顔面神経麻痺(2019年11月8日更新)【口腔外科学】



顔面神経麻痺

病 態

顔面神経の障害によって生じる機能障害

原 因

中枢性顔面神経麻痺

・脳腫瘍や脳血管疾患など中枢側に原因のある麻痺

末梢性顔面神経麻痺

・ウイルス感染や外傷や手術時の神経損傷など抹消側に原因のある麻痺。

・水痘・帯状疱疹ウイルス (VZV)感染によるものを Ramsay Hunt症候群とよぶ

・Melkersson-Rosenthal症候群などの症状としてあらわれることもある

・特に原因不明で特発性の生じるものをBell麻痺とよばれる

頻 度

・末梢性の顔面神経麻痺のうち約80%がBell 麻痺。

症 状

末梢性顔面神経麻痺

・口角下垂、鼻唇溝消失、流涎、麻痺性兎眼、Bell 症状

障害部位 涙腺分泌障害 聴覚障害 唾液分泌障害 表情筋麻痺
膝神経節より上部
アブミ骨筋神経より上部 ×
鼓索神経より上部 × ×
鼓索神経より下部 × × ×
中枢性と末梢性の鑑別点

中枢性では前額部のしわ寄せと閉眼が可能である

治 療

末梢性

副腎皮質ステロイド投与:浮腫や血流の改善目的で行う
・ビタミン B12製剤の投与:神経修復の活性のために行う
・ATP 製剤の投与:神経修復の活性のために行う
・理学療法:顔面筋マッサージ、温電法など
・星状神経節ブロック

中枢性

原因疾患の精査および治療



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