慢性剥離性歯肉炎(2019年12月28日更新)【歯周病学】



慢性剥離性歯肉炎

慢性剥離性歯肉炎と皮膚・粘膜疾患とは症状が非常によく似ている場合がある。よって、原疾患が何であるかを設問より読みとる必要性がある。

特 徴

原因は不明。閉経後の女性に多いことから、ホルモン異常などの全身的因子の関与が疑われている。

・歯間乳頭から辺縁歯肉、付着歯肉に炎症が波及

・水疱形成や歯肉上皮が剥離→接触痛や易出血性がみられる。

・唇頰側に多くみられる。

扁平苔癬、類天疱瘡、尋常性天疱瘡など皮膚科的疾患と肉眼的に類似する。したがって、皮膚科的疾患を除外したうえで本症の診断を行う。

処 置

・原因不明のためプラークコントロールを中心とした対症療法。口腔清掃は痛みが強い場合にはガーゼなどで行う。

・薬物塗布(副腎皮質ステロイド、抗菌薬)



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