クラウン・ブリッジ学:診査・診断(計33問)【歯科医師国家試験】(2020年8月17日更新)



診査・診断

95A19
咬合接触状態の診察法で適切でないのはどれか。
a ワックスを咬ませ穿孔部位をみる。
b タッピング時の咬合音を聴く。
c タッピング時の歯を触診する。
d 開閉口運動を観察する。
e 咬合紙を引き抜いて抵抗をみる。

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95C35
51歳の女性。前歯部の審美障害と発音障害とを主訴として来院した。初診時の口腔内写真(別冊No.10)を別に示す。

補綴処置に際して行うべき咬合診査はどれか。2つ選べ。
a 咬頭嵌合位
b 下顎後退位
c 右側方滑走運動
d 左側方滑走運動
e 安静空隙量

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96C30
24歳の女性。咀嚼時の右側咬筋部の疼痛を主訴として来院した。スプリント装着時の口腔内写真(別冊No.5A)とスプリントの写真(別冊No.5B)とを別に示す。

犬歯誘導にするため削合すべき部位はどれか。
a 左側犬歯部の青マーク
b 右側犬歯部の青マーク
c 右側大臼歯部の赤マーク
d 左側大臼歯部の青マーク
e 前歯部の赤マーク

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96C32
53歳の男性。上顎前歯の欠損を主訴として来院した。部分床義歯を装着していたが違和感があり、ブリッジ装着を希望している。エックス線検査では残存歯に異常は認められない。初診時の口腔内写真(別冊No.7A、B)を別に示す。

ブリッジの支台歯選択に必要な検査はどれか。2つ選べ。
a 発音試験
b 動揺度検査
c 電気診
d 咬合力測定
e 偏心位での咬合接触

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96C49
25歳の女性。開口障害を主訴として来院した。疼痛や顎関節雑音はみられない。開口時切歯点の前頭面投影経路を図に示す。

考えられる原因はどれか。2つ選べ。
a 右側下顎頭の運動過大
b 右側下顎頭の運動障害
c 左側関節円板の偏位
d 左側開口筋の障害
e 右側閉口筋の障害

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96C50
26歳の女性。開口障害と大開口時の左側耳前部痛とを主訴として来院した。1年前から左側顎関節雑音を、1週前から開口障害を自覚するようになったという。咀嚼筋に圧痛はなく、エックス線検査では顎関節の骨構造に異常を認めない。顎運動時の写真(別冊No.24A、B、C)を別に示す。

適切な検査はどれか。
a 咀嚼筋の筋電図検査
b 咬合力検査
c 咬合音検査
d MRI
e 咬合接触試験

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97C29
23歳の女性。下顎左側第二大臼歯のクラウン試適時に違和感を訴えた。咬合診査時の口腔内写真(別冊No.4A、B)を別に示す。

調整すべき部位はどれか。2つ選べ。
a └7近心舌側咬頭内斜面
b ┌7の遠心頬側咬頭内斜面
c └6の遠心辺縁隆線
d ┌7の近心頬側咬頭内斜面
e ┌7の近心辺縁隆線

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98C29
19歳の女性。右側顎関節部の開口時疼痛を主訴として来院した。開閉口運動軌跡を図に示す。

この原因となる右側下顎頭の病態はどれか。
a 位置異常
b 骨増生
c 過剰運動
d 軟骨破壊
e 運動制限

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99A47
患者を座位にする必要があるのはどれか。
a 歯周ポケット測定
b 根管長測定
c 電気診
d 咬合採得
e シェードテイキング

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99A70
下顎限界運動路の検査に用いられるのはどれか。
a セファロ分析
b パントグラフ法
c 筋電図法
d パラトグラム法
e 顎関節エックス線断層撮影

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99C29
52歳の男性。下顎左側第二大臼歯の咀嚼時疼痛を主訴として来院した。5年前に一部被覆冠を装着したが、3週前から硬固物咀嚼時に疼痛があるという。両側の咬筋と側頭筋前部とに圧痛を認める。初診時の口腔内写真(別冊No.4A、B)とエックス線写真(別冊No.4C)とを別に示す。

考えられる原因はどれか。
a 冠の腐食
b 象牙質粒
c マージンの不適合
d 食片圧入
e ブラキシズム

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100A107
Possltの図形で評価するのはどれか。
a 味覚機能
b 下顎運動
c 舌運動
d 嚥下機能
e 言語機能

