小児歯科学:小児の診査・診断(計34問)【歯科医師国家試験】(2020年9月30日更新)



診査・診断(計34問)

95B12
Hellmanの歯齢ⅡA期の咬翼法エックス線写真で確認できるのはどれか。
a 後継永久歯胚
b 隣接面齲蝕
c 歯根吸収状態
d 咬合状態
e 根尖部破折線

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95B18
6歳の男児。定期診査を希望して来院した。来院時のエックス線写真(別冊No.3)を別に示す。

適切な所見はどれか。2つ選べ。
a Hellmanの歯齢はⅢA期である。
b 下顎切歯が1歯不足している。
c 犬歯の歯冠の位置は正常である。
d 下顎第二小臼歯が1歯不足している。
e 第一大臼歯の歯根形成は遅延している。

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96B1
幼児の定期診査で必要な項目はどれか。
(1)Moro反射の有無
(2)Rohrer指数の判定
(3)食生活の内容
(4)臼歯の咬合状態
(5)齲蝕の有無
a (1)、(2)、(3)  b (1)、(2)、(5)  c (1)、(4)、(5)
d (2)、(3)、(4)  e (3)、(4)、(5)

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97B16
7歳の男児。定期診査で来院した。来院時のエックス線写真(別冊No.1)を別に示す。
正しいのはどれか。2つ選べ。
a 上顎右側第二小臼歯は認められない。
b 上顎左側臼歯部に過剰歯が認められる。
c 下顎右側第二乳臼歯は脱落している。
d 下顎両側中切歯の歯根は未完成である。
e 下顎両側第二大臼歯の歯冠は完成している。

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99D75
3歳の女児。食べ物が噛めないことを主訴として、母親に付き添われて来院した。初診時の口腔内写真(別冊No.31)を別に示す。

この状態に至った最も大きな要因として考えられるのはどれか。
a 卒乳の遅れ
b 不十分な仕上げ磨き
c 不規則な食事摂取
d フッ化物の不使用
e 哺乳ビンによる含糖飲料の摂取

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100C36
9歳の男児。歯列と咬み合わせの管理を希望して来院した。初診時のエックス線写真(別冊No.35)を別に示す。

正しい所見はどれか。
a 乳歯は11歯残存している。
b 永久歯は8歯欠如している。
c 欠如歯は全て小臼歯である。
d 埋伏過剰歯がある。
e 癒着歯がある。

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101C8
7歳の男児。歯の衛生週間の保健活動の一環として実施する歯科健診に母親に連れられて来所した。下顎左側切歯が気になるという。来所時の口腔内写真(別冊No.7)を別に示す。

母親に対する説明で適切なのはどれか。
a 「この歯は乳歯なので生え代わるため心配はいりません」
b 「エナメル質が薄く、むし歯になりやすいので注意してください」
c 「永久歯がもう1本生える隙間がないので隣の乳歯を抜く必要があります」
d 「永久歯がもう1本生える隙間をつくるためにこの歯を削る必要があります」
e 「永久歯が1本少ないかもしれないので歯科医院で確認してください」

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101D9
2歳の男児。口腔内診査を希望して来院した。咬合時の口腔内写真(別冊No.9)を別に示す。
口腔内所見で正しいのはどれか。2つ選べ。
a 開 咬
b 上唇小帯の異常
c 口呼吸による歯肉炎
d 第二乳臼歯萌出遅延
e 萌出年齢は暦年齢と一致

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103C77
異常形態の口腔内写真(別冊No.6A)とエックス線写真(別冊No.6B)とを別に示す。経過観察を行っている。

定期健診時に留意すべきなのはどれか。2つ選べ。
a 破 折
b 咬 耗
c 咬合異常
d 外傷性咬合
e 根の形成異常

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103D23
9歳の男児。歯科健康診査を希望して来院した。既往歴と服薬歴とに特記すべきことはない。初診時の口腔内写真(別冊No.23)を別に示す。

考慮すべき所見はどれか。2つ選べ。
a 過蓋咬合
b 隣接面齲蝕
c 歯肉の炎症
d 歯の萌出遅延
e 上唇小帯の付着異常

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103D30
8歳の男児。上顎切歯の前突を主訴として来院した。初診時の口腔内写真(別冊No.30A)とエックス線写真(別冊No.30B)とを別に示す。

この患児にみられるのはどれか。1つ選べ。
a 上顎の鞍状歯列弓
b 永久切歯の先天欠如
c 上顎中切歯の対称捻転
d 下顎側方歯の萌出余地不足
e 近心階段型のターミナルプレーン

