【口腔外科学】エプーリス



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舌癌

【歯科医師国家試験】舌癌【2019年10月15日更新】

15/02/2019

病態

線維性結合組織あるいは肉芽組織の増殖からなる非腫瘍性の腫瘤。歯の存在する歯肉に限局して生じ、歯根膜や歯肉、歯槽骨膜などの細胞に由来する。

原因

・慢性的な物理的剌激や炎症など

・妊娠性エプーリスの場合は、女性ホルモンの関与が考えられている。

症状

・多くは無痛性で緩慢に増殖。

・しばしば有茎性を示す。

・色調は正常の粘膜色または赤色

鑑別

・歯肉癌は表面凹凸不整、境界やや不明瞭な易出血性の腫瘤を示す。さらに、しばしば歯槽骨の吸収がみられる。

好発年齢・好発部位

• 20〜30代の女性

•上顎前歯部の唇側の歯間乳頭部

検査所見

病理組織所見

・肉芽腫性エプーリス:炎症性肉芽組織の増殖がみられる。最もみられやすいエプーリスの1つ。

・線維性エプーリス:豊富な線維性結合組織の増殖を主体。細胞は少なく、線維腫と類似した像を示す。

・骨形成性エプーリス:線維性エプーリスの一部に骨組織の形成がみられる

・血管腫性エプーリス:上皮下に拡張した毛細血管の増殖がみられ、血管腫と類似。

・先天性エプーリス:顆粒細胞腫に似た像がみられる。

・妊娠性エプーリス:初期は肉芽腫性、後期は血管腫性の像がみられる。

・巨細胞性エプーリス:上皮下に多数の炎症性巨細胞をみられる。

治療

・骨膜を含めて切除

・再発や歯間乳頭部から広がる場合は、エプーリスの由来となる歯の抜去や歯槽骨の削除を検討する。

・妊娠性エプーリスは経過観察のみ←分娩後に自然消退するため

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舌癌

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15/02/2019



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