D1〜D20

104D1
25歳の男性。埋伏した下顎右側第三大臼歯を抜去するために伝達麻酔を行うこととした。開口時の口腔内写真(別冊No.1)を別に示す。

注射針の刺入部位で適切なのはどれか。1つ選べ。
a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ

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104D2
51歳の女性。咀嚼障害を主訴として来院した。7年前から欠損部を放置しているという。咬頭嵌合位で下顎左側第一小臼歯と対合する顎堤粘膜との距離が約2mmであった。初診時の口腔内写真(別冊No.2A)、研究用模型(別冊No.2B)及びエックス線写真(別冊No.2C)を別に示す。歯周基本検査の結果を表に示す。

デンチャースペース減少の原因として考えられるのはどれか。2つ選べ。
a 咬 耗
b 歯周疾患
c 顎関節脱臼
d 左側臼歯の挺出
e 顎堤粘膜の肥厚

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104D3
65歳の女性。歯周病の治療を希望して来院した。歯周基本治療後に上顎左側中切歯の深い歯周ポケットに対し、歯周組織再生療法を行った。術前の口腔内写真(別冊No.3A)、術中の口腔内写真(別冊No.3B)及び縫合直前の術中写真(別冊No.3C)を別に示す。

縫合直前の術中写真で根面に塗布されているのはどれか。1つ選べ。
a EDTA
b β-TCP
c クエン酸
d エナメルタンパク質
e 次亜塩素酸ナトリウム

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104D4
80歳の男性。脳卒中で入院中である。左半身の軽度麻痺、嚥下障害および傾眠傾向が認められる。看護師に誘導されて毎食前に行う歯ブラシを用いた動作の写真(別冊No.4)を別に示す。

この動作で期待されるのはどれか。2つ選べ。
a 酸蝕症の予防
b 手指の機能回復
c 口腔清掃の自立
d 口腔感覚の賦活
e 誤嚥性肺炎の防止

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104D5
52歳の男性。右側頬部の腫脹と疼痛とを主訴として来院した。3日前から同部が腫脹し、痛みが増大してきたという。初診時のCT(別冊No.5)を別に示す。

病変の波及が疑われるのはどれか。1つ選べ。
a 外側翼突筋
b 咬 筋
c 内側翼突筋
d 顎舌骨筋
e 胸鎖乳突筋

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104D6
66歳の男性。咀嚼障害を主訴として来院した。最近、右側咀嚼時に義歯が沈下するようになったという。現在の上下顎の義歯は7年前から使用しているという。口腔内写真(別冊No.6A)と上下顎義歯の写真(別冊No.6B)とを別に示す。

義歯沈下の原因を調べるうえで診査すべき事項はどれか。2つ選べ。
a 下顎運動
b 咬合接触
c 義歯の着脱法
d 支台装置の状態
e 義歯床の適合状態

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104D7
24歳の女性。下顎右側大臼歯部の齲蝕を主訴として来院した。8┐は一過性の冷水痛があり歯髄電気診に反応する。齲窩の電気抵抗値は40kΩである。初診時の口腔内写真(別冊No.7A)、エックス線写真(別冊No.7B)及び軟化象牙質除去後の口腔内写真(別冊No.7C)を別に示す。

次に行う処置の手順で正しいのはどれか。1つ選べ。
a 間接覆髄法 → メタルインレー修復
b 間接覆髄法 → コンポジットレジン修復
c IPC法 → メタルインレー修復
d 直接覆髄法 → グラスアイオノマーセメント修復
e 直接覆髄法 → コンポジットレジン修復

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104D8
4歳の女児。上顎右側の腫れを主訴として来院した。初診時の下顔面の写真(別冊No.8A)、口腔内写真(別冊No.8B)及びエックス線写真(別冊No.8C)を別に示す。

腫大の原因として考えられるのはどれか。1つ選べ。
a 血管腫
b 神経線維腫
c 歯原性粘液腫
d 線維性異形成症
e エナメル上皮腫

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104D9
28歳の男性。上顎右側大臼歯部口蓋側の腫脹を主訴として来院した。4週前から自覚しているという。初診時のエックス線写真(別冊No.9A)とCT(別冊No.9B)とを別に示す。