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103D40
4歳の男児。下顎左側第一乳臼歯が萌出してこないことを主訴として来院した。炎症症状を認めない。初診時の口腔内写真(別冊No.40A)とエックス線写真(別冊No.40B)とを別に示す。

放置することによって起こり得るのはどれか。すべて選べ。
a 病変の縮小
b 「Dの発育不全
c 「Dの自然萌出
d 「4の発育不全
e 歯列弓周長の縮小

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103D42
4歳の男児。上顎右側乳前歯の脱落を主訴として来院した。上唇の裂傷、 6歯に重度齲蝕および10歯に軽度齲蝕がみられる。男児は保育所に通所しているがコミュニケーションがとりにくく、衣服が汚れている。問診時の母親との会話の一部を示す。

処置後に特に確認すべきことはどれか。1つ選べ。
a 幼児虐待
b 栄養摂取障害
c 運動機能障害
d 自立能力遅滞
e 精神発達遅滞

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105B8
15歳の男子。上顎左側第二乳臼歯が生え代わらないことを主訴として来院した。└Eに動揺はなく、同歯の頬舌側歯槽部に骨の吸収や膨隆を触知しない。口腔内写真(別冊No.8A、B)とエックス線写真(別冊No.8C)とを別に示す。

次に行うべき検査はどれか。1つ選べ。
a 咬翼法
b 歯科用コーンビームCT
c Waters法エックス線撮影
d 頭部側方向エックス線撮影
e 頭部後前方向エックス線撮影

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105B49
4歳5か月の男児。咬み合わせが悪いことを主訴として来院した。初診時の口腔内写真(別冊No.49A)と石膏模型の写真(別冊No.49B)とを別に示す。

認められるのはどれか。2つ選べ。
a Hellmanの歯齢ⅢA期
b マイナスのオーバーバイト
c マイナスのオーバージェット
d 近心階段型の左側ターミナルプレーン
e 遠心階段型の右側ターミナルプレーン

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105D1
7歳の女児。上顎左側乳中切歯の晩期残存を主訴として来院した。初診時の口腔内写真(別冊No.1A)とエックス線写真(別冊No.1B)とを別に示す。

原因として考えられるのはどれか。1つ選べ。
a 過剰歯
b 歯牙腫
c 含歯性嚢胞
d 後継永久歯欠如
e セメント芽細胞腫

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105D23
9歳の男児。上顎中切歯間のすきまを主訴として来院した。口腔内写真(別冊No.23A)とエックス線写真(別冊No.23B)とを別に示す。

原因として考えられるのはどれか。1つ選べ。
a 低位舌
b 1┴1矮小歯
c └2先天欠如
d A┴A早期喪失
e 上顎正中過剰歯

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106B42
20歳の男性。上顎左側前歯の形態不良を主訴として来院した。初診時の口腔内写真(別冊No.00A)とエックス線写真(別冊No.00B)とを別に示す。

原因として考えられるのはどれか。2つ選べ。
a 過剰歯
b └3の矮小歯
c └3の先天欠如
d └Cの晩期残存
e └3のエナメル質形成不全

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107B3
10歳の女児。学校歯科健診で歯列不正を指摘され来院した。初診時の口腔内写真(別冊No.00A)とエックス線写真(別冊No. 00B)とを別に示す。

認められる所見はどれか。2つ選べ。
a 過剰歯
b 低位乳歯
c 二重歯列
d 先天欠如
e 鋏状咬合

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108A75
乳歯列期の歯列模型でわかるのはどれか。2つ選べ。
a 上顎突出度
b 乳犬歯関係
c 永久歯の萌出余地
d リーウェイスペース
e ターミナルプレーン

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110B11
9歳の女児。歯の交換が遅いことを主訴として来院した。他に特記すべき疾患はない。初診時の口腔内写真(別冊No.00A)とエックス線写真(別冊No.00B)を別に示す。

未萌出の永久歯(先天欠如歯を除く)はどれか。1つ選べ。

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110D46
5歳の男児。上顎左側乳中切歯部の歯肉の腫脹を主訴として来院した。2か月前から食事の際に痛みを訴えることがあり、3日前から歯肉が腫脹してきたという。初診時の口腔内写真(別冊No.00A)とエックス線写真(別冊No.00B)を別に示す。

原因として考えられるのはどれか。1つ選べ。
a 歯冠破折による歯髄感染
b 歯ブラシによる粘膜損傷
c 齲蝕の進行による歯髄感染
d 咬耗の進行による歯髄感染
e 単純ヘルペスウイルスの感染

