高齢者歯科学:摂食嚥下(計26問)【歯科医師国家試験】(2020年3月22日更新)



摂食嚥下

104D4
80歳の男性。脳卒中で入院中である。左半身の軽度麻痺、嚥下障害および傾眠傾向が認められる。看護師に誘導されて毎食前に行う歯ブラシを用いた動作の写真(別冊No.4)を別に示す。

この動作で期待されるのはどれか。2つ選べ。
a 酸蝕症の予防
b 手指の機能回復
c 口腔清掃の自立
d 口腔感覚の賦活
e 誤嚥性肺炎の防止

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105A49
嚥下機能を評価するのはどれか。2つ選べ。
a RSST
b 水飲み検査
c KKYテスト
d Dreizen試験
e PABA排泄試験

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107A81
嚥下の異常を検出するのはどれか。2つ選べ。
a VE検査
b VF検査
c ソナグラフ
d 咬合力検査
e 機能的ワックスバイト法

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107B37
73歳の女性。食物が飲み込みにくいことを主訴として来院した。主訴を改善するために口腔内に装置を装着することとした。製作した装置の写真(別冊No.37)を別に示す。

改善されるのはどれか。1つ選べ。
a 嚥下反射
b 食塊形成
c 咬合関係
d 鼻腔逆流
e 食べこぼし

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108B31
78歳の男性。摂食・嚥下リハビリテーションを希望し受診した。脳出血後の麻痺によって日常生活動作〈ADL〉が低下しており、介護施設に入所中である。言語を介したコミュニケーションは可能である。リハビリテーション中の写真(別冊No.00)を別に示す。

この治療で改善を期待するのはどれか。2つ選べ。
a 構 音
b 流 涎
c 喉頭挙上
d 嚥下反射
e 食道入口部開大

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108D3
70歳の女性。嚥下困難を主訴として来院した。半年前から自覚しているという。嚥下内視鏡検査の画像(別冊No.00)を別に示す。

矢印で示すのはどれか。1つ選べ。
a 気 道
b 食 道
c 声 帯
d 喉頭蓋
e 軟口蓋

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109D35
79歳の男性。食事時のむせを主訴として来院した。嚥下造影検査の画像(別冊No.00)を別に示す。

矢印で示す所見はどれか。1つ選べ。
a 誤嚥
b 鼻腔逆流
c 喉頭侵入
d 梨状窩残留
e 喉頭蓋谷残留

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110A37
88歳の男性。介護老人福祉施設が実施するミールラウンド(食事場面の観察)の場において食事中のむせが認められた。
まず行う検査はどれか。1つ選べ。
a 頸部聴診法
b 超音波検査
c 嚥下造影検査
d 嚥下内視鏡検査
e ブローイング検査

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110A54
改訂水飲み検査で正しいのはどれか。2つ選べ。
a 温水を用いる。
b シリンジを用いる。
c 30mLを嚥下させる。
d 口腔底に水を入れる。
e 5回繰り返して評価する。

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111A66
85歳の女性。咀嚼困難を主訴として来院した。最近、食物の摂取が困難となり、食事に時間がかかるようになったという。オーラルディアドコキネシスを行った。
基準値と計測値を表に示す。

特に機能が低下していると考えられるのはどれか。1つ選べ。
a 口 唇
b 喉 頭
c 舌 根
d 舌 尖
e 軟口蓋

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111B26
摂食嚥下障害に伴う機能低下と訓練の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
a 開口量減少--アイスマッサージ
b 舌筋力低下--舌抵抗訓練
c 食塊移送能低下--息こらえ嚥下
d 喉頭挙上能低下--頭部挙上訓練
e 声門閉鎖機能不全--バルーン拡張法

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111B80
75歳の男性。食事摂取の困難を主訴として、介護老人福祉施設から訪問歯科診療の依頼があった。約1か月前から食事時間が延長し、摂取量は著しく減少していると いう。認知症はあるが他に特記すべき疾患はない。BMIは18.1であった。使用中の義歯に問題はなかった。食事観察では、隣席の入所者の動きに気をとられ、しばしば食事を中断していた。過去1年間の体重変化を図に示す 。

適切な対応はどれか。2つ選べ。
a 経過を観察する。
b 胃瘻の造設を勧める。
c 嚥下機能訓練を行う。
d 声かけをして食事を促す。
e 栄養補助食品の摂取を勧める。

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111C55

嚥下造影検査の画像(別冊No.10)を別に示す。

誤嚥を認めるのはどれか。1つ選べ。
a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ

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111D27
70歳の男性。食事中に水分が鼻から漏れることを主訴として来院した。