治療に伴う合併症として考えられるのはどれか。2つ選べ。
a 開口障害
b 鼻骨骨折
c 嚥下障害
d 口腔上顎洞瘻
e 頬部の皮下出血斑

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104D10
10歳の男児。奥歯で食物を噛みにくいことを主訴として来院した。初診時の顔面写真(別冊No.10A)と口腔模型の写真(別冊No.10B)とを別に示す。セファロ分析の結果を図に示す。

適切な矯正装置はどれか。2つ選べ。
a 交叉ゴム
b 咬合挙上板
c ヘッドギア
d リップバンパー
e クワドヘリックス

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104D11
57歳の女性。上顎右側第二小臼歯の破折を主訴として来院した。昨日破折したという。一過性の冷水痛を認める。初診時の口腔内写真(別冊No.11A)とエックス線写真(別冊No.11B)とを別に示す。

まず行う処置はどれか。1つ選べ。
a 窩洞形成
b 齲窩の開拡
c 直接抜髄法
d 軟化象牙質除去
e メタルインレー除去

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104D12
13歳の女子。下顎左側部の精査を希望して来院した。他院でエックス線透過性病変を指摘されたという。下顎左側犬歯から大臼歯は生活歯である。初診時のエックス線写真(別冊No.12A)、CT(別冊No.12B)及びMRI(別冊No.12C)を別に示す。

疑われるのはどれか。1つ選べ。
a 神経鞘腫
b 骨性異形成症
c 静止性骨空洞
d 単純性骨嚢胞
e 石灰化上皮性歯原性腫瘍

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104D13
52歳の男性。下顎義歯の維持不良を主訴として来院した。新製したフレームワークの写真(別冊No.13A)とバー及びポイントの写真(別冊No.13B)とを別に示す。

矢印で示す支台装置設置のための前処置に用いたのはどれか。1つ選べ。
a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ

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104D14
9歳の男児。前歯で食物が咬み切れないことを主訴として来院した。 3年前から咽頭扁桃肥大で治療を受けており、現在、鼻症状はないという。口腔内写真(別冊No.14)を別に示す。

行うべき対応はどれか。2つ選べ。
a 乳犬歯の抜去
b 咬合斜面板の装着
c 習癖除去装置の装着
d 筋機能訓練法の指導
e 早期接触部の咬合調整

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104D15
52歳の男性。下顎左側第一大臼歯の違和感を主訴として来院した。感染根管治療を行うこととした。初診時のエックス線写真(別冊No.15)を別に示す。

矢印で示す所見への対応に有用なのはどれか。2つ選べ。
a 根管鉗子
b 実体顕微鏡
c 合釘除去器具
d 超音波振動装置
e ガッタパーチャ溶解剤

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104D16
22歳の女性。下顎右側小臼歯部の食渣停滞を主訴として来院した。5┐の抜歯を行うこととした。初診時の口腔内写真(別冊No.16A)とエックス線写真(別冊No.16B)とを別に示す。

抜歯時に行うのはどれか。すべて選べ。
a 歯肉弁の形成
b 骨の削除
c 歯の分割
d 根尖の掻爬
e 縫 合

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104D17
76歳の女性。全部床義歯の製作を希望して来院した。蝋義歯試適時に「カ音が発音しにくく、後方に隙間があるような気がする」と訴えた。蝋義歯の写真(別冊No.17A)とカ音発音時のパラトグラム(別冊No.17B)とを別に示す。

修正すべき事項はどれか。1つ選べ。
a 頬側研磨面形態
b 前歯部被蓋関係
c 上顎義歯床後縁の位置
d 臼歯部人工歯の排列位置
e 上顎義歯床後縁の床の厚さ

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104D18
7歳の女児。上顎両側乳中切歯の晩期残存を主訴として来院した。A┴Aの抜歯を行うこととした。初診時の顔面写真(別冊No.18A)と手の写真(別冊No.18B)とを別に示す。