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111A3
2歳の男児において小児科医への受診を勧めるのはどれか。1つ選べ。
a 切歯結節
b 切端咬合
c 地図状舌
d 歯肉からの自然出血
e 第二乳臼歯の未萌出

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111A15
3歳の男児。定期検診のため来院した。
口腔の診察でわかるのはどれか。1つ選べ。
a 歯列弓長径
b 埋伏過剰歯
c リーウェイスペース
d 第一大臼歯の異所萌出
e ターミナルプレーンの型

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111A34
7歳の男児。抜歯の経験はないが、最近4本の乳歯が自然脱落したという。オーバージェットは+2mm、オーバーバイトは+1mmである。初診時のエックス線画像(別冊No.1)を別に示す。

永久歯の萌出に異常がみられる部位はどれか。2つ選べ。
a 上顎前歯部
b 下顎右側臼歯部
c 下顎左側臼歯部
d 上顎右側臼歯部
e 上顎左側臼歯部

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111B61
9歳の男児。上顎左側中切歯が生えてこないことを主訴として来院した。初診時の口腔内写真(別冊No.6A)、エックス線画像(別冊No.6B)及び歯科用コーンビームCT矢状断像(別冊No.6C)を別に示す。

今後、┗1において起こり得る異常はどれか。1つ選べ。
a 歯根吸収
b 歯髄壊死
c 歯冠の矮小化
d 歯根形成不全
e エナメル質形成不全

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111D50
5歳の男児。口腔内診査を希望して来院した。6か月前に下顎両側乳中切歯が自然脱落し、2か月前に上顎左側乳中切歯と下顎左側乳側切歯が自然脱落したという。上顎右側乳中切歯の唇側傾斜がみられる。咬合時の口腔内写真(別冊No. 3)を別に示す。

永久歯列において予想される咬合異常はどれか。1つ選べ。
a 過蓋咬合
b 交叉咬合
c 鋏状咬合
d 反対咬合
e 前歯部開咬

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112A73
5歳の男児。下顎左側乳犬歯の変色を主訴として来院した。6か月前に気付いたが、そのままにしていたという。初診時の口腔内写真(別冊No.19A)とエックス線画像(別冊No.19B)を別に示す。

原因として考えられるのはどれか。1つ選べ。
a 歯内歯
b 歯髄充血
c 内部吸収
d 外来性色素沈着
e 象牙質形成不全症

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112D90
8歳の女児。下顎前歯部の歯並びの精査を希望して来院した。下顎永久4切歯の歯冠幅径の総和から下顎永久側方歯群の歯冠幅径の総和を 23.6 mm と予測した。研究用模型(別冊No.36)を別に示す。

下顎の萌出余地の予測値を求めよ。

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113A67
10歳の女児。他院で永久歯の本数が少ないことを指摘され紹介により来院した。3歳児歯科健康診査では異常は指摘されていない。 初診時の口腔内写真(別冊No.23A)とエックス線画像(別冊No.23B)を別に示す。

欠如している永久歯はどれか。1つ選べ。
ただし、 智歯は含めない。

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113C40
8歳の男児。前歯部の空隙を主訴として来院した。永久歯の抜歯経験はない。初診時の口腔内写真(別冊No.5A)とエックス線画像(別冊No.5B)を別に示す。

欠如している永久歯数(本)はどれか。1つ選べ。
ただし、智歯は数に含めない。
a  4
b  6
c  8
d 10
e 12

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113D63
11歳の男児。歯と歯の間に隙間があるのが気になり来院した。初診時の口腔内写真(別冊No.17A)とエックス線画像(別冊No.17B)を別に示す。

空隙歯列の原因はどれか。3つ選べ。
a 過剰歯
b 埋伏歯
c 癒合歯
d 矮小歯
e 先天欠如歯

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113D66
7歳の男児。初診時の口腔内写真(別冊No.19A)、エックス線画像(別冊No.19B)及び3D-CT(別冊No.19C)を別に示す。

上顎右側第一大臼歯の近心傾斜の原因として考えられるのはどれか。1つ選べ。
a C」の低位
b E」の埋伏
c D」の遠心傾斜
d 4」の歯胚の位置異常
e 7」の歯胚の位置異常

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113D74
5歳の女児。上顎前歯の形態異常を近医で指摘され来院した。2か月前に上顎左側乳中切歯が脱落し後継歯が萌出してきたという。初診時の口腔内写真(別冊No.25A)とエックス線画像(別冊No.25B)を別に示す。

治療方針の決定に有用なのはどれか。1つ選べ。
a MRI
b 咬合力検査
c 歯髄電気診
d 歯周ポケット検査
e 歯科用コーンビームCT

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