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101C18
27歳の女性。開口障害を主訴として来院した。3週前から開口時に下顎偏位を生じたが、自発痛はないという。初診時の閉口時の写真(別冊No.16A)、開口時の写真(別冊No.16B)及びゴシックアーチ描記路の写真(別冊No.16C)を別に示す。

正しいのはどれか。2つ選べ。
a 右側下顎頭は後方偏位している。
b 下顎は前方運動時に右側へ偏位する。
c 右側下顎頭の運動範囲は左側よりも小さい。
d 左側下顎頭の運動は開口時に制限されている。
e 右側下顎頭の動きは側方運動時にスムーズである。

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101D25
48歳の男性。上顎右側臼歯部のブリッジの動揺を主訴として来院した。診査の結果、まずブリッジの除去を行うこととした。初診時の口腔内写真(別冊No.25A、B)とエックス線写真(別冊No.25C)とを別に示す。

ブリッジ除去前に行う説明で適切なのはどれか。
a 「歯は抜かずに治療できます」
b 「除去したブリッジを再装着できます」
c 「すぐに型を採って新しい歯をつくり始めます」
d 「取り外し式の入れ歯になるかもしれません」
e 「ブリッジを除去すると歯のぐらつきが治まります」

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101D31
60歳の女性。上顎右側小臼歯部の咬合痛を主訴として来院した。触診法で側方運動時に同部に動揺を認めたため、咬合接触状態の診査をすることとした。赤色の咬合紙を噛ませた状態で左右に顎運動させた後に、青色の咬合紙を用い咬頭嵌合位でタッピングさせた。触診時の口腔内写真(別冊No.31A)と印記された上顎右側小臼歯部咬合面の口腔内写真(別冊No.31B)とを別に示す。

適切な咬合調整部位はどれか。2つ選べ。
a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ

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102B86
全部鋳造冠の咬合調整に適した咬合紙の厚さはどれか。1つ選べ。
a 0.3μm
b 1μm
c 30μm
d 150μm
e 300μm

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102D33
58歳の男性。咬合評価を行っているところである。側方運動時の歯列の写真(別冊No.30)を別に示す。

咬合様式はどれか。1つ選べ。
a 犬歯誘導咬合
b 両側性平衡咬合
c グループファンクション
d リンガライズドオクルージョン
e ミューチャリープロテクテッドオクルージョン

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103A63
咀嚼筋筋電図で測定できるのはどれか。1つ選べ。
a 咬合圧
b 咀嚼能率
c 咀嚼筋量
d 咀嚼周期
e 安静空隙

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103B5
37歳の女性。上顎左側臼歯部のクラウンを製作中である。咬合器上でのワックスパターンの咬合接触状態の写真(別冊No.5)を別に示す。中心咬合位における咬合接触部位を赤色で、偏心運動時の接触滑走部位を青色で印記した。

付与したのはどれか。1つ選べ。
a group function
b balanced occlusion
c lingualized occlusion
d long centric occlusion
e cuspid protected occlusion

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103C52
咬合接触の検査で使用するのはどれか。すべて選べ。
a 咬合紙
b ワックス
c シリコーンゴム
d コンタクトゲージ
e モデリングコンパウンド

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104D46
39歳の女性。咀嚼障害を主訴として来院した。3か月前に下顎右側第一大臼歯を抜去したという。1年前から皮膚科で金属アレルギーの治療中である。パッチテストの結果を表に示す。

ブリッジに用いる材料として適切なのはどれか。すべて選べ。
a 純チタン
b 白金加金
c ジルコニア
d 金銀パラジウム合金
e ニッケルクロム合金

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105B32
32歳の女性。上顎左側中切歯根尖部の腫れを主訴として来院した。8 年前、同部に陶材焼付鋳造冠のブリッジ治療を受けた。2か月前、転倒して顔面を強打してから同部に違和感が残り、腫れを自覚するようになったという。初診時の口腔内写真(別冊No.32A)とエックス線写真(別冊No.32B)とを別に示す。

患者への説明で正しいのはどれか。1つ選べ。
a 「抜歯になる可能性があります」
b 「ブリッジを修理して元に戻しましょう」
c 「腫れがおさまるまでこのまま様子を見ましょう」
d 「お口の中で咬み合わせを調整すれば大丈夫です」
e 「インプラントを入れると今日から噛めるようになります」

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105C125
天然歯の咬合接触検査に用いるのはどれか。2つ選べ。
a バイトゲージ
b パラトグラム
c ストリップス
d パントグラフ
e 感圧フィルム