適切な対応はどれか。すべて選べ。
a SpO2の測定
b 血糖値の測定
c 抗菌薬の術前投与
d リウマトイド因子の検査
e 血管収縮薬無添加の局所麻酔薬使用

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104D19
62歳の男性。下顎右側智歯部の違和感を主訴として来院した。3か月前から違和感に気付いていたが放置していた。昨日、他院でエックス線検査を受け、異常を指摘されたという。同部の歯肉に炎症症状を認めない。初診時のエックス線写真(別冊No.19A)と摘出物のH−E染色病理組織像(別冊No.19B)とを別に示す。

診断名はどれか。1つ選べ。
a 含歯性嚢胞
b 扁平上皮癌
c エナメル上皮腫
d 角化嚢胞性歯原性腫瘍
e 石灰化嚢胞性歯原性腫瘍

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104D20
53歳の女性。歯周病の治療を希望して来院した。歯周基本治療後に下顎右側第一大臼歯部に歯周外科手術を行った。初診時のエックス線写真(別冊No.20A)、術直前の口腔内写真(別冊No.20B)及び術中の口腔内写真(別冊No.20C)とを別に示す。

術中の口腔内写真アからイの間に行った処置の目的はどれか。2つ選べ。
a 角化歯肉幅の増大
b 歯槽骨再生の促進
c ポケット深さの減少
d 頬側歯肉の退縮防止
e 長い上皮性付着の形成

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D21〜D40

104D21
生後1か月の乳児。哺乳障害と審美障害とを主訴として来院した。初診時の顔貌写真(別冊No.21)を別に示す。

母親に対する説明で適切なのはどれか。2つ選べ。
a 「発生率は5,000人に1人です」
b 「遺伝要因と環境要因とが影響して発生すると言われています」
c 「口唇裂の手術は体重が6kgのころに行います」
d 「生後1歳ころから口蓋床を使います」
e 「口蓋裂の手術は3歳ころに行います」

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104D22
72歳の男性。咀嚼障害を主訴として来院した。1年前に上顎洞癌の手術を受けたという。義歯を製作することとした。初診時の口腔内写真(別冊No.22)を別に示す。

義歯設計で正しいのはどれか。すべて選べ。
a 無口蓋義歯とする。
b 顎欠損部を栓塞する。
c 床面積を小さくする。
d 顎欠損部上に人工歯を排列する。
e 顎欠損部のアンダーカットを利用する。

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104D23
9歳の男児。歯冠破折を主訴として来院した。20分前に自宅で転倒したという。歯の動揺はない。初診時の口腔内写真(別冊No.23A)とエックス線写真(別冊No.23B)とを別に示す。

適切な処置はどれか。1つ選べ。
a 間接覆髄法
b 直接覆髄法
c 生活歯髄切断法
d 感染根管治療
e 抜 歯

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104D24
50歳の男性。上顎右側犬歯と第一小臼歯との修復物辺縁部の変色を主訴として来院した。 5年前に治療を受けたという。初診時の口腔内写真(別冊No.24)を別に示す。

変色の原因はどれか。2つ選べ。
a 不適切な窩洞外形
b 不適切な歯面処理
c レジンペーストの溢出
d 光照射の不足
e 不適切な仕上げ研磨

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104D25
61歳の女性。左側顎関節部の開口時疼痛を主訴として来院した。1か月前に自覚し徐々に強くなってきたという。初診時のエックス線写真(別冊No.25A)とCT(別冊No.25B)とを別に示す。

疑われるのはどれか。1つ選べ。
a 骨肉腫
b 下顎頭肥大
c 関節突起骨折
d 骨形成線維腫
e 滑膜骨軟骨腫症

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104D26
70歳の男性。義歯の新製を希望して来院した。口腔内写真(別冊No.26A)と筋圧形成後の個人トレーの写真(別冊No.26B)とを別に示す。

矢印が示す構造の目的はどれか。1つ選べ。
a 印象圧の減少
b 細部再現性の向上
c 印象体変形の防止
d 印象材の硬化遅延
e 印象材のトレーヘの保持向上

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104D27
7歳の男児。受け口を主訴として来院した。切端咬合をとることはできない。顔面写真(別冊No.27A)と口腔内写真(別冊No.27B)とを別に示す。セファロ分析の結果を図に示す。