まず行う検査はどれか。1つ選べ。
a 舌圧検査
b 改訂水飲みテスト
c ブローイング検査
d 反復唾液嚥下テスト
e オーラルディアドコキネシス

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111D52
摂食嚥下障害がある患者の口腔衛生管理で適切なのはどれか。2つ選べ。
a 頸部前屈位で行う。
b 含嗽は一気に素早く行う。
c 含糖食品の摂取を制限する。
d 吸引付き歯ブラシを使用する。
e 非経口摂取者の歯磨きは不要である。

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111D76
48歳の男性。食事摂取の困難を主訴として来院した。脳性麻痺の既往があり、自立歩行はできない。ある訓練を実施することとした。訓練時の写真(別冊No.22)を別に示す。

改善が期待できるのはどれか。2つ選べ。
a 舌 圧
b 嚥下反射
c 食塊形成能
d 口唇閉鎖機能
e 鼻咽腔閉鎖機能

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111D85
79歳の男性。食事摂取の困難を主訴として来院した。水でむせやすくなり、食事時間が長くなってきたという。嚥下反射の惹起は良好である。米飯摂取後の嚥下内視鏡検査の画像(別冊No.31)を別に示す。

この状態を改善させるのはどれか。1つ選べ。
a 頸部回旋
b 頸部伸展
c 息こらえ嚥下
d 嚥下の意識化
e 体幹角度調整

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112A53
74歳の男性。食事摂取の困難を主訴として来院した。既往歴として脳梗塞がある。嚥下造影検査を行ったところ、喉頭閉鎖不良による水分誤嚥を認めた。

適切な対応はどれか。2つ選べ。
a 水分摂取制限
b プッシング訓練
c アイスマッサージ
d 息こらえ嚥下訓練
e 舌接触補助床製作

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112A78
68歳の男性。食事中にむせることを主訴として来院した。6か月前から脳梗塞後の後遺症に対するリハビリテーションを受けているという。検査の結果、装置を用いて治療を行うこととした。治療に用いた装置の写真(別冊No.24A)と装置装着時の口腔内写真(別冊No.24B)を別に示す。

この装置によって改善するのはどれか。2つ選べ。
a 嚥下圧
b 咬合力
c 口唇閉鎖力
d 食塊形成能
e 鼻咽腔閉鎖機能

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112C50
気道防御能を評価できるのはどれか。3つ選べ。
a 咳テスト
b 頸部聴診法
c 嚥下造影検査
d 反復唾液嚥下テスト
e オーラルディアドコキネシス

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112D51
検査とその目的の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
a 頸部聴診法 ーーーーー 肺換気能
b フードテスト ーーーーー 食塊形成能
c 改訂水飲みテスト ーーーーー 味覚閾值
d 反復唾液嚥下テスト ーーーーー 唾液分泌能
e オーラルディアドコキネシス ーーーーー 舌と口唇の運動機能

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112D55
77歳の女性。食事時間の延長を主訴として来院した。半年前から自覚しているという。脳梗塞の既往がある。口腔内診査の結果、上下顎全部床義歯の適合は良好であった。ある検査を行ったところ基準値よりも低値を示した。検査機器の写真(別冊No.7)を別に示す。

適切な対応はどれか。2つ選べ。
a 舌抵抗訓練
b 舌可動域訓練
c バルーン拡張訓練
d 舌接触補助床の製作
e タングガードの製作

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113A41
摂食嚥下の先行期に作用する直接訓練法はどれか。1つ選べ。
a 空嚥下
b 咀嚼訓練
c 努力嚥下
d 複数回嚥下
e ペーシング訓練

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113A85
異なる物性の検査食を用いて行う直接訓練法はどれか。1つ選べ。
a 交互嚥下
b 複数回嚥下
c 横向き嚥下
d 息こらえ嚥下
e うなずき嚥下

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113B60
80歳の男性。入れ歯がうまく使えないことを主訴として来院した。5年前に上下顎全部床義歯を製作し問題なく使用していたが、最近になって咀嚼が困難になったという。認知機能の低下は認めない。義歯の適合と咬合状態に問題はない。ある検査を行ったところ基準値より低値を示した。検査時の写真(別冊No.15A)と検査結果の写真(別冊No.15B)を別に示す。

この患者に起こり得るのはどれか。1つ選べ。
a 流 涎
b 鼻腔への逆流
c 食塊の移送困難
d 声門の閉鎖不全
e 食道入口部の開大不全

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113D73
75歳の男性。食事に時間がかかることを主訴として家族と来院した。半年前に気付いたがそのままにしていたという。検査結果の一部を表に示す。

適切な対応はどれか。2つ選べ。
a 構音訓練
b 舌抵抗訓練
c 頸部可動域訓練
d バルーン拡張訓練
e プッシング・プリング訓練

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