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106D45
47歳の女性。下顎右側臼歯部の違和感を主訴として来院した。10年前、近医で同部にブリッジによる処置を受けたが、半年前から動揺と咬合痛とがあり増悪してきたという。支台歯の保存の可否を診断するためブリッジの除去を行うこととした。初診時の口腔内写真(別冊No.00A)とエックス線写真(別冊No.00B)とを別に示す。歯周組織検査結果の一部を表に示す。

最初に切断すべき部位はどれか。1つ選べ。
a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ

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107D7
16歳の男子。上顎両側中切歯欠損部の治療を希望して来院した。半年前に交通事故で当該歯を失い、口腔外科での処置は終了している。初診時の口腔内写真(別冊No.00A)とエックス線写真(別冊No.00B)とを別に示す。

適切な治療法はどれか。1つ選べ。
a 1⊥1へのインプラント
b 2⊥2を支台歯とした固定性ブリッジ
c 32⊥2を支台歯とした固定性ブリッジ
d 32⊥23を支台歯とした固定性ブリッジ
e 5⊥5にワイヤークラスプを用いた部分床義歯

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109D25
53歳の男性。上顎前歯部の審美不良を主訴として来院した。上顎右側側切歯の陶材焼付金属冠が2日前に脱離したという。エックス線検査で歯根破折は認めなかった。軟化象牙質の除去を行った。軟化象牙質除去前後の口腔内写真(別冊No.00A)、脱離したクラウンの写真(別冊No.00B)及び初診時のエックス線写真(別冊No.00C)を別に示す。

今後の処置方針を決めるにあたり、まず検討すべき項目はどれか。1つ選べ。
a 前装部分の色調
b 生物学的幅径確保の可否
c ポストコアに用いる材料
d 当該歯へのガイド付与の可否
e 隣接歯との連結固定の必要性

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110A42
嚙みしめ時に顎口腔系に発現する力で正しいのはどれか。2つ選べ。
a 顎関節への負荷はない。
b 個々の歯の咬合力は咬頭嵌合位で最大となる。
c 咬頭嵌合位での咬合力分布はほぼ左右対称である。
d 個々の歯の最大咬合力は第一大臼歯が最も大きい。
e 歯の欠損が生じると個々の歯の咬合力は低下する。

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110B33
47歳の女性。前歯部欠損による咀嚼困難を主訴として来院した。初診時の研究用模型の写真(別冊No.00A)と模型にある操作を行った写真(別冊No.00B)を別に示す。

この操作の目的で正しいのはどれか。2つ選べ。
a 切歯路角の計測
b 患者への治療説明
c 前装材の色調選択
d 支台歯形成量の確認
e 補綴装置着脱方向の確認

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110D1
47歳の女性。下顎右側第一大臼歯のクラウン辺縁の変色を主訴として来院した。検査の結果、6┐の再支台築造とクラウンの再製作、および7┐近心隣接面の齲蝕に対するコンポジットレジン修復を行うこととした。初診時のエックス線写真(別冊No.00A)と築造体除去時の口腔内写真(別冊No.00B)を別に示す。6┐の補綴治療過程を図に示す。

コンポジットレジン修復を行う時期はどれか。1つ選べ。
a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ

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110D29
61歳の女性。上顎前歯部のブリッジの脱離による審美不良を主訴として来院した。補綴装置の再製作に先立ちある手術を行うこととした。術前の口腔内写真(別冊No.00A)、エックス線写真(別冊No.00B)及びその後に行った手術中の口腔内写真(別冊No.00C)を別に示す。

 アの長さを決める際に参考にするのはどれか。2つ選べ。
a ガイドの様式
b 生物学的幅径
c クラウンの材料
d 前装部分の範囲
e フェルールの高さ

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112A47
咬合検査に用いる器具と材料の写真(別冊No.6)を別に示す。

引き抜くことで咬合接触を評価できるのはどれか。2つ選べ。
a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ

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113C68
75歳の女性。咬み合わせの不安定と咀嚼困難を主訴として来院した。3か月前に他院で上顎右側のブリッジを装着し、その後、家族の転勤に伴い引っ越したという。診察の結果、⑦6⑤4③」のブリッジを製作することとした。初診時と新製したブリッジ装着時の咬頭嵌合位の口腔内写真(別冊No.23A)と、ある検査の写真(別冊No.23B)を別に示す。

この検査で改善が確認できるのはどれか。1つ選べ。
a 開口量
b 咬合干渉
c 咀嚼能力
d 最大咬合カ
e 咬合接触面積

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