適切な矯正装置はどれか。2つ選べ。
a チンキャップ
b リンガルアーチ
c バイオネーター
d 上顎前方牽引装置
e マルチブラケット装置

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104D28
25歳の女性。上顎左側第二大臼歯の痛みを主訴として来院した。6年前に└7の治療を行い、同時に下顎左側第二大臼歯と第三大臼歯とを抜去した。└7に一過性の冷水痛がある。初診時のエックス線写真(別冊No.28A)と修復物除去中の口腔内写真(別冊No.28B)とを別に示す。

適切な治療方針はどれか。1つ選べ。
a コンポジットレジン修復
b 4/5冠
c 全部鋳造冠
d └67連結冠
e 抜 歯

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104D29
50歳の女性。上下顎歯肉と頬粘膜の疼痛とを主訴として来院した。1か月前から痛みがあるという。初診時の口腔内写真(別冊No.29A)と生検時のH−E染色病理組織像(別冊No.29B)とを別に示す。

診断名はどれか。1つ選べ。
a 紅板症
b 扁平苔癬
c 帯状疱疹
d 類天疱瘡
e 尋常性天疱瘡

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104D30
40歳の女性。上顎左側第一大臼歯部の食片圧入を主訴として来院した。新製した鋳造冠(別冊No.30A)と合着時に使用する用具の写真(別冊No.30B)とを別に示す。

用具使用の手順で正しいのはどれか。1つ選べ。
a ア→ ウ→ エ→ イ
b イ→ ウ→ エ→ ア
c ウ→ エ→ ア→ イ
d エ→ ウ→ イ→ ア
e ア→ エ→ イ→ ウ

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104D31
3歳の女児。下顎右側乳臼歯部の歯肉腫脹を主訴として来院した。 3か月前からD┐の齲蝕に気付いていたが放置していたという。咬合痛がある。D┐を抜歯することとした。初診時の口腔内写真(別冊No.31A)とエックス線写真(別冊No.31B)とを別に示す。

治療方針の根拠はどれか。1つ選べ。
a 歯根の破折
b 歯冠の崩壊度
c 歯根吸収の程度
d 歯肉膿瘍の大きさ
e 歯槽骨の吸収範囲

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104D32
32歳の女性。上顎前歯部の違和感を主訴として来院した。3か月前に転倒して1┴1を脱臼し、整復固定されたという。1┴1とも動揺はなく歯髄電気診に反応しない。1┘の軽度の打診痛と└1の打診時の金属音を認める。初診時のエックス線写真(別冊No.32A)と暫間固定用ワイヤー除去後の口腔内写真(別冊No.32B)とを別に示す。

適切な対応はどれか。1つ選べ。
a   1┘       └1
a 経過観察     経過観察
b 経過観察     感染根管治療
c 抜 髄      根尖切除法
d 感染根管治療   感染根管治療
e 感染根管治療   経過観察

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104D33
21歳の男性。顔面の非対称性を主訴として来院した。数年前に家族から指摘されたが自覚症状がなかったため放置していたという。初診時の顔貌写真(別冊No.33A)、エックス線写真(別冊No.33B)、CT(別冊No.33C)及び生検時のH−E染色病理組織像(別冊No.33D)を別に示す。

他に精査すべきなのはどれか。1つ選べ。
a 大 脳
b 唾液腺
c 副 腎
d 腎 臓
e 大 腸

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104D34
70歳の女性。咀嚼障害を主訴として来院した。上顎左側第一大臼歯に全部鋳造冠を装着し、可撤性義歯による治療を行うこととした。支台歯形成後の口腔内写真(別冊No.34A)と印象面(別冊No.34B)とを別に示す。

矢印で示す形成の目的はどれか。1つ選べ。
a 鋳造欠陥の防止
b 冠の適合性の向上
c レストシートの確保
d ガイドプレーンの設置
e 合着材の貯留スペースの確保

