歯科矯正学:矯正治療の抜歯における計算(計12問)【歯科医師国家試験】(2025年10月8日更新)



抜歯の計算

ヘッドプレートコレクション(計2問)

112A44
20歳の男性。下顎の availavble arch length は 67 mm、required arch length は 71 mm、 Spee の彎曲の深さは0mm である。マルチブラケット装置を用いた治療計画を立案した結果、total discrepancy は-8mm であった。
目標とする下顎切歯の舌側移動量はどれか。1つ選べ。
a 1 mm
b 2 mm
c 4 mm
d 6 mm
e 8 mm

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113A89
FMIAが49.5度の場合のヘッドプレー トコレクションの値を求めよ。
ただし、FMIAの基準値は57度とする。なお、小数点以下の数値が得られた場合には、小数点以下第2位を四捨五入すること。
解答:ー①.②mm

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トータルディスクレパンシー(計7問)

101A89
下顎歯列模型の分析結果を表に示す。この患者に対し、マルチブラケット装置を用いて下顎切歯を4mm舌側移動する治療方針を立案した。

トータルディスクレパンシーはどれか。
a +4mm
b ±0mm
c −4mm
d −8mm
e −12mm

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109D8
18歳の女子。上顎前歯の突出を主訴として来院した。初診時の口腔内写真(別冊No.00)を別に示す。下顎のavailable arch lengthは66mm、Spee彎曲の深さはOmmである。マルチブラケット装置を用いて下顎切歯を2mm舌側移動する治療方針を立案した。下顎歯列模型の分析結果を表に示す。

Total discrepancyはどれか。1つ選べ。
a +2mm
b ±Omm
c -4mm
d -6mm
e -8mm

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111C62
永久歯列期の上顎前突症例の模型分析を行ったところ、available arch lengthは63.0mm、required arch lengthは68.0mmであった。また、Speeの彎曲には問題がなかった。Tweed分析の結果を図に示す。ただし、FMIAの基準値は57度とする。

Total discrepancyはどれか。1つ選べ。
a -1mm
b -2mm
c -5mm
d -8mm
e -11mm

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112D60
Total discrepancy の算出に用いるのはどれか。2つ選べ。
a 下顎角
b 歯列弓幅径
c 永久歯歯冠幅径
d 上顎中切歯歯軸角
e Speeの響曲の深さ

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113B89
20歳の女性。歯並びが悪いことを主訴として来院した。模型分析とセファロ分析を行ったところ、IMPA は99度、FMA は29 度、下顎のavailable arch length は65.5mm、required arch lengthは70.0mmであった。

Total discrepancyを求めよ。
ただし、FMIAの基準値は57度とする。なお、小数点以下の数値が得られた場合には、小数点以下第2位を四捨五入すること。
解答:ー①.②mm

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115B90
21歳の女性。歯並びが悪いことを主訴として来院した。検査の結果、FMAが33.0度、IMPAが95.0度、下顎のrequired arch lengthは68.0mm、available arch lengthは69.0mmであり、Spee彎曲の深さは0.0mmであった。

Total discrepancyを算出せよ。
ただし、FMIAの基準値は57.0度とする。なお、小数点以下の数値が得られた場合には、小数点第2位を四捨五入すること。
解答:-①.②mm

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117A90
22歳の女性。歯並びが悪いことを主訴として来院した。第一大臼歯の咬合関係は両側AngleⅠ級である。検査の結果、arch length discrepancyは上下顎ともに-2.0mmであった。模型計測の結果、Spee彎曲の左右の深さの平均は1.0mmで、arch length discrepancyに換算すると-1.0mmであった。FMIAは52.0度であった。初診時の口腔内写真(別冊No.34)を別に示す。

Total discrepancyを求めよ。
ただし、FMIAの基準値は57.0度とする。なお、小数点以下第2位の数値が得られた場合には、四捨五入すること。

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歯の移動量の計算(計3問)

114D90
21歳の男性。歯並びが悪いことを主訴として来院した。検査の結果、FMIAは54.5度、下顎のavailable arch lengthは68.0mm、required arch lengthは71.0mmであった。診断をした結果、total discrepancyを0mmにするため、抜歯や歯列の拡大を行わずに下顎大臼歯を両側均等に遠心移動することとした。

必要な片側大臼歯の遠心移動量を求めよ。
ただし、FMIAの基準値は57度とする。なお、小数点以下の数値が得られた場合には、小数点第2位を四捨五入すること。
解答:①.②mm

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116D90
20歳の女性。口唇の突出感を主訴として来院した。口腔内写真(別冊No.34)を別に示す。第一大臼歯の咬合関係は両側Angle Ⅰ級である。検査の結果、available arch lengthは上顎70.0mm、下顎64.0mm、Spee彎曲の深さは0mmであった。左右歯冠近遠心幅径の計測結果の平均値を表に示す。FMIAは47.0度であった。上下顎両側第一小臼歯を抜去し、切歯を後退させることとした。

目標とする片側の下顎大臼歯の近心移動量を求めよ。
ただし、FMIAの基準値は57.0度とする。なお、小数点以下第2位の数値が得られた場合には、四捨五入すること。
解答:①.②mm

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118D90
30歳の女性。歯並びが悪いことを主訴として来院した。第一大臼歯の咬合関係は両側AngleI級で、arch length discrepancyは上顎が-9.0mm、下顎が-6.0mmであった。模型計測の結果、下顎第一小臼歯の歯冠幅径は8.0mmであった。Spee彎曲の左右の深さの平均は0mmであった。FMIAは52.0度であった。初診時の口腔内写真(別冊No.37A)とエックス線画像(別冊No.37B)を別に示す。

Total discrepancyと4┬4の抜歯空隙の差を求めよ。
ただし、FMIAの基準値は57.0度とする。なお、小数点以下第2位の数値が得られた場合は四捨五入すること。

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