
医療面接・必修
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主 訴
主訴とは患者が最も問題にし、困っていることである。来院となった一番の原因。原則的には患者が述べた表現どおりに記載するが、「入れ歯を入れてほしい」と来院した場合、これは希望であり、主訴ではない。上手く噛めない、咀嚼ができないといったことが主訴である。
①原則的に患者が述べた表現どおりに記載。
②希望と混同しない。
③健康診断の場合は「主訴なし」とする。
例1)
×「歯を抜いてほしい」
○「歯がぐらぐらして噛みにくい」
「なぜ歯を抜いてほしいのか」が主訴にあたる。
例2)
×「入れ歯をつくってほしい」
○「今の入れ歯が当たって痛い」
現病歴
主訴について、症状の発生と経過のこと。いつ、どこが、どんなふうになり、どのような経過をたどったのかを尋ねる。
「前歯が生え代わったころから気になっています」
現 症
主訴と関連して現在生じている症状のこと。診断を行ううえで現症を把握することは重要である。
既往歴
現在までにかかったことのある疾患・感染症(全身的既往歴)、治療中の疾患で服用している薬(服薬歴)、歯科的既往歴などについてたずねる。
家族歴
遺伝性の疾患である可能性や家族的な疾病の傾向。 歯科ではとくに遺伝性の歯周疾患、口腔外科領域の疾患、矯正治療において重要である。
・思春期後期の下顎の成長パターンの予測
・妊娠中にかかった病気
患者背景
患者背景とは生活習慣や生活環境(喫煙歴、社会歴など)のこと。これらから生活環境が疾患の原因となっている可能性を考え、治療計画においては生活習慣への気付きを促し、疾患との関与の可能性を説明する。
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