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104D35
8歳の女児。齲蝕予防処置を希望して来院した。下顎左側第一大臼歯に光硬化型グラスアイオノマーセメントを用いて小窩裂溝填塞を行うこととした。処置中の写真(別冊No.35)を別に示す。

次に行うのはどれか。1つ選べ。
a 研 磨
b 填 塞
c 水洗乾燥
d ラバーダム除去
e バーニッシュ塗布

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104D36
63歳の女性。舌背部の軽度のヒリヒリ感を主訴として来院した。1か月前から自覚しているという。舌に硬結を認めない。20年前から関節リウマチで通院中であるという。初診時の舌の写真(別冊No.36A)と口腔内写真(別冊No.36B)とを別に示す。

まず行うべき検査はどれか。2つ選べ。
a 生 検
b 細胞診
c 唾液分泌能検査
d リウマトイド因子検査
e 唾液型アミラーゼ検査

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104D37
27歳の男性。上顎左側臼歯部の痛みを主訴として来院した。一過性の冷水痛を認める。└5にコンポジットレジン修復を行うこととした。初診時の口腔内写真(別冊No.37A)と罹患歯質除去後の口腔内写真(別冊No.37B)とを別に示す。

次に行うのはどれか。1つ選べ。
a 歯間離開
b 接着操作
c 裂溝の形成
d 隣接面の予防拡大
e マトリックスの挿入

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104D38
68歳の女性。上顎臼歯3歯を抜去することとした。狭心症の既往があるため、モニタリングしながらアドレナリン含有2%リドカイン塩酸塩1.8mlカートリッジ2.5本を使用し浸潤麻酔を行った。局所麻酔前の血圧は110/58mmHg、局所麻酔実施10分後は118/60mmHgで著変はみられない。局所麻酔前の心電図と局所麻酔実施10分後の心電図(別冊No.38)とを別に示す。

心電図の変化で正しいのはどれか。2つ選べ。
a 期外収縮
b 心房細動
c P波の消失
d T波の平坦化
e 心拍数の増加

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104D39
3歳の男児。齲蝕予防管理のため来院した。口腔診査後に齲蝕予防処置を行うこととした。器具の写真(別冊No.39)を別に示す。齲蝕予防処置の手順を図に示す。


Aで用いるのはどれか。1つ選べ。
a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ

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104D40
39歳の男性。オトガイ部の疼痛と開口障害とを主訴として来院した。昨夜自転車で走行中に転倒しオトガイ部を強打したという。初診時のエックス線写真(別冊No.40A、 B)とトレース図(別冊No.40C)とを別に示す。

骨折部位はどれか。2つ選べ。
a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ

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D41〜D52

104D41
35歳の女性。下顎前歯部の審美障害を主訴として来院した。32┐に硬質レジン前装冠を装着することとした。作業用模型に修復物を装着した写真(別冊No.41A)と2┐の修復物を適合調整後、3┐に修復物を試適した口腔内写真(別冊No.41B)とを別に示す。

3┐の修復物で、まず調整するのはどれか。1つ選べ。
a 切 縁
b 冠内面
c 唇面豊隆
d 近心隣接面
e 遠心隣接面

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104D42
9歳の男児。歯肉の違和感を主訴として来院した。初診時の口腔内写真(別冊No.42)を別に示す。

原因特定のために確認を要するのはどれか。2つ選べ。
a 口呼吸
b 歯ぎしり
c 間食習慣
d てんかん
e 異常嚥下癖

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104D43
49歳の女性。下顎右側前歯部の違和感を主訴として来院した。321┐の唇側根尖相当部に骨様硬の膨隆を触知する。初診時の口腔内写真(別冊No.43A)、エックス線写真(別冊No.43B)、病変中央部の歯科用コーンビームCT(別冊No.43C)、病変が最も下方に進展した部位の歯科用コーンビームCT(別冊No.43D)及び生検時のH−E染色病理組織像(別冊No.43E)を別に示す。

