【歯科矯正学】矯正力の種類：器械的矯正力・機能的矯正力・顎整形力

矯正力とは、不正な位置にある歯や顎を適正な位置に移動させるために加える荷重のことである。

その矯正力は作用の目的によって歯の移動を対象とする矯正力と顎の移動を対象とする矯正力（顎整形力）にわけることができ、さらに歯の移動を対象とする矯正力には、器械的矯正力と機能的矯正力に分類される。

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歯の移動を対象とする矯正力

器械的矯正力

拡大ネジやコイルスプリングなど器械的な力によって歯や顎骨に加える方法を器械的矯正力という。

機能的矯正力

筋の機能力を用いて発揮する矯正力を機能的矯正力という。

咀嚼筋や口輪筋による力を矯正装置を介し、歯や顎骨に作用させる。

顎整形力

顎骨の成長を制御することで、上下顎骨の前後・垂直関係のバランスをはかることを目的としている力である。

顎骨の成長に影響するため、比較的強い力が求められる。