高齢者歯科学:認知症への歯科的対応(計9問)【歯科医師国家試験】(2025年12月6日更新)



認知症への歯科的対応(計7問)

108A69
認知症患者への接し方で正しいのはどれか。2つ選べ。
a 説得を心がける。
b 安心の場を与える。
c 作話の内容を訂正する。
d 幼児語を用いて説明する。
e 非言語的コミュニケーションを大切にする。

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111A46
認知症高齢者の居宅で口腔衛生指導を行う際、対象となるのはどれか。3つ選べ。
a 家 族
b 民生委員
c 介護福祉士
d 訪問看護師
e 介護支援専門員

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111A85
85歳の女性。上下顎全部床義歯を通所介護施設で紛失したと訴えて独歩で来院した。診療録によると約1年間で義歯を2度紛失していたが、患者は記憶していなかった。かかりつけ医を最近は受診していないという。問診票に記入した年齢は被保険者証の記載より20歳若かった。
適切な対応はどれか。2つ選べ。
a 訪問歯科診療に移行する。
b 家族に受診時の同行を求める。
c かかりつけ医への受診を勧める。
d 新義歯製作を断念するように説得する。
e 新義歯は装着したままにするように指示する。

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111C60
80歳の女性。1人で歯科医院に徒歩で来院したが、介護支援専門員からの情報提供によると食事の準備が困難になっているという。
この生活動作に関する情報から、歯科診療にあたって留意すべきなのはどれか。3つ選べ。
a 服薬管理
b 口腔衛生指導
c 診療後の会計
d 歯科医院内の歩行
e 歯科ユニットでの座位保持

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113B70
88歳の女性。義歯についての相談を目的として家族に伴われて来院した。3日前、食事中に苦悶し、救急搬送された病院で内視鏡下に義歯を摘出する処置を受けたという。5年前に重度認知症と診断され、IADLは全介助である。義歯を装着した口腔内写真(別冊No.22A)、病院から提供された摘出前の胸部エックス線画像(別冊No.22B)及び摘出した義歯の写真(別冊No.22C)を別に示す。

まず行うべき対応として適切なのはどれか。1つ選べ。
a 義歯の修理
b 義歯の調整
c 新義歯の製作
d 義歯の清掃指導
e 義歯の使用中止の指示

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114C31
重度認知症の高齢者の医療面接で適切なのはどれか。3つ選べ。
a 幼児言葉で話す。
b 正面から話しかける。
c 作話があれば指摘する。
d 表情やしぐさに注意を払う。
e 非言語的メッセージを多用する。

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114D84
重度認知症の高齢者に実施できる摂食嚥下機能検査はどれか。1つ選べ。
a RSST
b 咳テスト
c 舌圧検査
d フードテスト
e 咀嚼能力検査

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認知症の社会状況(計2問)

109C87
認知症の現状で正しいのはどれか。1つ選べ。
a 口腔ケアの自立度は維持される。
b 患者の大部分は施設入所している。
c 要介護となる原因疾患の第1位である。
d 患者数はここ数年はほぼ横ばいである。
e 国は認知症サポーターの養成を進めている。

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117B62
認知症施策推進総合戦略〈新オレンジプラン〉の7つの柱に含まれるのはどれか。3つ選べ。
a 認知症の専門医の養成
b 若年性認知症施策の強化
c 認知症治療への経済的支援
d 認知症の人の介護者への支援
e 認知症の人やその家族の視点の重視

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