適切な治療法はどれか。1つ選べ。
a 掻爬術
b 開窓術
c 摘出術
d 下顎辺縁切除術
e 下顎区域切除術

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104D44
20歳の女性。上下顎前歯の突出を主訴として来院した。診断の結果、上下顎第一小臼歯を抜去し、ヘッドギアを併用してマルチブラケット治療を行った。治療後、上顎犬歯間幅径は1mm増加し、上顎第一大臼歯間幅径は1mm減少した。治療前後の口腔内写真(別冊No.44A、B)を別に示す。治療前後の上顎骨セファログラムトレースの重ね合わせを図に示す。

上顎歯列の保定に用いる装置として適切なのはどれか。1つ選べ。
a リンガルアーチ
b 犬歯間保定装置
c スプリングリテーナー
d Beggタイプリテーナー
e トランスパラタルアーチ

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104D45
73歳の男性。歯の動揺を主訴として来院した。ブラキシズムの疑いがあると診断した。初診時の口腔内写真(別冊No.45A)とエックス線写真(別冊No.45B)とを別に示す。

診断の根拠となる所見はどれか。2つ選べ。
a 咬頭の破折
b くさび状欠損
c 仮性ポケット
d 水平性骨吸収
e 根分岐部病変

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104D46
39歳の女性。咀嚼障害を主訴として来院した。3か月前に下顎右側第一大臼歯を抜去したという。1年前から皮膚科で金属アレルギーの治療中である。パッチテストの結果を表に示す。

ブリッジに用いる材料として適切なのはどれか。すべて選べ。
a 純チタン
b 白金加金
c ジルコニア
d 金銀パラジウム合金
e ニッケルクロム合金

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104D47
20歳の男性。上顎左側小臼歯部の疼痛を主訴として来院した。てんかん発作で転倒し、下顎を強打したという。初診時の口腔内写真(別冊No.46)を別に示す。

疑われる打撲部位はどれか。1つ選べ。
a 下顎正中部
b 右側下顎枝部
c 左側下顎枝部
d 右側下顎下縁部
e 左側下顎下縁部

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104D48
60歳の女性。左側口底部の腫瘤を主訴として来院した。1年前から自覚していたという。初診時の口腔内写真(別冊No.47A)と生検時のH−E染色病理組織像(別冊No.47B)とを別に示す。

この疾患の特徴はどれか。すべて選べ。
a 遠隔転移が多い。
b 発育が急速である。
c 神経浸潤がみられる。
d 化学療法が有効である。
e 口腔では口蓋に好発する。

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104D49
11歳の男児。上顎前歯の萌出遅延を主訴として来院した。初診時の口腔内写真(別冊No.48A)とエックス線写真(別冊No.48B)とを別に示す。

原因として考えられるのはどれか。1つ選べ。
a 歯牙腫
b 骨性癒着
c 歯胚発育不全
d 萌出余地不足
e A┘の根尖病巣

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104D50
10歳の女児。上顎前突を主訴として来院した。初診時の顔面写真(別冊No.49A)、口腔内写真(別冊No.49B)及び口腔模型の写真(別冊No.49C)を別に示す。セファロ分析の結果を図に示す。

正しいのはどれか。すべて選べ。
a Y軸角が小さい。
b オトガイ筋の緊張がみられる。
c Hellmanの歯齢はⅢAである。
d 側貌はコンケイブタイプである。
e 夕ーミナルプレーンは遠心階段型である。

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104D51
次の文により51、52の問いに答えよ。
60歳の男性。咀嚼障害を主訴として来院した。部分床義歯を製作することとした。フレームワークを試適したところ、支台装置は適合したが、前歯部舌側歯肉に圧迫感を訴えた。口腔内写真(別冊No.50A)、口腔内と模型とにフレームワークを装着した写真(別冊No.50B)及び適合試験の写真(別冊No.50C)を別に示す。

51 原因として考えられるのはどれか。1つ選べ。
a 印象時に加圧しすぎた。
b 印象材の撤去が早かった。
c 咬合採得が不適切であった。
d 鋳造時にオーバーヒートした。
e 印象材が個人トレーからはがれた。

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52 適切な対応はどれか。1つ選べ。
a 粘膜調整を行う。
b 咬合採得から再び行う。
c 印象採得から再び行う。
d 義歯完成後に大連結子を調整する。
e 同じ模型上でフレームワークを再製作する。

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